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膝の靭帯損傷の応急処置でやってはいけないことは?RICE処置の正しい方法から病院での治療まで解説

公開日: 2019.09.28
更新日: 2025.07.01

膝の靭帯を損傷した場合、受傷直後の応急処置が回復に大きく影響します。

適切な応急処置を行うことで痛みや腫れを軽減し、治療期間の短縮につながりますが、誤った対処や応急処置を怠ると、症状が悪化したり治療が長期化したりする可能性があります。

スポーツ医学で推奨される応急処置の基本が「RICE処置」です。

本記事では、膝の靭帯損傷が疑われる場合に確認すべき症状や、RICE処置の正しい手順について解説します。

応急処置後の病院での治療の流れについても解説します。

また、現在リペアセルクリニックでは靭帯損傷をはじめとした、重度のスポーツ障害に対して「手術せずに改善が見込める」再生医療についての情報を公式LINEにて配信しております。

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膝の靭帯損傷かも?まず確認したい症状と危険なサイン

膝の靭帯損傷は受傷から約3週間は、膝の痛みや腫れ、可動域の制限などの症状が続きます。受傷直後は、痛みや可動域制限の症状がないか注意してください。

通常、痛みや腫れは1〜3週間ほどで徐々に軽減しますが、その後も膝の不安定感や、階段の昇降・ひねり動作での違和感が続くことがあります。

これは靭帯が損傷しているサインかもしれません。

すぐに医療機関を受診すべき膝の症状

膝の不安定感がある場合は、すぐに医療機関を受診しましょう。

膝の不安定感を放置すると、軟骨や半月板損傷、慢性的な膝の痛みにつながる可能性があります。

さらに、将来的に変形性膝関節症を発症する原因になります。

受傷直後の症状が軽かった場合でも、膝に不安定感がある方は必ず医療機関で治療を受けてください。

膝の靭帯損傷における正しい応急処置「RICE」の具体的な手順

膝の靭帯損傷における応急処置「RICE」の正しい手順を紹介します。

RICE処置の手順について、詳しく解説します。

①Rest(安静):損傷の拡大を防ぐ最初のステップ

損傷部位の炎症や腫れが悪化しないよう、包帯や添え木で患部を固定して安静にします。患部が痛まない姿勢を取るようにしてください。

受傷直後に無理に動かすと、症状の悪化や治療期間が長期化する恐れがあります。

⓶Icing(冷却):痛みと腫れを抑えるための正しいアイシング

氷を直接患部に当てないよう、アイスバッグやビニール袋に入れて、タオルを間に挟んで患部を冷却します。

患部の感覚がなくなったら一度氷を外し、皮膚感覚が戻ってきたらもう一度冷却します。

1回10~15分が目安です。この作業を何度か繰り返してください。

患部の温度を下げると、痛みを抑える効果があります。冷やしすぎると凍傷のリスクがあるため、注意して行いましょう。

③Compression(圧迫):内出血と腫れを最小限に

患部にテープなどを巻いて圧迫します。圧迫することで、腫れや内出血を抑える目的があります。

きつすぎると神経障害や血流障害が起こるので、圧迫した後は感覚や皮膚の色に注意してください。

患部周辺のしびれ、皮膚や爪の変色が見られたら、すぐに圧迫を緩めましょう。

④Elevation(挙上):腫れを早くひかせるための工夫

心臓より高い位置に患部を挙げることで内出血や腫れを軽減する効果が期待されます。

下に布団やクッションを敷くと患部を安静にしたまま挙上できます。

動かすと痛みが生じる場合は、無理のない範囲で行いましょう。

膝の靭帯損傷が疑われる場合にやってはいけないこと

膝の靭帯損傷が疑われる場合は、以下の4つの行動を控えてください。

  • 暖めすぎる
  • マッサージする
  • 強い薬を使って痛みをごまかす
  • 片足に負担をかける

患部を暖めすぎると、炎症が悪化してしまう可能性があります。

また、自己流でマッサージを行うと症状が悪化するケースがあるため、膝の靭帯損傷が疑われる場合は医療機関を受診しましょう。

強い湿布や痛み止めを使うと一時的に痛みが軽減されますが、これは根本的な治療ではありません。

靭帯損傷の場合、痛みが和らいだからといって無理に動かすと、損傷が悪化したり治癒が遅れたりする可能性があります。

さらに、日常生活でも注意が必要です。歩く際に片足をかばうようにして歩いていると、他の部位や逆の足に負担がかかってしまいます。

痛みがあるときは、ゆっくり、歩幅を小さくして歩きましょう。

応急処置の後はどうする?病院受診の目安と流れ

応急処置をした後は、早めに病院を受診しましょう。

応急処置後に病院を受診しなかった方で、以下の症状がある場合は医療機関を受診してください。

  • 患部の痛みや腫れが強い
  • 歩行や関節の曲げ伸ばしが困難
  • 痛みや腫れが数日たっても軽減されない
  • 同じ場所を何度も痛めた経験がある

腫れや痛みがひかない場合や、歩行・曲げ伸ばしが困難な場合、重度の靭帯損傷の可能性があります。

放置すると腱や骨の損傷につながるため、病院を受診してください。

靭帯損傷を複数回経験された方は、複数の靭帯を同時に損傷する「複合損傷」を引き起こす可能性があります。

複合損傷は、とくに膝の靭帯に多く見られるため注意が必要です。

膝の靭帯損傷は最初の応急処置が重要

膝の靭帯損傷は、応急処置「RICE」を早急に行いましょう。応急処置を適切に行うと、その後の痛みや腫れの軽減や治療期間の短縮につながります。

応急処置を行う際は、冷やしすぎない、圧迫しすぎないように注意して行ってください。

痛みや腫れが数日たっても続く、膝の曲げ伸ばしが難しいなどの症状があった場合は、医療機関を受診して治療を受けましょう。

当院「リペアセルクリニック」では、入院の必要がなく、リハビリ期間の短縮が期待できる再生医療での治療を行っております。

再生医療をご検討の方は、当院にお問い合わせください。

膝の痛みは⼿術しなくても治療できる時代です。

監修者

坂本 貞範

Sadanori Sakamoto

医療法人美喜有会 理事長

「できなくなったことを、再びできるように。」
人生100年時代、皆様がより楽しく毎日を過ごせることの
お手伝いができれば幸甚の至りでございます。

略歴

1997年3月関西医科大学 医学部卒

1997年4月医師免許取得

1997年4月大阪市立大学(現大阪公立大学)医学部附属病院 勤務

1998年5月大阪社会医療センター附属病院 勤務

1998年9月大阪府立中河内救命救急センター 勤務

1999年2月国立大阪南病院 勤務

2000年3月野上病院 勤務

2003年3月大野記念病院 勤務

2005年5月さかもとクリニック 開設

2006年12月医療法人美喜有会設立 理事長就任

2019年9月リペアセルクリニック大阪院 開設

2021年5月リペアセルクリニック東京院 開設

2023年12月リペアセルクリニック札幌院 開設

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