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閉塞性動脈硬化症の初期症状とは?足の冷え・しびれなどの特徴を医師が解説

「足が冷える」「少し歩くだけで足がだるくなる」「足の感覚がいつもとなんか違う」こうした症状を、年齢のせいや疲れのせいと自己判断して放置していませんか。
これらは、閉塞性動脈硬化症(ASO:Arteriosclerosis Obliterans)の初期サインである可能性があります。
閉塞性動脈硬化症は、足の動脈に動脈硬化が生じ、血管が狭くなったり詰まったりすることで足への血流が慢性的に低下する疾患です。
初期段階では自覚症状が乏しく、重症化すると最終的に足の組織が壊死し、切断が必要になるケースもある深刻な疾患です。
本記事では、閉塞性動脈硬化症の概要・初期症状の段階的な特徴・治療法について詳しく解説します。
また従来の保存療法や薬物療法で十分な改善が得られない場合、再生医療も選択肢の一つとして注目されています。
再生医療とは、患者様自身の細胞や組織を活用して、損傷した組織の修復・再生を目指す治療法です。
再生医療については、以下の動画でも詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。
再生医療について詳しく知りたい方は、当院(リペアセルクリニック)の公式LINEでも紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
目次
閉塞性動脈硬化症(ASO)とは
閉塞性動脈硬化症(ASO:Arteriosclerosis Obliterans)とは、主に足(下肢)の動脈に動脈硬化が生じ、血管が狭窄または閉塞することで、下肢への血流が慢性的に低下する疾患です。
閉塞性動脈硬化症の発症には、以下のような生活習慣関連のリスク因子が深く関与しています。
- 高血圧
- 糖尿病
- 脂質異常症
- 喫煙
これらの危険因子が重なるほど動脈硬化は進行しやすくなります。
特に喫煙は血管収縮を引き起こし、動脈硬化を進行させる要因です。
また、動脈硬化は下肢だけでなく全身の血管に影響するため、閉塞性動脈硬化症の方は心筋梗塞や脳卒中などの重篤な合併症にも注意が必要です。
閉塞性動脈硬化症の初期症状|足の冷え・しびれ・脈が触れにくい場合は注意
閉塞性動脈硬化症の症状は、血流障害の程度に応じて以下4つの段階(フォンテイン分類)に分類されており、初期のI度から末期のIV度まで段階的に進行します。
各段階の特徴と注意すべきサインを、以下で詳しく解説します。
I度:足の冷感・しびれ
I度は足先に軽い冷えやしびれ、皮膚の蒼白などが現れる初期段階で、日常生活への支障はほとんどありません。
この段階では安静にしていれば血流はある程度維持されているため、強い痛みや歩行困難はなく、自覚症状そのものが乏しいことが特徴です。
そのため異変に気づかないまま過ごしてしまうことも多く、健康診断や他の疾患の検査の際に偶然発見されるケースもあります。
「最近、足がよく冷える」「足先にしびれるような感覚が続く」という状態は、閉塞性動脈硬化症の初期サインである可能性があります。
気になる症状が続く場合は、早めに専門医に相談しましょう。
II度:間欠性跛行(歩くと足が痛くなる)
II度では、一定の距離を歩くとふくらはぎや太ももにだるさ・しびれ・痛みが生じ、立ち止まって休むことで症状が軽減する「間欠性跛行(かんけつせいはこう)」がみられます。
間欠性跛行とは、歩行によって筋肉の酸素需要が増加する一方で、動脈の狭窄により十分な血流が供給されず、筋肉が酸素不足に陥ることで起こる症状です。
主な特徴は以下のとおりです。
| 間欠性跛行の特徴 | 内容 |
|---|---|
| 症状が出るタイミング | 歩行中(一定距離を歩いた後) |
| 症状が出る場所 | ふくらはぎ・太もも・お尻など |
| 症状の内容 | だるさ・しびれ・痛み・重さ |
| 安静にした場合 | 数分の休息で症状が和らぐ |
| 原因 | 運動時に必要な酸素を血流が十分に供給できないため |
「少し歩いただけで足がつらくなる」「休みながらでないと歩けない」といった変化がみられる場合は、病状がII度に進行している可能性があります。
早期の診断と適切な治療につなげるためにも、速やかに医療機関を受診することが大切です。
III度:安静時にも違和感・痛みが出る
III度では歩行時だけでなく安静にしている状態(特に夜間や就寝時)でも、足に強い冷感・しびれ・ヒリヒリとした痛みが持続します。
この状態は「安静時疼痛(あんせいじとうつう)」と呼ばれ、足の血流が著しく低下していることを示すサインです。
夜間は心臓から末梢への血圧が低下しやすいため、痛みが増強しやすい傾向があります。
また、以下のような症状がある場合は注意が必要です。
- 安静にしていても足の痛み・しびれが続く
- 夜間に痛みが強くなり、眠れない
- 足を下げると楽になり、上げると痛みが強くなる
特に「足を下げると楽になる」という症状は、重力によって血流を補おうとしている状態を示しており、血管の狭窄・閉塞がかなり進行している可能性があります。
III度は、病状が進行している段階であり、放置するとさらに重症化するリスクがあります。
安静時にも痛みが出る場合は、速やかに医療機関を受診し、適切な治療を受けることが大切です。
IV度:潰瘍や壊死
IV度は、下肢への血流が著しく低下した結果、足に潰瘍が生じたり、足先が変色して壊死(えし)に至る重篤な状態です。
壊死した組織には細菌が繁殖しやすく、敗血症を引き起こすリスクだけでなく、足の一部または広範囲にわたる切断が必要になるケースもあります。
IV度まで進行してしまうと治療の選択肢が大幅に限られてしまうため、I度・II度の早い段階で異変に気づき、適切な治療を受けましょう。
「少し歩くと足が痛む」「足が冷たい・しびれる」といった初期症状を見逃さず、早めに医療機関を受診することが重症化の予防につながります。
閉塞性動脈硬化症の治療法
閉塞性動脈硬化症(ASO)の治療は、病状の進行度に応じて段階的に選択されます。主な治療法は以下のとおりです。
| 治療の種類 | 主な内容 | 主な適応段階 |
|---|---|---|
| 保存療法 | 禁煙・食事改善・有酸素運動(歩行療法) | I度〜II度 |
| 薬物療法 | 抗血小板薬・血管拡張薬など | I度〜III度 |
| 手術療法(血行再建術) | カテーテル治療(血管内治療)・バイパス手術 | II度〜IV度(中等度〜重症) |
| 再生医療 | 自己脂肪由来幹細胞治療・PRP療法 | 保存療法・薬物療法で改善が不十分な場合の選択肢 |
初期〜中等度のI度・II度では、まず禁煙・食事改善・定期的な有酸素運動(歩行療法)などの保存療法が基本となります。
薬物療法では、血液をサラサラにする抗血小板薬(アスピリン・クロピドグレルなど)や、血管を広げる血管拡張薬が用いられます。
血栓の形成を抑制し、血流を維持・改善することを目的としています。
保存療法・薬物療法で十分な改善が得られないII度以上の場合は、カテーテルを用いて詰まった血管を広げる「血管内治療(PTA:経皮的血管形成術)」や、閉塞した血管を迂回するルートを作る「バイパス手術」などの血行再建術が選択されることがあります。
これらの従来の治療に加え、近年では再生医療(自己脂肪由来幹細胞治療など)も新たな選択肢として注目されています。
再生医療とは、患者様ご自身の細胞を活用し、血流の改善や傷ついた組織の回復を促す治療法です。
「自分の症状でも再生医療の対象になるのか知りたい」「手術以外の選択肢について詳しく聞きたい」という方は、当院(リペアセルクリニック)へご相談ください。
閉塞性動脈硬化症の初期症状かも?と感じたら放置せず早期受診をしよう
閉塞性動脈硬化症は、初期段階(I度)では自覚症状が乏しく、足の冷えやしびれを「年齢のせい」「疲れのせい」と見過ごしてしまいやすい疾患です。
しかし、そのまま放置すると徐々に進行し、最終的には重篤な状態に至る可能性があります。
| 分類 | 症状の特徴 | 日常生活への影響 |
|---|---|---|
| I度 | 足の冷感・しびれ・皮膚の蒼白 | ほぼ支障なし(自覚症状が乏しい) |
| II度 | 間欠性跛行(歩行時の足のだるさ・痛み) | 歩行距離が制限される |
| III度 | 安静時疼痛(安静時にも痛みが持続) | 夜間痛や睡眠障害がみられる |
| IV度 | 潰瘍・壊死・皮膚の変色 | 感染・切断のリスクがある |
特にIV度まで進行すると、壊死や感染により足の切断が必要となるケースもあります。
また、動脈硬化は下肢だけではなく、全身の血管に影響を及ぼすため、心筋梗塞や脳卒中といった命に関わる疾患のリスクも高まります。
少しでも足に違和感を覚えたら、手遅れになる前に循環器内科や血管外科を早期に受診しましょう。
また従来の保存療法や薬物療法で改善が得られない場合には、再生医療を検討することも選択肢の一つです。
再生医療は、患者様ご自身の細胞を用いて血流の改善を促し、傷ついた組織の回復をサポートする治療法です。
「治療を受けているが症状がなかなか改善しない」「手術はできれば避けたい」と考えている方は、当院(リペアセルクリニック)へご相談ください。
閉塞性動脈硬化症の初期症状に関するよくある質問
閉塞性動脈硬化症の初期症状に関するよくある質問と回答は、以下のとおりです。
各質問について、以下で詳しく解説します。
閉塞性動脈硬化症にマッサージは効果ある?
閉塞性動脈硬化症に対する自己流のマッサージは、症状を悪化させる恐れがあるため、基本的には推奨されません。
特に以下のケースでは、マッサージは禁忌(行ってはならないこと)とされています。
- 深部静脈血栓症が疑われる場合
- III度(安静時疼痛)まで進行している場合
- IV度(潰瘍・壊死)が生じている場合
- 足に傷・潰瘍・感染がある場合
足をもんだり強く圧迫したりすることで、すでに狭くなっている血管に余計な負担がかかり、血流をさらに悪化させてしまう可能性があります。
また、血流が低下した状態では皮膚や組織がもろくなっているため、マッサージによって傷つけてしまうリスクもあります。
足の症状に対してセルフケアを行う場合は、必ず医師に相談のうえ、指導を受けた方法のみを実践するようにしてください。
閉塞性動脈硬化症をセルフチェックする方法はある?
閉塞性動脈硬化症(ASO)は初期症状が軽く見過ごされやすいため、まずは以下のような危険因子や症状に当てはまるかをチェックしてみましょう。
- タバコを吸う(または過去に吸っていた)
- 糖尿病・高血圧・脂質異常症の診断を受けたことがある
- 過去に心筋梗塞や脳卒中を起こしたことがある
- 65歳以上である
- 肥満体型(BMI25以上)である
- 足の冷え・しびれ・重だるさを感じることがある
- 少し歩くと足が痛くなり、立ち止まると和らぐ
上記の項目に1つでも当てはまり、足の症状(冷え・しびれ・歩行時の痛みなど)がある場合は、閉塞性動脈硬化症の疑いがあります。
早めに循環器内科や血管外科を受診し、ABI(足関節上腕血圧比:足首と腕の血圧を比較して動脈の狭窄を調べる検査)などの専門的な検査を受けることをおすすめします。
監修者
岩井 俊賢
Toshinobu Iwai
医師
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