膝をつくと痛い原因と対処法まとめ!適切な対応で痛みを軽減しよう
公開日: 2019.08.10更新日: 2024.11.19
「ピリッと痛みが走る」「毎日耐え難い痛みがある」といった膝をついた際の痛みにお悩みの方も多いのではないでしょうか。
膝をつく行為はあらゆる場面で頻繁に行うことから、痛みを発症すると日々生活に支障をきたしてしまいます。
そこで本記事では、膝をつくと痛い原因と対処法を紹介します。原因を把握し、適切な対処を行うことで痛みの改善につながるのでぜひ最後までご覧ください。
- ・膝をつくと痛い原因
- ・膝をつくと痛いときの対処法
目次
膝をつくと痛い原因
立っているときや歩行時には痛くないのに、膝をつくと痛みを感じる方は多いです。また、大した痛みでないことからなんとなく我慢してしまい放置している方もいらっしゃるのではないでしょうか。
しかし、原因が不明なままの放置は症状の悪化を招くので注意が必要です。
そこでこの項目では、膝をつくと痛い原因(疾患)について紹介します。
原因1.皮下神経痛
皮下神経痛は、膝に鈍的な刺激などを受けることで皮下組織に炎症を引き起こしてしまう症状です。外傷が治っても神経痛として現れることから、膝をつくと痛みが生じます。
また、神経痛の場合は軟骨や筋肉などに症状が出ているケースとは異なり、痛みが長引くこともあります。
原因2.滑液包炎
滑液包炎とは、クッションの役割を果たす滑液包が炎症し、余分な関節液が溜まってしまう疾患です。
余分な関節液が溜まってしまうと膝の可動域を制限してしまうので、普段の動きに支障をきたします。また、膝をついたときに痛みが生じるだけでなく、足の曲げ伸ばしでも痛みを伴います。
原因3.膝蓋骨の損傷
膝蓋骨の損傷は名前の通り、膝の皿(膝蓋骨)の損傷で発症する疾患です。
膝の曲げ伸ばしが行いにくくなるだけでなく、膝の痛みとして現れてしまいます。もちろん、膝をついた際にも痛みを感じやすいです。
膝をつくと痛いときの対処法
膝をつく行為はは日常的に行う動作のひとつであり、痛みが生じることで相当なストレスになってしまいます。 また、放置すると痛みの症状が長引く可能性があるので注意が必要です。
そこでこの項目では、膝をつくと痛いときの対処法を紹介します。最後まで確認いただき、症状の改善・完治を目指しましょう。
対処法1.激しい運動などは控える
膝をつくと痛い場合は、炎症を引き起こしている可能性があるので激しい運動は控えましょう。 炎症を起こした膝を酷使してしまうと、膝をつくときの痛みだけでなく歩行にも影響を及ぼす可能性が出てきます。
「少しの痛みだから大丈夫」「我慢できる」と無理に運動するのは禁物です。まずは安静にして膝の様子を見守ってください。
対処法2.サポーターを使う
膝をつくと痛い原因のひとつに、膝に負担がかかりすぎていることが挙げられます。負担を軽減するためにも、膝をよく使う方はサポーターの使用がおすすめです。
サポーターの使用で歩行も楽になりますし、不意に膝をついてしまっても痛みを軽減してくれます。
また、膝をつく際の痛みだけでなく、膝の動きを全体的に補助してくれるため、根本となる疾患の改善につながります。
対処法3.病院で治療をする
膝の痛みといってもさまざまな要因があります。したがって、痛みに合わせた治療法を実施することが大切です。、
痛みの原因はMRIやレントゲンなどを撮ってはじめてわかるものもあります。そのため自己判断で解決しようと考えるのは危険です。
痛みの度合いや、軟骨または筋肉の状態によっては手術になる可能性もあります。手術と聞くと避けてしまう人もいるかもしれませんが、早急に治療しておかないと症状が悪化してしまうので、痛みが引かない場合は病院を受診しましょう。
対処法4.ストレッチを行う
安静にしすぎた結果、膝周りの筋力が低下し治癒前よりも膝をつくと痛い状態になってしまう可能性さえあります。
そんな状態を避けるためにも、膝が痛いときにおすすめの簡単なストレッチを紹介します。
- 1. 椅子に腰かけ片方の足をのばす(つま先は上向きに)
- 2. 背筋を伸ばしたまま体を前に倒す
- 3. 前屈をするように伸ばした足の指先を手でつかむ
ストレッチなので無理して行う必要性はありません。むしろ痛みを伴ったまま行うと症状が悪化する可能性もあります。
できる限り、ストレッチを習慣化することが大切です。柔軟性・関節の可動性を向上させながら、手軽かつ簡単に症状の改善を目指せます。
膝をつくと発症する痛みは再生医療がおすすめ
再生医療は世界中で注目を集めている分野で、外傷的な要因による膝の痛みに効果を発揮します。
- ・ PRP(多血小板血漿)注入治療
- ・幹細胞治療
PRP注入治療は、自分の血液を採取し遠心分離機にかけ血小板を高濃縮したものを抽出し、患部に注入する治療法です。 高濃縮された液体(PRP)の中には多くの成長因子が含まれており、組織の修復や再生を促し膝の痛みを軽減させます。
幹細胞治療は、米2粒程度の脂肪を採取し、細胞の中にある幹細胞を培養し患部に注入します。 培養された幹細胞を注入することで、炎症や痛みを軽減するだけでなく損傷した組織の修復や改善を可能とします。
膝をつくと発症する痛みにお悩みの方は、ぜひ再生医療をご検討ください。
膝をつくと痛い方からよくある質問
膝をつくと痛む症状は、年齢や痛む場所によって原因が異なることがあります。
この項目では、よくある質問とその回答を通じて、膝の痛みについてより詳しく理解していきましょう。
20代で発症する膝の痛みの要因は?
20代で膝をつくと痛みが生じる主な要因には、過度な運動やスポーツによる負荷が挙げられます。
特に、ジャンプを多用するバスケットボールやバレーボールなどの競技では、膝への負担が大きくなります。また、急激な体重増加や不適切な姿勢、靴選びも原因となることがあります。
具体的には、ジャンパー膝(膝蓋腱炎)や半月板損傷などが20代に多く見られます。これらの症状は、膝をつく動作で痛みを感じやすくなります。
膝をつくと外側が痛む要因は?
膝をつくと外側が痛む主な要因としては、腸脛靭帯炎(ランナー膝)や外側半月板損傷が考えられます。
腸脛靭帯炎は、膝の外側を通る腱が炎症を起こす症状で、ランニングやサイクリングなどの繰り返し動作で発症しやすくなります。外側半月板損傷は、膝の外側にあるクッションの役割を果たす半月板が傷つくことで起こります。
膝をつくと痛い原因と対処法まとめ
膝をつく痛みで日常生活に支障をきたしている方は病院の受診を検討しましょう。
「膝をつくと痛いのは日常茶飯事だから仕方ない」と思い込むのは危険です。放置による症状の悪化を防ぐためにもまず専門医に相談してみましょう。
また、再生医療で膝の治療を行ってみたい方やひとまず相談から始めてみたい方は、当クリニックにお気軽にお問い合わせください。一緒に症状の改善を目指しましょう。