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シンスプリントが治らない原因|放置するリスクや治し方について解説【医師監修】

シンスプリントが治らない原因|放置するリスクや治し方について解説【医師監修】
公開日: 2026.01.30

「治療を受けているのに、シンスプリントによる痛みが引かない」
「数週間休んだのに、走り出すとまた痛くなる」

上記のようにシンスプリントがなかなか治らずに、お悩みの方も多いのではないでしょうか。

シンスプリントが長引いたり再発を繰り返したりする場合、単なる「使いすぎ」以外に、回復を妨げている要因が隠れている可能性があります。

本記事では、シンスプリントがなかなか治らない原因や放置するリスクについて解説します。

また、シンスプリントの早期改善には、自己細胞を用いた再生医療をご検討ください。

再生医療は、自身の細胞や血液を用いて、炎症抑制や損傷した組織の再生・修復を促すことで早期改善を目指す治療法です。

当院リペアセルクリニックでは、シンスプリントに対する再生医療について無料カウンセリングを実施しております。ぜひご相談ください。

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シンスプリントが治らない原因5選

シンスプリントがなかなか治らない背景には、安静期間やケアの方法、あるいは身体の構造的な問題が関係している場合があります。

痛みが取れない原因として、以下の5つの可能性を疑ってみてください。

それぞれの原因について、なぜ治らないのか、どのような状態なのかを詳しく解説します。

安静期間が不足している

シンスプリントが治らない理由として、痛みが完全に消える前に練習を再開してしまい、安静期間が不足していることが挙げられます。

「少し痛い」というレベルでも骨膜へのダメージは続いており、この状態で無理をすると症状の悪化を招き、治療に必要な期間が延びてしまいます。

目安として、「患部を押しても痛くない」「片足でジャンプしても響かない」状態になるまでは、ランニングなどの衝撃が加わる運動は避けるべきです。

完治するまでは、エアロバイクや水泳など、患部に荷重がかからないトレーニングで心肺機能を維持しながら、炎症が落ち着くのを待つことが大切です。

治療法が適していない

治療を受けている、セルフケアを実施しているにも関わらず、シンスプリントが治らない場合、治療法が適していない可能性を疑いましょう。

例えば、湿布やアイシングは、あくまで「急性の炎症」を抑える一時的な処置のため、慢性化している場合は効果が不十分な場合があります。

慢性化している場合は、すねの深層にある「後脛骨筋」や「ヒラメ筋」の硬直が骨膜を引っ張り続けていることが痛みの根本原因であることが多いです。

指では届かない深部の癒着や硬さを取り除くには、医療機関での「超音波治療」や「体外衝撃波療法」などが有効な場合があります。

スポーツ障害に強い専門医や治療院へ相談先を変えることも検討しましょう。

原因が対処されていない

完治して復帰した後も、シンスプリントになった「環境」や「身体の使い方」などの原因が対処されていない場合、再発する可能性が高いです。

特に扁平足やクッションが潰れた古いシューズの使用、コンクリートなどの硬い路面での走行は、骨への負担を増幅させる大きな要因となります。

インソールを作成してアーチを支える、練習場所を土や芝生に変える、オーバープロネーション(過回内)を防ぐシューズを選ぶなど、物理的なストレスを減らす対策を行いましょう。

また、フォームに問題がある場合は、骨への負担を軽減し、再発を防ぐためにも早期に改善することが重要です。

ふくらはぎの筋力・柔軟性が不足している

シンスプリントがなかなか治らない場合、ふくらはぎの筋力や柔軟性が不足している可能性が挙げられます。

ふくらはぎの筋肉(ヒラメ筋など)は、すねの骨の膜に付着しているため、柔軟性を失って硬くなると走るたびに骨膜を強く引っ張り、剥がそうとする力が働き続けてしまいます。

入念なストレッチで柔軟性を取り戻すことはもちろん、着地衝撃を筋肉で受け止めるための筋力強化も不可欠です。

足の指でタオルを手繰り寄せる「タオルギャザー」などで足裏や足首周りの筋力を鍛え、地面からの衝撃を和らげるための身体作りを行いましょう。

疲労骨折している

「2週間以上休んでも痛みが引かない」「安静時や夜寝ている時もズキズキ痛む」といった場合は、シンスプリントではなく「疲労骨折」を起こしている可能性があります。

シンスプリントがすねの内側広範囲(5cm以上)に痛みが出るのに対し、疲労骨折は「指一本で指せるほどピンポイントで激痛が走る」のが特徴です。

この状態で無理にストレッチやマッサージを行うと、かえって骨折部を悪化させかねません。

疲労骨折が疑われる場合、直ちに整形外科でMRI等の精密検査を受け、正確な診断のもとで2〜3カ月程度の休養期間を確保する必要があります。

シンスプリントが治らないまま放置・運動するリスク

シンスプリントが治りきらないまま放置したり運動を継続したりすると「症状の慢性化」や「疲労骨折」のリスクがあります。

以下でそれぞれのリスクについて詳しく見ていきましょう。

痛み症状が長引くリスク

シンスプリントが治らないまま放置して無理を続けると、症状が慢性化し、「難治性」の痛みへと悪化する可能性があります。

さらに、シンスプリントの症状を無視して運動を継続し、痛みを無意識にかばうことでフォームが崩れるのは絶対に避けたい事態です。

不自然な動きは膝や股関節など他の部位への負担を増大させ、新たな怪我を併発させる原因となります。

練習の質が下がるだけでなく、痛みで日常生活に影響が出る前に、休養期間を確保することが重要です。

疲労骨折するリスク

シンスプリントが治らないまま放置してしまうと、骨に亀裂が入る「疲労骨折」につながるリスクがあります。

疲労骨折は、骨に繰り返し小さな負荷がかかることで生じる骨折で、シンスプリントと同じ「すね」で好発するスポーツ障害です。

疲労骨折すると、2〜3カ月程度の完全休養が必要となり、重症例では手術が検討されるケースもあります。

シンスプリントが疲労骨折に至る前に休養期間を確保し、早期改善を目指す方が賢明な判断といえるでしょう。

シンスプリントが治らないときの対処法・治療法

慢性化して治らないシンスプリントを改善するためには、痛みを抑える対症療法と並行して、負荷の原因そのものを取り除くアプローチが必要です。

具体的な対処法・治療法は、以下の3つです。

以下でそれぞれの対処法・治療法について確認していきましょう。

根本原因を特定して対策する

シンスプリントが治らないときは、どのような原因で「すね」に負荷がかかっているのかを突き止め、適切に対策することが重要です。

主な原因として、「オーバーユース(使いすぎ)」やふくらはぎの柔軟性不足、クッションが潰れたシューズの使用、硬い路面での走行などが挙げられます。

安静によって一時的に痛みが改善し、運動や日常生活に復帰しても、これらの原因を対策せずにいては再発を繰り返す原因になります。

症状に合わせた運動量の調整やストレッチによる柔軟性向上、練習環境の変更など、患部への物理的ストレスを減らす対策をしましょう。

運動量を調整する

シンスプリントが治らないときは、症状の段階に応じた適切な運動量の調整(活動制限)が重要です。

痛みが強い時期は、ランニングやジャンプなどの衝撃がかかる運動を中止し、患部への負担が少ない水泳やエアロバイクに切り替えて心肺機能を維持します。

痛みが引いてきたら、ウォーキングから始め、次にジョギングへと数週間かけて段階的に強度を上げていきます。

症状の悪化を防ぎ、早期改善のためにも「痛みが出たら即中止し、前の段階に戻る」というルールを徹底しましょう。

医療機関で適切な治療を受ける

セルフケアで改善が見られない場合や、痛みが長期間続いている場合は、迷わずスポーツ整形外科などの専門医を受診してください。

主に以下のような治療法を組み合わせて症状改善を目指します。

  • 薬物療法
  • 理学療法(リハビリテーション)
  • 手術療法

基本的には処方された痛み止めや湿布を活用して痛みをコントロールし、症状が落ち着いている間にリハビリによって再発しにくい身体作りを行います。

慢性化していたり日常生活に影響が出ている場合には、手術療法が検討されるケースもあります。

シンスプリントが治らないときによくある質問

本章では、シンスプリントが治らないときによくある質問について回答していきます。

以下でそれぞれの内容について確認していきましょう。

シンスプリントは休んでも治らない?

シンスプリントは安静にすれば「痛み」は引きますが、それだけでは「治った」とはいえないケースが多いです。

なぜなら、シンスプリントを引き起こした根本原因が解決されていない限り、運動を再開した途端に同じ負荷がかかり、痛みがぶり返してしまうからです。

「休んでいるのに治らない」と感じるのは、炎症が治まるのを待つだけで、再発を防ぐためのリハビリや環境改善を行っていないケースが考えられます。

シンスプリントはどれくらいで治る?

完治までの期間は重症度によって異なり、早ければ数週間、無理をして悪化させている場合は数カ月かかることもあります。

一般的な治療期間の目安は、以下のとおりです。

症状 治療期間の目安
軽度(運動後の痛み) 1〜2週間程度
中等度(運動中にも痛む) 4〜6週間程度
重度(歩行時にも痛む) 2〜3カ月程度

復帰を急ぐと、かえって治療期間が延びる原因になってしまいます。

痛みが落ち着いてもすぐに休養前の練習量にせず、ウォーキングからジョギング、ランニングへと段階的に負荷を戻すようにしましょう。

治らないシンスプリントには「再生医療」をご検討ください

シンスプリントがなかなか治らない原因として「安静期間の不足」「治療法が適していない」「原因が対処されていない」「ふくらはぎの筋力・柔軟性の不足」「疲労骨折」などが挙げられます。

そのまま放置すると症状が悪化する可能性があるため、適切な治療を受けることが重要です。

基本的には薬物療法で痛みをコントロールし、症状が落ち着いている間に理学療法(リハビリ)によって再発しにくい身体作りを行います。

また、シンスプリントの早期改善には、自己細胞を用いた再生医療をご検討ください。

再生医療は、自身の細胞や血液を用いて、炎症抑制や損傷した組織の再生・修復を促すことで早期改善を目指す治療法です。

当院リペアセルクリニックでは、シンスプリントに対する再生医療について無料カウンセリングを実施しております。ぜひご相談ください。

監修者

岩井 俊賢

Toshinobu Iwai

医師

略歴

2017年3月京都府立医科大学 医学部医学科卒業

2017年4月社会医療法人仁愛会 浦添総合病院 初期研修医

2019年4月京都府立医科大学附属病院 整形外科

2020年4月医療法人啓信会 京都きづ川病院 整形外科

2021年4月一般社団法人愛生会 山科病院 整形外科

2024年4月医療法人美喜有会 リペアセルクリニック大阪院 院長