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膝蓋軟骨軟化症の治し方は?原因や症状、治療期間について解説

公開日: 2019.09.04
更新日: 2025.02.07

膝蓋軟骨軟化症とは、主に膝の酷使が原因で発症する膝の疾患です。

本記事では、膝蓋軟骨軟化症の治療法について詳しく解説します。

主な原因や症状についても解説しているので、膝蓋軟骨軟化症についての知識を深め、自分に合う治療を受けてください。

また、悪化を防ぎ、日常生活への影響を最小限に抑えましょう。

膝蓋軟骨軟化症とは

膝蓋軟骨軟化症とは、膝のお皿(膝蓋骨)の内側にある軟骨が柔らかくなったり、変形したりする疾患です。

膝蓋骨は、膝の前面を保護する重要な役割を担っています。

通常、関節は軟骨や関節液がクッションになり、骨同士の摩擦や衝突を防いでいます。しかし、膝蓋軟骨に異常があると、そのクッション機能が損なわれ、痛みが発生します。

膝蓋軟骨軟化症は、ランニングやジョギングなど膝を酷使するスポーツをしている方に多いことから、別名「ランナー膝」とも呼ばれています。

膝蓋軟骨軟化症の原因

膝蓋軟骨軟化症の主な原因は、以下の通りです。

  • 身体構造に問題がある
  • ランニングやジャンプなど、膝への負担が大きいスポーツをする
  • 階段の上り下りや屈伸運動など日常生活の中で膝に負担がかかっている

膝蓋骨のズレや偏平足で膝に負担がかかりやすいなど構造的な問題が原因になることもあります。

しかし、膝への負担が大きいランニングなどの動作を日常的に行うことで、膝蓋軟骨軟化症に繋がることが多いです。

スポーツ以外にも日常生活の中で膝に大きな負担がかかることもあるため、注意しましょう。

膝蓋軟骨軟化症の症状

膝蓋軟骨軟化症に見られる主な症状は、以下の通りです。

  • 膝周りのうずくような痛み
  • 特定の動作をすると膝の裏が痛む
  • 膝を曲げ伸ばしした際に引っ掛かる感じがある

膝蓋軟骨軟化症は、膝周辺にうずくような鈍い痛みを感じることが多いでしょう。

階段を上る、スポーツをする、長時間座っている、走るなどの動作で痛みが生じます。

膝蓋軟骨軟化症の治療法

膝蓋軟骨軟化症の治療法は、主に5つあります。

膝蓋軟骨軟化症の治療法について、詳しく解説します。

保存療法

サポーターやテーピングなど、ご自身でできる治療法もあります。

サポーターは、自分の足に合ったものを選びましょう。

種類はたくさんありますが、膝を保護する、安定性のあるサポーターがおすすめです。

薬物療法

膝の痛みを緩和するため、痛み止めを服用し安静にすることが重要です。

膝蓋軟骨軟化症には、痛みや腫れを軽減するのに役立つ非ステロイド性抗炎症薬が用いられることが多いです。

副作用を引き起こす恐れがあるので、長期間の服用には注意が必要です。

理学療法

理学療法では、筋力トレーニングやストレッチを行って痛みを緩和させることが期待できます。

膝蓋骨(膝のお皿)は、太ももの前側に位置する大腿四頭筋に繋がっています。トレーニングで太ももの筋肉を強化することで膝関節が安定し、痛みを予防することができます。

また、膝蓋骨は関節の動きに伴い上下に動くため、ストレッチをして膝の柔軟性を高めることで、痛みの予防にもつながります。

ただし、無理なストレッチは逆効果です。膝の状態を考慮しながら運動しましょう。

手術療法

保存療法や薬物療法で症状が改善されない場合は、手術療法が検討されるケースがあります。

膝蓋軟骨軟化症では関節鏡視下手術が行われます。関節鏡視下手術とは、一般的なメスを使ったものではなく、関節に数か所の小さい穴を空け、内視鏡を挿入して行う手術です。

身体への負担が比較的少なく、傷も小さく済むため回復が早い利点があります。

再生医療

膝蓋軟骨軟化症の治療には、手術しない治療法として再生医療という選択肢もあります。

再生医療とは、機能障害や機能不全になった組織に対して、体が持つ再生能力を利用して損なわれた機能を再生させる医療技術のことです。

当院(リペアセルクリニック)では、患者さま自身の細胞を採取・培養して治療を行うため、拒絶反応やアレルギーのリスクが少ない幹細胞治療をご提案しています。

手術や入院も必要ないため、日常生活へ戻るのも早いので注目されている治療方法です。

膝蓋軟骨軟化症の治療期間は?治らない方は再生医療を検討

膝蓋軟骨軟化症の治療期間は、個人差がありますが数週間〜数ヶ月程度かかるのが一般的です。

初期の段階であれば、数週間程度の保存療法で症状の改善が見られることもあります。

重症化して保存療法や薬物療法でも改善が見られない場合、最終的に手術を受けなければならないケースもあるでしょう。

しかし、現在では手術をしない治療法として再生医療が注目されています。

再生医療は患者さま自身の細胞や組織を利用するため、アレルギーや拒否反応のリスクが少ない治療法です。

膝蓋軟骨軟化症を手術せずに治したい方は、当院の再生医療による治療をご検討ください。

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膝蓋軟骨軟化症の重症度と日常生活への影響

膝蓋軟骨軟化症の程度と日常生活への影響を解説します。ご自身の生活を振り返り、どの程度進行しているのか考えてみてください。

膝蓋軟骨軟化症の重症度

膝蓋軟骨軟化症の程度は以下の3段階に分けられます。

軽度 運動時・歩行時にときどき膝の痛みがある
中度 運動時や歩行時に頻繁に膝の痛みがある
重度 安静時にも痛みがある

重度になると、安静にしていても痛みがあります。重度になる前に治療を受けるようにしましょう。

日常生活の影響

軽度であっても歩く際に痛みを感じ、日常生活に悪影響を及ぼす可能性があります。その結果、生活の質が低下する恐れがあります。

例えば、「階段を上る」や「椅子から立ち上がる」といった膝を曲げ伸ばしする動作は、日常生活で頻繁に行われるものです。

「病院にいくほどのものではない」と放置していると、症状が悪化し日常生活に支障をきたすほどの重症になるケースがあります。

早めに医師の診察を受け、治療を開始することが重要です。

【まとめ】ランナー膝と呼ばれる膝蓋軟骨軟化症の治し方

膝蓋軟骨軟化症の症状や治し方、治療期間について解説しました。

運動を行っている方に多い膝蓋軟骨軟化症ですが、膝蓋骨のズレや扁平足で膝に負担がかかりやすいなど身体的構造によって発症するケースもあります。

軽症の場合はときどき膝に違和感がある程度の症状ですが、放置すると日常生活に影響を及ぼすほど悪化するケースもあるため、早めに医師の診断を受けましょう。

なかなか治らないとお悩みの方は、再生医療の選択肢もあります。痛みや症状を鑑みて、最適な治療法を検討してください。

監修者

坂本 貞範

Sadanori Sakamoto

医療法人美喜有会 理事長

「できなくなったことを、再びできるように。」
人生100年時代、皆様がより楽しく毎日を過ごせることの
お手伝いができれば幸甚の至りでございます。

略歴

1997年3月関西医科大学 医学部卒

1997年4月医師免許取得

1997年4月大阪市立大学(現大阪公立大学)医学部附属病院 勤務

1998年5月大阪社会医療センター附属病院 勤務

1998年9月大阪府立中河内救命救急センター 勤務

1999年2月国立大阪南病院 勤務

2000年3月野上病院 勤務

2003年3月大野記念病院 勤務

2005年5月さかもとクリニック 開設

2006年12月医療法人美喜有会設立 理事長就任

2019年9月リペアセルクリニック大阪院 開設

2021年5月リペアセルクリニック東京院 開設

2023年12月リペアセルクリニック札幌院 開設

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