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膝の痛みに飲み薬のロキソニンは効く?得られる効果や服用の注意点について解説

膝の痛みに飲み薬のロキソニンは効く?得られる効果や服用の注意点について解説
公開日: 2025.12.26

「膝の痛みに飲み薬のロキソニンは効く?」
「どのような効果があるの?」

膝のつらい痛みを解消するためにロキソニンの服用を検討している方の中には、上記のようなお悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか。

ロキソニン(ロキソプロフェン)は、炎症・痛み・発熱を抑えるために、膝関節の治療でも頻繁に使われる代表的な薬です。

しかし、あくまで「痛みや炎症を一時的に抑える」ための対症療法であり、痛みの原因となっているすり減った軟骨を治したり、変形した骨を元に戻したりする効果はありません。

本記事では、膝の痛みに対するロキソニンの効果や、副作用や服用時の注意点について詳しく解説します。

薬のメリットとデメリットを正しく理解し、痛みをコントロールするための知識としてお役立てください。

また、「膝の痛みを根本から治したい」「薬の効き目が弱い」という方は、再生医療による治療も選択肢の一つです。

再生医療は、患者さまの細胞や血液を用いて自然治癒力を高めることで、炎症抑制や損傷した組織の再生・修復を促す医療技術として注目されています。

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当院リペアセルクリニックでは、膝の再生医療について無料カウンセリングを実施しているため、ぜひご相談ください。

膝の痛みに飲み薬のロキソニンは効くのか|得られる効果

ロキソニンは膝の痛みの原因となっている「炎症」を抑え、つらい痛みの緩和に有効な薬です。

本章では、ロキソニンの服用で得られる効果について解説します。

以下で、それぞれの内容について詳しく見ていきましょう。

ロキソニンの服用で得られる効果

ロキソニンは、体内で痛みや熱を引き起こす物質「プロスタグランジン」の生成をブロックし、炎症そのものを鎮める働きがあります。

  • 抗炎症作用|膝の腫れや熱感を抑える
  • 即効性|服用後、10〜30分程度で痛みが和らぐ

膝関節などで炎症が起きている場合、プロスタグランジンが大量に作られ、神経を刺激することで強い痛みを生じさせています。

ロキソニンの服用によってプロスタグランジンの産生・働きを抑制し、炎症が鎮まることで、ズキズキとした激しい痛みが和らぐ効果が期待できます。

ただし、痛みの原因となっているすり減った軟骨を再生したり、骨の変形を治したりする効果はないため注意しましょう。

ロキソニンは飲み薬以外にもある

ロキソニンの成分(ロキソプロフェン)を含んだ薬には、飲み薬(内服薬)以外にも「貼るタイプ」や「塗るタイプ」の外用薬が存在します。

薬のタイプ 特徴
内服薬(飲み薬) ・全身の痛みや炎症に作用し、幅広い部位への痛みに対処できる
・胃痛や胃もたれなどの全身性の副作用リスクがある
外用薬(湿布、塗り薬など) ・皮膚から成分が浸透し、患部に直接作用する
・胃腸への負担が少ないが、肌トラブルのリスクがある

飲み薬は、飲んでから体内で有効成分が作られ、全身の痛みや炎症に効果が期待できますが、胃腸への負担がかかりやすいというデメリットがあります。

一方、湿布や塗り薬などの外用薬は、成分が皮膚から浸透して患部に直接届くため、全身への副作用リスクを抑えつつピンポイントで痛みをケアできるのが特徴です。

「胃が弱いけれど痛みを取りたい」「特定の場所だけが痛む」といった場合は、医師と相談の上、外用薬を活用するのも良いでしょう。

膝の痛みでロキソニンを服用するときの4つの注意点

ロキソニンは優れた鎮痛効果を持つ一方で、副作用のリスクや使用上の限界もゼロではありません。

飲み薬として服用する際は、以下の4つの注意点を理解しておきましょう。

以下では、それぞれの注意点について詳しく解説します。

用法・用量を守る

痛みが強いからといって、決められた回数や量を超えてロキソニンを服用することは絶対に避けてください。

ロキソニンの成分であるロキソプロフェンは腎臓から尿として排泄されるため、過剰摂取は腎機能に深刻なダメージを与える恐れがあります。

「1回1錠、1日3回まで(最大180mg)」とし、服用間隔は最低でも4時間以上空けることが基本ルールです。

自己判断で増量しても効果が高まることはなく、副作用のリスクだけが跳ね上がることを理解しておきましょう。

胃への負担を考慮する

ロキソニンの代表的な副作用として、「胃痛」や「胃潰瘍」などの胃腸障害が挙げられます。

これは、ロキソニンが痛みを抑えると同時に、胃の粘膜を守る成分(プロスタグランジン)の働きまで抑制してしまうために起こります。

胃が空っぽの状態で服用すると、胃壁が直接荒らされてしまうため、なるべく食後に服用するようにしてください。

胃が弱い方は、医師に相談して胃薬を併用したり、胃粘膜保護薬を処方してもらったりする対策が必要です。

効果が実感できない可能性がある

膝の痛みの原因は一つではなく、ロキソニンが効く痛みと効かない痛みが存在することを理解しておきましょう。

ロキソニンはあくまで「炎症」を抑える薬であるため、炎症を伴う関節炎には効きますが、神経が圧迫されて起こる神経痛や、血行不良による痛みには効果が期待できません。

もし数日間服用しても痛みが変わらない場合は、ロキソニンが痛みの原因に合っていない可能性があります。

効果のない薬を飲み続けることは体への負担にしかならないため、早めに医師に相談し、別の治療法を検討しましょう。

根本的な改善にはならないことを理解する

ロキソニンは痛みを一時的に抑制しているだけであり、「膝の病気そのものを治しているわけではない」ことを理解しておきましょう。

薬で痛みが消失すると「治った」と勘違いしがちですが、痛みの原因となっているすり減った軟骨や骨の変形などはそのまま残っています。

痛くないからといって無理に運動や労働を続ければ、知らず知らずのうちに関節の破壊が進行し、薬が切れた時により激しい痛みに襲われることになります。

ロキソニンはあくまで、リハビリや日常生活をスムーズに行うための「サポート役」として割り切って活用しましょう。

膝の痛みに効くロキソニン以外の飲み薬

膝の痛みを抑える薬はロキソニンだけではありません。

体質や痛みの強さ、胃腸の状態に合わせて、医師はさまざまな種類の薬を使い分けます。

「ロキソニンが効かない」「胃が痛くなる」という場合でも、別の薬に変えることで痛みをコントロールできる可能性があります。

それぞれの薬の特徴について見ていきましょう。

非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)

ロキソニンもこのグループに含まれますが、成分を変えることで効果が変わる場合があります。

代表的なものには、ロキソニン以外にも「ジクロフェナク(ボルタレン)」や「イブプロフェン(ブルフェン)」が挙げられます。

得られる効果は概ね同じですが、即効性や鎮痛効果の強さ、副作用のリスクなどが異なるため、自分に合った薬を服用することが推奨されます。

また、胃腸へのリスクがあるため、長期連用は避け、痛みが特に強い時期に限定して使用するなど、医師の指導の下で慎重に扱う必要があります。

アセトアミノフェン(解熱鎮痛薬)

アセトアミノフェンは、炎症を抑える力は弱いものの、脳の中枢神経に作用して穏やかに痛みを和らげる薬です。

「カロナール」が代表的で、大きな特徴として非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)に比べて胃腸や腎臓への副作用が少ない点が挙げられます。

そのため、高齢者や胃潰瘍の既往がある方、あるいはインフルエンザの治療中など、ロキソニンが身体的負担で使えない場合の第一選択薬として広く処方されます。

COX-2阻害薬

COX-2阻害薬は、従来の非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)が持つ「胃が荒れやすい」という弱点を克服するために開発された薬です。

代表的な「セレコキシブ(セレコックス)」は、胃粘膜を守る酵素には影響を与えず、炎症に関わる酵素だけをピンポイントでブロックします。

胃への負担が大幅に軽減されているため、変形性膝関節症のように年単位での長期間の服用が必要なケースに適しています。

オピオイド鎮痛薬

オピオイド鎮痛薬は、他の鎮痛薬で効果が不十分な場合や、副作用でそれらが使えない場合に検討される強い鎮痛薬です。

「トラムセット(トラマドール配合剤)」などが一般的で、脳や脊髄の神経に直接作用して痛みの信号を遮断します。

飲み始めに吐き気やめまい、便秘などの副作用が出る可能性や、長期連用で依存症リスクもゼロではないため、医師の管理下で少量から開始します。

膝の痛みには飲み薬のロキソニンが効く!用法用量を守ろう

ロキソニンは膝のつらい痛みを素早く鎮めてくれる効果が期待できる薬ですが、あくまで「一時的な助け」として正しく付き合うことが大切です。

本記事で解説してきた以下のポイントを押さえて、膝の痛みをコントロールしましょう。

  • 炎症を抑える即効性があり、急性期の痛みに有効
  • 胃への負担を減らすため、食後の服用や胃薬の併用を心がける
  • 痛みが消えても根本的な治療ではないことを理解する

膝の痛みが長引く場合や、薬の効果が弱いと感じる場合は、服用を続けずに必ず医療機関に相談してください。

ヒアルロン酸注射やリハビリ、あるいは手術や近年注目の「再生医療」といった、他の治療を検討するタイミングかもしれません。

自分の膝の状態を正しく知り、後悔のない選択をして健康な足を守りましょう。

長引く膝の痛みには「再生医療」も選択肢の一つ

ロキソニンなどの痛み止めが効かないなど、つらい膝の痛みには「再生医療」による治療も選択肢の一つです。

再生医療は、患者さまの細胞や血液を用いて自然治癒力を高めることで、炎症抑制や損傷した組織の再生・修復を促す医療技術です。

適応症例は多岐にわたり、変形性膝関節症による膝軟骨のすり減りや半月板損傷、靭帯断裂などの外傷にも効果が期待できます。

以下の動画では、変形性膝関節症と半月板損傷を合併している患者さまの症状が再生医療によって改善した症例を紹介しているので、併せてご覧ください。

現在、当院リペアセルクリニックでは、膝の再生医療について無料カウンセリングを実施しているため、お気軽にご相談ください。

監修者

渡久地 政尚

Masanao Toguchi

医師

略歴

1991年3月琉球大学 医学部 卒業

1991年4月医師免許取得

1992年沖縄協同病院 研修医

2000年癌研究会附属病院 消化器外科 勤務

2008年沖縄協同病院 内科 勤務

2012年老健施設 かりゆしの里 勤務

2013年6月医療法人美喜有会 ふたこクリニック 院長

2014年9月医療法人美喜有会 こまがわホームクリニック 院長

2017年8月医療法人美喜有会 訪問診療部 医局長

2023年12月リペアセルクリニック札幌院 院長