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コロナ後遺症で筋肉痛が治らない?原因や通常の筋肉痛との違いも解説

コロナ後遺症で筋肉痛が治らない?原因や通常の筋肉痛との違いも解説
公開日: 2026.03.31

新型コロナウイルスに感染した後、運動をしていないのに全身の筋肉が痛む、あるいは痛みがいつまでも治まらないという症状にお悩みの方も多いのではないでしょうか。

コロナ後遺症による筋肉痛は通常の筋肉痛と原因やメカニズムが異なり、セルフケアだけでは改善が難しいケースも少なくありません。

感染後2〜3週間以上痛みが続く場合や、日常生活に支障が出ている場合は、早めに医療機関を受診されることをおすすめします。

本記事では、コロナ後遺症による筋肉痛の症状・特徴、通常の筋肉痛との違いや、治療・対処法について解説します。

また従来の治療を続けても筋肉痛や倦怠感が改善しない場合、新たな選択肢として「再生医療」が注目されています。

再生医療とは、患者自身の脂肪から採取・培養した幹細胞を体内に投与することで、ダメージを受けた組織の修復や免疫機能の正常化をサポートする治療法です。

コロナ後遺症の背景にある慢性的な炎症や免疫バランスの乱れにアプローチし、長引く症状の根本的な改善が期待できます。

実際に当院の治療を受けられた方の症例は、以下の動画でもご紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

再生医療について詳しく知りたい方は、当院(リペアセルクリニック)の公式LINEでも紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

コロナ後遺症による筋肉痛の症状・特徴とは

コロナ後遺症による筋肉痛の特徴は、運動をしていないにもかかわらず、全身に広がるような痛みが現れる点です。

通常の筋肉痛は、運動や負荷がかかった部位に局所的に生じますが、コロナ後遺症による筋肉痛では、体のさまざまな部位に広がって現れ、痛む場所が移動する場合もあります。

また、以下のような痛みも特徴的です。

  • 身体全体が重く感じるような鈍い痛みが持続する
  • 安静にしていても症状が改善しにくい

また、通常の筋肉痛よりも症状が長期化しやすく、数週間から数ヶ月にわたって続くケースが多いです。

コロナ後遺症による筋肉痛の症状と特徴については、以下でも詳しく解説します。

筋肉痛以外に起こる後遺症一覧

コロナ後遺症では、筋肉痛・関節痛以外にも多岐にわたる症状が報告されており、複数の症状が同時に現れるケースも少なくありません。

症状カテゴリー 主な症状
全身症状 疲労感・倦怠感・発熱・筋肉痛・関節痛・体重減少
呼吸器症状 咳・息切れ・胸痛・胸の違和感
神経・脳症状 ブレインフォグ(思考力・集中力の低下)・記憶障害・頭痛・睡眠障害
感覚障害 嗅覚障害・味覚障害
精神・心理症状 抑うつ・不安感・気力の低下
循環器・消化器症状 動悸・息切れ・下痢・腹痛・食欲不振
その他 脱毛・皮膚症状・手足のしびれ

出典:厚生労働省「新型コロナウイルス感染症の罹患後症状(いわゆる後遺症)に関するQ&A」
一見すると風邪のような症状に見えるため、後遺症と気づかないケースも多く、また複数の症状が同時に現れることも珍しくありません。

感染後2〜3週間以上にわたってこれらの症状が続く場合は、コロナ後遺症を疑い、医療機関への相談をおすすめします。

コロナ後遺症による筋肉痛と通常の筋肉痛との違い

コロナ後遺症による筋肉痛と通常の筋肉痛との主な違いは、以下のとおりです。

比較項目 通常の筋肉痛 コロナ後遺症による筋肉痛
主な原因 運動による筋繊維の微細な損傷 自己免疫の異常・持続的な炎症反応・ミトコンドリア機能低下など
痛む範囲 運動した部位のみ(局所的) 全身・広範囲(痛む場所が移動することもある)
持続期間 2〜3日程度で回復 数週間〜数ヶ月にわたって続くことがある
発症のきっかけ 運動後に発症 運動をしていなくても発症する
随伴症状 基本的に筋肉の痛みのみ 倦怠感・ブレインフォグ・息苦しさなどを伴うことが多い
検査所見 血液検査で異常が出ないことが多い 炎症マーカーの上昇や自己抗体が検出される場合がある

コロナ後遺症による筋肉痛と通常の筋肉痛の違いは、運動をしていないのに広範囲が痛み、数週間から数ヶ月にわたって続く点にあります。

通常の筋肉痛は激しい運動によって筋繊維が微細に損傷することで起こりますが、痛む部位は運動した箇所に限定され、安静にしていれば一般的に2〜3日程度で回復します。

一方、コロナ後遺症による筋肉痛は、自己免疫の異常や体内での持続的な炎症反応、ミトコンドリアの機能低下などが主な原因とされており、運動の有無に関わらず全身が広範囲にわたって痛む点が異なります。

安静にしていても改善しない、または痛みが広範囲に広がっているといった場合は、自己判断でのケアに頼らず、早めに医療機関へ相談することをおすすめします。

コロナ後遺症で筋肉痛が起きる原因

コロナ後遺症で筋肉痛が起きる原因は、主に以下のとおりです。

ここでは、コロナ後遺症による筋肉痛の主な原因について解説します。

ミトコンドリアの機能低下

コロナ後遺症による筋肉痛の原因の一つとして、細胞のエネルギー産生を担う「ミトコンドリア」の機能低下が挙げられます。

ミトコンドリアとは、細胞が活動するために必要なエネルギー(ATP:アデノシン三リン酸)を生み出す器官です。

コロナ後遺症の患者では、このミトコンドリアの働きが低下し、体内で十分なエネルギーを作り出せなくなっているのです。

海外の研究では、コロナ後遺症の患者は健康な被験者と同量の運動を行っても、運動後の筋力が低く、酸素摂取量も少ないことが報告されています。
出典:PubMed

これはミトコンドリアの機能低下によってエネルギーを生産する力が落ちていることを示しており、この機能低下が長引く筋肉痛や強い倦怠感の要因の一つになっていると考えられています。

自己免疫の異常や炎症反応

コロナウイルス感染後は、自己免疫疾患や慢性的な炎症が起きやすい状態になることが、複数の研究で報告されています。

通常、免疫システムはウイルスや細菌などの外敵を排除する役割を担っています。

しかし新型コロナウイルスに感染すると、この免疫システムのバランスが乱れ、ウイルスを排除した後も炎症反応が体内で持続してしまうのです。

新型コロナウイルスの感染者は、関節リウマチなどの自己炎症性疾患を発症するリスクが高まる可能性もあります。

こうしたウイルス感染をきっかけとした免疫バランスの乱れや持続的な炎症反応が、筋肉や関節の広範囲にわたる痛みを引き起こしている可能性が考えられています。

体力を戻そうと運動を行う

コロナ後遺症が続いている状態で、体力回復を目的に無理な運動を行うと、かえって症状を悪化させるおそれがあります。

コロナ罹患後は免疫機能が低下しており、運動によって筋繊維がダメージを受けた際の修復力も通常よりも低くなっています。

そのため、無理な運動によってさらなる炎症が引き起こされ、筋肉痛の回復が遅れてしまうリスクがあります。

後遺症の改善を焦るあまり過度な運動を行うことは逆効果となる可能性があり、運動の強度や頻度については、必ず医師や専門家に相談しながら段階的に行うことが大切です。

コロナ後遺症による筋肉痛の治療法・対処法

コロナ後遺症による筋肉痛は、時間の経過とともに改善していくことが多いとされており、現在は症状を和らげるための対症療法が治療の中心となっています。

対処法の種類 具体的な内容
薬物療法(対症療法) 鎮痛剤・抗炎症薬などで痛みや炎症を緩和する
使用する薬の種類・用量は医師の指示に従う
十分な睡眠・休息 1日7〜8時間の睡眠を確保する
無理な活動は避け、体を休める時間をつくる
食事・栄養管理 タンパク質・ビタミン・ミネラルをバランスよく摂取する
免疫機能の回復をサポートする食生活を心がける
リハビリテーション 専門家の指導のもと、無理のない範囲でのストレッチや軽い運動を行う
自己判断での過度な運動は症状悪化につながるおそれがあるため注意が必要
精神面のケア 抑うつや不安感が強い場合は、心療内科・精神科への相談も検討する
ストレス管理や心理的サポートも回復に重要
早期の医療機関受診 痛みや倦怠感が長期化している場合は早めに受診する
内科・整形外科・神経内科など複数の専門科への相談も有効

基本的な治療として、痛みや炎症を抑えるための薬物療法(鎮痛剤・抗炎症薬など)が用いられます。ただし、使用する薬の種類や服用方法については、必ず医師の指示に従うことが大切です。

薬物療法と並行して、生活習慣の見直しも重要なポイントです。

1日7〜8時間の十分な睡眠の確保と、免疫力の維持・回復につながる栄養バランスのとれた食事を心がけることが推奨されています。

コロナ後遺症の筋肉痛が長期化している場合や、日常生活に支障が出ている場合は、多角的なアプローチが求められます。

痛みを抱えながら一人で抱え込まず、まずは医療機関へ早めに相談しましょう。

コロナ後遺症の症状改善を目指すための新たな選択肢となる再生医療

コロナ後遺症の筋肉痛は免疫の異常やミトコンドリア機能の低下が関与しているとされており、セルフケアのみでの改善が難しいケースも多いです。

従来の治療を継続しても症状が改善しない場合や、3ヶ月以上にわたって筋肉痛・倦怠感が続き日常生活に支障が出ている場合、新たな治療の選択肢として再生医療(幹細胞治療)があります。

再生医療とは、患者自身の脂肪から採取・培養した幹細胞を体内に投与することで、ダメージを受けた組織の修復や免疫機能の正常化をサポートする治療法です。

コロナ後遺症の筋肉痛に関与する慢性的な炎症や免疫バランスの乱れに直接アプローチすることで、全身の機能回復が促進され、長引く痛みや倦怠感の根本的な改善が期待できます。

また、患者自身の脂肪由来幹細胞を使用するため拒絶反応のリスクが低く、手術・入院不要で身体への負担が少ないです。

コロナ後遺症の症状にお悩みで、再生医療について詳しく知りたい方は、当院(リペアセルクリニック)の公式LINEよりご相談ください。

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監修者

岩井 俊賢

Toshinobu Iwai

医師

略歴

2017年3月京都府立医科大学 医学部医学科卒業

2017年4月社会医療法人仁愛会 浦添総合病院 初期研修医

2019年4月京都府立医科大学附属病院 整形外科

2020年4月医療法人啓信会 京都きづ川病院 整形外科

2021年4月一般社団法人愛生会 山科病院 整形外科

2024年4月医療法人美喜有会 リペアセルクリニック大阪院 院長