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インピンジメント症候群はセルフチェックで診断可能!治し方も解説

公開日: 2019.05.08
更新日: 2025.02.04

「肩が痛いけど、これってインピンジメント症候群かも?」

「病院に行く前に何か自分で確認できる方法はないのかな?」

このような悩みを持っている方も多いのではないでしょうか。肩の痛みが慢性的になると、日常生活にも大きな影響を与えます。インピンジメント症候群は、早期に発見して対処するのが重要です。

この記事では、自宅でできるセルフチェック方法をわかりやすく解説します。さらに症状を和らげるためのセルフケアや治療法についても紹介していきます。

この記事を読むとわかること
  • インピンジメント症候群のセルフチェック方法
  • 病院で行うインピンジメント症候群のテスト項目
  • インピンジメント症候群の治し方

インピンジメント症候群とは

インピンジメント症候群は、肩を動かす動作で痛みを感じる病気です。

肩を頻繁に使うスポーツ選手はもちろん、一般人でも発症すると言われています。しかし、肩の痛みがあったからと言って、すぐにインピンジメント症候群かどうかはわかりません。そこで今回は、インピンジメント症候群の診断方法に使うテストについて解説します。

インピンジメント症候群のセルフチェック項目

インピンジメント症候群かどうかセルフチェックしたい場合は、下記の項目に当てはまるか確認しましょう。

  • 肩を上げたときに痛みがあるか
  • 夜間に肩の痛みを感じるか
  • 腕を上げるのが困難か
  • 肩を動かすときに引っかかる感じがあるか
  • 肩を動かすとゴリゴリと音がするか
  • 腕を内側にひねると痛みが増すか
  • 重い物を持つと肩に痛みが走るか
  • 肩の痛みが長期間続いているか

セルフチェック項目に当てはまる場合は、早めに病院での検査を受けましょう。

病院で行うインピンジメント症候群のテスト項目

インピンジメント症候群は4つのテストによって診断できます。

インピンジメント症候群のテスト項目
  • Neersテスト
  • Hawkinsテスト
  • 有痛弧サイン
  • インピンジメント注入テスト

以下でテストのやり方と特徴をまとめています。病院を受診する前の参考としてご確認ください。

Neersテスト

Neersテストとは、肩関節を使うテストです。

まず、痛みのある方の肩を上から押さえますが、動かないようにするのがポイントです。そして、肩を押さえたまま腕を伸ばしましょう。肘をまっすぐに伸ばしたまま小指を上にして、そのまま内側にひねって天に向けて上げます。

このときに腕の付け根に痛みを感じたら、インピンジメント症候群の可能性があります。

Hawkinsテスト

Hawkinsテストとは、肘関節を使うテストです。

まず、痛みのある方の腕を前方へ水平になるように上げましょう。このとき腕をまっすぐにするよう意識してください。腕を上げたら、その状態のまま肘を直角に曲げ、手をひねりながら内側に倒します。

このとき肩に痛みを感じたら、インピンジメント症候群の可能性があります。

また、NeersテストとHawkinsテストは1人でもできますが、2人で行うのが一般的です。

有痛弧サイン

有痛弧サインは、肩関節の運動を調べるテストで、肩関節の可動域と痛みが出る部位の確認を目的としています。インピンジメント症候群の人は、弧を描くように腕を上げた際に、関節の角度が80°〜120°になると痛みを感じると言われています。

インピンジメント注入テスト

インピンジメント注入テストとは、肩関節に注射をするテストです。

局所麻酔薬を肩峰下滑液包内に注入した後、肩の動作時痛など特有の症状が治まる場合、インピンジメント症候群を発症している可能性があります。

インピンジメント症候群の治し方

インピンジメント症候群の治療には、症状の進行度や個別の状況に応じた対応が必要です。

痛みの軽減や機能改善を目指して、治療法を選択しましょう。

  • 痛み止めを服用する
  • リハビリ・ストレッチをする
  • 手術を受ける

痛み止めを服用する

インピンジメント症候群の痛みが強い場合、一時的に痛み止めを服用すれば症状を緩和できます。

痛み止めを服用すると炎症を抑えられて痛みが軽減します。日常生活での不快感を軽減するのに痛み止めは有効です。

痛み止めを服用している期間に運動を控えて、症状が改善するか観察します。

リハビリ・ストレッチをする

インピンジメント症候群を改善するためには、適切なリハビリやストレッチが欠かせません。

肩周りの筋肉を強化し柔軟性を高めると、炎症を抑えられ関節の動きをスムーズにできます。

ただし、痛みがある中で無理にストレッチを行うと、症状を悪化させてしまうリスクがあるため、過度な負担は避けるべきです。

定期的なリハビリを続けると、症状の改善が期待できます。

手術を受ける

インピンジメント症候群が進行してリハビリや薬物治療で改善しない場合は、手術を検討する段階です。

手術では、肩関節の炎症を引き起こしている部位を除去し、腱板や滑液包の機能を回復させます。

インピンジメント症候群では、関節鏡視下(かんせつきょうしか)手術が一般的です。小さな切開で済むため、回復も比較的早いとされています。

手術後にはリハビリが必要ですが、症状の根本的な解決が期待できます。

インピンジメント症候群を疑う方は医療機関を受診しよう

肩を上げたときの痛みや、ゴリゴリと音が鳴るなどセルフチェック項目に該当する場合はインピンジメント症候群の可能性があります。

肩の違和感や痛みに悩まされている方は、放置せずに医療機関を受診して、早期に適切な治療やリハビリを始めましょう。

肩の痛みは⼿術しなくても治療できる時代です。

監修者

坂本 貞範

Sadanori Sakamoto

医療法人美喜有会 理事長

「できなくなったことを、再びできるように。」
人生100年時代、皆様がより楽しく毎日を過ごせることの
お手伝いができれば幸甚の至りでございます。

略歴

1997年3月関西医科大学 医学部卒

1997年4月医師免許取得

1997年4月大阪市立大学(現大阪公立大学)医学部附属病院 勤務

1998年5月大阪社会医療センター附属病院 勤務

1998年9月大阪府立中河内救命救急センター 勤務

1999年2月国立大阪南病院 勤務

2000年3月野上病院 勤務

2003年3月大野記念病院 勤務

2005年5月さかもとクリニック 開設

2006年12月医療法人美喜有会設立 理事長就任

2019年9月リペアセルクリニック大阪院 開設

2021年5月リペアセルクリニック東京院 開設

2023年12月リペアセルクリニック札幌院 開設

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