LINEポップアップ
トピックスtopics
  • HOME
  • トピックス
  • TFCC損傷にテーピングは効果ある?貼り方・注意点・治療法を解説

TFCC損傷にテーピングは効果ある?貼り方・注意点・治療法を解説

公開日: 2019.11.12
更新日: 2025.06.02

TFCC損傷による手首の不安定感や痛みに対して、テーピングは関節のサポートや負担軽減に役立つ手段のひとつです。

しかし「TFCC損傷にテーピングがどんな効果があるのか」と、知りたい方もいるのではないでしょうか?

本記事では、TFCC損傷に対するテーピングの有効性を中心に、目的・貼り方・注意点・治療との使い分けまでをわかりやすく解説します。

正しい知識と使い方を身につけ、手首の負担を最小限に抑えながら、TFCC損傷からの回復を目指していきましょう。

TFCC損傷にテーピングは効果的|患部の固定や痛みの軽減が期待できる

TFCC損傷(三角線維軟骨複合体損傷)に対して、テーピングは一定の効果が期待できます

手首の安定性を高めて不要な動きを抑えることによって、以下のようなメリットが得られます。

  • 固定によって関節の動きを制限/炎症や痛みを悪化させにくくする
  • 日常生活や軽い運動中の痛みの軽減やストレスの緩和
  • 手首の捻れや回旋動作など、再発につながる動きの予防
  • 筋肉や腱の動きをサポートし、患部の負担を分散

TFCCは手首の小さな関節を構成する複雑な軟部組織のため、一度傷めると治りにくく、日常の動作でも負担がかかりやすくなります。

ただし、テーピングはあくまで補助的な対処法なので、根本的な治療にはなりません。

炎症や痛みが強い場合や、動かすたびに違和感がある場合は、整形外科での診断や画像検査(MRIなど)を受けることが重要です。

TFCC損傷の痛みがあるけど病院に行くべきか迷われている方は、判断基準となる症状や放置するリスクを以下で解説していますので、ぜひ参考にしてください。

サポーターとの違い

テーピングとサポーターは、どちらも手首の保護・安定を目的としていますが、以下のように機能や使い方に違いがあります。

項目 テーピング サポーター
固定力 自在に調整できる 比較的安定
フィット感 皮膚に密着して動きを制限しやすい ゆるめの装着感が多い
通気性・衛生面 通気性は低め、使い捨てが多い 洗濯できるものが多く、繰り返し使える
コスト・準備の手間 毎回巻き直しが必要、消耗品 一度購入すれば使い回し可能
適している場面 スポーツや一時的な運動時のサポート 日常生活や長時間の保護・安静時

一時的な痛みの軽減やスポーツ時のサポートにはテーピングが有効です。

一方で日常的に長時間装着したい場合や、繰り返しの使用にはサポーターを検討しましょう。

たとえば、「運動時はテーピングで固定」「それ以外はサポーターで安静を保つ」といった使い分けが効果的です。

症状の程度や使用目的に応じて、医師や理学療法士に相談しながら選択するのもおすすめです。

TFCC損傷におけるテーピングの巻き方・貼り方

TFCC損傷に対するテーピングは、手首の回旋(ひねり)や側方への動きを制限し、痛みを軽減・再発を防ぐことを目的として行います。

用意するものは、以下の通りです。

  • 伸縮性のあるテーピングテープ(5cm幅が目安)
  • はさみ(テープカット用)

巻き方の手順としては、以下を参考にしてください。

手順 詳細
①手首を自然な角度に保つ

・肘を曲げて前腕を机に置き、手のひらを軽く上に向ける(回外状態)

・痛みの少ない中間位で固定

②テープ①:横巻きで手首を安定化させる

・テープを15~20cmにカットし、手首の中央から一周、やや引っ張りながら横方向に巻く

・親指の付け根と手の甲を避けるように注意

③テープ②:Xのようにクロスさせる

・2本目のテープを20~25cmにカット

・手のひら側の小指下からスタートし、手首を斜めに横切りながら親指の付け根側(母指球)へと貼る

・反対方向にも行い、「X字」に交差させる

④テープ③:剥がれ防止

最後にもう一度、①と同様の横巻きを軽く重ね、テープ端の剥がれを防ぐ

貼るときのポイントとしては、テープを引っ張りすぎない・シワを作らないよう皮膚に密着させながら、手を動かしてみて、痛みが軽減していれば問題ありません。

運動前や仕事前の予防目的や、日常動作での不意な負荷を軽減したいときにおすすめです。

TFCC損傷でテーピングを貼る際の注意点

TFCC損傷にテーピングを貼る際の注意点としては、以下の通りです。

  • 強く引っ張りすぎない
  • 長時間の貼りっぱなしは避ける
  • 痛みが増す・赤みが出る場合はすぐ中止
  • テーピングだけに頼りすぎない

かぶれ・かゆみといった皮膚トラブルを防ぐためにも、テープは原則として1日ごとに張り替えるのが理想です。

汗をかいたままや就寝中の貼りっぱなしは避け、皮膚を清潔に保つようにしましょう。

またテーピングはあくまで補助的な対策であり、TFCC損傷を根本的に治すものではありません

痛みが気になる方は、医療機関を受診し、専門的なリハビリを受けるようにしましょう。

【まとめ】TFCC損傷にテーピングは効果的!ただし痛みの改善には根本的な治療が大切

TFCC損傷に対して、テーピングは手首の安定性を高め、痛みやストレスを軽減する効果が期待できる有効な対処法です。

テーピングの効果を活かすには、以下のポイントに注目しましょう。

  • 正しい巻き方・タイミングで使用する
  • サポーターとの使い分けを行う
  • 長時間の貼りっぱなしや皮膚トラブルに注意する

TFCC損傷は放置すると関節の不安定感や慢性的な痛みにつながる可能性があるため、自己判断せず、整形外科など専門医に相談しましょう。

症状が長引いている方や、手術以外の方法を探している方には、再生医療(PRP療法・幹細胞治療)などの新しい選択肢もあります。

以下の公式LINEでも治療法の詳細についても解説していますので、ぜひ参考にしてTFCC損傷による手首の痛み改善を目指しましょう。

\公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/公式LINE 画像

監修者

坂本 貞範

Sadanori Sakamoto

医療法人美喜有会 理事長

「できなくなったことを、再びできるように。」
人生100年時代、皆様がより楽しく毎日を過ごせることの
お手伝いができれば幸甚の至りでございます。

略歴

1997年3月関西医科大学 医学部卒

1997年4月医師免許取得

1997年4月大阪市立大学(現大阪公立大学)医学部附属病院 勤務

1998年5月大阪社会医療センター附属病院 勤務

1998年9月大阪府立中河内救命救急センター 勤務

1999年2月国立大阪南病院 勤務

2000年3月野上病院 勤務

2003年3月大野記念病院 勤務

2005年5月さかもとクリニック 開設

2006年12月医療法人美喜有会設立 理事長就任

2019年9月リペアセルクリニック大阪院 開設

2021年5月リペアセルクリニック東京院 開設

2023年12月リペアセルクリニック札幌院 開設

再生医療のリペアセルクリニックTOPトップ