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肝臓が悪いと顔や体に変化がありますが、初期症状が曖昧で気づきにくいため注意が必要です。 肝臓の病気は進行すると、肝硬変や肝臓がんなどの重篤な病気になる可能性があるため、早く症状に気づけるかどうかが大切です。 そこで本記事では、肝臓が悪いとどんな症状が出るのか解説します。最後までご覧いただき肝疾患の早期発見・早期治療を目指しましょう。 この記事を読むとわかること 肝臓が悪いと顔や体に出現する症状 肝臓の病気の種類 肝臓の病気を予防する方法 肝臓が悪いと顔や体に出る症状 肝臓が悪いと顔や体に出る症状は、以下のとおりです。 肝臓が悪いと顔や体に出る症状 黄疸と皮膚のかゆみ 視力の低下と目の疲れ からだのむくみと腹水 全身倦怠感と疲労感 吐血と意識障害 食欲低下と消化不良 肝臓は沈黙の臓器と呼ばれ、初期段階では症状に気づきにくいのが特徴です。症状に気づいたころには重症化している可能性もあるため、どんな症状が出現するのか知っておきましょう。 黄疸と皮膚のかゆみ 肝臓が悪いと、黄疸や皮膚のかゆみが現れる場合があります。黄疸とは、皮膚や眼の白い部分が黄色くなる症状です。 肝臓の機能が低下し、ビリルビンと言われる黄色い色素を正常に処理できなくなると、黄疸の症状が現れます。皮膚のかゆみも肝臓の異常を示す症状で、ビリルビンや胆汁酸が体内に蓄積されて生じます。 視力の低下と目の疲れ 肝臓が悪くなると、視力の低下や目の疲れなどの症状が現れることがあります。 肝臓の機能低下による間接的な影響で、健康な血液が十分に供給されなくなり、視界がぼやけたりかすんだりする症状が出現します。 ドライアイの症状も肝臓の異常を示すサインの場合があるため、目に違和感があるときは注意が必要です。 からだのむくみと腹水 肝臓の働きが鈍ると、からだがむくんだり腹水が溜まったりする場合があります。体内の水分量が増える原因は、肝機能の悪化により正常に血液を処理できなくなり、血液や体液が滞るためです。 一般的に足や顔がむくみやすく、症状が進行すると大量の腹水が溜まる場合もあります。 全身倦怠感と疲労感 肝臓が悪いと、全身倦怠感や疲労感が強く現れます。肝機能の悪化により全身倦怠感や疲労感が出現する理由は、肝臓が担う代謝の機能が乱れ、疲労物質が蓄積するためです。 日常生活動作で疲れたり、何も動いていないのに倦怠感があったりする場合は、早めに医師へ相談しましょう。 吐血と意識障害 肝臓病が重篤化すると、吐血や意識障害が現れる場合があります。吐血が起こる原因は、肝臓の異常によって消化管の血管が破れやすくなるためです。 意識障害が現れる理由は、体内に蓄積した毒素が脳に影響を及ぼすためです。肝臓には代謝や解毒作用などの働きがあり、正常に機能しなければ毒素が蓄積します。 肝疾患が重篤化する前に、体の異変に気づいたらすぐ医療機関を受診しましょう。 食欲低下と消化不良 肝臓が悪化すると、食欲低下や消化不良が起こります。 食べ物の消化には、肝臓から分泌される胆汁が必要です。肝臓の働きが鈍り、胆汁の分泌量が低下すると、食べ物の消化が困難になります。 消化不良の場合は、食欲がなくなったり嘔気を感じたりします。 受診の重要性 肝臓の疾患が疑われる症状がみられる場合は、早めに医療機関を受診しましょう。 肝臓の異常はウイルス感染や自己免疫異常、薬の副作用など、さまざまな原因で引き起こされます。血液検査や画像診断で肝臓の状態を知り、医師の治療を受ける必要があります。 知っておくべき肝臓の病気の種類 知っておくべき肝臓の病気は、以下のとおりです。 肝炎 脂肪肝 非アルコール性脂肪性肝炎 アルコール性肝障害 肝硬変 肝臓の病気を早期に発見し、スムーズに治療を受けられるよう、疾患別の症状を確認しましょう。 肝炎 肝炎は主に肝炎ウイルスの感染により発症する病気で、感染以外の発症要因にはアルコールや薬物などがあります。 急激に症状が出現する急性肝炎は、A型・B型・E型ウイルスが原因の場合が大半です。一方で、慢性的に症状が進行する慢性肝炎は、B型・C型ウイルスを要因とする場合が多いと言われています。 肝炎になると、以下の症状が現れる場合があります。 全身倦怠感 食欲不振 皮膚のかゆみ、黄疸 発熱、頭痛 嘔気、嘔吐 褐色尿 症状には個人差があるため、違和感や不安があるときは迷わず医師にご相談ください。 脂肪肝 知っておくべき肝臓の病気の1つに、脂肪肝があります。脂肪肝とは、肝臓に過剰な脂肪が蓄積された状態です。 脂肪肝は主に、中性脂肪が肝細胞内に多く蓄積し起こります。脂肪肝が悪化すると、肝炎や肝硬変、肝がんなどの深刻な病気に進展するリスクがあります。 脂肪肝は、乱れた生活習慣が原因で起こる場合が大半です。過剰な飲酒や肥満なども脂肪肝のリスクを高めるため、自身の生活習慣を見直しましょう。 非アルコール性脂肪性肝炎 知っておくべき肝臓の病気に、非アルコール性脂肪性肝炎があります。 非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)は、肥満や糖尿病などの生活習慣病に関連して発症する肝炎です。肝臓に異常に蓄積した脂肪が炎症を引き起こし、疲労感や腹部の不快感などの症状が現れます。 NASHは、肝硬変や肝臓がんなどの深刻な疾患を合併する恐れがあります。合併症を予防するためには、不規則な生活習慣の改善や早期治療が重要です。NASHの治療法は、食事療法や運動療法、薬物療法などです。治療効果が得られず症状が悪化した際は、肝移植を行う場合もあります。 医師と相談し自身に合った治療を受け、症状の改善を目指しましょう。 NASHは初期段階で症状に気づくのが難しいため、定期的な健康診断や肝機能モニタリングが早期発見・早期治療の鍵となります。 アルコール性肝障害 知っておくべき肝臓の病気に、アルコール性肝障害があります。アルコール性肝障害とは、多量のアルコールを長期間にわたり摂取し、肝臓が損傷を受ける疾患の総称です。 多量飲酒によりアルコール代謝の過程で生成される有害物質が肝細胞を傷つけ、炎症を引き起こします。肝臓が炎症を起こすと、肝機能が低下し、以下の症状が現れます。 全身倦怠感 食欲不振 体重減少 黄疸(皮膚や目が黄色くなる) 腹水、浮腫(むくみ) アルコール性肝障害は、以下3つの状態に分けられます。 進行度 アルコール性脂肪肝(初期) アルコール性肝炎(中期) アルコール性肝硬変(末期) 状態 肝臓に脂肪が蓄積している状態 肝臓に炎症が生じ、肝細胞が破壊された状態 肝臓の組織が線維化し硬くなり、正常な機能が失われた状態 アルコール性肝障害を予防するためには、飲酒量を適度に抑えることが最も重要です。厚生労働省の「健康日本21(アルコール)」によると、適度な飲酒量は1日平均純アルコールで約20gで、具体例は以下のとおりです。 お酒の種類 純アルコール量 ビール中瓶1本(500ml) 20g 清酒1合(180ml) 22g ウイスキー(60ml) 20g 焼酎35度1/2合(90ml) 25g ワイン2杯(240ml) 24g 飲酒の頻度や量を減らすと、肝臓への負担が軽減され、肝障害のリスクが低下します。治療する際はアルコールを完全に断ち、肝臓の損傷部位を回復させるとともに、栄養療法や薬物療法を行います。 アルコール性肝障害は、生活習慣の見直しで予防できる疾患です。健康的な飲酒習慣を心がけたり、定期的に健康診断を受けたりし、早期発見・早期治療を目指しましょう。 肝硬変 慢性肝炎が長期化すると、肝臓の組織が線維化し硬くなり、肝硬変になります。肝臓は再生力が高い臓器ですが、肝硬変になると肝機能を元の状態に戻すのが難しくなるため、早期発見・早期治療が重要です。 肝硬変の主な症状は以下のとおりです。 足がむくむ 腹水がたまる 黄疸が出る 腹部静脈が盛り上がる 意識障害が起こる 初期の肝硬変は、症状に気づきにくいのが特徴です。健康診断で異常を指摘されたら、症状がなくても病院を受診しましょう。 自己免疫性肝疾患 自己免疫性肝疾患とは、自己免疫反応が原因で肝臓が障害される病気の総称です。主に自己免疫性肝炎、原発性胆汁性肝硬変、原発性硬化性胆管炎の3つがあります。 自己免疫性肝炎(AIH) 原発性胆汁性肝硬変(PBC) 原発性硬化性胆管炎(PSC) 50歳から60歳代の中年以降の女性 ※若い女性や小児でも発症する場合あり 中年以降の女性に多い ※50歳代が最も多い 20歳代と60歳代 自己免疫反応により肝細胞が攻撃され慢性肝炎を引き起こす 細い胆管が慢性的な炎症により破壊され、肝臓に胆汁が停滞して、肝臓の細胞が障害される 臓内外の胆管が障害され胆汁の停滞が起こり、肝臓に炎症を引き起こす 自己免疫性肝疾患は、発症メカニズムが完全に解明されておらず、遺伝的要因や環境要因が関与していると考えられています。 肝臓が悪いとどんな症状が出る?セルフチェック項目 肝臓が悪いと出現する症状が現れていないか、以下の表でセルフチェックをしてみましょう。 チェックポイント 理由 顔や体の皮膚が黄色い 黄色い色素のビリルビンが正常に処理されず体内に蓄積されるため 白目が黄色く濁っている 鼻の頭に赤みを帯びている 肝臓が正常に機能せずホルモン異常が起き、クモ状血管腫が増えるため 手の平に赤みを帯びている 肝臓が正常に機能せず、血管拡張作用のあるエストロゲンが処理されなくなるため セルフチェックの項目に当てはまる場合は、肝臓が悪くなっている可能性を考え、早めに医療機関を受診するのが得策です。症状には個人差があるため、セルフチェックだけで病気の発症の有無を判断しないよう注意しましょう。 肝臓が悪い場合は、栄養療法や薬物療法で治療を行うのが一般的ですが、再生治療も選択肢の1つです。肝機能の改善を目指すために、自身に合った治療法を医師と相談したうえで検討しましょう。 定期的な血液検査で肝臓の数値をチェックしよう 肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれ、病気が進行しても自覚症状が現れにくい特徴があります。そのため、肝臓の不調を早期に発見するためにも、健康診断などで定期的な血液検査を行いましょう。 血液検査では、AST(GOT)、ALT(GPT)、γ-GTPなどの数値を確認し、肝臓の状態を把握します。 肝機能に異常がある場合、数値の変化として現れることが多く、脂肪肝や肝炎、肝硬変といった疾患の兆候を早期に見つけられます。 早期治療ができるよう、定期的に健康診断を受け、血液検査で肝臓の数値を確認しましょう。 予防や生活習慣の改善も大切 肝臓の病気を予防するためには、生活習慣の改善も大切です。以下の3つの生活習慣を参考に、自身の日常生活を振り返りましょう。 食事のバランスを整える 適度な運動を行う 休肝日をつくる 肝臓の病気は、生活習慣と密接に関わっています。肝臓が悪くならないよう、改善できる生活習慣から見直すことが大切です。 食事のバランスを整える 肝機能を向上させるためには、食事のバランスが重要です。主食・主菜・副菜を揃えた食事を心がけると、バランスの良い食事になります。 炭水化物はエネルギー源となり、日常の活動を支えます。タンパク質は、筋肉や臓器の修復・成長に必要不可欠です。ビタミンやミネラルは、体の機能を正常に保つために大切です。 家で健康的な食事を心がけていても、外食時に栄養バランスが崩れる場合があるため注意してください。 たとえば、ラーメンやカレーライスなどの単品料理は、主食と主菜は満たしますが、副菜が不足します。サラダや野菜スープなどを追加し、副菜も摂取できるよう工夫しましょう。 適度な運動を行う 肝機能の改善や健康維持には、適度な有酸素運動が非常に効果的です。適度な運動を行うと、肝臓に蓄積した脂肪の減少が期待できます。 有酸素運動とは、ウォーキングやジョギングなどです。有酸素運動を毎日30分以上行い、肝機能の改善や筋肉量の維持を目指しましょう。 筋肉は糖質代謝やアンモニア代謝をつかさどり、肝臓の機能を補完する役割があります。肝臓病患者にとって筋肉の維持は、肝臓の負担を軽減し、肝機能の向上につながるため大切です。 また、有酸素運動はストレスの軽減にも効果があります。通勤や日常生活にウォーキングを取り入れると心身の健康に良い影響を与えます。 休肝日をつくる 肝臓が悪くならないよう休肝日をつくりましょう。休肝日(きゅうかんび)は、週に1日以上飲酒しない日を設け、肝臓を休めることを目的としています。 習慣的な飲酒は依存性を高め、飲酒量が増加する危険性があります。休肝日を設け、飲酒総量を減少させると、肝障害を予防できる可能性があります。 肝臓の症状に気づいたら早めに医療機関を受診しよう 肝臓の症状に気づいたら早めに医療機関を受診しましょう。 肝臓は沈黙の臓器と言われ、悪くなっても症状の自覚が難しく、発見が遅れやすいのが特徴です。肝機能の悪化でどんな症状が出るのか事前に知っておくと、病気の早期発見が可能です。 肝臓が悪くなった場合の治療法には、栄養療法や薬物療法、再生医療などがあります。 医師と相談し、自身に合った治療法の選択が大切です。 当院リペアセルクリニックでは、脂肪肝や肝硬変などの肝疾患に対して再生医療による治療をご案内しています。 再生医療は、患者さまの細胞や血液を用いて自然治癒力を高めることで、肝疾患の改善を目指す医療技術です。 以下のページでは、肝疾患に対する再生医療の症例を公開しているため、併せて参考にしてください。 >再生医療による肝疾患の症例はこちら
2020.02.02 -
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- 肝疾患
サプリメントは健康食品の一種であり、特定の栄養成分を補給することを目的とした食品ですが、「肝臓に負担をかけてしまうのではないか」と不安を感じる方もいるのではないでしょうか。 とくに、サプリメントの摂りすぎや飲み合わせによる影響が気になる場合、どのように正しく利用すればよいのか悩む方も少なくありません。 本記事では、サプリメントの過剰摂取が肝臓に与える影響や薬剤性肝障害のリスクについて解説します。 また、薬剤性肝障害などの肝臓疾患に対しては、再生医療が効果的な治療法の一つとして挙げられます。 再生医療では、幹細胞を用いて肝細胞の修復や再生を促進することで、従来の治療では改善が難しい症状の緩和が期待されています。 以下のページでは、肝疾患に対する再生医療の症例を公開しているため、併せて参考にしてください。 >再生医療による肝疾患の症例はこちら サプリメントの摂りすぎが肝臓にダメージを与える理由 肝臓は体の中で非常に重要な役割を担っており、主に以下の働きをしています。 サプリメントは薬剤と同じく肝臓で解毒・分解されますが、過剰な服用で肝臓への負担が大きくなります。 実際に、薬剤によって引き起こされる「薬剤性肝障害」と呼ばれる肝臓の病気は、健康食品やサプリメントの過剰摂取によって発症した事例も報告されています。 また、アルコールの分解を補助するサプリメントを飲めば、お酒をたくさん飲んでも良いというわけではありません。 加えて、すでに肝炎や脂肪肝を患っている方は、サプリメントにより肝臓の負担が増す可能性があるため注意が必要です。 重篤な状態に陥ると、肝臓が再生しない肝硬変に進展する可能性もあります。 肝臓疾患を招く薬とその症状 実は、ほとんどのサプリメントや薬に肝臓疾患を引き起こす可能性があるため、注意が必要です。 発熱・倦怠感・体のかゆみ・発疹・吐き気などの症状があるときは、サプリメントや薬が肝臓に負担をかけている可能性があるので、早めに医療機関を受診しましょう。 過剰摂取すると肝臓に悪いサプリメントの成分 サプリメントは健康維持に役立つ面もありますが、過剰摂取によって肝臓に負担がかかる場合があります。 過剰摂取すると肝臓に悪いサプリメントの成分と影響は以下の通りです。 成分 肝臓への影響や注意点 ビタミンA 脂溶性ビタミンなので過剰に摂ると肝細胞に蓄積し、炎症や障害を誘発するケースがある 鉄分 多量に摂取すると肝臓に蓄積し、酸化ストレスを引き起こすため肝硬変などのリスクが高まる ウコン(ターメリック) カレーなどで使われるスパイスだが、過剰摂取で肝障害につながる報告がある アガリクス(キノコ類) 免疫向上を目的に使用されるが、長期過剰摂取で肝臓に炎症が起きる可能性がある プロポリス 蜂由来の成分で抗酸化作用が期待されるが、体質や量によっては薬剤性肝障害が発生するケースがある ノニ(モリンダシトリフォリア) 健康飲料として市販されているが、過剰摂取で急性肝障害を発症した報告が存在する タンパク質サプリ 長期間にわたり高容量を摂ると肝臓が分解時に負担を受け、肝機能に悪影響を及ぼす可能性がある ナイアシン、緑茶エキス 適量なら問題ないが、過剰摂取による肝炎のリスクがあるため、サプリの上限量を守る必要がある サプリメントは用量や飲むタイミングを誤ると肝障害を招く恐れがあります。 安全に利用するには摂取量を守り、持病がある場合は医師に相談しましょう。 サプリメントで起こる薬剤性肝障害の症状 サプリメントの過剰摂取や成分の影響により、肝臓に炎症や障害が発生する可能性があります。 薬剤性肝障害でみられる症状は、以下の通りです。 これらの症状が現れた場合は、早急に医療機関へ相談し、適切な検査や治療を受けることをおすすめします。 サプリメントによる肝障害は再生医療で根本的な治療に期待できる サプリメントの影響で肝臓に障害が生じた場合の治療法の一つに、再生医療があります。 再生医療は、肝細胞の修復や再生を促進することで、従来の治療では難しい症状の改善が期待できます。 再生医療による肝臓の治療をご検討の際は、ぜひ当院へご相談ください。 肝臓疾患を防ぐ正しいサプリメントの飲み方 サプリメントにおける用法・用量は守ることは非常に重要です。 肝臓に負担をかけないためにもサプリメントの飲み方を覚えておく必要があります。 サプリメントについての理解を深め、肝臓疾患を防ぎましょう。 摂取量を守る 1日に必要な栄養素を超えないようにサプリメントを飲むことが大切です。 サプリメントをたくさん飲んだからといって効果が増幅することはありません。それどころか、サプリメントの過剰摂取は肝臓のダメージをはじめ、健康に害を及ぼす可能性があります。 必ず容量を守って飲みましょう。 飲み合わせの効果を確認する 1種類だけでなく、複数種類のサプリメントを同時に飲む方もいらっしゃるでしょう。しかし、飲み合わせはサプリメント同士の働きを邪魔してしまうこともあります。 サプリメントを複数飲む際は、一緒に飲んでも効果があるのか薬剤師に確認してみましょう。 医師に相談する 肝臓の病気を患っており、処方薬を飲んでいる場合は細心の注意を払ってサプリメントを摂取する必要があります。 処方薬と干渉しないサプリメントを選ぶ必要があるため、その場合は必ず医師に相談し、飲めるサプリメントを教えてもらいましょう。 とくに、肝硬変の場合はサプリの代謝が難しいため、必ず医師からの指導を受けてください。 サプリメントの危険な飲み合わせに注意する サプリメント同士の組み合わせによっては、効果が減少したり副作用が発生する可能性があります。 以下は、注意が必要なサプリメント同士の組み合わせです。複数のサプリメントを飲むときはお気を付けください。 サプリメント成分1 サプリメント成分2 注意点 ビタミンA ビタミンD 両方とも脂溶性ビタミンのため、過剰摂取で肝障害や高カルシウム血症を引き起こす可能性がある 鉄分 カルシウム 鉄分の吸収がカルシウムによって妨げられ、鉄分不足を招く可能性がある マグネシウム カルシウム 両者が腸内で競合し、どちらの吸収率も低下する場合がある 亜鉛 鉄分 亜鉛の摂取量が多いと鉄分の吸収を阻害し、貧血を招く可能性がある オメガ3脂肪酸 ビタミンE 両方とも血液をサラサラにする作用があり、出血時のリスクが高まる クエン酸カルシウム 亜鉛 クエン酸カルシウムが亜鉛の吸収を妨げる可能性がある ビタミンB群 緑茶エキス 緑茶エキスに含まれるカテキンがビタミンB群の吸収を阻害する可能性がある サプリメントは適切に利用することで健康を維持できますが、飲み合わせによる影響を理解し、安全に活用しましょう。 サプリメントは摂取量に注意!肝臓が悪い場合は医師に相談しよう サプリメントは健康維持に役立つ一方で、摂取量を守らないと肝臓に負担をかけるリスクがあります。 とくに、脂溶性ビタミンや鉄分、ウコンなど、過剰摂取により肝障害を引き起こす可能性がある成分には注意が必要です。 サプリメントの過剰摂取などにより薬剤性肝障害になってしまうと、倦怠感や吐き気、黄疸、発熱などの症状が現れます。 これらの症状を放置すると肝機能がさらに低下し、治療が難しくなる場合もあるため、早めの対応が大切です。 薬剤性肝障害などの肝臓疾患に対しては、再生医療が効果的な治療法の一つとして挙げられます。 再生医療では、幹細胞を用いて肝細胞の修復や再生を促進することで、従来の治療では改善が難しい症状の緩和が期待されています。 肝臓の疾患にお悩みの方は、再生医療を含む治療法について当院へお気軽にご相談ください。
2020.01.30 -
- 再生治療
- 肝疾患
- 幹細胞治療
「お酒は肝臓がんの原因になる?」 「お酒と肝臓がんとの関係が気になる」 日常的にお酒を楽しんでいる方で「このまま飲み続けても大丈夫?」と不安を抱えている方は多いのではないでしょうか。 本記事では、肝臓がんの発病リスクと飲酒の関係性や、肝臓がんの原因や予防法について解説します。 肝臓は病気になってもなかなか症状が現れず、気付きにくい臓器です。 そのため、治療が遅れて肝臓がんになってしまう可能性があります。 また、お酒によってダメージを負った肝臓の修復・再生が見込める再生医療についても紹介しているので、参考にしてください。 肝臓がんの原因と飲酒の関係性とは 肝臓がんの原因と飲酒の関係性について解説します。 発病リスクを高めるアルコール量 推奨される1日あたりの飲酒量 過度な飲酒は、肝臓がんの原因の一つです。 肝臓がんの発症リスクを高めるお酒の量や、適切な飲酒量を具体的に解説するので、飲酒する際は参考にしてください。 発病リスクを高めるアルコール量 肝臓がんの発病リスクを高める1日あたりの純アルコール摂取量は、男性が69g以上、女性が23g以上※です。 ※出典:国立研究開発法人国立がん研究センター「飲酒と肝がんリスク」 純アルコール量は、お酒を飲んだ際に体内に取り込まれるアルコールの量です。 お酒の種類や度数が異なると、同じ量を飲んでも摂取するアルコール量は異なります。 発病リスクを高める1日あたりのお酒の量を、男女に分けて以下にまとめました。 お酒の種類(アルコール度数) 男性(純アルコール量69g程度) 女性(純アルコール量23g程度) 日本酒(15%) 3合(540ml)/1日 1合(180ml)/1日 ビール(5%) ロング缶3本(1,500ml)/1日 ロング缶1本(500ml)/1日 チューハイ(7%) 缶3本(1,050ml)/1日 缶1本(350ml)/1日 ワイン(12%) グラス6杯弱(600ml)/1日 グラス2杯弱(200ml)/1日 たとえば、1日に3合以上の日本酒を長い期間に渡って飲んでいる男性は、肝臓がんの発病リスクが高くなると考えられます。 上記の表以上にお酒を飲んでいる方は肝臓にダメージを負っている可能性を疑い、飲酒の習慣を見直して量を減らしたり、休肝日を設けたりしましょう。 推奨される1日あたりの飲酒量 厚生労働省の「節度ある適度な飲酒」として推奨される1日あたりの飲酒量は、1日平均純アルコールで約20g程度※です。 ※出典:厚生労働省「アルコール」 純アルコールで約20gの飲酒量は、以下の通りです。 ビール:中瓶1本500ml 日本酒:1合180ml ウイスキー:ダブル60ml ワイン:2杯弱240ml 肝臓がんが心配な方や、脂肪肝の指摘を受けた方は、日頃の飲酒量を見直しましょう。 また、1日あたりの純アルコール量が男性で10~19g、女性では9gまでの方が最も死亡率が低い※という研究結果もあります。 ※出典:PubMed「アルコールと全死因死亡率のメタアナリシス:NHMRCの推奨事項の検証」 健康を意識したい方や女性、少量の飲酒で顔が赤くなる方、65歳以上の方はさらに量を抑えましょう。 肝臓がんの主な原因は?お酒以外にも注意 肝臓がんを引き起こす主な原因は、アルコールだけでなく肥満や、ウイルス性の肝機能障害にも注意しましょう。 アルコール性肝炎 非アルコール性肝炎 ウイルス性肝炎 それぞれの症状の概要や、肝臓がんに移行するリスクについて解説します。 アルコール性肝炎 https://www.youtube.com/watch?si=lGB4xI8fNAAi4TWM&v=ogtKPP3x8Mg&feature=youtu.be アルコール性肝炎とは、長期に渡る多量のアルコール摂取が原因で、肝臓の細胞が傷つき炎症を起こす疾患です。 肝臓はアルコールや有害物質、薬物などを解毒・分解する働きがあるため、アルコールによるダメージを受けやすい臓器です。 アルコール性肝炎の初期段階では、ほとんど自覚症状がないため、肝臓がんへ進行する可能性もあります。 アルコール性肝炎の初期症状は、以下の通りです。 疲れやすい 食欲不振 吐き気 微熱 お酒を飲む期間が長いほどアルコール性肝炎のリスクは高くなりますが、飲酒を控えると改善する見込みがあります。 飲酒の習慣があり、初期症状に心当たりのある方は、飲酒の量を見直して医療機関を受診しましょう。 非アルコール性肝炎 非アルコール性肝炎とは、お酒をほとんど飲まない人でも肝臓に脂肪が溜まり、炎症が起こる疾患です。 過食や運動不足、肥満、糖尿病などが非アルコール性肝炎の原因で、症状が進行すると肝臓がんになることがあります。 非アルコール性肝疾患の進行度は、以下の通りです。 1.正常な肝臓 2.非アルコール性脂肪肝:肝臓に脂肪が溜まった状態 3.非アルコール性脂肪肝炎:肝細胞が損傷して炎症を起こしている状態 4.肝硬変:慢性的な炎症によって肝臓の組織が硬化する状態 5.肝臓がん:肝臓にがん化した細胞がみられる状態 非アルコール性脂肪肝炎は、脂肪肝を経て肝臓がんに進行する場合があります。 健康診断で肥満や脂肪肝を指摘された方は、食生活や運動の習慣を見直して医療機関を受診しましょう。 ウイルス性肝炎 ウイルス性肝炎とは、肝臓がウイルスに感染し、炎症する疾患です。 主なウイルス性肝炎の特徴は、以下の通りです。 ウイルスの種類 主な原因 特徴 A型肝炎ウイルス 貝類や海外旅行での食事 慢性化するケースは少ない 肝臓に負担を与えない低カロリーの食事が推奨される B型肝炎ウイルス 輸血・出産・性交渉など 乳児期に感染した場合は、慢性肝炎や肝臓がんに進展する可能性がある 成人で感染した場合、劇症化するケースもあるが大部分は治癒する C型肝炎ウイルス 輸血・血液製剤・刺青など 慢性的な肝炎に移行するケースが多く、肝硬変や肝臓がんに進展する原因となる E型肝炎ウイルス 豚や猪、鹿などの生肉を食べる 慢性化するケースはほとんどなく、大半が自然に治癒する 上記のウイルス性肝炎の中では、B型肝炎・C型肝炎ウイルスは肝臓がんに移行する可能性が高いです。 ウイルスが長い期間、体内に留まり肝臓の炎症による損傷と修復が繰り返されると、肝臓の遺伝子に異常が生じて、がん細胞が発生するケースがみられます。 B型肝炎は母子感染防止策、C型肝炎は輸血や血液製剤による感染対策が取られていて、日常生活で感染する危険は少なくなってきています。 しかし、B型およびC型ウイルス感染の対策以前に感染した方が慢性肝炎になっている場合、自覚症状はほとんどみられません。 肝炎ウイルスに感染しているかどうかは主に血液検査でわかるので、心配な方は医療機関で肝炎検査を受けましょう。 肝臓がんを予防するには? お酒や食事の習慣による肝臓がんを予防するには、肝臓がんの原因となる病気を早期に発見し、生活習慣を見直しながら適切な治療を受けることが重要です。 生活習慣の改善 定期的に検診・検査を受ける 以下では、肝臓がんの予防法についてそれぞれ詳しく紹介します。 生活習慣の改善 肝臓がんの予防には、生活習慣の改善が不可欠です。 肝臓がんの原因であるアルコール性肝炎や非アルコール性肝炎は、お酒や食事の習慣と深い関わりがあります。 見直したい生活習慣は、以下の通りです。 アルコールの制限や禁酒 禁煙 食生活の改善 運動不足の解消 アルコールの制限や禁酒、禁煙は肝臓がんの予防に有効です。 また、食事では糖質と脂質を控え、たんぱく質やビタミンを積極的に摂りましょう。 以下の記事では、肝臓を回復させる食事や運動について解説しているので、合わせて知りたい方はご覧ください。 定期的に検診・検査を受ける 肝臓がんを予防するために、定期的な検査や検診を受けましょう。 肝臓がんに限らず肝臓の病気は、初期段階で自覚できる症状がほとんどないため、検診や検査で発覚する場合が多くみられます。 肝臓がんの主な検査は、以下の通りです。 血液検査:がんによって生成される物質を測定する 超音波検査:超音波が出る器具を身体に当て、がんの大きさや肝臓の状態を調べる 画像検査:CTやMRIでがんの広がりを調べる 肝硬変やウイルスによって慢性的な肝炎になっている方は、3〜6カ月ごとに定期的な検査を受けましょう。 肝臓がんにつながる肝炎や脂肪肝の治療に再生医療の選択肢 脂肪肝や肝炎などの肝臓がんにつながる疾患は、手遅れになる前に治療しましょう。 肝臓の疾患は、自覚症状が少ないために病気に気が付くのが難しいので、お酒を飲む量が多い方や脂肪肝を指摘された方は、医療機関を受診しましょう。 また、肝臓の疾患には再生医療による治療も選択肢の一つです。 再生医療とは、自身の細胞を用いて損傷した組織の修復を目指す治療法で、お酒の飲みすぎによって損傷した肝臓を改善できる可能性があります。 肝臓の状態に不安を抱えている方は、当院(リペアセルクリニック)へご相談ください。 【まとめ】多量飲酒は肝臓がんの原因に!生活習慣を改善して予防しよう 多量の飲酒習慣は、肝臓がんの原因の一つです。 例えば、男性はビール1,500ml以上/1日、女性はビール500ml以上/1日の飲酒をしている方は、肝臓がんのリスクが高くなる可能性があります。 お酒の量を控え、食事や運動の習慣を見直して肝臓がんの進行を予防しましょう。 また、肝臓がんにならないためには定期的な健康状態のチェックが重要です。 肝臓の病気は自覚症状が現れにくいので、検診の結果を確認してください。 アルコールの制限や食事、運動以外の肝臓疾患の治療として、再生医療による治療に注目が集まっています。 急なお酒の制限や禁酒は難しいとお考えの方、生活習慣の改善だけでは心配な方は、再生医療も選択肢の一つです。 >再生医療による肝疾患の症例はこちら まずは、お気軽に当院(リペアセルクリニック)へご相談ください。
2020.01.26 -
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健康診断や血液検査によって「脂肪肝」と診断され、どうすればいいのか不安を感じている方も多いのではないでしょうか。 しかし、脂肪肝と言われた場合でも、食事や運動といった生活習慣の見直しによって改善が期待できます。 この記事では、脂肪肝と言われたときに改善すべき生活習慣について詳しく解説します。 また、脂肪肝の治療には、先端医療の一つである再生医療による治療も選択肢となります。 \脂肪肝に有効な再生医療とは/ 再生医療は、患者さまの細胞や血液を用いて自己治癒力を高めることで、脂肪肝の改善が期待できます。 【こんな方は再生医療をご検討ください】 脂肪肝と言われ、どのような治療を受ければ良いかわからない 生活習慣を改善しているけれど症状が改善しない 現在の治療では目立った効果が出ていない 「脂肪肝が治るか不安」「脂肪肝を早く治したい」という方の新たな選択肢として、ぜひ検討してみてください。 症例や治療法については、当院(リペアセルクリニック)で無料カウンセリングを行っておりますので、ぜひご相談ください。 ▼まずは脂肪肝の治療について無料相談! >>(こちらをクリック)今すぐ電話相談してみる 以下のページでは、実際に当院リペアセルクリニックで再生医療を受け、脂肪肝が改善された患者さまの症例を紹介しています。 >>「脂肪肝の幹細胞治療でCTが改善!γ―GTPも半減に!40代男性」はこちら 脂肪肝と言われたら生活習慣の改善が重要 脂肪肝と言われた場合、アルコール性脂肪肝なら禁酒、非アルコール性脂肪肝なら体重の減量を目指しましょう。 【脂肪肝の主な原因】 アルコール性脂肪肝:アルコールの過剰摂取による脂肪肝 非アルコール性脂肪肝疾患(NAFLD):食生活や生活習慣の乱れによる脂肪肝 アルコールの過剰摂取によって発症するアルコール性脂肪肝は、2~3カ月の禁酒で10例中8例で脂肪沈着が消失したというデータ※があります。 ※出典:J-STAGE「アルコール性脂肪肝の禁酒後の経時的病理組織学的変化について」 小規模研究のため、改善率に個人差はありますが、アルコール性脂肪肝の場合は、とにかく禁酒することが重要です。 一方で、非アルコール性脂肪肝は体重の5%を減らすと58%で非アルコール性脂肪肝炎が消失し、10%以上減らすと90%の非アルコール性脂肪肝炎が消失したデータ※があります。 ※出典:PubMed 非アルコール性脂肪肝は、食生活や生活習慣の乱れによって生じるため、生活習慣を整え、現在の体重の10%分を減量すると良いでしょう。 脂肪肝と言われたら食生活を改善しよう 脂肪肝と言われたら、日々の食事内容や食べる量を見直すことが大切です。 本章では、食生活を改善する際に重要な考え方について解説します。 脂肪肝改善のための食品選び 避けるべき食品と食事バランス 自分に合った食事量の考え方 食生活の改善をするうえ、食品選びから始める必要がありますので、参考にしてください。 脂肪肝改善のための食品選び 中性脂肪が肝臓にたまるのを防ぐために、以下のような食品を意識的に取り入れましょう。 ミネラルやビタミン:野菜、きのこ、海藻など 良質なタンパク質:魚介類、肉類、豆類など お菓子やジュース、ベーコン・ソーセージなどの加工食品は、脂質・糖分や飽和脂肪酸が多く、脂肪肝の悪化を招くリスクがあります。 主食・主菜・副菜を意識してバランス良く食べましょう。 避けるべき食品と食事バランス 脂肪肝の場合、糖質や脂質の多い食品は避け、食物繊維が豊富な食材やきのこ類、海藻類などを摂取して食事バランスを整えましょう。 ご飯や麺類などの炭水化物は糖質が多く含まれるため、血糖値が上がりやすくなります。 また、赤身の肉やアイスクリームは脂質が多いです。 アルコールも肝臓の脂肪蓄積を促進するため、過度な飲酒は控えることが大切です。 自分に合った食事量の考え方 食べる量の見直しも大切で、食事量は年齢や性別だけでなく、日常の活動量(身体活動レベル)によっても異なります。 レベル 特徴 高い 立ち仕事・移動が多い/週に運動習慣がある人 ふつう 座り仕事中心/軽い運動や散歩などをする人 低い 一日の大半を座って過ごす人(運動習慣がほぼない) この活動量に応じた1日のエネルギー摂取量の目安は、以下のとおりです。 性別 活動量が少ない 活動量がふつう以上 女性 約1,400〜2,000 kcal 約2,000〜2,400 kcal 男性 約2,000〜2,400 kcal 約2,400〜3,000 kcal また、1日の活動量に合わせた食材をどれくらい食べれば良いかは、以下の画像を参考にしてください。 ※農林水産省「食事バランスガイド早分かり」 上記はあくまで一般的な目安ですが、過剰なエネルギー摂取は肝臓への脂肪蓄積につながるため、年齢や体格、日常の運動量に合わせた調整が大切です。 脂肪肝と言われたら飲酒習慣を見直す 脂肪肝と言われたら、飲酒習慣の見直しも重要です。 アルコールは肝臓で分解されるため、飲みすぎると肝臓に大きな負担がかかり、脂肪の蓄積や肝機能の低下を招くリスクがあります。 厚生労働省では、1日あたりの純アルコール摂取量20g※を「節度ある適度な飲酒」と定めています。 ※厚生労働省「アルコール」 純アルコール摂取量20gに相当する主な酒類の目安量は、以下のとおりです。 日本酒:1合(180ml) ワイン:グラス2杯弱(200ml) ウイスキー:ダブル1杯(60ml) 25度の焼酎:グラス1/2杯(100ml) ビール中ビン:1本(500ml) 7%のチューハイ:1本(350ml) 適切なアルコールの量は、肝臓の状態によって個人差があるので、自己判断せず医師に相談のうえ調整が必要ですが、可能であれば禁酒をおすすめします。 また、空腹時の飲酒は避けたり、週1回以上の休肝日を設けたりするのも効果的です。 脂肪肝と言われたら適度な運動習慣を身につける 日常的に運動を取り入れることで、脂肪肝の改善が期待できます。 運動は、肝臓に蓄積された中性脂肪を燃焼させる効果が期待されており、継続することで肝脂肪の減少が見込まれます。 運動不足や肥満などが原因の非アルコール性脂肪肝の場合、以下のように運動療法で体重が減らなくても肝脂肪が改善した※ケースもあります。 ※日本消化器病学会・日本肝臓学会「NAFLD/NASH診療ガイドライン2020(改訂第2版)」 運動の種類:有酸素運動 運動の時間:1回あたり30~60分 頻度:週3~4回 継続期間:4~12週間 また、以下のような運動は肝臓への負担が少なく、運動を無理なく続けたい方におすすめです。 ウォーキング ジョギング サイクリング 水泳 1日30分程度、できる範囲で運動を習慣化しましょう。 脂肪肝の放置はNG!肝硬変や肝がんへ進行するリスクあり 脂肪肝を放置すると肝硬変や肝がんなどの深刻な疾患へ進行する可能性があります。 肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれており、症状が現れるまでに時間がかかるため、気づいたときには症状が進行しているケースも少なくありません。 脂肪肝の段階であれば、食事や運動の見直しといった生活習慣の改善によって、回復が見込める可能性があります。 しかし、肝硬変や肝がんは従来の治療では元に戻らないとされているため、肝臓の回復が期待できる脂肪肝のうちに適切な治療を受けることが重要です。 脂肪肝と言われたら再生医療による治療をご検討ください 脂肪肝を改善するためには、食生活や運動など生活習慣の改善が必須となりますが、再生医療による治療も選択肢の一つです。 当院リペアセルクリニックでは、患者さま自身の幹細胞を採取・培養し、点滴投与により体内に戻す幹細胞治療を行っています。 再生医療は患者さまの細胞や血液を活用するため、アレルギー反応や拒絶反応などの副作用リスクが少ない治療です。 従来の治療法では難しい肝機能の改善が期待できるため、生活習慣の改善と合わせて治療を受けましょう。 以下の症例ページでは、脂肪肝に対する再生医療の症例について詳しく紹介しているので、併せてご覧ください。 >>「脂肪肝の幹細胞治療でCTが改善!γ―GTPも半減に!40代男性」はこちら 脂肪肝と言われても生活習慣の見直しで改善が期待できる 脂肪肝の治療に特効薬はなく、食事や運動など生活習慣の見直しを長期的に行うことが重要です。 医療機関で適切な治療を受けながら、改善に向けて以下のポイントを日常生活に取り入れていきましょう。 食事 加工食品や高脂肪食を控え、野菜や良質なたんぱく質を意識して摂る アルコール 1日の摂取量を控えめにし、可能であれば休肝日を設ける 運動 1日30分程度のウォーキングなど、継続できる有酸素運動を習慣にする また、脂肪肝の治療法の1つとして、ぜひ「再生医療」もご検討ください。 再生医療は患者さま自身の幹細胞を用いて、脂肪肝によって損傷した肝臓の再生・修復を促す医療技術です。 生活習慣の改善だけでは効果が見られない方や、より根本的な治療を希望される方は、当院リペアセルクリニックにご相談ください。
2020.01.22 -
- 再生治療
- 肝疾患
健康診断で「脂肪肝」と診断された方は、不安を感じているかもしれません。脂肪肝は、肝臓に中性脂肪が過剰に蓄積した状態です。初期段階では自覚症状がないことが多いため、気づかないうちに進行しているケースも少なくありません。 脂肪肝の方はお酒や糖質、飽和脂肪酸が多い食材の摂取を控えるようにしましょう。例として、ジュースや果物、ご飯、バターなどが挙げられます。 この記事では、脂肪肝の人が食べてはいけないもの一覧や、脂肪肝が改善するポイントを解説します。毎日の食生活を見直して脂肪肝の改善を目指しましょう。 この記事を読むとわかること 脂肪肝の方が食べてはいけないもの一覧 脂肪肝改善のポイント 脂肪肝に適正な摂取エネルギーの目安 脂肪肝の人が食べてはいけないもの一覧 ※画像あります。 現在、脂肪肝の治療には特効薬はありませんが、食生活の見直しや運動で改善する可能性があります。 とくに、控えた方がいい食べ物を知っておくことは重要です。 脂肪肝の方が食べてはいけないもの一覧 お酒(アルコール)・・・・・ビール、日本酒、焼酎など 糖質が含まれる果物や菓子・・ジュース、お菓子、果物など 飽和脂肪酸が多い食材・・・・肉の脂身、生クリーム、インスタントラーメンなど 理由を添えて紹介するので、一つずつみていきましょう。 お酒(アルコール) お酒は、脂肪肝のリスクを高める主な要因です。アルコールが分解される過程で中性脂肪が生成され、肝臓に蓄積しやすくなるためです。 お酒の飲み過ぎはアルコール性脂肪肝を引き起こします。 脂肪肝の段階であれば、2〜4週間の禁酒によって改善する可能性があります。アルコール性脂肪肝の場合は症状が改善後も禁酒を続けて再発を防ぐべきですが、非アルコール性脂肪肝の場合は医師の許可のもと飲酒できる可能性はあります。 脂肪肝が発症すると飲酒が難しくなるため、飲酒を続けたいなら発症前に予防することが大切です。 厚生労働省が推奨する1日のアルコール摂取量の目安を以下にまとめました。(文献1)脂肪肝を発症しておらず、予防したいという方は、下記の摂取量を目安に飲みすぎには注意しましょう。 お酒の種類 1日の摂取量の目安 ビール 中瓶1本500ml 清酒 1合180ml ウイスキー・ブランデー ダブル60ml 焼酎 1合180ml ワイン 1合180ml 糖質が含まれる果物や菓子 糖質を含む食品を控えた方が良い理由は、糖質が肝臓で中性脂肪に変わり、脂肪肝を引き起こす可能性があるためです。 とくに、ジュースや菓子類に含まれるショ糖は、米などに含まれる糖質よりも中性脂肪が肝臓にたまりやすい性質を持っています。果物に多く含まれる果糖も吸収が早く、肝臓で中性脂肪に変わりやすいので注意が必要です。 飽和脂肪酸が多い食材 飽和脂肪酸を多く含む食品を控えた方が良い理由は、主に2つあります。 飽和脂肪酸を多く含む食品を控えた方が良い理由 コレステロール値が上昇して循環器疾患の発症リスクを高める 中性脂肪が増加して脂肪肝のリスクが高まる 脂質を摂取する際には、飽和脂肪酸ではなく、不飽和脂肪酸を選ぶようにしましょう。脂質の種類について以下の表にまとめました。 飽和脂肪酸 不飽和脂肪酸 肉の脂身 サラダ油、えごま油、オリーブオイル バター アーモンド 生クリーム 鶏肉、牛肉 インスタントラーメンなどの加工食品 まぐろ、さば、シャケ、かつお 不飽和脂肪酸は、コレステロール値を下げる効果が期待できるため、脂肪肝の食事療法に有効です。 また、飽和脂肪酸の過剰摂取は心血管疾患などのリスクもあるため、1日の摂取カロリーの7.0%に抑えましょう。(文献2)たとえば、2,000キロカロリーを摂取している場合は14.0g以下にすると理想的です。 すでに脂肪肝を発症している場合、進行度によっては医師の判断でより厳しい摂取量の制限を指導されるケースもあります。 脂肪肝を改善するための6つのポイント 脂肪肝を改善するには肝臓に蓄積された余分な脂肪を減らし、健康な状態へと導くことが重要です。そのためのポイントとして、以下の6つを意識した生活習慣を送りましょう。 間食や夜食は控える 脂肪肝は、摂取エネルギーが消費エネルギーを上回り、余分なエネルギーが中性脂肪として肝臓に蓄積したのが原因です。 間食や夜食は1日の総摂取エネルギー量を増やし、脂肪肝を悪化させる可能性があります。とくに、就寝前の食事は睡眠中にエネルギー消費が少なくなるため、脂肪が蓄積されやすくなります。 油っこいものは控える 脂肪肝の改善には、脂質の摂取量を控えることが重要です。とくに、バターや生クリームなどは飽和脂肪酸を多く含み、中性脂肪を増やしやすいため注意が必要です。 油っこい食事は脂肪肝のリスクを高めるだけでなく、血中総コレステロールの増加にもつながる可能性があります。 ゆっくり食事を摂る ゆっくりとよく噛んで食べることは食べ過ぎを防ぐだけでなく、消化を助ける上でも重要です。早食いは満腹感を感じにくく過食につながりやすいため、脂肪肝改善には逆効果です。 食事の際は1口に30回程度噛みましょう。1回の食事に20~30分かけるのがおすすめです。 適度にタンパク質を摂る タンパク質は筋肉や臓器、血液など体のあらゆる組織を作るために必要な栄養素です。タンパク質が不足すると筋肉量が減少します。筋肉量の減少により基礎代謝が低下すると、脂肪が燃焼しにくい体になってしまいます。 1日に摂取したいタンパク質の量は、年代や性別によって異なりますが18~64歳の男性で65g、女性で50g程度が目安です。(文献3) 食べものに含まれるタンパク質 ごはん150g:3.8g ささみ2枚(80g):19.1g たまご1個(50g):6.1g 納豆1パック:6.6g 牛乳200ml:6.8g 過剰に摂取するとエネルギー過多になる可能性もあるため、適量を心がけましょう。 適度な運動 適度な運動は消費エネルギーを増やし脂肪の燃焼を促進するため、脂肪肝の改善に効果的です。運動不足はエネルギー消費量が減り中性脂肪が体に蓄積されやすくなるので、脂肪肝のリスクを高めます。 有酸素運動は脂肪肝改善の効果が期待されていて、週に150〜300分のウォーキングや水泳、サイクリングが推奨されています。(文献4)1日30分程度のウォーキングからはじめてみましょう。 食物繊維を摂る 食物繊維は、糖質や脂質の吸収を穏やかにし、食後の血糖値の急上昇を抑える効果があります。また、腸内環境を整え、脂肪の代謝を助ける働きもあります。 食物繊維が豊富な食材を以下にまとめました。 食物繊維が豊富な食材 玄米 納豆 こんにゃく さつまいも キャベツ みかん バナナ きのこ 海藻 バナナやみかんは糖質が多いので、食べる量やタイミングに注意しましょう。野菜やきのこ、豆類などさまざまな食材から摂取できます。偏らずまんべんなく組み合わせるのがおすすめです。 脂肪肝に適正な摂取エネルギーの目安について 脂肪肝の方が食べてはいけないものを把握するのは重要ですが、同様に摂取エネルギーにも気を配りましょう。 適正なエネルギー摂取量は、標準体重×25~30kcalを目安に計算します。標準体重は身長(m)×身長(m)×22 です。 たとえば、身長160cmの方であれば、標準体重は 1.6m×1.6m×22 = 約56kg、適正エネルギー摂取量の目安は 56kg×25~30kcal = 約1400~1680kcal となります。 しかし、肥満の場合は、この計算式よりも少ないエネルギー量を摂取する必要があります。自分の肥満度を把握するためには、BMIを計算すると良いでしょう。 自分のBMI指数も計算してみましょう BMIは、肥満度を表す体格指数で、体重(kg) ÷ {身長(m)×身長(m)} で計算できます。計算結果は以下の通りです。 BMIの計算結果 BMIが18.5未満の場合は・・・低体重(やせ) BMIが18.5以上25.0未満の場合は・・・普通体重 BMIが25.0以上の場合は・・・肥満 自分のBMI値を計算し、肥満度に合わせたエネルギー摂取量を心がけましょう。 無理な食事制限はNG 脂肪肝の改善には、食事制限が有効ですが、無理な食事制限は逆効果になる可能性があります。極端に食事量を減らすと、必要な栄養素が不足し、健康を害する恐れがあります。とくに、タンパク質の不足は筋肉量の減少や代謝の低下を招き、脂肪が燃焼しにくい体を作ってしまいます。 また、無理な食事制限はストレスとなり、リバウンドのリスクも高まります。脂肪肝を改善し、健康を維持するためには、バランスの取れた食事を摂ることが重要です。医師や管理栄養士の指導のもと、自分に合った食生活を送りましょう。 脂肪肝の食事に関するQ&A 脂肪肝の食事に関してよくある質問をまとめます。回答を参考にして食習慣に取り入れてみてください。 脂肪肝にいいおすすめの食べ物は? 脂肪肝にいいおすすめの食べ物を紹介します。 脂肪肝にいい食べ物 鶏むね肉 納豆 海藻、きのこ 上記は、比較的求めやすい価格で手に入り、タンパク質や食物繊維を豊富に含んでいるので積極的に摂取してみましょう。 脂肪肝を早く治す方法はある? 脂肪肝を早く治すには、以下の方法がおすすめです。 肝脂肪を早く治す方法 食事に気を配る 禁酒する 有酸素運動を習慣にする 十分な休息をとる 脂肪肝は日頃の習慣に基づく病気です。完治を目指すというよりは、悪化しないように長い目で取り組むつもりでいましょう。 まとめ 脂肪肝の改善は、日々の生活習慣の見直しから始まります。アルコールと糖質、飽和脂肪酸の摂取を控え、バランスの取れた食事を心がけることが重要です。適度な運動と食物繊維の摂取も効果的です。 脂肪肝と生活習慣は密接な関係にあり、治療は長い目で見る必要があります。食事の我慢がつらい方や運動が苦手な方には再生医療も選択肢の一つです。 再生医療は、自身から抽出した幹細胞を点滴で肝臓に届ける治療です。幹細胞は損傷した細胞を修復する働きがあります。そのため、再生医療は損傷した肝臓の修復を助ける可能性があります。 脂肪肝に対する再生医療の症例をまとめたページもありますので、あわせてご覧ください。 >>脂肪肝に対する再生医療の症例はこちら 再生医療に興味がある方は、お気軽にお問合せください。 参考文献 文献1 文献2 文献3 文献4
2020.01.18 -
- 再生治療
- 肝疾患
- 幹細胞治療
「脂肪肝は治る?」「脂肪肝を早く治したい」と思っている方はいませんか。 脂肪肝は、肝臓に脂肪が過剰に蓄積した状態であり、進行すると肝機能が低下する可能性があります。 脂肪肝の状態によって改善に要する期間は異なりますが、生活習慣を見直すことで、脂肪肝の改善が期待できます。 本記事では、脂肪肝の早期改善を目指すための方法について、詳しく解説します。 脂肪肝が重症化する前に、生活習慣を見直したり、医療機関を受診したりしましょう。 脂肪肝を放置しないで!早期治療が重要な理由 脂肪肝には、大きく分けてアルコールの飲み過ぎが原因の「アルコール性脂肪肝(ALD)」と、肥満・糖尿病・脂質異常症などの代謝異常が原因となる「代謝機能障害関連脂肪性肝疾患(MASLD)」の2つがあります。 代謝機能障害関連脂肪性肝疾患(MASLD)※はさらに、以下の2つの病型に分類されます。 ※2023年6月にNAFLD/NASHからMASLD/MASHに名称変更 単純性脂肪肝(NAFL) 肝臓に脂肪が蓄積しているが、炎症や組織の損傷がない比較的軽度の状態 脂肪性肝炎(MASH) 脂肪蓄積に加えて、肝臓の炎症や線維化が起きている進行性の病態 こうした脂肪肝をそのままにしておくと、以下のような重大な病気に進行する恐れがあるため、早期から治療を受けることが重要です。 脂肪肝炎 肝硬変 肝がん 心疾患(狭心症・心筋梗塞など) 肝機能の低下 肝臓は人間の体のなかで最大の臓器ですが、機能低下や病期の進行に気づくことが難しいため、「沈黙の臓器」と呼ばれます。 重篤な状態になってからでは治療が難しくなることもあるので症状がないからといって安心せず、定期的な健康診断や脂肪肝を指摘された段階で医療機関を受診しましょう。 脂肪肝が肝硬変に移行する理由については、以下の記事で詳しく解説していますので合わせてご覧ください。 脂肪肝の改善が期待できる!見直したい生活習慣のポイントを紹介 脂肪肝の改善を目指すには、以下のポイントに注意して生活習慣を見直すことが大切です。 食事改善|糖質と脂質の摂取量を見直す 運動習慣|有酸素運動や筋力トレーニングを継続的に行う 適正体重|体重の5~10%を減らすことが推奨される 禁酒・節酒|お酒の飲み過ぎに注意 睡眠の質を改善|不眠症や睡眠時無呼吸症候群は脂肪肝のリスクに 無理なく継続できるよう生活習慣を工夫し、改善目標を設定しましょう。 食事改善|糖質と脂質の摂取量を見直す 脂肪肝の改善を目指すには、以下の糖質と脂質の摂取量を見直す食事改善の実践が大切です。 糖質の見直し ・白米、パン、砂糖入り飲料、スイーツなどの精製糖質を控える ・野菜や玄米、全粒粉など食物繊維を含む糖質に置き換える 脂質の見直し ・飽和脂肪酸(脂身の多い肉・バター・加工肉など)を控える ・不飽和脂肪酸(青魚・ナッツ・オリーブオイルなど)を積極的に摂る エネルギーの総量を調整 年齢・性別・活動量に応じた適切な摂取カロリーを意識する 糖質と脂質を過剰に摂取すると費しきれなかったエネルギーが中性脂肪に変わり、肝臓に蓄積されやすくなります。 余剰エネルギーが長期にわたって肝臓に蓄積すると、肝臓の炎症や線維化を引き起こし、肝機能が低下するリスクが高まります。 食事改善は、制限するよりも無理なく続けられることが大切です。 自身で調整が難しい場合は、医師や管理栄養士など専門家のサポートを受けるのも有効な方法です。 運動習慣|有酸素運動や筋力トレーニングを継続的に行う 継続的に有酸素運動や筋力トレーニングを行うと、脂肪肝を改善できる可能性があります。 近年の研究では、運動療法単独でもNAFLD患者の肝機能や肝脂肪の蓄積が改善することが明らかになっており、一定の効果が得られると報告されています。 ※出典:日本肝臓学会 脂肪肝の改善が期待できるおすすめの運動は、以下のとおりです。 ウォーキング スイミング ジョギング サイクリング スクワット 腕立て伏せ ダンベル運動 自重トレーニング など 週3〜4回、1回30〜60分の有酸素運動を4〜12週間継続することで、体重変化がなくても肝脂肪化が改善するという研究結果※もあります。 ※参照:日本肝臓学会 また、筋力トレーニングは筋肉量を増やすことで基礎代謝を高め、脂肪を燃焼しやすい体づくりに役立ちます。 心肺機能への負担が軽いため、有酸素運動の実施が難しい方でも行いやすい運動です。 無理のない範囲で身体を動かし、運動習慣を身につけましょう。 適正体重|体重の3~10%を減らすことが推奨される 脂肪肝を改善するには、適正体重を意識して生活することが大切です。 適正体重は以下の計算式で求められ、肥満症の方は現体重の3%以上・高度肥満症の方は10%を減らすことが推奨※されています。 ※参照:日本肥満学会「肥満症診療ガイドライン2022」 BMI=体重(kg)÷身長(m)2 判定 BMI値 痩せ気味 19以下 正常 20~24 太りすぎ 26.5以上 自分のBMIをチェックして、体重が適正範囲に収まっているか確認してみましょう。 もし基準を超えている場合は、食事や運動習慣の見直しから始めるのが効果的です。 禁酒・節酒|お酒の飲み過ぎに注意 脂肪肝を改善するには、禁酒や節酒を心がけ、お酒の飲みすぎに注意することが大切です。 アルコールを過剰に摂取すると、肝臓にある酵素がアルコール分解を優先し、脂肪の分解が抑制されます。 お酒を飲む際は、以下の表を参考にし、純アルコールを約20g/日※に抑えましょう。 ※参照:厚生労働省「アルコール」 お酒の種類 純アルコール量 ビール(中瓶1本500ml) 20g 清酒(1合180ml) 22g ウイスキー・ブランデー(ダブル60ml) 20g 焼酎(35度)(1合180ml) 50g ワイン(1杯120ml) 12g アルコールが原因で起こるアルコール性脂肪肝は、健診を受けてたまたま発見される場合が大半です。 健診や受診の際に脂肪肝を指摘された際は、早めに治療を開始しましょう。 睡眠の質を改善|不眠症や睡眠時無呼吸症候群は脂肪肝のリスクに 不眠症や睡眠時無呼吸症候群の方は、睡眠の質を改善すると、脂肪肝の悪化リスクを低減できる可能性があります。 睡眠障害は、肝臓の脂肪量やグルコース産生量を増加させる因子であることが示唆されています。 また、脂肪肝になり気道周囲に脂肪が蓄積すると気道が狭くなり、睡眠時無呼吸症候群のリスクを高めるため注意が必要です。 脂肪肝には再生医療という選択肢も 脂肪肝の改善は生活習慣の見直しが基本となりますが、それだけでは効果が得られない場合や進行した病態がみられる場合は、再生医療による治療も1つの選択肢です。 再生医療とは、患者様自身の細胞を利用して、損傷した組織の修復・再生を促す治療法です。 脂肪肝を治療せずに放置していると、肝硬変や肝臓がんなどに進行する可能性があります。 脂肪肝が悪化しほかの肝疾患を発症した際は、肝臓の組織が線維化し硬くなるため、生活習慣の改善だけでは回復が望めないケースもあり進行度に応じた治療の選択が重要です。 生活習慣を見直しても、脂肪肝の改善がみられない場合は、再生医療による治療も検討しましょう。 【まとめ】脂肪肝は早期の改善が大切!自己判断せず医師に相談を 脂肪肝は、乱れた食生活や運動不足などの生活習慣が主な原因で、放置すると以下のような症状に進行するリスクもあります。 脂肪肝炎 肝硬変 肝がん 心疾患(狭心症・心筋梗塞など) 肝機能の低下 一般的な治療方法は、食事療法や運動療法などの生活習慣改善が基本となります。 初期の段階では、こうした取り組みで改善が期待できることが多いため、できるだけ早い対応が大切です。 ただし、生活習慣を見直しても脂肪肝の改善がみられない場合は、再生医療を含めた多角的な治療アプローチについて医師と相談することをおすすめします。 脂肪肝の治療法にお悩みの方は、ぜひ一度当院(リペアセルクリニック)へご相談ください。 以下のページでは、実際に当院を利用した患者様の脂肪肝に対する再生医療の症例を公開しているため、併せて参考にしてください。 >再生医療による脂肪肝の症例はこちら
2020.01.11 -
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脂肪肝と診断され「肝硬変に移行するのではないか」と心配な患者さまも多いのではないでしょうか。 この記事では、脂肪肝が肝硬変に移行する理由や治療法などについて解説します。 脂肪肝は、生活習慣の見直しで改善する可能性がある疾患です。 脂肪肝が肝硬変へ移行する仕組みを理解し、早期に対策ができるようにしましょう。 また、脂肪肝によって損傷した細胞の再生を図る再生医療についても紹介しているので、参考にしてください。 脂肪肝はなぜ肝硬変に移行するのか 脂肪肝とは肝臓に脂肪が異常に蓄積され、有害物質の解毒や胆汁の生成などの肝機能が低下してしまう疾患のことです。 脂肪肝が進行すると肝臓の組織が線維化して硬くなる肝硬変になる恐れがあります。 脂肪肝と肝硬変の関係性 どれくらいの期間で脂肪肝から肝硬変になる? 肝硬変になると肝臓がんになる可能性もある 以下では、脂肪肝と肝硬変の関係性や、どれくらいの期間で移行してしまうのか解説します。 脂肪肝と肝硬変の関係性 https://youtu.be/ZcBK2hb48bo?si=3HRUqFDBoo9vXOk3 脂肪肝によって肝臓に脂肪が異常蓄積される状態が長期に及ぶと、肝臓が損傷して線維化という現象が起こります。 繊維化が肝臓に拡がった状態の疾患を肝硬変と呼びます。 脂肪肝と肝硬変の症状や原因は、それぞれ以下の通りです。 疾患名 回復について 主な原因 肝臓の状態 脂肪肝 見込みあり 飲酒 肥満 糖尿病など 肝臓に中性脂肪が異常に蓄積される 肝細胞の破壊と修復を繰り返す 肝硬変 従来の治療では、元に戻らないとされる 脂肪肝 肝炎ウイルスなど 肝臓内に線維組織が増えて肝臓が硬くなる 肪肝肝が肝硬変へ移行すると肝臓の機能が低下するため、老廃物の分解や胆汁の生成などができません。 そのため、症状が進行すると命にかかわる可能性が高まります。 どれくらいの期間で脂肪肝から肝硬変になる? 脂肪肝の症状によって異なりますが、非アルコール性脂肪性肝疾患の方は、約5年~10年後に5~20%が肝硬変に移行する※とされています。 ※全国健康保険協会「脂肪肝」 肝臓は再生能力が高い器官ですが、従来の治療では肝硬変が完治することはありません。 そのため、脂肪肝を患っている方は、肝硬変に移行する前に適切な治療を受け、症状改善を目指すことが重要です。 肝硬変になると肝臓がんになる可能性もある 脂肪肝が肝硬変に移行すると、肝臓がんになるリスクも高まります。 非アルコール性脂肪性肝疾患の場合、0~15%の方が5年以内に肝臓がんを発症※しています。 ※全国健康保険協会「脂肪肝」 とくに、肥満による非アルコール性脂肪性肝疾患の方の肝臓がんが近年増加しているので、注意が必要です。 脂肪肝は肝硬変だけでなく、肝臓がんにつながる可能性があることも留意しましょう。 脂肪肝を治療するための治療法・対処法 禁酒や食事療法についての画像を掲載 脂肪肝の治療は、以下のような生活習慣の改善や薬物療法などの保存療法が中心です。 アルコールの減量・禁酒 食事療法 運動療法 薬物療法 一度繊維化して硬くなった肝臓は元に戻らないため、脂肪肝が肝硬変に移行する前に治療することが重要です。 治療は半年~1年かけて行い、その後も継続する必要があるため、長い目で取り組みましょう。 アルコールの減量・禁酒 アルコールによる脂肪肝の方は、アルコールの減量や禁酒が重要な対処法です。 肝臓の働きにアルコールを解毒・分解させる機能があり、分解するときに中性脂肪が生成されます。 そのため、アルコールを過剰に摂取すると、分解する過程でこの中性脂肪が増え肝臓に蓄積されます。 いきなり禁酒は難しい方でも休肝日を決めたり、1日に飲む量を減らしたりして最終的には禁酒を目指しましょう。 食事療法 https://youtu.be/Maz4Pbmr1Ow?si=pFV16_bjExlYju1Y 脂肪肝の治療には、食生活の見直しが必要です。積極的に摂取したい食品は、以下の通りです。 食品 具体例 食物繊維 野菜、きのこ、海藻 ビタミン 大豆、うなぎ、野菜など たんぱく質 豆腐、納豆、鶏むね肉 1日 3食バランスよく食べ、脂肪や糖質を摂りすぎないように注意が必要です。 甘いお菓子やジュース、果物を食べるのはできるだけ控えましょう。 運動療法 脂肪肝の方は、適度な運動習慣を身につけることも重要です。 非アルコール性脂肪性肝疾患の方が食事療法せずに30~60分、週3~4回の有酸素運動を4~12週間継続した場合、症状の改善※がみられたケースもあります。 ※日本消化器病学会・日本肝臓学会「NAFLD/NASH診療ガイドライン2020(改訂第2版)」 運動は、体内の中性脂肪を消費します。 筋肉量が増えると基礎代謝が上がって、さらに脂肪を燃焼しやすくなるでしょう。 ウォーキングやサイクリング、水泳などできる範囲からはじめてみましょう。 薬物療法 脂肪肝の根本的な治療になる薬はありませんが、併発している疾患によっては補助的に薬物療法を行うケースがあります。 主な薬の種類は、以下の通りです。 ビタミンE:肝臓の炎症や線維化の改善を図る 糖尿病の治療薬:糖分を尿から排出する薬やインスリンの働きを助ける薬 脂質異常症の治療薬:コレステロールを下げる 高血圧の薬:血圧を下げて炎症や線維化を抑える どの薬も効果が限定的だったり、脂肪肝のみでは保険適用されなかったりします。 脂肪肝の症状改善には、食生活と運動習慣の改善が重要です。 あくまでも、薬物療法は補助的な立ち位置と考えましょう。 脂肪肝・肝硬変を根本的に治療できる可能性がある再生医療とは 脂肪肝・肝硬変の治療として、先端医療である再生医療も選択肢の一つに挙げられます。 再生医療で行う幹細胞治療は自身の細胞を活用し、損傷した組織の修復・再生を促す治療法のことです。 肝臓の炎症を抑えたり脂肪肝の改善に期待できるだけでなく、従来の治療では元に戻らないとされている線維化した肝硬変の改善も目指せます。 「脂肪肝が肝硬変に移行しないか不安」という方は、まず当院(リペアセルクリニック)へご相談ください。 【まとめ】脂肪肝は肝硬変に移行する前の治療・対処法が重要 脂肪肝は、肝硬変に移行する前の治療や対処が重要です。 肝硬変になると肝臓の細胞が線維化してしまい、従来の治療での回復は難しいとされています。 そのため、肝硬変に移行する前に、栄養バランスの良い食事をして脂肪や糖質を取りすぎないようにする食事療法と、体を動かして脂肪を燃焼させる運動療法を併せて行いましょう。 ただし、食事療法や運動療法は治療が長期に及び、症状が改善したあとも継続する必要があります。 食事療法や運動療法以外の治療法として、再生医療による治療が新たな選択肢として注目されています。 当院(リペアセルクリニック)は厚生労働省から認可を受けた治療方法を提供している再生医療専門のクリニックです。 脂肪肝による病気の進行が不安な方や、脂肪肝を根本的に治療したいとお考えの方は、お気軽にご相談ください。 以下のページでは、当院の再生医療によって脂肪肝や肝硬変の改善が見られた症例を公開していますので、併せて参考にしてください。 >再生医療による肝疾患の症例はこちら
2020.01.07 -
- 再生治療
- 肝疾患
健康診断などで脂肪肝と指摘され、不安に感じている方も多いのではないでしょうか? 脂肪肝は自覚症状がほとんどないため放置されやすい一方で、放置すれば肝炎・肝硬変、さらには肝臓がんへと進行するリスクもある病気です。 しかし、脂肪肝は早期に適切な対応を取れば、生活習慣の改善で改善が期待できる病気でもあります。 この記事では、脂肪肝を改善するための具体的な方法について解説します。 重症化する前の今こそ、生活習慣を見直し、肝臓をいたわる行動を始めましょう。 近年の脂肪肝治療では、患者さまの幹細胞や血液を用いて、体内の組織や臓器へアプローチする「再生医療」が注目されています。 実際に当院リペアセルクリニックの幹細胞治療(再生医療)によって脂肪肝が改善した症例も多数あるため、併せて参考にしてください。 >再生医療によって脂肪肝が改善した症例(40代男性)はこちら 「再生医療による治療について詳しく知りたい」という方は、ぜひお気軽にご相談ください。 脂肪肝の改善方法①:食生活の改善 脂肪肝の改善が期待できる方法は、以下のとおりです。 バランスの良い食事を摂る 脂質・糖質の過剰摂取を避ける 活動レベルに応じた食事量を意識する 脂肪肝の改善には数カ月~数年かかるとされ、すぐに改善される病気ではありません。 焦らずにじっくりと継続しましょう。 バランスの良い食事を摂る 脂肪肝を改善するためには、主食、主菜、副菜を基本とした、バランスの良い食事を摂ることが重要です。 主食は米やうどんなど穀類を1品、主菜は魚、肉、卵、大豆などタンパク質を1品、副菜は野菜、きのこ、海藻類を2品が一度の食事の形となります。 主食や主菜を2品以上食べると、カロリー(エネルギー)を過剰に摂取することになるため、注意が必要です。 脂質・糖質の過剰摂取を避ける 脂肪肝を改善するためには、食べ過ぎを抑え、脂質・糖質を減らすことが大切です。 また食べすぎを控えるだけでなく、自分に合った適正な量を知ることも重要になります。 農林水産省が示す「食事バランスガイド」では、日常生活や運動量に応じて以下の3段階に分類されていますので、ぜひ参考にしてください。 ※参照:農林水産省 脂肪肝の人が避けた方がよい食品については、以下の記事でも詳しく解説していますので、気になる方はぜひご覧ください。 活動レベルに応じた食事量を意識する 自分の身体活動レベルに合った食事量を意識することで、脂肪肝をはじめとした生活習慣病の予防・改善に役立ちます。 また以下を参考に自身の年齢・性別・活動レベルに合った食事量と内容も把握しておきましょう。 ※参照:農林水産省 生活スタイルに見合った食事管理を続けることで、脂肪肝の予防・改善につながります。 脂肪肝の改善方法②:運動習慣を身につける 運動不足は肝臓に脂肪が溜まりやすくなるだけでなく、糖尿病や脂質異常症などの生活習慣病のリスクが高まります。 脂肪肝と糖尿病は密接に関わっていて、糖尿病の人は脂肪肝になりやすく、血糖値を下げるホルモンであるインスリンの効きが悪くなる恐れがあります。 運動習慣を身につけて、脂肪肝を改善しましょう。 おすすめの運動 脂肪肝を改善するためには、以下のような有酸素運動がおすすめです。 ウォーキング ジョギング 水泳 サイクリング 運動は継続が重要で、アルコールを飲まない非アルコール性脂肪肝(NAFLD)の方が、週3〜4回の有酸素運動を30〜60分継続したところ、体重が減らなくても脂肪肝が改善したという報告※もあります。 ※参照:日本消化器病学会・日本肝臓学会「NAFLD/NASH診療ガイドライン2020(改訂第2版)」 ただし、激しい運動を急に始めると、怪我をする可能性や継続できなくなる可能性があるため、1日30分程度のウォーキングから始めるのがおすすめです。 脂肪肝の改善方法③:断酒・減酒する アルコールの過剰摂取によるアルコール性脂肪肝の方は、禁酒によって脂肪肝が改善する可能性があります。 肝臓の状態にもよりますが、2~3カ月の禁酒で肝臓の脂肪が大幅に減少する※とされています。 ※出典:昭和医学会雑誌「アルコール性脂肪肝の禁酒後の経時的病理組織学的変化について」 また、1年禁酒すると肝臓がんのリスクが6~7%低下する※という報告がありました。 ※出典:厚生労働省健康日本21アクション支援システム ~健康づくりサポートネット~「アルコールと肝臓病」 短期間の禁酒で肝臓の脂肪が減るだけでなく、アルコールを控える習慣を続けることで、肝臓の健康を長く保てる可能性があります。 完全な禁酒が難しい方は、休肝日を設けたり、飲酒量を徐々に減らしたりして自分に合ったペースから取り組んでみましょう。 脂肪肝に関する基本知識 脂肪肝に関する基本知識は以下のとおりです。 脂肪肝の症状 脂肪肝の主な原因 脂肪肝の検査方法 脂肪肝の基本知識を知ることで、脂肪肝の改善につながる可能性があるため、症状や原因などを見ておきましょう。 脂肪肝の症状 脂肪肝は初期段階で自覚症状はほぼありませんが、非アルコール性脂肪肝炎(NASH)や肝硬変などへ進行すると以下のような症状が出てきます。 倦怠感 食欲不振 腹部の不快感 疲れやすい 黄疸 肝機能の低下により、身体に酸素や栄養分が十分に届かなくなるため、上記のような症状が出ます。 自覚症状がないことで、放置してしまうと肝硬変や脂肪性肝炎など重症度の高い病気になる可能性があるため、肥満の方や糖尿病の方は早めの治療を受けるようにしましょう。 脂肪肝の主な原因 脂肪肝になる主な原因は、以下のとおりです。 アルコールの過剰摂取 糖分や脂肪分の過剰摂取 食物繊維不足 運動不足 糖尿病 上記のような生活習慣のある方は、中性脂肪が肝臓にたまりやすくなるため、脂肪肝になる可能性があります。 また、ステロイド薬による副作用やバターなど動物性脂肪の摂取も、脂肪肝の原因になる場合があるため、注意が必要です。 脂肪肝の検査方法 脂肪肝の検査方法は、以下のようなものがあります。 超音波検査 血液検査 肝生検 CTまたはMRI検査 脂肪肝になっているかは、超音波検査で判明します。 また、血液検査をすることで非アルコール性脂肪肝かどうかを確認できます。 肝生検は、肝臓に細い針を刺して組織の一部を採取することで、進行具合など詳しく調べる検査方法です。 脂肪肝の改善方法によくある質問 脂肪肝の改善方法について、よくある質問を紹介します。 脂肪肝を早く治す方法は? 脂肪肝にいい食べ物は? 脂肪肝の改善にサプリは有効? 脂肪肝を早く治す方法やいい食べ物、サプリについても紹介していますので、参考にしてください。 脂肪肝を早く治す方法は? 脂肪肝を早く治す特効薬などはないため、生活習慣の見直しやバランスの良い食生活、アルコールを控えるなど、複数の対策を継続することが大切です。 また、ウォーキングやジョギングなどの有酸素運動と筋力トレーニングを合わせることで基礎代謝が上昇し、脂肪が燃焼されやすくなります。 脂肪肝は悪化すると肝硬変など重症化する可能性があるため、無理な運動は避けて、焦らずに日々の生活を見直しましょう。 脂肪肝にいい食べ物は? 脂肪肝は食生活を改善する必要があるため、以下のような食べ物を摂取することを心がけましょう。 野菜・きのこ・海藻類など食物繊維が豊富な食べ物 青魚・鶏むね肉・大豆など良質なタンパク質が豊富な食べ物 適量の果物 上記の食べ物をバランスよく食べることで、脂肪肝を改善できる可能性があります。 ただし、過剰に摂取するとカロリーオーバーとなり、脂肪肝になる可能性があるため、注意が必要です。 脂肪肝の改善にサプリは有効? 脂肪肝を改善するためのサプリは、脂肪肝の改善や肝機能数値の改善など、補助的な役割となるため、治るわけではありません。 抗酸化作用のあるビタミンEは、肝機能の改善の補助的な役割があり、ビタミンB群やセサミンなどは肝機能をサポートする役割があります。 サプリの過剰摂取は避けて、まずは食事や生活習慣を見直すことが大切です。 脂肪肝の早期改善には再生医療をご検討ください 脂肪肝の改善は、できるところから始めて継続することが大切です。 脂肪肝はほとんど自覚症状がないため、生活習慣を見直さずに放置すると、肝硬変や肝臓がんなどの深刻な病気に進行する恐れがあります。 そのため、回復が期待できる脂肪肝の段階で以下のような対策を始めましょう。 食べ過ぎを抑え、脂質・糖質を減らす 運動習慣を身に付ける アルコール性脂肪肝の場合は断酒が基本 無理なく続けることで肝臓の負担を減らし、脂肪肝の改善につながります。 また、近年では患者さまの幹細胞や血液を用いて、体内の組織や臓器へアプローチする「再生医療」が注目されています。 当院「リペアセルクリニック」では、脂肪肝や肝機能の改善を目的とした再生医療を提供しています。 以下のページでは、当院の幹細胞治療(再生医療)によって脂肪肝が改善した症例を紹介しているため、ぜひ参考にしてください。 >再生医療によって脂肪肝が改善した症例(40代男性)はこちら
2020.01.03







