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アキレス腱炎の痛みに対する対処法6選|主な原因や医療機関を受診する目安を解説

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公開日: 2025.09.30

アキレス腱炎による痛みは、日常生活やスポーツ活動に大きな支障をきたす厄介な症状です。

歩行時の違和感から始まり、重症化すると激しい痛みで歩くことさえ困難になる場合があります。

アキレス腱炎を放置すると慢性化して完治までの時間も長くなるため、早期回復のためにも早期受診と適切な治療を受けることが重要です。

この記事では、アキレス腱炎の痛みに対する対処法から医療機関を受診すべき症状まで詳しく解説します。

アキレス腱炎の痛みでお悩みの方は、ぜひ最後まで読んで適切な対処法を見つけましょう。

また、現在リペアセルクリニックでは手術せずにアキレス腱炎の治療ができる再生医療に関する情報をLINEで発信しております。

スポーツ外傷や慢性的な痛みの治療選択肢として、ぜひ登録して再生医療についてチェックしてみてください。

アキレス腱炎の痛みに対する対処法・セルフケア6選

アキレス腱炎の痛みを和らげる効果的な対処法、セルフケアを6つ紹介します。

これらの正しい知識を身につけて、効果的に痛みをコントロールしましょう。

患部への負担を避けて安静にする

アキレス腱炎の痛みがある場合は、患部への負担を避けて安静にすることが重要です。

痛みが生じている状態で無理に運動を続けると、炎症が悪化して治癒期間が長引く可能性があります。

ランニングやジャンプなどアキレス腱に負荷のかかる動作は一時的に中止し、日常生活でも可能な限り患部を休ませましょう。

痛みが強い場合は、かかとを上げる中敷きやヒールパッドを使用して歩行時の負担を軽減することも効果的です。

患部をアイシング(冷却)する

炎症による痛みや腫れが強いときは、患部を冷やすアイシングが効果的です。

氷嚢や保冷剤をタオルで包み、アキレス腱を10~15分間冷やします。

直接肌に氷を当てると凍傷のリスクがあるため、必ずタオルなどで包んでから使用しましょう。

ただし、慢性的な痛みの場合は温めた方が良い場合もあるため、症状に応じて使い分けることが大切です。

アキレス腱周辺をストレッチする

痛みが軽減された後に行うアキレス腱の柔軟性を改善するストレッチは、再発予防に役立ちます。

  • ①階段や段差の端に足の前半分だけを乗せ、壁や手すりに手をついて体を支える
  • ②かかとをゆっくりと下方向に下げ、アキレス腱の伸びを感じながら15秒間キープする
  • ③かかとを上げてつま先立ちの姿勢になり、15秒間その状態を保つ
  • ④元の位置に戻し、②から③を2〜3回繰り返す

ストレッチは痛みのない範囲で行い、無理に伸ばそうとしないことが大切です。

継続的に行うことで、アキレス腱とふくらはぎの筋肉の柔軟性が向上し、痛みの改善が期待できます。

痛みが強い急性期に行うと悪化するリスクがあるため、痛みが軽減してから実施しましょう。

アキレス腱周辺の筋力トレーニングをする

ふくらはぎの筋力強化は、アキレス腱への負担を軽減し安定性を高める重要な要素です。

痛みが落ち着いてきたら、以下のような筋力トレーニングを開始しましょう。

  • ①立った状態でかかとを上げ下げする
  • ②10~15回ほど繰り返す

最初は両足で行い、慣れてきたら片足ずつ行うと負荷を上げられます。

痛みが生じる場合は無理をせず、徐々に負荷を上げていきましょう。

テーピングやサポーターを活用する

テーピングやサポーターは、アキレス腱への負担を軽減し、痛みをコントロールする有効な方法です。

日常生活では薄手のサポーターを使用し、スポーツ復帰時にはより強固なテーピングを施すなど、場面に応じて使い分けることが効果的です。

ただし、長時間の使用は筋力低下を招く可能性があるため、症状の改善に合わせて徐々に使用時間を減らしていきましょう。

消炎鎮痛剤(ロキソニン)や湿布を活用する

痛みや炎症が強い場合は、消炎鎮痛剤や湿布を適切に使用して症状をコントロールしましょう。

ロキソニンなどの内服薬は、炎症を抑える効果が高く、強い痛みがあるときに効果的です。

また、冷感湿布は急性期の炎症に、温感湿布は慢性期の痛みに適しています。

長期間の使用は副作用のリスクがあるため、薬剤師や医師に相談の上、適切な期間内で使用してください。

アキレス腱が痛いときに医療機関を受診すべき症状

アキレス腱の痛みがあり、以下のような症状が見られるときは速やかに医療機関を受診しましょう。

  • 安静時にも痛みが続く
  • 患部に明らかな腫れや熱感がある
  • 痛みの症状が日に日に悪化している
  • 歩けないほどの強い痛みがある
  • 足首を動かせない
  • つま先立ちができない
  • 受傷時に「ブチッ」という断裂音が聞こえた

また、1週間以上痛みや腫れが続く場合や、日常生活に支障をきたすほどの強い痛みがある場合も医療機関による診断を受けましょう。

早めに治療を受けて症状の悪化を防ぎ、早期の回復を目指すことが大切です。

アキレス腱炎の主な原因

アキレス腱炎の主な原因は、以下の4つです。

これらの要因を把握して、日常生活やスポーツ活動でケガをしないよう注意しましょう。

オーバーユース(使いすぎ)

アキレス腱炎の主な原因として、足首の使いすぎによってアキレス腱に繰り返し負荷がかかっていることが挙げられます。

ダッシュやジャンプを多く行うスポーツでは、ふくらはぎの筋肉が頻繁に使われ、それにつながるアキレス腱に継続的な負荷がかかります。

陸上競技、サッカー、バスケットボール、テニスなどのスポーツでは注意が必要です。

疲労が蓄積された状態で運動を続けることで、筋肉が硬くなり炎症のリスクが高まります。適度な休息と運動後のケアが大切です。

ウォーミングアップ不足

筋肉が硬い状態で急に運動を開始すると、アキレス腱に過度な負担がかかり炎症を起こしやすくなります。

とくに中高年の方や運動を最近開始したばかりの方は、筋肉の柔軟性が低下している可能性があります。

運動前には必ずウォーミングアップを行い、ふくらはぎとアキレス腱を十分に温めましょう。

ふくらはぎの筋力や柔軟性低下

加齢や運動不足により、ふくらはぎの筋力低下や柔軟性の減少が生じると、アキレス腱への負担が増加します。

日常的にストレッチや筋力トレーニングを継続することで、筋力や柔軟性を維持できます。

とくに中高年の方は急激な運動は避け、段階的に体力を向上させることが重要です。

足に合わない靴の着用

クッション性の低い靴や足のサイズに合っていない靴、かかと部分がすり減った靴などは、歩行時や運動時のバランスが悪くなり、アキレス腱に大きな負荷がかかります。

靴を購入する際は必ず試し履きを行い、足の専門店で正確なサイズを測定してもらうことをおすすめします。

また、インソールやヒールパッドを使用して、足への負担を軽減することも効果的な予防策です。

つらいアキレス腱炎の痛みには再生医療も選択肢の一つ

アキレス腱炎になった場合は、まず安静にし、アイシングをして患部の炎症を抑えることが重要です。

痛みが強い場合は、テーピングやサポーターの活用や消炎鎮痛剤を使用する方法もありますが、医療機関への受診が推奨されます。

また、治療をしても痛みが改善しない慢性的なアキレス腱炎に対しては、再生医療という治療法も選択肢の一つです。

\アキレス腱炎に有効な再生医療とは/

再生医療は患者様の細胞・血液を用いて自然治癒力を促進させることで、アキレス腱炎の痛み改善や炎症抑制が期待できます。

【こんな方は再生医療をご検討ください】

  • アキレス腱炎による痛みを早く治したい
  • 現在受けている治療で効果が得られていない

当院「リペアセルクリニック」では、アキレス腱炎をはじめとする腱や靭帯の問題に対して再生医療を提供しています。

手術や入院を必要とせず、日常生活を送りながらアキレス腱炎の改善を目指せるのが特徴です。

具体的な治療法については、無料カウンセリングを行っておりますので、ぜひ当院リペアセルクリニックまでご相談ください。

監修者

坂本 貞範

Sadanori Sakamoto

医療法人美喜有会 理事長

「できなくなったことを、再びできるように。」
人生100年時代、皆様がより楽しく毎日を過ごせることの
お手伝いができれば幸甚の至りでございます。

略歴

1997年3月関西医科大学 医学部卒

1997年4月医師免許取得

1997年4月大阪市立大学(現大阪公立大学)医学部附属病院 勤務

1998年5月大阪社会医療センター附属病院 勤務

1998年9月大阪府立中河内救命救急センター 勤務

1999年2月国立大阪南病院 勤務

2000年3月野上病院 勤務

2003年3月大野記念病院 勤務

2005年5月さかもとクリニック 開設

2006年12月医療法人美喜有会設立 理事長就任

2019年9月リペアセルクリニック大阪院 開設

2021年5月リペアセルクリニック東京院 開設

2023年12月リペアセルクリニック札幌院 開設