ゴルフのスイングで左肘が痛い原因を解説!自分で治す方法も紹介
公開日: 2019.06.12更新日: 2024.11.19
ゴルフを楽しんでいる中で、スイングのたびに左肘が痛む方は多いのではないでしょうか?実は、左肘の痛みはスイングの癖や体の使い方が原因の場合が多く、放置すると悪化する恐れもあります。
この記事では、ゴルフスイングで左肘が痛む原因や、考えられる病気、自分で直す方法について詳しく解説していきます。
- ・ゴルフのスイングで左肘が痛む原因
- ・ゴルフ肘を自分で治す方法
- ・ゴルフ肘に有効なストレッチ手順
目次
ゴルフのスイングで左肘が痛む原因
ゴルフのスイングで肘に痛みを感じる原因として、スイング方法や姿勢に問題があるケースが多いです。
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上記の動作に心当たりがある場合は注意が必要です。具体的には、ゴルフボールをすくい上げるような打ち方は左肘や左腕の痛みの原因になります。
また左肘を痛めやすい人は、ボールを打つ際に体を使わず手だけでスイングする傾向があるため、肘を痛める原因といえます。
ゴルフのスイングで左肘が痛むときに考えられる病気とは
ゴルフ肘は多くの場合、肘の内側に痛みが出ます。正式な病名は上腕骨内側上顆炎(じょうわんこつないそくじょうかえん)です。
肘の内側に付着している筋肉には、長掌筋や円回内筋など前腕屈筋群とよばれる筋肉があります。長掌筋や円回内筋の役割は、手首を手のひら側に曲げたり、指を曲げる動きです。
肘の内側に付着している筋肉が過剰に働いてしまうと、付着部で炎症を起こします。
ゴルフ肘(上腕骨内側上顆炎)を自分で治す方法
ゴルフ肘は通常、肘の内側に痛みが出る症状を指しますが、ゴルフクラブの重さや握り方によっては肘の外側に痛みが出る場合もあります。またゴルフ肘で左腕が痛くなる人も多く見かけます。
ゴルフ肘のままでプレーを続けると症状が悪化するだけなので、避けなければなりません。また痛みが軽くても「これぐらい」「この程度なら」など甘く見てプレーするのも避けましょう。この項目では、肘の内側が痛むゴルフ肘を自分で治す方法について解説します。
ゴルフ肘を自分で直したい方は、下記の2つの方法を試してみてください。
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安静にする
内側のゴルフ肘は、日常生活でも痛みを感じます。ゴルフやテニスをしていなくても雑巾を絞ったり重いものを持ったりする動作で発症する人もいます。
対策としては、痛みを感じる動作をなるべく行わないことが一番です。外側や内側に関わらず、ゴルフ肘は肘への負担がかかると進行します。重症化すると治りにくくなるだけでなく、リハビリや手術が必要です。
ゴルフ肘は、症状が軽いうちならストレッチやリハビリで治り、治療期間も短くて済みます。肘に痛みを感じたら我慢せず、しばらく安静を心掛けましょう。
ストレッチをする
ゴルフ肘は、繰り返し筋肉を動かすことで起こる炎症なので、ストレッチを行うのが効果的です。
過剰に働いている筋肉は、収縮を繰り返すと柔軟性が低下してしまいます。筋肉をストレッチし柔軟性を改善すると、血流が増加するため痛みを和らげられます。
筋肉の働きとは逆の方向に動かすと効果的に筋肉が伸ばせるため、内側の痛みの原因になっている前腕屈筋群からストレッチをしましょう。
- 1.肘を伸ばし、手のひらを上に向ける
- 2.反対側の手で手首を甲側に反らす
- 3.さらに反対の手をストレッチする側の指に当て、指を伸ばした状態で手首を反らす
続いて、外側の痛みの原因になっている前腕伸筋群のストレッチを行います。
- 1.手のひらを下に向けて肘を伸ばす
- 2.反対側の手で手首を手のひら側に曲げる
- 3.ストレッチする側の手を握った状態で手首を曲げる
ストレッチによって、手首をそらす筋肉と指を伸ばす筋肉を同時にほぐせます。
痛み止めを服用する
ゴルフ肘の症状が強い場合は、一時的に痛みを和らげる痛み止めの服用が有効です。市販されているアセトアミノフェンやイブプロフェンなどの鎮痛剤、または病院で処方薬を受け取りましょう。痛み止めの使用により炎症を抑え、痛みを軽減できます。
ただし、痛み止めは一時的な緩和手段であり根本的な治療ではないため、長期間にわたる使用は避けるべきです。医師の指示を仰ぎながら、適切な量を守りましょう。
ゴルフのスイングで肘が痛む方からよくある質問
ゴルフのスイングで肘が痛む方からのよくある質問として、下記の2つに回答します。
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ゴルフ以外のスポーツで左肘が痛くなる原因は病気の可能性がありますか?
ゴルフ以外のスポーツで左肘が痛む場合、病気の可能性も考えられます。
たとえばテニス肘(外側上顆炎)や野球肘と呼ばれる肘に痛みを感じる症状が代表的です。また、関節炎や腱炎といった慢性的な病気も肘の痛みを引き起こします。
症状が続く場合や悪化する場合は、自己判断せずに専門医の診察を受けて適切な治療を行いましょう。
ゴルフで左肘が痛い場合はサポーターをつければ治りますか?
サポーターの使用は一時的な痛みの軽減や肘のサポートに役立ちます。サポーターは負担を軽減し、動きを安定させるため、症状の悪化を防ぐ効果があります。
しかし、サポーターだけでは根本的な治療にはなりません。痛みが続く場合は、専門医の診察を受け、適切な治療やリハビリが必要です。サポーターの使用は治療の補助として考えましょう。
ゴルフのスイングで左肘が痛む場合は早期治療が大切
ゴルフ肘にも種類はたくさんあります。スイングの仕方やグリップの握り方などで発症する箇所も違うので、左肘や左腕が痛む人もいれば肘の外側が痛むという人もいます。
初期の軽い段階であればストレッチなどで治る可能性もありますが、マッサージなどを自己流で行うと悪化させる恐れもあるため注意が必要です。どのような症状でも、早期の段階で治療するのがベストです。
痛みを感じたら放置せず、まずは病院で診察を受けるようにしましょう。