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TFCC損傷の手術後のギプスは必要かどうか気になる方も多いかと思いますが、ギプス固定期間は約1カ月です。 手術後にギプスで固定して日常生活を送る際には、注意点もあります。 この記事では、TFCC損傷の手術後のギプス固定期間や注意点などを紹介していきますので、参考にしてください。 TFCC損傷の手術後のギプス固定期間は約1カ月 TFCC損傷の手術後のギプス固定は前腕から手まで約1カ月が目安です。 ギプスが取れた後は手関節装具をつけて、さらに2〜3カ月間は固定する必要があります。 この期間中は重労働や運動は禁止となりますが、ギプスをしている間でも手の指は動かせるため、指先を使うデスクワークなどは1カ月以内を目安に可能となります。 ギプス固定中の注意点 TFCC損傷の手術後のギプス固定中にはいくつか注意点があります。 血行不良 強い痛み 患部は心臓より高い位置 ギプスから出ている指の色が赤黒い、蒼白などは血行不良の可能性があるため、手術を行った病院ですぐに受診してください。 また、痛み止めを飲んでも痛みが続く場合も、血行不良同様、病院での受診が必要です。 日常生活や寝るときなど、ギプスを固定している間は心臓より高い位置に上げておく必要があります。枕を置くことや、椅子の肘掛けに手を置くなど、工夫しましょう。 TFCC損傷手術後のリハビリ内容|ギプスが外れるまで TFCC損傷手術後、ギプスが外れるまでのリハビリ内容は、固定されていない指や肩を動かす必要があります。 TFCC損傷の手術直後は、肘上から手首までギプスで固定し安静にする必要があるため、動かせる指や肩のリハビリが欠かせません。 手術後約1カ月後にギプスを外してからは、手首の可動域を広げる訓練を行い、他動運動や筋力運動などでリハビリを始めます。 TFCC損傷の手術に関してよくある質問 TFCC損傷の手術に関してよくある質問をまとめています。 TFCC損傷の手術後はどのくらいで仕事に復帰できる? TFCC損傷の手術後の入院期間はどのくらい? TFCC損傷の手術費用の目安は? 仕事へ復帰できるまでの期間や入院期間、手術にかかる費用などの質問が多くあるので、参考にしてください。 TFCC損傷の手術後はどのくらいで仕事に復帰できる? TFCC損傷の手術後、どのくらいで仕事に復帰できるかは、指先だけでできるデスクワークなどは2〜3週間程度です。 ただし、骨がしっかり固定されるまでの2カ月〜半年は運動ができないため、重いものを運ぶ重労働などは避ける必要があります。 仕事への復帰までは、焦らずにリハビリを行うことが重要ですので、医師の指示のもと仕事に復帰するようにしましょう。 TFCC損傷の手術後の入院期間はどのくらい? TFCC損傷の手術後の入院期間は、手術の種類や手術後の状態によっても異なりますが、一般的には3〜4日です。 手術後は適度な安静を保ちつつ、医師の指導のもと手術後の経過や指先のリハビリなどを行うため、3~4日の入院が必要となります。 TFCC損傷の手術費用の目安は? TFCC損傷の手術費用の目安は、手術の種類や病院、保険適用の状況によって変わる場合がありますが、保険適用の3割負担で20〜25万円です。 総合病院や大学病院などは設備が整っているため、高くなる傾向がありますが、個人のクリニックなどでは比較的費用を抑えられる場合があります。 手術を検討している方は、事前に受診する医療機関の費用を調べておいてください。 【まとめ】TFCC損傷の手術後のギプス固定期間は約1カ月!注意点を守って早期回復を目指そう TFCC損傷の手術後のギプス固定は約1カ月必要です。 ギプスを固定している間は安静にして、固定されていない指や肩などは積極的に動かしましょう。 ただし、ギプスによる血行不良に注意し、患部を心臓より高い位置に上げるなど、注意点を守りながら早期回復を目指すことが重要です。 また、早期の仕事復帰を目指す方には再生医療という選択肢もあります。 以下のページでは、TFCC損傷に対する再生医療の症例を公開しているため、併せて参考にしてください。 >TFCC損傷に対する再生医療の症例はこちら 再生医療について詳細は、当院「リペアセルクリニック」へお気軽にご相談ください。
2019.11.20 -
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TFCC損傷による手首の不安定感や痛みに対して、テーピングは関節のサポートや負担軽減に役立つ手段のひとつです。 しかし「TFCC損傷にテーピングがどんな効果があるのか」と、知りたい方もいるのではないでしょうか? 本記事では、TFCC損傷に対するテーピングの有効性を中心に、目的・貼り方・注意点・治療との使い分けまでをわかりやすく解説します。 正しい知識と使い方を身につけ、手首の負担を最小限に抑えながら、TFCC損傷からの回復を目指していきましょう。 TFCC損傷にテーピングは効果的|患部の固定や痛みの軽減が期待できる TFCC損傷(三角線維軟骨複合体損傷)に対して、テーピングは一定の効果が期待できます。 手首の安定性を高めて不要な動きを抑えることによって、以下のようなメリットが得られます。 固定によって関節の動きを制限/炎症や痛みを悪化させにくくする 日常生活や軽い運動中の痛みの軽減やストレスの緩和 手首の捻れや回旋動作など、再発につながる動きの予防 筋肉や腱の動きをサポートし、患部の負担を分散 TFCCは手首の小さな関節を構成する複雑な軟部組織のため、一度傷めると治りにくく、日常の動作でも負担がかかりやすくなります。 ただし、テーピングはあくまで補助的な対処法なので、根本的な治療にはなりません。 炎症や痛みが強い場合や、動かすたびに違和感がある場合は、整形外科での診断や画像検査(MRIなど)を受けることが重要です。 TFCC損傷の痛みがあるけど病院に行くべきか迷われている方は、判断基準となる症状や放置するリスクを以下で解説していますので、ぜひ参考にしてください。 サポーターとの違い テーピングとサポーターは、どちらも手首の保護・安定を目的としていますが、以下のように機能や使い方に違いがあります。 項目 テーピング サポーター 固定力 自在に調整できる 比較的安定 フィット感 皮膚に密着して動きを制限しやすい ゆるめの装着感が多い 通気性・衛生面 通気性は低め、使い捨てが多い 洗濯できるものが多く、繰り返し使える コスト・準備の手間 毎回巻き直しが必要、消耗品 一度購入すれば使い回し可能 適している場面 スポーツや一時的な運動時のサポート 日常生活や長時間の保護・安静時 一時的な痛みの軽減やスポーツ時のサポートにはテーピングが有効です。 一方で日常的に長時間装着したい場合や、繰り返しの使用にはサポーターを検討しましょう。 たとえば、「運動時はテーピングで固定」「それ以外はサポーターで安静を保つ」といった使い分けが効果的です。 症状の程度や使用目的に応じて、医師や理学療法士に相談しながら選択するのもおすすめです。 TFCC損傷におけるテーピングの巻き方・貼り方 TFCC損傷に対するテーピングは、手首の回旋(ひねり)や側方への動きを制限し、痛みを軽減・再発を防ぐことを目的として行います。 用意するものは、以下の通りです。 伸縮性のあるテーピングテープ(5cm幅が目安) はさみ(テープカット用) 巻き方の手順としては、以下を参考にしてください。 手順 詳細 ①手首を自然な角度に保つ ・肘を曲げて前腕を机に置き、手のひらを軽く上に向ける(回外状態) ・痛みの少ない中間位で固定 ②テープ①:横巻きで手首を安定化させる ・テープを15~20cmにカットし、手首の中央から一周、やや引っ張りながら横方向に巻く ・親指の付け根と手の甲を避けるように注意 ③テープ②:Xのようにクロスさせる ・2本目のテープを20~25cmにカット ・手のひら側の小指下からスタートし、手首を斜めに横切りながら親指の付け根側(母指球)へと貼る ・反対方向にも行い、「X字」に交差させる ④テープ③:剥がれ防止 最後にもう一度、①と同様の横巻きを軽く重ね、テープ端の剥がれを防ぐ 貼るときのポイントとしては、テープを引っ張りすぎない・シワを作らないよう皮膚に密着させながら、手を動かしてみて、痛みが軽減していれば問題ありません。 運動前や仕事前の予防目的や、日常動作での不意な負荷を軽減したいときにおすすめです。 TFCC損傷でテーピングを貼る際の注意点 TFCC損傷にテーピングを貼る際の注意点としては、以下の通りです。 強く引っ張りすぎない 長時間の貼りっぱなしは避ける 痛みが増す・赤みが出る場合はすぐ中止 テーピングだけに頼りすぎない かぶれ・かゆみといった皮膚トラブルを防ぐためにも、テープは原則として1日ごとに張り替えるのが理想です。 汗をかいたままや就寝中の貼りっぱなしは避け、皮膚を清潔に保つようにしましょう。 またテーピングはあくまで補助的な対策であり、TFCC損傷を根本的に治すものではありません。 痛みが気になる方は、医療機関を受診し、専門的なリハビリを受けるようにしましょう。 【まとめ】TFCC損傷にテーピングは効果的!ただし痛みの改善には根本的な治療が大切 TFCC損傷に対して、テーピングは手首の安定性を高め、痛みやストレスを軽減する効果が期待できる有効な対処法です。 テーピングの効果を活かすには、以下のポイントに注目しましょう。 正しい巻き方・タイミングで使用する サポーターとの使い分けを行う 長時間の貼りっぱなしや皮膚トラブルに注意する TFCC損傷は放置すると関節の不安定感や慢性的な痛みにつながる可能性があるため、自己判断せず、整形外科など専門医に相談しましょう。 症状が長引いている方や、手術以外の方法を探している方には、再生医療(PRP療法・幹細胞治療)などの新しい選択肢もあります。 >TFCC損傷に対する再生医療の症例はこちら 以下の公式LINEでも治療法の詳細についても解説していますので、ぜひ参考にしてTFCC損傷による手首の痛み改善を目指しましょう。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/
2019.11.12 -
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TFCC損傷による手首の痛みで、日常生活や仕事に支障が出て困っている方も多いのではないでしょうか。 手首の小指側が痛んで物を握るのがつらい、手首を回すと痛みが強くなるといった症状があると、一日も早く治したいと思うものです。 この記事では、TFCC損傷に効果的なリハビリテーション方法と期間の目安について詳しく解説します。 適切なリハビリテーション方法を知って実践することで、手首の痛みを軽減し、日常生活への復帰を目指しましょう。 TFCC損傷を早く治したい方向けに、先端医療である再生医療による治療についても紹介します。 当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、TFCC損傷の早期回復を目指せる再生医療に関する情報を配信中です。 「現在のリハビリで期待した効果が出ていない」という方は、ぜひ再生医療についてもチェックしてみてください。 TFCC損傷とは? 手首の小指側に痛みを感じる場合、TFCC損傷の可能性があります。 TFCC(三角線維軟骨複合体)は、手首の関節にある軟骨や靭帯の集まりです。 この組織は、手首の安定性を保ち、衝撃を吸収するクッションのような大切な役割を担っています。 TFCCが傷つくと、痛みや不安定感が生じ、日常生活に影響をおよぼします。 TFCC損傷の主な症状 TFCC損傷の原因 TFCC損傷への理解を深めるために、症状と原因をそれぞれ詳しくみていきましょう。 TFCC損傷の主な症状 TFCC損傷の主な症状は、手首の小指側に生じる痛みです。 特に、ドアノブを回す・瓶のフタを開ける・タオルを絞るといった手首をひねる動作で痛みが強くなるのが特徴です。 その他にも、以下のような症状が現れる場合があります。 TFCC損傷の主な症状 手首を動かしたときの「ポキポキ」「カクン」という音 物を強く握れない、握力の低下 手首がぐらつくような不安定な感覚 患部の腫れや、押したときの痛み 損傷したTFCCが手首の動きを円滑に支えられなくなることで上記のような症状がみられます。 気になる症状がある場合は、自己判断せずに専門の医療機関へ相談しましょう。 以下の記事では、TFCC損傷で病院に行くべきかの判断基準について詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。 TFCC損傷の原因 TFCC損傷の原因は、一度の大きな力で傷つく「外傷性」と繰り返しの負担で徐々に損傷する「変性」に分けられます。 それぞれの具体的な原因は、以下のとおりです。 原因の分類 具体的な例 外傷性 ・転んで手をつく ・スポーツや事故で手首を強くひねる ・手首を骨折する 変性 ・加齢による組織のすり減り ・野球やテニスなど、手首を繰り返し使うスポーツ ・仕事での反復作業 一度のケガだけでなく、日々の生活やスポーツ活動での小さな負担の蓄積も原因となります。 また、生まれつきの骨格によって負担がかかりやすい場合もあります。 TFCC損傷のリハビリテーション方法 TFCC損傷のリハビリテーションは、以下のように病期ごとに段階を踏んで進めるのが基本です。 初期|無理のない範囲で可動域訓練 中期|手首周辺の筋力強化 後期|日常生活やスポーツに必要な動作訓練 まずは炎症を抑えることから始め、徐々に手首の機能を取り戻し、最終的に日常生活やスポーツへの復帰を目指します。 それぞれの時期におけるリハビリの目的と、具体的な方法を解説します。 初期|無理のない範囲で可動域訓練 リハビリの初期段階では、まず炎症を鎮めて痛みを軽減させることが目的です。 サポーターやシーネで手首を固定し、負担のかかる動きを制限して患部を安静にすることが優先されます。 この時期は、手首を無理に動かすことは禁物です。 ただし、固定中も指や肘、肩の関節が硬くならないように、軽くストレッチしましょう。 手首は医師の指示のもと、痛みを感じない範囲でゆっくりと動かす訓練から始めます。 中期|手首周辺の筋力強化 痛みが落ち着き、固定が外れたら手首周辺の筋力を取り戻すリハビリテーションに移行します。 この段階では、手首の関節を支える筋肉を鍛えることで、関節の安定性を高めることが目的です。 具体的なトレーニング内容は、以下のとおりです。 チューブや軽いダンベルを使った手首の曲げ伸ばし運動 棒などを使い、手首をゆっくりひねる運動 ボールやグリップを軽く握る握力訓練 最初は軽い負荷から始め、徐々に回数や強度を増やしていきます。 トレーニングの翌日に痛みが残る場合は、負荷が強すぎるサインなので、内容を見直しましょう。 後期|日常生活やスポーツに必要な動作訓練 リハビリの後期では、より実用的な動きを取り戻すための訓練を行います。 日常生活やスポーツ特有の動作訓練を行い、再発を防ぐことが目的です。 具体的な訓練内容は、以下のとおりです。 ドアノブを回す、タオルを絞るなどの日常動作の反復練習 スポーツ復帰に向けたラケットやバットの素振りなどの軽い練習 後期では、実際の動作に近い形で手首に負荷をかけていきます。 ただし、違和感や痛みが再燃した場合はすぐに負荷を調整し、無理のない範囲で慎重に活動レベルを上げましょう。 TFCC損傷のリハビリ期間|2〜6カ月程度が一般的 TFCC損傷のリハビリ期間は、損傷の程度により2~6カ月程度が一般的です。 軽度の損傷であれば2~3カ月、重度の場合は6カ月以上かかることもあります。 個人差が大きく、年齢や活動レベル、損傷の種類によってもリハビリ期間は変わります。 重要なのは適切なリハビリを継続することであり、焦らずに治療に取り組むことが回復への近道です。 TFCC損傷に対するリハビリ以外の治し方・対処法 TFCC損傷の治療には、リハビリ以外にも以下のような治し方・対処法があります。 安静にする 患部をアイシングする 包帯やサポーターを活用する 上記の対処法は、症状に応じて適切に使い分けることが重要です。 安静にする 手首を安静にするのは、TFCC損傷治療の基本です。 手首を適切に休ませることで損傷部位の炎症を抑え、痛みの緩和を図ります。 重い物を持つ、手首を強く曲げる・回転させる動作、手首に衝撃が加わる可能性のあるスポーツや作業は避けましょう。 安静時にも痛みがつらいときは、湿布を活用して痛みを抑える方法もあります。 湿布の貼り方については、以下の記事も参考にしてください。 患部をアイシングする アイシングは、TFCC損傷による炎症と痛みを軽減する効果的な方法です。 冷却治療は損傷した組織の血流を減少させ、腫れを抑えます。 アイシングをするときは、冷凍したジェルパックや氷を布で包み、患部に1日数回、各回10~15分ほど冷やしましょう。 氷などを肌に直接当てると凍傷のリスクがあるため、常に布などの保護層を介して使用することが大切です。 包帯やサポーターを活用する 圧迫する包帯やサポーターの使用は、手首を適切に支え、不必要な動きを制限することで損傷部位へのさらなる負荷を防ぎます。 包帯による圧迫は腫れを抑える効果もあり、適度な圧力を加えることで血流を促進します。 サポーターは、より長期的な使用に適しており、日常的な活動を行いながらも手首を保護できます。 使用する際は、圧迫しすぎて血行を妨げないよう注意しましょう。 圧迫の手段であるテーピングの貼り方については、以下の記事もご覧ください。 TFCC損傷のリハビリ方法に関するよくある質問 ここでは、TFCC損傷のリハビリ方法に関するよくある質問に回答していきます。 TFCC損傷のリハビリはいつから始める? TFCC損傷のセルフケア方法は? TFCC損傷の痛みに有効なストレッチは? リハビリを始める時期やご自身でできるケアなど、正しい知識を身につけていきましょう。 TFCC損傷のリハビリはいつから始める? TFCC損傷のリハビリは、まず患部を安静にし、痛みや炎症が落ち着いてから始めます。 特に手首をひねる動きは、損傷を悪化させる可能性があるため初期段階では厳禁です。 一般的には、数週間サポーターやギプスで手首を固定します。 その期間中も、医師の許可があれば、痛みが出ない範囲で手首を軽く曲げ伸ばしすることもあります。 本格的なリハビリは、痛みや腫れが落ち着いてから、医師の判断のもとで段階的に進めましょう。 TFCC損傷のセルフケア方法は? ご自身でできるケアの基本は、手首に負担をかけないように保護し、安静を保つことです。 日常生活で痛みを悪化させないための、具体的なセルフケア方法を紹介します。 手首をひねる、重いものを持つなどの動作を避ける サポーターやテーピングで手首を固定・保護する 手首は安静にしつつ、指や肘、肩は硬くならないように動かす サポーターやテーピングは、仕事や家事の際の痛みを軽くするのに役立ちますので、専門家の指導を受けて活用しましょう。 TFCC損傷の痛みに有効なストレッチは? 炎症が落ち着いた回復期には、手首周辺の筋肉をほぐすストレッチが有効です。 具体的なストレッチ方法は、以下のとおりです。 肘を伸ばし、反対の手で手のひら側を持ち、指先を反らせて前腕の内側を伸ばす 同様に肘を伸ばし、手の甲側を持って手首を曲げ、前腕の外側を伸ばす どちらのストレッチも、痛みを感じない範囲で20秒ほどゆっくり伸ばすのを数セット行います。 もしストレッチ中に痛みや違和感が出た場合は、すぐに中止して主治医に相談してください。 TFCC損傷のリハビリ効果を高める再生医療をご検討ください TFCC損傷の治療では、段階的なリハビリやセルフケアを継続することが基本です。 しかし、損傷の状態によっては、リハビリを続けても痛みがなかなか改善しない場合もあります。 長引く症状に悩んでいる方や、より早期の回復を目指したい方には、再生医療という選択肢があります。 再生医療は、患者さまご自身の血液や細胞を用いて、炎症を抑えたり損傷した組織の修復・再生を促す治療法です。 損傷したTFCCにアプローチし、炎症を抑えながら損傷した組織の改善が期待できます。 再生医療はリハビリの効果を高めるだけでなく、症状の根本的な改善を目指せる可能性があります。 >TFCC損傷に対する再生医療の症例はこちら 当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、具体的な治療法や症例を紹介しているため、ぜひチェックしてみてください。
2019.11.09 -
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「尺骨突き上げ症候群の手術後はいつ仕事復帰はできる?」 「手術後早く仕事復帰できる治療法を知りたい」 尺骨突き上げ症候群の手術を受けた方の中には、上記のような疑問や不安を持つ方も多くいらっしゃるかと思います。 そこで本記事では、尺骨突き上げ症候群になる原因や術後の具体的な仕事復帰の目安を解説します。 また、尺骨突き上げ症候群と混同しがちなTFCC損傷も交え、仕事への早期復帰が期待できる治療法も紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。 尺骨突き上げ症候群・TFCC損傷の仕事やスポーツ復帰の目安 尺骨突き上げ症候群やTFCC損傷で手術をした場合、仕事やスポーツ復帰までの期間が気になる方もいるでしょう。 個人差はありますが、尺骨突き上げ症候群とTFCC損傷の手術後、仕事とスポーツへ復帰できるまでの期間は以下の表のとおりです。 病名 仕事への復帰時期 スポーツへの復帰時期 尺骨突き上げ症候群 約2〜3週間 約2ヶ月〜半年 TFCC損傷 約1ヶ月 約2〜3ヶ月 尺骨突き上げ症候群は手術後2〜3週ほどスプリント固定を行います。 家事やデスクワークなどの軽い仕事であれば、手術後2〜3週間で復帰可能です。 ただし、骨がしっかりと固定されるまでの2ヶ月〜半年は運動ができません。 TFCC損傷は、術後の1つの目安として、痛みを見ながらギプスで約1ヶ月は固定が必要です。 手指はギプス中から動かせるため、軽作業やデスクワークは、術後1ヶ月以内に復帰できます。 その後、手関節用の装具に変更して2〜3ヶ月程度の固定を行っていきます。 尺骨突き上げ症候群とTFCC損傷の違い 尺骨突き上げ症候群は、尺骨が手首の骨に衝突すること発症する病気です。 前腕の親指側に位置する橈骨(とうこつ)よりも、尺骨のほうが長いため発症します。 尺骨突き上げ症候群は保存療法での完治が難しいため、尺骨を短くする手術が一般的です。 また、尺骨突き上げ症候群と似た病気に「TFCC損傷」があります。 混同されがちな疾患ですが、尺骨突き上げ症候群とTFCC損傷は発症原因が異なります。 TFCC損傷は、ねじり動作が多い人に起こりやすい病気です。 テニスやゴルフなど手首を酷使するスポーツのほか、雑巾絞りのような日常生活が原因で発症するケースもあります。 治療法は保存療法と手術の2種類です。 まずは保存療法を行い、症状が改善しない場合は手術を検討します。 尺骨突き上げ症候群とTFCC損傷の治療法 尺骨突き上げ症候群とTFCC損傷の治療法には、保存療法と手術があります。 まずは保存療法を試し、改善しない場合は手術を検討するのが一般的です。 保存療法 外科的な治療法(手術) 下記ではそれぞれの治療法について詳しく解説するので、ぜひ参考にしてみてください。 保存療法 尺骨突き上げ症候群の保存療法は、手首の尺屈(小指側へ傾ける動作)を制動する装具やサポーターを着用する治療法です。 治療を続けても痛みが引かない、仕事に支障をきたす場合は、外科的な治療法(手術)を提案される可能性があります。 TFCC損傷の主な保存療法は、以下のとおりです。 手関節を安静に保つために装具などで固定する テーピングや運動療法などでリハビリを行う 関節内にステロイド注射をし、炎症を抑えて痛みを軽減する 保存療法で痛みが引かない、仕事に支障をきたす場合は、外科的な手術を行います。 外科的な治療法(手術) 外科的な治療法では、尺骨短縮骨切除術を行うのが一般的です。 尺骨短縮骨切除術は、尺骨を数ミリ(通常は2mm〜4mmほど)切除してプレートで固定します。 手術を行うと尺骨と月状骨(げつじょうこつ)がぶつからなくなるため、痛みが改善します。 手術時間は1時間〜1時間半程度です。 TFCC損傷外科的な治療法(手術)は、主に以下のとおりです。 関節鏡でTFCC部分の切除 関節鏡でTFCC縫合 尺骨短縮骨切除術 関節鏡を用いた手術は、関節の周囲の皮膚に2〜3箇所小さな穴を開け、内視鏡を挿入して患部の修復を行います。 患部を大きく切開しないため、傷跡が残りにくい、痛みが少ないメリットがあります。 尺骨短縮骨切除術は尺骨突き上げ症候群の治療と同様、患部を切開して尺骨を数ミリ切除します。 治療法についての詳細は、以下の記事で解説しているのであわせてご覧ください。 尺骨突き上げ症候群・TFCC損傷の早期復帰を目指すなら再生医療を検討しよう 尺骨突き上げ症候群・TFCC損傷による痛みは、仕事やスポーツに影響を与えるため早期治療が必要です。 治療法は保存療法と手術が一般的ですが、根本的な治癒につながらない、治療期間が長くかかるなどの問題があります。 もっと効果的な治療をしたい、早い根治を目指したい方は、再生医療による治療を検討しましょう。 再生医療とは幹細胞を体から取り出して培養し、パワーを高めた幹細胞を患部に注入して損傷を修復する治療法です。 幹細胞は、人が生まれながらにして持っているもので、損傷したり弱ったりしている箇所を修復する機能を担っています。 自分自身の細胞を用いるため、副作用が少ない、治療期間が短くて済むなどのメリットがあります。 再生医療は、尺骨突き上げ症候群やTFCC損傷の治療にも効果が期待できる画期的で最先端の医療法です。 以下のページでは、TFCC損傷に対する再生医療の症例を公開しているため、併せて参考にしてください。 >TFCC損傷に対する再生医療の症例はこちら リペアセルクリニック大阪院では、再生医療による治療を行っています。興味をお持ちの方はぜひお気軽にお問い合わせください。
2019.11.06 -
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ドアノブを回す・重い物を持つ・パソコンを使うなど、普段何気なく行っている動作で手首に痛みがあるけど、「少しの痛みだから大丈夫」「そのうち治るだろう」と放置していませんか? その痛みはTFCC損傷(三角線維軟骨複合体)と呼ばれる症状の可能性があり、放置すると日常生活での動作において痛みの慢性化や可動域の制限といった症状に進行するリスクも。 TFCC損傷は日常生活の動作で悪化する可能性もあるため、早期発見・早期治療が重要です。 この記事では、TFCC損傷を放置するリスクや原因、幅広い治療選択肢について詳しく解説します。 「この手首の痛みは放っておいて大丈夫?」と不安を抱えている方は、ぜひ参考にして早期治療に努めましょう。 TFCC損傷を放置するリスク TFCC損傷を放置すると、以下のようなさまざまなリスクを引き起こす可能性があります。 痛みの慢性化・悪化 可動域の制限 手首の不安定感 変形性関節症への進行リスク 日常生活で安静にせず症状が進行した場合、手術が必要になる可能性があるため注意が必要です。 ただし手首を使う動作は日常生活で頻繁に行うため、安静にしていても症状が悪化する可能性があるので、少しでも痛みを感じた場合は医療機関を受診してください。 痛みの慢性化・悪化 TFCC損傷は軽い場合は自然に回復することもありますが、症状の程度によっては悪化するリスクがあります。 放置してしまうと、痛みの慢性化や手首の不安定感、動きの制限などの症状が現れることがあります。 とくに野球やテニスなどのスポーツをされている方は、手首に繰り返しかかる負荷が悪化の原因となるため、一時的な運動制限の検討が必要な場合も。 また、長時間のスマホ使用でも同じ動作を続けることで症状が悪化する可能性があります。 少しでも痛みを感じたら、無理な運動や長時間のスマホ使用は控えるようにしましょう。 可動域の制限 TFCC損傷は手首に繰り返し負荷がかかることで、以下のように動作の可動域が制限される可能性があります。 ドアノブを回す、ペットボトルのフタを開ける動作など マウス操作などのパソコン作業 フライパンを持つ、荷物を運ぶなど このような状態を放置すると痛みだけでなく、手首の柔軟性や機能が低下し、日常生活に影響を及ぼす可能性があるので注意しましょう。 少しでも痛みや動かしづらさを感じた場合は手首に負担がかからないようにし、早めに医療機関で受診してください。 手首の不安定感 TFCC損傷が悪化すると、以下のような手首の不安定感を伴う症状が現れることがあります。 手首の力が抜ける グラグラする 安定しない 具体的には物を持ち上げる際に手首がぐらつく、動作中に抜けるような感覚があるといった症状になります。 放置すると、周囲の靱帯や腱にも負担がかかり、痛みや炎症が広がる恐れも。 このような不安定感を感じた場合は、無理に動かさず、手首にテーピングやサポーターをして安静に保つことが重要です。 変形性関節症への進行リスク TFCC損傷を放置したまま手首に負荷をかけ続けると、関節内の軟骨や周辺組織に慢性的なストレスが加わり、手関節の変形性関節症(変形性手関節症)へと進行する可能性があります。 ただし、これは全ての患者さんに必ず起こるわけではなく、個人差や損傷の程度によって異なります。 また、保存療法を行っても症状が改善しない場合は、手術が必要なケースもあるので注意が必要です。 そのため初期の段階で治療を行い、症状が進行するリスクを減らすことが大切です。 TFCC損傷を放置すると保存治療が難しくなる可能性がある TFCC損傷は、軽症であれば日常生活で安静にしておくことや、サポーターの装着といった保存療法で悪化するリスクを軽減することが可能です。 しかし、放置すると症状が慢性化し、難治性のTFCC損傷へと進行する可能性があります。 難治性のTFCC損傷となってしまった場合、保存療法のみでは改善が難しく、手術が必要となることもあります。 TFCC損傷は症状が悪化する前に、早期治療を行うことが重要です。 TFCC損傷の原因は外傷と加齢 TFCC損傷は主に「外傷」と「加齢」という2つの要因で発生します。 外傷 ・転倒時に手をついた衝撃 ・自転車・交通事故での手首のひねりなど 加齢 時間の経過とともにTFCC組織が徐々に摩耗 外傷性の原因としては、転倒時に手をついた衝撃や、自転車・交通事故での手首のひねりなどが挙げられます。 とくに手首を強く捻ったり、手のひらを地面に強く打ち付けたりする動作が損傷を引き起こすことも。 年齢を重ねると組織の弾力性が低下し、修復能力も衰えるため、日常的な使用でも損傷リスクが高まります。 また、野球やテニス、ゴルフなど手首に繰り返し負担がかかるスポーツをしている方は、慢性的な使用による微細な損傷が蓄積して症状が現れることもあります。 TFCC損傷の症状 TFCC損傷の症状は手首の小指側の痛みで、腫れや可動域の制限、不安定感などがみられます。 痛みはドアノブや重い物を持ち上げるなどの動作痛があり、腫れの原因は損傷により炎症が起こるためです。 このように日常生活における動作や、腫れなどによる痛みがありますが、悪化した場合は安静にしていても痛みや不安定感が出ます。 TFCC損傷の治療方法 TFCC損傷の治療法として以下のようなものがあります。 保存療法 リハビリテーション 手術療法 再生医療 保存療法やリハビリテーションを行っても症状が改善しない場合は、損傷の種類や程度、患者さまの活動レベルなどを考慮して手術療法が検討されます。 保存療法 TFCC損傷の保存療法では、テーピングやサポーターの装着や、炎症を起こして腫れている場合などはアイシングを行います。 関節可動域訓練などもありますが、痛みや症状がさらに悪化する可能性があるため、医療機関の指導の下行うことが重要です。 まずは装具などで手首にかかる負担を軽減することを、保存療法では目的としています。 リハビリテーション TFCC損傷のリハビリテーションでは、理学療法士が患者の状態に合わせてプログラムを作成し、手首の機能回復を目指します。 手首の安定性を高めるトレーニングや関節可動域を回復させる運動などもあり、スポーツへの復帰や職場への復帰、日常生活に支障が出ないようなサポートが中心です。 また、自宅でも続けられるリハビリなども指導するため、長期的な回復や再発防止にもつながります。 手術療法 保存療法やリハビリテーションを行っても、TFCC損傷が治らず悪化してしまった場合や、TFCC損傷が深刻な状態の場合、手術療法を行います。 手術療法には、TFCC縫合術、尺骨短縮術があり、必要となるケースは損傷が重度の靭帯損傷や完全断裂、慢性的な痛みが続いている場合です。 手術後では理学療法士の指導の下、手首の腫れの抑制や可動域を徐々に広げていくなどのリハビリテーションが行われます。 再生医療 TFCC損傷の治療法として再生医療という選択肢があります。 人間の体には、損傷したり弱ったりしている部分を修復する働きがある幹細胞というものがあります。 再生医療は、幹細胞を体から取り出し培養、損傷部分に注入するという治療法です。 手術療法では身体への負担や回復までに時間がかかることがありますが、再生医療では手術を行わずに治療することが可能です。 以下のページでは、TFCC損傷に対する再生医療の症例を公開しているため、併せて参考にしてください。 >TFCC損傷に対する再生医療の症例はこちら 【まとめ】TFCC損傷は放置せず早期治療を!まずは医療機関へ相談しよう TFCC損傷を放置すると、痛みの慢性化や手首の不安定感の進行に加えて、変形性関節症へと進行するリスクがあります。 日常生活のドアノブを回す動作やスマホ操作でさえ症状が悪化することも。 軽症なら保存療法で改善できますが、放置すると難治性となり手術が必要になることもあるため、早期治療を行うことが大切です。 治療としては、保存療法や手術療法の他に再生医療という選択肢もあります。 再生医療には、主に幹細胞治療とPRP療法があり、どちらも患者さま自身の幹細胞・血液を用いるため、副作用のリスクが少ないのが特徴です。 手術や入院を必要としない再生医療について、詳しく知りたい方は当院「リペアセルクリニック」で紹介している症例をご確認ください。
2019.11.02







