人工股関節にならないためにできることは?置換するデメリット・再生医療による治療について解説
股関節の疾患などの症状が、保存療法による治療で改善が見込めない場合、人工股関節置換術が検討されるケースもあります。
しかし、人工関節への抵抗感から「人工関節は避けて治療したい」「自分の関節を温存したい」という方も多いでしょう。
本記事では、人工股関節が必要になる原因から人工股関節にならないためにできることについて解説します。
人工股関節置換術以外の治療法についても解説しているので、ぜひ参考にしてください。
なお、当院リペアセルクリニックでは、人工関節を避けて股関節を治療できる「再生医療」をご提供しています。
再生医療は、患者さまの細胞や血液を用いて、損傷した股関節の再生・修復を促すことで、痛みの根本的な改善を目指す治療法です。
「人工股関節を避けて治療したい」という方は、ぜひ当院までご相談ください。
人工股関節置換術とは?
人工股関節置換術とは、病気などで傷ついた股関節を人工の股関節に置き換える手術を指します。
手術後は、なるべく早期から自分の足で歩き始めることが重要です。
人工股関節置換術が必要になる主な原因
人工股関節置換術が必要になる主な原因として、以下のような疾患が挙げられます。
変形性股関節症
大腿骨頭壊死症
関節リウマチ
それぞれの疾患でどのような症状が見られるのか、詳しく確認していきましょう。
変形性股関節症
変形性股関節症とは、股関節の関節軟骨がすり減って変形することによって、痛みや可動域が制限される疾患です。
主な発症原因は、「加齢による筋力の低下」、「股関節への過剰な負担」、「スポーツ外傷」などさまざまです。
変形した股関節をもとに戻すことはできないため、症状が悪化した場合は、人工股関節置換術が検討されるケースがあります。
大腿骨頭壊死症
大腿骨頭から関節内に流れる血流が悪くなることで、大腿骨頭の骨組織が壊死していく疾患です。
骨壊死だけでは痛みがない場合もありますが、進行すると壊死した骨が潰れ、体重がかかることによって痛みが生じます。
大腿骨頭壊死症の発症と関連する因子は解明されつつありますが、原因は未だ不明とされています。
重度でない限り、診断されたらすぐに人工股関節置換術を行うわけではなく、他の治療が優先されることがほとんどです。
関節リウマチ
関節リウマチは、免疫の働きに異常が生じ、健康な細胞を攻撃してしまうことで関節が炎症を起こす疾患です。
関節の痛みや腫れだけでなく、関節の変形や機能障害を引き起こす可能性もあります。
股関節の変形などの症状が悪化し、日常動作に大きな影響を及ぼしている場合は人工股関節置換術が適用されることがあります。
股関節の痛みに対する人工股関節置換術以外の治療法
股関節の痛みに対して、人工股関節置換術以外の主な治療法は、以下のとおりです。
保存療法
骨切り術
再生医療
ご自身の症状や生活環境に合わせて適切な治療法を検討する際の参考にしてください。
保存療法
保存療法では、以下のような複数の治療法を組み合わせて行うことで症状・痛みの緩和を目指します。
薬物療法:薬によって痛みを抑える
温熱療法:血行を促進し、痛みやこわばりを和らげる
運動療法:関節周辺の筋肉を鍛え、関節の動きをサポートする
装具療法:サポーターなどの装具で関節の負担を軽減する
薬物療法や温熱療法によって痛みをコントロールし、痛みが和らいでいる間に運動療法によって関節への負担を抑える身体づくりを行います。
痛みが強いときは運動療法を控えるなど、無理のない範囲で続けることが大切です。
関節を温存できる一方で、保存療法は痛みを和らげることが目的となるため、疾患を完治させる治療法ではありません。
骨切り術
股関節がそれほど損傷していない場合、股関節周辺の骨を切って関節の向きなどを矯正する手術が検討されます。
股関節の骨切り術は、「関節温存術」とも呼ばれており、状況に応じて「大腿骨側の骨を切る方法」と「骨盤側の骨を切る方法」があります。
自分の組織や関節を残して治療できるメリットはありますが、完治するまでに時間がかかるため注意が必要です。
再生医療
近年の股関節の治療では、自己細胞を用いて原因疾患の根治を目指す「再生医療」も選択肢の一つです。
再生医療では、患者さまから採取した細胞や血液を用いて、損傷した股関節の組織の再生・修復を促すことで股関節疾患の改善が期待できます。
アレルギーや拒絶反応などの副作用リスクも少ないため、股関節の痛みを根本から治したい方にとって新たな選択肢になると注目されている治療です。
当院リペアセルクリニックでは、股関節に対する再生医療について無料カウンセリングを実施しております。
f「人工股関節を避けて治療したい」という方は、ぜひお気軽にご相談ください。
近年では人工股関節置換術による治療も増えてきている
近年では、股関節の痛みに対して、人工股関節置換術による治療を選択する方も増えてきています。
技術力向上によって、人工関節の寿命が長くなったことが挙げられるでしょう。
一般的には15〜20年程度といわれており、活動量によっては25年後も機能しているケースもゼロではありません。
比較的高齢の方に多い治療法ですが、運動習慣や症状の程度によっては40〜50代で人工股関節置換術が選択される場合もあります。
人工股関節のデメリット・注意点
人工股関節には多くのメリットがある一方で、デメリットや注意点もあります。
主なデメリット・注意点は、以下のとおりです。
脱臼する可能性がある
長期的なリハビリが必要
耐久年数が決まっている
感染症リスクがある
人工股関節に置換し、日常生活が送れるようになった後も、注意しなければならないことがいくつかあります。
以下でそれぞれの内容について詳しく見ていきましょう。
脱臼する可能性がある
脱臼を防ぐために、日常生活の中で以下の動作を避けるようにしましょう。
あぐらをかく
低い椅子に長時間座る
前かがみになって靴を履く
人工股関節の足を軸にして立ち、身体を伸ばす
上記のような股関節が深く曲がる姿勢は、脱臼の可能性を高めます。
日常生活の中で無意識にとってしまうことが多い姿勢でもあるため、術後は過度な屈曲や伸展、外旋に注意し、股関節に負担をかけないよう意識してください。
長期的なリハビリが必要
多くの場合は人工股関節にするまでに、日常生活に影響を与えるほどの痛みと向き合ってきているでしょう。
そのため、筋力が大幅に落ちており、筋力を元通りに戻すのには時間がかかります。
どのくらいの生活レベルを目指すかにもよりますが、リハビリは長いスパンで計画する必要があります。
耐久年数が決まっている
人工股関節の耐久年数は、運動習慣や生活環境にもよりますが、一般的に15〜20年程度といわれています。
そのため、若い世代の方が人工股関節置換術を受けた場合は、再手術を行い人工関節の入れ替えが必要になる可能性があります。
人工股関節の性能が向上し耐久年数も長くなってきているため、再手術が必要かどうかは医師に相談しましょう。
感染症リスクがある
人工股関節には、合併症として感染症リスクがあることにも注意が必要です。
人工関節周囲感染(PJI)と呼ばれ、手術中だけでなく、術後にも歯周病や虫歯などの菌が血液を介して感染する場合があります。
感染すると、以下のような症状が現れることがあります。
腫れ
痛み
発熱
人工関節のゆるみ
症状によっては再手術の可能性もありますので、違和感がある場合はすぐに医師に相談してください。
人工股関節にならないためにできること
本章では、人工股関節にならないためにできることを3つ紹介します。
股関節の負担を減らす生活を意識する
適度な運動やストレッチを行う
股関節に痛みがある場合は再生医療による治療を検討する
股関節の負担を減らす生活について、具体的に見ていきましょう。
股関節の負担を減らす生活を意識する
日常生活では、無意識に股関節への負担がかかる動作を取ってしまうことが多いため、負担を減らすよう意識することが重要です。
とくに意識したいポイントは、以下のとおりです。
椅子に座る・立ち上がる際は反動をつけずにゆっくりと行う
股関節を深く曲げない
膝を内側にひねらない
重い物を持たない
転ばないよう注意する
上記のような日常生活の動作を見直し、股関節への負担を和らげましょう。
適度な運動やストレッチを行う
股関節に負担をかけたくないからといって、一切運動をしないのは逆効果となるため、適度な運動やストレッチを行うことが重要です。
適度な運動をすることにより股関節周辺の筋力が上がり、股関節にかかる負担が減ります。
自宅での簡単なトレーニングでも筋力が上がりますので、無理のない範囲で継続して運動しましょう。
また、水中でのトレーニングや固定式バイクは股関節に負担をかけずに足の筋力を鍛えられるのでおすすめです。
股関節に痛みがある場合は再生医療による治療を検討する
股関節の治療で人工股関節を入れたくない場合は、再生医療による治療を検討しましょう。
再生医療とは、機能障害や機能不全になった組織に対して、体が持つ再生能力を利用して損なわれた機能を再生させる治療のことです。
患者さまの幹細胞を採取・培養し、損傷した股関節を再生できる場合があります。手術や入院も必要ないため、注目されている治療法です。
再生医療を検討している方は、当院リペアセルクリニックにご相談ください。
以下のページでは、股関節に対する再生医療の症例を公開しているため、併せて参考にしてください。
>再生医療による股関節の症例はこちら
人工股関節にならないためには股関節の負担を減らすことが重要
人工股関節にならないためには、日常生活の中で股関節に負担をかける動作を避けることが大切です。
人工股関節置換術によって日常生活が送れるようになる半面、「脱臼リスク」「長期的なリハビリ」「耐久年数による再手術」「感染症リスク」などの注意点も多くあります。
「保存療法」「骨切り術」「再生医療」などの治療法もあるため、ご自身の年齢や症状に合わせて適切な治療法を検討してください。
なお、当院リペアセルクリニックでは、人工関節を避けて股関節を治療できる「再生医療」をご提供しています。
「再生医療について詳しく知りたい」「人工股関節を避けて治療したい」という方は、ぜひ当院までご相談ください。
2019.04.08