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自転車で膝が痛くなるのはなぜ?原因と対策、膝を守るための治療法まで解説

自転車で膝が痛くなるのはなぜ?原因と対策、膝を守るための治療法まで解説
公開日: 2025.11.28

「自転車に乗ると膝が痛くなる」「走っている途中から膝の外側がズキッとする」といった症状はイクリングや通勤など、日常的に自転車に乗る方の多くが一度は経験する悩みです。

痛みを放置すると長期間続くことがあり、スポーツの継続が難しくなるケースもあります。

実は、自転車による膝痛はサドル位置・負荷・フォームなど、少しの調整で大きく変わることがあります。

また、元々の膝の状態が影響している場合もあるため、原因を正しく知ることが重要です。

本記事では、自転車で膝が痛くなる原因、すぐにできるセルフチェックや対処法、さらに後半では膝関節を守るための治療選択肢(再生医療)についても分かりやすく解説します。

自転車で膝が痛くなる主な原因

自転車による膝痛の多くは、「サドルの高さ」「負荷設定」「フォーム」など外的要因が関係しています。

自転車は膝に優しい運動として知られていますが、ポジションが少しズレるだけで膝関節への負担が偏り、痛みにつながることがあります。

とくに初心者や久しぶりに乗る方は、サドルの高さや前後位置が適切でないケースが多く、痛みの原因になりやすい傾向があります。

それぞれの原因について、詳しく見ていきましょう。

サドルの高さ・前後位置が合っていない

サドルの高さが合っていないと、膝関節の曲げ伸ばしが不自然になり痛みにつながります。

サドルが低すぎる場合は膝が深く曲がりすぎて前側に負担がかかり、逆に高すぎる場合は膝が伸びきってしまい太ももの裏側に負担が生じます。

また、前後位置がズレていると膝がペダルの軌道と合わず、膝の内側や外側に違和感が出やすくなります。

サドル位置が原因で起こりやすい膝の痛み

  • 膝前側の痛み(サドルが低い)
  • 膝裏の張り(サドルが高い)
  • 膝の外側の痛み(前後位置のズレ)
  • 踏み込み時の違和感

特に初心者の方はサドルを必要以上に低く設定しがちです。正しい高さに調整するだけでも痛みが軽減しやすくなるため、まずはここを確認することが重要です。

ギアが重すぎる/乗車姿勢やペダリングフォームの問題

重いギアの多用やフォームの乱れは、膝への負荷を増やし痛みの要因になります。

重いギアで走ると踏み込む力が必要になり、その負荷が膝に集中します。また、上半身が前に倒れすぎたり骨盤が後ろに傾いた姿勢で乗ると、ペダルの軌道と膝の動きが合わず負荷が偏りやすくなります。

フォーム・ギアが原因で起こりやすい症状

  • 太ももの前面の張り
  • 膝の外側の痛み
  • 踏み込み時の違和感
  • 長距離後の疲労感

膝を守るためには「軽いギアで回す」意識がとても重要です。フォームの乱れが疑われる場合は、動画撮影や専門店でのポジションチェックが有効です。

元々ある膝の疾患

変形性膝関節症・半月板損傷・鵞足炎など、もともとの膝の疾患が痛みを引き起こしていることもあります。

自転車は膝に優しい運動とされていますが、既存の疾患がある場合は小さな負荷でも痛みが出ることがあります。

膝関節の炎症・軟骨の摩耗・腱のトラブルが背景にあると、サイクリングの負荷で症状が悪化することもあります。

膝疾患が原因で起こりやすい症状

  • 階段での痛み
  • 立ち上がりの痛み
  • 運動後の腫れ
  • 膝の引っかかり感

元々の膝疾患が疑われる場合は、無理に自転車を続けず、一度医療機関での相談を検討することが大切です。

自分でできるチェックとセルフケア

自転車による膝の痛みは、サドル位置や走行負荷を見直すことで軽減が期待できます。

膝痛はフォームやポジションの影響を強く受けるため、まずは「何が負担になっているのか」を把握することが重要です。

特にサドル位置やギアの重さは、気付かないうちに膝へ大きな負荷をかけていることがあります。

ここからは、自分で実践できる具体的なケア方法を順番に解説していきます。

サドル高さ・ポジションを見直す

膝の痛みがある場合は、サドルを適切な高さに調整することが最初のポイントです。

サドル位置が合っていないと、膝が過度に曲がったり伸びきったりして、特定の筋肉に偏った負担がかかります。

数ミリ単位の違いでも膝への負荷が大きく変わるため、まずは位置を見直すことが重要です。

サドル調整のチェックポイント

  • サドルが低すぎないか(膝が曲がりすぎる)
  • 高すぎないか(膝が伸びきる)
  • 前後位置が合っているか
  • つま先立ちしなくても漕げるか

サドルの基本位置は「ペダルが一番下の位置で膝が軽く曲がる程度」が目安です。

調整しても痛みが気になる場合は、一度フォーム全体を専門店でチェックしてもらうのも有効です。

走る距離・負荷の調整

膝の痛みを感じたら、走行距離とギア負荷を一時的に減らすことが大切です。

重いギアや長距離走行は膝への負担が大きくなり、痛みを悪化させる原因になります。

とくに痛みを感じながら走るのは避け、できるだけ軽いギアで「回すペダリング」を意識することが重要です。

負荷調整のポイント

  • 軽いギアでケイデンスを上げる
  • 短い距離から再開する
  • 急坂は避ける
  • 痛みが出たら中止して無理をしない

痛みのある状態で走り続けると、数日〜数週間にわたって痛みが残ることがあります。

無理はせず、膝が落ち着くまでは距離と負荷を調整しましょう。

膝周りのストレッチ・筋トレ・アイシングの基本

筋肉の緊張をほぐすストレッチや、痛みがある時期のアイシングは膝のケアに欠かせません。

自転車による膝痛は、太ももの筋肉の硬さや使いすぎによる炎症が背景にあることが多いです。

ストレッチで柔軟性を高めることで膝の動きがスムーズになり、痛みの予防につながります。

また、痛みが出た直後は冷やすことで炎症の鎮静が期待できます。

基本のセルフケア

  • 太もも前面のストレッチ
  • 太もも裏(ハムストリングス)のストレッチ
  • お尻の筋肉のストレッチ
  • 膝まわりのアイシング(痛い時期のみ)

回復期に入ったら、太ももやお尻の筋力トレーニングを軽く取り入れることで、ペダリング時の安定感が高まり膝の負担が減りやすくなります。

「膝そのものを守る」ための選択肢 ― 再生医療という考え方

膝の痛みが長引く場合は、炎症や軟骨のすり減りなど「膝そのもの」に原因があることもあり、再生医療が選択肢として相談されるケースがあります。

サドル位置や負荷を整えても膝の痛みが続く場合、膝関節そのものに炎症や損傷がある可能性があります。

とくにサイクリングを頻繁に行う方は、膝への繰り返しの負荷が蓄積しやすいため、軟骨や靭帯まわりのトラブルが背景にあるケースも。

最近では、身体が持つ力に注目した再生医療が膝の治療選択肢のひとつとして注目されており、一般的な保存療法に加えて検討する方も増えています。

再生医療が相談されやすいシーン

  • 長引く膝の痛みが続いている
  • 炎症が落ち着かずスポーツが制限される
  • 軟骨のすり減りが心配
  • 注射・薬だけでは不安が残る
  • 手術を避けたい・負担を軽減したい
  • 今後も自転車を楽しみたいと考えている

再生医療は、膝関節にかかる負担を少しでも減らし、痛みと上手に付き合うための一つの考え方として選ばれるケースがあります。

「今ある痛みをどうにかしたい」「膝を長持ちさせたい」というニーズに対して、治療選択肢が広がることは大きなメリットです。

一人で判断せず、専門家と一緒に最適な方法を検討していきましょう。

手術をしない新しい治療「再生医療」を提供しております。

膝を守りながら自転車を長く楽しむためには正しいケアが重要

自転車を長く楽しむためには、膝に負担を溜めず、早めにケアを取り入れることが欠かせません。

自転車は全身の筋肉を使える優しい運動ですが、ポジションのズレや疲労の蓄積によって膝のトラブルが起こることがあります。

痛みを我慢し続けると悪化するリスクがあるため、違和感を覚えた段階で適切なケアや調整を行うことが大切です。

自分でできるケアと医療機関での相談を組み合わせることで、膝を守りながらスポーツを続けやすくなります。

▼自転車と膝痛の予防で大切なポイント

  • サドル位置やフォームを定期的に見直す
  • 負荷や走行距離を無理のない範囲に調整する
  • ストレッチやアイシングを習慣づける
  • 痛みが長引く場合は医療機関へ相談する
  • 再生医療など新しい選択肢を知っておく

膝痛と向き合ううえで大切なのは、「早めに負担を減らす」「必要なタイミングで専門家に相談する」という2点です。

セルフケアでは解決しにくい痛みが続く場合は、関節の状態に合わせた治療や将来を見据えたケアが必要になることがあります。

とくに長くスポーツを続けたい方にとって、膝を正しく守ることは非常に重要です。一般的な保存療法だけでは不安が残る場合は、再生医療という選択肢が膝関節のケアにおいて役立つ場面があります。

リペアセルクリニック大阪院では膝の状態を丁寧に確認し、無理な治療を進めず、必要な方にのみ最適な治療を提案しています。

膝を守りながら自転車を長く楽しむためにも、一人で悩まず、正しい知識と専門家のサポートを味方につけていきましょう。

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監修者

坂本 貞範

Sadanori Sakamoto

医療法人美喜有会 理事長

「できなくなったことを、再びできるように。」
人生100年時代、皆様がより楽しく毎日を過ごせることの
お手伝いができれば幸甚の至りでございます。

略歴

1997年3月関西医科大学 医学部卒

1997年4月医師免許取得

1997年4月大阪市立大学(現大阪公立大学)医学部附属病院 勤務

1998年5月大阪社会医療センター附属病院 勤務

1998年9月大阪府立中河内救命救急センター 勤務

1999年2月国立大阪南病院 勤務

2000年3月野上病院 勤務

2003年3月大野記念病院 勤務

2005年5月さかもとクリニック 開設

2006年12月医療法人美喜有会設立 理事長就任

2019年9月リペアセルクリニック大阪院 開設

2021年5月リペアセルクリニック東京院 開設

2023年12月リペアセルクリニック札幌院 開設