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関節リウマチが引き起こす合併症を医師が解説!関節以外に現れる症状と原因を紹介

関節リウマチが引き起こす合併症を医師が解説!関節以外に現れる症状と原因を紹介
公開日: 2026.03.31

関節リウマチは関節の腫れや痛みを引き起こす病気として知られていますが、実際には免疫の異常によって生じる自己免疫疾患と考えられています。

また炎症は関節にとどまらず、肺・血管・骨・腎臓など全身のさまざまな臓器に影響を及ぼし、多くの合併症を引き起こす可能性があります。

合併症の中には初期段階では自覚症状がほとんどなく、気づかないうちに進行してしまうものも少なくありません。

本記事では、関節リウマチで起こりやすい合併症の種類や原因、さらに予防・対策のポイントについて解説します。

また関節リウマチの薬物療法や保存療法で十分な改善が得られない場合は、再生医療も新たな選択肢となります。

関節リウマチに対する
\再生医療という新しい選択肢/

再生医療とは、患者さん自身の細胞や血液成分を活用して、損傷した組織の修復・再生を促す治療法です。

手術不要・入院不要で身体への負担が少なく、自己の細胞を使用するため拒絶反応のリスクが低いとされています。

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関節リウマチで起こりやすい合併症の種類

関節リウマチは関節だけでなく、全身にさまざまな影響を及ぼす病気であり、以下のような合併症が起こりやすいことが知られています。

以下では、関節リウマチに合併しやすい代表的な疾患について、それぞれの症状・特徴を詳しく解説します。

間質性肺炎

間質性肺炎とは、肺の肺胞壁(間質)を中心に慢性的な炎症が起こり、肺の組織が線維化して徐々に硬くなっていく疾患です。

関節リウマチの患者さんの約10%に間質性肺炎がみられるとされており(※)、息苦しさや乾いた咳が続く場合は注意が必要です。
出典:公益財団法人日本リウマチ財団「関節リウマチ – 間質性肺炎」

間質性肺炎は初期段階では症状が軽く、見過ごされやすい合併症のひとつです。

定期的な胸部X線検査やCT検査を受けることで早期発見につながるため、咳や息苦しさが続く場合は早めに主治医へ相談しましょう。

骨粗しょう症

骨粗しょう症は骨がもろくなり骨折しやすくなる状態で、関節リウマチの患者さんに起こりやすい合併症のひとつです。

関節リウマチに伴って生じる骨粗しょう症は、一般的な骨粗しょう症(原発性)とは異なり、「続発性骨粗鬆症」と呼ばれます。

リウマチの炎症そのものが骨を破壊するだけでなく、以下のような場合も骨密度低下の要因となります。

原因 詳細
炎症による骨破壊 慢性炎症が骨を溶かす細胞(破骨細胞)を活性化させるとされている
ステロイド薬の副作用 長期使用により骨密度が低下しやすくなる
運動不足 関節の痛みで活動量が低下し、骨への刺激が減る

骨粗しょう症は自覚症状がほとんどなく、大腿骨(太ももの骨)などを骨折して初めて気づくケースもあります。

骨折後に歩行困難や寝たきりにつながる可能性もあるため、骨密度検査を定期的に受け、必要に応じて骨粗しょう症の治療も並行して行うことが大切です。

シェーグレン症候群

シェーグレン症候群とは、涙腺や唾液腺に慢性的な炎症が起こることで、涙や唾液の分泌が低下する自己免疫疾患です。

主な症状 詳細
ドライアイ(目の乾燥) 目がゴロゴロする・充血しやすい・光がまぶしく感じる
ドライマウス(口の乾燥) 口が渇く・食べ物が飲み込みにくい・虫歯になりやすい
鼻・のどの乾燥 鼻腔や咽頭の乾燥感・鼻血が出やすい

関節リウマチに合併して発症する場合は「二次性シェーグレン症候群」と呼ばれ、関節リウマチ患者さんの約20%にみられるとされています(※)。
出典:難病情報センター「シェーグレン症候群(指定難病53)」

また、シェーグレン症候群では、目や口の乾燥以外にも唾液腺の腫れや関節痛、疲労感、皮膚症状、レイノー現象などがみられることがあります。

目や口の乾燥が続く場合は、眼科・歯科(口腔外科)や膠原病内科の受診を検討しましょう。

貧血

貧血は関節リウマチの慢性的な炎症が原因で引き起こされることが多く、疲れやすさや息切れとして現れます。

関節リウマチ患者さんに見られる貧血は「慢性疾患に伴う貧血」とも呼ばれ、炎症性サイトカイン(免疫反応で分泌されるたんぱく質)が鉄分の吸収・利用を妨げることで発症するとされています。

鉄分が不足することで赤血球が小さく色素の薄い状態(小球性低色素性貧血)になりやすいです。

原因 詳細
慢性炎症による鉄代謝異常 炎症性サイトカインが鉄の吸収・利用を抑制する
抗リウマチ薬の副作用 薬の種類によっては骨髄の造血機能に影響し、貧血が現れることがある

貧血による倦怠感(けんたいかん)や息切れは、リウマチの症状と区別しにくいこともあります。

定期的な血液検査で血球数や鉄分の状態を確認することで、早期に発見・対処することが可能です。

アミロイドーシス

アミロイドーシスは、関節リウマチの炎症が長期間コントロールされていない場合に、異常なたんぱく質が臓器に沈着して機能障害を引き起こす合併症です。

アミロイドとは、免疫反応の過程で過剰に産生される異常なたんぱく質の一種です。

慢性炎症が続くと体内に大量のアミロイドが作られ、以下のような臓器に沈着して、その臓器の正常な機能を妨げます。

沈着する主な臓器 引き起こされる症状
腎臓 タンパク尿・ネフローゼ症候群・腎不全
消化管 慢性的な下痢・消化吸収障害
心臓 心不全・不整脈

アミロイドーシスを予防するためには、関節リウマチの炎症を早期から適切にコントロールし続けることが大切です。

慢性的な炎症の放置がアミロイド産生のリスクを高めるため、継続的な治療が大切です。

肝機能障害

肝機能障害は関節リウマチの治療薬による副作用(薬剤性肝機能障害)として起こることが多く、多くの場合は無症状のまま進行します。

特にメトトレキサート(MTX)などの抗リウマチ薬は、長期使用によって肝臓に負担をかけることが知られており、定期的な肝機能検査(血液検査)による経過観察が欠かせません。

また、リウマチ治療で免疫が抑制されることにより、以前から体内に潜伏していたB型・C型肝炎ウイルスが再活性化して発症するケースも報告されています。

原因 詳細
薬剤性肝機能障害 メトトレキサートなどの抗リウマチ薬の長期使用による肝臓への影響
ウイルス性肝炎の再活性化 免疫抑制療法中にB型・C型肝炎ウイルスが活性化するケース
自己免疫性肝炎の合併 まれに、別の自己免疫疾患として自己免疫性肝炎を合併していることもある

リウマチ治療を開始・継続する際には、定期的な血液検査で肝機能の数値(AST・ALT・γ-GTPなど)を確認することが大切です。

自己判断で薬を中止することは症状悪化につながるため、異常を感じたら主治医に相談してください。

腎機能障害

腎機能障害は関節リウマチの治療薬の副作用や、長期間の炎症に伴うアミロイドーシスなどが原因で引き起こされることがあります。

原因 引き起こされる症状
薬剤性腎障害 倦怠感・むくみ・尿量の変化
アミロイドーシスによる腎障害 タンパク尿・ネフローゼ症候群・腎不全

消炎鎮痛剤(NSAIDs)や一部の抗リウマチ薬の長期使用は、腎臓の血流を低下させたり、直接的に腎臓に負担をかけることがあります。

また、前述のアミロイドーシスが腎臓に沈着することで、ネフローゼ症候群(大量のたんぱく質が尿に漏れ出す状態)や腎不全に至るケースもあるので注意が必要です。

腎機能障害も初期は自覚症状が乏しいため、尿検査と血液検査(クレアチニン・eGFRなど)による定期的なモニタリングが大切です。

むくみや倦怠感が続く場合は、早めに主治医へご相談ください。

脳梗塞や心筋梗塞

脳梗塞や心筋梗塞は、関節リウマチの慢性炎症が血管にも影響を及ぼすことで、動脈硬化や血栓症のリスクが高まることで発症しやすくなるとされています。

さらに、治療に使用されるステロイド薬の長期使用は、高血圧・糖尿病・脂質異常症といった動脈硬化の危険因子を悪化させる可能性があり、心血管リスクを高める要因となります。

リスク要因 詳細
慢性炎症による血管炎・動脈硬化 炎症性サイトカインが血管壁に作用し、血栓症を引き起こしやすくする
ステロイド薬の長期使用 高血圧・糖尿病・脂質異常症などの心血管リスクを高める可能性がある
重症化した場合 後遺症が残ったり、命に関わることもある

心血管系の合併症を予防するためには、リウマチの炎症コントロールと並行して、生活習慣の改善(禁煙・食事管理・適度な運動)が大切です。

禁煙、バランスのよい食事、適度な運動を心がけるとともに、血圧・血糖・脂質の管理を継続的に行いましょう。

関節リウマチで合併症が起きやすい原因

関節リウマチで多くの合併症が起こりやすい主な理由は、慢性的な全身炎症・治療薬の長期使用・他の自己免疫疾患の併発という3つの要因が、複合的に関与しているためです。

原因 詳細 関連する主な合併症
① リウマチによる慢性的な炎症 免疫の異常による炎症が関節だけでなく、肺・血管・骨・腎臓などあらゆる臓器に波及する 間質性肺炎・アミロイドーシス・脳梗塞・心筋梗塞・貧血
② 治療薬の副作用 ステロイド薬・抗リウマチ薬・消炎鎮痛剤などの長期使用が、肝臓・腎臓・骨への影響や感染リスクを高める 骨粗しょう症・肝機能障害・腎機能障害・感染症
③ 他の自己免疫疾患の併発 関節リウマチと同じく免疫異常を原因とする疾患を重複して発症しやすい シェーグレン症候群・自己免疫性肝炎

これらの原因は互いに影響し合うため、関節リウマチの治療では関節症状の改善だけでなく、全身の状態を総合的に管理することが大切です。

リウマチの炎症を早期からコントロールすることが、合併症予防のポイントの一つです。

関節リウマチの合併症に注意が必要!早期発見・継続的な治療を行おう

関節リウマチは関節だけでなく、肺・骨・腺・血管・腎臓・肝臓など、全身にさまざまな合併症を引き起こす可能性のある自己免疫疾患です。

これらの合併症の多くは初期には自覚症状が乏しく、気づかないうちに進行してしまうことも少なくありません。

合併症の予防と早期発見のためには、以下のような日頃からの継続的な管理が大切です。

対策 内容
定期的な受診と検査 血液検査・尿検査・胸部X線・骨密度検査などにより、無症状の段階で合併症の早期発見につなげる
生活習慣の管理 禁煙、バランスのよい食事、適度な運動、手洗いやワクチン接種による感染症予防を心がける
自己判断での服薬中止を避ける 治療の中断は病状の悪化や合併症リスクの増加につながるため、必ず主治医と相談しながら継続する

ただし、現在の治療で十分な効果が得られていない場合や、関節機能の低下をできるだけ抑えたいという方は、「再生医療」も選択肢の一つとなります。

関節リウマチの合併症リスクを正しく理解し、早期から適切な対策を取ることが大切です。

気になる症状や不安がある場合は、当院(リペアセルクリニック)へ、ご相談ください。

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監修者

坂本 貞範

Sadanori Sakamoto

医療法人美喜有会 理事長

「できなくなったことを、再びできるように。」
人生100年時代、皆様がより楽しく毎日を過ごせることの
お手伝いができれば幸甚の至りでございます。

略歴

1997年3月関西医科大学 医学部卒

1997年4月医師免許取得

1997年4月大阪市立大学(現大阪公立大学)医学部附属病院 勤務

1998年5月大阪社会医療センター附属病院 勤務

1998年9月大阪府立中河内救命救急センター 勤務

1999年2月国立大阪南病院 勤務

2000年3月野上病院 勤務

2003年3月大野記念病院 勤務

2005年5月さかもとクリニック 開設

2006年12月医療法人美喜有会設立 理事長就任

2019年9月リペアセルクリニック大阪院 開設

2021年5月リペアセルクリニック東京院 開設

2023年12月リペアセルクリニック札幌院 開設