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肉離れ(筋断裂)は永久断裂すると完全に治らない?症状と治療法を解説

公開日: 2019.07.02
更新日: 2025.04.30

肉離れ(筋断裂)は、スポーツや日常生活の中で引き起こされるケガですが、重症の場合は完全に筋肉が断裂して永久断裂となるケースも。

永久断裂を引き起こすと激しい外傷や機能喪失を伴うこともあり、元の状態に戻ることができるのか、不安に感じる方もいるかもしれません。

しかし、適切な治療を受ければ、永久断裂でも回復は可能です。

本記事では、肉離れの症状や治療法について詳しく解説し、早期復帰に向けた最新の治療法も紹介していきます。

肉離れ(筋断裂)や永久断裂でお悩みの方は自身の状態と治療への理解を深めるために、ぜひ参考にしてみてください。

肉離れ(筋断裂)で完全断裂しても治療は可能

肉離れ(筋断裂)で筋肉が完全に断裂した場合でも、永久に治らないわけではなく、以下の適切な治療によって回復を目指すことが可能です。

  • 外科的手術
  • リハビリテーション
  • 温熱療法と冷却療法
  • 薬物治療
  • 再生医療

完全断裂は、筋肉の線維が文字通り完全に離れてしまった状態を指し、肉離れの中でも最も重症度が高い分類に含まれます。

激しい痛みや機能喪失を伴うケースもありますが、このような重篤な状態であっても、手術によって筋肉を再接続し修復することが可能です。

完全断裂と診断され、「元通りには動かせないのでは」と悲観的に考えてしまう方もいらっしゃるかもしれません。

しかし専門医による正確な診断と適切な治療計画、そして前向きなリハビリへの取り組みがあれば、日常生活やスポーツへの復帰が可能となります。

諦めずに、まずは医療機関にご相談ください。

肉離れ(筋断裂)の症状

肉離れ(筋断裂)の症状は、断裂の程度によって痛みや腫れ、機能障害の重さが大きく異なります。

症状の現れ方は、一般的に軽度・中等度・重度の3段階に応じて大きく異なり、症状に応じて治療方針を決定していきます。

  • 軽度(I度)の特徴 
     筋線維の微細損傷:痛みはあるものの、自力での歩行や日常生活動作は比較的可能
  • 中等度(II度)の特徴 
     筋線維の部分断裂:患部に明確な痛みがあり、自力での歩行が困難になる
  • 重度(III度)の特徴
     筋線維の完全断裂:筋肉が完全に断裂した状態で、激しい痛みとともに患部の機能が失われる

重度の症状になると、受傷直後から立つことや歩くことができなくなり、患部の凹みや断裂した筋肉の塊が見られる場合もあります。

上記の症状や歩行困難が見られた場合は、自己判断をせずに速やかに整形外科などの専門医を受診することが重要です。

正確な診断に基づいた早期の適切な処置と治療が合併症を防ぎ、早期回復への鍵となります。

肉離れ(筋断裂)の治療法

肉離れ(筋断裂)の治療法は、症状の重さに応じて段階的に進められます。

症状に応じて適切な治療法を選択することが重要で、完全断裂(永久断裂)を防ぐためには、特に早期の対応が必須です。

受傷直後は応急処置が重要|RICE処置

肉離れ(筋断裂)を受傷した直後の、応急処置の基本となるのがRICE処置です。

RICEとは、Rest(安静)・Ice(冷却)・Compression(圧迫)・Elevation(挙上)の4つの基本的な処置法を指します。

  • Rest(安静) 
    損傷した筋肉に負担をかけないように患部をできるだけ動かさないようにする
  • Ice(冷却)
    急性の炎症や腫れを抑えるため、アイスパックや冷却ジェルで患部を冷やす
  • Compression(圧迫)
    腫れが抑え血液やリンパ液の滞留を防ぐために弾性包帯などで患部を適度に圧迫する
  • Elevation(挙上)
    受傷した部位を心臓より高く挙げておくことで、腫れを最小限に抑える

冷却を行う際は受傷後24時間~72時間以内に行うと効果的で、腫れや痛みを軽減につながります。

15〜20分を目安に行い、皮膚を傷めないようにタオルなどで包んでアイスパックや冷却ジェルを使用しましょう。

RICE処置を的確に行うことで内出血や腫れ・痛みの程度を最小限に抑え、結果として治癒期間の短縮や重症化の防止につながります。

部分断裂は保存療法が中心

肉離れの中でも、筋肉の線維が部分的に断裂している部分断裂に対しては、体への負担が少ない保存療法が治療の中心となります。

部分断裂は筋肉の連続性がある程度保たれており、適切な環境を整えれば自然治癒力によって損傷部位の修復が期待できるため、手術を避ける場合が多い傾向にあります。

【保存療法の基本的な治療法】

  • RICE処置
     基本的な処置で重症化を防ぐ
  • 非ステロイド系抗炎症薬(NSAIDs) 
     鎮痛や炎症を抑えるために、NSAIDs(非ステロイド系抗炎症薬)を処方する
  • 物理療法
     筋肉の回復を促進するために、物理療法が行う
  • 運動療法(リハビリテーション) 
     筋力を強化し、柔軟性を向上させるためにリハビリを行う

痛みが軽減し回復期に入ると、物理療法として、温熱療法・電気刺激療法・超音波療法などが用いられるケースがあります。

超音波療法や温熱療法は血行を促進し、筋肉の緊張を和らげて、治癒を早める効果が期待できるメリットも。

また、リハビリテーションは保存療法において最も重要な要素です。

痛みの軽減に合わせて、理学療法士などの専門家の指導のもと、段階的な筋力トレーニングを進めます。

上記の適切な保存療法を、しっかり最後まで遂行すれば、重症化を防いで元の生活を取り戻すことが可能です。

回復のために焦らず、根気強く、治療とリハビリに取り組んでいきましょう。

完全断裂は手術が適応される場合もある

肉離れの中でも、筋肉が完全に断裂した完全断裂の場合には手術が必要となることがあります。

筋繊維が完全に分断されているため、自然回復が難しいケースが多く、適切な治療を行わないと筋肉が機能しなくなったり、障害が残ったりするリスクが高まります。

【手術が必要となる場合】

  • 断裂部の隙間(ギャップ)が大きい場合
     断裂した筋線維の両端が大きく離れてしまった場合
  • 早期の復帰や高い活動レベルを望む場合
     スポーツ選手など高い身体能力が求められる方が、早期に機能回復を希望する場合
  • 特定の部位の断裂
     断裂した筋肉の種類や部位によっては、手術が第一選択となるケースもある
  • 保存療法での回復が不十分な場合 
     一定期間、保存療法を行っても痛みが改善しない・筋力が十分に回復しない場合

手術の主な目的は、断裂した筋線維の断端同士を物理的に縫い合わせることで、筋肉の連続性を取り戻し、治癒を促進することです。

完全断裂という診断を受け、「もう元には戻らないのでは」と深く不安を感じる方もいらっしゃるかもしれません。

しかし手術療法は、機能障害を回避して社会復帰やスポーツ復帰を目指すための有効な手段となるので、まずは医師の指示に従い適切な処置を行いましょう。

肉離れ(筋断裂)からの早期復帰を目指す方に再生医療をご紹介

肉離れによる日常生活への影響を最小限に抑え、1日も早い復帰を強く望む方にとって、再生医療も有効な手段です。

従来の治療法では安静期間が長期化しがちであったのに対し、再生医療は治療期間の短縮や、より質の高い回復をもたらす場合もあります。

リペアセルクリニックでは、最先端の再生医療を活用して治療期間を短縮することが可能で、患者様やアスリートの方が1日も早く日常生活や競技生活に戻れるようにサポートします。

【リペアセルクリニックの取り組み】

  • PRP療法
    患者自身の血液から血小板を抽出し、損傷した筋肉や腱に注射することで回復を促進
  • 幹細胞治療
    CPC (細胞加工施設) の高い技術により、冷凍しない方法で幹細胞を投与できる

リペアセルクリニックのPRP療法は患者様自身の血液などから採取した細胞や成長因子を、損傷部位に直接投与することで、治癒のプロセスを活性化させるメリットがあります。

細胞を冷凍しない独自の方法で幹細胞を投与できるので、高い生存率を実現し、体に負担をかけずに治療期間の短縮が可能です。

リペアセルクリニックでは、スポーツ外傷に対して最適な治療法を提案し、患者一人ひとりに合わせたカスタマイズ治療を行っています。

スポーツ外傷は⼿術しなくても治療できる時代です。

【まとめ】肉離れ(筋断裂)は完全断裂しても治療可能!ケガをしたらまず応急処置

肉離れ(筋断裂)は、軽度から完全断裂に至るまでさまざまな段階がありますが、どの状態でも適切な治療を受けることで回復は十分可能です。

【肉離れの治療法】

  • RICE処置
  • 保存療法
  • リハビリテーション
  • 外科的手術
  • 再生医療

完全断裂に至った場合でも、手術や再生医療などの先進的な治療法により、筋肉の機能回復が期待できます。

必要に応じて再生医療や手術を受けることで、最短での復帰が可能となるので、ケガをしたらまずは専門医に相談することが重要です。

再生医療は、従来の治療に比べて治療期間を短縮し、早期の日常生活・競技の復帰を可能にします。

また手術などに比べて、体への負担が少ないメリットがあるので、後遺症や筋力低下を最小限に抑えることができます。

1日も早く日常生活や競技生活に戻りたい・体に負担をかけずに迅速に治療を受けたいと考えている方は、ぜひリペアセルクリニックにご相談してみてください。

リペアセルクリニックは患者様の想いにしっかり寄り添い、責任を持って早期復帰への道を開きます。

監修者

坂本 貞範

Sadanori Sakamoto

医療法人美喜有会 理事長

「できなくなったことを、再びできるように。」
人生100年時代、皆様がより楽しく毎日を過ごせることの
お手伝いができれば幸甚の至りでございます。

略歴

1997年3月関西医科大学 医学部卒

1997年4月医師免許取得

1997年4月大阪市立大学(現大阪公立大学)医学部附属病院 勤務

1998年5月大阪社会医療センター附属病院 勤務

1998年9月大阪府立中河内救命救急センター 勤務

1999年2月国立大阪南病院 勤務

2000年3月野上病院 勤務

2003年3月大野記念病院 勤務

2005年5月さかもとクリニック 開設

2006年12月医療法人美喜有会設立 理事長就任

2019年9月リペアセルクリニック大阪院 開設

2021年5月リペアセルクリニック東京院 開設

2023年12月リペアセルクリニック札幌院 開設

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