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ドケルバン病と腱鞘炎の違いとは?症状・原因・対処法をわかりやすく解説

ドケルバン病と腱鞘炎の違いとは?症状・原因・対処法をわかりやすく解説
公開日: 2026.01.30

手首や指を動かしたときに痛みが出ると、「これは腱鞘炎なのか、それともドケルバン病なのか」と迷う方は少なくありません。

どちらも似たような痛み方をするため混同されがちですが、実際には痛みが出る部位や負荷のかかり方、悪化の仕方に違いがあります。

違いを整理せずに自己判断でケアを続けてしまうと、回復が遅れたり慢性化につながったりすることもあります。

本記事では、ドケルバン病と腱鞘炎の違いを軸に、症状の見分け方と対処の考え方を整理します。

結論:ドケルバン病は腱鞘炎の一種だが、部位と原因に明確な違いがある

ドケルバン病は腱鞘炎の一種に分類されますが、すべての腱鞘炎と同じ対応でよいわけではありません。

腱鞘炎は広い概念であり、その中でもドケルバン病は「親指側の手首」に限局して起こる点が大きな特徴です。

違いの要点

  • 腱鞘炎:指や手首など、さまざまな部位に起こる総称
  • ドケルバン病:親指側の手首に起こる特定の腱鞘炎
  • 原因となる動作や生活背景が異なる

痛みの場所や動作との関係を整理することで、自分の状態に合った対処が見えやすくなります。

まずは、腱鞘炎という状態そのものから確認していきましょう。

腱鞘炎とは?基本的な仕組みと起こりやすい部位

腱鞘炎とは、筋肉と骨をつなぐ「腱」と、その周囲を包む「腱鞘」との間で炎症が起こった状態を指します。

腱は関節を動かすたびに腱鞘の中を滑りますが、同じ動作を繰り返すことで摩擦が増え、炎症が生じやすくなります。

腱鞘炎が起こりやすい部位

  • 手首全体(曲げ伸ばしを多用する作業)
  • 指の付け根(ばね指など)
  • 親指付け根から手首周辺

パソコン作業やスマートフォン操作、家事や育児など、日常的な動作の積み重ねが原因になるケースも少なくありません。

このように腱鞘炎は幅広い部位に起こり得る状態であり、その一部としてドケルバン病が位置づけられます。

ドケルバン病とは?親指側に起こる特徴的な腱鞘炎

ドケルバン病は、親指を動かす腱が通る腱鞘で炎症が起こる状態です。

痛みは手首の親指側に集中し、物をつかむ、ひねる、持ち上げるといった動作で強くなりやすい傾向があります。

ドケルバン病の特徴

  • 親指側の手首がピンポイントで痛む
  • 親指を広げたり反らしたりすると悪化しやすい
  • 育児やスマートフォン操作が引き金になりやすい

特に出産後や更年期の女性に多いとされ、ホルモンバランスや生活動作の変化が影響すると考えられています。

一般的な腱鞘炎とは負荷のかかり方が異なる点が、対応を分けて考える理由になります。

ドケルバン病と腱鞘炎の違いを整理

ドケルバン病と腱鞘炎の違いは、痛みの出方や生活背景を整理すると理解しやすくなります。

それぞれの視点から確認することで、自分の症状がどちらに近いか判断しやすくなります。

痛む場所の違い

痛む場所の違いは、見分けるうえで最も分かりやすいポイントです。

  • 腱鞘炎:手首全体や複数の指に痛みが広がる
  • ドケルバン病:親指側の手首に痛みが集中する

親指を動かした際に、手首の外側がはっきり痛む場合はドケルバン病が疑われます。

一方、指全体や手首の広い範囲が重だるく痛む場合は、一般的な腱鞘炎の可能性が高くなります。

原因になりやすい動作・生活背景の違い

原因になりやすい動作の違いも、両者を分ける重要な視点です。

  • 腱鞘炎:キーボード操作、指の反復作業
  • ドケルバン病:親指でつかむ、支える、抱える動作

育児で子どもを抱く動作や、スマートフォンを親指で操作する習慣は、ドケルバン病特有の負荷につながりやすい背景です。

日常動作を振り返ることが、原因整理のヒントになります。

症状の出方・悪化しやすさの違い

症状の出方の違いにも、それぞれ特徴があります。

  • 腱鞘炎:使い続けることで徐々に痛みが増す
  • ドケルバン病:特定動作で鋭い痛みが出やすい

ドケルバン病では、ある動作だけが極端につらいと感じやすい点が特徴です。

この違いを把握しておくことで、セルフケアや受診の判断がしやすくなります。

セルフチェック|自分の痛みはどちらに近い?

セルフチェックは、痛みの性質や日常動作との関係を整理するための手がかりになります。

診断の代わりにはなりませんが、「どちらに近いか」を把握することで、対処の方向性が見えやすくなります。

チェックの視点

  • 親指を広げる・反らすと手首の外側が痛む
  • 物をつかんだり抱えたりすると痛みが増す
  • 手首全体ではなく、親指側がピンポイントで痛い

これらに多く当てはまる場合、痛みの性質はドケルバン病に近い可能性があります。

一方で、複数の指や手首全体に重だるさや痛みが広がる場合は、一般的な腱鞘炎の範囲で考えることが多くなります。

病院に行くべき目安と診療科の選び方

病院に行くべき目安は、「痛みの強さ」だけでなく「生活への影響」を基準に考えることが重要です。

受診を検討したい状況

  • 安静やセルフケアを続けても改善しない
  • 親指や手首を動かすたびに痛みが出る
  • 家事や仕事に支障が出始めている

診療科は整形外科が基本になります。

手や指を専門的に診る医師がいる施設では、腱の状態や負荷のかかり方まで踏み込んだ評価が行われやすくなります。

保存療法で改善しない場合の治療選択肢

保存療法とは、手術を行わずに痛みや炎症の改善を目指す治療の総称です。

多くの場合、ドケルバン病や腱鞘炎は保存的な対応から始めます。

代表的な保存療法

  • 安静・固定(サポーターや装具)
  • 消炎鎮痛薬の内服や外用
  • リハビリによる負荷調整
  • 注射による炎症コントロール

ただし、生活動作の負荷が変わらないままでは、治療効果が一時的にとどまることもあります。

「なぜ炎症が起きているのか」という原因整理とセットで考えることが重要になります。

痛みが長引く場合の次の選択肢

痛みが長引く場合、単なる炎症だけでなく、腱そのものの回復力低下が関与しているケースも考えられます。

そのような場合、治療の選択肢を一段階見直す視点が必要になります。

リペアセルクリニック大阪院では、症状の経過や生活動作の負荷を整理したうえで、保存療法の延長線だけにとらわれない相談体制を重視しています。

必要に応じて、自己組織の回復力に着目した再生医療の可能性も含めて、治療の選択肢を比較検討します。

「手術しかないと言われた」「何度も再発している」といったケースでも、現在の状態を改めて評価することで別の道が見えることもあります。

手術をしない新しい治療「再生医療」を提供しております。

まとめ:違いを理解すると、適切な対処につながる

ドケルバン病と腱鞘炎の違いは、痛みの場所や動作との関係を整理することで見えてきます。

この記事の要点

  • ドケルバン病は腱鞘炎の一種だが、部位と原因が異なる
  • 親指側の手首に限局した痛みは重要な判断材料
  • 自己判断で放置せず、生活への影響を基準に受診を考える

違いを理解することで、「とりあえず安静」から一歩進んだ対処が可能になります。

痛みが続く場合は、原因を整理したうえで適切な治療につなげることが、長引かせないための近道といえるでしょう。

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監修者

坂本 貞範

Sadanori Sakamoto

医療法人美喜有会 理事長

「できなくなったことを、再びできるように。」
人生100年時代、皆様がより楽しく毎日を過ごせることの
お手伝いができれば幸甚の至りでございます。

略歴

1997年3月関西医科大学 医学部卒

1997年4月医師免許取得

1997年4月大阪市立大学(現大阪公立大学)医学部附属病院 勤務

1998年5月大阪社会医療センター附属病院 勤務

1998年9月大阪府立中河内救命救急センター 勤務

1999年2月国立大阪南病院 勤務

2000年3月野上病院 勤務

2003年3月大野記念病院 勤務

2005年5月さかもとクリニック 開設

2006年12月医療法人美喜有会設立 理事長就任

2019年9月リペアセルクリニック大阪院 開設

2021年5月リペアセルクリニック東京院 開設

2023年12月リペアセルクリニック札幌院 開設