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半月板断裂と損傷の違い|痛みや症状の現れ方、治療法について解説【医師監修】

半月板は膝関節のクッションとして、衝撃を吸収し、関節を安定させる重要な役割を果たしています。
この半月板に傷がつくと、膝の痛みや違和感、動かしにくさなどの症状が現れます。
「半月板断裂」と「半月板損傷」という言葉を聞いて、「この2つは何が違うの?」「自分はどちらの状態なのだろう」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
この記事では、半月板断裂と損傷の違い、それぞれの症状の特徴、診断方法から治療法までを詳しく解説します。
膝の痛みや違和感で悩まれている方は、ぜひ最後まで読んで適切な対処法を見つけましょう。
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目次
半月板断裂と損傷の違い
半月板断裂と損傷について、「同じ意味なのか、それとも別の状態を指すのか」と迷う方は少なくありません。
実は、この2つの言葉には関係性があります。以下の2つのポイントを解説します。
正しい知識を身につけて、ご自身の状態を理解する参考にしましょう。
半月板断裂は「半月板損傷」の一種
「半月板損傷」とは、半月板に損傷や変性などの異常が生じた状態の総称です。
一方、「半月板断裂」は半月板損傷の一種で、半月板が部分的、または完全に断裂した状態を指します。
半月板断裂は、その形状や程度によって細かく分類されます。
- 縦方向に裂ける「縦断裂」
- 横方向に裂ける「横断裂」
- 半月板が水平に避ける「水平断裂」
- 半月板の一部に亀裂が入っている「部分断裂」
- 半月板が完全に裂けている「完全断裂」
とくに、大きく裂けた部分が関節内に挟まると、膝が動かなくなる「ロッキング」という状態を引き起こす場合もあります。
痛みや症状の現れ方の違い
半月板断裂と断裂に至らない損傷では、痛みや症状の現れ方に違いがあります。
| 状態 | 主な症状 |
|---|---|
| 半月板断裂 | 強い痛み、膝が動かなくなる(ロッキング)、バキッという音、急激な腫れ |
| 半月板損傷(軽度〜中等度) | 鈍い痛み、違和感、引っかかり感、膝の腫れ、膝に水がたまる |
半月板断裂の場合、膝をひねった瞬間に「バキッ」という音が鳴り、その後急激な痛みと腫れを伴うことが特徴です。
一方、断裂に至らない軽度から中等度の損傷では、多くの場合「鈍い痛み」や「違和感」が続きます。
動作時に軽い引っかかり感がある程度でも、放置すると損傷が進行するため、自己判断せず早めに整形外科を受診しましょう。
半月板断裂と損傷の診断方法
半月板断裂や損傷が疑われる場合の診断方法について、以下の2つのポイントを解説します。
早期の診断が早期治療につながるので、参考にしてください。
診察やテストの実施
整形外科では、診察と複数のテストを組み合わせることで、総合的に診断を行います。
| 診察・検査 | 内容 |
|---|---|
| 問診 | どのような痛みか、いつから痛み始めたか、どのようなときに痛むかを聞く |
| 視診 | 膝の腫れ、変形、皮膚の変色や熱感、歩行時の姿勢や動作を観察する |
| 触診 | 膝関節の周囲を押したり動かしたりして、痛みの場所や程度を調べる |
| 可動域検査 | 膝の曲げ伸ばしの範囲やスムーズさを確認する |
| マックマレーテスト | 膝を曲げ伸ばし・捻る動作をして、クリック音や痛みの有無を確認するテスト |
| アプレーテスト | 膝に圧力をかけながら動かし、半月板や靭帯の損傷を調べるテスト |
これらの診察やテストにより、半月板損傷の可能性や重症度を推測します。
MRI検査で膝の状態を確認
半月板はレントゲン(X線)には映らないため、詳しい診断にはMRI検査が必要です。
MRI検査は、強力な磁場と電波を使って体の内部を画像にする検査で、以下の点を正確に把握できます。
- 半月板の断裂や損傷の有無
- 断裂や損傷の場所と大きさ
- 断裂の形状(縦断裂、横断裂、水平断裂など)
- 靭帯など他の組織の損傷の有無
MRI画像では、正常な半月板は黒く映りますが、損傷を受けている半月板は白く濁って見えたり、白い線(断裂)が認められたりします。
診断が確定したら、損傷の程度、年齢、活動レベル、日常生活への影響などを総合的に考慮して治療方針を決めます。
半月板断裂と損傷の治し方に違いはある?主な治療法
半月板の治療法は、損傷の程度や部位、年齢や活動レベルなどによって異なります。
断裂と損傷で治療法に大きな違いがあるわけではありませんが、重症度によって選択される治療法は変わってきます。
以下の3つの治療法を解説します。
ご自身に合った治療法を医師と相談しながら選択しましょう。
保存療法
保存療法は、手術をせずに痛みや炎症をコントロールし、膝の機能回復を目指す治療法です。
軽度から中等度の損傷や手術のリスクが高い方、高齢の方などに選択されます。
| 方法 | 内容 |
|---|---|
| 安静 | 膝への負担を最小限にして炎症を抑える |
| 冷却 | 患部を冷やして炎症による痛みや腫れを軽減する |
| 装具療法 | サポーターや装具で膝の動きを制限し、安定性を高める |
| 薬物療法 | 消炎鎮痛剤やヒアルロン酸注射で痛みを和らげる |
| リハビリテーション | ストレッチや筋力トレーニングで膝周りの機能を回復させる |
保存療法により、痛みなどの症状は数週間〜2〜3カ月で軽減することが期待できます。
手術療法
保存療法で効果が得られない場合や、半月板が大きく断裂している場合、ロッキング症状がある場合には手術が選択されます。
近年は関節鏡(小さなカメラ)を使った手術が主流で、傷が小さく体への負担が比較的少ないことが特徴です。
| 手術の種類 | 内容と特徴 |
|---|---|
| 半月板縫合術 |
・損傷した半月板を縫い合わせる手術 |
| 半月板部分切除術 | ・損傷部分を取り除く手術 ・回復が早く、スポーツ復帰までは約3カ月が目安 |
近年は、半月板の重要な機能を残すため、できる限り縫合術で半月板を温存する方針が主流です。
どの手術が適しているかは、損傷の状態や患者さまの希望を踏まえて、医師と相談のうえで決定します。
再生医療
「保存療法では改善が見られないが手術は避けたい」「なんらかの理由で手術を受けられない」という方には、再生医療という選択肢があります。
再生医療とは、患者さまご自身の細胞や血液を活用して、損傷・断裂した半月板の再生・修復を促す治療法です。
注射による治療のため入院の必要がなく、身体への負担が比較的少ないことが特徴です。
以下の動画では、再生医療で半月板損傷が改善した症例を紹介しておりますので、併せて参考にしてください。
半月板断裂と損傷の違いに関してよくある質問
半月板断裂と損傷の違いに関してよくある質問を紹介します。
半月板断裂と損傷に関して、多くの方が気になるポイントをわかりやすく解説します。
半月板断裂と損傷の全治期間に違いはある?
全治期間は、損傷の程度や治療法によって大きく異なります。
| 状態・治療法 | 回復期間の目安 |
|---|---|
| 軽度の損傷(保存療法) | 数週間〜2〜3カ月 |
| 半月板部分切除術 | 2〜3カ月でスポーツ復帰可能 |
| 半月板縫合術 | 5〜6カ月でスポーツ復帰可能 |
軽度の損傷であれば保存療法で比較的早く回復しますが、重度の断裂の場合は手術・リハビリ期間が必要になり、回復期間が長くなります。
半月板が断裂したら歩ける?
半月板が断裂しても、程度によっては歩ける場合はあります。
しかし、重度の断裂でロッキング(膝が急に動かなくなる状態)が起こると、激痛のため歩けなくなる場合もあります。
また、歩ける場合でも痛みを放置すると症状が悪化するおそれがあるため、早めに医療機関を受診しましょう。
半月板断裂と損傷の違いに合わせた治療を検討しよう
「半月板断裂」は半月板損傷の一種であり、半月板が部分的、または完全に断裂した状態を指します。
断裂すると強い痛みやロッキングなどの症状が現れやすく、損傷の程度によって治療法や回復期間が異なります。
膝の痛みや違和感がある場合は、自己判断せず早めに医療機関を受診することが大切です。
また、半月板損傷・断裂を早く治したい方は、再生医療による治療をご検討ください。
再生医療は、自身の細胞や血液を用いて、損傷・断裂した半月板の再生・修復を促すことで早期改善を目指す治療法です。
当院リペアセルクリニックでは、半月板損傷・断裂に対する再生医療について無料カウンセリングを実施しております。ぜひご相談ください。
監修者
坂本 貞範
Sadanori Sakamoto
医療法人美喜有会 理事長
「できなくなったことを、再びできるように。」
人生100年時代、皆様がより楽しく毎日を過ごせることの
お手伝いができれば幸甚の至りでございます。
略歴
1997年3月関西医科大学 医学部卒
1997年4月医師免許取得
1997年4月大阪市立大学(現大阪公立大学)医学部附属病院 勤務
1998年5月大阪社会医療センター附属病院 勤務
1998年9月大阪府立中河内救命救急センター 勤務
1999年2月国立大阪南病院 勤務
2000年3月野上病院 勤務
2003年3月大野記念病院 勤務
2005年5月さかもとクリニック 開設
2006年12月医療法人美喜有会設立 理事長就任
2019年9月リペアセルクリニック大阪院 開設
2021年5月リペアセルクリニック東京院 開設
2023年12月リペアセルクリニック札幌院 開設


















