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リウマチに対する注射治療の副作用は?生物学的製剤や注意すべき症状について解説

リウマチの治療で注射を勧められ、どのような副作用が出るのか不安に感じている方は多いのではないでしょうか。
注射治療の主な副作用として「注射部位の痛みや腫れ」「風邪などの感染症」「倦怠感や発熱などの全身症状」が挙げられます。
多くは軽度ですが、高熱が出たり激しい咳が出たりする場合は医療機関を受診した方が良いケースもあるため、正しい知識を身につけることが大切です。
この記事では、リウマチに対する注射治療の主な種類や副作用について詳しく解説します。
また、当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、リウマチの改善にも効果が期待されている「再生医療」について公開しています。
リウマチによる関節の痛みにお悩みの方は、併せて参考にしてください。
目次
リウマチに対する注射治療の主な種類
リウマチに対する注射治療の主な種類は、以下のとおりです。
それぞれの違いを把握した上で、自身の状態に合う治療を医師と話し合いながら検討しましょう。
生物学的製剤(注射薬)
生物学的製剤は、リウマチの炎症に関わる特定の物質や細胞に働きかけ、症状の改善を目指す注射薬です。
メトトレキサート(従来から使われている治療)は免疫全体の働きを抑えるのに対し、生物学的製剤は標的を絞って炎症に関与する部分に作用するのが特徴です。
主な生物学的製剤は、以下のとおりです。
- TNF阻害薬
- IL-6阻害薬
- T細胞選択的共刺激調節薬
※出典:日本リウマチ学会「第1部関節リウマチの基礎」
また。以下の記事では関節リウマチの生物学的製剤について詳しく解説しているので、併せて参考にしてください。
メトトレキサート注射
メトトレキサートは、関節リウマチ治療において初期段階から使用されることの多い基本的な薬です。
免疫の働きを調整して炎症を抑え、関節の腫れや痛みの軽減、関節破壊の進行抑制が期待されます。
一般的には飲み薬として使用されることが多いものの、体質や副作用の状況によっては注射で投与されるケースもあります。
注射で投与する場合、胃や腸といった消化管を通らずに体内へ吸収されるため、吐き気などの消化器症状が軽減されることがある点が特徴です。
一方で、「自己注射として自宅で投与する方法」「週に1回程度の通院で投与を受ける方法」があり、どちらも継続する中で精神的・時間的な負担を感じる方も多くいます。
副作用として倦怠感や吐き気、肝機能への影響などが見られることがあり、定期的な検査を行いながら慎重に使用されます。
ステロイド注射
ステロイド注射は、強い炎症を一時的に抑え、関節の痛みや腫れを速やかに和らげる目的で用いられる治療です。
リウマチ治療で基本となる生物学的製剤やメトトレキサートなどの薬は、関節の炎症や破壊の進行を抑えることを目的としていますが、痛みをすぐに抑える効果は限られています。
そのため、強い痛みや腫れが見られる場合には、ステロイド注射が補助的に用いられることがあります。
一方で、繰り返し使用すると関節や体への負担が懸念されるため、使用回数や間隔には注意が必要です。
医師が症状や経過を確認しながら、必要なタイミングで慎重に用いられます。
リウマチの注射治療後に見られる主な副作用
リウマチの注射治療後には、以下のような副作用が現れることがあります。
多くは一時的で軽度なものですが、治療後の体調の変化には注意して過ごすことが重要です。
以下で、それぞれ詳しく確認していきましょう。
注射部位の痛みや腫れ
注射部位の痛みや腫れは、リウマチの注射治療後に比較的よく見られる副作用の一つです。
注射した部分に軽い痛みや赤み、腫れが出ることがありますが、多くは一時的で数日以内に自然に軽減します。
主な原因は、注射による局所的な刺激や、薬剤に対する体の一時的な反応です。
風邪などの感染症
風邪などの感染症は、リウマチの注射治療後に注意したい副作用の一つです。
とくに生物学的製剤の治療では、免疫の働きの一部を調整するため、感染症にかかりやすくなることがあります。
主な症状は、発熱や咳、のどの痛み、鼻水など一般的な風邪と似た症状が見られ、通常より長引いたり症状が強く出たりする場合もあります。
また、風邪などの軽い感染症以外にも、肺炎、帯状疱疹、結核など重い感染症にも注意が必要です。
体調がすぐれないときや疲れがたまっているときは、感染症にかかりやすくなることもあるため、日頃の体調管理も大切です。
倦怠感や発熱などの全身症状
倦怠感や発熱などの全身症状は、リウマチの注射治療後に見られる副作用の一つです。
薬に対する体の反応や免疫の変化によって、一時的に起こると考えられています。
治療開始後や投与のタイミングに合わせて感じやすいこともあります。
多くは軽度のため、過度に心配する必要はありませんが、体調の変化をチェックしておきましょう。
リウマチの注射後に注意すべき副作用・症状
リウマチの注射治療の多くは軽度の副作用にとどまりますが、まれに注意すべき症状が現れることもあります。
以下のような症状が見られた場合は、医療機関へ相談しましょう。
- 高熱が続く
- 激しい咳
- 息苦しさ
- 強い倦怠感
- 注射部位の腫れや赤みが長引く
上記の症状が見られた際は、感染症やアレルギー反応の可能性があるため、自己判断で様子を見るのではなく早めの対応が大切です。
なお、関節リウマチでは日常生活の過ごし方も症状に影響を与えることがあります。
以下の記事では、関節リウマチ患者がしてはいけないことについて解説しているので参考にしてください。
リウマチに対する注射治療の副作用に関するよくある質問
リウマチに対する注射治療の副作用に関するよくある質問は、以下のとおりです。
リウマチの注射治療を検討している方や、すでに治療を受けている方はぜひ参考にしてください。
リウマチの注射の頻度はどれくらい?
リウマチの注射の頻度の目安は、以下のとおりです。
- 生物学的製剤:1~4週に1回程度
- メトトレキサート:週に1回程度
- ステロイド注射:症状が強いときに必要に応じて使用される
投与間隔は薬の種類や治療効果に応じて調整されることがあり、個々の状態に合わせて決められます。
リウマチの注射はいつまで続ける?
リウマチの注射治療は、症状の程度や治療の効果に応じて継続期間が決まるため、「いつまで」と一律に決まっているわけではありません。
関節リウマチは慢性的に炎症が続く病気で、症状が落ち着いたあとも再発を防ぐ目的で治療を継続する場合があるためです。
一方で、治療によって症状が安定した際は、医師の判断のもとで薬の量を減らしたり、投与間隔を延ばしたりするケースもあります。
以下の記事では、関節リウマチが治る可能性について解説しているので参考にしてください。
リウマチの注射治療の副作用を理解して治療を受けよう
リウマチの注射治療にはさまざまな種類があり、それぞれ薬剤が作用する仕組みや役割、副作用の特徴が異なります。
注射部位反応など軽い副作用が多い一方で、薬によっては重い感染症、肝障害、血液障害、肺障害、アレルギー反応が起こることもあるため、定期的な検査と早めの相談が重要です。
治療を継続する中で不安や疑問を感じた場合には、一人で抱え込まず医師と相談しながら進めていきましょう。
また、近年では薬物療法に加えて、再生医療を治療の選択肢として検討される方も増えています。
以下のページでは、再生医療によって関節リウマチによる関節の痛みが改善した症例を紹介していますので、併せてご覧ください。
>再生医療によって関節リウマチの膝関節の痛みが改善した症例(40代女性)はこちら
治療方針を見直したい方や、関節の痛み・炎症が長く続いている方は、ぜひ当院リペアセルクリニックにご相談ください。
監修者
岩井 俊賢
Toshinobu Iwai
医師

























