20代の膝の痛みは立ち仕事が原因?症状を和らげる方法を紹介
公開日: 2020.07.11更新日: 2024.11.06
「立ち仕事をしていて、膝の痛みに悩んでいる」などのお悩みの声をよく耳にします。
高齢の方だけでなく、20代の若年層も同様の問題を抱えている傾向にあり、仕事に影響する原因不明の痛みを改善したいと考える方が多いです。
そこで本記事では、20代における膝の痛みの原因や考えられる疾患、痛みを和らげる方法を紹介します。
どうしても痛みが緩和されない場合は、病院の受診も検討してください。
目次
20代で膝が痛い!立ち仕事が原因?
20代で膝が痛い原因は、主に以下の3つです。
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膝痛の原因は立ち仕事による負担はもちろん、トレーニングや事故が起因となるケースもあります。ご自身の生活を振り返って当てはまる事項を確認し、症状の改善に努めましょう。
原因1.長時間の立ち仕事によって靭帯に負担がかかっているケース
長時間立ったままでいると、靭帯に大きな負担がかかります。負担がかかったままの状態が続くと、靭帯に痛みが出始めるのです。
さらに負荷がかかると、靭帯損傷を発症するケースもあります。靭帯損傷は日常生活に影響を与えるため、注意が必要です。具体的には、膝が腫れる・膝が外れる・ずれることによって歩きづらくなります。
また、立ち仕事によって負担をかけすぎると膝関節が変形する可能性もあります。
- ・靭帯損傷
- ・変形性膝関節症
原因2.スポーツ・無理なトレーニングをしたケース
激しいスポーツやトレーニングをした場合も、膝関節が痛む場合があります。
また、普段しないようなスポーツやトレーニングを突発的に行うと膝が痛くなる原因になります。
痛みが出た場合は、しばらく様子を見てください。日常生活に影響するほど強い痛みがある、回復しない場合は病院を受診しましょう。
突発的な激しい運動は控え、事前にストレッチをして筋肉を伸ばし、体を温めておくことが大切です。
- ・靭帯損傷
- ・半月板損傷
- ・膝蓋腱炎
- ・鵞足炎
原因3.交通事故・転んだなどのイレギュラーなケース
以前に転んだ・事故に巻き込まれたという方は、後遺症による膝の痛みが考えられます。
交通事故の場合は、痛みが軽くても病院で診断書を書いてもらいましょう。転んだ場合は様子を見て、痛みがひかない場合は病院を受診してください。 異様に腫れている、動かさなくても痛いなどの症状がある場合は骨折も考えられます。
- ・靭帯損傷
- ・半月板損傷
- ・骨折など
立ち仕事による膝の痛みを和らげる方法
この項目では、立ち仕事による膝の痛みを和らげる方法を紹介します。すぐに実施できる方法から、膝の負担を軽減させる方法までをまとめたので試してみましょう。
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また、痛みが改善されない場合は、病院の受診を検討しましょう。
適度に休憩をはさむ
運動や仕事の合間に座って休憩をとることも痛みを和らげる方法のひとつです。
膝の負担を少しでも軽減させるよう心がけましょう。 とくに、運動を長時間する場合は30分毎に休憩をはさんで、膝を休める時間を作ってください。
また、7時間以下の睡眠が続くと、筋骨格系の痛みを発症するリスクが高くなることが分かっています。休憩はもちろん、睡眠による十分な休息も重要です。(文献1)
サポーターの使用
サポーターには靱帯の働きを補助してくれる働きがあります。サポーターで固定すると安定感が出るため、膝を動かしやすくなります。
痛みなどで動かしにくくなった膝周りは、筋力が低下しがちです。対してサポーターを装着すると歩行時のぐらつきをおさえられるため、膝がスムーズに動くと同時に痛みの軽減に期待できます。
ストレッチや運動療法
運動の前にストレッチをして、筋肉をのばしてあげると良いでしょう。
膝の痛みに対してまったく動かなくなると、膝周りの筋力が低下するため膝の曲げ伸ばしがしにくくなります。次第に可動域が制限され、症状が悪化する可能性が高くなるのです。
そのため、ストレッチや適度な運動は筋力低下を防ぎ、痛みを緩和するためにも必要です。ただし、やりすぎは逆効果となるため、専門家や医師と相談した上で運動療法を行いましょう。
体重管理
急激な体重増加や慢性的な肥満体型は、膝へ大きな負荷をかけます。長時間の立ち仕事をしている方であれば、なおさら気をつけなければなりません。
日々の食生活や運動量を意識し、適正体重に近づける努力をしましょう。
また、運動は無理のない範囲で毎日行うことが大切です。
薬物療法
代表的な薬物療法として痛みどめの内服薬が挙げられます。手軽に服用できるため、立ち仕事のお供として愛用している方も多いのではないでしょうか。
痛みの緩和に期待できる反面、飲み過ぎると胃粘膜が荒れてしまうと同時に薬物乱用頭痛を引きをこす恐れもあります。そのため、仕事のない日は服用せず過ごすなど制限を設けましょう。
立ち仕事で膝が痛む方からよくある質問
この項目では、立ち仕事で膝が痛む方からよくある質問をご紹介します。
膝が痛い場合はすぐに病院にいった方がいい?
症状や原因によって異なります。膝の痛みが比較的軽度で、目立った腫れや変色がない場合はすぐに病院を受診する必要はありません。
対して、立ち仕事による継続的な痛みや外傷を伴う痛み、痛みがなくとも事故など強い衝撃を受けた際は医療機関を受診しましょう。
膝の痛みに有効なストレッチは?
膝の痛みには以下のストレッチが効果的です。入浴後や就寝前後の空き時間に実施し、膝周りの筋肉を伸ばしましょう。
1,仰向けの状態で片膝を曲げ、胸の方に引き寄せる(両手を添える)
2,左右それぞれ5回ずつ実施
※手の力で足を引っ張らず、足の力だけで行いましょう。
立ち仕事による膝の痛みは再生医療を検討しよう
立ち仕事をしている20代の若年層向けに、膝痛の原因や痛みを和らげる方法について紹介しました。
- ・適度に休憩を挟む
- ・サポーターを使用する
- ・ストレッチや運動療法
- ・体重管理
- ・薬物療法
また、手術を避けたい20代の方は、再生医療の選択肢もあります。
再生医療は自分の細胞などを使うため、拒否反応が少なく低リスクで行える治療法として期待されています。
手術をしないため身体への負担も少なく、20代はもちろん、高齢の方でも施術可能です。ご自身の症状などに応じて治療法を検討してみてください。