ゴルフのスイングで左肘が痛い原因は?治し方や予防法について医師が解説
公開日: 2019.06.12更新日: 2025.07.31
ゴルフのスイングによって左肘に痛みを感じるのは、多くのゴルファーが経験する一般的な悩みでしょう。
スイングによって肘が痛む場合「ゴルフ肘」や「上腕骨内側上顆炎」と呼ばれるスポーツ外傷である可能性があります。
本記事では、ゴルフのスイングによって左肘が痛む原因や、肘の痛みを自分で治す方法を解説します。
左肘の痛みに悩まされている方は、正しい知識を身につけることで、痛みを予防して快適なゴルフライフを送れるでしょう。
また「左肘の痛みが長引いている方」「現在の治療で期待する効果が出ていない方」は、再生医療による治療も選択肢の一つです。
当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、左肘の痛み症状の改善に期待できる再生医療の情報を配信しています。
再生医療について詳しく知りたい方は、合わせて参考にしてください。
目次
ゴルフのスイングで左肘が痛む原因
ゴルフのスイングで左肘が痛む原因は、以下のとおりです。
- 過剰な練習
- スイングをする際、肘が体から離れすぎている
- 手首に力が入りすぎている
- グリップを握る力が強すぎる
- 体の回転が不十分のため、手打ちになっている
- クラブを地面に強く打ちつけすぎている
これらの動作に心当たりがある場合は注意が必要です。
とくに、ゴルフボールをすくい上げるような打ち方や、ボールを打つ際に体を使わず手だけでスイングする「手打ち」は、左肘に過度な負担をかけて痛みの原因となります。
ゴルフのスイングで左肘が痛むときに考えられる病気
ゴルフのスイングで左肘に痛みが生じる場合、上腕骨内側上顆炎(じょうわんこつないそくじょうかえん)が考えられます。
肘の内側に付着している筋肉には、長掌筋や円回内筋など前腕屈筋群とよばれる筋肉があります。長掌筋や円回内筋の役割は、手首を手のひら側に曲げたり、指を曲げる動きです。
肘の内側に付着している筋肉が過剰に働いてしまうと、炎症が起きることで肘の内側に痛みが生じます。
また、肘の外側に痛みがある場合、上腕骨外側上顆炎の可能性もあります。
テニス選手に多いことから「テニス肘」と呼ばれていますが、ゴルフのスイングによって痛みが生じるケースもゼロではありません。
以下の動画でも詳しく解説していますので、合わせて参考にしてください。
ゴルフ肘(上腕骨内側上顆炎)を自分で治す方法
ゴルフ肘で肘の内側に痛みがある場合、以下の方法で自分で治すことができます。
ゴルフ肘は肘の内側に痛みが出る症状を指しますが、ゴルフクラブの重さや握り方によっては肘の外側に痛みが出る場合もあります。またゴルフ肘で左腕が痛くなる人も多く見かけます。
ゴルフ肘のままでプレーを続けると症状が悪化するだけなので注意が必要です。治す方法を理解して、正しく実践しましょう。
安静にする
ゴルフ肘は肘への負担が蓄積することで発症するため、安静にすることが大切です。ゴルフやテニスをしていなくても、雑巾を絞ったり重いものを持ったりする日常動作でも発症する可能性があります。
ゴルフ肘は重症化すると治りにくくなるだけでなく、リハビリや手術が必要となる場合があります。
ゴルフ肘は症状が軽いうちなら適切な治療で改善する可能性があります。肘に痛みを感じたら我慢せず、まずは安静を心掛け、痛みが和らいだらストレッチやリハビリを取り入れましょう。
ストレッチをする
ゴルフ肘に対してはストレッチが効果的です。
筋肉の働きとは逆の方向に動かすと効果的に筋肉が伸ばせるため、内側の痛みの原因になっている前腕屈筋群からストレッチをしましょう。
- 肘を伸ばし、手のひらを上に向ける
- 反対側の手で手首を甲側に反らす
- さらに反対の手をストレッチする側の指に当て、指を伸ばした状態で手首を反らす
過剰に働いている筋肉は、収縮を繰り返すと柔軟性が低下してしまいます。ストレッチを行い柔軟性を改善すると、筋肉の緊張がほぐれて痛みを和らげられます。
痛み止めを服用する
ゴルフ肘の症状が強い場合は、一時的に痛みを和らげる痛み止めの服用が有効です。
市販されているアセトアミノフェンやイブプロフェンなどの鎮痛剤、または病院で処方薬を受け取りましょう。痛み止めの使用により炎症を抑え、痛みを軽減できます。
ただし、痛み止めは一時的な緩和手段であり根本的な治療ではないため、長期間にわたる使用は避けるべきです。医師の指示を仰ぎながら、適切な量を守りましょう。
ゴルフによる左肘の痛みを予防する対策
ゴルフによる左肘の痛みを予防する対策には、以下の3つがあります。
これらの予防法について詳しく解説します。
スイングフォームの改善
ゴルフによる左肘の痛みを予防するには、スイングフォームの改善が必要です。
以下に改善するポイントを紹介しています。
- スイングの基本を理解し、正しいフォームを身につける
- スイング中のリズムとテンポを意識する
- グリップの握り方やスタンスの確認
スイング時に力を入れすぎることや、間違った体重移動などで左肘に負担がかかる可能性があるため、正しいフォームを身につけることが大切です。
スイング中のリズムは一連の動作で、テンポは動作の速さとなるため、メトロノームなどを活用してリズムを身につけるといいでしょう。
入念なウォーミングアップ
左肘の痛みの予防として、入念なウォーミングアップも重要です。また、日常生活においてもストレッチや筋力トレーニングなども意識することが大切です。
ウォーミングアップでは、ゴルフのスイングをイメージして肘や手首を動かしたり、軽い素振りでフォームを確認したりしましょう。
入念なウォーミングアップは肘の痛みだけでなくケガの防止にもなります。
練習後のセルフケアを徹底する
ゴルフの練習後はストレッチやアイシングなどでセルフケアを徹底することが大切です。
ストレッチを行うことで肘周辺の筋肉の血流が良くなり、炎症や痛みの緩和につながります。
アイシングは炎症による熱を冷まし、痛みや腫れを抑えられる可能性があります。目安は15〜20分程度ですが、冷やしすぎると血行が悪くなる可能性もあるため、注意が必要です。
ゴルフのスイングで肘が痛む方からよくある質問
ゴルフのスイングで肘が痛む方からのよくある質問は以下のとおりです。
ゴルフ以外のスポーツで左肘が痛くなる原因は病気の可能性がありますか?
ゴルフ以外のスポーツで左肘が痛む場合、病気の可能性も考えられます。
たとえば、肘に痛みを感じるテニス肘(外側上顆炎)や野球肘などが代表的な疾患です。また、関節炎や腱炎といった慢性的な病気も肘の痛みを引き起こします。
症状が続く場合や悪化する場合は、自己判断せずに専門医の診察を受けて適切な治療を行いましょう。
ゴルフで左肘が痛い場合はサポーターをつければ治りますか?
サポーターの使用は一時的な痛みの軽減や肘のサポートに役立ちます。サポーターは負担を軽減し、動きを安定させるため、症状の悪化を防ぐ効果があります。
しかし、サポーターだけでは根本的な治療にはなりません。痛みが続く場合は適切な治療やリハビリが必要です。サポーターの使用は治療の補助として考えましょう。
ゴルフのスイングによる左肘の痛みには再生医療も選択肢の一つ
ゴルフのスイングによる左肘の痛みの原因は、スイングフォームの乱れや力の入りすぎなど多くあります。
痛みがあるときは無理に練習を続けずに安静にして、ストレッチを習慣化することも大切です。また、練習前後のウォーミングアップやストレッチも痛みやケガの予防になります。
ただし、痛みが続くようであれば早期の段階で医療機関を受診しましょう。
左肘の痛みには、再生医療による治療も選択肢の一つです。再生医療の一つであるPRP療法は、患者さま自身の血液から血小板を豊富に含んだ成分を抽出して患部に注射する治療法です。
PRP療法は患者さま自身の血液を利用するため、アレルギー反応や拒絶反応などのリスクが低いのが特徴です。
当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、左肘の痛み症状の改善に期待できる再生医療の情報を配信しています。
「左肘の痛みが長引いている」「現在の治療で期待する効果が出ていない」という方は、ぜひ再生医療について確認してみてください。

監修者
坂本 貞範
Sadanori Sakamoto
医療法人美喜有会 理事長
「できなくなったことを、再びできるように。」
人生100年時代、皆様がより楽しく毎日を過ごせることの
お手伝いができれば幸甚の至りでございます。
略歴
1997年3月関西医科大学 医学部卒
1997年4月医師免許取得
1997年4月大阪市立大学(現大阪公立大学)医学部附属病院 勤務
1998年5月大阪社会医療センター附属病院 勤務
1998年9月大阪府立中河内救命救急センター 勤務
1999年2月国立大阪南病院 勤務
2000年3月野上病院 勤務
2003年3月大野記念病院 勤務
2005年5月さかもとクリニック 開設
2006年12月医療法人美喜有会設立 理事長就任
2019年9月リペアセルクリニック大阪院 開設
2021年5月リペアセルクリニック東京院 開設
2023年12月リペアセルクリニック札幌院 開設