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脳挫傷の後遺症は治るのか|脳の回復メカニズムとリハビリテーションの重要性を解説

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公開日: 2025.03.08 更新日: 2025.12.26

脳挫傷とは、頭部への強い衝撃によって脳が損傷し、出血や腫れを引き起こす状態です。

交通事故や転倒などで発症し、損傷の程度によっては後遺症が残る場合があります。

この記事では、脳挫傷の後遺症が回復する可能性や脳の回復メカニズム、リハビリテーションの重要性について解説します。

脳挫傷の後遺症について不安がある方は、ぜひ最後まで読んで回復に向けた適切な対処法を見つけましょう。

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脳挫傷の概要|主な原因と症状について

脳挫傷は、頭部への強い衝撃によって脳組織が損傷した状態です。

脳の損傷部位や程度によって、以下の症状が現れます。

  • 頭痛
  • 吐き気・嘔吐
  • 意識障害
  • 麻痺
  • 感覚障害
  • 言語障害

脳挫傷は、受傷後1〜2日経過してから症状が現れることもあります。

直後は無症状だった場合も、経過に注意が必要です。

頭部を強打した後に上記のような症状が見られる場合、医療機関を受診し、医師の指示に従って経過観察を行ってください。

脳挫傷の後遺症は治るのか|回復メカニズムと特徴

脳挫傷の後遺症が回復するかどうかは、多くの患者様やご家族が抱える不安です。

回復の仕組みや影響する要因について、以下の2つを解説します。

脳の回復には個人差がありますが、適切な治療とリハビリテーションによって改善が期待できます。

それぞれの内容を詳しく見ていきましょう。

脳の回復メカニズム

脳には「神経可塑性」と呼ばれる、損傷を受けた後も機能を回復させる能力があります。

神経可塑性とは、脳の神経回路が新しいつながりを作ったり、損傷していない部分が失われた機能を補ったりする仕組みです。

脳挫傷で一部の脳細胞が損傷しても、残った神経細胞が新たなネットワークを形成し、失われた機能を代替できる可能性があります。

この回復力は、とくに受傷後の早い時期に活発に働きます。

回復期のリハビリテーションが重要とされる理由は、この神経可塑性を最大限に活用できるためです。

リハビリテーションを継続することで、少しずつ改善が見られる場合があります。

脳挫傷の後遺症の回復に影響する要因

脳挫傷の後遺症がどの程度回復するかは、さまざまな要因によって異なります。

主な影響要因は以下のとおりです。

  • 損傷した部位や範囲
  • 損傷の深さ
  • 受傷時の年齢
  • 既往歴
  • 合併症の有無

一般的に損傷範囲が狭く、年齢が若いほど回復の可能性が高まる傾向にあります。

後遺症の回復には早期治療がカギとなります。

少しでも身体に異変を感じたら、医療機関を受診し適切な治療を受けましょう。

脳挫傷後に起こりやすい後遺症の種類

脳挫傷になると、以下の後遺症が現れる場合があります。

軽度の脳挫傷であれば、適切な治療と経過観察により、数日で症状が改善する場合もあります。

しかし、重症の場合は生命に関わる状態になったり、重い後遺症が残ったりする可能性があります。

重い後遺症は日常生活に支障をきたす可能性が高いため、症状に気づいた時点で早急に医療機関を受診しましょう。

高次脳機能障害

脳挫傷の後遺症の1つに、高次脳機能障害があります。高次脳機能障害とは、「脳損傷に起因する認知障害のことであり、主に以下の4つの機能が障害されます。
※引用:高次脳機能障害情報・支援センター

  • 記憶障害
  • 注意障害
  • 遂行機能障害
  • 社会的行動障害

記憶力や注意力が低下したり、物事を上手く実行できなかったりする症状のため、周囲から見ても症状がわかりにくいのが特徴です。

運動機能障害

脳挫傷になると身体の麻痺やしびれをはじめとした、以下の症状が現れる運動機能障害を引き起こす場合があります。

  • 手足のしびれ
  • 身体の麻痺
  • 筋力低下
  • 歩行障害

運動機能障害は継続的なリハビリテーションで、徐々に症状が回復していく可能性があります。

感覚障害

脳挫傷の後遺症に、以下の6種類の感覚障害がみられる場合があります。

感覚障害の種類 症状
感覚過敏 外部からの刺激が過剰に感じたり、不快感を伴ったりする
異常感覚 電気が走っているような感覚がみられる
錯感覚 触られると痛みやぴりぴり感を感じる
神経痛 神経の刺激により引き起こされる痛みを感じる
感覚鈍麻 五感(視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚)が鈍くなる
感覚脱失 五感(視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚)を感じなくなる

しびれや痛みなどの症状は、感覚障害から引き起こされる場合と運動障害に起因しているケースがあります

感覚障害と運動障害を併発している場合もあるため、医療機関を受診して原因を調べることが必要です。

平衡機能障害

脳挫傷では、平衡機能障害が後遺症として現れる場合があります。平衡機能障害は身体のバランスが取りづらくなる状態で、以下の症状がみられます。

  • めまいやふらつき
  • 歩行困難
  • 立っているときの不安定さ

めまいやふらつきの症状が重くなると、転倒リスクが高まるため注意が必要です。

平衡機能障害が後遺症で出た場合は、医師の指示のもとリハビリテーションやバランス運動を行い、平衡感覚の改善を目指しましょう。

遷延性意識障害

遷延性意識障害(植物状態)は、重篤な脳挫傷の後遺症の1つです。

日本脳神経外科学会は、以下の6項目が3ヶ月以上続いた状態を「遷延性意識障害」と定義しています。

  • 自力移動が不可能である
  • 自力摂食が不可能である
  • 屎尿失禁状態にある
  • 声を出しても意味のある発語が不可能である
  • 簡単な命令(眼を開く、手を握るなど)にはかろうじて応じることもあるが、それ以上の意思疎通は不可能である
  • 眼球はかろうじて物を追っても認識はできない

遷延性意識障害は、適切な治療を受けても症状の改善がみられない状態を指します。

外傷性てんかん・頭痛

脳挫傷後は、数ヶ月〜数年経ってから外傷性てんかんや慢性的な頭痛が発症することがあります。

これらは脳挫傷に伴う二次的な症状です。

外傷性てんかんでは、けいれん・意識の消失・記憶が飛ぶといった発作が繰り返し起こります。

慢性的な頭痛では、光や音に敏感になったり、吐き気を催したりするケースもあります。

これらの症状をコントロールするためには、医師の管理下での薬物治療とリハビリテーションの両立が重要です。

受傷直後よりも痛みが激しくなった場合は、脳挫傷の悪化も考えられるため、早急に医療機関を受診してください。

脳挫傷による後遺症の回復に重要なリハビリテーション

脳挫傷の後遺症の治療やリハビリテーションは、受傷してからの日数によって異なります

急性期から治療やリハビリテーションを開始すると、後遺症が回復する可能性が高まります。

時期や症状に合った治療を受け、後遺症の回復を目指しましょう。

急性期のリハビリテーション

脳挫傷の急性期は、全身状態が不安定で生命の危険性もあるため、感覚刺激やポジショニング(正しい姿勢の保持)を主としたリハビリテーションを行います。

急性期は昏睡状態や意識障害が生じている場合が多く、集中治療室で全身状態を厳重に管理されている場合がほとんどです。

肺炎・褥瘡・関節拘縮といった二次的な合併症の予防をしつつ、早期の機能回復を目指しリハビリテーションを実施します。

回復期のリハビリテーション

急性期を脱し全身状態の安定がみられる回復期は、以下の4機能に分けてリハビリテーションを進めていくことが大切です。

  • 運動機能
  • 日常生活動作
  • 認知機能
  • 行動異常

脳挫傷をはじめとした頭部外傷では、初期の意識障害が長期にわたるほど高次脳機能障害が重症化しやすく、後遺症の回復が難しくなる傾向があります。

維持期(生活期)のリハビリテーション

脳挫傷の維持期は生活期と呼ばれ、後遺症と上手く付き合うためのリハビリテーションを行います。

脳挫傷は後遺症の回復の程度に個人差が大きく、社会生活へ復帰するまでの期間も異なり、数ヶ月から数年、あるいはそれ以上かかる場合もあり様々です。

運動機能や認知機能へアプローチするリハビリテーションを継続しながら、日常生活動作の再獲得を目指しましょう。

脳挫傷の後遺症と上手く付き合うための生活の工夫

脳挫傷の方は、以下を参考に生活を工夫し、後遺症と上手く付き合うことが大切です。

  • 環境を整備する
  • リハビリで自身に合った身体の動かし方を知る
  • 家族や友人、職場へ症状を伝えておく
  • 気になる症状がある場合は早めに医療機関を受診する

受傷直後に無症状であった脳挫傷でも、経時的に後遺症が現れる場合があります。

脳挫傷の症状がみられる場合は、家族や友人など周囲の人に症状の程度を伝えておき、必要時にサポートを受けることも大切です。

高次脳機能障害や認知機能の低下により、新たな症状に気づかないケースもあるため、少しでも気になる症状がある場合は早めに医療機関を受診しましょう。

脳挫傷の後遺症は治るのかに関してよくある質問

脳挫傷の後遺症についてよくある質問にお答えします。

回復の見通しや症状について正しく理解し、適切な対応につなげましょう。

脳挫傷で後遺症がないことはある?

脳挫傷で後遺症が残らないケースもありますが、損傷が軽度で範囲が狭い場合に限ります。

また、受傷直後は無症状でも、数日〜数週間後に症状が現れることがあります。

頭部を強打した場合は、必ず医療機関を受診し、医師の指示に従って経過観察を続けることが大切です。

軽度の脳挫傷の症状は?

軽度の脳挫傷では、以下のような症状が現れることがあります。

  • 軽い頭痛
  • めまい
  • 吐き気
  • 一時的な記憶障害
  • 集中力の低下

軽度の場合、適切な治療と安静により数日〜数週間で症状が改善することがあります。

しかし、症状が長引いたり悪化したりする場合は、早めに医療機関を再受診してください。

脳挫傷による後遺症の回復には「再生医療」をご検討ください

脳挫傷の後遺症は、損傷の程度や部位、リハビリテーションの取り組みによって回復の可能性があります。

後遺症の回復には、早期治療や継続的なリハビリテーションの実施が重要なため、症状がみられたら早急に医療機関を受診しましょう。

ただし、発症してから一定期間が過ぎてしまった場合、リハビリテーション以外に後遺症に対して効果のある治療法がないのが現実です。

脳細胞が傷つくことで生じる「脳挫傷」や「脳卒中」の多くは、発症後数ヶ月はリハビリを行えば改善が見込めますが、慢性期を過ぎてしまった場合は効果が低くなっていきます。

そのようなケースに対して回復効果が期待できるのが再生医療です。

再生医療(幹細胞治療)で期待できる脳挫傷への治療効果

  • 損傷した脳細胞の再生・修復
  • 身体の機能(後遺症)回復
  • 脳挫傷のリハビリ効果を高める

当院(リペアセルクリニック)では、損傷した脳細胞の再生・修復が期待できる再生医療を提供しています。

以下のページでは、脳卒中に対する再生医療の症例を公開しているため、あわせて参考にしてください。

再生医療による脳卒中の症例はこちら

後遺症でお困りの方は、お気軽に当院(リペアセルクリニック)へご相談ください。

監修者

圓尾 知之

Tomoyuki Maruo

医師

略歴

2002年3月京都府立医科大学 医学部 医学科 卒業

2002年4月医師免許取得

2002年4月大阪大学医学部附属病院 脳神経外科 勤務

2002年6月関西労災病院 脳神経外科 勤務

2003年6月大阪大学医学部附属病院 脳神経外科 勤務

2003年12月大阪母子医療センター 脳神経外科 勤務

2004年6月大阪労災病院 脳神経外科 勤務

2005年11月大手前病院 脳神経外科 勤務

2007年12月大阪大学医学部附属病院 脳神経外科 勤務

2012年3月大阪大学大学院 医学系研究科 修了(医学博士)

2012年4月大阪大学医学部 脳神経外科 特任助教

2014年4月大手前病院 脳神経外科 部長