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40代以降で膝が痛い原因は?対処法や治療法を医師が解説

40代以降で膝が痛い原因は?対処法や治療法を医師が解説
公開日: 2025.10.31

「最近、階段の上り下りがつらい……」

「急に立ち上がったり、しゃがんだりするときに膝にズキッと痛みが走る……」

仕事や家事で忙しい40代では、ふとした瞬間の膝の痛みを「年のせいかな?」と見過ごす場合もあるでしょう。

しかし、膝の痛みを放置すると状態が悪化し、日常生活や体を動かす趣味に支障が出る場合があります。

本記事では、40代から増える膝の痛みの原因やご自分でできるセルフケア、近年注目されている再生医療について詳しく解説します。

ご自身に合った痛みへの対処法や治療法を見つけるために、ぜひお役立てください。

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40代から膝に痛みが出やすくなる原因

40代から膝の痛みを訴える人が増える主な原因は、以下の3つです。

体重の増加 膝への負荷が増え、クッションの役割を持つ軟骨のすり減りを早める
加齢による変化

・軟骨の水分量が減少して弾力性が失われることでクッション機能が落ち、衝撃が骨に伝わりやすくなる

 

・女性の場合は、ホルモンバランスの変化で軟骨が傷つきやすくなる傾向にある

筋力の低下 膝を支える筋力が低下して関節が不安定になり、軟骨などへの負担が増える

40代は体重が増えやすくなったり、膝を支える筋力が落ち始めたりと身体にさまざまな変化が現れ始める時期です。

長年の負担が膝関節に蓄積し、痛みとして表面化する傾向にあります。

膝の痛みは、ここまでに挙げた原因が1つ、もしくは複数重なって生じます。

また身体に起きる変化が原因で、次項で紹介する疾患が隠れている場合があるため注意が必要です。

歩くと膝が痛いのはなぜ?40代以降に多い疾患

歩くと膝が痛む原因は膝に体重がかかることで、すり減った軟骨や傷ついた組織に刺激が加わるからです。

40代以降では、加齢にともなって膝の状態が変化し、痛みを引き起こす病気やけがが隠れている場合があります。

代表的な疾患には、以下のようなものがあります。

ご自分の膝の痛みがどの疾患の症状に近いか、ここでチェックしてみましょう。

変形性膝関節症

変形性膝関節症は膝関節のクッションである軟骨がすり減り、炎症や痛みが起きる疾患です。

加齢や体重増加や筋力の低下などが原因で、膝に長年の負担が蓄積した40代以降に発症する傾向にあります。

主な症状 歩き始めや立ち上がる時に痛む、階段の上り下りがつらい
40代以降の主な原因 加齢による軟骨の質の低下、体重の増加や筋力の低下
一般的な対策 太ももの筋力トレーニング、体重管理

※参考:日本整形外科学会「変形性膝関節症

軟骨のすり減りが進行すると、安静にしていても痛みが続く場合があります。

膝半月板損傷

膝半月板損傷は膝の曲げ伸ばしで引っかかりを感じる場合、クッションの役割を担う半月板が傷ついている可能性があります。

主な症状 「ゴリッ」という異音や引っかかり感がある、膝が伸びない・曲らない(ロッキング)
40代以降の主な原因 加齢により半月板がもろくなる、日常生活でのささいなひねり動作
一般的な対策 膝に負担をかけない動作を心がける、膝周りの筋力トレーニング

加齢で傷つきやすくなった半月板は、スポーツのような激しい動きだけでなく、立ち上がりや方向転換といった何気ない動作でも損傷する可能性があります。

膝靭帯損傷

膝にぐらつきを感じる場合は、骨と骨をつなぎ、関節を安定させる靭帯の損傷が考えられます。

主な症状 膝がぐらぐらして不安定に感じる、強い痛みと腫れ
40代以降の主な原因 筋力低下による関節の不安定性、急な方向転換や転倒
一般的な対策 受傷直後は安静にする、筋力トレーニングによる再発予防

若い世代ではスポーツ外傷による場合が多いですが、40代以降は筋力低下で関節が不安定になり、日常生活の転倒でも損傷するリスクがあります。

上記それぞれの疾患で紹介した対策は、一般的な内容です。痛みが続く場合や、症状が強い場合は、ご自分で判断せずに必ず整形外科などの医療機関を受診しましょう。

40代以降向けの膝の痛みに対する治療法

膝の痛みを和らげ、悪化を防ぐための対処法として、まずはご自分でできるセルフケアから始めるのが基本です。

ストレッチ

関節の動きを良くする

(例:椅子に浅く座り片足を伸ばし、上体を前に倒して20秒維持)

筋力トレーニング

膝を支える筋肉を鍛える

(例:椅子に深く座り片足を上げ、5〜10秒維持。左右10回ずつ)

日常生活の工夫

膝への負担を減らす

(例:床ではなく椅子に座る、洋式トイレを選ぶ、サポーターを着用する、クッション性の良い靴を選ぶ)

※参考:日本整形外科学会「変形性ひざ関節症の運動療法

もしセルフケアを続けても痛みが改善しない場合は、専門的な治療も選択肢になります。

「ヒアルロン酸注射や痛み止めで良くならない、でも手術は避けたい」という場合の治療法として、再生医療があります。

ご自身の血液や脂肪から抽出した成分を活用し、身体が本来持つ修復能力を高めて、痛みの軽減や機能改善を目指す治療法です。

代表的な治療法として「幹細胞治療」と「PRP療法」を紹介します。

幹細胞治療 ご自身の脂肪から取り出した幹細胞を注射し、炎症を抑えたり組織の修復を促したりする作用が期待できる
PRP療法 ご自身の血液から血小板を多く含む成分を抽出し、組織の修復を促すことで痛みの軽減などが期待できる

なお、当院(リペアセルクリニック)では、患者さまの負担が少ない「自己脂肪由来幹細胞治療」を行っております。

再生医療の治療法や症例については、当院の公式LINEでも紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

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40代の膝の痛みは放置せず、原因に合った対処法を行おう

40代から増える膝の痛みの原因とセルフケア、新しい治療法である再生医療について解説しました。

40代の膝の痛み対処法のポイント

  • 40代の膝の痛みは、体重増加・加齢・筋力低下が主な原因
  • 痛みの背景に、変形性膝関節症などの疾患が隠れている場合がある
  • 対処の基本は、体重管理や運動などのセルフケア
  • セルフケアで改善しない、痛みが強い場合は医療機関へ相談
  • 手術以外の治療法として、再生医療という選択肢がある

まずはご自分でできる体重管理やストレッチから始めるのが、痛みの悪化を防ぐ基本となります。

しかし、セルフケアだけでは痛みが改善しない方や、手術には抵抗がある方もいます。

そのような場合、手術を回避する選択肢として、リペアセルクリニックの再生医療をご検討ください

当院では、ご自身の脂肪から抽出した幹細胞を用いる治療を行っています。

手術や入院を必要とせず、体への負担に配慮した治療で、幹細胞が持つ組織の修復を促す力を活用して、痛みの軽減が期待できます。

不安な気持ちを一人で抱え込まず、専門家に相談しながら、あなたに合った治療法を見つけていきましょう。

再生医療にご興味のある方は、当院(リペアセルクリニック)へご相談ください。

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監修者

坂本 貞範

Sadanori Sakamoto

医療法人美喜有会 理事長

「できなくなったことを、再びできるように。」
人生100年時代、皆様がより楽しく毎日を過ごせることの
お手伝いができれば幸甚の至りでございます。

略歴

1997年3月関西医科大学 医学部卒

1997年4月医師免許取得

1997年4月大阪市立大学(現大阪公立大学)医学部附属病院 勤務

1998年5月大阪社会医療センター附属病院 勤務

1998年9月大阪府立中河内救命救急センター 勤務

1999年2月国立大阪南病院 勤務

2000年3月野上病院 勤務

2003年3月大野記念病院 勤務

2005年5月さかもとクリニック 開設

2006年12月医療法人美喜有会設立 理事長就任

2019年9月リペアセルクリニック大阪院 開設

2021年5月リペアセルクリニック東京院 開設

2023年12月リペアセルクリニック札幌院 開設