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TFCC損傷はゴルフをやっている人に多いって本当? ゴルフが趣味で、暇さえあればゴルフの練習をしたり、ゴルフ場へ行ったり、ゴルフに夢中という方は多くおられると思います。 しかし、そんなゴルファーに気を付けて欲しいのが、TFCC損傷という手の病気です。TFCCとは、三角線維軟骨複合体といい、手首の小指の方にある靱帯と軟骨の複合組織です。 今回は、どのような動作をすることでTFCC損傷になるのか、ゴルファーがTFCC損傷を避けて楽しくゴルフを続けていくためには、どのような点に注意したらいいのかについて紹介しましょう。 TFCC損傷はゴルフなどのスポーツをやっている人に多く発症する 手首の外側にあるTFCCの損傷はゴルフを始めスポーツをやっている人に多くみられます。 ゴルフでは、スイングをしたときに手首を捻る動作をすることが多くなります。その動作がTFCC(三角線維軟骨複合体)といわれる部位に大きな負担がかかるため、損傷を起こすことがあるのです。 TFCC損傷は、ゴルフの他にもテニスやバトミントンなどでスピンをかけようとしたときや、野球でキャッチャーが捕球したときなどに、TFCCに大きな負担がかかって損傷することがあります。 ゴルフでTFCC損傷にならないために ゴルフでTFCC損傷にならないようにするためには、普段からウォーミングアップやクールダウンをしっかりすることが大切です。 プロのゴルファーの場合は、練習や試合による使い過ぎ(オーバーユース)が主な原因になりますが、一般の人の場合はウォーミングアップや、クールダウンが十分ではないことが主な原因と考えられます。 想い起こしてほしいのですが、ゴルフは、他の運動と比べても激しく動き回るということがないため、他のスポーツで見られるようなウォーミングアップやクールダウンを、ついつい疎かにしてしまいがちです。 しかし、手首に負担がかかってTFCC損傷を発症してしまうと、ゴルフを楽しめなくなってしまいますから、ウォーミングアップやクールダウンといった準備やアフターケアをしっかり行いましょう。 また、何より身体に負担が掛からない正しいスイングを心がけることも、手首の関節への負担を軽減させるために大切です。 ゴルフの上達にもつながることですから、しっかりとスイングチェックもしましょう! TFCC損傷は、スポーツ以外でも発症します TFCC損傷は、ゴルフをはじめ、テニスやバトミントン、野球などスポーツをしている人がなりやすいと紹介しましたが、実は、TFCCになるのはスポーツをしている人だけではありません。 例えば、自動車でハンドルを握ったまま衝突事故に遭ってしまったり、歩行中や自転車走行中に転倒してしまったりしたときにTFCC損傷になってしまうこともあります。 また、重い鍋やプライパンを日常的に扱う料理人、赤ちゃんを毎日、長時間抱っこする、介護などで抱き上げ等、手首に負荷がかかることを繰り返すなどでも、TFCC損傷を発症することがあります。 まとめ・TFCC損傷はゴルフをやっている人に多いって本当? TFCC損傷は、ゴルフを熱心にやっている人がなりやすい病気です。 また、ゴルフだけでなく他のスポーツや、日常生活の仕事で手首に負荷がかかる状態になると発症することもあります。 ゴルフなどのスポーツをする際は、ウォーミングアップやクールダウンをしっかり行って予防をしましょう。 また、手首に痛みが生じてしまった場合は、なるべく安静にし、痛みが引かない場合は医療機関で診てもらうようにしてくださいね。 症状が悪化して手術が必要となった場合、一般的な手術の他にも近年では再生医療という治療法があります。 TFCC損傷で悩んでいる人は再生医療の情報についてもチェックしてみることをおすすめします。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらもご参照ください
2019.11.30 -
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肘から下が痛い(腕が痛い)時の病名・原因・対処法 日常生活において必ず使わないといけない身体の部分といえば、足は勿論ですが、手や腕の頻度も高いですよね。 今やパソコンやスマートフォンなどの操作を行わない日は無いといえるのではないでしょうか? インターネットなどの普及によって、その傾向がより強まっていると言えるでしょう。 そして、パソコンやスマートフォンの操作以外にも手は日常で様々な動きをしています。 手や腕に痛みが生じると、どうしても日常生活に支障をきたしてしまいがちです。 そこで今回は、悩みのタネになりがちな腕の痛み…その中でも肘から下の痛みに迫ってみることにしました。 「肘から下の腕の痛み」で考えられる病気 日常使う部分の痛みは、生活に支障をきたす為、耐え難い痛みとなると困りものですよね。 なぜ、肘から下の腕が痛くなるのか気になりませんか? 正確な原因は病院できちんと診断してもらう必要がありますが、ここでは肘から下の腕が痛くなる原因をいくつか紹介します。 肘から下の腕が痛い原因その1:頚椎症性神経根症(けいついしょうせいしんけいこんしょう) 肘から下が痛む為、腕だけが原因と思っている人も多いのではないでしょうか? 実は首にある頚椎から痛みを生じている場合があります。 そして、この首を支えている頚椎の間にはクッション性に優れた椎間板が入っています。この椎間板は、加齢などが原因でクッションとしての役割を果たせなくなってしまうことがあります。役割が果たせなくなると、骨同士が直接ぶつかってしまい、変形して神経を圧迫。 その結果、肩の痛みなどからはじまり、腕が痛い原因となってしまうのです。 また、肘から下だけでなく腕全体が痛いと感じる場合には、こちらが疑われます。 「頚椎症性脊髄症(けいついしょうせいせきずいしょう)」 同じ頚椎で引き起こされている症状ですが、悪化して脊髄を圧迫し続けると、排尿障害を引き起こす可能性もあるので注意が必要です。 肘から下の腕が痛い原因その2:末端神経障害(まったんしんけいしょうがい) 体にはたくさんの神経が通っています。腕や肘などが神経を通して命令を受け取る時には、他の神経からの伝達が必要となります。 その伝達を伝えるまでの神経が何かの原因で圧迫されることがあります。 これが腕が痛い原因になったり、肘から下に痛みを感じる原因となります。 また、痛みとして現れるだけでなく痺れとして症状が現れる可能性が大いにあります。 痛みの種類もピリピリとした痛みから、ズキズキとした痛みに変化する人も多いようです。 悪化の一途を辿ると、力が入らないといった原因にもなりかねませんので注意してください。 肘から下の腕が痛い原因その3:テニス肘・ゴルフ肘(テニスひじ・ゴルフひじ) その名前からもお分かりの通り、テニスやゴルフといったスポーツを行なっている人が起こしやすい、肘から下の腕に現れる痛みの症状です。 テニス肘の場合➡外側に腕をひねるような動きをした時に痛みが生じる。 ゴルフ肘の場合➡内側に腕を動かすと痛い場合がほとんど。 ただ、テニスもゴルフもしていないのに痛みを感じるという人も多いのではないでしょうか? 実はテニス肘やゴルフ肘は、「パソコンやスマホの操作」でも引き起こされます。 スマホやパソコンの操作はITが成長している昨今では当たり前のように毎日行われています。 そして、手の動きはものすごく複雑です。その動きをほとんどの人は長時間行なっている。 つまり、作業を行なっている時にどうしても腕などに負担がかかってしまう。結果、肘から下の腕が痛くなる原因となっています。 肘から下の腕が痛い原因その4:腱鞘炎(けんしょうえん) 「腱鞘炎」というと比較的、馴染みのある病名ですよね。 主に肘から下の手首付近でよく引き起こされる症状の1つです。 手首を動かすためには様々な筋肉や腱を使用していますが、それらに異常が起こり、炎症が引き起こされてしまうと、腕が痛い原因となります。 また、症状が悪化すると手首だけでなく、肘から下全体が痛い原因にもなりますので注意が必要です。 肘から下の腕が痛い原因その5:骨折・ヒビ(こっせつ・ひび) 腕または肘から下に対して何か強い衝撃を受けた場合、一番可能性が高いものといえば骨折やヒビなどです。 肘から下には橈骨(とうこつ)と尺骨(しゃっこつ)の2本の前腕骨がありますが、このどちらかが骨折していたり、ヒビが入っていると肘から下に痛みを生じます。 どんな人でも転倒や何らかの事故などで、突然骨折する可能性を秘めています。骨折する程の場面では強い衝撃があるはず。 ですので、痛みも我慢できるレベルのものではないでしょう。 原因がわかっているうちに病院を受診するのがおすすめです。 肘から下の腕が痛い原因その6:筋肉痛(きんにくつう) 骨折やヒビと比べて、何の衝撃も受けていないのに、なぜか突然腕が痛くなってしまった…。 そんな場合は、筋肉痛の可能性が考えられます。 普段あまり運動をしていない人が腕などを激しく動かした場合に、筋肉痛として現れる可能性があります。 筋肉痛の場合にも骨折と同様に何かしら身に覚えがあるはずですので、強い痛みでない場合には自宅で安静にしていれば問題ないでしょう。 腕の痛み…病院へ受診するべきか迷った時の目安 「肘から下の腕が痛い!」といっても、痛みの程度は人それぞれです。 病院に行くべきなのか?と迷っている人も多いはずです。 「この程度なら明日の診療まで我慢するべきか…」「いや、もう我慢できない…」など、腕の痛みの強さは人それぞれだと思います。ですので、あくまで簡単な目安として紹介します。 目安1)すぐに病院を受診する必要がある場合 何といっても痛みが強い場合です。「我慢できないほどの強い痛みがある場合」には我慢することなく、病院を受診すべきです。 腕の痛み、特に肘から下が痛い原因として、強い衝撃を受けた時に骨が折れてしまっている場合があります。 また、衝撃を受けた強さがわかる時もあるでしょう。 我慢できないほどの痛みや、ズキズキと痛む時は迷わず病院を受診してください。 我慢できないほど痛い➡迷わず病院へ行きましょう! 目安2)明日の診療時間まで様子見できる場合 次に、明日または近日中に病院を受診する様子見の場合は、「安静にしていればそれほどでもなく、動かすと痛い」といった症状がある場合です。 「日常生活を送る上では問題がないものの、痺れを感じる場合」にも病院を受診してください。 また、スポーツの習慣がある人や、痛みが慢性化してきた気がする場合にも、病院の受診を検討しましょう。 近いうちに強く腕が痛くなってしまうかもしれませんし、肘から下に痺れをきたす可能性もあります。 ですので、早めに病院への受診は検討しておきましょう。 ・安静にしていればそれほどでもなく、動かすと痛い➡放置することなく早めに受診してください ・日常生活を送る上で問題はないものの、しびれ痺れを感じる➡放置せず、早めに受診を! 目安3)まずは安静にして、気になれば医療機関を受診が必要な場合 腕が痛いのは気になるけれど、痛みも短期的で、繰り返しではない。と、感じるようであれば、すぐに病院の受診を行う程ではないかもしれません。 まずは、様子をみながら安静にしてみましょう。但し、もしも症状が再び現れてしまったり、何か違和感があれば迷わず病院を受診しましょう! 受診する程でもないと思った場合➡異常が見られたら迷わず病院へ行きましょう! 肘から下の腕が痛い場合は整形外科へ 様々な原因によって引き起こされる肘から下の腕の痛みですが、安静にしても痛みが取れない、違和感がある、などの場合は我慢せずに医療機関を受診すべきです。 ただ、いざ病院へ行こうと思っても、「何科を受診すべき…?」「接骨院?整形?」と、迷ってしまうこともあるはずです。 基本的には「整形外科」に通うのがおすすめです。痺れや痛みがでるに至った経緯やきっかけなどの総合的な面から「肘から下の腕が痛い原因」を探してくれます。 必要とあらばレントゲンなどを撮影することもあるでしょう。安心して適切な治療を受けることができます。 肘から下の腕が痛い時の対処法 ほとんどの場合、自分で対処するよりも病院を受診する方が早く正確に治療することが可能です。 ですが痛みが我慢できる程度であれば、お仕事や子供のお世話などの都合で様子を見てから。という場合もあるはずです。 湿布やサポーターも検討され、既に試したかもしれません。そんな時に行なって欲しい対処法は、肘から下の腕の痛みに関するストレッチとテーピングの使用です。 1)腕が痛い時の対処法:ストレッチ 寝起きに痛みを感じる場合や、重だるさを感じる場合は、腕の筋肉が温まっていないことで痛みを感じている可能性があります。 そんな腕の痛みや、だるい時におすすめしたいのがストレッチです。 ストレッチは、あくまで気持ち良いと感じられる程度のストレッチで十分です。 痛みが酷くなるほど強く、あるいは繰り返して行う必要は全くありません。 これにより肘から下の腕の痛みが改善する可能性もあります。では、そのやり方を簡単に解説しましょう。 片方の手をまっすぐ前に伸ばし、もう片方の手で指をつかむ 指をつかんだ手を自分のほうにゆっくりと引き寄せます 痛すぎない程度で引っ張るのをやめ、20秒キープ たったこれだけで肘から下の腕の筋肉をほぐすことができます。片方が終わったら反対側も同様に伸ばしてください。血行が促進され冷えている筋肉が少し温まり、稼働させやすくなります。 ただし、痛みが酷い場合は無理にストレッチをするのはNGです。 特に骨折やヒビといった強い痛みを生じる症状にも関わらず、ストレッチをするのは逆効果です。 それにヒビだった筈なのに、悪化して最悪の場合骨折となってしまう可能性もあります。 2)腕が痛い時の対処法:テーピング 腕が痛くても、作業などでどうしても腕を動かさねばならない人は、その作業自体が苦痛になってしまうことでしょう。 そんな時に少しでも補助をしてくれるのがテーピングです。上手に貼ることができれば痛みを軽減したり、腕の動作をスムーズにすることが可能です。 テーピングはとても簡単に貼ることができるのでご紹介しましょう。 肘を曲げ、腕が床と平行になるようにします 親指の付け根から痛みのあるポイントに向けてテーピングを装着 たったこれだけです。ぜひお試しください。 これだけでも肘から下の痛みをサポートすることができるのでおすすめですが、一本テーピングを貼るだけでは腕を可動させた時に剥がれないか?と、不安に感じる人もおられることでしょう。 そんな時は、ブレスレットをはめるかのようにして、テーピングをつけるのがおすすめです。肘を曲げる部分の直前にもテーピングをつけておけば動かしても安心です。 肘の曲げる部分に付けなければ、可動域を邪魔することはありませんし、日常生活においても邪魔に感じることはないでしょう。 ただし、テーピングをしても痛みが引かない場合や、痛みが強い場合は病院を受診されるべきでしょう。 肘から下の腕の痛みを改善する、新たな選択肢!身体に優しい再生医療とは 気になる肘から下の腕の痛み…早く治療したいなら、病院を受診されることをおすすめします。 そして、外的な要因で肘から下に痛みを生じている場合には再生医療という選択肢もあります。 再生医療とは、自分の血液や細胞から成長因子などを取り出し自己治癒力を高めてあげるのが特徴の治療法です。 ・PRP(多血小板血漿)注入治療 ・幹細胞治療(脂肪由来) 再生医療としては、上記の2つの方法を用いた治療を受けることができます。 PRP注入治療は、自分の血液から血小板と成長因子を取り出し再び患部に注入するという治療法です。関節の周りの組織などが修復するのを助けてくれる効果があります。 脂肪幹細胞治療は、自分の脂肪細胞から幹細胞を抽出し培養したものを損傷部位に注入することで、痛みや炎症を抑制し、細胞の修復を行うことを可能にするものです。 ちなみに抽出する脂肪細胞は米粒2つ程度のため、体への負担も少なく、通常の手術や入院が不要という特徴の治療法となっています。 また、どちらの治療法も自分の血液や細胞を使用するため、拒絶反応が起こりにくく、リスクも低いと言えます。 ただし、PRP注入治療と違い、脂肪幹細胞治療に関しては、どこのクリニックでも行えるわけではありません。 再生医療は、厚生労働省から認可されたクリニックでしか行えません 損傷を根本から治療できる方法として注目を集めている再生医療のうち「幹細胞治療」は、厚生労働省から認可を受けているクリニックでしか治療を行うことができません。 通常の整形外科などでは取り扱うことができない為、ご注意ください。肘から下の痛みに悩まされ再生医療に期待されているなら、まず私どもにご相談されてみてはいかがでしょうか。国内でも多くの症例を有するクリニックとして有名です。 まとめ・肘から下が痛い(腕が痛い)!症状から考える病名と原因、その対処法とは? 普段、スムーズに動かせている時は気にすることなく、何も思わないものですが 「ある日突然、腕に痛みが襲ってきた…!」という可能性は誰にでもありえますよね。 例えば、パソコンやスマートフォンが原因となり、肘から下の腕の痛みで頭を悩ませている人も、痛みや痺れといった腕全体の違和感などが気になる方も、おられることでしょう。 できるだけ早めに病院を受診するのがおすすめです。 早ければ早いほど、たくさんの治療法を検討してもらうことができますし、痛みなどが改善するスピードにも違いがでます。 但し再生医療に関しては、細菌などで炎症が引き起こされている場合は、使用することはできません。しかし、外的要因であれば再生医療で肘から下の腕が痛い原因を取り去ることも可能です。 いち早く受診すると、様々な治療法を提案してもらうことができるので、快適な毎日をお過ごしください。 監修:リペアセルクリニック大阪院 ▼こちらもご参照ください
2019.08.19 -
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ゴルフ肘の辛い痛みを針治療で緩和しプレーに復帰する方法 ゴルフ肘の治療の目的は、基本的に痛みや、しびれを取り除くものです。しかし、長期的にゴルフ肘の症状が出ていて痛みやしびれが慢性化してしまった場合は、どうすれば良いのでしょうか? そんな時に試してみたい治療法が「針治療」です。針治療は痛みが治まらなくなった段階でも、高い効果を発揮する可能性があります。そこで今回は、ゴルフ肘の針治療についてご紹介しましょう。 ゴルフ肘に針治療!?は有効なのか 針治療は、ゴルフ肘の症状がどの程度の場合に行えば良いのでしょうか? ゴルフ肘の治療について基本的には保存療法で行います。 保存療法とは、 症状の改善、痛みなどを緩和する目的で行う治療方法を指し、手術の前段階、手術を用いて原因を解決するとは異なる方法をいいます。代表的なのはリハビリ等の運動療法や、薬物療法があります。現在の状況を維持し、悪化を防ぎつつ、良い状態を目指す方法と言えるものです。 ゴルフ肘の保存療法としては、段階に応じて様々な治療を行います。例えば初期のうちなら安静の上、ストレッチ、リハビリなどを行うことになります。 症状が進むと投薬やステロイド注射による治療に切り替わります。そして、それでも重症化してしまった場合は手術という方向になります。注意したいこととしてゴルフ肘は、症状が進行するにつれて治りにくく、再発しやすくなるということです。 しかし、初期のうちに治療を始められた人のほとんどが短期間で回復しています。つまり大切なことは、痛みに気づいたらなるべく早く安静にし、必要であれば初期でも専門医の治療を受けることが必要ということです。 では、ゴルフ肘でハリ治療をするのは、どの段階なのでしょうか? ゴルフ肘で針治療を受ける人は、痛みやしびれが慢性化している状態の場合が多くなります。つまり、どちらかと言えば治りにくい状態にあり、根気よく治療を行っていく必要がある状況といえるでしょう。 このゴルフ肘の針治療は、手術を除く治療法で症状が改善しなかった人が受けることが多いといえます。 ゴルフ肘の針治療を行うメリット ゴルフ肘の針治療には大きなメリットがあります。 針治療は、痛みの原因となった肘だけではなく、全身をチェックしておこないます。体の歪みや緊張している筋肉などを一通り確認することで、ゴルフ肘になった原因にもアプローチしていくことができるのです。 ゴルフ肘になった原因、どんな姿勢でスイングを行ったから痛みが出たのかなどをチェックします。そのような方法を用いることで治療にも役立ちますし、今後の再発の予防にも繋がるというメリットがあります。 ゴルフ肘の針治療を行う回数 ゴルフ肘の治療で針治療を行う場合の回数は、5回程度です。実際、ゴルフ肘で通院している患者さんも5回程度で改善することが多く、ほとんどの患者さんは、針治療を終えた後は、ゴルフを再開出来ているようです。 いかがでしょうか?痛みがなかなか引かず、湿布もステロイド注射も効かなかったという人は、針治療も検討してみると効果が期待できるかもしれません。それでも痛みが取れない、改善が見えない場合で、手術を避けた治療をお望みなら、再生医療という先端治療法があります。 再生医療は、通常の整形外科等で受けることはできません。経験豊富な再生医療専門院をお尋ねください。当院は2000例(2022/10現在)以上の症例を有していますので治療に関するお悩みなどご遠慮なくお問い合わせください。 まとめ・ゴルフ肘の辛い痛みを針治療で緩和しプレーに復帰する方法 ゴルフ肘の治療には針治療も有効です。ステロイド注射まで行っても症状が改善されないと、治療を諦めてしまいたくなるかもしれません。しかし、針治療で多くのゴルフ肘患者さんが痛みを改善しています。 再発の予防も必要ですし、あまり無理は出来ませんが、針治療によってゴルフ肘の症状を抑えることができれば、再びゴルフを快適に楽しめる可能性は高くなります。 治療の回数もそれほど多くありませんし、一度針治療を検討してみるのも良いと思います。とはいっても、初期の段階で治すのが一番ですから、痛みが出たら、まずは整形外科を受診し、しっかり診断をしてもらい適切な治療を行ってくださいね。 監修:リペアセルクリニック大阪院 ▼こちらもご参照ください
2019.06.12 -
- ゴルフ肘
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ゴルフをする方の中には、ゴルフで肘が痛いと悩んだ経験があるのではないでしょうか。ゴルフ肘は、右でも左でも発症する可能性があります。 本記事では、ゴルフ肘の発症の原因や対策について紹介します。 自分の体に合ったクラブの選び方やスイングフォームの改善、サポーターの活用方法なども紹介するので、ぜひ参考にしてください。 この記事でわかること ゴルフで肘が痛む場合 ゴルフ肘にならないためにできる対処法 右肘の痛みはゴルフ肘(内側上顆炎)の疑いがある ゴルフをした後に手首や肘が痛くなる炎症を内側上顆炎(ゴルフ肘)と言い、右肘に痛みがある場合はこの炎症を起こしている可能性が高いです。 ゴルフ肘の多くは、肘の内側に痛みが生じます。多くは肘のオーバーユースによって起こる痛みで、テニスでも同様の症状を発症する場合があります。 肘や手首を動かすときに痛みが生じるのが特徴です。 ゴルフで肘が痛む原因 ゴルフで肘が痛む主な原因は、スイング時に肘へかかる過剰な負担です。 とくにボールを強く打つため力み過ぎたり、スイングフォームが崩れていたりすると、内側上顆や外側上顆に負担が集中します。 負担がかかって発生する炎症が、いわゆるゴルフ肘の原因となります。 また、体に合わないクラブを使用するのも肘に負担をかける一因です。重さやシャフトの硬さが適切でないクラブを使うと、無理な力が肘にかかり痛みを引き起こしやすくなります。 さらに、ウォームアップ不足や筋力の低下も肘の負担が増す要因となります。 適切なフォームや道具選び、準備運動の徹底により、痛みの予防が可能です。 ゴルフで肘を傷めないための予防法 ゴルフをする際、肘を傷めないための予防方法を紹介します。 ゴルフを頻繁にプレイする方は、ぜひ以下の点に注意してゴルフを楽しんでください。 自分の体に合ったクラブを使用する サポーターで負担を軽減 スイングフォームを整える ストレッチして痛みの進行を予防する 以下で詳しく解説しますので、自分が使っているクラブやボールの打ち方を改善してみてください。 自分の体に合ったクラブを使用する 自分の体に合わないゴルフクラブを使用すると、スイング時に余計な力が入ってしまいます。力が入りすぎると肘に負担がかかり、ゴルフ肘を発症する原因になるのです。 グリップの太さは手の大きさに合わせて選ぶ 長さは身長に合わせる 軽いものを選ぶ これらを意識して自分の体に合ったクラブを選びましょう。適切なクラブがわからなければお店で店員に直接聞くようにしてください。 サポーターで負担を軽減 ゴルフをする際はサポーターを装着して、肘の負担を軽減しましょう。 サポーターは曲げ伸ばしの補助もしてくれるので、ゴルフ肘の予防に有効です。ゴルフをする際に装着する場合は、伸縮性に優れたサポーターを選びましょう。 長時間使用すると筋力を低下させる恐れがあるので、休憩のときには外すようにしてください。 スイングフォームを整える ゴルフ肘を防ぐために正しいスイングフォームを身につけましょう。 不自然な動きや力みがあるフォームでは、スイング時に肘へ過剰な負担がかかり、痛みや炎症を引き起こす原因になります。 とくにスイング時に体全体を使わず、腕だけで振る動作をしている場合は要注意です。 スイング時のフォームは、腕や肘だけでなく体幹や下半身をしっかり使って力を分散させると良いでしょう。また、練習の際には動画を撮影して、客観的にフォームを確認するのも効果的です。 独学でフォームの改善が難しい場合は、専門家の指導を受けるのも良いでしょう。 ストレッチして痛みの進行を予防する ゴルフをする前にストレッチや準備運動をすると筋肉がほぐれ、怪我を予防できます。 また、ストレッチによって肘の痛みを軽減できます。痛みがある場合は、無理のない範囲でストレッチを行いましょう。 無理に行うと逆効果になるケースがあります。 ゴルフで肘を痛めたら安静に!痛みがひかないときは再生医療もご検討ください ゴルフ肘は初期の段階であれば安静にしていれば治ります。痛みが出たら無理をせず、動かさないようにしてください。 また、再発を予防するために日ごろからストレッチを行い筋肉を柔らかくしておきましょう。 安静にしていても治らない、軽めのストレッチでも痛みが強い場合は症状が悪化している可能性があるので、早めに医療機関を受診してください。 治療の選択肢の一つとして、ぜひ再生医療もご検討ください。再生医療は患者さん自身の細胞や組織を使って患部を治療する技術です。拒否反応が起こるリスクが低いため、従来の手術より安全性が高い治療法として注目されています。 手術を避けたい方や早期の回復を目指す方は、当院へお気軽にご相談ください。
2019.06.12 -
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ゴルフを楽しんでいる中で、スイングのたびに左肘が痛む方は多いのではないでしょうか?実は、左肘の痛みはスイングの癖や体の使い方が原因の場合が多く、放置すると悪化する恐れもあります。 この記事では、ゴルフスイングで左肘が痛む原因や、考えられる病気、自分で直す方法について詳しく解説していきます。 ゴルフのスイングで左肘が痛む原因 ゴルフのスイングで肘に痛みを感じる原因として、スイング方法や姿勢に問題があるケースが多いです。 クラブを地面に強く打ちつけすぎている 肘に余計な力が入っている 前腕が固定されている 上記の動作に心当たりがある場合は注意が必要です。具体的には、ゴルフボールをすくい上げるような打ち方は左肘や左腕の痛みの原因になります。 また左肘を痛めやすい人は、ボールを打つ際に体を使わず手だけでスイングする傾向があるため、肘を痛める原因といえます。 ゴルフのスイングで左肘が痛むときに考えられる病気とは ゴルフ肘は多くの場合、肘の内側に痛みが出ます。正式な病名は上腕骨内側上顆炎(じょうわんこつないそくじょうかえん)です。 肘の内側に付着している筋肉には、長掌筋や円回内筋など前腕屈筋群とよばれる筋肉があります。長掌筋や円回内筋の役割は、手首を手のひら側に曲げたり、指を曲げる動きです。 肘の内側に付着している筋肉が過剰に働いてしまうと、付着部で炎症を起こします。 ゴルフ肘(上腕骨内側上顆炎)を自分で治す方法 ゴルフ肘は通常、肘の内側に痛みが出る症状を指しますが、ゴルフクラブの重さや握り方によっては肘の外側に痛みが出る場合もあります。またゴルフ肘で左腕が痛くなる人も多く見かけます。 ゴルフ肘のままでプレーを続けると症状が悪化するだけなので、避けなければなりません。また痛みが軽くても「これぐらい」「この程度なら」など甘く見てプレーするのも避けましょう。この項目では、肘の内側が痛むゴルフ肘を自分で治す方法について解説します。 ゴルフ肘を自分で直したい方は、下記の2つの方法を試してみてください。 安静にする ストレッチをする 安静にする 内側のゴルフ肘は、日常生活でも痛みを感じます。ゴルフやテニスをしていなくても雑巾を絞ったり重いものを持ったりする動作で発症する人もいます。 対策としては、痛みを感じる動作をなるべく行わないことが一番です。外側や内側に関わらず、ゴルフ肘は肘への負担がかかると進行します。重症化すると治りにくくなるだけでなく、リハビリや手術が必要です。 ゴルフ肘は、症状が軽いうちならストレッチやリハビリで治り、治療期間も短くて済みます。肘に痛みを感じたら我慢せず、しばらく安静を心掛けましょう。 ストレッチをする ゴルフ肘は、繰り返し筋肉を動かすことで起こる炎症なので、ストレッチを行うのが効果的です。 過剰に働いている筋肉は、収縮を繰り返すと柔軟性が低下してしまいます。筋肉をストレッチし柔軟性を改善すると、血流が増加するため痛みを和らげられます。 筋肉の働きとは逆の方向に動かすと効果的に筋肉が伸ばせるため、内側の痛みの原因になっている前腕屈筋群からストレッチをしましょう。 続いて、外側の痛みの原因になっている前腕伸筋群のストレッチを行います。 ストレッチによって、手首をそらす筋肉と指を伸ばす筋肉を同時にほぐせます。 痛み止めを服用する ゴルフ肘の症状が強い場合は、一時的に痛みを和らげる痛み止めの服用が有効です。市販されているアセトアミノフェンやイブプロフェンなどの鎮痛剤、または病院で処方薬を受け取りましょう。痛み止めの使用により炎症を抑え、痛みを軽減できます。 ただし、痛み止めは一時的な緩和手段であり根本的な治療ではないため、長期間にわたる使用は避けるべきです。医師の指示を仰ぎながら、適切な量を守りましょう。 ゴルフのスイングで肘が痛む方からよくある質問 ゴルフのスイングで肘が痛む方からのよくある質問として、下記の2つに回答します。 ゴルフ以外のスポーツで左肘が痛くなる原因は病気の可能性がありますか? ゴルフで左肘が痛い場合はサポーターをつければ治りますか? ゴルフ以外のスポーツで左肘が痛くなる原因は病気の可能性がありますか? ゴルフ以外のスポーツで左肘が痛む場合、病気の可能性も考えられます。 たとえばテニス肘(外側上顆炎)や野球肘と呼ばれる肘に痛みを感じる症状が代表的です。また、関節炎や腱炎といった慢性的な病気も肘の痛みを引き起こします。 症状が続く場合や悪化する場合は、自己判断せずに専門医の診察を受けて適切な治療を行いましょう。 ゴルフで左肘が痛い場合はサポーターをつければ治りますか? サポーターの使用は一時的な痛みの軽減や肘のサポートに役立ちます。サポーターは負担を軽減し、動きを安定させるため、症状の悪化を防ぐ効果があります。 しかし、サポーターだけでは根本的な治療にはなりません。痛みが続く場合は、専門医の診察を受け、適切な治療やリハビリが必要です。サポーターの使用は治療の補助として考えましょう。 ゴルフのスイングで左肘が痛む場合は早期治療が大切 ゴルフ肘にも種類はたくさんあります。スイングの仕方やグリップの握り方などで発症する箇所も違うので、左肘や左腕が痛む人もいれば肘の外側が痛むという人もいます。 初期の軽い段階であればストレッチなどで治る可能性もありますが、マッサージなどを自己流で行うと悪化させる恐れもあるため注意が必要です。どのような症状でも、早期の段階で治療するのがベストです。 痛みを感じたら放置せず、まずは病院で診察を受けるようにしましょう。
2019.06.12 -
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ゴルフ肘は、ゴルフのプレーに支障をきたすだけでなく、治療のタイミングを逃すと長期化・慢性化しやすい病気です。 「プレー後だけだった肘の痛みが、最近では物を持つだけでつらい……」 そんな不便さを感じていませんか。 痛みの程度が重症なのか判断できず、湿布やサポーターでごまかしている方も多いでしょう。 この記事では、ゴルフ肘が重症化するとどうなるかを詳しく解説します。 重症化のサインやセルフチェック法、効果的な治療法もわかりやすくまとめているので、ぜひ参考にしてください。 「今のあなたに必要な対処」がわかり、痛みの改善につながる一歩が見つかります。 ゴルフ肘が重症化するとどうなる? ゴルフ肘が重症化すると痛みが長期化し、日常動作にも支障をきたすおそれがあります。 初期段階では「ゴルフのあとに少し痛む」「違和感がある」程度の症状であることが多いです。 しかし、無理を重ねたり放置したりすると炎症が悪化し、慢性痛へと進行するケースがあります。 重症化した場合は、次のような状態が見られます。 強い痛み、しびれが生じる 痛みがゴルフ中だけでなく、日常生活全般において起こる 炎症が進み、腱の変性や断裂に近い状態になる このような症状を放置した結果、手術が必要になるほどに悪化してしまうこともあります。 ゴルフ肘はどれくらいで完治する? ゴルフ肘の回復期間は、症状の重さや治療法によって大きく異なります。 症状が軽い場合には、1〜2週間で改善することも見られますが、重症化していると完治まで数カ月〜半年以上かかることが多いです。 治療の進み具合は以下のような要因に左右されます。 炎症(腱の損傷レベル)はどの程度か 早期に適切な治療を開始できたか セルフケアや通院治療を継続しているか ゴルフや日常動作での負担の見直しができているか 湿布でごまかし続けたり、痛みを我慢しながらプレーを続けたりしていると、完治までの期間が伸びてしまいます。 完治を焦らず、適切なケアを積み重ねることが重要です。 ゴルフ肘(上腕骨内側上顆炎)とは? そもそもゴルフ肘とは、腕の内側を支える筋や腱が炎症を起こし、痛みを伴う状態のことを指します。 医学的には「上腕骨内側上顆炎(じょうわんこつないそくじょうかえん)」と呼ばれる病気です。 肘の内側にある骨の出っ張り(内側上顆)に付着する筋肉や腱に、繰り返し負荷がかかることで発症します。 とくに以下のような動作がきっかけになることが多いです。 ゴルフのスイングなど、手首を強く使う動作 重いものを持ち上げる動作 パソコン作業や家事など、前腕に力を入れ続ける動作の繰り返し ゴルフ経験者に多く見られることから「ゴルフ肘」と呼ばれますが、ゴルフをしていない人でも、同様の症状が出ることがあります。 近年では長時間のスマホ操作によってゴルフ肘を発症する人も増えています。 ゴルフ肘の原因となりやすい人の特徴 ゴルフ肘は、前腕の内側に位置する筋や腱に繰り返し負荷がかかり、炎症が起きることで発症します。 とくに、以下のような人はゴルフ肘になりやすい傾向があります。 ゴルフ肘になりやすい人 理由 前腕を使う動作が多い人 ゴルフや野球など「手首をひねる・振る動作」を繰り返すスポーツの経験者はなりやすい PC作業や工具を使った作業などの手先を酷使する職業に就いている人、長時間かつ頻繁にスマホを操作する人も発症しやすい 筋力や柔軟性が不足している人 加齢に伴う筋力低下や柔軟性の低下は、肘周辺への負担を増加させるため、軽度な運動でも発症する可能性が高まる 日常的に運動習慣がない人や、ウォーミングアップなしでいきなり前腕を使う運動をする場合も注意が必要 ゴルフプレー時にフォームが乱れる・無理なスイングをしてしまう傾向がある人 ゴルフ肘は負荷の蓄積によって引き起こされるので、前腕に負荷がかかりすぎてしまうフォームやスイングになっている場合はなりやすい傾向にある スイング時に手打ちになってしまう人や、クラブの握り方が強すぎる人も、肘へのダメージが集中しやすいためゴルフ肘になりやすい また、肘の外側に痛みが出る「テニス肘(上腕骨外側上顆炎)」も、似たような原因で起こる疾患です。 ゴルフ肘とテニス肘の違いは痛む部位(内側か外側か)ですが、どちらも手や肘の使い方や蓄積される負荷に原因があります。 ゴルフ肘の痛みは?重症度をセルフチェック 「ただの疲労だと思っていたのに、いつまでも痛みが引かない」といった状態の場合、すでにゴルフ肘が進行しているサインかもしれません。 ここでは、痛みの程度からセルフチェックできる目安をご紹介します。 ゴルフ肘の症状は、放置してしまうと痛みの慢性化や関節の可動域制限など、日常生活に支障をきたすおそれがあります。 重症化すると回復まで時間がかかってしまうと同時に、治療内容も手術など本格的なものになることが多いです。 軽症のうちはケア次第で完治も目指せます。セルフチェックリストを参考にしつつ、痛みが長引いている・悪化していると感じたら、早めに医療機関を受診しましょう。 重症化したゴルフ肘の改善・治療方法 ゴルフ肘が重症化してしまった場合、症状の段階やライフスタイルに応じていくつかの治療方法が考えられます。 セルフケア 保存療法 外科的治療 再生医療 ここでは、「なるべく自分で治したい」と考えている人から「医療機関で本格的な治療がしたい」と考えている人まで、それぞれに合った方法をご紹介します。 セルフケア 初期〜中等度のゴルフ肘であれば、セルフケアによる改善が見込めるケースもあります。 以下のような方法を試しつつ、無理のない範囲で肘に負担をかけない生活を心がけましょう。 方法 内容 安静 痛みを感じたら、プレーや肘を使う作業を一時的に控える アイシング 患部を1回15〜20分を目安に冷却する サポーターの着用 負荷を和らげるエルボーバンドや専用サポーターを着ける 湿布の貼付 患部に湿布を貼る 湿布の貼り方に関しては、肘の内側(患部)を中心に、腕の筋肉に沿って斜めに貼ると効果的です。 症状の進行や痛みが長引く場合、セルフケアだけでは限界があるため医療機関の受診を検討しましょう。 保存療法 できるだけ手術を避けたい場合に選ばれるのが保存療法です。 主に炎症を抑えたり筋肉の回復を促したりする治療法で、次のようなものがあります。 方法 内容 薬物療法 消炎鎮痛剤(内服薬や外用薬)で痛みや炎症を抑える 注射療法 ステロイド注射や動脈注射で局所的に炎症を緩和する 理学療法(リハビリ) ストレッチや筋肉トレーニング、物理療法(温熱・超音波)などで回復を促す 物理療法 温熱、電気、超音波などの物理的刺激で筋肉や腱の血流を促進し、痛みを緩和する これらは効果を実感するまでに数週間かかることもありますが、多くの症例で改善が見込める方法です。 外科的治療 保存療法でも十分な効果が得られない場合には、手術による治療が検討されます。 主に以下のような治療法があります。 治療法 内容 関節鏡手術 関節内部を小さなカメラで観察しながら、炎症や痛みの原因となっている組織を取り除く手術 骨棘(こつきょく)切除術 骨が筋肉に引っ張られ続けてできる突起(骨棘)を取り除くことで痛みを除去する手術 これらの手術は、日常生活に支障がある状態の改善や、ゴルフのパフォーマンスを早期に回復したい場合に有効です。 再発や慢性化防止が期待できる再生医療 再発や慢性化に悩む人には、根本的な改善が期待できる「再生医療」といった選択肢もあります。 再生医療とは、幹細胞治療などにより炎症や組織の損傷部位そのものを修復するアプローチです。 スポーツの外傷(筋・腱・靭帯損傷)に対しては、怪我からの回復期間を短縮し、早期にリハビリへ移⾏することを可能としています。 従来の治療に比べて早い回復が期待でき、後遺症も筋力の低下も最小限に抑えられるため、実際にメジャーリーガーの大谷翔平選手も肘の治療に再生医療を活用しています。 また、当院(リペアセルクリニック)が行う再生医療では、目的とする組織の再生能力を高める「分化誘導」を提供しており、慢性的な炎症でも腱⾃体に悪影響を与える事なく治療する事が可能です。 再生医療は体への負担が少なく、スポーツ復帰を早めたい人や長期的な改善を望む人に注目されています。 手術せずに損傷部の再生・後遺症改善を目指したい方は、リペアセルクリニックまでご相談ください。 ゴルフ肘の通院の目安は?病院に行くべきサインと診療の流れ 「まだ大丈夫」と我慢しがちなゴルフ肘ですが、悪化すると回復までに時間がかかってしまいます。 ここでは、受診すべきサインや診療の流れを解説します。 通院タイミングの目安 費用・通院回数の目安 セルフチェックの内容と合わせて通院のタイミングや費用感を把握して、適切なケアにつなげましょう。 通院タイミングの目安 ゴルフ肘は、「何もしなくても自然に治る」ことはほぼありません。 以下のようなサインがある場合は、早めの受診を検討しましょう。 3~4日安静にしていても痛みが引かない 日常生活の動作に支障をきたす(ドアノブを回す・タオルを絞るなど) 痛みが広がっている 就寝時や安静時にも痛む 肘に腫れを感じる 重症化すると治療も長引いてしまうため、早期の対応が肝心です。 費用・通院回数の目安 治療内容によって費用や通院頻度は異なりますが、おおよその目安は以下の通りです。 通院回数や費用は、病院や症状の重さ、治療方針によって変動します。医師と相談しながら無理のない治療計画を立てましょう。 ゴルフ肘の痛みに関してよくある質問 ゴルフ肘による痛みは日常生活にも支障が出やすく、不安を感じる人も多い症状です。 ここでは、そんな不安を少しでも解消するために、よくある質問への回答を中心に対処法や注意点をわかりやすく解説します。 ゴルフ肘でしてはいけないことはある? 以下のような行動は、症状の悪化を招くおそれがあるため控えましょう。 痛みを我慢して無理に動かす 筋トレやゴルフなどのスポーツをする 自己判断でマッサージやストレッチを行う 痛みや炎症があるうちは安静が基本です。繰り返しになりますが、痛みが続く場合は医療機関を受診するなどして、専門家の指示を仰ぎましょう。 ゴルフ肘は自分で治せる? アイシングやサポーターの着用などである程度痛みを抑えることはできます。 ですが、自分で完治させることは非常に難しいと考えてください。 ゴルフ肘は、正しい対処をしなければ慢性化・重症化しやすい病気のひとつです。 軽い痛みであっても、「そのうち治るだろう」と自己判断で放置するのはリスクがあります。早めに医療機関を受診して、根本的な治療を進めることをおすすめします。 ゴルフ肘は早期対処が改善への近道 ゴルフ肘は、放っておいて自然に治ることはほとんどない病気です。 早期の診断と適切な治療を受けることが、悪化を防ぎ、より早く違和感のない生活に戻るうえで大切なポイントになります。 治療を始める中でも、「肘にメスを入れたくない・身体への大きな負担はかけたくない」と考えている方には、再生医療をご検討ください。 再生医療は再発や慢性化のリスクを抑えつつ、症状の根本からの改善が期待できる治療法です。 リペアセルクリニックでは一日でも早く、違和感のない日常生活・スポーツへの復帰を目指せるよう、最先端の再生医療技術だけでなくリハビリテーションも提供しております。 まずはお気軽に、リペアセルクリニックにご相談ください。症状に合わせた治療法を一緒に見つけていきましょう。
2019.06.12 -
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ゴルフ肘で肘の内側が強く痛む!ステロイド注射は鎮痛効果は高いが副作用に注意 ゴルフ肘は「上腕骨内側上顆炎(じょうわんこつないそくじょうかえん)」とも言われます。主に肘の内側に痛みが出る病気で、痛みが強い場合はステロイド注射をすることがあります。 痛みの原因はゴルフのスイングやテニスのフォアハンドであることが多く、テニス肘と違って日常生活で痛みを感じる機会はあまりないのもゴルフ肘の特徴ですが、ゴルフを楽しむ人達は、ゴルフ肘になると趣味に支障が出てしまいます。 せっかくの楽しい趣味の時間が痛みのためにつらい時間になってしまうのは悲しすぎますから、なるべく早く痛みを取りたいですよね。 そこで今回はゴルフ肘のステロイド注射について解説します。 ステロイド注射はゴルフ肘の治療法の一つ ステロイド注射はゴルフ肘の治療法の1つです。 安静にしていても痛みが引かない時や、飲み薬や湿布が効かない時に行われます。症状の進行具合によっては注射の効果が弱いこともありますが、ほとんどの患者さんはステロイド注射で痛みを解消出来ています。 ステロイド注射の副作用 ゴルフ肘治療のステロイド注射には副作用もあります。 そのため、ゴルフ肘の場合はステロイド注射の回数も決まっており、年に3~4回程度が限度とされています。また、1回目の注射から3ヶ月間を空けることが決められています。 なぜ注射の回数や間隔が決まっているのかというと、頻繁にステロイド注射を行うことで肘の腱が弱まるからです。肘の筋肉が弱り腱が切れやすくなると、少しの刺激でもゴルフ肘の痛みが再発してしまいます。 ステロイド注射のゴルフ肘に対する治療効果はどれくらい? ステロイド注射には副作用もありますが、鎮痛効果も優れています。ゴルフ肘でステロイド注射治療を行うのは、症状が進み痛みが簡単に取り除けなくなった時です。 ゴルフ肘は初期のうちなら痛みが出たら安静にし、ストレッチをこまめに行うことで回復出来ます。しかし、安静にしていても痛みが引かなくなれば、飲み薬や湿布を用いた治療が行われ、飲み薬も湿布も効かなくなった段階で初めてステロイド注射の治療が始まります。 ステロイド注射は強い抗炎症作用があり肘の炎症を起こしている部分に直接注射を行うため、飲み薬や湿布と比べると即効性があります。もちろん、副作用を考えたら頻繁には注射出来ませんが、痛みを素早く取るという点では非常に効果的な治療法です。 まとめ・ゴルフ肘で肘の内側が強く痛む!ステロイド注射は鎮痛効果は高いが副作用に注意 ゴルフ肘で痛みが強い場合の治療として行うステロイド注射は、即効性が最大のメリットです。しかし、その分強い薬でもあり、連続して使用すると副作用が出るデメリットもあることを念頭に置いておきましょう。 ステロイド注射治療で不安がある場合は、担当医に不明な点を質問したり、自分の体調を相談したりしてみるなどして、納得したうえで治療を受けてくださいね。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらもご参照ください
2019.06.11 -
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低周波治療器は、電気刺激を利用して筋肉の痛みをやわらげる医療機器のことです。パッドを貼って微弱な電流を体に流して治療を行います。 肘の外側に痛みが生じるテニス肘にも低周波治療は有効で、症状の緩和に役立つ可能性が高いです。 そこで本記事では、テニス肘に低周波治療器を使う方法や併用がおすすめの治療法について詳しく解説します。低周波治療器を有効に活用して、テニス肘の痛みをやわらげてください。 テニス肘における低周波治療器の貼り方 テニス肘(上腕骨外側上顆炎)は、上腕骨の遠位部に位置する外側上顆で炎症が起きて発症します。 低周波治療器は、痛みを感じている部分に貼るのが重要なので、テニス肘の症状を緩和したい場合は肘の外側に貼ります。 炎症が強い急性期には適していない場合が多く、症状が落ち着いてきた亜急性期から慢性期に使用しましょう。 治療前に必ず医師の診断を受け、適切な治療法と時期を判断してもらうのが重要です。電気刺激を行うと以下の効果が得られます。 血流が良くなり、疲労物質の排出が促進される 筋肉の緊張が緩和される 外側上顆や内側上顆への負担が軽減される テニス肘の治療方法【低周波治療器以外】 テニス肘の治療法として、以下の方法も効果的です。自分の状態に合わせて取り入れてください。 ストレッチを行う 冷やす・温める 病院で温熱治療を受ける 運動療法を行う 患部をマッサージする 整体に通う ステロイド注射を打つ 手術を受ける テニスエルボーバンドを装着する ストレッチを行う テニス肘は前腕の筋肉が緊張したり過度な負担がかかったりして発生します。筋肉が硬くなっているため、前腕の筋肉を伸ばすストレッチが有効です。 テニス肘の場合はとくに手首の伸筋群(前腕)を入念にストレッチしましょう。肘を伸ばした状態で、手首を掌側(手のひら)に反対の手で手首を曲げると手首の伸筋群のストレッチが出来ます。 逆に、手首を伸展方向に他動的に曲げると前腕の屈筋群のストレッチが出来ます。どちらのストレッチも、肘の関節が伸びている状態で行ってください。 前腕の屈筋群も伸筋群も、肘関節と手関節をまたぐ筋肉なので、肘が伸びていないとストレッチ効果が半減します。 冷やす・温める テニス肘の症状に対するケアは、状態によって異なります。 自宅で患部を温める場合は以下のケア方法がおすすめです。 お風呂でゆっくり温まる 電子レンジで温めた蒸しタオルを患部に当てる カイロを活用する また、慢性期では患部を冷やさないよう注意が必要です。長袖を着用したり、上腕から前腕まで覆うサポーターを使用したりするのも効果的です。 いずれの場合も、症状の程度や経過によって適切なケア方法が異なるため、必ず医師の診断を受け、指示に従いましょう。自己判断でケアを行うのではなく、専門家のアドバイスを受けながら、症状に合わせた適切な対応を心がけてください。 病院で温熱治療を受ける 自宅で患部を温めるだけでなく、整形外科や接骨院などで受けられる温熱療法も効果的です。 筋肉を温めるという点ではまったく同じですが、温熱治療器を使えば芯の部分からしっかり温められます。赤外線治療器なら、体表面よりも深部を温められるため、効率的です。 さらに、ホットパックという道具を使うと温度を一定に保てるので、自宅で行うよりもよく温まります。 運動療法を行う 肘関節の屈曲や伸展、手関節の屈曲や伸展、手指の屈曲や伸展といった動作をスムーズに行うために、運動療法を受けるのも効果的です。運動療法は患部外を含めた練習動作も行います。 スポーツにおける体の動かし方が間違っているとすぐに再発してしまいます。また、テニス肘やゴルフ肘の痛みが軽減してからは、筋力強化も重要です。 前腕の屈筋群と伸筋群、肘の屈曲動作に関わる筋肉を強化すると、テニス肘やゴルフ肘の再発を予防できます。最初はあまり大きな負荷でやらずに、500mlのペットボトルを上げ下げする程度の運動がおすすめです。もし、痛みや違和感を感じた場合は、直ちに運動を中止し、医療専門家に相談しましょう。 患部をマッサージする 前腕の屈筋群や伸筋群をマッサージしたり、上腕・肩甲骨周辺のマッサージをしたりするのも重要です。マッサージによって筋肉の緊張を取り除き、外側上顆にかかる牽引力を軽減できます。 肩甲骨周りの動きが制限されると肩から指先にかけて負担がかかるため、上腕や肩甲骨周辺までマッサージを行います。 マッサージをあまりにも強い力でやりすぎると、かえって自分の体を守ろうとして筋肉が硬くなる可能性もあるため、マッサージが強ければ強いほど良いわけではありません。 整体に通う テニス肘の治癒を早くするために、全身のバランスも整えましょう。背骨の歪みによって、前腕に大きな負担をかける場合があります。 テニス肘が発症する理由は、単に前腕の屈筋群や伸筋群の使い過ぎだけでなく、体のバランスの崩れも考えられます。 たとえば猫背やストレートネックなど、肩甲骨の動きが悪くなるような姿勢だと、上肢全体の動きが悪くなります。通常よりも前腕の屈筋群や伸筋群に大きな負担をかけるので、テニス肘のリスクが高まるのです。 肘や前腕の治療を集中的に行っても痛みがなかなか軽減しない場合は、医師に相談した上で、姿勢や体全体のバランス評価を受けることを検討しましょう。医師の指示のもと、理学療法士や整体師など他の専門家の助言を得ると、より包括的なアプローチが可能です。 早期治癒と再発予防を目指す場合は、医師の診断と指示に基づいて、適切なリハビリテーションプログラムや姿勢改善エクササイズを取り入れるのが効果的です。 ステロイド注射を打つ テニス肘は、上腕骨外側上顆炎とも言われており、肘の外側に痛みが出る病気です。痛みが強い場合はステロイド注射をする場合もあります。 ステロイド注射は頻繁に打つと肘の腱が弱まるため、打てる回数が決まっています。打てる回数は年に3~4回程度で、1回目の注射から3カ月間の期間を空けてください。 ステロイド注射は即効性があり、数日から数週間効果が持続します。湿布などで痛みを取り除けず日常生活に支障を来す場合は、医師に相談してみましょう。 手術を受ける テニス肘は、症状が重症化すると手術が必要になる可能性があります。テニス肘は進行すると腕を曲げきれない、伸ばしきれないなどの症状が出るケースがあります。 症状がでるとスポーツはもちろん、日常生活にも大きな支障をきたしかねません。そのため、症状が進行した患者さんには、手術による治療が勧められています。 テニス肘になりやすい人の特徴 テニス肘になりやすい人には以下の特徴があります。テニス肘を再発予防するためにも、ぜひ押さえておきましょう。 テニス初心者 肘以外に痛みを抱えている人 姿勢が悪い人 テニス初心者 初心者の場合、ラケットのスイング動作を上肢の力に頼って行う人が多いです。 長年経験している方や、スポーツが上手い方のは、体幹の力を上手く使って体全体を回転させて打ちにいけますが、出来ないうちは肘や手首に負担がかかります。 結果的に外側上顆に付着する筋肉へと負担が集中するため、痛みを発症しやすいです。 肘以外に痛みを抱えている人 肩や腰など、前腕以外に痛みを抱えている人はテニス肘のリスクを高めてしまいます。テニスは回転動作を行うスポーツのため、腰に不安があると体の回転が甘くなります。 その分パワーを発揮するには上肢の筋力を発達させなければなりません。その結果前腕に力が入り、テニス肘を発症しやすくなってしまうのです。 日常生活の中でも、肩に痛みがあれば腕が上がりにくくなります。例えば腕を上げて行わなければならない洗濯物を干す動作をすれば、前腕に余計な負担をかけてしまうでしょう。 なお肘だけを治療しても改善に時間がかかります。肘以外の痛みの治療も並行して行いましょう。 姿勢が悪い人 背骨のバランスが悪い人は、肩を中心とした上肢の筋肉に慢性的な負担がかかり続けます。猫背などのように、横から見たときに頭の位置が体幹からかなり前に出ている人は、首から背中にかけて日常的に負担をかけ続けています。 その結果肩甲骨の動きが悪くなって肩の可動域が狭まり、肘から先にも疲労を溜めやすくなるのです。さらに姿勢が悪い人は背骨のしなやかさが失われている場合が多く、仰向けや横向きになったときに体が休まりません。 すると睡眠時の回復力が低下してしまうので、疲れが抜けにくく筋肉の疲労を蓄積してしまいます。疲労からテニス肘の症状につながるケースがあるので、姿勢の改善はとても重要です。 テニス肘と低周波治療器に関するよくある質問 テニス肘と低周波治療器に関するよくある質問にお答えしていきます。以下を参考にして、効果的に低周波治療器を使用しましょう。 低周波治療器は使いすぎるとどうなりますか? 低周波治療器の効果的な使い方を教えてください テニス肘の安静期間はどのくらいですか? 低周波治療器は使いすぎるとどうなりますか? 長時間の治療や出力を強くしすぎた場合は、過剰な刺激になってしまい筋肉が疲労します。(文献1)心地良いと感じる強さで1カ所あたり3〜15分程度行いましょう。 症状に合わせて刺激時間を30分程度に長くしても問題ありませんが、人によっては疲れを感じやすいため注意が必要です。 低周波治療器の効果的な使い方を教えてください 低周波治療器を効果的に使うためには、正しいパッドの貼り方と電気刺激の強度を知ることが重要です。 パッドは痛みのある部位に貼りましょう。痛みのある部位に合わせて上下または左右で挟むように貼るとより効果的です。強さは強すぎず心地良いと感じる強さで実施してください。(文献2) テニス肘の安静期間はどのくらいですか? テニス肘は原因となった動作を行うと痛みが出るので、安静にする必要があります。 軽い場合は数週間程度で治りますが、症状によっては2〜3カ月ほど安静期間が必要です。重症になると、さらなる安静期間をすごさなければなりません。 テニス肘の可能性がある人は、早期に医療機関を受診して医師の診断を受けましょう。 低周波治療器を効果的に貼ってテニス肘の痛みを改善しよう テニス肘の治療法として有効な低周波治療器のパッドの貼り方や、それ以外に併用できるおすすめの治療法を解説しました。発症時期に合わせて適切に低周波治療器を使用すると、テニス肘の痛みの改善が期待できます。 テニス肘になりやすい特徴に当てはまっている方は、その他の原因の治療も必要です。自分ひとりで解決しようとせず、症状が重症化する前に早期治癒と再発予防に努めましょう。 手術を避けたい場合は、再生医療も選択肢の1つです。当院では来院前の無料相談をメールで受け付けておりますので、まずは一度ご連絡ください。 参考文献 文献1^ Yoon YS, Ko MH, Cho IY, Kim CS, Bajgai J, Jang HY, Kim KE, Lee KJ, Lee M. Effects of Personal Low-Frequency Stimulation Device on Myalgia: A Randomized Controlled Trial. Int J Environ Res Public Health. 2022 Jan 10;19(2):735. doi: 10.3390/ijerph19020735. PMID: 35055558; PMCID: PMC8775751. 文献2^ Chesterton LS, Lewis AM, Sim J, Mallen CD, Mason EE, Hay EM, van der Windt DA. Transcutaneous electrical nerve stimulation as adjunct to primary care management for tennis elbow: pragmatic randomised controlled trial (TATE trial). BMJ. 2013 Sep 2;347:f5160. doi: 10.1136/bmj.f5160. PMID: 23999980; PMCID: PMC3759476.
2019.04.12