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圧迫骨折でやってはいけないこととは?悪化を防ぐ注意点を解説

圧迫骨折と診断され、「何をすると悪化するのか」「日常生活でどんな動作に気をつければよいのか」と不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
高齢のご家族が圧迫骨折と診断され、介護や生活サポートのなかでどんなことに気を配ればよいか心配されている方もいるかもしれません。
結論として、圧迫骨折では骨が安定するまでの期間に前かがみ動作・ひねる動作・重い物を持つ・無理な運動などで脊椎に強い負担をかけると、痛みの悪化や骨のさらなる変形、再骨折につながる恐れがあるとされています。
一方で、安静にしすぎると筋力低下や回復遅延を招くため、医師の指導のもとで「やってはいけないこと」を避けつつ、適度に動いていくことが回復の鍵となります。
本記事では、圧迫骨折と負担の関係、やってはいけないこと、安静しすぎのリスク、回復を早めるためにできること、治療法、受診の目安、骨・脊椎機能回復を目指す再生医療まで詳しく解説します。
「やってはいけないこと」と「やるべきこと」を整理して、無理なく回復を進めていきましょう。
なお、圧迫骨折後に残った慢性的な腰背部痛に対して、近年は標準治療やリハビリに加えて再生医療の研究も進められています。
再生医療とは、患者さまご自身の脂肪組織から採取した幹細胞や血液成分を活用し、組織の修復や自己治癒力の向上を目指す治療法です。
リペアセルクリニックでは、手術や入院を必要とせず、身体への負担を抑えた再生医療を提供しています。
整形外科領域における慢性的な痛みの回復を目指した実際の症例については、以下の動画でご紹介しています。
【こんな方は再生医療をご検討ください】
- 圧迫骨折後の慢性的な腰背部痛が続いている
- 標準治療やリハビリだけでは十分な改善が見られない
- 手術はできるだけ避けたい
- 身体への負担を抑えた選択肢を検討したい
- 主治医とも相談しながら追加の選択肢を知りたい
再生医療について詳しく知りたい方は、当院(リペアセルクリニック)の公式LINEでも紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
目次
圧迫骨折は「骨に負担をかけないこと」が最重要
圧迫骨折は、背骨(椎体)が押しつぶされるように変形する骨折で、骨が安定するまでの期間は骨折部位に余計な負担をかけないことが何より重要とされています。
| 特徴 | 概要 |
|---|---|
| 病態 | 背骨(椎体)が押しつぶされる骨折 |
| 主な原因 | 骨粗鬆症・転倒・しりもち・重い物を持つ |
| 骨癒合の目安 | 通常3〜6ヶ月程度 |
| 急性期(数週間) | 骨が不安定 痛みが強い時期 |
| 注意が必要な期間 | 骨が安定する数ヶ月間 |
| 悪化のリスク | 骨のさらなる変形・つぶれ進行・再骨折 |
| 再骨折のリスク | 一度起こすと連鎖して別の椎体でも起こりやすい |
| 基本対応 | コルセット固定・安静・段階的リハビリ |
骨が安定する前の動作には特に注意が必要で、「前かがみ」「ひねる」「重い物を持つ」といった脊椎に強い負担をかける動きは、つぶれた椎体をさらに変形させたり、別の椎体に新たな骨折を引き起こしたりするリスクがあるとされています。
一方で、まったく動かないと筋力低下や生活機能の低下を招くため、「やってはいけないこと」を避けつつ、医師の指示に従って段階的に動くことが回復の柱です。
圧迫骨折でやってはいけないこと
圧迫骨折でやってはいけないことを知り、日常生活で意識的に避けることが、悪化と再骨折を防ぐ鍵です。
ここでは、代表的な2つのNG動作群について詳しく解説します。
前かがみ・ひねる動作
前かがみ・ひねる動作は、圧迫骨折でもっとも避けるべき動作の代表です。
| 避けるべき動作 | 理由 |
|---|---|
| 深い前かがみ | つぶれた椎体への圧迫が強まる |
| 床の物を拾う動作 | 前かがみで脊椎に強い負担 |
| 靴下や靴を立って履く | 片足立ち+前かがみで負担大 |
| 体をひねる動き | 脊椎へのねじれ負担 |
| 前傾しながらのねじり | 最も危険な複合動作 |
| 床に座っての生活 | 立ち座りが脊椎への負担 |
| 柔らかすぎる布団・ソファ | 起き上がりに前かがみが必要 |
| 深いお辞儀・洗顔の前傾 | 日常の何気ない動作に注意 |
| 高い棚から物を取る | 腰を反らせると別の負担 |
とくに「前かがみ+ひねる」の複合動作は、つぶれた椎体への圧迫とねじれが同時に加わるため、もっとも危険な動きとされています。
物を拾うときは膝を曲げてしゃがむ、靴下や靴を履くときは座って履く、生活はベッド・椅子中心にするなど、日常の小さな工夫が脊椎を守ります。
重い物を持つ・急な運動
重い物を持つ・急な運動も、圧迫骨折で避けるべき動作群です。
| 避けるべき行動 | 理由 |
|---|---|
| 重い物を持ち上げる | 脊椎への垂直負荷 |
| 買い物の重い袋を持つ | 片側への負担で脊椎が歪む |
| 布団の上げ下ろし | 前かがみ+重量負荷 |
| 介護動作(無理な体勢) | 家族介護中の方は要注意 |
| 急な激しい運動 | 脊椎への急な衝撃 |
| ジャンプ・ジョギング | 骨が安定する前は避ける |
| 急に立ち上がる動作 | 脊椎への急な負担 |
| 急なくしゃみ・咳 | 腹圧上昇で脊椎への負担 |
| 力みを伴う排便 | 腹圧上昇 便秘の改善が大切 |
| 転倒のリスクが高い行動 | 再骨折につながる |
とくに「重い物を持つ動作」と「転倒のリスクが高い行動」は、新たな圧迫骨折や別の部位の骨折を引き起こす最大の要因です。
買い物はカートを使う・小分けにする・家族に手伝ってもらうなど、生活の中で「重い物を持たない工夫」を取り入れましょう。
くしゃみや咳、排便時の力みも腹圧を上げて脊椎への負担になるため、便秘予防(食物繊維・水分補給・必要に応じた薬)も大切な対策です。
安静にしすぎも注意
「何もしないほうが安全」と思いがちですが、実は安静にしすぎることにも注意が必要です。
| 安静しすぎのリスク | 概要 |
|---|---|
| 筋力低下 | 使わない筋肉から急速に弱る |
| 関節拘縮 | 動かさない関節が硬くなる |
| 骨密度低下 | 骨に負荷がかからず骨が弱る |
| 廃用症候群 | 全身機能の低下 |
| 深部静脈血栓症 | 血栓ができるリスク |
| 床ずれ | 同じ姿勢の継続で皮膚がダメージ |
| 認知機能の低下 | 活動量低下が認知面にも影響 |
| 気分の落ち込み | 寝たきりで気力低下 |
| 再骨折リスク | 筋力低下・骨密度低下で逆に増加 |
圧迫骨折のケアは「やってはいけないことを避けつつ、医師・理学療法士の指示に従って段階的に動くこと」が基本です。
急性期は痛みも強く安静が中心になりますが、コルセット装着後は医師の指示に従って起き上がる・座る・歩くといった動きを段階的に再開していくことが、寝たきり予防と回復促進の両方につながります。
「動いていいのか不安」というときは、自己判断せず必ず主治医や理学療法士に相談しましょう。
回復を早めるためにできること
回復を早めるためにできることを日常生活で意識することで、骨癒合と機能回復を後押しできます。
| 対策 | 具体的な内容 |
|---|---|
| コルセットの適切な使用 | 医師の指示通りに装着 |
| 骨粗鬆症の治療継続 | 薬や注射剤で骨密度をサポート |
| タンパク質の摂取 | 筋肉と骨の材料 |
| カルシウムの摂取 | 乳製品・小魚・大豆製品など |
| ビタミンD | 魚・きのこ類+適度な日光浴 |
| 禁煙 | 骨癒合を妨げる要因を取り除く |
| 過度な飲酒を避ける | 骨と全身への悪影響 |
| 段階的なリハビリ | 理学療法士と進める |
| 転倒予防 | 段差解消・手すり・滑り止め |
| 生活環境の整備 | ベッド・椅子中心の生活 |
| 家族のサポート | 無理な動作を代行 |
| 定期受診 | 経過を医師に確認してもらう |
とくに重要なのは「コルセットの適切な使用」「骨粗鬆症治療の継続」「タンパク質・カルシウム・ビタミンDの摂取」「禁煙」「転倒予防」の5点です。
骨粗鬆症の治療は圧迫骨折の再発予防に直結するため、痛みが落ち着いた後も自己判断で中断せず継続することが極めて重要です。
家族のサポートも大きな力になります。重い物を持つ・床の物を拾うなど、本人がやってはいけない動作を周囲が代行することで、回復を後押しできます。
圧迫骨折の治療法
圧迫骨折の治療法を整理しておくと、自分の治療の位置づけを理解しやすくなります。
| 治療法 | 内容 |
|---|---|
| 安静・痛みのコントロール | 急性期は無理に動かさない |
| コルセット(装具)固定 | 背骨を支え骨癒合を促す |
| 薬物療法 | 消炎鎮痛薬・神経障害性疼痛治療薬 |
| 骨粗鬆症治療 | 骨密度を高める薬・注射剤 |
| リハビリテーション | 体幹筋力強化・姿勢改善・歩行訓練 |
| バルーン椎体形成術(BKP) | つぶれた椎体に骨セメントを注入する低侵襲手術 |
| 手術療法(脊椎固定術など) | 神経症状が強い場合などに検討 |
| 生活指導 | 栄養・転倒予防・住環境 |
痛みが強く保存療法で改善しない場合はつぶれた椎体に骨セメントを注入するバルーン椎体形成術(BKP)などの低侵襲手術が検討されることもあるとされています。
治療法の選択は、骨折の状態・年齢・全身状態・生活背景によって異なるため、整形外科で十分に説明を受けて判断しましょう。
病院を受診したほうがよい症状
セルフケアやリハビリだけで対応せず、病院を受診したほうがよい症状を整理します。
【整形外科の再受診をおすすめするサイン】
- 痛みが急に強くなった(新たな圧迫骨折の可能性)
- 背中・腰の痛みがいったん落ち着いた後に再燃
- 身長が短期間で縮んだ
- 背中が急に丸くなってきた
- 足のしびれ・脱力が出てきた(神経圧迫の可能性)
- 歩行が不安定・転倒を繰り返す
- 排尿・排便の異常を伴う(緊急性が高い)
- 骨粗鬆症治療が中断している
- 痛みが日常生活を妨げる
とくに「痛みが急に強くなった」「身長が短期間で縮んだ」「背中が急に丸くなってきた」場合は、新たな圧迫骨折が起こっている可能性があります。
また、足のしびれ・脱力・排尿排便の異常を伴う場合は、骨折の変形による神経圧迫の可能性があり、緊急性が高いため、ためらわず受診してください。
「歳のせい」「もう治らない」と諦めず、症状の変化があれば必ず整形外科で再評価を受けることが、後遺症の悪化を防ぐ鍵となります。
骨・脊椎機能回復を目指す再生医療という選択肢
圧迫骨折への対応は、まず整形外科での適切な診断と、保存療法(安静・コルセット・薬物療法)・骨粗鬆症治療・リハビリテーション・必要に応じたバルーン椎体形成術や手術といった標準治療が中心となります。
そのうえで、骨癒合がうまく進まないケースや、骨が治った後も慢性的な腰背部痛が残るケースに対する補完的な選択肢の一つとして、近年研究が進められているのが再生医療です。
ここで重要なのは、再生医療は圧迫骨折そのものを治す確立された治療法ではなく、つぶれた椎体を元に戻すものでもなく、骨折直後の標準治療や骨粗鬆症治療の代わりにはならないという点です。
急性期の対応はあくまで整形外科での標準治療が大前提であり、骨粗鬆症治療の継続が再発予防の絶対条件となります。
幹細胞やPRPを用いた治療は、損傷した組織の修復や慢性炎症の抑制を目指すアプローチとして、整形外科領域で研究と臨床が進められています。
特に、骨癒合の遅延や、圧迫骨折後に残った慢性的な痛みに対して、その回復をサポートする選択肢の一つとして再生医療が研究・注目されている領域があります。
再生医療は、患者さまご自身の脂肪組織から採取した幹細胞や血液成分を活用し、組織の修復をサポートする治療法です。
手術や入院を必要とせず、身体への負担を抑えられる点が特徴とされています。
| 治療法 | 特徴 |
|---|---|
| 自己脂肪由来幹細胞治療 | 患者自身の脂肪から採取した幹細胞を培養・投与 組織修復のサポートを目指す |
| PRP(多血小板血漿)療法 | 血液中の血小板を濃縮 成長因子が組織修復をサポート |
| 分化誘導による次世代再生医療 | 幹細胞を損傷部位へ集中的に誘導するアプローチの研究 |
リペアセルクリニックは、ヘルニアなど脊椎関連領域への再生医療の取り組みを行っており、圧迫骨折後の慢性的な腰背部痛が残ったケースなどへの補完的選択肢として相談を受けることがあります。
ただし、急性期の圧迫骨折治療と骨粗鬆症治療は整形外科での標準治療が大前提であり、再生医療は標準治療や骨粗鬆症治療の代わりにはならないことを十分に理解しておく必要があります。
圧迫骨折への再生医療は研究段階であり、関心がある方は、まず整形外科の主治医に相談したうえで、再生医療を提供する医療機関で十分な説明を受けることが重要となります。
脊椎関連領域の再生医療について詳しくは、以下のページも参考にしてください。
まとめ|無理を避けながら回復を進めることが重要
圧迫骨折は背骨(椎体)が押しつぶされる骨折で、骨が安定するまでの数ヶ月間は骨折部位に余計な負担をかけないことが何より重要で、つぶれた椎体をさらに変形させたり別の椎体に新たな骨折を引き起こしたりするリスクを避ける必要があります。
やってはいけない動作は、深い前かがみ・床の物を拾う動作・立って靴下や靴を履く・体をひねる・前傾しながらのねじり・床に座っての生活・柔らかすぎる布団やソファ・深いお辞儀・高い棚から物を取るなどの「前かがみ・ひねる動作」と、重い物を持ち上げる・買い物の重い袋・布団の上げ下ろし・無理な介護動作・急な激しい運動・ジャンプやジョギング・急に立ち上がる・くしゃみや咳・力みを伴う排便・転倒リスクの高い行動などの「重い物を持つ・急な運動」で、特に「前かがみ+ひねる」の複合動作と「重い物を持つ」「転倒のリスクが高い行動」がもっとも危険です。
一方で安静にしすぎることも、筋力低下・関節拘縮・骨密度低下・廃用症候群・深部静脈血栓症・床ずれ・認知機能の低下・気分の落ち込み・再骨折リスクの増加につながるため注意が必要で、「やってはいけないことを避けつつ、医師・理学療法士の指示に従って段階的に動くこと」が基本です。
回復を早めるためには、コルセットの適切な使用・骨粗鬆症治療の継続・タンパク質の摂取・カルシウムの摂取(乳製品・小魚・大豆製品)・ビタミンD(魚・きのこ類+適度な日光浴)・禁煙・過度な飲酒を避ける・段階的なリハビリ・転倒予防(段差解消・手すり・滑り止め)・ベッドや椅子中心の生活環境・家族のサポート・定期受診が大切で、特に「コルセットの適切な使用」「骨粗鬆症治療の継続」「タンパク質・カルシウム・ビタミンDの摂取」「禁煙」「転倒予防」の5点が重要です。
治療法は、急性期の安静と痛みのコントロール・コルセット固定・薬物療法・骨粗鬆症治療・リハビリテーション・つぶれた椎体に骨セメントを注入するバルーン椎体形成術(BKP)・脊椎固定術などの手術療法・生活指導が組み合わされ、骨粗鬆症治療の継続が再発予防に直結します。
痛みが急に強くなった・いったん落ち着いた痛みが再燃・身長が短期間で縮んだ・背中が急に丸くなった・足のしびれや脱力・歩行不安定や転倒・排尿排便の異常がある場合は、新たな圧迫骨折や神経圧迫の可能性があるため、ためらわず整形外科を再受診してください。
再生医療は圧迫骨折そのものを治す確立された治療法ではなく、つぶれた椎体を元に戻すものでもなく、骨折直後の標準治療や骨粗鬆症治療の代わりにはなりませんが、骨癒合がうまく進まないケースや骨が治った後も慢性的な腰背部痛が残るケースに対する補完的な選択肢の一つとして研究が進められています。
リペアセルクリニックは、ヘルニアなど脊椎関連領域への再生医療の取り組みを行っており、圧迫骨折後の慢性的な腰背部痛が残ったケースなどへの補完的選択肢として相談を受けることがありますが、急性期治療と骨粗鬆症治療の継続が大前提です。
圧迫骨折は「やってはいけない動作を避ける」「安静にしすぎず段階的に動く」「骨粗鬆症治療を継続する」「転倒予防の工夫」「症状の変化があれば早めの再受診」の5つが、後遺症と再発を防ぐ何よりの鍵となります。
再生医療の仕組みや次世代の治療については、以下の動画でも紹介していますのでご覧ください。
再生医療についてさらに詳しく知りたい方は、当院の公式LINEでも最新情報や症例を公開していますので、ぜひご登録ください。
監修者
坂本 貞範
Sadanori Sakamoto
医療法人美喜有会 理事長
「できなくなったことを、再びできるように。」
人生100年時代、皆様がより楽しく毎日を過ごせることの
お手伝いができれば幸甚の至りでございます。
略歴
1997年3月関西医科大学 医学部卒
1997年4月医師免許取得
1997年4月大阪市立大学(現大阪公立大学)医学部附属病院 勤務
1998年5月大阪社会医療センター附属病院 勤務
1998年9月大阪府立中河内救命救急センター 勤務
1999年2月国立大阪南病院 勤務
2000年3月野上病院 勤務
2003年3月大野記念病院 勤務
2005年5月さかもとクリニック 開設
2006年12月医療法人美喜有会設立 理事長就任
2019年9月リペアセルクリニック大阪院 開設
2021年5月リペアセルクリニック東京院 開設
2023年12月リペアセルクリニック札幌院 開設
























