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前十字靭帯断裂のスポーツ復帰や全治期間を解説!リハビリ・治療方法も紹介

前十字靭帯断裂(ACL断裂)は、膝関節の中にある靭帯が切れてしまうケガです。
サッカーやバスケットボールなど、急な方向転換やジャンプが多いスポーツで発生しやすく、一度断裂すると自然に治ることはありません。
「前十字靭帯を断裂してしまったけれど、いつ頃スポーツに復帰できるのだろう」「リハビリはどのくらいかかるのか」と不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、前十字靭帯断裂からスポーツ復帰までの期間の目安、リハビリの流れ、治療法の選択肢について解説します。
前十字靭帯断裂でスポーツ復帰を目指している方は、ぜひ最後まで読んで、ご自身に合った回復への道筋を見つけましょう。
また、「手術による長期離脱は避けたい」「できるだけ早く競技に復帰したい」という方は、再生医療も選択肢の一つです。
当院(リペアセルクリニック)では、ACL損傷をはじめとしたスポーツ外傷に対し、幹細胞治療やPRP療法などの再生医療を用いた治療を行っています。
>>実際の症例はこちら
症例や治療内容については、以下の公式LINEでも紹介しています。
「自分の靭帯の状態でも適応になるのか知りたい」という方は、まずは当院(リペアセルクリニック)へご相談ください。
目次
前十字靭帯断裂(ACL断裂)からスポーツ復帰までの目安は6カ月〜12カ月程度
前十字靭帯断裂の手術後、スポーツに復帰できるまでの期間は競技によりますが一般的に6カ月〜12カ月程度です。
ただし、損傷の程度やリハビリの進み具合によって個人差があり、以下が目安となります。
それぞれの時期における回復状態と注意点を把握して、安全なスポーツ復帰を目指しましょう。
歩行可能になるまでの期間は約2〜4週間
前十字靭帯再建術後、自分の足で歩けるようになるまでには約2〜4週間かかります。
術後数日は車椅子での生活となる場合もありますが、松葉杖を使えば翌日から移動が可能です。
この時期は膝の可動域を回復させるリハビリが中心となり、無理をせず段階的に荷重をかけていくことが大切です。
日常生活への復帰を焦らず、医師や理学療法士の指導のもとでリハビリを継続しましょう。
ジョギング再開の目安は約3カ月
ジョギングを再開できる目安は、術後約3カ月です。
移植した腱が骨にしっかりと定着し、強度が安定し始めるのがこの時期です。
徐々にジョギングを再開できるようになりますが、無理な運動は再損傷のリスクを高めます。
ジョギングを開始する際は平らな場所でゆっくりとしたペースから始め、膝に痛みや違和感がないか確認しながら進めましょう。
「3カ月経ったから大丈夫」ではなく、筋力や膝の安定性が十分に回復しているかを確認することが大切です。
ACL手術後のリハビリ期間とスポーツ復帰までのステップ
前十字靭帯再建術後のリハビリは、手術直後から段階的に進めていきます。
移植した腱を保護しながら、可動域訓練・筋力トレーニング・スポーツ動作の練習へと負荷を高めていくことが重要です。
以下の表は、手術後からスポーツ復帰までの流れを時系列でまとめたものです。
| 手術からの時期 | リハビリ内容 |
|---|---|
| 手術直後 | 膝周辺の組織の柔軟性を確保する。装具を着用し、膝関節の動きを伴わない筋力トレーニングを開始。膝以外の部分(体幹・上半身など)のトレーニングも行う |
| 1週間 | 体重の1/3程度の荷重練習を開始。関節の動きを改善する運動を始める |
| 2〜3週間 | 全体重をかける練習へ移行。軽く曲げる程度のスクワットなど、体重をかけながらのトレーニングを実施 |
| 4〜6週間 | エアロバイクなどマシーンでの運動を開始。より積極的に体重をかけたトレーニングを進める |
| 3カ月 | ジョギングを開始。平らな場所でゆっくりとしたペースから始める |
| 4カ月 | 両足ジャンプ、軽いターン動作を開始 |
| 6カ月 | スポーツの練習を開始。競技特有の動作練習を段階的に取り入れる |
| 8〜12カ月 | 競技への完全復帰を目指す。筋力が健側の85%以上に回復していることが目安 |
移植腱が負担に耐えられるようになるまでは約3カ月かかるため、それまでは無理な運動を避けることが大切です。
前十字靭帯断裂に対する主な治療法
前十字靭帯断裂の治療法は主に以下の2つがあります。
それぞれの治療法の特徴を理解して、ご自身に合った治療を選択しましょう。
自家腱移植(ハムストリング腱・膝蓋腱)
自家腱移植は、自分の体にある腱を使って断裂した前十字靭帯を再建する手術です。
移植に使用される腱は、主に以下の2種類があります。
- ハムストリング腱(太ももの裏側にある腱)
- 膝蓋腱(膝のお皿の下にある腱)
手術は関節鏡手術と呼ばれる方法で行われ、数ミリほどの小さな穴からカメラを入れるため、傷口が小さく、入院期間も短くて済みます。
入院期間は短い場合で4〜7日程度です。
スポーツ復帰までの期間は一般的に8〜12カ月程度とされていますが、競技の種類やリハビリの進み具合によって個人差があります。
どちらの腱を使用するかは、競技の種類やご自身の希望などを考慮して医師と相談して決定します。
保護的早期運動療法
保護的早期運動療法は、手術を行わずに装具とリハビリで膝の機能回復を目指す治療法です。
治療の流れは以下のとおりです。
- 装具を使用して膝関節を保護・固定する
- 炎症を管理しながら、できるだけ早期にリハビリを開始する
- 膝の可動域を回復させる訓練を行う
- 太ももの筋肉を中心に筋力強化を行い、膝の安定性を補う
保護的早期運動療法は、損傷が軽度の場合や手術を希望されない場合に検討されます。
ただしスポーツ復帰を目指す場合、保存療法では膝の不安定性が残りやすく、競技中に「膝崩れ」を起こすリスクがあります。
そのため、スポーツ復帰を希望される方には、基本的に手術による治療が推奨されています。
前十字靭帯断裂後にスポーツ復帰の期間を早めるなら再生医療も選択肢の一つ
前十字靭帯断裂からスポーツ復帰を目指すには、手術とリハビリを経て6カ月〜12カ月程度の期間が必要です。
損傷の程度や回復の進み具合には個人差がありますが、焦らず段階的にリハビリを進めることが安全な復帰への近道となります。
手術以外の選択肢としては、再生医療という治療法があります。
幹細胞治療やPRP療法(多血小板血漿療法)など、患者さま自身の幹細胞・血液を活用する治療法です。
手術を避けたい方や、早期復帰を希望される方にとって、治療の選択肢の一つとなる可能性があります。
以下は当院で変形性膝関節症と前十字靭帯断裂を抱える方に再生医療を行い、しゃがみ込みの痛みが改善した症例になりますので、ぜひ参考にしてください。
再生医療について詳しくは、以下の動画でも紹介しています。
前十字靭帯断裂でお悩みの方は、当院「リペアセルクリニック」にご相談ください。
前十字靭帯断裂のスポーツ復帰に関するよくある質問と回答
前十字靭帯断裂からのスポーツ復帰についてよくある質問を紹介します。
復帰までの不安を解消するために、ぜひ参考にしてください。
前十字靭帯断裂の手術の成功率は?
前十字靭帯再建術は、確立された手術方法であり、多くの患者さまが競技に復帰しています。
研究によると、再建術後1年で33〜92%の方がスポーツに復帰できたという報告※があります。
※出典:PubMed
復帰率に幅がある理由は、リハビリ環境や競技レベルによって差が出るためです。
専属トレーナーのサポートを受けられるプロ選手では90%以上が復帰できた一方、一般の競技者では復帰率が低くなる傾向があります。
サッカー選手が前十字靭帯断裂から復帰するまでにかかる期間は?
サッカー選手の場合、前十字靭帯断裂から競技復帰までには一般的に8カ月〜12カ月程度かかります。
サッカーは急な方向転換やジャンプ、接触プレーが多いスポーツです。
そのため、膝の安定性と筋力が十分に回復していないまま復帰すると、再断裂のリスクが高まります。
医師や理学療法士、トレーナーと連携しながら、安全に競技復帰できるよう計画的にリハビリを進めましょう。
監修者
坂本 貞範
Sadanori Sakamoto
医療法人美喜有会 理事長
「できなくなったことを、再びできるように。」
人生100年時代、皆様がより楽しく毎日を過ごせることの
お手伝いができれば幸甚の至りでございます。
略歴
1997年3月関西医科大学 医学部卒
1997年4月医師免許取得
1997年4月大阪市立大学(現大阪公立大学)医学部附属病院 勤務
1998年5月大阪社会医療センター附属病院 勤務
1998年9月大阪府立中河内救命救急センター 勤務
1999年2月国立大阪南病院 勤務
2000年3月野上病院 勤務
2003年3月大野記念病院 勤務
2005年5月さかもとクリニック 開設
2006年12月医療法人美喜有会設立 理事長就任
2019年9月リペアセルクリニック大阪院 開設
2021年5月リペアセルクリニック東京院 開設
2023年12月リペアセルクリニック札幌院 開設





















