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三叉神経痛に用いられる薬|期待できる効果や役割、薬物療法以外の治療法について解説

顔の片側に電気が走るような激痛が生じる三叉神経痛に対して市販の痛み止めを飲んでも、なかなか効果が感じられずにお困りではないでしょうか。
何らかの原因によって三叉神経が圧迫されたことで痛みが生じている三叉神経痛には、一般的な消炎鎮痛剤はほとんど効きません。
激しい痛みを適切に和らげるためには、医療機関で処方される専用の薬による治療が必要です。
本記事では、三叉神経痛の治療に用いられる代表的な薬の種類や効果、服用にあたっての注意点について詳しく解説します。
薬が効かない場合の治療法選択肢についても紹介していますので、つらい痛みを改善するための参考にしてください。
なお、近年の治療では、損傷した神経の再生・修復を促す「再生医療」が注目されています。
当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、再生医療の治療法について情報を配信しております。併せてご覧ください。
目次
三叉神経痛に用いられる薬一覧
三叉神経痛の治療において、顔に走る激しい痛みを和らげるために用いられる主な薬は、以下のとおりです。
それぞれの薬が持つ特徴や、痛みを抑えるメカニズムについて詳しく解説します。
カルバマゼピン(テグレトール)
カルバマゼピン(テグレトール)は、三叉神経痛の治療において、最も代表的であり「第一選択薬」として使用される処方薬です。
本来はてんかんの発作を抑えるための薬ですが、脳の神経細胞の異常な興奮を鎮める強力な働きを持っています。
この作用によって、三叉神経から発せられる過剰な痛みの信号をブロックし、激しい痛みをコントロールする効果が期待できます。
有効性が高い一方で、眠気やふらつきといった副作用も出やすいため、医師の指示通りの服用が重要です。
リリカ(プレガバリン)
リリカ(プレガバリン)は、カルバマゼピンの副作用が強く出た場合や、効果が不十分な際に用いられる神経障害性疼痛の治療薬です。
神経がダメージを受けたことで生じる「過剰な痛みの伝達物質」の放出を抑え、神経の興奮を和らげる働きがあります。
三叉神経痛だけでなく、帯状疱疹後の神経痛や坐骨神経痛など、幅広い神経痛の治療に広く用いられています。
主な副作用としてめまいや強い眠気、体重増加などが報告されているため、少量から服用を開始するのが一般的です。
タリージェ(ミロガバリン)
タリージェ(ミロガバリン)は、リリカと同様に神経のダメージによって引き起こされる痛みを改善するために開発された治療薬です。
痛みの信号を伝える物質の放出を抑える仕組みはリリカと似ていますが、より神経に働きかけやすい特徴があります。
そのため、従来の薬では十分な効果が得られなかった方に対する、新たな選択肢として期待されている薬です。
眠気やめまいといった副作用に注意しながら、症状や体質に合わせて慎重に服用量が調整されます。
ガバペン(ガバペンチン)
ガバペン(ガバペンチン)は、本来はてんかん治療薬ですが、神経の興奮を抑える作用を持つため、三叉神経痛の治療に処方されることがあります。
カルバマゼピンやリリカといった主要な治療薬だけでは、痛みがコントロールしきれない場合に用いられます。
痛みの伝達に関わる神経の働きを穏やかにし、発作的な激痛の頻度や程度を軽減する効果が期待できます。
服用中は眠気やふらつきが起こりやすいため、車の運転や高所での作業には十分な注意が必要です。
三叉神経痛に対して補助的に使われる薬
三叉神経痛の治療では、メインとなる抗てんかん薬や鎮痛薬の効果をサポートするために、いくつかの薬が補助的に活用されることがあります。
補助的に用いられる場合がある薬は、以下のとおりです。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| ビタミンB12製剤(メチコバールなど) | ダメージを受けた末梢神経の修復を助ける作用がある |
| 筋弛緩薬 | 顔の筋肉の過剰な緊張を和らげる効果が期待できる |
| 漢方薬 | 痛みの緩和や神経の興奮を抑えるといった体質改善を目的とする |
これらの薬は、単独で激しい痛みを抑え込むほどの強い効果はありません。
しかし、メインとなる治療薬と組み合わせることで、より効果的に痛みをコントロールする役割を担います。
三叉神経痛の薬物療法における注意点
三叉神経痛の薬物療法を効果的に進めるためには、服薬に関する正しい知識と自己管理が欠かせません。
本章では、治療中に守るべき2つの重要なポイントについて詳しく解説します。
薬の性質や痛みのメカニズムを正しく理解していないと、症状の悪化や思わぬ副作用を招く危険性があります。
以下でそれぞれの注意点について見ていきましょう。
自己判断で服用を中断しない
処方された薬は、痛みが和らいだからといって自己判断で勝手に服用を中断しないようにしてください。
三叉神経痛の薬は、一時的に痛みを抑え込んでいる状態であり、急に服用を中止すると激しい痛みがぶり返す恐れがあります。
また、抗てんかん薬などの一部の薬は、急激に中断することで体調不良などの離脱症状を引き起こすリスクもあります。
眠気やふらつきなどの副作用がつらい場合は、主治医に相談して薬の量や種類を調整してもらいましょう。
市販の痛み止めは効果がほとんどない
ドラッグストアなどで手に入る一般的な解熱鎮痛薬(ロキソニンなど)は、三叉神経痛などの神経由来の痛みにはほとんど効果がありません。
市販の痛み止めは、主に傷や炎症に伴う痛みを抑える働きを持っていますが、神経の異常な興奮が原因である三叉神経痛には作用しないためです。
また、痛みが治まらないからといって市販薬を大量に飲み続けると、胃腸障害などの副作用を引き起こす危険性があります。
顔に電気が走るような鋭い痛みを感じた場合は、市販薬に頼らず、早急に脳神経外科などで専用の薬を処方してもらいましょう。
三叉神経痛における薬以外の治療法
薬物療法で三叉神経痛が抑えられない場合や、副作用が強くて薬を続けられない場合には、薬以外の治療法が検討されます。
三叉神経痛における薬物療法以外の治療法は、以下のとおりです。
それぞれの治療法には異なる特徴があり、患者さまの年齢や原因に合わせて適切なアプローチが選択されます。
以下で、具体的な治療法について詳しく見ていきましょう。
神経ブロック注射
神経ブロック注射は、痛みの原因となっている顔の神経の周辺に、局所麻酔薬などを直接注射して痛みの伝達を遮断する治療法です。
比較的体への負担が少なく、注射をした直後から痛みが和らぐという即効性に優れているのが大きな特徴です。
ただし、効果は数ヶ月から数年と一時的であることが多く、痛みが再発した場合は再び注射を行う必要があります。
また、痛みが取れる代わりに、治療後しばらくの間は顔のしびれや感覚の鈍さが残る可能性がある点には注意が必要です。
ガンマナイフ治療
ガンマナイフ治療は、三叉神経にピンポイントで放射線を集中して照射し、痛みの信号を抑え込む治療法です。
切開などの大掛かりな手術を必要としないため、高齢の方や持病があって全身麻酔が難しい方でも治療を受けられます。
日帰りやごく短い入院で治療が完了し、体への負担を抑えながら痛みの改善が期待できます。
ただし、治療直後から痛みが消えるわけではなく、効果が現れるまでに数週間から数ヶ月ほどかかるのが一般的です。
外科的治療
薬物療法や神経ブロック注射で改善しない場合は、神経を圧迫している血管を直接移動させる「微小血管減圧術」と呼ばれる根本的な外科手術が検討される場合があります。
微小血管減圧術では、耳の後ろを小さく開頭し、顕微鏡を見ながら三叉神経に触れている血管を丁寧に剥がして圧迫を取り除きます。
痛みの原因を直接取り除けるため、三叉神経痛の根本的な改善を目指せる選択肢です。
一方で、全身麻酔を伴う開頭手術となるため、他の治療法と比べて体への負担が大きく、1〜2週間程度の入院が必要になります。
三叉神経痛の薬物療法についてよくある質問
三叉神経痛の薬における副作用への不安や身近な市販薬の効果について多くの疑問が寄せられます。
本章では、三叉神経痛の薬物療法についてよくある質問に回答します。
安全かつ効果的に治療を進めるためには、用いる薬の特徴を正しく理解しておくことが大切です。
三叉神経痛の薬に副作用はある?
三叉神経痛の治療薬(カルバマゼピンなど)は、強い眠気やふらつき、めまいといった副作用が現れることがあります。
神経の過剰な興奮を鎮める強力な作用があるため、脳の働き全体が抑制されやすくなるのが原因です。
特に飲み始めの時期や、薬の量を増やした直後はこうした症状が出やすいため、車の運転や高所での作業は控える必要があります。
副作用がつらい場合は、自己判断で服用を中断せず、必ず主治医に相談して薬の種類や量を調整してもらいましょう。
三叉神経痛にロキソニンは効く?
ロキソニンなどの市販の消炎鎮痛薬は、三叉神経痛の激しい痛みに対してはほとんど効果がありません。
これらの市販薬は傷や炎症に伴う痛みを和らげるものであり、神経由来の痛みである三叉神経痛には作用しないためです。
効かないからといって自己判断で大量に飲み続けると、胃腸障害など別の副作用を引き起こす危険性があるため、避けてください。
顔に電気が走るような激痛が現れた場合は市販薬に頼らず、早急に脳神経外科で専用の治療薬を処方してもらいましょう。
三叉神経痛が薬で改善しない場合「再生医療」をご検討ください
三叉神経痛に処方される「カルバマゼピン」などの治療薬は、痛みを抑える効果が高い一方で、強い眠気やふらつきといった副作用が伴うことも少なくありません。
また、薬は痛みを一時的に鎮める対症療法であるため、長期間にわたって飲み続けなければならないという負担もあります。
近年の治療では、自己細胞を用いて損傷した神経の改善を目指す「再生医療」も選択肢の一つです。
再生医療は、ご自身の細胞や血液を用いて、ダメージを受けた神経組織そのものの修復や再生を促し、根本的な痛みの改善を目指します。
現在の薬物療法で十分な効果を感じられない方や、体への負担が大きい手術を避けたいとお考えの方の新たな選択肢となるでしょう。
当院リペアセルクリニックでは、再生医療について無料相談を実施しております。ぜひご相談ください。
監修者
岩井 俊賢
Toshinobu Iwai
医師
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