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股関節の痛みで日常生活に支障をきたしている方の中には「放っておけばそのうち治るだろう」と考える方もいるでしょう。 しかし、股関節の痛みを放置すると、症状が悪化して深刻な疾患に繋がる可能性があります。 本記事では、股関節の痛みを放置することで起こりうるリスクや考えられる疾患、治療法について詳しく解説します。 また、手術しない治療法として注目されている再生医療の具体的な治療方法や生活上の注意点を紹介します。股関節の痛みにお悩みの方が、安心して治療を検討できるよう役立つ情報をお届けします。 股関節の痛みをほっくとどうなるのか? 股関節の痛みを放置すると、日常生活に支障をきたす可能性が高まります。 初期段階では軽い違和感や不快感に過ぎないことが多いですが、これを無視することで痛みが悪化し、深刻な疾患へと進行するリスクがあります。 股関節は体重を支える重要な関節であり、その機能が損なわれると歩行や姿勢の維持に支障をきたします。 さらに、適切な治療を受けないままでは、将来的に手術が必要になるケースもあるため、早めの対応が重要です。 変形性股関節症などの疾患に繋がるリスクがある 股関節の痛みを放置すると、変形性股関節症やリウマチ性股関節症など、深刻な疾患に繋がるリスクが高まります。 変形性股関節症は、加齢や過度の負担により関節軟骨がすり減って変形し、痛みや可動域が低下する疾患です。 初期には軽度の違和感や疲労感がある程度ですが、放置することで軟骨の損傷が進行し、強い痛みや関節の可動域制限を引き起こします。 また、股関節の痛みが骨折や腫瘍などの疾患が原因である場合、それらを放置するとさらに深刻な健康問題を招く恐れがあります。 特に高齢者では、大腿骨頸部骨折が痛みの原因であるケースも多く、早期発見と治療が命に関わる場合もあります。痛みを放置せず、医療機関で適切な診断を受けることが重要です。 歩行困難や立ち上がり動作が難しくなる 股関節の痛みを放置すると、歩行や立ち上がりといった日常生活の中での基本的な動作が困難になる場合があります。 歩行時に激しい痛みを感じるだけでなく、立ち上がる際に関節に大きな負担がかかり、スムーズな動作ができなくなります。 また、痛みを避けようとすることで不自然な姿勢や動作が習慣化し、他の関節や筋肉にも負担をかける悪循環に陥ります。 これにより、腰痛や膝の痛みが二次的に発生することも珍しくありません。股関節の症状の悪化を防ぐためにも、痛みが軽いうちに適切な治療を受けることが重要です。 股関節が痛いときに考えられる疾患 股関節が痛む場合、その原因としていくつかの疾患が考えられます。 それぞれの疾患には特徴的な症状があります。以下に挙げる疾患について理解を深め、当てはまる場合は医療機関を受診しましょう。 変形性股関節症 変形性股関節症は、関節軟骨が加齢や負担によりすり減り、股関節の機能が低下する疾患です。 変形性股関節症は特に中高年の方に多く見られ、痛みや可動域の制限により、日常生活に大きな影響を与える可能性があります。 症状が進行し、痛みが大きくなると立ち座りや階段の上り下りなどが困難になるため、早期に治療を開始することが重要です。 リウマチ性股関節症 リウマチ性股関節症は、自己免疫疾患の一つで、股関節を含む関節に炎症が生じる病気です。 リウマチ性股関節症は他の関節にも炎症が広がることが多く、放置すると日常生活に大きな支障をきたします。 大腿骨頸部骨折 高齢者に多い大腿骨頸部骨折は、転倒などの外傷が原因で発生することが多いです。 大腿骨頸部骨折は適切に治療しないと長期間の寝たきり状態を招き、筋力低下や二次的な健康問題を引き起こす可能性があります。 転倒を防ぐための環境整備や、骨の健康を保つための栄養管理が予防のポイントです。 股関節の痛みに対する病期別の治療法 股関節の痛みに対する治療法は、症状の進行度によっても異なります。 それぞれの治療法について解説します。 初期・進行期は「保存療法」が中心 初期や進行期の股関節痛には、主に保存療法が用いられます。保存療法は手術を行わず、痛みの軽減や関節の機能維持を目的とする治療法です。 保存療法は痛みが軽度の段階で有効ですが、症状が進行する場合には他の治療法を検討する必要があります。 末期の場合「手術療法」になることも 保存療法では改善が見込めない末期の状態では、手術療法が検討されます。 特に関節の変形や痛みが重度で日常生活が困難な場合、以下のような手術が選択されることがあります。 手術療法はリハビリが必要となる場合が多いですが、適切に行うことで痛みの軽減や生活の質の向上が期待できます。 手術を検討する際は、専門医と十分に相談することが重要です。 股関節の痛みはほっとかずに医療機関へ 股関節の痛みを感じたときは「そのうち治るだろう」と放っておかずに、早めに医療機関を受診しましょう。 特に、強い痛みにより日常生活に支障が出ている場合は、早急に治療を行う必要があります。 痛みを放置すると、症状の慢性化や股関節の変形が進行するなど、悪化して治療が難しくなる可能性も否定できません。 症状が悪化する前に医療機関を受診すれば、保存療法など負担の少ない治療法が選択できる場合もあります。 手術しない治療法として再生医療が注目されている 股関節の痛みや変形が進行している場合、従来は人工関節置換術が一般的な治療法でした。 しかし、手術に伴う負担やリハビリ期間の長さ、再手術のリスクなどから、手術を避けたいと考える患者さまも少なくありません。 近年では、手術を必要としない治療法として再生医療が注目を集めています。 再生医療は、患者さま自身の細胞を活用して損傷した組織を修復・再生する治療法です。 主に以下の特徴があります。 医療技術の進歩により、手術以外の選択肢が広がっている現在、再生医療は今後さらに注目を集める治療法のひとつです。 股関節の痛みに関してよくある質問 日常生活に大きく影響を与える股関節の痛みに関して、よくある質問を紹介します。 股関節の痛みにお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。 股関節が痛いときは歩かないほうがいい? 股関節が痛いときは、無理して歩かない方が良いです。 特に強い痛みがある場合は、関節や筋肉に負担をかける可能性があるため、安静にすることを優先してください。 ただし、長期間にわたって股関節を動かさないと関節が硬くなったり、筋力が低下したりするリスクもあります。 痛みが落ち着いてきたら、医師や理学療法士の指導のもとで軽い運動を取り入れると、症状の改善が期待できます。 突然歩けないほど股関節が痛くなる原因は? 突然歩けないほどの股関節の痛みが生じる原因には、以下のような疾患が考えられます。 これらの症状が現れた場合は、早急に医療機関を受診し、適切な診断と治療を受けることが重要です。 股関節が痛くて歩けないときの対処法は? 股関節の痛みが強く、歩けない場合には以下の対処法が有効です。 まずは安静にするのが大切ですが、痛みが強いときは医療機関を受診して医師の診察を受けましょう。 変形性股関節症は手術せずに治せる? 変形性股関節症は初期や中期の段階であれば、手術を行わずに治療することも可能です。 手術以外の治療として、以下の方法があります。 ただし、進行が進んで末期に至ると、人工関節置換術などの外科的治療が必要になる場合があります。 手術を回避したい方は、再生医療による治療もご検討ください。 【まとめ】股関節の痛みはほっとかずに医療機関を受診しよう 股関節の痛みは、放っておくと症状が悪化し、変形性股関節症やリウマチ性股関節症、大腿骨頸部骨折などの深刻な疾患に繋がるリスクがあります。 また、痛みが進行すると歩行や立ち上がり動作が困難になり、日常生活に大きな支障をきたす可能性もあります。 初期や進行期には保存療法が中心となりますが、症状が進んで末期に至ると手術療法が必要になる場合もあります。 近年では、手術しない治療法として再生医療も注目されています。患者さま自身の細胞を活用した治療法は、体への負担が少なく、損傷した軟骨の修復が期待できます。 股関節の痛みを軽視せず、早期の受診と適切な治療を受け、日常生活の快適さを取り戻しましょう。
2025.02.07 -
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- 股関節
股関節唇損傷は、股関節の組織である関節唇が損傷し、痛みを感じる疾患です。 症状によっては約3カ月程度の長期的な治療や、入院を伴う手術が必要な場合があります。 どのくらいで股関節唇損傷が治るのか不安な方も多いのではないでしょうか。 本記事では、股関節唇損傷が治る期間や治療方法について詳しく解説します。 損傷した股関節唇を手術不要で修復できる可能性がある再生医療についても紹介しているので、参考にしてみてください。 股関節唇損傷とは 股関節唇損傷とは、股関節の関節唇(かんせつしん)と呼ばれる組織が損傷する疾患です。 股関節の関節唇とは、股関節の骨盤側の軟骨で、太ももの骨を包み込むような形をしています。 主に股関節を安定させ、衝撃を吸収・分散させる役割があります。 関節唇は、自然に治癒することはほぼない組織なので、症状によっては長い治療期間が必要です。 以下では、股関節唇損傷の症状や原因、診断方法について詳しく解説します。 主な症状 股関節唇は股関節を安定させる役割があるので、損傷してしまうと歩行や寝返りなどの日常的な動作に支障をきたす可能性があります。 股関節唇損傷の主な症状は以下の通りです。 初期は歩行時や股関節を曲げるときに痛みや違和感を感じることが多いです。 主に股関節の前面に痛みを感じやすいですが、股関節の側面やおしり、太ももなどが痛むこともあります。 症状が悪化すると安静にしていても痛むようになり、放置すると変形性股関節症を引き起こす恐れも考えられます。 スポーツによる股関節の負荷だけでなく、長時間の立ち仕事や座り仕事など日常生活の中の動作でも悪化する可能性があるので、股関節に負担をかけないように注意しましょう。 主な原因 https://youtu.be/S8bPmK0f9hU?si=Im-I_2EcNkPtUlnS 股関節唇損傷の主な原因を下記にまとめました。 ゴルフ・サッカー・バレエ・ランニングなどの腰や足の付け根をひねるような動きが多いスポーツが原因となる場合があります。 股関節をねじったり、脚を大きく広げたりする動きに注意しましょう。 また、生まれつき股関節の一部の形成が不十分な疾患である「臼蓋形成不全症」も原因のひとつとされています。 診断方法について 股関節唇損傷の診断方法は以下の通りです。 股関節唇は小さい組織なのでX線やCT、通常のMRI検査では異常が見つけられません。 そのため、特殊なMRI検査が必要です。 レントゲンで異常がないのに股関節の痛みが続く方は、股関節唇損傷の可能性を疑ってみましょう。 股関節唇損傷はどのくらいで治る? 股関節唇損傷の治療期間を「日常復帰」と「競技復帰」の2つに分けて紹介します。 股関節唇は自然に回復することはほぼない組織なので、自力での治癒はできません。 治療やリハビリを受けながら、長い目で疾患とつきあう必要があります。 日常生活に復帰できるまでの期間 股関節唇損傷から日常生活に復帰できるまでの期間は、保存療法で約3カ月、手術した場合は約2〜3週間程度です。 保存療法とは手術をしない治療法で、内服薬や注射で炎症を抑え、リハビリで筋力や柔軟性の向上を目指します。 また、手術では傷ついた股関節唇を縫い合わせたり、正しい位置で固定したりします。 一般的に、手術の際は3日ほど入院し、その後2~3週間のリハビリが必要です。 保存療法、手術療法ともに股関節に負担がかからない生活習慣を身につけるのが重要です。 競技(スポーツ)復帰できるまでの期間 股関節唇損傷からスポーツに復帰できるまでの期間は、約3〜6カ月程度です。 股関節の機能において、スポーツでは日常生活よりも高い安定性や柔軟性が求められます。 そのため、より専門的なリハビリが必要な場合があります。 股関節唇損傷の再発や痛みを予防するには、股関節をねじる動きや大きく開脚する際は慎重に行いましょう。 股関節唇損傷の治療方法 股関節唇損傷の治療方法について紹介します。 再生医療は、手術なしで組織の修復や痛みの軽減が期待できる治療法で、新たな選択肢として注目されています。 保存療法 股関節唇損傷の治療では、3カ月を目安に保存療法を行います。 具体的な内容を以下にまとめました。 保存療法は、身体への負担が少なく、通院で治療が可能です。 あぐらを組む動作や深いソファに腰掛けるのを避け、股関節を深く曲げないようにすると、股関節の痛みの軽減や予防に有効です。 しかし、 保存療法では関節唇の根本的な治療にはならないため、痛みが再発する可能性が考えられます。 手術療法 保存療法で症状の改善がみられない方や、日常生活に支障をきたすほど症状が進んでいる方、スポーツ選手の方は手術を勧められる場合があります。 股関節唇損傷の手術には主に以下の2種類があります。 手術は、関節唇の修復・再建によって痛みの軽減が期待できる上に、保存療法よりも短期間での復帰が見込まれます。 しかし、股関節鏡手術は高度な技術が必要とされ、国内での普及率はあまり高くありません。 また、合併症として感染症や出血、再発のリスクがあります。 再生医療 再生医療の幹細胞治療は、股関節唇損傷の治療期間の短縮や痛みの軽減に期待ができる治療法です。 患者さま自身の幹細胞を採取して培養し、股関節に注射するので手術や入院の必要がありません。 幹細胞は、損傷している組織を修復する働きがあるため、元に戻らないとされている股関節唇の治療に有効です。 長引く股関節唇損傷の痛みにお悩みの方や、根本的な治療を探している方は、ぜひ当院へご相談ください。 股関節唇損傷の治療後に行うリハビリテーション 安静時の痛みや、夜間の痛みがなくなった患者さまが行うリハビリテーションでは、股関節の可動域を広げたり、股関節周辺の筋力をアップしたりするトレーニングを行います。 トレーニングの内容は症状によって異なるので、理学療法士や作業療法士の指導に従いましょう。 股関節の正しい動かし方を習得して、股関節の機能の改善や再発の予防を目指しましょう。 股関節の可動域トレーニング 股関節唇損傷の治療後に行うリハビリテーションでは、股関節の可動域トレーニングが重要です。 保存療法や手術後で安静にしている状態が長いと、筋肉が固まり股関節の可動域が狭くなってしまいます。 そのため、股関節や周囲の筋肉の柔軟性を上げ、可動域を広げるための運動やストレッチが一般的です。 可動域のトレーニングで股関節の柔軟性が高まれば、衝撃の吸収に役立つだけでなく痛みの軽減にもつながります。 股関節周辺の筋力トレーニング 股関節周辺の筋力トレーニングも股関節唇損傷の治療後に行うリハビリテーションとして有効です。 筋力が不足していると股関節の安定性や機能が損なわれ、痛みが増す可能性があります。 リハビリでは主に、股関節につながる太もも(大腿四頭筋)やお尻の筋肉を鍛え、体幹のトレーニングを行います。 股関節周辺の筋肉量をアップして、股関節の安定化を目指しましょう。 股関節唇損傷の治療・再発予防に再生医療の治療を検討しよう 股関節唇損傷の治療および再発予防には、再生医療も一つの選択肢です。 手術や入院が不要で、損傷した股関節唇の再生が期待できるためです。 具体的な治療方法を以下にまとめました。 患者さま自身の細胞を使うため、アレルギーや拒絶反応のリスクが低く、細胞の採取も米粒数粒程度なので体の負担が少ないのが利点です。 当院(リペアセルクリニック)では、独自の培養技術により、幹細胞を冷凍せずに培養しているため生存率が高い点が特徴です。 高い治療効果を期待したいとお考えの方は、ぜひ当院(リペアセルクリニック)にご相談ください。。 【まとめ】股関節唇損傷が治る期間|早期に医療機関を受診しよう 股関節唇損傷が治る期間は症状によって異なりますが、保存療法での日常生活の復帰に約3カ月、手術の場合は約2〜3週間程度かかります。 股関節唇は自然修復しない組織のため、長引く股関節の痛みにお悩みの方は、早期復帰のためにも早めに医療機関の受診を検討しましょう。 当院(リペアセルクリニック)では、股関節の痛みに再生医療による幹細胞治療をご案内しています。 再生医療を検討している方は、ぜひお問い合わせください。
2025.02.07 -
- 変形性股関節症
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股関節が右だけ(左だけ)痛いと感じたことはありませんか。 股関節が片足側だけ痛くなる原因は、日常生活における姿勢やケガなどが関係している可能性があります。 また、変形性股関節症や関節リウマチなどの疾患が原因となる場合もあるため注意が必要です。 本記事では、股関節が右だけ(左だけ)痛くなる原因や対処法について詳しく解説します。 股関節の痛みに対処するには、原因に合わせて治療を行うことが大切です。股関節の右だけ(左だけ)が痛いと感じる人は、原因を知るためにも早めに医療機関を受診しましょう。 股関節が右だけ(左だけ)痛い原因 股関節が右だけ(左だけ)痛い原因は、以下の2つが考えられます。 股関節は身体を支える役割を担っているだけでなく、スムーズに下肢を動かすために必要な部位です。 片側だけ股関節が痛くなったときは、患部の痛みをかばって反対側も痛みが出る可能性があります。 片側だけ股関節が痛くなる原因を知り、股関節にかかる負担をできるだけ小さくしましょう。 日常生活における姿勢 股関節が右だけ(左だけ)痛い原因の1つに、日常生活における姿勢があります。日常生活で以下の姿勢をとることが多い人は、片側だけ股関節が痛くなりやすいため注意が必要です。 デスクワークの人は、長時間同じ姿勢で座っていることが多く、股関節周辺の筋肉が硬くなる可能性があります。 股関節周辺の筋肉が硬くなると、血流が悪くなり股関節に負担がかかりやすく痛みや違和感につながります。 猫背や反り腰の人は、骨盤が歪むことで左右の股関節の負担に差が生じ、片足だけに大きな負担がかかってしまう場合があります。 片足だけ負担が大きくなると、股関節も右だけ(左だけ)痛みが出る場合があるため、バランスのとれた正しい姿勢を心がけることが大切です。 怪我やスポーツ外傷 股関節が右だけ(左だけ)痛いときに考えられる原因に、怪我やスポーツ外傷があります。 怪我やスポーツ外傷により股関節周りを損傷すると、怪我を負った側の股関節が痛くなる可能性があります。片側の股関節痛が出やすい主なスポーツ外傷は、以下のとおりです。 下肢の動きに深く関係する股関節は、スポーツによる負荷を受けやすい部位です。股関節に違和感を覚えたら、休息をとって安静にしましょう。 股関節が右だけ(左だけ)痛いときに考えられる疾患 股関節が右だけ(左だけ)痛いときに考えられる疾患は、以下の4つです。 原因となる疾患を知るために、股関節に痛みが出たら早めに医療機関を受診しましょう。 変形性股関節症 股関節が右だけ(左だけ)痛いときは、変形性股関節症の可能性が考えられます。 変形性股関節症は、加齢や肥満、関節の使いすぎなどの原因によって股関節の軟骨が擦り減り、骨と骨がぶつかることで痛みが生じる疾患です。 関節の擦り減りが進行し、 痛みがある股関節をかばうと反対側の股関節も痛くなる可能性があるため注意が必要です。 以下の動画では、変形性股関節症について詳しく解説していますので、合わせてご覧ください。 関節リウマチ 股関節が右だけ(左だけ)痛い場合に考えられる疾患に、関節リウマチがあります。関節リウマチは、免疫系の異常により関節内に炎症が起こり、関節の痛みや腫れを引き起こす疾患です。 関節リウマチは自己免疫疾患の1種で、症状が慢性化するのが特徴です。症状は全身のあらゆる関節に見られますが、特に手足の指の関節に症状が現れやすいです。 関節リウマチは完治しない疾患であり、症状と長く付き合う必要があります。自身に合った対処法で痛みをコントロールして、症状の悪化を防ぎましょう。 関節リウマチの早期受診の重要性については、以下で詳しく解説していますので参考にしてください。 骨頭壊死 股関節が片側だけ痛む場合に考えられる疾患に、骨頭壊死があります。骨頭壊死は太ももの骨の上側で起こりやすく、以下の因子によって発症リスクが高まります。 股関節の怪我や生活習慣病などにより、骨に血液が十分に供給されなくなると骨細胞が壊死します。 初期症状は股関節や太ももに痛みが出ますが、壊死の範囲が狭い場合は痛みを感じないこともあります。 骨頭壊死が進むにつれて、痛みが強くなったり、歩行困難に陥ったりするため早期の治療が重要です。 大腿骨近位部骨折 股関節が右だけ(左だけ)痛いときは、大腿骨近位部骨折の可能性があります。 大腿骨近位部骨折は、股関節に近い大腿骨(太ももの骨)が骨折した状態のことです。骨折した部位によって「大腿骨頸部骨折」と「大腿骨転子部骨折」に分類されます。 高齢者や骨粗しょう症の方は骨の強度が低下してしまったことで骨折しやすくなっている可能性もあるので注意が必要です。 大腿骨を骨折すると痛みだけではなく腫れや内出血などの症状が現れます。 片方だけ痛む股関節は「股関節以外」に原因がある可能性 片方だけ痛む股関節は、「股関節以外」に原因がある可能性もあります。 腰の神経や骨に異常があり、足の付け根周辺まで痛みが広がる「放散痛」で股関節に痛みを感じることも考えられます。 上記の疾患になると、下肢の動きが制限され日常生活に支障が出るため注意が必要です。 坐骨神経痛 片方だけ痛む股関節は、坐骨神経痛が原因の可能性があります。 坐骨神経痛は、腰から足にかけて伸びている坐骨神経が圧迫や刺激を受けることでお尻や太ももに痛みやしびれを感じる症状が現れます。 主な症状は、以下のとおりです。 股関節に関する疾患ではありませんが、お尻や太ももの痛みが広がり股関節に痛みを感じる場合があります。 腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症などで変形した腰の骨は、坐骨神経を圧迫する恐れがあるため注意が必要です。 坐骨神経痛が出現したら、無理に動かさず、安静に過ごしましょう。 腰部脊柱管狭窄症 股関節が片側だけ痛む場合は、腰部脊柱管狭窄症の可能性が考えられます。 腰部脊柱管狭窄症とは、背骨にある神経が詰まった脊柱管が狭まり、内部の神経や脊髄が圧迫される疾患です。 主な症状は、以下のとおりです。 坐骨神経痛と同様に、お尻や太ももの痛みが広がり股関節に痛みを感じる場合があります。 腰部脊柱管狭窄症で歩行時に痛みが出現する方でも、前かがみの姿勢をとれば症状が軽減する場合があります。 前かがみの姿勢で痛みが落ち着く理由は、狭まった脊柱管が一時的に広がるためです。 股関節が右だけ(左だけ)痛いときの対処法 股関節が右だけ(左だけ)痛いときは、無理のない範囲でストレッチを行うことが大切です。 股関節のストレッチは、内股にならないように注意して行ってください。内股の姿勢は、股関節へ負担がかかりやすく、症状が悪化する可能性があります。 股関節痛が悪化する原因や正しいストレッチ方法については、以下で詳しく解説していますので合わせてご覧ください。 股関節が右だけ(左だけ)痛いときの治療法 股関節が右だけ(左だけ)痛いときの治療法は、以下の2つです。 股関節の痛みが出現したばかりであれば、保存療法によって痛みの緩和が期待できます。 股関節の痛みが長引いていたり、保存療法を受けても改善がみられなかったりする場合は、再生医療を検討しましょう。 保存療法 股関節が右だけ(左だけ)痛いときは、以下の保存療法により痛みを軽減できる可能性があります。 保存療法の種類 具体的な方法 温熱療法 ホットパックの使用、入浴 薬物療法 消炎鎮痛剤(内服薬・外用薬・坐薬)の使用 運動療法 股関節のストレッチ、下肢の筋力トレーニング、プール内歩行 股関節痛がひどいときは、運動療法ではなく温熱療法や薬物療法などで痛みのコントロールをはかりましょう。 痛みが和らいできたら悪化防止のために、無理のない範囲で運動療法を実施し、股関節周りの筋力を向上させることが大切です。 再生医療 股関節痛が長引いている場合は、再生医療による治療も選択肢の1つです。再生医療は、痛みの緩和だけでなく、損傷した関節や軟骨の修復が期待できます。 再生医療とは、患者さま自身の幹細胞を採取・培養して股関節に注射し、損傷した組織の再生を図ります。 入院や手術を必要としない再生医療は、仕事や家庭の事情で長期休みを取れない方でも受けやすい治療法です。 当院(リペアセルクリニック)は狭い股関節内でもダイレクトに幹細胞を注射できるように、「関節内ピンポイント注射」を実施しています。 また、独自の細胞培養技術により、新鮮な幹細胞を投与できるのも特徴です。 股関節痛にお悩みの方は、ぜひ当院(リペアセルクリニック)の再生医療をご検討ください。 【まとめ】股関節が右だけ(左だけ)痛いときは放置せずに医療機関を受診しよう 股関節が片側だけ痛むときは、早めに医療機関を受診し、痛みの原因を知ることが大切です。 痛みの原因に合った対処法や治療法を選択すれば、股関節痛の緩和が期待できます。 股関節痛が悪化し、保存療法での対処が難しい場合は、再生医療による治療を検討しましょう。 股関節が右だけ(左だけ)痛いときの治療にお困りの方は、ぜひ一度当院(リペアセルクリニック)へお問い合わせください。
2025.02.07 -
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- 股関節
- 幹細胞治療
医療技術は日々進歩し、これまで治療が難しかった疾患に対しても新たな選択肢が生まれています。 「再生医療」の中核をなす「幹細胞治療」の発展は、損傷した組織の修復や機能回復といった従来の治療法では限界のあった領域に新たな可能性をもたらしています。 本記事では、「幹細胞治療」が具体的にどのような治療なのか、どのような病気や症状への効果が期待されているのかを解説します。 「幹細胞治療」について詳しく知りたい方、新たな治療の選択肢として検討されている方は、ぜひこの記事を参考にしてください。 また、当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、幹細胞治療をはじめとする再生医療に関する治療法や症例を公開しています。 今までできなかったことが再生医療によってできる可能性がある新たな治療法なので、合わせてご参考ください。 幹細胞治療とは先端医療である再生医療の一つ 幹細胞治療とは「幹細胞」の能力を利用して、病気やケガで傷ついた組織や臓器の修復・再生を目指す先端医療の一つです。 幹細胞治療のポイント 幹細胞は様々な細胞に変化、自己複製が可能 患者さま自身の幹細胞を採取・培養し、注射や点滴で体内に戻す 幹細胞によって損傷した細胞や組織の修復・再生が期待できる 患者さま自身の細胞を用いるため拒絶反応リスク低い 幹細胞は、皮膚・筋肉・骨・神経など、私たちの体を作る様々な細胞に変わることができる「分化能」と自分と同じ細胞を複製して増やすことができる「自己複製能」という二つの特徴を持っています。 幹細胞治療では、幹細胞の力を借りて、ダメージを受けた体の部分の機能回復を目指します。 具体的には、患者さまご自身の脂肪や骨髄などから幹細胞を取り出し、培養して数を増やした後に患部への注射や点滴で投与します。 幹細胞治療の費用 幹細胞治療は、新しい医療技術を用いた治療法であり、現在では多くの場合、公的医療保険が適用されない「自由診療」となります。 当院リペアセルクリニックの幹細胞治療の料金は、以下の通りです。 治療対象 費用相場(1回あたり・税込) 関節疾患(膝・股関節・肩など) 約132万円 ~ 198万円 脳卒中・糖尿病・肝臓疾患・慢性疼痛 約242万円 脊髄腔内投与 約242万円 顔の美容 約165万円 上記はリペアセルクリニックにおける一例ですが、治療の対象となる疾患の種類・幹細胞の採取方法や培養方法など、さまざまな要因で費用は大きく変動します。 そのため、実際に幹細胞治療を検討される際にはクリニックでカウンセリングを受け、ご自身の症状に合った治療内容と総額費用について十分に説明を受けましょう。 幹細胞治療ではどんな病気が治せる? 幹細胞治療は整形外科領域の疾患から内科系疾患、さらには美容分野に至るまで、幅広い病気や症状に対して、その効果が期待され研究・治療が進められています。 幹細胞治療の対象となる主な病気・症状の例は、以下の通りです。 分野 主な対象となる疾患・症状(例) 整形外科領域 (関節・骨・スポーツ外傷) ・変形性膝関節症 ・変形性股関節症 ・半月板損傷 ・腱板損傷などの肩の痛み ・スポーツ外傷(関節痛・機能障害) ・骨粗しょう症 など 脳神経・脊髄領域 ・脳卒中の後遺症(麻痺、しびれ、言語障害、記憶障害など) ・脊髄損傷の後遺症(麻痺、歩行障害など) ・アルツハイマー型認知症 ・パーキンソン病 ・末梢神経障害 ・ヘルニア術後の後遺症 など 代謝・内分泌・消化器領域 ・糖尿病 ・肝機能障害(肝硬変、劇症肝炎・肝炎後遺症など) ・腎疾患(慢性腎臓病) など 循環器領域 ・虚血性心疾患(心不全、心筋梗塞後遺症、狭心症など) ・心疾患による不整脈 など 美容・アンチエイジングなど ・肌のシワ・たるみ改善 ・肌の老化防止 ・アレルギー性皮膚炎 ・毛髪再生(薄毛・AGA治療) ・男性機能回復(ED) ・更年期障害 など ただし、全ての病気に対してすでに確立された治療法というわけではなく、まだ研究段階にあるものも多く含まれます。 治療の適応や期待できる効果については、個々の患者さまの状態によって異なるため、医師と十分に相談することが重要です。 幹細胞治療の特徴・メリット 幹細胞治療は、主に以下の2つのメリットがあります。 根本的な治療が期待できる 副作用リスクが少ない 幹細胞治療は従来の対症療法とは異なり、私たちの体が本来持っている「再生する力」を引き出すことで、病気そのものの治癒や機能回復を目指せる可能性があります。 また、多くの場合、患者さまご自身の細胞を使用するため、副作用リスクが少ないという点も魅力の一つです。 根本的な治療が期待できる 幹細胞治療は、損傷したり機能が低下したりした組織や臓器の修復・再生を促すことで、病気の根本的な原因に働きかけ、症状の改善だけでなく、失われた機能の回復を目指せる治療法です。 根本治療への期待 対症療法でなく根本原因にアプローチ 傷んだ組織や臓器の修復・再生を促進 例えば、すり減った膝関節の軟骨が原因で起こる変形性膝関節症では、幹細胞を関節内に注入することで軟骨の再生を促し、痛みの軽減だけでなく関節機能の改善が期待できます。 副作用リスクが少ない 患者さまご自身の体から採取・培養した幹細胞(自己由来幹細胞)を用いる場合は、拒絶反応やアレルギーといった副作用のリスクが低い治療法と考えられています。 副作用リスクが少ない 患者さま自身の幹細胞使用で拒絶反応が少ない アレルギー反応のリスクも低い 注射や点滴で行えるため体への負担が小さい ただし、注射を伴うため針を刺した部位に一時的な出血や内出血が起こる可能性はあります。 幹細胞療法のデメリット 幹細胞治療を検討する際には、その効果への期待だけでなく、知っておくべき注意点もあります。 保険適用外のため治療費が高い 効果の現れ方には個人差がある デメリットについて、以下でそれぞれ詳しく見ていきましょう。 保険適用外のため治療費が高い 現在、日本で行われている幹細胞治療の多くは、公的医療保険の適用対象外(自由診療)であり、治療にかかる費用は全額自己負担となるため、治療費は高額になります。 費用面の課題 数十万円~数千万円かかる場合も 複数回の治療なら費用はさらに増加 具体的な費用は、治療対象となる疾患や治療を行う医療機関によって異なります。 1回の治療で数十万円から数百万円、あるいはそれ以上の費用が必要となることもあります。 効果には個人差がある 幹細胞治療によって期待される効果には個人差があり、同じ病気であっても全ての人に同様の効果が保証されるわけではありません。 治療後すぐに改善を感じる方もいれば、効果を実感するまでに数ヶ月といった時間を要する方、あるいは期待したほどの効果が得られないケースも存在します。 当院の幹細胞治療(再生医療)について 当院リペアセルクリニックが行っている幹細胞治療は、患者さまご自身の体(主にお腹の脂肪など)から米粒数個程度というごく少量の脂肪を採取し、その中に含まれる幹細胞を特別な技術で取り出すという流れです。 幹細胞を当院提携の細胞培養加工施設で約1ヶ月かけて培養し、数百万個から数億個という十分な数まで増やします。 その後、幹細胞を点滴や治療部位への注射によって患者さまのお体に戻すことで、傷ついた組織の修復や機能の再生を促します。 本章では以下の内容について詳しくご紹介します。 当院の特徴 費用 治療の流れ 当院の肝細治療について気になる方は、ぜひ参考にしてください。 当院の特徴 当院リペアセルクリニックは、再生医療を専門とするクリニックとして幅広い疾患に対応できる体制と、国内トップクラスの豊富な治療実績が特徴です。 リペアセルクリニックの強み 再生医療専門クリニックとして幅広い疾患に対応可能 自己細胞使用で副作用リスクが低い 独自の培養技術により高品質な幹細胞を投与 治療実績1万件以上(※1) (※1)2019年6月〜2024年9月までの東京院・大阪院・札幌院3院の全治療数の累計 独自の培養方法から投与方法に至るまで、高度な専門技術を持つ治療環境がリペアセルクリニックの強みです。 費用 当院リペアセルクリニックでは、幹細胞の採取・培養・投与に関わる一連の費用は基本的に全て治療費に含まれています。 治療対象・内容 投与内容(回数/細胞数) 価格(税込) 関節疾患(膝・股関節・肩など) 1回投与 / 2,500万個 1,320,000円 1回投与 / 5,000万個 1,540,000円 1回投与 / 1億個 1,980,000円 脳卒中・糖尿病・肝臓疾患・慢性疼痛 1回投与 / 2億個 2,420,000円 2回投与 / 4億個 4,400,000円 3回投与 / 6億個 (一般) 5,940,000円 3回投与 / 6億個 (モニター) 4,400,000円 脊髄腔内投与 1回投与 2,420,000円 顔の美容 1回投与 1,650,000円 初回の診察・カウンセリングには3,300円(税込)、治療開始前の血液検査には11,000円(税込)の費用がかかります。 実際の幹細胞治療の費用は、上記の表に示した通り、治療の対象となる疾患や使用する幹細胞の量、投与回数によって異なります。 治療の流れ 当院リペアセルクリニックでの自己脂肪由来幹細胞治療は、患者さまが納得して治療をお受けいただくため、専門医による事前のカウンセリングで治療法をご説明、ご提案させていただきます。 自己脂肪由来幹細胞治療の主な流れは、以下の通りです。 ステップ 主な内容 所要時間(目安) 1. 脂肪の採取 患者さまの下腹部に局所麻酔を行い、米粒3粒程度の脂肪組織を採取 約30分 2. 細胞の培養 専門の細胞培養センターにて、採取した脂肪組織から幹細胞を分離し、治療に必要な数まで培養・増殖させる (培養期間 約1ヶ月) 3. 幹細胞の投与 培養・増殖させた幹細胞を、疾患や患者さまの状態に応じて静脈点滴または治療部位へ局所注射といった方法で投与 約5分~80分 治療開始前には感染症のリスクを確認するための血液検査が必須となりますことをご了承ください。 また、治療効果は投与後すぐに現れるものではなく、数ヶ月かけて徐々に変化を感じられることが一般的です。 ご自身の細胞を用いるため、アレルギー反応や拒絶反応といった副作用のリスクが低いのが特徴です。 幹細胞治療とは再生医療の一つ!新たな治療の選択肢として検討しよう 幹細胞の持つ傷ついた組織を修復し再生する能力を活かした幹細胞治療は、多岐にわたる疾患への応用が期待される先端医療です。 ご自身の細胞を用いることによる副作用リスクの低さや、従来の治療では難しかった根本的な改善が期待できます。 一方で、現在は保険適用外であるために費用負担の大きかったり、効果には個人差があるといった側面もあります。 幹細胞治療は、すべての方のあらゆる病気を治せる万能な治療法ではありませんが、ご自身の状態を正確に把握し、治療の可能性と限界について専門医と十分に話し合い、納得のいく選択をしましょう。
2021.01.06 -
- 幹細胞治療
- 股関節
放置で良いのか?バレエをすると股関節で音が鳴る!その原因とリスクについて 身体の関節を柔らかくし、全身を滑らかに動かして踊るバレエですが、関節で音がなるという経験はありますか?バレエをしていない人でも立ち上がりの時などにポキッと音がなることがあります。 今回は、バレエなどのダンスをされていて股関節から音がなるという方の原因やリスク、治療法をみていきましょう。 バレエで股関節から音がなる!その原因 バレエで90度以上に足を上げようとすると股関節から「ポキッ」と音がなるという経験がある方は、一定数いると思います。この音の原因ですが「弾発股」というスポーツ障害である可能性があります。音は、筋肉や腱が骨の上で動くときにこすれることにより生じます。 主に原因動作は、股関節を屈曲させ、腸脛靭帯という太い靭帯が大転子の上を通る時です。初めは、痛みはなく音が鳴るのみの症状であることがほとんどです。 しかし、次第に股関節外側で炎症を引き起こし痛みが生じるようになっていきます。股関節にひっかかりを感じる症状がでるのが、股関節唇、軟骨損傷です。 その他、「先天性股関節脱臼」や、「変形性股関節症」などの可能性があります。 原因(医療機関の診察が必要です) 股関節唇 軟骨損傷 先天性股関節脱臼 変形性股関節症 痛くはないから放っておこうは絶対ダメ! 先述した通り、放っておくと炎症が起こり痛みを生じるようになってきます。弾発股は、股関節の周りの筋肉や腱が固くなることでおこります。なりやすい人は、バレエをしている方など股関節を屈曲する機会が多い人がほとんどです。 そのため、一般人が立ち上がりの際に音がなるのとは大きく違います。病気が隠れている可能性もあることから、一度受診して診断してもらうのが良いでしょう。診断方法としては病気の鑑別のために画像検査が主です。痛みは伴いません。 治療法について 痛みがなければ治療の必要はありませんが、保存療法として練習量を少なくしたり、アイシングを行ったり、理学療法、炎症があればステロイドの投与などが行われます。 弾発股で、保存療法が効かない場合は手術療法が選択されます。観血的・関節鏡下での腸脛靭帯の一部切除です。股関節唇損傷・変形性股関節症でも手術療法が適応されます。 関節鏡下での手術は難易度が高く、手術可能な医師も少ないのが現状です。再生医療では、臓器や皮膚、骨や筋肉になり得る幹細胞を利用した治療が可能です。 自分の幹細胞を使用することから副作用が少ないのが特徴であり、身体がダメージを受けている部分の再生を期待できます。幹細胞の採取は、腹部から少量の脂肪を採取するのみです。 培養環境も厚生労働大臣の許可を得た国内トップレベルで管理されており安心です。 まとめ・放置禁止!バレエをすると股関節で音が鳴る?その原因とリスクについて バレエで股関節から音がするときの原因について紹介しました。バレエやダンス、スポーツをされている方は特有のスポーツ障害を負う可能性が高いです。 股関節を動かす際に音がするという症状をそのままにしておくと、生活に支障をきたすようになる可能性があります。少しのことでも自分の身体の異常には向き合うようにしましょう。 監修:リペアセルクリニック大阪院
2020.06.25 -
- 再生治療
- 変形性股関節症
変形性股関節症は、スポーツ選手の選手生命を脅かす可能性があります。しかし、近年は、新たな治療法である「再生医療」によって、現役復帰をするスポーツ選手も増えています。 本記事では、スポーツ選手と変形性股関節症の関わりについて紹介します。 変形性股関節症の原因やステージ別の症状だけでなく、主な治療方法についても詳しく解説しています。 選手生命に直結する怪我や病気を早期に治療するためにも、ぜひ最後までご覧ください。 変形性股関節症とスポーツ選手の関わり 変形性股関節症は、オーバーユース(使いすぎ)が原因となりやすいため、スポーツ選手に多い病気です。 2020年に元スペイン代表のサッカー選手であるアリツ・アドゥリスが「股関節痛が限界にきた」という理由で現役引退しました。 人工関節置換も勧められていたようですが、日常生活を送るのも困難なほど症状は進行していたようです。 テニス界では、アンディ・マリーが右股関節に人工関節を入れながらもリハビリや練習を重ね、ツアー優勝を果たすなど多くの人を勇気づけました。 スポーツ選手に多い変形性股関節症とは スポーツ選手に多い変形性股関節症は、股関節の骨が変形したり軟骨がすり減ったりして痛みが生じる病気です。 主な原因やよくある症状を解説します。 変形性股関節症の主な原因 変形性股関節症の主な症状 股関節は体重を支える関節なので、症状が悪化すると日常生活にも影響が出てしまうほどです。 原因や症状を把握して早期発見・早期治療できるようにしましょう。 変形性股関節症の主な原因 変形性股関節症は、関節の使い過ぎによる関節軟骨の摩耗が大きな原因となります。 サッカーやテニスなどの股関節を大きく広げるスポーツ、足腰の負担が大きい職業の方は注意が必要です。 その他にも以下のような原因が考えられます。 加齢によって関節軟骨の弾力性が低下し、軟骨がすり減る 肥満や体重増加によって股関節の負担が大きくなり、軟骨がすり減る 交通事故などの外傷など股関節に過剰な負担がかかることで股関節が変性する いくつかの原因はありますがスポーツ選手の場合、練習などで関節を使い過ぎたことによって股関節の軟骨が変性・摩耗していることが多いです。 過度な練習は怪我や病気に繋がり、選手生命が短くなってしまう可能性もあるので注意しましょう。 変形性股関節症の主な症状 変形性股関節症の主な症状は「股関節の痛み」「股関節の機能障害」です。 病期分類は、大きく以下の4つに分けて考えられています。 前股関節症 股関節形成に異常がみられても、関節軟骨が保たれており痛みはない。 長時間歩いた時に足がだるい・疲れやすい程度の症状。 初期 関節軟骨がすり減って、股関節の隙間が狭くなる。 立ち上がりや歩き始める時に足の付け根や太腿に痛みを感じる。 進行期 関節軟骨が大きくすり減って、股関節の隙間がさらに狭くなり骨の変形が進む。 関節の可動域が狭まり長時間の歩行やしゃがむ動作が難しくなる。 末期 関節軟骨がほぼなくなり、骨同士がぶつかる状態。 強い痛みを感じ、夜寝ていても痛みを感じる。 骨が変形して関節が動きにくくなり、痛みを感じない場合もある。 前股関節症から初期段階であれば痛みがない、または一時的な痛みだけで気づかない方も多いでしょう。 しかし、進行期まで症状が悪化すると日常生活に影響するほどの強い痛みを感じるため、早急に治療を進めた方が良いです。 逆に末期まで進行してしまうと骨が変形して関節が動きにくくなり、痛みを感じない場合があります。 変形性股関節症になるとスポーツ選手としての活躍は難しい? 変形性股関節症を治療しないままスポーツを継続するのは難しいといえます。 痛みが生じるのはもちろんのこと、関節の可動域が狭くなって動かしづらいなどスポーツにおけるパフォーマンスにも影響が出るでしょう。 元プロサッカー選手が股関節の痛みで現役を引退することも少なくありません。 痛みを我慢してスポーツを続けて治療できないステージまで進行してしまうと選手生命が短くなってしまう危険もあります。 股関節に痛みや違和感がある場合は、病院に相談して早めの治療を心がけると良いでしょう。 変形性股関節症になってしまったらどんな治療をするの? 変形性股関節症の治療方法について解説していきます。 変形性股関節症の治療方法 変形性股関節症に新たな治療法「再生医療」が期待されている! 変形性股関節症にならないように予防することが重要 近年では、従来の治療方法以外にも「再生医療」を用いた新しい治療方法も期待されています。 それぞれの治療方法について把握しておきましょう。 変形性股関節症の従来の治療方法 変形性股関節症の従来の治療方法は、大きく以下の2つに分類されます。 保存療法 以下のような手術を行わない治療方法のこと。 生活指導 運動療法 薬物治療 手術療法 以下のような外科的手術を行う治療方法のこと。 骨切り手術 人工関節手術 早期の段階では保存療法がほとんどで、痛み止めなどを服用する「薬物療法」や適度な運動を行う「運動療法」を実施します。 しかし、症状が悪化・進行してしまうと外科手術を検討する必要があるでしょう。 手術療法は、股関節を形成する骨を切って位置を整える「骨切り手術」と人工の関節に置き換える「人工股関節置換術」に分けられます。 変形性股関節症に新たな治療法「再生医療」が期待されている! 近年、変形性股関節症の新たな治療方法として「再生医療」の分野が注目されています。 再生療法により軟骨や骨の修復に成功し、早期復帰したスポーツ選手の話を耳にすることが多くなってきました。 スポーツ選手の股関節障害は、高齢者の加齢に伴った障害と異なり、外部からの大きな刺激により関節内まで障害が及んでしまっている場合が多いです。 そうなってしまうと通常の運動療法のみでの改善には限界があり、人工関節を入れる必要がある場合も多くなってしまいます。 その外科的手術に代わる治療法として「再生医療」が話題です。 自身の細胞を用いた再生医療は、副作用が少なく治療期間も短く済むなどのメリットがあります。 変形性股関節症にならないように予防することが重要 変形性股関節症にならないために、股関節の負担を軽減するセルフケアを行いましょう。 主に以下の2つを実践してみましょう。 【温感療法】 股関節を温めて血行を促進させることで筋肉をほぐします。 可動域の維持・拡大のために運動療法と並行して行うと、より効果的であるといわれています。 【運動療法】 股関節のストレッチ・筋力トレーニング・有酸素運動を行います。 過度に行うと股関節に負担をかけてしまうため、適度に継続すると良いです。 予防のためでも治療後のリハビリでもセルフケアは重要です。 しかし、痛みがある場合に無理やり行うと悪化してしまう可能性もあるので、無理のない範囲で適度に行いましょう。 まとめ・スポーツ選手が変形性股関節症になってしまったら 変形性股関節症を患ったスポーツ選手も、基本的には一般の患者と治療法に差はありません。しかし、スポーツ選手生命を脅かす病気であるため、より早い治療開始が望まれます。 近年では再生医療によって、スポーツ選手のケガからの早い復帰も報告されています。変形性股関節症においても、再生医療の治療効果が期待できます。 早い回復、身体に負担の少ない医療を希望するのであれば、再生医療を検討してみてはいかがでしょうか。 再生医療は、一般的な治療院で受診することはできません。当院は厚生労働省の認可を受けた再生医療専門クリニックです。治療に関するご質問などお気軽にお問い合わせください。 https://youtu.be/BIzpa2SVAt4?si=mojrXYmOUivgsLiY ▶こちらの動画では変形性股関節症について詳しく解説しております。ぜひご覧ください。 監修:リペアセルクリニック大阪院
2020.06.12 -
- 変形性股関節症
- 股関節
変形性股関節症の痛みに悩んでいる方や、リハビリ中の方も多いのではないでしょうか。 股関節まわりの筋肉を鍛えることで、痛みの軽減や関節への負担を和らげる効果が期待できます。 この記事では、変形性股関節症に効果的な筋力トレーニングや、筋トレの重要性について詳しく解説します。 正しい筋トレ方法を知って、股関節の痛みの緩和や機能改善につなげましょう。 また、当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、変形性股関節症を手術せずに治療できる再生医療の治療法や症例について公開しています。 リハビリ効果を高めることにも期待できる治療法なので、変形性股関節症の症状にお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。 変形性股関節症に有効な筋力トレーニング5選 変形性股関節症に有効な筋力トレーニングは、以下の5つです。 ①ヒップリフト ②ランジ ③スクワット ④バックキック ⑤サイドレッグリフト トレーニング中に痛みがある際は、症状が悪化する恐れがあるので無理せずに休みましょう。 医師や理学療法士の指導を受けられるなら、フォームや回数を相談するのもおすすめです。 ①ヒップリフト ヒップリフトは、お尻の筋肉である大殿筋を鍛えるのに効果的なトレーニングです。 大臀筋を鍛えると、歩行時や立ち上がる動作、階段の上り下りなど、日常生活での動きがスムーズになります。 ヒップリフトの手順は、以下の通りです。 1.仰向けに寝る 2.両手を身体の横に置く 3.膝の角度が90度になるように両膝を立てる 4.足・肩甲骨・頭で身体を支えながらお尻を持ち上げる 5.ゆっくりとお尻を下す 6.4~5を繰り返す お尻を浮かせるときに膝から肩が一直線になるように注意しましょう。 また、お尻を上げたときに2~3秒体制を保つと、さらに負荷を高められます。 ②ランジ ランジは、足を前後に開いて股関節やひざ関節の曲げ伸ばしを行う筋力トレーニングです。 下半身全体をバランスよく鍛えられ、股関節の安定性や可動域の改善にもつながります。 ランジでは、主に以下の筋肉を鍛えられます。 筋肉 部位や役割 大臀筋 お尻の筋肉で、歩行や立ち上がり、階段の昇降をサポートする 大腿四頭筋 太ももの前側にある筋肉で、股関節や膝の動作に関与する ハムストリングス 太ももの裏側の筋肉で、姿勢を安定させ骨盤や腰を支える役割がある ランジの手順は、以下の通りです。 1.つま先と膝の向きを揃えて、足を前後に大きく開く 2膝を曲げたときに90度になるよう、歩幅を調整する 3.両手は腰に添える 4.前を見ながら、真下に体を落とすように膝を曲げる 5.ゆっくりと膝を伸ばして元の姿勢に戻る 6.4~5を繰り返す 膝を曲げて沈むときは、前に出した足のかかとに体重を乗せるように意識しましょう。 つま先に体重がかかると、膝に過剰な負担がかかり、痛みやケガの原因になる可能性があります。 無理のない範囲で、ゆっくりと行うのがコツです。 ③スクワット スクワットは、下半身の筋肉や体幹をバランスよく鍛えられるトレーニングです。 変形性股関節症のリハビリや予防にも効果が期待でき、正しいフォームで行えば関節への負担も少なく筋力を強化できます。 スクワットは、以下の筋肉を鍛えられます。 筋肉 部位や役割 大臀筋 お尻の筋肉で、歩行や立ち上がりなどの日常動作をサポートする 大腿四頭筋 太ももの前の筋肉で、股関節を曲げる働きがある ハムストリングス 太ももの裏側の筋肉で、骨盤を支える働きがある 腹筋・背筋 お腹や背中の筋肉で、姿勢の保持や身体の安定に役立つ スクワットの手順は、以下の通りです。 1.足を肩幅よりやや広めに開く 2.つま先は少し外側に向ける 3.背筋を伸ばし、お尻を後ろに引くようにして腰をゆっくり下ろす 4.太ももが床と平行になる程度まで下げたら、ゆっくり元の姿勢に戻る 5.3~4を繰り返す 腰を落とすときは、お尻をしっかり引く意識を持つと、膝への負担を軽減できます。 足の付け根に拳を当て、拳をつぶすようなイメージで腰を落とすと、正しいフォームを意識しやすくなるのでお試しください。 また、体重はかかとに乗せるようにすると、腰や膝への負担が少なくなり、ケガの予防にもつながります。 ④バックキック バックキックは、お尻や背中の筋肉を効果的に鍛えられるトレーニングです。 鍛えられる主な筋肉は以下の通りです。 筋肉 部位や役割 大臀筋 お尻の筋肉で、足を後ろに伸ばす、外に開くなど、股関節の動きを支える 広背筋 背中の大きな筋肉で、脇を閉めたり手を後ろに引く動作に関る バックキックの手順は、以下の通りです。 1.両手・両膝をつき四つん這いの姿勢を取る 2.お尻に力を入れながら、片足を後ろに向かって蹴り上げる 3.膝が床につく直前まで足を戻す 4.2~3を繰り返す(反対側の足も同様に行う) 足をけり上げるときは、お尻を締めて膝を伸ばすようにすると、より効果的にトレーニングできます。 ⑤サイドレッグリフト サイドレッグリフトは、体幹や股関節まわりの筋肉を鍛えられるトレーニングです。 変形性股関節症の方にとって、股関節の安定性や姿勢の改善に役立ちます。 サイドレッグリフトは、以下の筋肉を鍛えられます。 筋肉 部位や役割 腹斜筋 脇腹の筋肉で、体幹を支えたり、姿勢を安定させたりする働きがある 内転筋 太ももの内側にある筋肉で、股関節を内側に動かす働きがある サイドレッグリフトの手順は、以下の通りです。 1.体をまっすぐにして横向きに寝る 2上側の足を3秒かけてゆっくり持ち上げる 3.5秒かけてゆっくり下ろす 4.足を完全に閉じ切らず、少し浮かせたままキープする 5.2~4を繰り返す(反対側も同様に行う) つま先を床と平行に保ち、体が前後にブレないように意識すると、より高い効果が見込めます。 変形性股関節症における筋トレの重要性 変形性股関節症における筋トレの重要性は、大きく分けて以下の2つです。 筋肉が関節を支えることで、関節への負担を軽減できる 股関節の柔軟性が高まり、可動域が広がる 股関節まわりの筋肉をトレーニングで鍛えると、筋肉が関節を支える力が強くなることで関節への負担が軽減され、軟骨の摩耗を抑えて症状の進行を防ぐ効果が期待できます。 また、股関節の柔軟性が高まり、可動域を広げる効果も見込めます。 変形性股関節症の進行を防ぎ、日常生活を快適に過ごすためには、適切な筋力トレーニングが欠かせません。 無理のない範囲で筋トレを続けて、股関節の機能維持を目指しましょう。 変形性股関節症の筋トレでやってはいけないこと 変形性股関節症の筋トレでやってはいけないことは、以下の2つです。 股関節に強い負荷をかける 痛みが強いときにトレーニングする 怪我を防ぎ、症状の悪化を防ぐためにもポイントを押さえて筋力トレーニングを実施しましょう。 股関節に強い負荷をかける 変形性股関節症の筋トレでは、股関節に強い負担をかけないようにしましょう。 無理な動きは、軟骨のすり減りを進行させ、症状を悪化させる恐れがあります。 また、正しい方法で行わないと十分な効果が得られなかったり、ケガにつながる可能性もあるため注意が必要です。 股関節への負担を軽減するためのポイントは、以下の通りです。 トレーニング前後に準備運動を行う 正しいフォームを意識する トレーニング後は2~3日の休息をとる 筋トレ前後には、ウォーキングやストレッチなどの準備運動を取り入れることで、筋肉の柔軟性が高まり怪我の予防につながります。 また、筋力トレーニングは毎日行う必要はありません。 筋トレによって筋肉が一時的に損傷し、それが修復される過程で強くなっていくため、休息期間が筋肉の成長には欠かせません。 休まずにトレーニングを続けると、筋肉の回復が追いつかず、逆に効率よく鍛えられない上に、股関節への負担も増してしまいます。 そのため、トレーニングの後は2~3日休むことを意識しましょう。 痛みが強いときにトレーニングする 変形性股関節症の筋トレでは、痛みが強いときのトレーニングは避けましょう。 運動中に痛みを感じたら、トレーニングを中止して安静にするのが重要です。 痛みが落ち着いてから、回数や負荷を減らして無理のない範囲で再開しましょう。 無理に続けてしまうと、症状が悪化して日常生活に支障をきたす恐れがあります。 また、痛みが長引く場合や悪化する場合は、自己判断せずに医師に相談するようにしましょう。 変形性股関節症を根本的な改善を目指せる再生医療について 近年、変形性股関節症の根本的な改善を目指せる新たな選択肢として、再生医療が注目されています。 再生医療とは、患者さまの幹細胞を採取・培養してから股関節に投与することで、すり減った軟骨の再生を促す治療法です。 筋力トレーニングによって痛みの緩和や関節への負担軽減は期待できますが、一度すり減った軟骨が自然に回復することはありません。 当院「リペアセルクリニック」では、変形性股関節症に対する治療として、再生医療を提供しています。 股関節の痛みにお悩みの方や、病気を根本的に改善したいとお考えの方は、下記の記事も合わせてご覧ください。 変形性股関節症の方は筋力トレーニングで股関節周辺を鍛えよう 変形性股関節症の方が筋力トレーニングで股関節まわりの筋肉を鍛えると、関節への負担を軽減し、股関節の可動域が広がる効果が期待できます。 股関節の筋力向上に役立つ主なトレーニングは、以下の5つです。 ヒップリフト ランジ スクワット バックキック サイドレッグリフト 筋トレは、正しいフォームを意識しながら、2〜3日おきに行い、無理のない範囲で継続することが重要です。 また、痛みがあるときは無理をせずトレーニングを中止し、落ち着いてから回数や負荷を減らして再開しましょう。 すり減った軟骨は、筋力トレーニングや従来の治療法ではほとんど回復しないとされています。 そんな変形性股関節症の根本的な治療法として、先進医療の再生医療による治療が注目されています。 損傷した軟骨の修復が期待できる再生医療に興味がある方は、当院までご相談ください。
2020.06.10 -
- 変形性股関節症
大腿骨頭壊死と診断されると「必ず手術が必要」と思われがちですが、近年の医療進歩により手術を避ける選択肢も広がっています。 本記事では、従来の保存療法から最新の再生医療まで、手術をせずに治療する方法を解説します。 大腿骨頭壊死と診断された方や、治療には手術が必要と言われた方はぜひ参考にしてください。 大腿骨頭壊死を手術しない治療法 大腿骨頭壊死症は、太ももの骨(大腿骨)の球状の頭部に血液の供給が途絶え、骨組織が死んでしまう病気です。 従来は症状が進行すると手術が必要と考えられてきましたが、近年では手術をせずに治療する選択肢も広がっています。 本章では、大腿骨頭壊死に対する治療法について、従来から行われている保存療法と、近年注目を集める再生医療の二つを中心に解説します。 手術を避けたい方や、まだ初期段階にある患者さんは、ぜひ参考にしてください。 従来の治療法「保存療法」 大腿骨頭壊死に対する非手術療法として長年実施されてきたのが保存療法です。 この治療法は主に症状緩和と日常生活の維持を目的としています。 保存療法の主なポイント 患部の安静 杖の使用 体重管理 負担軽減 鎮痛剤投与 リハビリ 保存療法では、股関節への負担を減らすために日常生活での工夫が重要です。 痛みに対しては、消炎鎮痛剤などの薬物療法で症状を和らげることが中心となります。 しかし、保存療法は「対症療法」であり、壊死した骨を根本的に改善させる治療法ではありません。 そのため、保存療法で経過観察中に股関節の変形が進行したり痛みが増強した場合には、骨切り術や人工股関節置換術などの手術的治療が検討されることになります。 根本的な改善が期待できる「再生医療」 近年、大腿骨頭壊死に対して骨組織の再生を促す「再生医療」が注目を集めています。 大腿骨頭壊死の場合、血流が途絶えて死んでしまった骨部分に再び血液の流れを取り戻し、新しい骨を形成することで痛みや骨の崩壊防止が期待できます。 再生医療は、患者さま自身の細胞や成長因子を利用して損傷した組織の再生を促す最先端治療法です。 患者さまから採取した細胞のみを用いるため、アレルギーや拒絶反応などの副作用リスクが少ない点がメリットです。 大腿骨頭壊死を手術せずに放置するリスク 腿骨頭壊死症を治療せずに放置すると以下のようなリスクがあります。 初期段階では無症状のこともあるため、「様子を見よう」と放置してしまう患者さまも少なくありません。 早期発見・早期治療の重要性を理解し、適切な医療機関での相談を検討するための参考にしてください。 歩行困難になるほど痛みが強くなる 大腿骨頭壊死を放置すると、壊死した骨が徐々に潰れていき、歩行困難なほどの激しい痛みを引き起こします。 大腿骨頭壊死を放置した場合の痛みの特徴 最初は無症状でも、潰れが進むほど痛みが強くなる 痛みは鋭く激しくなり、安静時でも持続するようになる 階段の上り下りや椅子からの立ち上がりなど日常動作が困難になる 痛みをかばうことで足を引きずり、正常な歩行ができなくなる 症状が悪化すると、歩行時に患側の脚に体重をかけられなくなるため、身体を支えるのも困難になり、杖が手放せなくなることもあります。 変形性股関節症につながる可能性 大腿骨頭壊死を放置すると、股関節全体の変形へと進行し、より深刻な病態を引き起こす恐れがあります。 大腿骨頭壊死が変形性股関節症につながるリスク 壊死した骨頭が潰れると関節軟骨がすり減り、二次的に変形性股関節症を発症する可能性がある 関節面の変形と寛骨臼(骨盤側の受け皿)の破壊により股関節の可動域が著しく制限される 骨同士が直接擦れ合うため慢性的な激痛と強いこわばりが生じ、痛み止めが効きにくくなる 関節が変形・崩壊すると人工関節置換術が検討される 大腿骨頭壊死は初期段階で適切な治療を行えば、上記の重篤な状態への進行を防げる可能性があります。 症状が軽いからといって放置せず、専門医に相談することが大切です。 大腿骨頭壊死で手術・人工関節を避けるためには早期発見が重要 大腿骨頭壊死は、早期発見と適切な治療開始が何よりも重要です。 壊死範囲が広がると骨頭の圧潰(つぶれ)が進行し、人工関節置換術などの大掛かりな手術が必要になるケースがあります。 まずは以下のような初期症状がないか確認してみましょう。 <歩行時に股関節や脚の付け根に痛みや違和感がある 階段の上り下りで股関節が痛む、動作がつらい 膝や腰、お尻に痛みが出ることがある 休むと痛みが和らぐが、動くと再び痛む 上記のような症状がある場合は早めに医療機関を受診しましょう。 MRIなどの精密検査で初期段階の壊死を発見できれば、治療の選択肢も広がります。 大腿骨頭壊死に関するよくある質問 大腿骨頭壊死は、「手術が必要なのか」「もう治らないのか」「どんな生活を送ればいいのか」といった不安を抱える方は少なくありません。 本章では、大腿骨頭壊死に関するよくある質問にお答えし、現在の医学で考えられる治療選択肢や生活上の注意点について解説します。 大腿骨頭壊死は手術をしなくても治せる? 骨頭壊死になったらやってはいけないことは? 大腿骨頭壊死は手術をしなくても治せる? 結論、現時点で従来の保存療法だけで大腿骨頭壊死を根治することは難しいのが実情です。 保存療法は主に痛み止めの薬やリハビリなどによって症状を和らげる対症療法が中心であり、骨の壊死や変形を改善させる効果はありません。 しかし、近年の治療では、手術をせずに損傷した骨や関節を修復する再生医療が注目されています。 従来は「痛み止めでしのぎながら潰れてきたら人工関節にする」しかなかった大腿骨頭壊死ですが、再生医療の進歩によって、自分の骨・関節を残したまま治療できる新たな選択肢が生まれているのです。 従来の治療では、手術が必要だった大腿骨頭壊死ですが、再生医療の進歩によって手術せずに治療できる選択肢が生まれているのです。 骨頭壊死になったらやってはいけないことは? 大腿骨頭壊死と診断されたら、股関節に負担をかける動作はできるだけ避ける必要があります。 骨頭壊死になったら避けるべき行動 激しい運動や階段の上り下り 重い物を持つ 長時間立ちっぱなしでいる 深くしゃがみ込む姿勢や前かがみの姿勢 過度の体重増加 アルコールの多量摂取と喫煙 何より重要なのは、股関節に継続的に強い負荷がかかることを避けることです。 壊死のある骨頭に過度な荷重がかかると、潰れが進行してしまう恐れがあるからです。 必要に応じて松葉杖などを使いながら負荷を軽減し、適切なリハビリや生活習慣の改善によって股関節への負担を減らすことが、症状悪化の防止につながります。 【まとめ】大腿骨頭壊死を手術しない治療法なら再生医療を検討しよう 大腿骨頭壊死症は放置すると骨の壊死・崩壊が進行し、激しい痛みや歩行障害、最終的には変形性股関節症へと進展する恐れがあります。 従来の保存療法は痛みを和らげる対症療法が中心で、根本的な治癒は期待できませんでした。 しかし、近年発展している再生医療は、患者さま自身の幹細胞を活用して壊死した骨の修復を促す治療法として注目されています。 大腿骨頭壊死と診断された方は、股関節に負担をかける動作を避け、適切な治療を早期に開始することが重要です。 少しでも症状があれば早めに専門医を受診し、MRIなどの精密検査で状態を確認しましょう。 再生医療という新たな選択肢を含め、ご自身に合った治療法を医師と相談しながら決めていくことをおすすめします。
2020.06.08 -
- 変形性股関節症
股関節や骨盤の痛みは、多くの方が一度は経験する可能性のある身近な悩みです。 これらの部位は私たちの体の中心に位置し、日常のあらゆる動作を支える重要な役割を担っています。 本記事では「股関節と骨盤の関係性」に焦点を当て、それらがどのように連動して機能するのか、それぞれの動きの範囲について解説します。 股関節や骨盤の不調でお悩みの方や、人間の体の仕組みについて詳しく知りたい方は、ぜひこの記事を参考にしてください。 当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、変形性股関節症をはじめとする股関節の痛みの改善が期待できる再生医療に関する情報を公開中です。 再生医療の治療ガイドブックを無料でプレゼントしているので、ぜひお受け取りください。 股関節と骨盤の関係性について 股関節と骨盤は、私たち人間の体を支え、日々のさまざまな動きを可能にしています。 本章では、以下の2つのポイントに焦点を当てて解説します。 股関節を動かすと骨盤も連動して動く 股関節と骨盤の可動域 それぞれの関係性を理解することで、体の動きや痛みがある場合の原因について、新たな気づきがあるかもしれません。 股関節を動かすと骨盤も連動して動く 股関節と骨盤は、歯車のように片方が動けばもう一方も影響を受けて一緒に動く「運動連鎖」という密接な関係にあります。 関係性・構造 詳細 基本的な構造 ・骨盤は複数の骨で構成されるリング状 ・股関節は骨盤と太ももの骨(大腿骨)をつなぐ球状の関節 運動連鎖 股関節と股関節のどちらかが動く際に互いに影響し合いながら連動して動く 股関節と骨盤は常に連携を取りながら、私たちの体のバランスを保ち、効率的な動きを生み出しているのです。 股関節と骨盤の可動域 股関節は、人間の体の中でも可動域が広い関節の一つですが、骨盤自体の可動域はそこまで広くありません。 骨盤は、主に股関節や腰の骨(腰椎)と連動してわずかに動くことで、体全体のスムーズな動作をサポートしています。 股関節の正常可動域は、以下の通りです。 項目 可動域(角度) 屈曲(太ももを前に上げる) 125° 伸展(脚をまっすぐ後ろに引く) 15° 外転(脚を真横に開く) 45° 内転(脚を閉じて内側に寄せる) 20° 外旋(股関節を外向きにねじる) 45° 内旋(股関節を内向きにねじる) 45° 股関節の可動域が狭くなると、階段を上るときに股関節や脚の付け根(鼠径部)に痛みが出たり、深くしゃがみこめなくなって和式トイレの使用や靴下を履く動作が困難になったりします。 以下の記事では、上記のような股関節の痛みの原因や対処法について詳しく解説しているので、合わせて参考にしてください。 股関節と骨盤の動きに関する筋肉や靭帯について 私たちの体をスムーズに動かし、しっかりと安定させるためには骨格だけでなく、筋肉や靭帯の働きが欠かせません。 この章では、以下の3つのポイントについてご紹介します。 股関節と骨盤の構成 股関節と骨盤に付着している筋肉 股関節と骨盤の靭帯 なぜ股関節や骨盤に痛みが生じるのか、その原因を理解するうえでも役立つでしょう。 股関節と骨盤の構成 股関節は、骨盤の受け皿となる部分(寛骨臼)に太ももの骨の先端(大腿骨頭)がはまり込む形をした体の中でも、とくに大きな球状の関節です。 股関節と骨盤の主な骨格要素は、以下の通りです。 区分 主要な骨・部位 股関節 骨盤側の「寛骨臼」と太ももの骨の丸い先端「大腿骨骨頭」から構成される 骨盤 左右一対の「寛骨」、中央の「仙骨」、先端の「尾骨」で成り立つ 骨盤の連結部 左右の寛骨は前側で「恥骨結合」という軟骨でつながり、後ろ側では仙骨との間に「仙腸関節」を形成して背骨(体幹)と連結している 骨盤は複数の骨が組み合わさって輪のような頑丈な構造を作り、体幹と両脚を安定してつなぐ土台となっています。 骨盤と股関節が一体となって体幹と下肢を支え、立つ・歩く・走るなど様々な動作で体重や衝撃を吸収する役割を担っています。 股関節と骨盤に付着している筋肉 股関節と骨盤の周りには数多くの筋肉が付着しており、これらの筋肉が互いに協調し合って働くことで、日常のあらゆる動きやスポーツにおける複雑な動作が可能になっています。 股関節と骨盤周りの主要な筋肉と役割は、以下の通りです。 主要な筋肉 主な役割 腸腰筋 ・股関節を曲げる働き ・太ももを前に持ち上げたり、上半身を前に倒したりする動作で重要 大腿筋膜張筋 ・股関節を外に開く働き ・脚を前に振り出す動きを助け、脚の向きを安定させる役割を持つ 中殿筋 ・股関節を外に開く働き ・片足で立ったときや歩行中に骨盤が左右にグラグラしないように安定させる役割を持つ 大殿筋 ・股関節を後ろに伸ばす働き ・太ももを外にねじる動きを助ける 上記以外にも、太ももの前側にある「大腿四頭筋」、太ももの後ろ側にある「ハムストリングス」、内ももの「内転筋群」なども股関節の動きを助けたり、膝の動きと連動したりしています。 股関節と骨盤の靭帯 股関節と骨盤は筋肉だけで支えられているのではなく、複数の強靭な「靭帯」によって骨同士が強固に連結され、補強されています。 股関節と骨盤を支える主な靭帯と役割は、以下の通りです。 主要な靭帯 主な役割 関節唇 大腿骨頭を吸盤のように包み込み安定させる役割を持つ 関節包 関節を保護し、関節液を保持するとともに靭帯と一体となって関節を補強する 腸骨大腿靭帯・恥骨大腿靭帯 股関節の前面を覆い股関節を支える 坐骨大腿靭帯 股関節の後面を覆い股関節を支える これらの靭帯が筋肉と精巧に連携することで、股関節ならではの大きな可動域と高い安定性の機能を享受できているのです。 股関節や骨盤の痛みに考えられる疾患 股関節や骨盤の痛みの原因となる代表的な病気には「変形性股関節症」「大腿骨頭壊死症」「関節リウマチ」などがあります。 股関節と骨盤の痛みを引き起こす主な病気の症状は、以下の通りです。 疾患名 主な症状 変形性股関節症 脚の付け根(股関節)の痛み、関節の動く範囲が狭くなる 大腿骨頭壊死症 股関節の痛み、関節が動かしにくくなる 関節リウマチ 股関節(足の付け根やお尻の部分)の痛みや腫れ 上記の疾患は、それぞれ症状の現れ方や進行の仕方が異なりますが、いずれも早期に適切な診断を受け、治療を開始することが症状の悪化を防ぎ、生活の質を保つために重要です。 股関節と骨盤の関係性についてよくある質問 ここでは、股関節と骨盤の関係性に関するよくあるご質問とその回答をまとめました。 股関節が骨盤の歪みで痛くなるのはなぜ? 股関節が痛いとき、やってはいけないことは? 日々の体のケアや、痛みの原因を考えるうえでの参考にしていただければ幸いです。 股関節が骨盤の歪みで痛くなるのはなぜ? 骨盤の歪みによって股関節に痛みが出るのは、股関節に余分な負担がかかっているからです。 左右で骨盤の高さが違ったり前や後ろに傾きすぎたりすると、左右の股関節にかかる体重のバランスが崩れたり、股関節がスムーズに動ける範囲が制限されたりします。 このような状態が長く続くと、股関節の周りの筋肉が疲労して硬くなったり、関節そのものに炎症が起きたりして、痛みが生じるのです。 股関節が痛い時やってはいけないことは? 股関節に痛みがあるときは、痛みを悪化させたり、回復を遅らせたりするような無理な動作は避けるべきです。 股関節痛のときにやってはいけないこと 痛みを我慢して無理に動かす、運動を続ける 重い物を持ち上げる、運ぶといった動作 ジャンプやランニング、急な方向転換を伴う激しいスポーツ 深くしゃがみ込む、あぐらをかくなど、股関節に負担のかかる姿勢 大切なのは「痛みが強いときは無理せず安静にする」ことと「自己判断せずに早めに専門医を受診する」ことです。 痛みの原因を正確に診断してもらい、適切な治療や日常生活での注意点について指導を受けることが、早期回復への一番の近道です。 股関節と骨盤の関係性まとめ|痛みを感じたら医療期間を受診しよう 股関節と骨盤は、二人三脚のように連携し合い、私たちの動作を支えています。 そのため、骨盤の歪みが股関節への負担になり、痛みが生じたり可動域が制限されることがあります。 股関節や骨盤の痛みや違和感が続く場合には、決して自己判断で放置せず、医療機関を受診し、医師による正確な診断を受けることが重要です。 原因を特定し、ご自身の状態に合った適切な治療やアドバイスを受けることが、つらい症状からの解放と、健やかな体を取り戻すための一歩となります。 当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、変形性股関節症をはじめとする股関節の痛みの改善が期待できる再生医療に関する情報を公開中です。 「股関節の痛みが長引いている」「現在の治療では期待する効果が得られていない」という方は、先端医療である再生医療をぜひご検討ください。
2020.06.06 -
- 変形性股関節症
「歩くたびに股関節が痛む」「階段の上り下りがつらい」といった、違和感や痛みを感じながらも、原因がわからず不安に思っている方も多いのではないでしょうか。 これらの症状は変形性股関節症によるものかもしれません。 そしてこの病気を適切に診断し、治療方針を決めるうえで欠かせないのが、画像検査による客観的な評価です。 本記事では、変形性股関節症の診断に欠かせない画像検査の種類とその特徴について詳しく解説いたします。 変形性股関節症は進行性の疾患のため、早期に状態を把握することで、将来的な選択肢も大きく変わります。 「この痛み、放っておいても大丈夫かな?」と感じたら、まずは検査による正確な評価を受けることをおすすめします。 変形性股関節症の主な画像診断まとめ|検査の種類別に紹介 変形性股関節症で用いられる主な画像診断について、検査の種類別に紹介します。 単純X線検査(レントゲン検査) CT検査 MRI検査 変形性股関節症の診断では、病期や症状の進行度を正確に把握するために様々な画像診断が用いられます。 単純X線検査(レントゲン検査) 変形性股関節症の診断で最も基本となるのが単純X線検査(レントゲン検査)です。 単純X線検査では、軟骨のすり減りや股関節周囲の骨化の状態を確認可能で、以下のような所見を観察できます。 関節裂隙の狭小化:軟骨がすり減り、骨と骨の間隔が狭くなる 骨棘形成:関節縁に沿って異常な骨の突起が形成される 骨嚢胞:骨の内部に形成される空洞状の変化がみられることがある 骨硬化:関節面の骨が硬くなり、白く映し出される これらの所見から病期を判断し、治療方針の決定に活用します。変形性股関節症の診断において最初に選択される検査方法です。 CT検査 CT検査は、X線を使用して股関節構造を立体的に捉える画像検査です。 単純X線検査では分かりにくい細かな骨の変化や、全体的な構造を詳しく観察できます。 CT検査の特徴は、以下の通りです。 立体的な画像:様々な角度から股関節を観察可能 骨の微細な変化:小さな骨折や変形を詳細に確認 関節周囲の状態:周辺組織の状態も評価 CT検査では微量の放射線被曝を伴うため、医師の判断により必要な場合に限って実施されます。 手術の検討が必要な症例や、より精密な評価が求められる際に参考となる検査方法です。 MRI検査 MRI検査は、磁気と電波を用いて体内の状態を画像化する検査方法です。 MRI検査では、変形性股関節症における以下のような状態を評価することが可能です。 軟骨の詳細評価:すり減りの程度や範囲を正確に把握 骨髄浮腫の有無確認:骨内部の炎症反応を検出し、痛みの原因を特定 軟部組織の観察:関節唇や靭帯の状態を評価 初期変化の検出:レントゲンでは見えない早期変化を発見 放射線を使用しないため、被曝の心配がなく軟骨や周囲組織の状態を詳しく知りたい場合に有用です。 またMRI検査は軟骨や軟部組織の詳細な評価が求められる場合や、病気の進行度をより詳しく把握したいときに適しています。 変形性股関節症の診断に画像検査が重要な理由 変形性股関節症の診断と治療方針の決定には、以下の情報を客観的に把握できる画像検査が重要です。 軟骨のすり減りの程度 骨の変形や骨棘(こつきょく)の形成 関節周囲の靭帯や関節唇など軟部組織の状態(MRIなどによる) 骨内部の炎症反応(骨髄浮腫など) 変形性股関節症は、股関節の軟骨がすり減り、痛みや機能障害を引き起こす疾患です。 しかし股関節は体の深部に位置しており、外見からの視診や触診だけでは関節内部の状態を正確に評価することは困難です。 また、変形性股関節症は進行性の疾患であり、病期の正確な判定には画像による客観的情報が必要です。 画像検査によって、初期段階の変化を捉えられる可能性があるため、保存療法など手術以外の選択肢を検討できることもあります。 さらに、治療後の効果判定や経過観察においても、画像検査は欠かせません。 変形性股関節症の画像診断の結果を踏まえた治療方法 画像診断で明らかになった変形性股関節症の病期や症状の程度に基づいて、最適な治療方法が選択されます。 治療法は大きく分けて次の3つがあります。 保存療法 手術療法 再生医療 それぞれの特徴を解説します。 保存療法 保存療法は、変形性股関節症の軽度から中等度の症状に対して行われる手術を伴わない治療法です。 具体的には、以下の治療が保存療法に含まれます。 痛みを和らげる薬物療法(消炎鎮痛剤など) 物理療法(温熱療法や電気療法) 体重管理 運動療法(筋力強化運動や関節可動域訓練)など これらの治療により症状の進行を遅らせ、痛みを軽減する効果が期待できます。 手術療法 手術療法は、保存療法で十分な改善が見られない場合や、画像診断で高度な関節の変形が認められる場合に検討されます。 代表的な手術には、以下があります。 人工関節に置き換える人工股関節全置換術(THA) 関節表面の骨や軟骨を再形成する骨切り術 内視鏡を用いた股関節鏡視下手術 など 画像診断でX線やCTにより骨の変形が著しい場合や、MRIで広範囲の軟骨損傷が確認される場合は、手術が選択されることも。 手術の種類や方法は、患者さまの年齢や活動性、画像診断の所見などを踏まえ医師と相談のうえ個別に検討されます。 再生医療 再生医療は、変形性股関節症に対する治療選択肢の一つで、主に幹細胞治療とPRP(多血小板血漿)療法が行われます。 幹細胞治療:脊髄や脂肪由来の幹細胞を患者さまから採取・培養し、患部に投与する治療法 PRP(多血小板血漿)療法:血液を加工し血小板を濃縮した液体を患部に投与する治療法 脂肪由来の幹細胞治療の場合は、患者さまから採取した少量の脂肪組織から幹細胞を抽出・培養し、股関節内に注入するという手順が一般的に取られます。 脂肪の採取時に小さな切開は行いますが、採取する脂肪は米粒2~3粒程度のため傷口が小さく、入院不要で治療できるのが特徴です。 変形性股関節症に対する再生医療について詳しくは、以下のページをご覧ください。 【まとめ】画像診断は変形性股関節症の診断と治療選択に不可欠 変形性股関節症の診断には、画像検査による客観的な情報が欠かせません。 初期評価では単純X線検査(レントゲン)は、軟骨のすり減りや股関節周囲の骨化の状態を視覚的に把握できます。 より詳細な評価が必要な場合はCT検査やMRI検査が用いられ、それぞれ立体的な骨の評価や軟部組織の詳細な観察ができます。 これらの画像診断結果に基づいて、病期や症状の程度に応じた適切な治療法が選択されます。 治療法には、主に保存療法、手術療法、再生医療があり、患者さまの状態に合わせて検討されます。 早期発見・早期治療が股関節機能の温存につながるため、症状がある場合は速やかに医療機関を受診しましょう。 再生医療による治療をご検討、あるいはお悩みの方は、当院「リペアセルクリニック」へお気軽にお問い合わせください。
2020.06.04 -
- 再生治療
- 変形性股関節症
- 股関節
変形性股関節症と診断され、治療法を検討している方の中には、治った症例があるか気になる方も多いのではないでしょうか。 本記事では、当院リペアセルクリニックで再生医療による治療を受け、変形性股関節症の症状改善がみられた症例を紹介します。 従来の治療では、変形性股関節症が進行してしまうと手術による人工股関節術が一般的でした。 しかし、近年の治療では手術せずにすり減った股関節軟骨の症状改善が期待できる再生医療が注目されています。 当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、変形性股関節症に対する再生医療に関する情報を公開しているので、体への負担が少ない治療を探している方は、ぜひご参考ください。 変形性股関節症が治った症例をご紹介 変形性股関節症にお困りの方は、治った症例があるか心配な方も多いことでしょう。 ここでは、当院リペアセルクリニックの患者さまで変形性股関節症の症状が改善した症例をご紹介※します。 ※効果には個人差があります。治療の効果を保証するものではありません。 症例①末期の変形性股関節症から症状が改善したケース 症例②治療後2週間で症状の改善が見られたケース どのような状態からどのように改善したのか、2つの症例を動画も併せてご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。 症例①末期の変形性股関節症から症状が改善したケース https://www.youtube.com/watch?v=iPHLbIXjPNk 「ついつい歩きすぎてしまう」と笑顔で診察を受けられる患者さまですが、治療前は末期の変形性股関節症でした。 左側の股関節が痛く、足が硬くなり靴下が履きにくい状態で、末期と診断されていました。 手術を勧められたそうですが、手術はやりたくないとの思いでいろいろ調べられて当院へご相談いただきました。 1回目の幹細胞注射を打つ前は、壁を使わないと歩けませんでしたが、注射を打つと普通に歩けるようになったとお喜びのご様子です。 2回目の注射後は関節がスムーズに動くようになり、1日1万歩ほど歩いてしまうとの事で、医師から制止されるほどの状態に改善しています。 ※効果には個人差があります。治療の効果を保証するものではありません。 症例②治療後2週間で症状の改善が見られたケース https://www.youtube.com/watch?v=4OElrvzj3O8 来院時には左右の股関節に痛みがあり、階段の昇り降りも苦労されていましたが、治療後2週間で症状の改善が見られた患者さまです。 治療方法は手術しかないと判断される状態でしたが、どうしても手術は避けたく、手術しないで治療できる再生医療を知り、当院にご来院されました。 1回目の幹細胞注射のあと、2週間後には支えなしで階段の昇り降りができるようになり、変形性股関節症を発症する前とほぼ同じ生活ができるまでに症状が改善しています。 ※効果には個人差があります。治療の効果を保証するものではありません。 変形性股関節症が治った症例もある再生医療とは 変形性股関節症の新しい治療方法として注目されているのが、手術せずに治療できる再生医療です。 再生医療では、一度傷ついてしまい元に戻らない軟骨に対し、幹細胞を活用して損傷した軟骨の修復・再生を促します。 治療には患者さまから採取・培養した幹細胞を用いるため、拒絶反応やアレルギーなどの副作用リスクが少ない点が魅力の一つです。 また、入院や手術をせずに治療ができるため、体への負担が軽減される点も再生医療の強みです。 通院で治療ができるため、生活の質を保てることも大きなメリットといえるでしょう。 変形性股関節症に対する当院の再生医療について 変形性股関節症の治療における、当院の再生医療について以下の内容をご紹介します。 当院の特徴 費用 治療の流れ 治療を検討されている方は、参考にしてください。 当院の特徴 再生医療による治療を行う場合、より治療成績を高めるためにも治療の精度や技術が重要です。 当院リペアセルクリニックでは、主に以下の特徴があります。 当院独自の関節内ピンポイント注射 独自の培養技術で幹細胞の生存率が高い 変形性股関節症の再生医療では、股関節内で軟骨が損傷している部位に幹細胞を注入しますが、股関節は隙間がせまく、高い技術が必要です。 当院ではエコーやレントゲンで損傷部位を特定し、特殊な注射針を使用してピンポイントで幹細胞を届けます。 ダイレクトに注入できる当院ならではの技術で、患部へのダイレクトな注入を実現しています。 また、独自の培養技術によって冷凍せずに培養することで、生存率や活動率が高い幹細胞を投与できます。 再生医療による変形性股関節症を検討したい方は、ぜひ当院リペアセルクリニックへご相談ください。 費用 当院リペアセルクリニックでは、変形性股関節症をはじめとする関節疾患に対する幹細胞治療の費用は、以下の通りです。 1回の治療での肝細胞投与数 価格(税込) 2,500万個 1,320,000円 5,000万個 1,540,000円 1億個 1,980,000円 上記の価格には、以下の費用が全て含まれています。 幹細胞を採取する費用 採取した幹細胞を培養する費用 培養した幹細胞を投与する費用 ※採血にて肝炎の疑いがある方のみ、追加で費用が発生する場合があります。 また、初回カウンセリングで3,300円(税込)の初診料をいただいております。 疾患や進行度によって治療回数が異なるため、実際にいくらかかるか気になる方は、ぜひお問い合わせください。 治療の流れ 当院リペアセルクリニックのご相談から治療までの流れをご紹介します。 ご来院のご予約 当院は完全予約制のため予約が必要です。電話またはメールで予約を入れてください。 専門医によるカウンセリング 問診票をご記入いただき、痛み症状に合わせた治療方法のご説明をさせていただきます。 MRI画像をお持ちの場合はカウンセリングの際にご持参いただき、お持ちでない場合は近隣の連携医療機関で撮影いただきます。 治療法のご提案 MRI画像をもとに治療方法の提案、治療にかかる期間や費用などをご説明いたします。 治療開始 再生医療での治療がスタートすると、血液検査を行った後に、局所麻酔を使用して脂肪細胞を採取します。 治療後は経過観察 幹細胞の投与後すぐに効果が見られるものではなく、数日から数週間かかるため、経過観察が必要です。 再生医療による治療では、大きな手術や入院は必要ありません。 効果がみられるまで数日から数週間かかるため、治療後に少しでもご不安がある場合は、治療後でもお気軽にご相談いただけます。 変形性股関節症が治った症例に関するよくある質問 変形性股関節症の症例に関するよくある質問を紹介します。 変形性股関節症を手術しないで治す方法は? 股関節のすり減った軟骨は再生できる? 変形性股関節症でやってはいけないことは? 変形性股関節症の治療法を検討するためにも、少しの疑問や不安も解消しておきましょう。 変形性股関節症を手術しないで治す方法は? 当院では変形性股関節症を手術しないで治療する方法として再生医療による幹細胞治療をご提供しています。 変形性股関節症の従来の治療方法は、保存療法と手術療法の2種類となり、保存療法で症状が改善しない場合は手術療法が適応されるケースがほとんどでした。 しかし、近年では手術せずに治療できる可能性がある再生医療が注目されています。 以下の記事では、変形性股関節症に対する再生医療について詳しく解説しているので、合わせて参考にしてください。 股関節のすり減った軟骨は再生できる? 股関節のすり減った軟骨は、先端医療である再生医療によって再生できる可能性があります。 再生医療では、さまざまな組織・細胞に変化する幹細胞を活用し、すり減った軟骨の修復・再生を促します。 従来の治療では、人工股関節置換などの手術が一般的でしたが、近年では治療の選択肢が広がってきています。 変形性股関節症でやってはいけないことは? 変形性股関節症でやってはいけないことは、以下のような股関節に負担をかけることです。 重いものを持ち運ぶ 激しい運動 急激な体重増加・肥満 無理な姿勢を続ける 足に合わない靴を履く 長さが合わない杖を使う 重いものを持ち運んだり、激しい運動をしたりする以外にも股関節の負担になる動作が多くあります。 とくに、体重の急激な増加や肥満は、体の重さを支える股関節に負担がかかるため、体重のコントロールを怠ってはいけません。 無理な姿勢を続けることも、股関節に負担をかけるので控えましょう。 また、足に合う靴を選ぶことも大切で、サイズを合わせる際には、長さだけでなく幅にも注意が必要です。 変形性股関節症で歩行が困難な方は杖を使用しますが、杖の長さが合っていないと股関節に負担をかけてしまうので、体格に合わせて見直しましょう。 以下の記事では、変形性股関節症でやってはいけないことについて、詳しく解説しています。 変形性股関節症が治った症例あり!再生医療による治療を検討しよう 変形性股関節症における手術以外の治療法として、再生医療が注目されています。 再生医療は、すり減った軟骨の修復・再生が期待できる治療法で、発症前のように歩けるようになった症例もあります。 従来の治療では、変形性股関節症が進行してしまうと手術による人工股関節術が一般的でした。 しかし、近年の治療では手術せずにすり減った股関節軟骨の症状改善が期待できる再生医療が注目されています。 当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、変形性股関節症に対する再生医療に関する情報を公開しているので、体への負担が少ない治療を探している方は、ぜひご参考ください。
2020.06.02 -
- 再生治療
- 変形性股関節症
踏み台昇降をすることで膝を痛めた経験はありませんか。 踏み台昇降はダイエットやリハビリなどで行う動きですが、膝を痛めてしまうと運動の継続が困難になります。 本記事では、踏み台昇降で膝を痛めない方法をご紹介します。膝を痛めない方法を確認し、安全にダイエットや運動をしましょう。 この記事を読むとわかること 踏み台昇降で膝を痛めない方法 踏み台昇降で膝を痛めた場合の対処法 踏み台昇降で膝を痛めない方法!ストレッチと正しい姿勢 踏み台昇降で膝を痛めない方法として、下記の2つを紹介します。 事前にストレッチをして筋肉をほぐす 正しい姿勢で昇降する 階段や踏み台昇降は、骨盤周辺の大きな筋肉を同時に鍛えられる運動で股関節の強化に効果的です。 踏み台昇降は効果が大きい反面、誤った方法で行うと負荷も大きくなってしまいます。 筋力トレーニングは週3回以上行うのが望ましいとされていますが、無理のない頻度で継続しましょう。 事前にストレッチして筋肉をほぐす 踏み台昇降で膝を痛めない方法の1つに、事前のストレッチがあります。 運動を始める前にストレッチを行い筋肉をほぐしておくと、身体を動かしやすくなります。 ストレッチは、身体をゆっくりと無理のない程度に伸ばすのがポイントです。踏み台昇降を行う前は、足首や膝、ふくらはぎを中心にストレッチを行うと十分な効果を得やすくなります。 正しい姿勢で昇降する 踏み台昇降で膝を痛めないために、以下のポイントを意識し正しい姿勢で運動を行ってください。 背筋をまっすぐに伸ばす 腕を大きく振りながら昇降する 膝はつま先より前に出ないようにする 内股、ガニ股にならないように行う 正しい姿勢で踏み台昇降ができるようになったら、徐々に負荷をかけていくのがおすすめです。使用する踏み台の高さを変え、自身に合った強度で運動を行いましょう。 やりすぎ注意!踏み台昇降が膝にかける負担 踏み台昇降はダイエットやリハビリに効果がありますが、やりすぎると膝に大きな負担がかかるため注意が必要です。 踏み台昇降は、股関節や膝関節などの下半身を大きく動かす運動です。運動の頻度を急に増やしたり、自分に合っていない強度で昇降したりすると、関節や筋肉に大きな負担がかかります。 踏み台昇降をやりすぎて、膝を壊してしまっては運動の継続が困難になります。無理せず続けられる範囲で運動強度や頻度を考慮し、実施計画を立てましょう。 踏み台昇降で膝を痛めてしまったら? 踏み台昇降で膝を痛めてしまったら、以下の2つを実施し早期回復を目指すのが大切です。 アイシングをして休息をとる たんぱく質を摂ってしっかり睡眠をとる 膝を痛めてしまった際の対処法を確認し、万が一けがをした場合に早急に対処できるようにしましょう。 アイシングをして休息をとる 踏み台昇降で膝を痛めたときは、アイシングをして休息をとるのがポイントです。アイシングとは、患部を冷やす方法です。 膝に少しでも違和感を覚えたらすぐに運動をやめ、氷のうや保冷剤で患部を冷やしましょう。 直接肌に氷を当てると凍傷の危険があるため、タオルなどで包んでから患部に当てるなど対策してから、15分〜20分程度を目安にして冷やして下さい。 たんぱく質を摂ってしっかりと睡眠をとる 踏み台昇降で膝を痛めた際は、たんぱく質を摂ってしっかりと睡眠をとることが大切です。 たんぱく質は、筋肉や骨を作る栄養素で運動後の摂取が効果的といわれています。 膝を痛めた場合に限らず、運動後はたんぱく質を意識した食事を取るのがおすすめです。 たんぱく質は運動によって分解されますが、健康的な食事や十分な睡眠で合成スピードを高められます。 踏み台昇降でひざを痛めない方法まとめ 踏み台昇降は、踏み台の高さや足を下ろす順番を守り、正しい手順で行うと膝・股関節周りの筋肉を効果的に強化できます。 ダイエットやリハビリにも推奨される運動ですが、誤った方法で行うと膝に負担がかかるため注意が必要です。 膝や筋肉の状態に合わせて無理のない範囲で継続すると、痛みの予防や改善につながります。 万が一、踏み台昇降で膝の痛みがひどくなったり、自力でのトレーニングが難しいと感じた場合は、膝の再生医療を検討するのも一つの方法です。 膝の再生医療では、自分の細胞を使って軟骨を修復するため、手術のような大きな負担をかけずに治療が可能です。 ダイエットや運動を行う際は、体に合った方法で無理なく継続していきましょう。
2020.05.31