突き指に湿布は効果的?早く治す方法も解説

突き指に湿布は効果的?早く治す方法も解説
公開日: 2025.10.31

スポーツや家事の最中に突き指をして、指の腫れや痛みにお悩みの方は多いのではないでしょうか。

湿布には炎症や痛みを和らげる効果がありますが、突き指を根本的に治療するものではありません。

そのため、突き指をした直後は氷やアイスパックで冷やして炎症を抑えましょう。

本記事では、突き指をした際の対処法や、やってはいけない応急処置などについて解説します。

また、当院(リペアセルクリニック)の公式LINEでは、再生医療の情報や症例も公開しています。

突き指の痛みがなかなか治まらない方や、早く回復したい方は参考にしてください。

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突き指をした際の対処法|指を冷やした後の湿布が効果的

突き指をした際の対処法は、以下の通りです。

それぞれ詳しくみていきましょう。

湿布の効果|痛みや炎症を和らげる

湿布には、痛みを和らげたり炎症を抑えたりする鎮痛・消炎作用があります。

湿布を使用する際のポイントは、以下の通りです。

ポイント 詳細
冷湿布・温湿布の使い分け 指を冷やしたり温めたりする効果はほとんどないため、好みで使用可能
1回につき6〜8時間を目安にする 同じ部位に繰り返し貼ると、かぶれやかゆみなどの肌トラブルを起こすことがある
受診の目安 ケアしても回復が感じられなかったり症状が強くなったりする場合

冷湿布と温湿布は、実際に患部を冷やしたり温めたりする効果はほとんどありません。

「スーッとする」「じんわり温かい」といった感覚の違いは配合成分によるもので、どちらを選んでも鎮痛・消炎の効果は同じです。

突き指直後の熱感や腫れ、痛みを抑えたい際は氷のうで冷やし、症状が落ち着いて血行促進や筋肉の緊張を和らげたい際は、入浴や蒸しタオルなどで温めましょう。

湿布はあくまで応急的なサポートとして使うもので、治療の代わりにはなりません。

3~4日間使用しても回復の兆しが見えない場合や痛みが強くなる場合は、自己判断で続けず早めに整形外科を受診しましょう。

RICE処置を行う|冷却・安静・圧迫・挙上が基本

突き指をした直後はRICE処置(ライス処置)を行い、腫れや痛みを抑えて早期の回復につなげましょう。

RICE処置の内容は、以下の通りです。

処置 内容
Rest(安静) 指を動かさず、無理に伸ばしたり曲げたりしない
Ice(冷却)
  • 受傷初日は氷で1時間おきに20分冷やし、2~3日目は6回程度の冷却を推奨
  • 冷湿布は鎮痛・消炎を目的として使われるもので、冷却効果はほとんどない
Compression(圧迫) 軽く包帯で固定し、腫れを防ぐ
Elevation(挙上) 心臓より高い位置で冷却すると効果的

※出典:公益財団法人スポーツ安全協会「救急ハンドブック」

RICE処置はあくまで応急的な対応なので、できるだけ早めに医療機関を受診し専門医による診断と治療を受けましょう。

以下の記事は、RICE処置について解説していますので参考にしてください。

テーピングを巻く|指を曲げると痛い場合は伸ばして固定

突き指をした際は、無理に動かさず伸ばした状態で固定すると、痛みの軽減に効果的です。

テーピングや副木(そえぎ)で指を支えて、再負傷や炎症の悪化を防ぎましょう。

テーピングの手順は、以下の通りです。

  • 1.手の甲の付け根から指先まで、さらに手のひらの付け根にかけてテープを貼る
  • 2.指先から指の付け根に向かって、らせん状にテープを巻き付けて固定する

強く巻きすぎると血流が悪くなり、しびれや血流障害を起こすおそれがあるため以下の症状がある際は、すぐにテープを外してください。

  • 発疹
  • かゆみ
  • 赤黒く変色する
  • 指先が締めつけられて痛い

テーピングは突き指の応急的な固定として有効ですが、長時間や強く巻きすぎないのが大切です。

痛みや腫れが強いときや違和感が続くときは、自己判断せず早めに整形外科を受診しましょう。

やってはいけない突き指の応急処置|悪化を招くNG行動

突き指をした際、誤った応急処置を行うと症状が悪化する恐れがあります。

とくに以下の行動は避けましょう。

やってはいけない応急処置 詳細
無理に引っ張る・揉む 骨や靭帯を傷つけるリスクがあり、治りが遅くなる可能性がある
すぐに温める 受傷直後の炎症を悪化させ、腫れや痛みが強くなる恐れがある
何もせず放置する 腫れや痛みが長引き、回復が遅れる原因になる

突き指の応急処置は、RICE処置(安静・冷却・圧迫・挙上)や必要に応じたテーピングが基本です。

無理な自己判断はせず、痛みや腫れが強い場合は早めに整形外科を受診しましょう。

湿布を貼っても治らない・内出血がある突き指は、骨折や靭帯損傷の可能性も

湿布を貼っても、痛みや腫れ、変色が改善しない場合は注意が必要です。

とくに、内出血(青紫色のあざや爪の下の黒ずみ)がある場合は、指の内部で骨や靭帯が損傷しているサインかもしれません。

骨折・脱臼・靭帯損傷などが隠れている場合は湿布だけでは回復せず、放置すると指の変形や動きの制限、慢性的な痛みにつながるリスクがあります。

強い痛みや腫れ、変色があるときは自己判断せずに整形外科でレントゲン検査などの診断を受けましょう。

以下の記事では、突き指と骨折を見分けるポイントについて紹介しているので参考にしてください。

突き指の痛みを和らげるには湿布も使えるが、症状によっては早めに受診しよう

湿布は突き指そのものを治す効果はほとんどありませんが、炎症や痛みを和らげる補助として役立ちます。

軽度の突き指であれば、RICE処置と湿布を組み合わせて回復する場合もあります。

ただし、次のような症状がある場合は早めに整形外科を受診してください。

  • 痛みや腫れが強い
  • 数日経っても症状が改善しない
  • 変色がみられる

これらの症状は、治療やリハビリに時間のかかる大きなケガの可能性があります。

骨や靭帯が損傷している場合は、再生医療による治療も選択肢の一つです。

当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、再生医療の情報や症例を公開しています。

突き指を含む関節の治療法について詳しく知りたい方は、ぜひ参考にしてください。

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突き指と湿布に関するよくある質問

突き指と湿布に関するよくある質問は、以下の通りです。

それぞれ詳しくみていきましょう。

突き指に湿布を貼るとスースーするのはなぜ?

突き指に湿布を貼ったときに「スースーする」と感じるのは、冷湿布に配合されているハッカやメントールによるものです。

ハッカやメントールは、皮膚に作用して痛みの感覚を和らげるため、実際に患部を冷やしたり温めたりする効果はほとんどありません。

「スースーする」と感じるのはあくまで「感覚の変化」であり、痛みや炎症の直接的な治療効果ではないことを理解しておきましょう。

突き指には冷えピタと湿布のどちらが良いですか?

突き指には、湿布を補助的に活用しましょう。

冷えピタは皮膚の表面の温度を下げる仕組みのため、ケガによる腫れや痛みの原因となる体内の反応には直接作用しません。

突き指の直後は、氷やアイスパックで1時間おきに20分程度冷やすアイシングが効果的です。

その上で湿布を併用すると、痛みや不快感を和らげる効果が期待できます。

痛みや腫れが長引く場合は、早めに整形外科を受診しましょう。

監修者

坂本 貞範

Sadanori Sakamoto

医療法人美喜有会 理事長

「できなくなったことを、再びできるように。」
人生100年時代、皆様がより楽しく毎日を過ごせることの
お手伝いができれば幸甚の至りでございます。

略歴

1997年3月関西医科大学 医学部卒

1997年4月医師免許取得

1997年4月大阪市立大学(現大阪公立大学)医学部附属病院 勤務

1998年5月大阪社会医療センター附属病院 勤務

1998年9月大阪府立中河内救命救急センター 勤務

1999年2月国立大阪南病院 勤務

2000年3月野上病院 勤務

2003年3月大野記念病院 勤務

2005年5月さかもとクリニック 開設

2006年12月医療法人美喜有会設立 理事長就任

2019年9月リペアセルクリニック大阪院 開設

2021年5月リペアセルクリニック東京院 開設

2023年12月リペアセルクリニック札幌院 開設