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トリプタノールとはどんな薬?効果・副作用・服用時の注意点を解説

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公開日: 2026.08.31

トリプタノールは、うつ病やうつ状態の治療に用いられる、抗うつ薬の中でも歴史の古い三環系抗うつ薬に分類される薬です。

神経の痛みなど、うつ病以外の目的で処方されることもあります。

しかし効果を実感するまでに時間がかかったり、眠気や口の渇きなどの副作用が出たりすることがあるため、不安に感じる方も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、トリプタノールの効果の仕組みや主な副作用、服用時の注意点についてわかりやすく解説します。

自己判断で服用を中断・変更せず、医師や薬剤師と相談しながら服用を続けるための参考にしてください。

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トリプタノールとは

トリプタノールは、一般名をアミトリプチリン塩酸塩といい、三環系抗うつ薬に分類される薬です。

主にうつ病・うつ状態の治療に用いられますが、症状によっては、神経の痛みを和らげる目的など、うつ病以外の用途で処方される場合もあります。

精神科・心療内科だけでなく、痛みの治療を専門に行うクリニックや整形外科で処方されるケースもあります。

どのような目的で使用するかは、医師が症状や状態を踏まえて判断します。

そのため、自己判断で服用の目的や量を変えず、処方どおりに服用することが大切です。

トリプタノールの効果と仕組み

トリプタノールは、脳内の神経伝達物質の働きに作用することで、気分の落ち込みなどの改善に導くと考えられています。

ここでは、それぞれについて解説します。

神経伝達物質に働きかける

トリプタノールは、脳内の神経伝達物質であるセロトニンやノルアドレナリンといった、気分や意欲に関わる物質の働きに作用すると考えられています。

これらの神経伝達物質のバランスを整えることで、気分の落ち込みや意欲の低下といった症状の改善が期待されています。
※参照:独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)「トリプタノール錠10/トリプタノール錠25 くすり情報」

また、痛みを伝える神経の興奮を抑える働きもあるとされ、うつ病治療とは別に、神経の痛みを和らげる目的で使われる理由の一つになっています。

効果を実感するまでの期間の目安

トリプタノールは、服用してすぐに効果を感じる薬ではなく、効果を実感するまでに一定の期間がかかる場合があります。

効果が出るまでの間に「効いていない」と自己判断して服用をやめてしまうと、症状の改善が得られにくくなることがあります。

体感として変化を感じにくい時期でも、体の中では少しずつ神経伝達物質のバランスが整いつつある場合があります。

効果を実感するまでは、自己判断で中断せず、医師の指示どおりに服用を続けることが大切です。

トリプタノールの主な副作用

トリプタノールの副作用の現れ方には、以下のような個人差があります。

ここでは、それぞれの副作用について解説します。

比較的よくみられる副作用

トリプタノールで比較的よくみられる副作用には、眠気、口の渇き、便秘、立ちくらみ、体重の変化などがあります。

  • 眠気
  • 口の渇き
  • 便秘
  • 立ちくらみ
  • 体重の変化

これらの症状は服用を続けるうちに軽くなる場合もありますが、つらいと感じる場合は自己判断で中止せず、医師や薬剤師に相談しましょう。

とくに眠気が強く出る場合は、車の運転や機械の操作など、注意力が必要な作業を控えることも大切です。

口の渇きが気になるときは、こまめに水分をとる、シュガーレスのガムを利用するなどの工夫で和らげられる場合があります。

注意が必要な副作用

頻度はまれですが、脈の乱れ(不整脈)、尿が出にくくなる排尿困難、目の症状の悪化など、注意が必要な副作用が現れることもあります。

  • 動悸や脈の乱れを感じる
  • 尿が出にくい、排尿に時間がかかる
  • 目のかすみが強くなる、目の痛みがある
  • 高熱や意識のもうろうとした状態を伴う症状が出る

上記のような症状に気づいた場合は自己判断で様子を見ず、速やかに処方医に連絡・相談してください。
※参照:独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)「トリプタノール錠10/トリプタノール錠25 くすり情報」

とくに緑内障や前立腺の病気がある方は、目の症状や排尿困難が出やすいとされているため、服用前に医師へ持病を伝えておくと安心です。

他の抗うつ薬との違い

トリプタノールは三環系抗うつ薬に分類され、SSRIやSNRIといった比較的新しいタイプの抗うつ薬とは、作用の仕方や副作用の出やすさに違いがあります。

項目 詳細
三環系抗うつ薬(トリプタノール等) 複数の神経伝達物質に幅広く作用しやすい一方、眠気や口の渇きなどの副作用が出やすい傾向がある
SSRI・SNRI(比較的新しいタイプの抗うつ薬) 作用する神経伝達物質を絞り込んでいるため、体への負担を抑えやすいとされる

三環系抗うつ薬は、歴史が長く効果の実績が積み重なっている一方で、SSRI・SNRIは比較的副作用の少なさを重視して開発された薬です。

効果や副作用の現れ方には個人差があるため、どの薬が適しているかは、医師が症状や体質を踏まえて判断します。

トリプタノールを服用する際の注意点

トリプタノールを服用する際は、自己判断での中止・増減を避け、飲み合わせや持病について事前に医師へ伝えておくことが大切です。

  • 自己判断で服用を中止・増量しない
  • 飲酒は副作用を強めることがあるため控える
  • 他の薬(他の抗うつ薬・鎮痛薬など)との併用は事前に医師や薬剤師に伝える
  • 緑内障や心疾患などの持病がある場合は事前に申告する
  • 妊娠中・授乳中の場合は事前に医師に相談する

気になる症状や不安なことがあれば、我慢せず早めに医師や薬剤師に相談しましょう。

服用を中止する場合も、自己判断で急にやめるのではなく、医師の指示のもとで少しずつ減らしていくことが一般的です。

お薬手帳を活用し、他の医療機関を受診する際にもトリプタノールを服用していることを伝えられるようにしておくと安心です。

トリプタノールは医師の指示に従って正しく服用しよう

トリプタノールは、うつ病やうつ状態のほか、神経の痛みなどにも用いられる三環系抗うつ薬です。

効果を実感するまでに時間がかかる場合があり、眠気や口の渇きなどの副作用が出ることもあります。

まれに脈の乱れや排尿困難など、注意が必要な副作用が現れることもあるため、気になる症状があれば早めに相談しましょう。

自己判断で服用を中止・増減せず、医師や薬剤師の指示に従って服用を続けることが大切です。

疑問や不安があるときは一人で抱え込まず、処方医や薬剤師に相談しながら服用を続けましょう。

監修者

岩井 俊賢

Toshinobu Iwai

医師

略歴

2017年3月京都府立医科大学 医学部医学科卒業

2017年4月社会医療法人仁愛会 浦添総合病院 初期研修医

2019年4月京都府立医科大学附属病院 整形外科

2020年4月医療法人啓信会 京都きづ川病院 整形外科

2021年4月一般社団法人愛生会 山科病院 整形外科

2024年4月医療法人美喜有会 リペアセルクリニック大阪院 院長