-
- 再生治療
- 幹細胞治療
- PRP治療
関節リウマチと診断されたけど治るのか、不安を抱えている方も多いのではないでしょうか? 関節リウマチは免疫の異常により関節が炎症を起こし、進行すると関節の破壊や変形につながる病気です。 完治が難しいとされる一方で、近年は治療法が進歩し、寛解という状態を目指すことが可能に。 本記事では、関節リウマチの「完治」と「寛解」の違いを詳しく解説します。 発症の背景やリスク要因・治療法についても、紹介していますので「この先どうなるのか不安」「何を選べばいいか迷っている」という方は、ぜひ参考にしてください。 【結論】関節リウマチは現在の医学では完治は難しい|治療目標は寛解 関節リウマチは、免疫の異常によって発症すると考えられており※、現在の医学では完治が難しいとされています。 ※出典:日本リウマチ学会「リウマチ・膠原病を心配したら」 根本的な原因を取り除く治療法は確立されていないため、「治す」のではなく、「うまく付き合う」ことが治療の基本方針です。 ただし、近年の治療法の進歩により、痛みや腫れを抑えて、日常生活に支障のない状態(寛解)を目指すことは可能になっています。 重要なのは早期発見・早期治療で、発症して間もない段階で治療を開始すれば、進行を抑えやすくなります。 また、リウマチは進行性の疾患のため、治療を怠ると関節の変形が進み、日常生活に深刻な支障をきたす恐れがあるので注意が必要です。 そのため、自己判断せず、必ず専門医のもとで治療方針を継続的に見直すことが大切です。 関節リウマチの主な原因 関節リウマチの原因は一つに特定できず、以下のような複数の要因が絡み合って発症すると考えられています。 原因 内容・具体例 免疫異常 免疫システムが自分自身の滑膜組織を攻撃し、炎症が慢性化する 遺伝的素因 関節リウマチになりやすい体質が遺伝するが、必ず発症するわけではない 環境要因 喫煙、歯周病、腸内環境の異常、化学物質、外傷、強いストレスなどが発症や悪化のリスクになる ホルモンの影響 ・女性に多く、30~50歳での発症が多い ・妊娠・出産・閉経など、女性ホルモンの変化が関与する可能性がある 発症割合の内訳 ・遺伝子によるもの:約40% ・環境ストレス因子によるもの:約60% 体を守るはずの免疫が誤作動を起こし、本来なら攻撃しないはずの自分自身の関節を標的にしてしまうのが関節リウマチの発症メカニズムです。 原因はまだ完全には解明されていませんが、現在では「遺伝的な素因」と「環境要因」など、複数の要素が組み合わさって免疫の異常が生じると考えられています。 また関節リウマチは30代から50代の女性※に多く見られ、妊娠や出産、閉経などのホルモンバランスが変化しやすい時期と重なって発症する事例も。 ※出典:リウマチeネット このように、関節リウマチはさまざまな要因が複雑に絡み合い、免疫のバランスが崩れて発症に至ると考えられます。 関節リウマチの寛解を目指すための治療法 関節リウマチの治療法は、大きく分けると5つあります。 治療法 説明 薬物療法 免疫の異常な働きを調整し、炎症や痛みを抑える薬を使用する。 生物学的製剤 免疫の特定の働きをピンポイントで抑えるタイプの薬。 手術療法 関節の変形や機能障害が進行した場合に、関節の修復や置換を行う。 リハビリテーション 関節の動きや筋力を維持・改善し、日常生活の自立をサポートする。 再生医療 損傷した関節組織の修復を目指す治療法。現時点では標準治療ではない。 治療は患者の症状や進行度に応じて、これらを組み合わせて計画が立てられます。 専門医から治療の目的や効果、副作用の説明を受け、納得した上で取り組む姿勢が大切です。 ここでは、関節リウマチの代表的な5つの治療法を詳しく解説します。 薬物療法 関節リウマチの薬物療法は炎症を抑え、関節の破壊や変形防止を目的とし、治療を進めていく上での軸になる存在です。 症状や病状に合わせてさまざまな種類の薬が使用されますが、従来から使用されている定番は抗リウマチ薬(DMARDs)です。 抗リウマチ薬には複数の種類があり、それぞれ作用の仕方や副作用のリスクが異なるため、患者ごとに最適な組み合わせが検討されます。 ただし、薬物療法は副作用のリスクもあるため、治療中は定期的な血液検査や医師の管理が欠かせません。 必ず専門医と相談しながら、自分に合った治療を安全に継続していくことが大切です。 生物学的製剤 生物学的製剤は、従来の抗リウマチ薬とは異なり、炎症の原因となる特定の免疫物質(サイトカイン)直接ブロックするため、高い抗炎症効果が期待できます。 製剤は遺伝子工学などのバイオテクノロジー技術を用いて製造され、以下のように種類が豊富です。 薬剤の種類 作用機序 TNF阻害薬 ・腫瘍壊死因子(TNF)を中和し、炎症反応を抑制 ・骨破壊を抑制し、関節の損傷を防ぐ IL-6阻害薬 ・インターロイキン-6(IL-6)の働きを抑え、炎症を軽減 ・免疫反応を調整し、関節の損傷を防ぐ T細胞活性化阻害薬 ・T細胞の活性化を抑制し、免疫反応を調整 ・サイトカインの産生を抑えることで、炎症を軽減 生物学的製剤は従来の抗リウマチ薬で効果が不十分な場合や、関節破壊の進行が早い場合に検討される治療法です。 注射または点滴で投与され、高い効果が期待できる一方で、結核などの潜在感染症を悪化させる可能性※があるため、治療前に検査が必須です。 ※出典:日本リウマチ学会「関節リウマチ(RA)に対する TNF 阻害薬使用の手引き」 導入にあたっては、専門医と相談のうえ、効果とリスクを理解したうえで計画的に進めましょう。 手術療法 関節リウマチの手術療法は薬物療法やリハビリテーションなどの保存療法で効果が得られない、関節の変形や機能障害が進行した場合に検討されます。 主な手術方法は以下の3つです。 手術の種類 特徴 滑膜切除術 ・炎症を起こしている滑膜を取り除く手術 ・痛みや腫れを軽減し、関節の機能を改善する ・回復が早い 関節形成術 ・変形した関節を再構築し、可動性を回復させる手術 ・自分の関節を動かせるようにするのが目的 人工関節置換術 ・傷んだ関節を人工関節に置き換える手術 ・痛みを大幅に軽減し、関節機能を再生する ・人工関節の耐久性は10年ほど※ ※出典:愛媛大学医学部附属病院 人工関節センター 手術療法は効果的な手段ですが、出血や感染、合併症などのリスクもあるため、手術の種類・適応・術後の生活について、専門医と相談することが重要です。 術後は適切なリハビリを行うことで、関節の動きや日常動作の改善が期待できます。 リハビリテーション 関節リウマチのリハビリテーションは薬物療法と並行して行われる治療法で、期待できる主な効果は以下の3つです。 痛みの軽減 炎症の軽減 関節の変形防止 これらを目指しながら、患者の状態に合わせた以下のような個別プログラムが組まれます。 種類 特徴 理学療法 関節の可動域を広げる運動や、筋力トレーニング、温熱療法などが行われる 作業療法 日常生活動作の練習や、関節に負担をかけない動作の指導、自助具の活用などが検討される 装具療法 関節を保護し、痛みを軽減するための装具(サポーターやインソールなど)が使用される ただし痛みや炎症が強い場合は安静を保ち、無理に動かさず安静を優先することが基本です。 再生医療(PRP療法・幹細胞治療) 再生医療は関節リウマチ治療の新たな選択肢として注目されており、主な治療法としては以下の2つがあります。 治療法 特徴 PRP療法 ・患者自身の血液から血小板を濃縮したPRPを抽出 ・関節内に注入して成長因子を放出し、組織の修復を促す ・炎症を抑える作用や、痛みを軽減する効果が期待されている 幹細胞治療 ・患者自身の脂肪組織や骨髄から幹細胞を採取 ・培養・増殖させた後、関節内に注入する ・損傷した軟骨や骨組織の再生を促す 再生医療は薬物療法や手術療法と比べて体への負担が少ないのが特徴で、患者自身の細胞を用いるため、拒絶反応のリスクも低いとされています。 ただし自由診療となるため、費用面などに注意が必要です。 治療を検討する際は専門医に相談し、自身の症状に合った選択肢か見極めましょう。 【まとめ】関節リウマチは完治が難しいものの、症状の寛解は目指せる!早期発見・治療を行おう 関節リウマチは、現代医学では完治が難しい疾患ですが、適切な治療と生活習慣の見直しによって症状の「寛解」は目指せます。 「リウマチ=一生つらい病気」と決めつけるのではなく、早期に発見し、適切な治療を始めることが何より重要です。 関節の痛みやこわばりなどの初期症状を感じたら、早めに専門医を受診しましょう。 関節リウマチは長く付き合っていく病気ですが、正しい情報と治療に基づき、希望を持って前向きに暮らすことは可能です。 症状の進行を防ぎ、よりよい生活を送りたい方は、ぜひリウマチ専門医に相談し、必要に応じて再生医療も視野に入れてみてください。
2020.05.16 -
- 肩
- 再生治療
- PRP治療
五十肩がなかなか改善されない場合や、重症化して日常生活に大きな支障が出るという場合、手術を検討しなければいけないケースも多くあります。 しかし、仕事や家庭などのことを考えると入院する暇がないので、五十肩の手術が日帰りで可能かどうか知りたい方も多くいらっしゃるかと思います。 結論として五十肩の手術は、場合によっては日帰りでも可能です。 本記事では、日帰り手術の条件やケースを詳しく紹介していきます。 五十肩を早期に改善して、日常生活に戻るためにも、ぜひ参考にしてみてください。 また当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、従来の五十肩の治療方法でなかなか改善が見られない方に向け、先進医療の再生医療の症例や治療内容を紹介しています。 五十肩の悩みを改善し、より早く快適に日常生活を送りたい方はぜひご確認ください。 五十肩(肩関節周囲炎)が改善されない場合の手術は日帰りでも可能なのか 五十肩が改善されない場合、一般的な手術は入院が必要です。 しかし、条件によっては日帰り可能な場合もあります。 一般的な五十肩の手術は日帰り不可な場合が多い 関節鏡視下手術により入院期間を短縮できる 日帰り手術が可能なケースと条件 下記では五十肩の手術の期間について、詳しく解説していくので、ぜひ参考にしてみてください。 一般的な五十肩の手術は日帰り不可な場合が多い 五十肩は、多くの場合、リハビリや注射といった保存療法で改善が期待できますが、重度の拘縮や癒着がある場合には手術が必要になるケースもあります。 一般的な手術治療の多くは入院が必要であり、日帰りでは対応が難しいのが現実です。 これは、手術後の合併症リスクや、肩関節周囲の広範な癒着に対して十分な術後ケアを行う必要があるためです。 さらに、高齢の方では他の持病を抱えていることも多く、全身状態の観察や合併症の予防から、入院が推奨されるケースも。 五十肩の手術は経過観察やリハビリまで行うため、日帰りで回復を目指せるケースは少ない傾向にあります。 関節鏡視下手術により入院期間を短縮できる 現在の一般的な五十肩の手術は、関節鏡視下手術という手術法が採用されています。 関節鏡視下手術は、患部に5ミリ程度の穴を開け、関節鏡と呼ばれる内視鏡を挿入します。 関節鏡から映し出される患部の状態をモニターで見ながら、関節にくっついて硬くなっている関節の袋を切開していき、回復を目指す手法です。 関節鏡視下手術より前の手術では、5センチほど肩を切開する必要があり、体への負担も大きく、入院期間も3週間~4週間ほど必要でした。 しかし、関節鏡視下手術による手術は切開部分も少ないため、術後の痛みも少なく、入院期間も数日と短くなりました。 関節鏡視下手術などの低侵襲な方法を用いた場合には、日帰り手術が可能な施設も増えつつあります。 しかし全員に適応されるわけではなく、患者の症状の重さや体力・術後ケア体制の有無などを総合的に判断する必要があります。 日帰り手術が可能なケースと条件 医療技術の進歩により、五十肩の治療において、日帰り手術が選択肢のひとつとして注目されています。 特に内視鏡(関節鏡)を用いた低侵襲手術では、入院を伴わずに治療を完了できるケースも。 しかし、すべての患者が日帰り手術の対象になるわけではなく、医学的条件が整っていることが重要となります。 日帰り手術が可能なケース 説明 症状が軽度~中等度で癒着が限定的 手術時間が短く、負担が少ない 関節鏡視下手術が適応となる場合 傷が小さく、痛みも軽減されやすい 健康状態が良好(全身麻酔のリスクが低い) 重度の基礎疾患がないことが前提 術後すぐに歩行・食事が可能 介助者の同伴と安全な帰宅環境が必要 上記を満たしている場合は、日帰り手術ができる可能性があります。 日帰り手術は、身体的・心理的な負担が軽減されるメリットの大きい選択肢ですが、成立させるには術後の症状の適応が重要となります。 日帰り手術のメリットとリスク 関節鏡視下手術の普及により、以前は入院が前提だった処置も、より低侵襲で日常復帰までの期間が短縮されつつあります。 ただし、すべての患者にとって日帰り手術が最適とは限らないので、メリットとリスクを理解した上で選択することが重要です。 メリット 説明 入院不要で生活への影響が少ない 家庭や仕事に支障が出にくい 医療費が抑えられる 入院費が不要で経済的負担が軽減 精神的ストレスが少ない 自宅で安心して過ごせる 手術からリハビリまでが早い 回復スケジュールが立てやすい 上記のように日帰り手術なら短期間で手術~リハビリ計画に入れるため、回復までの全体スケジュールも立てやすくなります。 デメリット・リスク 説明 術後の自己管理が必要 冷却・服薬・リハビリの継続が必要 適応外のケースがある 重症例や持病があると不可の場合も 合併症時に対応が必要 トラブル時の医療連携が必須 家族や介助者の協力が必要 一人暮らしだと難しいこともある 高齢者の方の場合などは、術後の腫れや感染のリスクを伴うため、異常時にすぐ対応できる体制があるかが重要です。 上記のように日帰り手術には「時間的・経済的・心理的な負担が少ない」という魅力がありますが、症状や体調・生活環境に応じた慎重な判断が必要です。 担当医との相談を重ね、自分にとって最も負担が少なく、回復につながる選択肢を選びましょう。 再生医療なら日帰り治療が可能 五十肩の治療選択肢として注目されているのが、再生医療による日帰り治療です。 再生医療はメスを使わずに自身の細胞や成分(脂肪由来幹細胞やPRPなど)を活用し、痛んだ肩関節の組織修復を促す先進的な治療法です。 従来の手術とは異なり、再生医療では入院を伴わず、当日中に帰宅が可能です。 体への負担も少ないため、手術や麻酔に不安を感じる方や、仕事や家庭の事情で入院が難しい方におすすめの選択肢といえます。 「日帰りは無理か…」とあきらめる前に、ぜひ再生医療の検討をしてみてください。 五十肩はケースによっては日帰り手術が可能!早期復帰には再生医療がおすすめ 五十肩の治療は、保存療法から手術まで幅広い選択肢がありますが、すべての人が入院を必要とするわけではありません。 症状が軽度〜中等度で、適応条件を満たす場合には、関節鏡視下手術などによる日帰り手術も可能です。 時間的・経済的な負担を軽減しながら、効果的に症状を改善したい方にとって、有力な選択肢といえるでしょう。 さらに近年では、再生医療という「手術をしない日帰り治療」も登場しています。 リペアセルクリニックは、再生医療分野で豊富な実績を持つ専門クリニックです。 整形外科の領域に特化した再生医療を提供しており、五十肩に対しても、入院不要・日帰りで行える先進的な治療法を提案しています。 「もう少し様子を見よう」と我慢し続ける前に、治療の選択肢を知ることが、早期改善への第一歩となります。 ぜひ一度、リペアセルクリニックで専門医にご相談ください。
2020.02.09 -
- ひざ関節
- 再生治療
- PRP治療
膝の内側が痛くて、階段の上り下りや運動時に不快感を感じる鵞足炎。 鵞足炎の痛みにお悩みで「マッサージをすれば楽になるかも」と考える方もいらっしゃいますが、自己流のマッサージは症状を悪化させてしまう可能性があるため注意が必要です。 この記事では、鵞足炎の痛みに対するマッサージの効果と限界、適切な対処法を解説します。 鵞足炎で悩まれている方は、ぜひ最後まで読んで適切な対処法を見つけましょう。 また、現在リペアセルクリニックでは「手術せずに鵞足炎の根本的な改善が期待できる」再生医療に関する情報をLINEで発信しております。 鵞足炎にお悩みで再生医療をご検討の際は、ぜひ登録して情報をチェックしてみてください。 鵞足炎の痛みはマッサージで改善する? 鵞足炎(がそくえん)の痛みに対するマッサージは、一時的な効果は期待できますが根本的な治療にはなりません。 マッサージの効果について、以下の2つを解説します。 マッサージの効果と限界 専門家によるマッサージの重要性 注意点も記載しているので、マッサージをする前にご確認ください。 マッサージの効果と限界 マッサージは痛みの緩和につながる場合がありますが、根本的な治療にはなりません。 専門の整体師や理学療法士によるマッサージは、筋肉の緊張をほぐし血流を改善することで、一時的な痛みの軽減効果が期待できます。 ただし、鵞足炎は炎症が起こっている状態のため、適切な方法でない限り症状が悪化する可能性があります。 とくに炎症が強い急性期には、マッサージが刺激となって痛みが増すこともあるため注意が必要です。 専門家によるマッサージの重要性 もしマッサージをする場合は、必ず専門家の指導のもとで行いましょう。 理学療法士や整体師は、鵞足炎の状態を正しく評価し、適切な強さやタイミングでマッサージを行うことができます。 しかし、専門家のマッサージを受けても鵞足炎を発症している原因を取り除けるわけではないため、根本的な原因への対処が重要です。 専門家は一時的な症状の改善だけでなく、再発予防のためのアドバイスもしてくれるので、日々気をつけて生活しましょう。 鵞足炎に対して自己流マッサージをするリスク 鵞足炎によって膝の内側の痛みがあると、自分でマッサージをして少しでも楽にしたいと思うかもしれません。 しかし、自己流のマッサージには、以下のようなリスクがあります。 炎症を悪化させる可能性 不適切な力加減による組織の損傷 骨格の歪みを考慮しない刺激による負担増加 症状の長期化や慢性化 鵞足炎の原因は、激しい運動や準備運動不足だけではありません。 膝周りの筋肉の疲労に加えて、「骨格の歪み」が原因となる場合もあります。 骨格が歪んだ不安定な状態で自己流マッサージをしてしまうと、逆に負担が増して痛みが悪化することが多いのです。 自己判断でマッサージをせず、必ず病院や整体院などで施術を受けるか、専門家からアドバイスをもらうようにしましょう。 鵞足炎の痛みを和らげるマッサージ以外の対処法 鵞足炎の痛みを改善するためには、マッサージ以外にも以下の効果的な対処法があります。 運動を中止して安静にする 痛みが強い時はアイシングする 膝周辺のストレッチやトレーニングを行う 症状の程度や時期に応じて適切な方法を選択しましょう。 運動を中止して安静にする 鵞足炎によって膝の内側に痛みを感じる場合、重要なのは痛みが緩和するまで安静にすることです。 軽症の場合、膝を使う運動を控えることで数週間で炎症が落ち着くことがあります。 しかし、症状が軽いからといって無理に運動を続けると、炎症が長引いたり悪化したりする可能性があります。 とくにスポーツ選手の方は早期復帰を焦りがちですが、適切な休息を取ることが結果的に早期回復につながります。 痛みが強い時はアイシングする 痛みが強い急性期には、アイシングで炎症を抑えることが効果的です。 氷嚢や保冷剤をタオルで包み、痛みのある部分に10〜15分程度当てて冷やしましょう。 アイシングには、以下の効果があります。 炎症反応を抑制する 痛みを和らげる 腫れを軽減する 患部の温度を下げて組織の代謝を抑える ただし、長時間の冷却は血行を悪化させる可能性があるため、時間を守って行いましょう。 また、患部に冷感湿布を使用する場合は、医師に相談して適切なものを処方してもらうことをおすすめします。 膝周辺のストレッチやトレーニングを行う 膝周辺の筋肉の柔軟性を高め、筋力を向上させることで鵞足炎の予防や再発防止が期待できます。 とくに痛みが落ち着いた段階では、適切なストレッチやトレーニングが重要です。 効果的なストレッチとして、内転筋(太ももの内側)と大腿四頭筋(太ももの前側)のストレッチを行いましょう。 ストレッチの種類 方法 内転筋ストレッチ あぐらをかくような姿勢になり、両足の足裏をくっつけます。ゆっくりと無理のない範囲で両膝を床に向けて押します。 大腿四頭筋ストレッチ 両足を伸ばして座り、片足の膝を折り曲げて脛が床につくようにします。そのまま上体を少し後ろに倒します。左右交互に行いましょう。 筋力トレーニングでは、膝を支える筋肉を強化することで関節への負担を軽減できます。 ただし、痛みがある間は無理をせず、症状が改善してから段階的に行うことが大切です。 鵞足炎のマッサージに関するよくある質問 鵞足炎でお悩みの方が疑問に感じるマッサージ方法や自己治療の可能性について解説します。 鵞足炎のマッサージ方法は? 鵞足炎を自分で治す方法はある? これらの正しい知識を身につけて、適切な治療を選択しましょう。 鵞足炎のマッサージ方法は? 鵞足炎のマッサージは、専門家の指導のもとで行うことが重要です。 一般的には、太ももの内側の筋肉を優しくほぐし、血流を改善する方法が用いられます。 ただし、炎症が強い急性期はマッサージを避け、まずは安静にしましょう。 自己流でのマッサージは症状を悪化させるリスクがあるため、理学療法士や整体師などの専門家に相談することをおすすめします。 鵞足炎を自分で治す方法はある? 軽症の鵞足炎であれば、以下の方法で改善することがあります。 痛みのある活動を控えて安静にする 急性期にはアイシングで炎症を抑える 症状が落ち着いたら適切なストレッチを行う 膝サポーターで関節を安定させる ただし、症状が改善しない場合や痛みが強い場合は、必ず医療機関を受診しましょう。 早期の適切な治療が、症状の長期化や慢性化を防ぐために重要です。 鵞足炎のつらい痛みを早く治すなら再生医療も選択肢の一つ 安静やマッサージ、薬物治療を行っても症状が改善しない場合や、何度も鵞足炎を繰り返してしまう場合は、再生医療という治療の選択肢もあります。 再生医療の特徴は、以下のとおりです。 主に幹細胞治療と血液を使用するPRP療法がある 自分の幹細胞・血液を使用するため、副作用のリスクが低い 入院・手術を必要としない 体への負担を抑えて、日常生活やスポーツ活動への影響を減らせるのも大きなメリットです。 繰り返す鵞足炎でお悩みの方は、再生医療専門のリペアセルクリニックへご相談ください。 鵞足炎は自己流のマッサージには要注意!適切な指導を受けることが大切 鵞足炎の痛みに対して、マッサージは一時的な症状の緩和効果は期待できますが、根本的な治療にはなりません。 とくにつらい痛みを和らげる目的で行われる自己流のマッサージは、症状を悪化させるリスクがあるため避けることが重要です。 まずは適切な状態での安静とアイシングで炎症を抑え、症状が落ち着いてから専門家の指導のもとでストレッチやマッサージを行うようにしてください。 膝サポーターの活用も、関節の安定性を高めるために効果的です。 改善が見られない場合や、症状を繰り返してしまう場合は、再生医療という新しい選択肢もあります。 つらい鵞足炎の症状でお悩みの方は、一人で我慢せず専門医に相談することをおすすめします。 適切な治療とケアで、必ず症状の改善を目指しましょう。
2019.10.31 -
- PRP治療
- ひざ関節
膝の内側に違和感や痛みが続いていると、「このまま様子を見ていれば良くなるのか、それとも病院へ行くべきなのか」と迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。 鵞足炎は軽症であれば安静やセルフケアで改善することもありますが、痛みが長引く場合や日常生活に支障が出る場合は、早めに医師へ相談することが大切です。 受診せずに放置してしまうと、症状が慢性化して治りにくくなるリスクもあるため注意が必要です。 本記事では、鵞足炎で病院を受診すべき症状やタイミングの目安を医師の見解をもとに解説しています。 膝の痛みをまだ大丈夫と見過ごさず、正しい知識を持って将来の自身の健康を守りましょう。 また慢性化してしまった症状や保存療法で改善が見られない方・手術は避けたいという方には、再生医療という選択肢もあります。 当院(リペアセルクリニック)の公式LINEで治療法についても紹介していますので、ぜひ参考にしてください。 病院に行くべき鵞足炎(がそくえん)の症状・タイミング 以下のような症状が起きている場合、鵞足炎を含めた膝関節疾患が考えられるため、早めに病院を受診しましょう。 痛みが2週間以上続く、または安静にしても改善しない 膝の内側に腫れや熱感・発赤がある 階段の昇り降りや正座・膝立ちが困難になる 夜間痛で眠れない、安静時にも痛む 膝の動作で引っかかりやロッキング、不安定感がある これらは炎症が進行しているサインであり、鵞足炎だけでなく半月板損傷や靭帯損傷など他の膝疾患の可能性もあります。 特に腫れや発熱を伴う場合には、滑液包炎の危険性もあるため、放置は禁物です。 症状が進むと完治までの時間が長引き、再発のリスクも高まります。 気になる症状が当てはまる場合は、早めに整形外科を受診し、適切な診断と治療を受けることが将来の膝の健康を守る第一歩となります。 症状の進行度について 鵞足炎は放置すると違和感から痛み、さらに激痛へと段階的に進行していきます。 自分の状態を把握するために、以下の進行度の目安を確認してみましょう。 ステージ1(軽度) 膝の内側に違和感があるが、運動や生活に大きな支障はない ステージ2(中等度) 運動後に膝の痛みをはっきり自覚し、階段昇降で痛みを感じる ステージ3(重度) 安静時にも痛みが続き、膝の曲げ伸ばしに制限が出る。 腫れや熱感を伴うこともある ステージ4(最重度) 歩行すら困難になり、股関節や腰にまで痛みが波及することがある 初期の違和感の段階で対応すれば比較的早く改善が見込めますが、重症化すると治療に長期間を要し、完治が難しくなるケースもあります。 違和感を覚えた段階で速やかに医療機関を受診しましょう。 受診する病院・クリニックの選び方 鵞足炎が疑われる場合は、まず整形外科を受診するのが基本です。 整形外科ではレントゲンやMRIを用いた検査で、鵞足炎と似た半月板損傷・靭帯損傷・変形性膝関節症などとの鑑別も行ってくれます。 スポーツが原因で痛みが出た場合には、スポーツ整形外科がおすすめです。 アスリートやランナーに向けて、競技復帰までを見据えたリハビリ計画やフォーム改善の指導を受けられるのが特徴です。 また、リハビリ施設が併設されているクリニックなら、原因となる筋肉の硬さやフォームの改善を専門的にサポートしてもらえます。 まずは近くの整形外科を受診し、必要に応じてスポーツ整形や再生医療専門クリニックに紹介してもらう流れが安心です。 鵞足炎を放置するリスク 鵞足炎を放置すると、以下のように症状が悪化して治療が長引くリスクがあります。 違和感が徐々に痛みに変わり、やがて激痛へと進行する 腱や滑液包に炎症が慢性化し、治りにくくなる 階段昇降や歩行が困難になり、生活の質が低下する 炎症が広がり、股関節や腰など他部位に負担が及ぶ 再発を繰り返し、慢性化して難治性に移行する 初期段階では軽い違和感でも、安静やケアを怠ると炎症が進み、膝の可動域制限や夜間痛へと進行します。 さらに慢性化すると、保存療法だけでは改善せず、再生医療や手術といった高度な治療が必要になる可能性があるので注意しましょう。 鵞足炎は早期対応が肝心で違和感を感じた段階でセルフケア(テーピング・アイシングなど)を行い、痛みが強まるようなら速やかに整形外科を受診することをおすすめします。 病院で受けられる鵞足炎の治療法は保存療法と手術療法に分けられる 鵞足炎の治療は、まず以下のような保存療法が基本であり、手術に至るケースはごくまれです。 安静とアイシング 運動や長時間の歩行を避け、患部を冷やして炎症を抑える 薬物療法 痛みや炎症が強い場合は、消炎鎮痛剤の内服が処方される 理学療法・リハビリ 理学療法士の指導によるストレッチや筋力強化で膝への負担を減らす 足底板(インソール)療法 扁平足や膝のアライメントに異常がある場合にインソールで調整 ステロイド注射 炎症が強く保存療法だけで改善が得られない場合にステロイド薬を直接注射する PRP注射 慢性化・再発例に行われる先進的治療で、組織修復を促す 保存療法を続けても改善が見られず、慢性化して生活に著しい支障が出る場合や、感染により滑液包に膿がたまったケースでは、滑液包を切除する手術が検討されます。 ただし一般的な鵞足炎では、手術に至ることはほとんどありません。 安静・薬物・リハビリといった保存療法によって、数週間〜数か月のうちに症状が改善することも少なくありません。 病院に行っても改善しない鵞足炎には再生医療も選択肢の一つ \幹細胞治療とPRP療法の特徴についての解説はこちら/ 鵞足炎は多くの場合、安静・薬物・リハビリといった保存療法で改善が期待できます。 しかし、中には症状が慢性化して数か月以上続いてしまう難治性ケースもあり、従来の治療では十分な効果が得られないこともあります。 手術を避けたいと考える方にとって、再生医療は新たな治療の選択肢となります。 幹細胞治療(自己脂肪由来幹細胞) 下腹部などから採取した脂肪に含まれる幹細胞を培養し、数千万〜数億個に増やしたうえで体内に戻す方法 幹細胞は損傷組織の修復や炎症抑制に働きかけ、摩耗した軟骨や腱の回復を助ける 自己細胞を利用するため安全性が高く、関節疾患や難治性の膝痛に対する治療として注目されている PRP療法(多血小板血漿注射) 自身の血液を採取し、遠心分離で血小板を高濃度に抽出して患部に注射する治療法 血小板から放出される成長因子が炎症を抑え、損傷した組織の修復を促進 自己血を利用するためドーピングやアレルギー・拒絶反応のリスクが少ないのが特徴でプロアスリートでも利用可能 体外衝撃波療法(ESWT) 高エネルギーの衝撃波を膝の鵞足部に照射し、血流改善と組織修復を促す方法 保存療法で改善が乏しい場合に行われ、非侵襲的で日帰り治療が可能という特徴がある 当院(リペアセルクリニック)では、こうした再生医療を提供しています。 治療法や実際の症例については、公式LINEでもご紹介していますので、ぜひ参考にしてください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/ 鵞足炎で病院行くべきかお悩みの方からよくある質問 鵞足炎で病院に行くべきか迷っている方からよく寄せられる質問と、その回答を以下にまとめました。 鵞足炎になったら、運動は完全に禁止すべき? 鵞足炎の改善にストレッチは効果的? 鵞足炎にサポーターは効果ある? 鵞足炎になったら、運動は完全に禁止すべき? 鵞足炎になったら、運動を完全に禁止する必要はありませんが、痛みが出る動作や負荷の高い運動は控えましょう。 鵞足炎は膝の使いすぎが主な原因の一つとされるため、ランニングやジャンプなど膝に大きな負担をかける動作を続けると炎症が悪化しやすくなります。 一方で、痛みのない範囲での軽いストレッチやウォーキングや水中運動など低負荷の運動は、血流改善や再発予防に役立つこともあります。 症状が強い時期は無理をせず、痛みが和らいできた段階でリハビリや軽い運動を取り入れていくのが望ましいでしょう。 鵞足炎の改善にストレッチは効果的? ストレッチは再発予防や改善に役立つことがありますが、炎症が強い急性期には控えましょう。 鵞足炎は太もも裏のハムストリングスや大腿四頭筋の硬さが要因となることが多いため、筋肉の柔軟性を高めるストレッチは膝への負担を軽減し、症状の改善や再発予防に効果的とされています。 ただし、炎症や痛みが強い段階で無理に伸ばすと、かえって症状を悪化させる可能性があります。 痛みが落ち着いてきた回復期から、専門家の指導を受けながらストレッチを取り入れるのが安全です。 鵞足炎にサポーターは効果ある? サポーターは痛みを和らげたり膝の安定性を補助するのに役立つ場合がありますが、根本治療にはなりません。 鵞足炎では膝の内側に負担がかかりやすいため、サポーターを装着することで膝周囲の筋肉をサポートし、動作時の不安定感や痛みを軽減できることがあります。 特に階段の上り下りや長時間の歩行時など、膝に負荷がかかる場面での補助として有効です。 ただし、サポーターはあくまで補助的な役割であり、炎症や組織損傷そのものを治す効果はありません。 長期的に依存すると筋力低下を招く可能性もあるため、安静・ストレッチ・筋力トレーニングなどと併用しながら使うようにしましょう。 鵞足炎で病院に行くべきタイミングは早期受診が大切!違和感を感じたら相談しよう 軽度の鵞足炎であれば安静やセルフケアで改善する場合もありますが、2週間以上痛みが続く、日常生活に支障が出る、夜間も痛むといった症状が見られる場合は、自己判断せず整形外科を受診しましょう。 特に腫れや熱感がある、関節が不安定に感じるといったケースは、鵞足炎以外の膝疾患が隠れている可能性もあるため、早めの診察が重要になります。 慢性化してしまった症状に対して従来の保存療法では改善が見られない場合は、PRP療法や幹細胞治療といった再生医療が新たな選択肢として広がっています。 当院(リペアセルクリニック)では、こうした再生医療を行っています。 治療法や実際の症例については、公式LINEでも紹介していますので、ぜひ参考にしてください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/
2019.10.01 -
- PRP治療
PRP注射とは、自身の血液を利用して自然治癒力を高める再生医療です。 膝の痛みや美容医療など幅広い分野で注目されていますが、「効果や仕組みは?」「費用は?」と疑問を持つ方も多いでしょう。 この記事では、PRP注射の基礎知識から効果・治療の流れについて分かりやすく解説します。 安全なクリニック選びのポイントも紹介しているので、ぜひ参考にしてください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/ PRP注射とは? PRP注射とは、自分の血液から抽出した多血小板血漿を患部に注入し、組織の再生を促す治療法です。 血小板には、止血作用だけでなく、成長因子を豊富に含んでおり、この成長因子が細胞の増殖や組織の修復を促す役割を担っています。 具体的には、採取した血液を遠心分離機にかけることで、赤血球や白血球から血小板を分離・濃縮し、これを患部に直接注入します。 これにより自己治癒力を高め、損傷した組織の修復が加速します。 PRP注射の効果と症例別の効果 PRP注射の効果と症例別の効果について、以下の項目に分けてご紹介します。 膝OA(変形性膝関節症)への効果 肩こりや肩の痛みへの効果 顔のしわや皮膚再生への効果 いずれかの項目に興味がある方は、ぜひ参考にしてください。 膝OA(変形性膝関節症)への効果 変形性膝関節症(膝OA)は、加齢や酷使により膝の軟骨がすり減り、炎症や痛みを引き起こす疾患です。 PRP注射は、この膝OAに対して有効な治療法とされてます。 自身の血液に含まれる成長因子を患部に注入することで、軟骨や骨の組織修復を促進し、抗炎症作用によって痛みを軽減する効果が期待できます。 PRPの作用は、自己治癒力を高めることを目的としているため、根本的な改善につながる可能性が高いです。 肩こりや肩の痛みへの効果 肩こりや肩の痛みは、筋肉や筋膜の炎症、組織の損傷が原因で起こることが多く、慢性的な不調につながります。 PRP注射はこうした症状に対して、炎症を抑え組織の修復を促す効果が期待されます。 肩の痛みの原因となる腱板損傷や五十肩などの治療にも応用されており、注入された成長因子が損傷した筋肉や腱、靭帯などの再生を促進します。 上記の仕組みで血行を改善することで、痛みの軽減と機能の回復をサポート。 これにより痛みの悪循環を断ち切り、肩の動きをスムーズにすることが期待でき、慢性的な肩こりや痛みの根本的な改善につながります。 顔のしわや皮膚再生への効果 PRP注射は、美容医療の分野でも広く活用されており、特に顔のしわや皮膚再生に効果が期待されています。 PRPに含まれる豊富な成長因子は、コラーゲンやエラスチンの生成を促進し、肌のハリや弾力を高めます。 注入されたPRPは、肌のターンオーバーを正常化し、組織の修復力を高めるため、小じわの改善や毛穴の開き、ニキビ跡、くすみの改善にもつながります。 また、自己の血液を使用するため、アレルギー反応や副作用のリスクが低いというメリットもあります。 肌本来の再生能力を活かした治療法であり、自然な若返り効果を求める方に適しています。 PRP注射の治療の流れ PRP注射の治療の流れは、以下の通りです。 治療の流れ 内容 問診・診察 治療の対象となる症状や既往歴を確認し、PRP注射が適しているかを医師が判断 採血 腕の静脈から治療に必要な量の血液を採取 遠心分離 採取した血液を専用の機器で遠心分離にかける PRPの注入 局所麻酔の後、濃縮したPRPを目的の患部(関節、筋肉、皮膚など)に注射 PRP注射の効果の持続期間は個人差がありますが、一般的に6ヶ月から1年程度とされています。 効果は徐々に現れ、1回の治療で改善を実感する方もいれば、症状に応じて複数回の治療が必要な場合も。 治療回数は1回から数回が一般的で、数週間から数ヶ月の間隔で行われることが多いです。 施術の痛みは採血時と同程度で、局所麻酔で軽減できます。 自己血を使用するためアレルギーのリスクは低いですが、感染症や一時的な内出血、腫れなどのリスクがあるので注意しましょう。 PRP注射の費用と保険適用について PRP注射の費用は、治療部位や医療機関によって異なりますが、一般的に数万円から数十万円と高額です。 これは、自身の血液を扱う特殊な機器や専門的な技術が必要となるためです。 PRP注射は、厚生労働省の認可を受けた一部の治療を除き、自由診療となるケースがほとんどであり、健康保険の適用は非常に限られています。 そのため、治療費は全額自己負担となるので注意が必要です。 多くの医療機関では、現金一括払いのほか、クレジットカードや医療ローンなどの分割払いに対応している場合があります。 費用は高額ですが、自身の治癒能力を活かした根本的な改善が期待できるため、手術を避けたい方や、従来の治療法で効果が見られなかった方にとって、費用に見合う価値がある治療と言えるでしょう。 安全なPRP注射を受けるための施設選びのポイント PRP注射は専門的な知識と技術を要するため、信頼できる医療機関を選ぶことが非常に重要です。 施設選びのポイント 内容 医師の経験と資格 PRP療法の実績が豊富で、治療目的の分野に専門性を持つ医師が在籍しているか確認する 衛生管理 国の認可を受けた細胞加工施設(CPC)を併設しているか確認する 事前説明とアフターケア 事前に丁寧に説明してくれるか、治療後の経過観察やフォローアップ体制が整っているかを確認 医師がPRP療法の豊富な実績と、治療目的の分野に専門性を持っているかを確認しましょう。 また、感染症リスクを避けるために、国の認可を受けた細胞加工施設(CPC)を併設するなど、衛生管理が徹底されているかも重要な判断基準です。 さらに、施術内容・費用・リスクについて丁寧に説明してくれるか、治療後の経過観察やフォローアップ体制が整っているかを確認することも大切です。 口コミや評判も参考にし、カウンセリングで疑問点を解消してから治療に臨むことが、安全なPRP注射を受けるための鍵となります。 信頼できるクリニックでPRP注射を受けるならリペアセルクリニックがおすすめ! PRP注射は自身の血液を活用し、膝や肩の痛み、美容など多様な症状に効果が期待できる再生医療です。 治療は専門性が高いため、クリニック選びが極めて重要となります。 そこでおすすめしたいのが、再生医療に特化した「リペアセルクリニック」です。 当院は、確かな実績を持つ専門医が在籍し、国の認可を受けた徹底した衛生管理体制のもと、安心して治療を受けられます。 丁寧なカウンセリングとアフターフォローも充実しており、一人ひとりの症状に合わせた最適な治療プランを提案。 信頼と実績のあるクリニックで安全にPRP注射を検討したい方は、当院のメール相談・オンライン診療にてご相談ください。
2019.07.12 -
- PRP治療
- ひざ関節
関節炎とリウマチはよく混同されますが、実はまったく異なる病態です。 関節炎は「関節に炎症が起きた状態」全般を指す幅広い概念であるのに対し、リウマチ(関節リウマチ)は免疫の異常によって自分の関節を攻撃してしまう自己免疫疾患の一つです。 しかし関節炎とリウマチの違いがよく分からないと、疑問に感じている方も多いのではないでしょうか。 本記事では、関節炎とリウマチの症状の違いを詳しく解説します。 関節炎とリウマチの症状の違いを正しく理解したい方、どちらに該当するのか悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。 関節炎とリウマチの違い 関節炎とリウマチの主な違いを、各項目に分けて解説しています。 症状 原因 診断方法 治療法 両者の違いを正しく理解するためにも、ぜひ参考にしてください。 症状 関節炎とリウマチの症状の違いは、以下のとおりです。 症状 関節炎 リウマチ(関節リウマチ) 痛みの範囲 単一または限られた関節に出やすい 多発し、左右対称に現れる場合が多い 腫れ 局所的で非対称な場合が多い 対称的で熱感や腫れを伴う場合が多い 朝のこわばり 比較的短時間で治まる場合が多い 1時間以上続く場合が多い 全身症状 ほとんど見られない 倦怠感や微熱、貧血を伴う場合がある 関節炎は、膝や指など特定の関節に限定して炎症が起こるケースが多く、全身への影響は比較的少ないのが特徴です。 一方、関節リウマチでは、左右対称に複数の関節に炎症が現れやすく、腫れや熱感も強く出るのが特徴です。 さらに朝のこわばりが1時間以上続くこともあり、倦怠感や微熱、貧血などの全身症状を伴うケースも少なくありません。 原因 関節炎と関節リウマチは、いずれも関節に痛みや炎症をもたらしますが、原因は以下のように異なります。 原因 関節炎 リウマチ(関節リウマチ) 一般的な要因 関節の使いすぎ、加齢、外傷など 自己免疫の異常 遺伝 関連は低い 遺伝的要因が関与する場合がある 環境要因 肥満、特定のスポーツなど 喫煙、感染症などが影響する場合がある 好発年齢 高齢者に多い 比較的若い世代にも発症する 関節炎は加齢や使いすぎなどによって関節が物理的に摩耗することが主な原因で、スポーツや重労働が影響することも。 一方、関節リウマチは自己免疫の異常によって、自分の関節を攻撃してしまう疾患であり、遺伝要因や喫煙・感染症などの環境因子が関与する場合があります。 このように原因が異なるため、予防法や治療アプローチもまったく異なります。 診断方法 関節炎とリウマチの診断方法の違いは、以下のとおりです。 診断方法 関節炎 リウマチ(関節リウマチ) 診察 特定の関節の状態を重点的に観察 全身の関節の状態、皮膚症状などを観察 血液検査 一般的な炎症反応を確認 自己抗体の有無、炎症反応などを確認 画像検査 X線、CT、MRIなど X線、超音波検査、MRIなど 関節炎は局所的な症状の把握が中心ですが、関節リウマチでは全身症状や自己抗体の有無など、より多角的な検査が必要になります。 そのため、関節リウマチが疑われる場合は早めに専門医を受診し、総合的な診断を受けることが大切です。 治療法 関節炎とリウマチでは治療の目的や取り組み方が異なるため、選択される治療法にも違いがあります。 治療法 関節炎 リウマチ(関節リウマチ) 薬物療法 鎮痛剤や湿布などで炎症や痛みを緩和 抗リウマチ薬、生物学的製剤など 非薬物療法 理学療法、運動療法、装具療法など 作業療法、関節保護、生活指導など 手術療法 関節鏡手術、人工関節置換術など 関節形成手術、滑膜切除術など 関節炎では炎症のコントロールと関節機能の維持が治療の中心で、比較的軽度であれば、鎮痛剤やリハビリで対応可能の場合もあります。 一方で関節リウマチでは、進行性の関節破壊を防ぐことが最優先で、免疫に直接働きかける抗リウマチ薬や生物学的製剤による治療が欠かせません。 薬物療法に加えて、関節への負担を軽減する生活習慣の工夫や、症状の進行度に応じた外科的治療が選択されることもあります。 【まとめ】関節炎とリウマチの違いを知り、適切な治療を 関節炎と関節リウマチは、いずれも関節の痛みや腫れといった共通の症状がありますが、以下のように原因や症状の現れ方や治療法には明確な違いがあります。 項目 関節炎 関節リウマチ(リウマチ) 原因 加齢、外傷、感染、代謝異常など 免疫異常による自己免疫疾患 症状の現れ方 特定の関節に現れる 左右対称に複数の関節に出やすい 炎症の範囲 局所的 関節だけでなく全身に及ぶことも 伴う症状 関節の痛み・腫れ・熱感など 倦怠感、微熱、貧血などの全身症状 関節炎は、主に関節の使いすぎや加齢、ケガなどが原因で発症しやすく、痛みや腫れが1か所にとどまることが多いのが特徴です。 一方、関節リウマチは免疫システムの誤作動により、自分自身の関節が攻撃されて炎症が起こる「自己免疫疾患」です。 このように症状が似ていても根本的な原因が異なるため、治療法も大きく異なります。 関節の痛みや腫れが長引くときは自己判断で済ませず、できるだけ早く専門医を受診することが大切です。 日常生活への支障を抑えるためにも、関節に違和感を覚えた際は放置せずに速やかに医療機関での診察を受けましょう。
2019.06.30 -
- PRP治療
- 肘
日常生活やスポーツで肘を酷使し、テニス肘やゴルフ肘といった症状にお悩みの方は少なくありません。 湿布や痛み止め、リハビリテーションなど、様々な治療を試してもなかなか改善が見られない場合、PRP(多血小板血漿)療法という新しい治療選択肢が注目されています。 PRP療法とは、患者さま自身の血液から抽出した血小板を用いた再生医療の一つです。 この記事では、PRP療法の特徴や効果が期待できる肘の痛み、具体的な治療の流れについて解説します。 従来の治療法では効果が不十分だった方や、手術は避けたいとお考えの方にとって、PRP療法が新たな希望となるかもしれません。 なお、当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、「再生医療ではどのような治療を行うのか」「再生医療で治療した症例」を無料で配信しています。 「PRP療法で肘の痛みを早く治したい」という方は、ぜひ公式LINEをチェックしてみてください。 PRP療法(多血小板血漿)とは https://youtu.be/aSqBW6H-9es?si=ApfsCUBa7YxOwviQ PRP療法は、患者さま自身の血液を利用して、血小板の濃縮液を用いて行う治療法であり、再生医療の一つです。 PRP療法の特徴 PRP療法が早期治療や痛み軽減につながる理由 PRP療法は肘の痛みを早期に改善し、QOLを改善できる可能性があります。 PRP療法の特徴 PRP療法は、血小板に含まれる成長因子による組織の修復や新しい細胞の成長を促す働きを利用し、自己治癒力を高める治療です。 PRP療法のメリットとデメリットは、それぞれ以下のとおりです。 【PRP療法のメリット】 副作用リスクの少ない治療法 PRP療法では患者さまの血液を用いるため、アレルギー反応や拒絶反応の副作用リスクが少ない 難治性の疾患の改善も期待できる PRP療法は自然治癒力を高めることで組織の損傷や慢性的な痛みを改善させ、これまで治療が難しかった疾患の改善も期待できる 手術や入院をせずに治療できる PRP療法は手術や入院不要で通院治療が可能なため、日常生活を送りながら治療できる 【PRP療法のデメリット】 効果には個人差がある 効果が現れる時期や持続する期間、効果の程度については個人差がある 痛みや腫れが生じることがある 注射を受けた部分に痛みや腫れ、熱感、発赤などの炎症反応を伴うことがある ただし、これらの症状は一時的なものであり、徐々に症状が軽減する メジャーリーガーの大谷翔平選手がPRP療法を受けた実績もあり、スポーツの世界では広く知られている治療法です。 PRP療法が早期治療や痛み軽減につながる理由 PRP療法が早期治療や痛み軽減につながるのは、PRP療法で使用する血小板に高い修復力があるからです。 血小板には損傷した組織を修復させるさまざまな物質が多く含まれており、それらが損傷した組織の修復を促します。 具体的には、以下のような作用があります。 ダメージを受けた組織の修復を促す 自然治癒力を高める 炎症を抑える これらの作用により、PRP療法は早期治療や痛み軽減につながる治療法として注目されています。 PRP療法が効果的な肘の痛み 肘の痛みに悩む多くの方が経験するのが、「テニス肘」や「ゴルフ肘」といった症状です。 これらはスポーツの名称がついていますが、必ずしもスポーツをする人だけに起こるわけではありません。 上腕骨外側上顆炎(テニス肘) 上腕骨内側上顆炎(ゴルフ肘) 肘部管症候群 これらの症状について、次に詳しく見ていきましょう。 上腕骨外側上顆炎(テニス肘) https://youtu.be/jy2_O_mEvGI?si=5m6jyeHtYnNvthja テニス肘の正式名称は「上腕骨外側上顆炎(じょうわんこつがいそくじょうかえん)」と呼びます。 この症状の大きな特徴は、肘の外側部分に痛みが生じる点です。 主な症状 肘の外側の痛み 別名 バックハンドテニス肘 原因 ・テニスに限らず、手首や指を繰り返し使う動作 ・雑巾絞り、キーボード入力などによる肘の外側の腱の炎症や微細な断裂 痛みを感じる動作の例 ・物をつかんで持ち上げる ・タオルや雑巾を絞る ・ドアノブを回す ・キーボードを打つ ・ペットボトルのキャップを開ける など これらの動作で痛みを感じる場合、テニス肘の可能性があり、PRP療法が症状改善の一つの選択肢となることがあります。 上腕骨内側上顆炎(ゴルフ肘) ゴルフ肘の正式名称は「上腕骨内側上顆炎(じょうわんこつないそくじょうかえん)」と呼びます。 その名の通りゴルフのスイング動作で肘の内側に痛みが生じることが多いです。 主な症状 肘の内側の痛み 別名 ・フォアハンドテニス肘 ・野球肘 原因 ・ゴルフに限らず、手首を内側に曲げる動作 ・物を強く握る動作の繰り返しによる肘の内側の腱の炎症や微細な断裂 痛みを感じる動作の例 ・ゴルフのスイング ・物を強く握って持ち上げる ・ロープを引っ張る ・投球動作 など このような症状がある場合、ゴルフ肘の可能性があり、PRP療法が適応となるケースがあります。 肘部管症候群 肘部管症候群(ちゅうぶかんしょうこうぐん)とは、手のしびれや痛みが起こる病気です。 圧迫や牽引などが肘の神経に加わることで肘部管症候群を発症します。 主な症状 ・手のしびれや痛み、運動障害 ・指の変形 別名 - 原因 ・加齢 ・野球や柔道 ・幼少期の肘の骨折 痛みを感じる動作の例 ・物を握る ・長時間肘を曲げる ・物を持ち上げる ・肘を曲げ伸ばしする ・指を使う細かい作業をする など 肘部管症候群はデスクワークやドライバーのような職業でよく見られます。 上記の動作でしびれや痛みが見られる場合、肘部管症候群が疑われ、PRP療法で症状を改善できる可能性があります。 PRP療法で期待できる肘の痛みに対する効果 PRP療法は、特にテニス肘やゴルフ肘といった肘の腱付着部の痛みに対して、プロアスリートにもその効果が期待されています。 具体的には、以下のような効果が期待できます。 変性した腱や靭帯の再生を促す 関節内の炎症を抑える 硬くなった組織を柔らかくする これらの効果について、以下で詳しく見ていきましょう。 変性した腱や靭帯の再生を促す テニス肘やゴルフ肘では、肘の腱や靭帯が使いすぎや加齢などによって変性し、損傷していることが痛みの主な原因です。 PRP療法では、多血小板血漿(PRP)に含まれる豊富な成長因子が、これらの傷ついた腱や靭帯の組織修復を強力に促進します。 具体的には、成長因子が細胞の増殖や分化を促し、コラーゲンの産生を助けることで、損傷した組織が再生される過程をサポートします。 これにより、身体が本来持っている自然治癒力が高められ、変性してしまった腱付着部の再生が促されるのです。 難治性のスポーツ障害などで、組織が硬くなり治りにくくなっている場合にも、PRPを注入することで本来の修復力を活性化させ、治癒を目指す効果が期待できます。 関節内の炎症を抑える PRPに含まれる血小板や白血球から放出される様々な生理活性物質には、炎症を抑える作用(抗炎症作用)があると考えられています。 肘の痛みは、関節内やその周辺組織で起きている炎症が原因となっていることも少なくありません。 PRPを患部に注入することで、これらの成分が過剰な炎症反応を鎮め、痛みの軽減につながることが期待されます。 例えば、テニス肘では上腕橈骨関節内の炎症が痛みの原因の一つとなることがありますが、PRP療法によってこの炎症が抑制されることで、症状の改善が見込めます。 硬くなった組織を柔らかくする 慢性的な肘の痛み、特にスポーツ障害などでは、損傷した組織が修復される過程で線維化し硬くなってしまうことがあります。 このように組織が硬くなると、血行が悪くなったり本来の柔軟性が失われたりして、治癒が遅れたり、痛みが再発しやすくなったりする原因となります。 PRP療法は、このような硬くなった組織に対してもアプローチが可能です。 PRPに含まれる成長因子などが組織の修復プロセスを正常化し、柔軟性を取り戻す手助けをすることで組織の質を改善し、治癒を促進する効果が期待できます。 PRP療法で肘の痛みを治療する流れ PRP治療を実際に受ける際の一般的なプロセスは、以下のとおりです。 1. 診察・検査 医師による診察、症状の確認。必要に応じてレントゲン、エコー、MRI等の検査を行い、PRP治療の適応を判断。治療計画の説明 2. 採血 PRP作製のため、患者様自身の血液を採取(通常約10ml~60ml程度) 3. PRP精製 採取した血液を遠心分離機にかけ、血小板を高濃度に含んだPRPを抽出・作製 4. 患部へ注射 精製されたPRPを、肘の痛む部分(損傷した腱付着部、関節内など)に注射 5. 治療後ケア 注射後、クリニック内で安静(5分~1時間程度)。帰宅後は医師の指示に従い安静。注射部位に一時的な痛みや腫れが出ることがあるが、通常数日~1週間で軽快。 多くの場合、採血から注射までが当日中に完了し、比較的短時間で治療が受けられるのが特徴です。 肘の痛みに対するPRP療法についてよくある質問 最後に、肘の痛みに対するPRP療法についてよくある質問を紹介します。 PRP療法は肘に効く? PRP療法で肘を治療するデメリットは? PRP療法について気になることがある方は、ぜひ参考にしてください。 PRP療法は肘に効く? PRP療法はテニス肘やゴルフ肘のような肘の痛みにも効果が期待できます。 従来のリハビリやステロイド治療などで効果が不十分だった症例にも有効な可能性があります。 PRP療法は患者さまの血液を用いるため、アレルギーや拒絶反応のような副作用が少ない点がメリットです。 また、入院や手術が必要なく、点滴や注射などの簡単な処置だけで治療が完結します。 PRP療法で肘を治療するデメリットは? PRP療法で肘を治療するデメリットには、以下のようなものが挙げられます。 まれに副作用がある 効果に個人差がある 保険適用外の自由診療である PRP療法では点滴や注射を行うため、注射部位の痛みや腫れなどが起こる可能性があります。 また、PRP療法はすべての患者さまに効果があるわけではなく、治療効果には個人差がもあるため、注意が必要です。 そして、PRP療法は基本的に自由診療のため、治療費は全額自己負担となります。 メリットとデメリットをよく理解した上で、PRP療法を受けるか検討しましょう。 PRP療法での肘治療をご希望の方は当院へご相談ください 長引くテニス肘やゴルフ肘など、つらい肘の痛みにお悩みの方にとって、PRP療法は有効な治療選択肢の一つです。 PRP療法は患者さまご自身の血液を利用し、損傷した組織の修復を促す再生医療であり、従来の治療で改善しない症例に新たな希望をもたらす可能性があります。 とくにスポーツへの早期復帰を目指すアスリートにとって、PRP療法によって身体に与える負担が少ない点が魅力でしょう。 ご自身の治癒力を利用して組織修復を促進し、痛みを軽減することで、従来の治療法では難しかった早期復帰の可能性を広げる有望な選択肢になります。 当院リペアセルクリニックでは、PRP療法をはじめとした再生医療について豊富な実績を持っております。 「つらい肘の痛みを早く治したい」という方は、ぜひ当院リペアセルクリニックまでご相談ください。
2019.06.29 -
- PRP治療
PRP(多血小板血漿)治療は、自己血液から抽出した成分を活用する再生医療のひとつで、変形性膝関節症・腱の炎症や美容目的など、さまざまな症状に応用されています。 PRP注射は自由診療(保険適用外)のため、費用は1回あたり数万円~数十万円と幅があり、病院や治療部位によっても異なることも。 実際に「PRP注射の費用はどれくらいかかるの?」「治療効果や通院回数が気になる」と、感じている方も多いのではないでしょうか? 本記事では、PRP注射の費用相場から治療の特徴まで詳しく解説します。 費用対効果や治療選択で悩んでいる方は、ぜひ最後までご覧ください。 PRP注射の費用相場 PRP注射の費用相場は、以下のように施術を行う部位や治療の目的によって異なります。 片膝の治療:3~5万円程度 両膝の治療:5~15万円程度 筋・腱・靭帯の治療:3万円~15万円程度 変形性膝関節症の治療:5万円~30万円程度 美容目的の治療:3万円~50万円程度 PRP注射の費用相場は施術する部位によって異なりますが、一般的に注射1回あたりの費用は数万円~数十万円で、ほとんどの場合複数回の治療が必要です。 地域や病院によっても費用が異なるケースが多くありますが、診療費や検査費などは別途費用が必要となります。 PRP治療は自由診療|費用は保険適用外となる PRP治療は、現在の日本の医療制度においては保険適用外の自由診療となります。 そのため、費用は医療機関によって異なり、1回あたり数万円~十数万円と幅があるうえ、複数回の施術が必要となるケースも多いため、総額が高額になりやすいのが特徴です。 PRP治療は効果が確立されたわけではなく、臨床試験のデータが少なく、どのくらい有効なのか、持続期間はどれぐらいなのか、合併症の有無などエビデンスが得られるまでには時間がかかります。 そのため、有効性を検証する治験と平行して、PRP治療を患者に提供するという制度を利用しながらPRP治療が行われているのが現状です。 PRP治療ではまれに腫れや痛みなどの副反応がありますが、患者さま自身の血液を使用するためリスクは少ないといえます。 PRP治療の対象となる症状 PRP治療は、以下に該当するような症状や疾患をお持ちの方に対し、選択肢の一つとして提案されることがあります。 筋肉の損傷や腱の炎症 変形性膝関節症に伴う関節の痛みや炎症など ただし、膝の変形が重度の場合や肥満の方では、治療効果が十分に得られないことがあります。 また、肺や心臓、肝臓、腎臓に重篤な疾患がある方や、薬剤過敏症の既往がある方、膝の軟骨が完全に失われている方などは、PRP治療を受けることが出来ません。 治療を希望される場合は、医師による診察と画像検査(MRIやX線など)を通じて、PRP治療が適しているかを判断する必要があります。 安全に治療を受けるためにも、既往歴や体調に不安がある方は、事前に相談しましょう。 PRP注射で治療する特徴 自由診療のためPRP治療の費用は高くなりますが、薬物治療や手術治療にはない、以下のような特徴があります。 手術が不要 切開を伴わないため、身体への侵襲が少ない 入院不要 外来での処置が可能なため、日常生活への影響が少ない 傷が残らない 注射のみで済むため、皮膚に目立つ痕が残らない 副作用が少ない 自分自身の血液を使用するため、拒絶反応やアレルギーのリスクが低いとされている 身体的・時間的な負担が少ない 術後の安静期間が短く、回復が早いケースもある 手術治療では入院をするため、治療から回復まで長期間に及ぶ場合があることや、薬物治療ではアレルギー反応や副作用のリスクも高くなります。 PRP治療はその中間的な選択肢として、身体への負担をできるだけ抑えつつ、自然治癒力を引き出すことを目的とした治療法です。 費用面ではやや高額ですが、「手術を避けたい方」や「薬に頼りたくない方」にとっては選択肢のひとつとなるでしょう。 【まとめ】PRP注射の費用相場を理解し、自分に合った治療を選ぶことが大切! PRP治療は保険適用外の自由診療のため、以下のように費用は病院によって異なりますが、1回あたり数万円~数十万円が相場となります。 片膝の治療:3~5万円程度 両膝の治療:5~15万円程度 筋・腱・靭帯の治療:3万円~15万円程度 変形性膝関節症の治療:5万円~30万円程度 美容目的の治療:3万円~50万円程度 保険適用外のため、費用相場は高額になるケースがありますが、入院や手術をする必要がなく、副作用が少ないなど特徴も多くあります。 PRP注射の費用相場、費用対効果をしっかり理解したうえで、自分に合った治療法を選ぶことが重要です。 PRP注射に興味がある方は、当院「リペアセルクリニック」にご相談ください。
2019.06.29