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潰瘍性大腸炎じゃなかったときに考えられる病気を解説!検査・受診の目安も紹介

潰瘍性大腸炎と似た症状が現れる病気は複数あります。
「潰瘍性大腸炎ではなかった」と診断されても、下痢や血便、腹痛などの症状が続くときは、自己判断で放置せず、あらためて医療機関へ相談することが大切です。
本記事では、潰瘍性大腸炎ではなかったときに考えられる病気について解説します。
似た症状を示す病気や受診の目安を理解し、症状の原因に応じた適切な検査・治療につなげるためにも、ぜひ参考にしてください。
検査の結果、潰瘍性大腸炎と診断され、薬物療法などの標準的な治療を続けても改善が得られない場合には、再生医療も選択肢の一つとなります。
潰瘍性大腸炎に対する
\再生医療という選択肢/
再生医療とは、患者さまご自身の細胞などを活用し、損傷した組織の修復や機能の回復を目指す治療法です。
当院(リペアセルクリニック)では、薬物療法やG-CAP療法を続けても寛解の維持が難しかった潰瘍性大腸炎の患者さまに幹細胞の静脈点滴を行った症例について、治療後の内視鏡所見を含む経過を紹介しています。
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薬物療法などを続けても症状が改善せず、今後の治療方法にお悩みの方は、当院へご相談ください。
目次
潰瘍性大腸炎じゃなかったときに考えられる似た病気
潰瘍性大腸炎ではないと診断された場合、以下のように症状のよく似た別の病気が背景にあることがあります。
ここでは、潰瘍性大腸炎と間違われやすい6つの病気について、それぞれの特徴を解説します。
過敏性腸症候群
過敏性腸症候群(IBS)は、検査をしても腸の粘膜に炎症や潰瘍といった目に見える異常が見つからないのに、腹部の張りや便通異常が慢性的に続く機能性の疾患です。
主な症状によって、以下のようなタイプに分けられます。
- 下痢型
- 便秘型
- 混合型
- 分類不能型
精神的なストレスや疲労、睡眠不足、特定の食事などをきっかけに症状が悪化しやすく、良くなったり悪くなったりを繰り返す点が特徴です。
腹痛や下痢など、潰瘍性大腸炎と似た症状が現れることもありますが、過敏性腸症候群では、通常、腸粘膜の炎症や血便はみられません。
ただし、症状だけで両者を正確に見分けることは難しいため、必要に応じて検査を受けることが大切です。
また、感染性腸炎が治った後に、腹痛や便通異常だけが続く「感染後過敏性腸症候群」として発症する場合もあります。
過敏性腸症候群は生命に直接関わることは少ないものの、急な便意への不安から外出を控えるなど、日常生活やQOL(生活の質)に影響を及ぼすことがあります。
感染性腸炎
感染性腸炎は、細菌やウイルス、寄生虫などの病原体が腸に感染し、急な下痢や強い腹痛、発熱、血便が短期間で現れる急性の腸炎です。
便検査で病原体が検出されること、血液検査で白血球数やCRPなど炎症の値の上昇が確認されることにより診断されます。
多くは適切な対症療法や抗菌薬の投与によって、比較的短期間で軽快します。
ただし、感染が治まった後も腸の機能が回復せず、下痢や腹部の不快感が長く続く「感染後過敏性腸症候群」を引き起こすことがあります。
この状態になると内視鏡検査でも明確な異常が見つかりにくく、潰瘍性大腸炎や過敏性腸症候群との慎重な鑑別が必要になります。
クローン病
クローン病は、潰瘍性大腸炎と同じ「炎症性腸疾患」に分類される指定難病ですが、炎症が起こる範囲と深さが異なります。
大腸だけに炎症が起こる潰瘍性大腸炎と違い、クローン病は口から肛門までの消化管全体に、まだら状(非連続的)に炎症が生じる可能性があります。
炎症が粘膜の表面だけでなく腸壁の深い層まで及ぶため、腸が狭くなる「狭窄」や、腸に穴が開いて他の臓器とつながる「瘻孔(ろうこう)」、肛門周辺の病変といった複雑な合併症を伴いやすい点も特徴です。
慢性的な下痢や血便に加え、小腸の炎症で栄養の吸収が低下するため、体重減少や発熱、強い倦怠感といった全身症状が前面に出やすい疾患です。
血流障害や放射線による腸炎
血流障害や放射線による腸炎は、腸への血流低下や、がん治療などの放射線による粘膜障害が原因で、腹痛・下痢・血便を引き起こす腸炎です。
代表的な「虚血性大腸炎」は、高齢や動脈硬化、日常的な便秘などを背景に、強い左下腹部痛と血便が急に現れるのが特徴です。
「放射線性腸炎」は、過去の放射線照射の影響で慢性的な下痢や血便が続きます。
これらは内視鏡で見ると粘膜のびらんや潰瘍など、潰瘍性大腸炎とよく似た所見を示すため、年齢や基礎疾患、過去の治療歴といった背景を詳しく把握したうえでの鑑別が欠かせません。
薬剤性腸炎
薬剤性腸炎は、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)や抗菌薬(抗生物質)など、特定の薬剤の服用が原因で起こる腸の炎症です。
薬剤が腸の粘膜を直接傷つけたり、腸内細菌のバランス(腸内フローラ)を大きく崩したりすることで発症します。
水様性の下痢や慢性的な腹部の違和感、血便が生じることもあり、症状の現れ方が潰瘍性大腸炎とよく似ています。
診断では、原因と疑われる薬剤を飲み始めた時期と症状が出た時期、あるいは中止した際の症状の変化といった時間的な関連を確認することが重要です。
原因となる薬剤の減量・中止や、適切な治療によって症状の改善が期待できます。
大腸ポリープ・大腸がん
大腸ポリープ・大腸がんは、初期は自覚症状がほとんどありませんが、大きくなると出血しやすくなり、血便や便潜血陽性、慢性的な出血による貧血が現れます。
腫瘍が腸の内腔を狭くすると、下痢と便秘を繰り返す便通異常や、強い腹部の不快感が生じます。
さらに進行すると、食欲の低下や意図しない体重減少、全身の倦怠感といった症状が現れます。
これらは潰瘍性大腸炎と症状が非常によく似ているため、症状だけで区別はできません。また、時間の経過で自然に治ることもありません。
正確な診断につなげるためには、大腸内視鏡検査で病変を直接確認し、必要に応じて組織を採取する生検を行うことが大切です。
潰瘍性大腸炎ではないと診断されてしまう原因
潰瘍性大腸炎ではないと診断されるのは、内視鏡検査や生検、血液検査、症状の経過などを総合的に評価した結果、潰瘍性大腸炎を裏付ける所見が十分に確認されないためです。
主な判断の観点は、以下のとおりです。
| 判断の観点 | 潰瘍性大腸炎ではないと考えられる状況 |
|---|---|
| 内視鏡・生検 | 直腸から連続する炎症やびらん・潰瘍がみられず、慢性炎症を示す組織の変化も確認されない |
| 血液検査 | CRP(炎症の値)の上昇や貧血など、活動性の炎症を示す所見がない |
| 症状の経過 | 短期間で自然に改善し、その後長く再発しない(活動期と寛解期を繰り返す経過と一致しない) |
| 他疾患の判明 | 便検査で細菌・ウイルスが検出される、炎症がないのに腹痛・便通異常が続くなど、別の原因が明らかになる |
潰瘍性大腸炎の診断は、症状だけで確定するものではありません。
大腸内視鏡検査や生検による病理検査、血液検査、便検査などを組み合わせ、他の病気ではないことも確認しながら慎重に判断されるのです。
また、NSAIDsや抗菌薬などの薬剤、強いストレス、食生活の変化などが、一時的な腹痛や下痢などの原因になる場合もあります。
このように、検査所見や症状の経過、他の病気の有無を総合的に評価し、潰瘍性大腸炎を示す根拠が十分でない場合は、診断が見直され、原因に応じた治療が行われます。
ただし、初回の検査では炎症が軽度で異常を捉えにくいこともあります。
症状が続く場合は自己判断で放置せず、症状の変化やこれまでの検査結果を医師へ伝え、必要に応じて再検査を受けましょう。
潰瘍性大腸炎じゃなかったと言われても受診すべき症状
潰瘍性大腸炎ではないと言われても、以下のような場合は、あらためて受診することが必要です。
ここでは、再受診を検討すべき代表的な症状と状況を解説します。
血便・腹痛・下痢が続く場合
初回の検査で異常なしと判断された後も、血便や慢性的な下痢、しつこい腹痛が長く続く場合は、速やかに医療機関を再受診し、より詳しい精密検査を受けることが大切です。
症状が続いている場合は、以下のような潰瘍性大腸炎以外の病気が、初期の段階で隠れている可能性があります。
- 感染性腸炎
- クローン病
- 虚血性大腸炎
- 大腸ポリープや大腸がん
器質的な異常が見つからない過敏性腸症候群であっても、適切に管理しなければ生活の質(QOL)を大きく低下させることがあります。
症状が続くときは時間をおいて再検査を行うことで、新たな所見が確認され、正しい診断につながる可能性があります。
体重減少や発熱を伴う場合
意図しない体重減少や発熱が続く場合、または強い倦怠感・めまいなど貧血が疑われる症状を伴う場合は、消化管に炎症や出血などが起きている可能性があるため、早めの受診が必要です。
こうした全身症状は、感染症やクローン病などの炎症性腸疾患のほか、消化管からの出血や悪性疾患など、さまざまな病気でみられることがあります。
また、腸からの出血が続くと貧血を起こし、強い疲労感や息切れ、めまいなどが現れる場合もあります。
「潰瘍性大腸炎ではなかったから問題ない」と自己判断せず、体重減少や発熱、強い倦怠感などが続く場合は、早めに消化器内科を受診しましょう。
セカンドオピニオンを検討する場合
「潰瘍性大腸炎ではない」という診断や治療方針に不安がある場合、あるいは治療を続けても症状が改善しない場合は、別の医療機関でセカンドオピニオンを受けることを検討しましょう。
潰瘍性大腸炎の診断は内視鏡の粘膜所見や病理検査を総合して行われるため、医師の専門性や経験によって判断が変わることもあります。
実際に、別の医療機関で再評価した結果、初回では確認できなかった炎症所見が見つかったり、反対に別の疾患と診断されたりするケースもあります。
炎症性腸疾患(IBD)を専門とする医師や消化器内科の専門外来を受診することで、より専門的な視点から診断や治療方針について意見を得られます。
潰瘍性大腸炎じゃなかった場合も症状が続くなら注意が必要
検査で潰瘍性大腸炎ではないと診断されても、下痢や血便、腹痛などの症状が続く場合は、自己判断で放置しないことが大切です。
初回の検査では、炎症が軽度であったり病変の範囲が限られていたりすると、異常を捉えにくいことがあります。
また、潰瘍性大腸炎ではなく、以下のような別の病気が症状の原因となっている可能性も考えられます。
- 過敏性腸症候群
- 感染性腸炎
- クローン病
- 血流障害や放射線による腸炎
- 薬剤性腸炎
- 大腸ポリープ・大腸がん
症状が改善しない場合や、体重減少・発熱・強い倦怠感などを伴う場合は、早めに消化器内科を再受診しましょう。
一方、再検査によって潰瘍性大腸炎と診断された方や、治療を続けても症状が安定しない方には、新たな治療の選択肢として再生医療もあります。
実際の治療内容については、以下の動画でも解説していますので、ぜひ参考にしてください。
現在の症状にお悩みの方や再生医療の治療内容について詳しく知りたい方は、当院(リペアセルクリニック)へご相談ください。
監修者
渡久地 政尚
Masanao Toguchi
医師
略歴
1991年3月琉球大学 医学部 卒業
1991年4月医師免許取得
1992年沖縄協同病院 研修医
2000年癌研究会附属病院 消化器外科 勤務
2008年沖縄協同病院 内科 勤務
2012年老健施設 かりゆしの里 勤務
2013年6月医療法人美喜有会 ふたこクリニック 院長
2014年9月医療法人美喜有会 こまがわホームクリニック 院長
2017年8月医療法人美喜有会 訪問診療部 医局長
2023年12月リペアセルクリニック札幌院 院長
所属学会
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