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帯状疱疹後神経痛に効果的な薬|副作用や効かないときに考えられる原因について解説

帯状疱疹後神経痛に効果的な薬|副作用や効かないときに考えられる原因について解説
公開日: 2026.03.31

帯状疱疹後神経痛(PHN)とは、帯状疱疹が治った後も痛みやしびれが続く後遺症のことで、皮膚症状が消えた後も数カ月から数年にわたって症状が残ることがあります。

放置すると慢性化しやすく、日常生活への影響が大きくなるため、早めの対処が大切です。

この記事では、帯状疱疹後神経痛に用いられる薬の種類・副作用・服用時の注意点、そして薬が効きにくいときに考えられる理由を解説します。

つらい神経痛にお悩みの方は、ぜひ最後までご覧いただき適切な治療の手がかりを見つけましょう。

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帯状疱疹後神経痛に効果的な薬

帯状疱疹後神経痛には、痛みの種類や程度に応じて以下のようなさまざまな薬が使われます。

それぞれの特徴や注意点を理解した上で、医師と相談しながら治療を進めましょう。

神経痛・神経障害性疼痛の薬の種類については、以下の記事も参考にしてください。

神経障害性疼痛治療薬

神経障害性疼痛治療薬とは、傷ついた神経が過剰に反応して起こる痛みを抑えるために使われる薬です。

代表的な薬剤は、プレガバリン(リリカ)・ガバペンチン・ミロガバリン(タリージェ)などです。

薬の主な働きと注意点は次のとおりです。

  • 神経が過剰に興奮するのを抑え、痛みの信号が脳に伝わりにくくする
  • ピリピリ・ジンジンとした痛みやしびれに対して効果が期待できる
  • 眠気、ふらつき、めまいといった副作用が出ることがある
  • 高齢の方は副作用が出やすいため、少量から始めて慎重に調整する

服用中に気になる症状があれば、自己判断せず必ず担当医に相談しましょう。

神経障害性疼痛治療薬の一つである「タリージェ」については、以下の記事も参考にしてください。

抗うつ薬

抗うつ薬は、うつ病の治療薬として知られていますが、慢性的な神経の痛みを和らげる働きもあります。

主な特徴と注意点は次のとおりです。

  • 痛みを伝える神経の信号を抑え、慢性的な痛みを和らげる
  • 口の渇き、便秘、眠気などの副作用が出ることがある
  • 効果が出るまでに数週間かかる場合があるため、焦らず継続することが大切
  • 高齢の方は副作用のリスクが高まるため、少量から慎重に開始する

抗うつ薬は「気持ちの薬」というイメージがあるかもしれませんが、帯状疱疹後神経痛に対しては、痛みへの直接的なアプローチとして使用されます。

うつ病の治療目的ではないことを、あらかじめご理解の上で服用してください。

抗ウイルス薬

抗ウイルス薬は、帯状疱疹の原因となるウイルス(水痘・帯状疱疹ウイルス)の増殖を抑える薬です。

主な特徴と注意点は次のとおりです。

  • 皮疹出現から72時間以内に服用を開始する
  • すでに神経痛が慢性化している段階では、根本的な治療効果は期待しにくい
  • 腎臓に負担がかかる場合があるため、腎機能が低下している方は注意が必要
  • 十分な水分補給をしながら服用することが大切

「神経痛が残ってしまった後」では直接的な効果は限られるため、帯状疱疹の段階で早期受診することが神経痛の予防につながります。

オピオイド鎮痛薬

オピオイド鎮痛薬は、他の薬で十分な効果が得られない強い痛みに対して使われる鎮痛薬です。

主な特徴と注意点は次のとおりです。

  • 強い鎮痛効果があるため、他の薬で効果が不十分なときに選択されることがある
  • 吐き気、便秘、眠気などの副作用が比較的起きやすい
  • 長期間使用すると薬への依存が生じるリスクがあるため、医師の管理のもとで使用する
  • 高齢の方では副作用が強く出やすいため、慎重な使用が求められる

オピオイド鎮痛薬は効果が高い一方で、副作用や依存のリスクも伴います。

自己判断での増量・中止は危険ですので、必ず医師の指示に従って使用してください。

トピカル治療薬

トピカル治療薬とは、痛みのある部位に直接貼ったり塗ったりして使う外用薬のことです。

主な特徴と注意点は次のとおりです。

  • 患部に直接作用するため、内服薬に比べて全身への副作用が出にくい
  • 貼付部位に赤みやかゆみなどの皮膚の刺激が生じることがある
  • 他の治療薬と組み合わせて使用されることが多い
  • 皮膚に傷や炎症がある部位への使用は避ける

使い方や貼る場所については、医師や薬剤師の指示に従って正しく使用しましょう。

帯状疱疹後神経痛で薬を服用するときの注意点

帯状疱疹後神経痛に薬を使う際には、いくつか知っておきたい注意点があります。

とくに市販薬を使っている方や、効果を感じにくいと悩んでいる方にとって重要なポイントとして以下の2つがあります。

ご自身の状況と照らし合わせて確認してみてください。

帯状疱疹の再発に関しては、以下の記事が参考になります。

消炎鎮痛剤は効かないことが多い

頭痛や歯痛などによく使われるロキソニン(ロキソプロフェン)やイブプロフェンといった消炎鎮痛剤(NSAIDs)は、炎症を抑えて痛みを和らげる薬です。

しかし、帯状疱疹後神経痛に対してはほとんど効果が期待できないとされており、服用しても痛みが改善しないケースが多くあります。

その理由は、痛みの「種類」が異なるためです。

自己判断で市販薬を飲み続けるよりも、早めに医療機関を受診して適切な治療薬を処方してもらうことをおすすめします。

眠気やめまいなどの副作用リスク

帯状疱疹後神経痛に使われる薬の多くは、神経に働きかけるものが中心です。

そのため、眠気・ふらつき・めまいといった副作用が出やすい傾向があります。

主な薬の副作用は次のとおりです。

薬の種類 主な副作用
神経障害性疼痛治療薬(プレガバリンなど) 眠気、ふらつき、めまい、体重増加、むくみ
抗うつ薬(三環系・SNRIなど) 口の渇き、便秘、眠気、視力のぼやけ
オピオイド鎮痛薬 吐き気、便秘、眠気、依存リスク
トピカル治療薬(外用薬) 貼付部位の赤み、かゆみ、皮膚の刺激

車の運転や高所での作業など、集中力やバランスが必要な場面には十分な注意が必要です。

帯状疱疹後神経痛における早期治療の重要性と研究結果

帯状疱疹後神経痛は、治療の開始が早いほど痛みが改善しやすいとされています。

早期治療の重要性について以下の2つの研究結果をもとに解説します。

研究の内容を知ることで、なぜ早めに受診することが大切なのかを理解できます。ぜひ参考にしてください。

神経ブロックに関する研究結果

神経ブロックとは、痛みを伝える神経の周囲に薬を注射して、痛みの信号を遮断する治療法です。

日本ペインクリニック学会の研究では、神経ブロックの効果を患者全体で見た場合、統計的に明確な差は確認されませんでした。

しかし、帯状疱疹を発症してから早い時期に受診した患者ほど、神経ブロックが帯状疱疹後神経痛への移行を抑える可能性が高くなることが示されています。
※参考:日本ペインクリニック学会|帯状疱疹後神経痛予防のための神経ブロックの有効性

帯状疱疹関連痛の改善に関する研究結果

国内のペインクリニック外来における後ろ向き研究では、帯状疱疹に関連した痛みがどのような条件で改善しやすいかが示されました。

研究で示された主なポイントは次のとおりです。
※参考:日本ペインクリニック学会誌|当院における帯状疱疹関連痛の疼痛改善に影響を与える要因の後ろ向き研究

  • 帯状疱疹が出てから30日以内に専門機関を受診した患者は、痛みの改善率が高かった
  • かかりつけ医で神経障害性疼痛の治療薬による治療を早めに始めることが、その後の回復に大きく影響した
  • 発症から31日以上経過してから受診した患者は、痛みの改善率が明らかに低かった

この研究は、早期に専門的な治療を受けることが難しい場合でも、初期の段階でかかりつけ医に相談し適切な痛みの管理を始めることが、長期的な改善において重要であることを示しています。

「様子を見ていればそのうち治る」と思わず、早めに医療機関へ相談することをおすすめします。

帯状疱疹後神経痛に関するよくある質問

ここでは、帯状疱疹後神経痛に関してよくある質問にお答えします。

治療を続けるうえでの不安解消にお役立てください。

帯状疱疹後神経痛に薬が効かないのはなぜ?

帯状疱疹後神経痛に薬が効きにくい理由として、いくつかの要因が考えられます。

  • 薬の種類が痛みのタイプと合っていない場合
  • 神経の損傷が深刻な場合
  • 発症から時間が経ってから治療を始めた場合

「薬を飲んでいるのに効かない」と感じたら、自己判断で中止するのではなく、担当医に状況を詳しく伝えて相談してください。

帯状疱疹後神経痛の薬はいつまで服用する?

帯状疱疹後神経痛に使う薬の服用期間は、症状の程度や改善の経過によって異なります

神経痛が長期化している場合は、数カ月から数年にわたって薬を継続するケースもあります。

帯状疱疹後神経痛にお悩みの方は「再生医療」もご検討ください

帯状疱疹後神経痛には、神経障害性疼痛治療薬や抗うつ薬などさまざまな薬が使われます。

痛みを長引かせないためにも、薬の種類や服用のタイミングを正しく理解し、早めに医療機関で適切な治療を受けることが大切です。

「薬を続けているのに痛みがなかなか改善しない」「副作用がつらくて薬を増やしたくない」と感じている方には、再生医療による治療も選択肢の一つです。

再生医療は、患者さまの幹細胞や血液の血小板の働きを活かして、損傷した神経や組織の再生・修復を促す医療技術です。

痛みが続いてつらい方、再生医療について詳しく知りたい方は、ぜひ当院リペアセルクリニックにご相談ください。

監修者

岩井 俊賢

Toshinobu Iwai

医師

略歴

2017年3月京都府立医科大学 医学部医学科卒業

2017年4月社会医療法人仁愛会 浦添総合病院 初期研修医

2019年4月京都府立医科大学附属病院 整形外科

2020年4月医療法人啓信会 京都きづ川病院 整形外科

2021年4月一般社団法人愛生会 山科病院 整形外科

2024年4月医療法人美喜有会 リペアセルクリニック大阪院 院長