TFCC損傷の治療や予防にテーピングは効果的なのか?
公開日: 2019.11.12更新日: 2024.04.03
目次
TFCC損傷の治療や予防にテーピングは効果的なのか?
小指側の手の付け根に痛みを感じることはありませんか?
タオルをしぼる、蛇口をひねるなどの動作をしたとき、痛みを感じるのなら、「TFCC損傷」の疑いがあります。
TFCC損傷の痛みが長引くと、日常生活にも支障をきたしてしまいます。その痛みを軽減するのにはテーピングは効果的に使用できるのでしょうか?
今回は、TFCC損傷の治療や予防にテーピングが使えるのかどうかについて解説します。
TFCC損傷にテーピングは効果的
TFCC損傷治療の第一段階として保存療法があります。
炎症期は「アイシング」や「テーピング」で固定し、手首を安静に保ちます。
回復期には「ストレッチ」などが施されますが、痛みに対してテーピングが使用されることもあります。
このように、テーピングは患部の固定や痛みの軽減に効果的です。
TFCC損傷の予防にテーピングは予防にも効果
手首の小指側にあるTFCCは、少しの外傷でも損傷しやすい部位であるため、予防は難しいです。
しかし、テーピングで手首にかかる力を軽減すると、ある程度の予防にはなります。
手首を酷使する職業の方や、テニスやゴルフなどスポーツをする方は、痛みを感じたらすぐにテーピングで固定するとよいでしょう。
TFCC損傷の治療法
TFCC損傷の治療は、アイシングやテーピング、ストレッチなどのほか、炎症を抑える局所麻酔剤入りのステロイド注射などが行われます。
このような保存療法で効果がない場合は、手術を検討することが必要です。
しかし、手術となると抵抗がある方もいらっしゃることでしょう。手術後もギプスをしたり、激しいスポーツを避けねばならなかったり、仕事への復帰にも期間がかかります。
そこで、少しでも早く治したい方には、再生医療という選択肢があります。
TFCC損傷にはPRP再生医療
再生医療は、体の自然治癒力である「再生する力」を生かした医療で、TFCC損傷にはPRP再生医療が向いています。
血小板には修復作用がありますので、血小板を濃縮、ダメージ部位に注入することによって自然治癒力を発揮させる方法です。
・慢性化した痛みを治したい
・スポーツをしていて、早く復帰したい
・持続効果のある治療を受けたい
と考えている方におすすめです。その他、四十肩や五十肩、半月板損傷などのスポーツ障害にも効果的です。
まとめ・TFCC損傷の治療や予防にテーピングは効果的なのか?
TFCC損傷を起こした場合、手首に痛みがある場合は、まずはテーピングで固定し、なるべく安静にしましょう。
テーピングは痛みを軽減するだけでなく、手首にかかる力から守ってくれますから、効果的に使用してくださいね。
しかし、TFCC損傷はテーピングなどの保存療法や手術では完治しにくいです。少しでも早く、治したいと考えるのであれば、再生医療を考えてみてはいかがでしょうか。
監修:リペアセルクリニック大阪院