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陸上選手の足が速いのはなぜ?鍛えるべき足の筋肉と注意すべき疾患について

公開日: 2019.12.27
更新日: 2025.04.28

陸上競技をやっている方の中には「足が速くなりたい」と悩んでいる方もいるのではないでしょうか?

本記事では、陸上選手の足が速い理由から、速く走りたい方が鍛えるべき足の筋肉について解説しています。

この記事でわかること

本記事を最後まで読めば、速く走るための特徴からこれからトレーニングするべき筋肉がわかります。

陸上選手によくある「足底腱膜炎」の予防方法についても詳しく解説しているので、ぜひ最後までご覧ください。

陸上選手の足が速い理由

陸上選手の足が速い理由は、以下の3つが挙げられます。

それぞれの理由について詳しく解説します。

後方へ足をスイングさせるのが速い

陸上選手の足が速い理由として、軸足の「後方スイングスピードが速い」ことが挙げられるでしょう。

後方スイングスピードとは、足が地面に接地してから後方へスイングされる速度のことです。

言い換えれば、身体が前に進む速度が高いという意味なので「前に進む速度が高い=速く走れる」ことになります。

足が速い人は、足の回転数が高いピッチ型の人も歩幅が大きいストライド型の人も共通して「後方スイングスピードが速い」です。

アキレス腱モーメントアームが短い

陸上選手の足が速い理由として「アキレス腱モーメントアームが短い」ことが挙げられるでしょう。

アキレス腱モーメントアームとは、足首のくるぶしに位置する関節の回転軸から張力作用線までの距離のことです。

走る動作中にアキレス腱に蓄えられる力が効率的に働くため、アキレス腱モーメントアームが短い方が良いとされています。

腿を後方から前方へ引き戻すのが速い

陸上選手の足が速い理由として「腿を後方から前方へ引き戻すのが速い」ことが挙げられるでしょう。

走っている時は、軸足が地面に接地している間に身体を前に進もうとするため、足は後方に取り残されることになります。

足が速い人ほど速いスピードで足が取り残されるので、速く走るためには腿を後方から前方へ素早く引き戻す力が必要です。

腿を後方から前方へ引き戻すのが速い人は、足の回転率が高まり速く走れています。

陸上選手が鍛えるべき足の筋肉とは?

陸上選手がパフォーマンス向上を目指すなら、以下の2種類の筋肉を鍛えるのがおすすめです。

それぞれの筋肉について詳しく解説します。

腸腰筋

陸上選手がパフォーマンス向上を目指すなら股関節屈曲筋群である「腸腰筋」を鍛えましょう。

腸腰筋とは、「大腰筋」「小腰筋」「腸骨筋」から構成される筋肉の総称で、特に大腰筋は上半身と下半身を繋いでいる重要な筋肉です。

適切にトレーニングすることで体幹が安定し、腿を引き上げる動作などのパフォーマンス向上が期待できます。

大腿直筋

陸上選手がパフォーマンス向上を目指すなら股関節屈曲筋群である「大腿直筋」を鍛えましょう。

大腿直筋とは、大腿四頭筋のうちの一つで股関節と膝関節の両方にまたがっている二関節筋のことです。

股関節で大腿を屈曲させ、膝関節で伸展させる役割を担っています。

適切にトレーニングすることで筋力と筋持久力が向上し、走る時の下半身の動作が効率性が高まるでしょう。

陸上選手は足底腱膜炎に注意!

陸上競技

陸上選手は、走ったり跳んだりして足へ負担をかけることが多いため「足底腱膜炎」に注意しましょう。

以下では、足底腱膜炎について詳しく解説します。

足底腱膜炎の症状とは?陸上競技

陸上競技

足底腱膜炎の症状で代表的なのが、起床して立ち上がり歩こうとしたときの第一歩目で痛みが生じることです。

その他にも、長時間立っていると痛みや痺れが生じたり、地面に足が着いた時に痛みが生じるケースもあるでしょう。

そもそも「足底腱膜」とは、足裏全体を覆っている腱の膜のことで足が受ける衝撃を和らげる役割を果たしています。

陸上競技で走ったりジャンプしたりする際も足底腱膜は足が受ける衝撃を和らげようとしますが、負荷を受け続けていると炎症を起こして痛みが発生します。

中でも扁平足の人や土踏まずのアーチが高過ぎる人は、足底腱膜が受ける負荷が大きくなり炎症を起こしやすいので注意が必要です。

痛みがある場合は、無理をして足を酷使すると痛くて歩くのもつらい状態になる可能性があるため、安静にしておきましょう。

足底腱膜炎の予防におすすめのトレーニング

足底腱膜炎の予防として有効なのが足の指のトレーニングです。

足の指を支える筋力が低下していると足底腱膜に負荷がかかりやすくなって足底腱膜炎になりやすくなるので、陸上のトレーニングと共に足の指を鍛えましょう。

足の指を鍛える方法として、タオルを使ったトレーニングを紹介します。

トレーニング方法は、簡単です。タオルを開いた状態で床に置いて、タオルの端の方を踏んで立って、足の指でタオルをつかんで手前にたぐり寄せるという動作を繰り返します。足の指を大きく動かすことを意識しておこなうのがポイントです。

陸上選手の足が速い理由のまとめ

本記事では、陸上選手の足が速い理由について詳しく解説しました。

陸上選手の足が速い理由は、以下の通りです。

速く走るためには、股関節屈曲筋群である「腸腰筋」と「大腿直筋」を鍛えるのがおすすめです。

しかし、走ったり跳んだりして足へ負担をかけることが多い陸上選手は「足底腱膜炎」に注意する必要があります。

足に痛みや違和感がある場合は、悪化すると歩くのもつらいほどの痛みになる可能性があるため、安静にしておきましょう。

最近は、スポーツ医療の進歩によって足底腱膜炎の治療も進歩しています。足底腱膜炎で悩んでいる人は、放置せずに医療機関で診てもらうことをおすすめします。

 

監修:リペアセルクリニック大阪院

こちらも併せてご参照ください
https://africatime.com/topics/5775/

監修者

坂本 貞範

Sadanori Sakamoto

医療法人美喜有会 理事長

「できなくなったことを、再びできるように。」
人生100年時代、皆様がより楽しく毎日を過ごせることの
お手伝いができれば幸甚の至りでございます。

略歴

1997年3月関西医科大学 医学部卒

1997年4月医師免許取得

1997年4月大阪市立大学(現大阪公立大学)医学部附属病院 勤務

1998年5月大阪社会医療センター附属病院 勤務

1998年9月大阪府立中河内救命救急センター 勤務

1999年2月国立大阪南病院 勤務

2000年3月野上病院 勤務

2003年3月大野記念病院 勤務

2005年5月さかもとクリニック 開設

2006年12月医療法人美喜有会設立 理事長就任

2019年9月リペアセルクリニック大阪院 開設

2021年5月リペアセルクリニック東京院 開設

2023年12月リペアセルクリニック札幌院 開設

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