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乳がんのステージ3とは?症状・治療法・生存率について医師が解説

乳がんのステージ3とは?症状・治療法・生存率について医師が解説
公開日: 2026.02.27

乳がんのステージ3と診断され、「今後の治療ってどうなるのかな」「ちゃんと治るのかな」といった不安を感じている人もいるのではないでしょうか。

「ステージ3」という言葉は重く響きますが、決して諦める必要はなく複数の治療を組み合わせることで根治を目指せるステージです。

この記事では、ステージ3乳がんの具体的な状態や生存率、治療法について解説します。

また近年、乳がん治療は進歩しており、手術・薬物療法・放射線治療を組み合わせることで根治を目指せるケースも増えています。

さらに、標準治療を終えた後の体力回復や免疫力の維持、再発予防を見据えた取り組みとして、再生医療も新たな選択肢の一つとなります。

実際に、乳がん治療後の副作用や体力低下に悩まれていた患者さまが再生医療を受け、「疲れにくくなった」「日常生活が前向きに送れるようになった」と感じられたケースもあります。

「治療は終わったけれど体調が戻らない」「再発予防のためにできることを考えたい」という方は、当院(リペアセルクリニック)にご相談ください。

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乳がんのステージ3とは|局所進行乳がんと呼ばれる状態

乳がんのステージ3は、がんが乳房内にとどまらず、周囲の組織やリンパ節に広がっているものの、骨や肺、肝臓などの遠隔臓器への転移は認められない状態を指します。

この段階は、専門的には「局所進行乳がん」と呼ばれます。

主な特徴は以下のとおりです。

  • 腫瘍の大きさが5cm以上になる場合がある
  • 複数のリンパ節に転移がみられる
  • 胸壁や皮膚にまでがんが広がっていることがある
  • 骨・肺・肝臓などへの遠隔転移はない

ステージ3では、がんが局所的に進行しているため、手術だけでの治療が難しいケースも多く、抗がん剤治療や放射線治療などを組み合わせた集学的治療が検討されます。

ステージ分類

ステージ3の乳がんは腫瘍の大きさや広がり、リンパ節への転移状況によって、さらにⅢA期・ⅢB期・ⅢC期の3つに分類されます。

サブステージ 特徴
ⅢA期 ・腫瘍が5cm以下でリンパ節が癒着している
・腫瘍が5cmを超えリンパ節転移がある状態など
ⅢB期 ・腫瘍が皮膚や胸壁に広がっている状態
・しこりのない「炎症性乳がん」も含む
ⅢC期 ・脇の下と胸の内側の両方のリンパ節に転移がある
・鎖骨上のリンパ節に転移がある状態

ⅢA期からⅢC期まで、腫瘍が胸壁へ固着していたり鎖骨まで転移が及んでいたりと、重症度は段階的に高まっていきます。

まずは乳房の周りにあるがんをしっかり抑え込むことが、根治を目指すうえで重要なポイントとなります。

ステージ3は進行がんに分類されますが、他の臓器への遠隔転移は認められていない段階で適切な治療を組み合わせることで、治癒を目指すことが可能なステージでもあります。

ステージ3乳がんの主な症状

ステージ3まで進行すると以下のように、自身でも変化に気づきやすい症状が現れることがあります。

部位・状態 具体的な症状
しこりの変化 急に大きくなる、硬くいびつな形をしている、胸壁に固定されて動かしにくい
皮膚の変化 胸の一部がくぼむしわや変色が生じる皮膚のただれ
リンパ節の腫れ 脇の下や鎖骨周辺のしこり
痛み 少ないことが多いが、しこりが周囲を刺激して痛みを伴うこともある

症状には個人差がありますが、日頃のセルフチェックで「おかしいな」と感じた場合は、ためらわずに主治医に相談しましょう。

特に皮膚のひきつれや脇の下のしこりは、がんが周辺へ広がっている可能性が高い傾向にあります。

ステージ3乳がんの生存率・再発率|治療により根治を目指せるケースもある

「ステージ3」と聞くと予後が心配になりますが、近年の治療法の進歩により根治を目指せるケースも増えています。

実際の統計データを見てみましょう。

指標 数値(目安)
5年相対生存率 約80.6%
10年相対生存率 約60.1%

出典: 国立研究開発法人国立がん研究センター「院内がん登録生存率集計

これらの数値は、ステージ3であっても適切な治療を受けることで長期生存が十分に期待できることを示しています。

ただし、乳がんは手術から10年以上経過してから再発するケースもあるといわれています。

「5年経ったから完治」と自己判断するのではなく、医師が完治と判断するまでは定期的な検診と長期的な経過観察を続けることが大切です。

乳がんステージ3に対する主な治療法

乳がんステージ3では、複数の治療法を組み合わせる「集学的治療」が基本となります。

がん細胞を徹底的に排除して再発を防ぐために、主に以下の治療が行われます。

術前化学療法(ネオアジュバント化学療法)

現在、乳がんステージ3の治療では、手術の前に抗がん剤治療を行う「術前化学療法(ネオアジュバント化学療法)」が主流となっています。

項目 内容
目的 手術前に抗がん剤治療を行い腫瘍を縮小させる
メリット ・手術が可能になったり、乳房温存ができる可能性が高まったりする
・薬の効果を早期に確認できる

術前化学療法により、画像検査や病理検査でがんが完全に消失(病理学的完全奏効:pCR)した場合、予後が良好になる可能性が高いとされています。

また、薬がよく効くタイプのがんであれば、目に見える腫瘍だけでなく、体内に潜んでいる微小ながん細胞にも作用し、将来的な再発や遠隔転移のリスクを低下させる効果が期待できます。

このように術前化学療法は、単に腫瘍を小さくするだけでなく、治療効果を見極めながら全身的な再発予防にもつなげる重要な治療戦略といえます。

薬物療法

乳がんの治療では、手術の前後にがんのタイプ(サブタイプ)に応じた薬物療法が行われます。

主に以下の3つのアプローチがあります。

治療の種類 対象・内容
化学療法 抗がん剤を使用がん細胞の増殖を抑える
ホルモン療法 ホルモン受容体陽性の場合に行われる女性ホルモンの働きを抑えて再発を防止
分子標的療法 HER2陽性の場合に行われる特定の目印を持つがん細胞を狙い撃ちする

薬物療法は、手術や画像検査では確認できない全身に潜む微小ながん細胞を抑えるための大切な治療です。

目に見える腫瘍だけでなく、再発や遠隔転移の原因となる細胞にアプローチすることで、長期的な予後の改善を目指します。

手術療法

薬物療法によってがんをコントロールした後、残存しているがんを手術で取り除く治療が行われます。

術式は以下のように、病変の広がりや薬物療法の効果に応じて決定され、がんの根絶と術後の機能維持の両立を目指して行われます。

術式 内容
乳房全切除術 ステージ3では最も一般的な術式腫瘍とともに乳房全体を摘出する
乳房部分切除術 腫瘍が十分に縮小した場合などに検討される乳房の一部を温存する
リンパ節郭清 脇の下のリンパ節への転移がある場合に行われるリンパ節を周囲の脂肪ごと切除する

術後の生活への影響や見た目の変化を考慮し、個々の状態に合わせて適切な術式が検討されます。

身体的な負担や術後のイメージを主治医と共有し、納得した上で治療を進めていきましょう。

放射線治療

乳がんステージ3では、手術後に放射線治療を行うことが重要な治療の一環とされています。

手術した範囲やその周辺に残っているかもしれないがん細胞を死滅させ、局所での再発を防ぐためです。

手術した胸壁全体や鎖骨上窩(さこつじょうか)、場合によっては内胸リンパ節などに照射が行われ、通常は1日1回・週5回のペースで4~6週間程度の期間をかけて治療が進められます。

ステージ3乳がんと向き合い、今できる治療を選択しよう

ステージ3の乳がんは進行度が高い状態ですが、適切な集学的治療を行うことで治癒が十分に期待できる病気です。

少しでもがん進行を抑え、再発を防ぐためには、適切な治療の継続が重要であり、日頃のチェックや定期検診が推奨されます。

また、標準治療に加えて、自分に合ったプラスアルファの治療やケアを選択していくことも、その後の人生を豊かにするために大切です。

当院(リペアセルクリニック)では、標準治療後の再発予防や治療後の後遺症ケアとして、以下の再生医療・免疫療法を提供しています。

治療法 目的・特徴
免疫細胞療法 【再発予防・免疫力向上】

自身の免疫細胞を活性化させて、体に戻す標準治療で見逃された微小ながん細胞を攻撃し再発リスク低減を目指す

再生医療(幹細胞治療) 【後遺症ケア・QOL向上】

自身の幹細胞を投与し、組織修復を促進手術後のリンパ浮腫や皮膚のつっぱり感などの後遺症緩和を目指す

>>当院のNK細胞免疫療法についてはこちら

実際の治療法などについては、当院(リペアセルクリニック)の公式LINEでも紹介していますので、「治療は一通り終えたけれど、再発が不安」「手術後の腕のむくみがつらい」という方は、ぜひ参考にしてください。

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監修者

岩井 俊賢

Toshinobu Iwai

医師

略歴

2017年3月京都府立医科大学 医学部医学科卒業

2017年4月社会医療法人仁愛会 浦添総合病院 初期研修医

2019年4月京都府立医科大学附属病院 整形外科

2020年4月医療法人啓信会 京都きづ川病院 整形外科

2021年4月一般社団法人愛生会 山科病院 整形外科

2024年4月医療法人美喜有会 リペアセルクリニック大阪院 院長