膝をつくと痛い原因とは?自分でできる対処法から適した治療方法まで詳しく解説!
公開日: 2019.08.10更新日: 2025.06.30
「ピリッと痛みが走る」「毎日耐え難い痛みがある」といった、膝をついた際の痛みにお悩みの方も多いのではないでしょうか。
膝に痛みを感じる原因は一つではなく、さまざまな疾患や問題が関係している場合があります。
痛みを軽減し改善するためには、まずは原因をしっかりと把握し、適切な対処法を講じることが重要です。
そこで本記事では、膝をつくと痛い原因を詳しく解説し、自分でできる対処法から専門的な治療方法まで幅広く紹介していきます。
原因を把握し、適切な対処を行うことで痛みの改善につながるのでぜひ参考にしてみてください。
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目次
膝をつくと痛い原因
膝をつくと痛い原因は、膝の皿の前にあるクッションの炎症や、加齢に伴う軟骨のすり減りなど様々です。
下記では原因について詳しく紹介していくので、自分に当てはまるものがあるか確認するためにも、ぜひ参考にしてみてください。
皮下神経痛
皮下神経痛は、膝に鈍的な刺激などを受けることで、皮下組織に炎症を引き起こしてしまう症状です。
外傷が治っても神経痛として現れることから、膝をつくと痛みが生じます。
また、神経痛の場合は軟骨や筋肉などに症状が出ているケースとは異なり、痛みが長引くこともあります。
レントゲンなどの画像検査では異常が見つかりにくいため、原因不明の痛みとして見過ごされやすいケースも。
原因がはっきりしないものの、膝をつくと痛い状態が続く場合は、皮下神経の障害も視野に入れて専門医に相談することが重要です。
滑液包炎
滑液包炎とは、クッションの役割を果たす滑液包が炎症し、余分な関節液が溜まってしまう疾患です。
余分な関節液が溜まってしまうと膝の可動域を制限してしまうので、普段の動きに支障をきたします
また、膝をついたときに痛みが生じるだけでなく、足の曲げ伸ばしでも痛みを伴います。
通常は膝への負担を減らすことで改善に向かいますが、すり傷などから細菌が侵入して「化膿性滑液包炎」に進行するケースには注意が必要です。
膝蓋骨の損傷
膝蓋骨の損傷は名前の通り、膝の皿(膝蓋骨)の損傷で発症する疾患です。
損傷には、一度の大きな力で起こる急性のものと、継続的な負担で起こる慢性のものがあります。
- 膝蓋骨骨折
- 膝蓋骨軟骨軟化症
急性の損傷の代表は「膝蓋骨骨折」で、転倒して膝を直接コンクリートに打ち付けるなど、強い衝撃で発生します。
膝蓋骨骨折の場合は、即座に医療機関での治療が必要となります。
一方、慢性的な負担で生じるのが「膝蓋骨軟骨軟化症(しつがいこつなんこつなんかしょう)」です。
膝蓋骨軟骨軟化症は膝蓋骨の裏側を覆う関節軟骨が、使いすぎなどによってすり減ったり、柔らかく変性したりする状態のことを呼びます。
特に階段の上り下りや、長時間座った後に立ち上がる際に、膝の皿の奥に鈍い痛みを感じる場合が多いケースがあります。
変形性膝関節症
膝をつくと痛い原因の一つに、変形性股関節症が関与していることがあります。
変形性股関節症は、股関節の軟骨が摩耗して骨同士が擦れ合い、炎症や痛みを引き起こす疾患です。
特に膝をつく際には、股関節周辺の筋肉や靭帯が無理な力を受け、痛みを感じやすくなります。
股関節が痛むことで無意識に膝をかばうような不自然な歩き方になり、関節に過剰な負担がかかり痛みを発症させることも。
膝の治療をしても痛みが改善しない場合、実は股関節に問題が隠れている可能性があるので、注意が必要です。
その他の原因
これまで挙げた原因以外にも、膝周辺の特定の組織の炎症や、全身性の病気の一症状として、膝をつくと痛いと感じることがあります。
膝の痛みの原因は多岐にわたるため、自己判断は難しく、正確な診断のためには専門医への相談が不可欠です。
【考えられるその他の原因】
- 脂肪体炎(しぼうたいえん)
- 腱の炎症(ジャンパー膝・鵞足炎など)
- 痛風(つうふう)・偽痛風
脂肪体炎(しぼうたいえん)は膝の皿の下にあるクッション組織が、膝を曲げる動作で関節に挟み込まれて炎症を起こす状態です。
正座やしゃがみ込み、膝立ちといった動作で特に痛みが強くなるのが特徴です。
またスポーツによるジャンプやランニングの繰り返しで、膝の皿の下の腱(膝蓋腱)や、膝の内側の腱(鵞足)に炎症が起こることがあります。
炎症部位に、膝をつく動作で負担がかかることで痛みが生じます。
痛風は血液中の尿酸などの結晶が関節内に溜まり、ある日突然、激しい痛みと腫れ、熱感を伴う関節炎を引き起こす病気です。
膝関節は好発部位の一つであり、発作中は膝をつくどころではないほどの激痛に襲われる場合も。
上記のような症状が見られた場合は、早めに医師に相談し、重症化を防ぎましょう。
膝をつくと痛い時の対処法
膝をつく行為はは日常的に行う動作のひとつであり、痛みが生じることで相当なストレスになってしまいます。
また、放置すると痛みの症状が長引く可能性があるので注意が必要です。
そこでこの項目では、膝をつくと痛いときの対処法を紹介します。
症状の改善・完治を目指すために、ぜひ参考にしてみてください。
激しい運動などは控える
膝をつくと痛い場合は、炎症を引き起こしている可能性があるので激しい運動は控えましょう。
炎症を起こした膝を酷使してしまうと、膝をつくときの痛みだけでなく歩行にも影響を及ぼす可能性が出てきます。
「少しの痛みだから大丈夫」「我慢できる」と無理に運動するのは禁物です。
まずは安静にして膝の様子を見守ってください。
サポーターを使う
膝をつくと痛い原因のひとつに、膝に負担がかかりすぎていることが挙げられます。
負担を軽減するためにも、膝をよく使う方はサポーターの使用がおすすめです。
サポーターの使用で歩行も楽になり、不意に膝をついてしまっても痛みを軽減してくれます。
また、膝をつく際の痛みだけでなく、膝の動きを全体的に補助してくれるため、根本となる疾患の改善につながります。
ストレッチを行う
安静にしすぎた結果、膝周りの筋力が低下し治癒前よりも膝をつくと痛い状態になってしまう可能性さえあります。
そんな状態を避けるためにも、膝が痛いときにおすすめの簡単なストレッチを紹介します。
- 椅子に腰かけ片方の足をのばす(つま先は上向きに)
- 背筋を伸ばしたまま体を前に倒す
- 前屈をするように伸ばした足の指先を手でつかむ
痛みを伴ったまま行うと症状が悪化する可能性もあるので、無理はせずに、ストレッチを習慣化することが大切です。
柔軟性・関節の可動性を向上させながら、症状の改善を目指せます。
病院で治療をする
膝の痛みといってもさまざまな要因があります。
したがって、痛みに合わせた治療法を実施することが大切です。
痛みの原因はMRIやレントゲンなどを撮ってはじめてわかるものもあります。
そのため自己判断で解決しようと考えるのは危険です。
痛みの度合いや、軟骨または筋肉の状態によっては手術になる可能性もあります。
手術と聞くと避けてしまう人もいるかもしれませんが、早急に治療しておかないと症状が悪化してしまうので、痛みが引かない場合は病院を受診しましょう。
膝をつくと痛い時の治療法
膝をつくと痛い時の治療法は、基本的には安静などの応急処置から始め、改善しない場合は薬物療法や理学療法・注射といった「保存療法」が中心となります。
保存療法を数ヶ月続けても改善が見られない場合や、重度の変形性膝関節症などでは、関節鏡手術や人工膝関節置換術といった手術療法が検討されます。
膝をつくと痛いという症状を根本から解決するためには、専門医による診断のもと、自身の状態に合った治療法を選択することが重要です。
膝をつくと発症する痛みに対する再生医療という選択肢
再生医療は世界中で注目を集めている分野で、外傷的な要因による膝の痛みに効果を発揮します。
- PRP(多血小板血漿)注入治療
- 幹細胞治療
PRP注入治療は、自分の血液を採取し遠心分離機にかけ血小板を高濃縮したものを抽出し、患部に注入する治療法です。
高濃縮された液体(PRP)の中には多くの成長因子が含まれており、組織の修復や再生を促し膝の痛みを軽減させます。
幹細胞治療は、米2粒程度の脂肪を採取し、細胞の中にある幹細胞を培養し患部に注入します。
培養された幹細胞を注入することで、炎症や痛みを軽減するだけでなく損傷した組織の修復や改善を可能とします。
膝をつくと発症する痛みにお悩みの方は、ぜひ再生医療をご検討ください。
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膝をつくと痛む症状に関するよくある質問と回答
膝をつくと痛む症状は、年齢や痛む場所によって原因が異なることがあります。
そこでこの項目では、膝をつくと痛む症状に関するよくある質問とその回答を紹介していきます。
膝の痛みについてより詳しく理解するために、ぜひ参考にしてみてください。
20代で発症する膝の痛みの要因は?
20代で膝をつくと痛みが生じる主な要因には、過度な運動やスポーツによる負荷が挙げられます。
特に、ジャンプを多用するバスケットボールやバレーボールなどの競技では、膝への負担が大きくなります。
また、急激な体重増加や不適切な姿勢、靴選びも原因となることがあります。
具体的には、ジャンパー膝(膝蓋腱炎)や半月板損傷などが20代に多く見られます。
これらの症状は、膝をつく動作で痛みを感じやすくなります。
膝をつくと外側が痛む要因は?
膝をつくと外側が痛む主な要因としては、腸脛靭帯炎(ランナー膝)や外側半月板損傷が考えられます。
腸脛靭帯炎は、膝の外側を通る腱が炎症を起こす症状で、ランニングやサイクリングなどの繰り返し動作で発症しやすくなります。
外側半月板損傷は、膝の外側にあるクッションの役割を果たす半月板が傷つくことで起こります。
膝の痛みは早期に対処することで予防が可能
膝をつくと痛いという症状は、原因に応じた早期の対処と日々の生活習慣の見直しによって、悪化を防ぎ、改善することが可能です。
原因は滑液包炎や変形性膝関節症、神経の問題など非常に多岐にわたるため、自己判断で放置することは危険です。
「そのうち治るだろう」と考えているうちに症状が進行し、治療がより困難になるケースも少なくありません。
膝をつくと痛いというサインに気づいたら、まずは整形外科を受診し、専門家による正確な診断を受けることが、快方への最も確実な一歩と言えるでしょう。
膝の痛みの治療として、リペアセルクリニックの再生医療も有効な選択肢です。
リペアセルクリニックでは、入院不要で、ご自身の身体への負担を抑えながら痛みの根本的な改善を目指す専門的な再生医療を提供しています。
丁寧なカウンセリングで患者様と一緒に回復を目指していくので、ぜひ検討してみてください。

監修者
坂本 貞範
Sadanori Sakamoto
医療法人美喜有会 理事長
「できなくなったことを、再びできるように。」
人生100年時代、皆様がより楽しく毎日を過ごせることの
お手伝いができれば幸甚の至りでございます。
略歴
1997年3月関西医科大学 医学部卒
1997年4月医師免許取得
1997年4月大阪市立大学(現大阪公立大学)医学部附属病院 勤務
1998年5月大阪社会医療センター附属病院 勤務
1998年9月大阪府立中河内救命救急センター 勤務
1999年2月国立大阪南病院 勤務
2000年3月野上病院 勤務
2003年3月大野記念病院 勤務
2005年5月さかもとクリニック 開設
2006年12月医療法人美喜有会設立 理事長就任
2019年9月リペアセルクリニック大阪院 開設
2021年5月リペアセルクリニック東京院 開設
2023年12月リペアセルクリニック札幌院 開設