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ゴルフで左肩が痛い原因は?放置NGの症状と今すぐできる改善法を紹介

「ゴルフをするとスイングのたびに左肩が痛い」と感じるゴルファーは、少なくありません。
痛みの原因は、アドレスでの巻き肩やバックスイングでの胸椎回旋不足など、スイング動作の負担によって引き起こされている可能性が高いです。
また、その痛みの裏には腱板損傷などの放置すると悪化する深刻な障害が隠れていることもあります。
この記事では、左肩痛の原因となるスイングの癖や代表的な疾患、急性期・慢性期それぞれの正しいセルフケアを解説します。
また、再発防止策や再生医療という新しい選択肢まで、あなたのゴルフ復帰を叶えるための改善法を徹底的にご紹介します。
従来の治療法に加えて、近年注目されている再生医療はスポーツによる痛みの抜本治療に適しています。
再生医療は、患者さま自身の幹細胞を活用して、損傷を受けた脊髄の機能改善を目指す治療法で痛みを早期に改善できる特徴を持ちます。
症例や治療法について詳しくは、当院「リペアセルクリニック」の公式LINEで紹介しているので、ぜひご登録ください。
目次
ゴルフで左肩が痛くなる原因とは?
ゴルフで左肩が痛くなる原因として、主に以下の2つが挙げられます。
ここではスイング操作による負担や代表的な肩の障害について詳細に解説していきます。
スイング動作による負担
ゴルフスイングの各フェーズにおける不適切な動作が、左肩の痛みの主な原因となります。
- アドレス:巻き肩・前傾姿勢で肩甲骨がロックされる
- バックスイング:胸椎回旋不足・可動域制限で無理が生じる
- インパクト〜フォロー:手打ち・突っ込み動作で左肩が詰まる
まず、アドレスでの巻き肩や前傾姿勢が、肩甲骨の動きを妨げます。
次に、バックスイングで胸椎の回旋が不足したり、可動域が制限されていると、その不足分を無理に肩で補おうとして痛めます。
そして、インパクト〜フォローでは、手打ちや体が目標方向に突っ込む突っ込み動作によって、左肩が詰まるように強い負荷を受け、痛みの発生につながります。
これらの不適切な動作の積み重ねが、慢性的な肩へのストレスとなります。
代表的な肩の障害(ゴルファーに多い症例)
ゴルフスイングの繰り返しや過負荷により、ゴルファーは特定の肩の障害を発症しやすくなります。
| 肩の傷害 | 内容 |
|---|---|
| 肩関節周囲炎(四十肩・五十肩) | 肩の関節包などに炎症が起こり、強い痛みと可動域制限が生じる |
| 腱板損傷(ローテーターカフ損傷) | 肩を安定・動かす腱が、スイング時の無理な力で傷ついたり断裂する |
| インピンジメント症候群(肩の挟み込み) | スイング中に肩関節の組織が挟み込まれ、痛みや炎症が起こる |
肩関節周囲炎(四十肩・五十肩)や、肩を安定させる重要な筋肉の集まりである腱板の一部または全体が損傷する腱板損傷(ローテーターカフ損傷)が含まれます。
また、スイング動作で肩の組織が挟み込まれて炎症を起こすインピンジメント症候群も挙げられます。
これらの障害による炎症が長引くと、慢性的な痛みや可動域の制限へと進行し、ゴルフのプレーに支障をきたします。
ゴルフによる左肩の痛みを悪化させない!今すぐできるセルフケア
ゴルフによる左肩の痛みを和らげるセルフケアを、以下の時期別に解説していきます。
急性期は冷却と安静で炎症を抑え、慢性期はストレッチや筋力強化で機能回復を目指します。
段階的に負荷を戻し、痛みをぶり返さないよう慎重に対応することが重要です。
急性期(痛みが強いとき)の対応
左肩に強い痛みが出た急性期には、炎症の拡大を防ぎ、症状の悪化を抑えることが最も重要です。
以下の対応を徹底してください。
| 急性期の対応 | 内容 |
|---|---|
| 練習・スイングは一時中止 | 患部に負荷がかかるゴルフ動作はすぐに止め、安静にする |
| 冷却(アイシング)と安静 | 患部が熱を持っている場合は氷などで冷やし(アイシング)、炎症を鎮める |
| 無理なストレッチやマッサージは避ける | 炎症を悪化させたり、組織をさらに損傷させたりする危険性があるため、これらは避ける |
まずは、練習やスイングを一時的に中止し、患部に負担をかけないよう安静にしてください。
患部が熱を持っている場合は、冷却(アイシング)を行い、炎症を鎮めます。
この時期に無理なストレッチやマッサージをすると、かえって組織を傷つけ、症状を悪化させる危険性があります。
痛みが激しい場合は、自己判断せず、すぐに医療機関を受診してください。
慢性期(痛みが軽減してきた時期)のケア
痛みが落ち着いてきた慢性期は、再発を防ぎ、ゴルフスイングの質を高めるための重要な段階です。
以下のケアとリハビリテーションを段階的に行ってください。
| 慢性期のケア | 内容 |
|---|---|
| 胸椎・肩甲骨の可動域を広げるストレッチ | 固まった体幹や肩甲骨周りを柔軟にし、スイングに必要なスムーズな「ひねり」を取り戻す |
| 肩のインナーマッスル補強トレーニング | 肩関節を安定させる深層の筋肉を強化し、スイング時のブレや負担を軽減する |
| 手打ち防止ドリルで、体幹主導のスイングを再学習 | 痛みの原因となった手打ちや突っ込み動作を修正し、体全体を使った負担の少ないスイングを身につける |
まずは、スイングの鍵となる胸椎や肩甲骨の可動域を広げるストレッチで、スムーズな動きを取り戻します。
次に、肩を安定させるインナーマッスルの補強トレーニングで土台を強化。
さらに手打ち防止ドリルで、体幹主導のスイングを再学習します。
練習・ラウンドを再開する際は、痛みがゼロになるまではフルスイングを避け、軽いクラブや短いアイアンから段階的に負荷を戻すことが重要です。
痛みがぶり返すようなら、無理をせず専門医の受診を検討してください。
練習・ラウンド再開時の注意点
慢性期に入り痛みが軽減しても、焦らず慎重に練習やラウンドを再開することが、左肩の痛みの再発を防ぐ鍵となります。
まず、痛みがゼロになるまではフルスイングを避けることが非常に重要です。
まだ違和感が残っている状態で無理をすると、炎症がぶり返す原因となります。
そのため、再開時には軽いクラブや短いアイアンから段階的に負荷を戻すようにしましょう。
体への負荷が少ないアプローチや短いクラブから始め、徐々に長いクラブへと移行し、慎重に体を慣らしていきます。
もし練習中やラウンド中に痛みがぶり返すようなら、「これくらいなら大丈夫」と自己判断せずにすぐに中止し、医療機関を受診してください。
ゴルフ肩痛を繰り返さないための再発防止策
肩の痛みを根本から断つには、痛みの原因となったスイングフォームの見直しが不可欠です。
胸椎の回旋や股関節の動きを活用した、体幹主導で肩に負担がかからない効率的なスイングを習得するため、専門家の指導を受けることを推奨します。
また、セルフケアを続けても痛みが続く場合や可動域制限が残る場合は、必ず医療機関を受診してください。
良い医療機関の見分け方として、「ゴルフ特有の動作を理解しているか」「エコーやMRIなどの画像検査で正確に診断しているか」「リハビリテーションに力を入れているか」などを参考に、適切な治療先を選びましょう。
それでも治らない左肩痛に「再生医療」という新しい選択肢
従来の治療やリハビリテーションを試しても左肩の痛みが治らない、または手術を避けたいゴルファーの方には、「再生医療」という新しい選択肢があります。
これは、患者さんご自身の細胞や組織を利用して、傷ついた腱や軟骨などの修復を促す治療法です。
例えば、リペアセルクリニックでは、高濃度の自己多血小板血漿(PRP)や幹細胞治療を損傷部位に注入し、自然治癒力を最大限に引き出します。
実際に、左肩腱板損傷に悩む女性がリペアセル大阪院で幹細胞治療を行い、痛みが大幅に改善した症例があります。
左肩の重度の痛みや慢性的な症状に悩む方は、一度ご相談ください。
手術をしない新しい治療「再生医療」を提供しております。
左肩の痛みを我慢せず、正しいケアでゴルフを続けよう
「痛みを我慢しない」ことが、長くゴルフを続けるための最初の第一歩です。
スイング中に感じる肩の違和感や痛みを放置すると、炎症が慢性化し、可動域制限につながりかねません。
セルフケアやリハビリテーションを試しても改善しない痛みは、体の中から損傷した組織を修復する再生医療という選択肢が有効な時代です。
リペアセルクリニックの再生医療は、手術を避けたい方や、従来の治療では治すことを諦めかけていたゴルファーの味方です。
ご自身の細胞を用いた治療で自然治癒力を高め、根本からの回復をめざします。
左肩の痛みを理由にゴルフを諦める前に、まずはメール相談・オンライン診療にてご相談ください。
監修者
坂本 貞範
Sadanori Sakamoto
医療法人美喜有会 理事長
「できなくなったことを、再びできるように。」
人生100年時代、皆様がより楽しく毎日を過ごせることの
お手伝いができれば幸甚の至りでございます。
略歴
1997年3月関西医科大学 医学部卒
1997年4月医師免許取得
1997年4月大阪市立大学(現大阪公立大学)医学部附属病院 勤務
1998年5月大阪社会医療センター附属病院 勤務
1998年9月大阪府立中河内救命救急センター 勤務
1999年2月国立大阪南病院 勤務
2000年3月野上病院 勤務
2003年3月大野記念病院 勤務
2005年5月さかもとクリニック 開設
2006年12月医療法人美喜有会設立 理事長就任
2019年9月リペアセルクリニック大阪院 開設
2021年5月リペアセルクリニック東京院 開設
2023年12月リペアセルクリニック札幌院 開設


















