-
- 首
「頸椎椎間板ヘルニア」は首の骨(頸椎)の間にある椎間板というクッションが変形し、首の後ろの神経を圧迫してしまう疾患です。 一度発症してしまうとなかなか治らず、痛みで寝れなかったり仕事に集中できなかったりすることもあります。 そのため痛みなどで日常生活に支障が出ると、すぐにでも痛みを和らげる方法を知りたいと考える人が多いでしょう。 しかし、体の姿勢を意識して首を安定化すれば痛みの軽減を図れるなど、対処方法があることをご存知でしょうか? この記事では、頸椎椎間板ヘルニアの痛みを和らげる方法や、近年注目されている再生医療についてを解説します。 従来の治療法に加えて、近年注目されている再生医療は頸椎椎間板ヘルニアの抜本治療に適しています。 再生医療は、患者さま自身の幹細胞を活用して、損傷を受けた脊髄の機能改善を目指す治療法で痛みを早期に改善できる特徴を持ちます。 症例や治療法について詳しくは、当院「リペアセルクリニック」の公式LINEで紹介しているので、ぜひご登録ください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/ 頚椎椎間板ヘルニアの痛みをすぐに和らげる方法(応急処置) 頸椎椎間板ヘルニアの痛みを和らげる応急処置として、以下の方法をお試しください。 それぞれ簡単にできる応急処置です。 やり方を解説するので、ぜひ最後までチェックしてください。 楽な体位・姿勢のとり方 頸椎椎間板ヘルニアと診断されたら、まず楽な体位と姿勢を覚えましょう。 具体的には、以下の方法をお試しください。 横向きで枕を高めに調整する 仰向け+膝下にクッション デスクワーク中の首を支える工夫 上記のような姿勢・工夫では首が安定しやすくなります。 頸椎椎間板ヘルニアは、首が前に倒れる(前屈み)と症状が強まる傾向がある疾患です。 これは椎間板が前屈みになることで首後方の神経を圧迫するためですが、首が安定すれば神経の圧迫が軽減されます。 そのため、上記のような方法で症状緩和が期待できるでしょう。 温める・冷やすの判断基準 温めたり、冷やしたりするのは頸椎椎間板ヘルニアの痛みを和らげる効果が期待できます。 ただし、発症からの期間によって使い分けないといけないため、以下の表をご参照ください。 発症からの期間 取るべき行動 理由 発症〜1週間程度 冷やす 炎症により痛みが強く出る時期なため、冷やすことで炎症を抑える効果が期待できる 1週間以降 温める 首周囲を温めることで血流が良くなり、筋肉の凝り緩和や痛みの軽減効果に期待できる 頸椎椎間板ヘルニアの発症直後は炎症が強いため、温めると炎症が強まってしまいますので温めてはいけません。 逆に発症から1週間以上経過すれば炎症は落ち着きますが、炎症の影響で筋肉の緊張が見られるかもしれません。 そのケースでは冷やすと逆に筋肉がより緊張してしまうため、温めて血流を良くしましょう。 セルフケアでやってよいこと/避けるべきこと 頸椎椎間板ヘルニアではセルフケアも有効です。 ただし、以下の表のようにやってよいことと避けるべきことがあります。 やってよいこと 避けるべきこと 軽い可動域運動 負荷の小さい全身運動 強いストレッチや首を急に捻る動き 長時間同じ姿勢 頸椎椎間板ヘルニアは首の支えが弱いことで発症しやすい疾患です。 そのため、首や体の筋肉を鍛えるような軽い運動は痛みの緩和効果が期待できます。 逆に、首に負担となるストレッチや姿勢は症状を悪化しかねません。 痛みのない範囲での運動や、たまに姿勢を変えるなどの工夫を心がけてください。 頚椎椎間板ヘルニアの痛みを和らげるためのフェーズ別のセルフケアと対策 頸椎椎間板ヘルニアは、適切なセルフケアや対策で痛みの緩和に期待できます。 ただし、時期に合わせて内容に注意する必要があるため、具体的には以下の表をご参照ください。 発症してからの時期 対策 急性期(発症〜1週間) 相対的安静・痛みを避ける姿勢の工夫 長時間のデスク作業は避ける 亜急性期(1〜4週間) 軽いストレッチや体操で首の動きを回復 デスク環境の改善(モニター高さ・椅子調整) 慢性期(1ヶ月以降) 首を支える筋肉や肩甲帯の安定化トレーニング 有酸素運動で血流促進 急性期は炎症が強く痛みも強いため、安静にするなど痛みの緩和に注力してください。 一方で亜急性期からは炎症も落ち着いてくるため、徐々に体にかける負荷を強くしていきます。 さらに、慢性期は体を動かして首を支える筋肉を鍛える時期です。 痛みの様子を見ながら、再発防止に向けたトレーニングを行いましょう。 頚椎椎間板ヘルニアの主な治療方法 2020年に発表された治療ガイドライン※によれば、頸椎椎間板ヘルニアにともなう神経症状ではまず保存療法で治療を行います。 治療方法 内容 薬物療法 痛み止めの内服や、ブロック注射などで痛みの緩和を図ります。 理学療法 運動やストレッチを通して首が動く範囲の回復や筋力強化を図ります。 物理療法 頸椎牽引や温熱・電気の治療器を使い、首の関節や筋肉の緊張緩和を図ります。 頸椎椎間板ヘルニアではこれらの保存療法での治療が主流です。 しかし、なかには効果がなく保存療法では痛みの緩和がないケースもあります。 そのようなケースでは、手術療法も検討されます。 頸椎椎間板ヘルニアが軽度であれば内視鏡による負担の小さい手術も可能ですが、場合によっては骨を削る手術も検討しなければいけません。 また、手術しても損傷した神経は完全に元に戻らない可能性もあります。 どのような方法が良いかは症状によるため、詳しくは医師にご相談ください。 ※出典:頚椎症性脊髄症 診療ガイドライン 2020改訂第3版 根本改善のための再生医療という新しい選択肢 頸椎椎間板ヘルニアの治療方法は、前項で解説したとおりです。 しかし、なかには手術が怖いという人もおられるでしょう。 手術は怖いけど保存療法の効果は感じない、そんな人は「再生医療」を検討しても良いかもしれません。 再生医療は患者様ご自身の血や脂肪から抽出した細胞を利用して、傷ついた組織の修復を促す治療です。 前述したとおり、傷ついた神経は手術しても元に戻らないことが多い組織ですが、再生医療であれば修復する可能性があります。 そのため、再生医療は以下のような人におすすめの治療です。 手術をせずに頸椎椎間板ヘルニアを治したい人 長期的な改善を求める人 頸椎椎間板ヘルニアの後遺症に悩んでいる人 なお、当院リペアセルクリニック大阪院でも再生医療に取り組んでいます。 患者様の負担が少ない「自己脂肪由来幹細胞治療」を行い、患者様に寄り添ったプランのご提供が可能です。 実際に当院の再生医療が効果的だった人症例もございますので、よろしければ以下のページもご確認ください。 頚椎椎間板ヘルニアは一時的に痛みを和らげても再発する可能性も!根本解決には再生医療の検討を 頸椎椎間板ヘルニアの痛みを和らげる方法について解説しました。 ポイントは以下のとおりです。 頸椎椎間板ヘルニアは放置すると神経を圧迫し続け、症状の悪化を招きます。 まずはこの記事でご紹介した方法で痛みの緩和を図り、早めに受診して専門家の指示を仰ぎましょう。 また、どうしても手術を受けたくない人には再生医療という選択肢もあります。 当院リペアセルクリニック大阪院でも積極的に取り組んでおり、頸椎椎間板ヘルニアでも効果を実感したとのお声を複数いただきました。 また、再生医療は手術前の症状だけでなく、手術後の後遺症にも効果が期待できる治療方法です。 長期的な目線で根本から治療したいという人は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
2025.09.30 -
- 首
首を捻ってしまったとき、「このまま自然に治るのか」「病院に行った方が良いのか」と不安に思う方も多いのではないでしょうか。 首の捻挫(むち打ち症)は、軽症の場合は数日で改善する場合もありますが悪化したり、痛みが長引いたりするケースも少なくありません。 本記事では、首の捻挫の治し方や原因、症状、やってはいけないことなどについて解説します。 症状改善のヒントとして役立ててください。 また、当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、むち打ち(頚椎捻挫)に対して再生医療の情報提供や、無料のメール相談を受け付けています。 首の捻挫による痛みでお困りの方は、回復へのサポートとしてぜひご活用ください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/ むち打ち症(頚椎捻挫)の原因・症状とは むち打ち症(頚椎捻挫)は、強い衝撃で首が鞭のようにしなることで、筋肉や靭帯が損傷した状態を指します。 主な原因は、交通事故による追突や急ブレーキ・ラグビーやスキーなどのスポーツ事故・転倒・転落などが挙げられます。 むち打ち症の主な症状は、以下の通りです。 首の痛み 首が動かしにくい 肩こり 頭痛 めまい 手や腕のしびれ 吐き気 耳鳴り 歩行障害 軽度のむち打ち症は首の痛みやしびれ、頭痛などの症状が一般的です。 一方、重度ではめまいや安静にしても続く痛み、歩行障害などの症状が現れる場合もあります。 事故直後は、非日常的な状況で分泌される「アドレナリン」の作用によって痛みを感じにくくなることがあります。 そのため、受傷直後は症状が出なくても数日〜数週間経ってから現れる可能性もあるため早期に整形外科を受診しましょう。 むち打ち症(頚椎捻挫)の治療方法|自宅でできる応急処置とセルフケア むち打ち症(頚椎捻挫)は、以下の段階によって治療法が異なります。 急性期(受傷直後〜2,3日) 回復期(炎症が落ち着いたら) 症状の悪化を防ぎ、早期回復につなげましょう。 急性期(受傷直後〜2,3日) むち打ち症急性期の治療方法は、以下の通りです。 治療方法 内容 安静 無理に動かさず、首を休める 必要に応じて頸椎カラーを使用して首を固定する 冷却 痛みや腫れを抑えるために、冷やして炎症を抑える 湿布や鎮痛薬の使用 痛みの緩和が期待できる むち打ち症の受傷直後は首の筋肉や靭帯が損傷しているため、無理に動かすと症状が悪化する可能性があります。 無理に動かさず、受傷直後の強い痛みに対しては、首を安静にして冷やしましょう。 首を冷やす際の手順は、以下の通りです。 1.氷の霜を水で洗い流す 2.氷のうやビニール袋に氷を入れる 3.痛む部分にパックを当て、15~20分冷やす 4.20分休憩し、必要に応じて再度冷やす 湿布や鎮痛薬を併用すれば痛みの緩和が期待できますが、むち打ち症の根本的な治療はできないためサポートとして利用しましょう。 受傷直後は無理に動かさず冷却や痛み止めを活用できれば、症状悪化の防止につながります。 回復期(炎症が落ち着いたら) むち打ち症回復期に行う治療やケアは、以下の通りです。 治療方法 内容 首や肩を動かす 痛みのない範囲で普段どおりの生活を送る 姿勢改善を取り入れる ストレッチ 強い痛みがある場合は無理に動かさず、心地よさを感じる範囲で行う 首を左右に倒したり、肩甲骨を動かしたりすると効果的 リハビリ 理学療法士や専門医の指導のもとで行う 温熱療法 温熱パッドの使用やお風呂に温まるなどして血流改善や筋肉の緊張緩和を図る 低周波治療 弱い電気を流して、血行を促し痛みの緩和を図る 回復期では首の動く範囲を少しずつ広げ、筋肉が固まったり細くなったりするのを防ぐことが大切です。 また、受傷直後は冷却が重要でしたが、回復期に入ったら首を温めて痛みの緩和や筋肉の柔軟性の維持を図ります。 首の捻挫は症状が軽くても早めに医療機関を受診できれば、痛みの長引きや慢性化を防ぎ回復をよりスムーズに進められます。 むち打ち症(頚椎捻挫)でやってはいけないこと|悪化を防ぐための注意点 むち打ち症(頚椎捻挫)でやってはいけないことは、以下の通りです。 やってはいけないこと 理由や詳細 無理な運動 急激な動きや激しい運動は損傷部分に負担をかけ、炎症を悪化させる可能性がある 痛みが落ち着くまでは安静を保ち、徐々に運動を再開 自己流のストレッチやマッサージ 寝違えのような感覚で無理に首を動かすと症状を悪化させることがある 医師や理学療法士の指導のもとで行う 過度な安静 長期間首を動かさないと、筋肉の萎縮や関節の硬直が進み、回復が遅れる可能性がある 猫背 首に負担がかかりやすく、症状が悪化する可能性がある 長時間運転 同じ姿勢で首が疲労しやすいため、こまめに休憩を入れて首や肩を動かす 受傷直後に首を温める 炎症が進む恐れがあるため、受傷後の強い炎症による痛みには首を冷やす 放置する 時間が経過するにつれて症状が強まったり慢性化したりする恐れがあるため、早期に治療を開始する むち打ち症の回復を早めるには首や肩に無理な負担をかけず、医師や専門家の指導に従うことが大切です。 適切なケアを続け、症状の悪化や慢性化を防ぎスムーズな回復につなげましょう。 むち打ち症(頚椎捻挫)はどれくらいで治る?【治療期間の目安】 むち打ち症(頚椎捻挫)の治療期間は個人差がありますが、一般的な目安は以下の通りです。 症状の程度 目安 軽度 数日〜2週間程度で改善するケースが多い 中等度 数週間〜1カ月程度で症状が落ち着くケースが多い 重度 数カ月かかる場合もあり、高齢者や交通事故の強い衝撃による場合はさらに長引く可能性がある 交通事故によるむち打ち損傷患者の平均治療日数は追突事故で約86日、自損事故で約43日※と報告されています。 ※出典:日本医師会総合政策研究機構「交通事故によるいわゆる“むち打ち損傷”の治療期間は長いのか」 ただし、治療期間は症状の重さや事故の状況によって大きく異なる場合があります。 軽度のむち打ちであれば2週間程度で改善する場合が多いものの、症状の重さや治療の開始時期などによって治療期間が延びるケースがあります。 受傷後45日以上症状が続く場合は、慢性化のリスクが高いと考えられます。 とくに頭痛が慢性化しやすく、首の後ろ側の筋肉である頭半棘筋に損傷があると回復に時間がかかることがあるため、早期の受診や治療が重要です。 適切な治療と通院、日常生活での注意を継続して後遺症の防止や円滑な回復につなげましょう。 むち打ち症(頚椎捻挫)への新しい治療法として注目される再生医療 むち打ち症(頚椎捻挫)の治療は安静や薬物療法、リハビリなどの保存療法で改善するのが一般的です。 症状が長引いたり後遺症が出たりするケースでは、再生医療が新たな選択肢として注目されています。 再生医療のPRP療法や幹細胞治療は、炎症の軽減や損傷した組織の修復促進を目指す治療法です。 治療名 特徴 手順 PRP療法 血小板に含まれる成長因子の、炎症を抑える効果を利用する治療法 患者さま自身の血液を採取し、抽出した血漿成分を注射器で投与 幹細胞治療 他の細胞に変化できる幹細胞の能力を活かし、傷ついた組織へ働きかける治療法 患者さま自身の細胞を採取し、培養した幹細胞を点滴や注射にて投与 症例や詳しい治療法については、当院「リペアセルクリニック」の公式LINEで情報発信しています。 無料診断も提供していますので、むち打ち症(頚椎捻挫)の痛みや違和感が長引く方はぜひご覧ください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/
2025.09.30 -
- 首
「デスクワークで首が痛くて集中できない」「医師に頚椎椎間板ヘルニアの疑いがあると言われたが、自分の症状レベルがわからない」このような悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。 頚椎椎間板ヘルニアは、首の骨の間にあるクッションが飛び出して神経を圧迫する疾患です。 放置すると、軽い首の痛みから手の麻痺や歩行障害まで進行する可能性があります。しかし早期に適切な対処をすれば、多くの場合手術を避けて症状を改善できます。 この記事では、頚椎椎間板ヘルニアの症状レベルと各段階での適切な治療法を詳しく解説します。 首や肩の痛み、手のしびれで悩まれている方は、ぜひ最後まで読んで適切な対処法を見つけましょう。 また、椎間板ヘルニアや脊髄損傷に対しては再生医療という治療法があります。 当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、再生医療の症例紹介や簡易オンライン診断を行っているので、ぜひお気軽にご利用ください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/ 頚椎椎間板ヘルニアとは|椎間板が飛び出して神経を圧迫する病気 頚椎椎間板ヘルニアとは、首の骨の間にある椎間板が飛び出して神経を圧迫する病気です。 頚椎は7つの骨で構成されており、それぞれの骨の間には椎間板というクッションの役割を果たす組織があります。 この椎間板の中にあるゼリー状の物質が外に飛び出すことで、近くにある神経を圧迫して痛みやしびれを引き起こします。 主な原因は、デスクワークでの長時間のうつむき姿勢やスマートフォンの使いすぎによるストレートネック、加齢による椎間板の劣化などです。 頚椎椎間板ヘルニアの疑いがある場合は、まずは整形外科を受診しましょう。 【症状レベル別】頚椎椎間板ヘルニアの症状と主な治療法 頚椎椎間板ヘルニアの症状は、軽度から重度まで段階的に進行します。 それぞれの段階で適切な治療法が異なるため、以下の3つの症状レベルを理解することが大切です。 軽度(初期症状) 中等度 重度(進行期) 早期発見・早期治療により症状の悪化を防ぐことができるため、自分の状況を正しく把握しましょう。 軽度(初期症状) 軽度の頚椎椎間板ヘルニアでは、日常生活にそれほど支障はないものの、首や肩の違和感が持続する状態が特徴です。 朝起きたときの首の痛みやこわばり 肩や首筋の慢性的なこりや重だるさ 長時間同じ姿勢を続けた後の首の違和感 時々現れる軽いしびれや頭痛 首を特定の方向に向けたときの軽い痛み この段階の治療は保存療法が中心となります。 痛み止めの内服薬や湿布、理学療法による姿勢改善、首や肩のストレッチが効果的です。 生活習慣の見直しも重要で、デスクワーク中の姿勢改善や適度な運動により症状の進行を防げます。 中等度 中等度では症状がより明確になり、日常生活や仕事に支障をきたし始める段階です。 首から肩・腕にかけての強い痛み 手指の持続的なしびれや感覚の鈍さ 握力の低下や細かい作業の困難 パソコン作業や運転時の症状悪化 夜間痛により睡眠の質の低下 中等度の治療では、より積極的な保存療法が必要になります。 神経ブロック注射による痛みの緩和、筋弛緩剤の使用、専門的な理学療法が行われます。 この段階でも保存療法で改善することが多いですが、症状が持続する場合は手術も検討されます。 仕事や日常生活への影響が大きくなるため、早期の専門的治療が重要です。 重度(進行期) 重度の頚椎椎間板ヘルニアは、神経の圧迫が強くなり重篤な症状が現れる段階です。 耐え難い痛みで夜も眠れない状態 手や腕の筋力低下と明らかな麻痺症状 歩行のふらつきやバランス感覚の異常 排尿や排便の障害 両手の細かい動作ができない これらの症状が現れる重度のヘルニアの治療では、手術が検討されます。 しかし手術にはリスクも伴うため、患者さまの年齢や全身状態、症状の程度を総合的に判断して治療方針を決定します。 頚椎椎間板ヘルニアの症状チェックリスト 頚椎椎間板ヘルニアの可能性を自分で確認するためのチェック項目をご紹介します。 以下の項目に当てはまる数が多いほど、頚椎椎間板ヘルニアの可能性が高くなります。 首の痛みが2週間以上続いている 腕や手の指にしびれや痛みがある 握力が以前より弱くなったと感じる 細かい作業(ボタンをとめる、箸を使うなど)がしにくくなった 首を後ろに反らすと痛みが強くなる 朝起きたときに首の痛みやこわばりがある 長時間のデスクワーク後に症状が悪化する 頭痛やめまいを伴うことがある 歩行時にふらつきを感じることがある 肩や背中の筋肉が異常にこっている チェック項目数 推奨される対応 1〜3個 生活習慣の見直しとストレッチを心がけ、症状の変化を観察 4〜6個 整形外科での診察を受けることを推奨 7個以上 早急に専門医による詳しい検査が必要 セルフチェックはあくまで目安であり、正確な診断のためには必ず専門医(整形外科)を受診してください。 とくに手の麻痺や歩行障害がある場合は、症状の程度に関わらず早急に医療機関を受診することが大切です。 MRI検査により椎間板の状態を詳しく確認し、適切な治療方針を決定できます。 頚椎椎間板ヘルニアは症状レベルに関係なく、早期治療が大切! 頚椎椎間板ヘルニアは軽度から重度まで症状が段階的に進行し、それぞれに適した治療法があります。 治療においては症状レベルに関わらず、早期治療が重要です。 初期段階での適切な治療により症状の進行を防ぎ、手術を回避できる可能性が高くなります。 また、重度に進行してからでは治療の選択肢が限られ、回復にも時間がかかってしまいます。 現在、手術以外の治療選択肢を探している方には、再生医療も選択肢の一つです。 再生医療の幹細胞治療は、患者さま自身の幹細胞を使用して損傷した組織の修復を促す医療技術です。 再生医療について詳しくは、当院「リペアセルクリニック」の公式LINEで情報発信しています。 治療の詳細や症例紹介、簡易オンライン診断なども行っておりますので、ぜひ一度ご登録ください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/ 頚椎椎間板ヘルニアの症状レベルに関するよくある質問 頚椎椎間板ヘルニアの症状レベルに関して、よくある質問を紹介します。 頚椎椎間板ヘルニアの5番6番の症状は? 頚椎椎間板ヘルニアは放置するとどうなる? 症状や放置リスクを理解して、適切な治療を受けましょう。 頚椎椎間板ヘルニアの5番6番の症状は? 頚椎5番6番の椎間板ヘルニアでは、以下の症状が現れます。 首から肩にかけての突然の強い痛み 肘から手の親指側にかけてのしびれや痛み 手首を上に曲げる力の低下 物をつかむ力の減少 首を特定の方向に動かしたときの痛みの悪化 5番6番は首の動きが最も大きい部分のため、日常生活での負担が大きく、ヘルニアが起こりやすい場所です。 飛び出した椎間板が神経を圧迫することで、筋肉をコントロールする神経の働きが低下し、手や腕に力が入りにくくなります。 これらの症状が現れた場合は、姿勢の改善や適切な治療により症状の進行を防ぐことが大切です。早期の対応により、多くの場合症状の改善が期待できます。 頚椎椎間板ヘルニアは放置するとどうなる? 頚椎椎間板ヘルニアを放置すると、症状が悪化するリスクがあります。 初期の軽い首の痛みや違和感から始まり、時間の経過とともに手や腕のしびれが現れます。 さらに放置すると握力の低下や細かい作業の困難、最終的には手足の麻痺や歩行障害といった重篤な症状に進行する可能性があります。 とくに注意すべきは、一度進行した神経の損傷は完全には回復しないことが多いという点です。 そのため、症状が軽いうちに適切な治療を受けることが重要になります。 頚椎椎間板ヘルニアの初期症状については、以下の動画でも解説していますので、ぜひ参考にしてください。
2025.09.30 -
- 首
「頚椎ヘルニアでやってはいけないことは?」 「痛みを和らげる方法は?」 頚椎椎間板ヘルニアと診断され、つらい症状にお悩みの方は、上記のような疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。 日常生活の些細な習慣や癖が引き金となり、症状が悪化するケースも少なくありません。 また、良かれと思って行っていたセルフケアが、実は逆効果なこともあります。 本記事では、頚椎椎間板ヘルニアの症状を悪化させないために「やってはいけないこと」について詳しく解説します。 損傷した神経の根本的な改善を目指せる再生医療についても解説しますので、つらい症状に悩む方はぜひ最後までご覧ください。 また、当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、再生医療の治療法や症例を配信しています。 「頚椎椎間板ヘルニアを手術せずに治したい」という方は、ぜひこの機会に再生医療についてチェックしてみましょう。 頚椎椎間板ヘルニアでやってはいけないこと 頚椎椎間板ヘルニアと診断されたら、症状を悪化させないために日常生活の過ごし方を見直すことが重要です。 本章では、以下の頚椎椎間板ヘルニアでやってはいけないことについて解説します。 首に負荷がかかるスポーツ 悪い姿勢で長時間過ごす 自己流のストレッチやマッサージ 首や体を冷やす 喫煙習慣 急激な体重増加 上記の行動をなぜ避けるべきなのか、1つずつ詳しく見ていきましょう。 首に負荷がかかるスポーツ 首に負荷がかかるスポーツは、症状をさらに悪化させる危険性が高いため避けるべきです。 ヘルニアによって神経が圧迫されている状態で外部から強い衝撃が加わると、神経の損傷がさらに進む可能性があります。 とくに、以下のようなスポーツには注意が必要です。 ラグビー、柔道、格闘技などの体に直接的な衝撃が加わるスポーツ スキー、スノーボード、体操など、転倒する可能性があるスポーツ アメリカンフットボールなど、急激な方向転換を行うスポーツ もし運動中に首の痛みや手のしびれを感じた場合は、自己判断せずに、直ちに運動を中止してください。 悪い姿勢で長時間過ごす 悪い姿勢で長時間過ごすことは、首の骨(頚椎)に持続的な負担をかけ、ヘルニアの症状を悪化させる原因になります。 とくに現代の生活では、以下のような無意識のうちに首に悪い姿勢をとりがちです。 スマホやPCの長時間利用 猫背などの前傾姿勢 不適切な睡眠姿勢 重い物を持つ動作 これらの姿勢を続けないように30分〜1時間に一度は休憩し、軽く体を動かして首周りの緊張をほぐしましょう。 自己流のストレッチやマッサージ 自己流のストレッチやマッサージは、ヘルニアの症状を悪化させる危険があるため、直ちにやめましょう。 良かれと思って行ったセルフケアが圧迫されている神経をさらに刺激し、痛みやしびれを強めてしまう可能性があります。 とくに、以下のような自己流のケアは危険です。 首を大きく反らしたり、ぐるぐる回したりするストレッチ 痛みやしびれがある部分を、強い力で揉みほぐすマッサージ 首の痛みを治そうと、自己判断で首の筋力トレーニングを行うこと ストレッチやマッサージが全て悪いわけではありませんが、必ず医師や理学療法士など専門家の指導のもとで、ご自身の症状に合った方法で行いましょう。 首や体を冷やす 首や体を冷やすと、血行が悪くなることで筋肉が硬く緊張し、首への負担につながります。 硬くなった筋肉は、首の骨や椎間板への負担を増やし、ヘルニアの痛みやしびれを悪化させる原因となります。 ただし、痛みの時期によっては対処法が異なるため注意が必要です。 時期 主な症状 推奨される対処法 急性期 強い痛み、熱感がある状態 アイシング(冷却)で炎症を抑える 慢性期 長引く痛み、首や肩のこり 温めることで血行を促進し、筋肉の緊張を和らげる 強い炎症がある場合を除き、日常生活では体を冷やさないことが基本です。 夏場のクーラーの効いた部屋ではストールを巻いたり、冬場はマフラーなどで防寒したりするなど、首周りを冷やさない工夫をしましょう。 喫煙習慣 喫煙習慣は、頚椎椎間板ヘルニアの症状を悪化させるだけでなく、発症のリスクも高める重要な要因です。 タバコに含まれるニコチンには、血管を収縮させる強い作用があります。 喫煙が首に与える主な悪影響 椎間板の栄養不足 修復能力の低下 炎症の促進 健康な椎間板を保ち、症状の改善や再発予防を目指すうえで、禁煙は重要です。 急激な体重増加 急激な体重増加も首への負担を増やし、ヘルニアの症状を悪化させる一因です。 重い頭を支えている首の骨にとって、体重増加は無視できない影響を与え、主に以下のような問題が起こりやすくなります。 体重に比例して、頭を支える首への負担が大きくなる 腹囲の脂肪によって体の重心が前にずれ、バランスをとるために頭が前に出た姿勢になりやすくなる 痛みで動かないことで筋力や代謝が落ち、さらに太りやすくなる悪循環に陥りやすくなる 首への負担を減らし、症状の悪化を防ぐために、適切な体重を維持することは不可欠です。 頚椎椎間板ヘルニアで首の痛みを和らげる方法 頚椎椎間板ヘルニアによるつらい首の痛みや手のしびれは、日常生活に大きな影響を与えます。 症状を和らげ、悪化を防ぐためには、自宅でできる「セルフケア」と医療機関での専門的な「治療」を正しく組み合わせることが重要です。 自宅でできるセルフケア 医療機関で受けられる治療法 まずは自宅でできることから始め、必要に応じて専門的な治療を取り入れていくのが基本的な流れです。 それぞれの方法を詳しく見ていきましょう。 自宅でできるセルフケア 頚椎椎間板ヘルニアの悪化を防ぐためには、日々の生活の中でのセルフケアが不可欠です。 対策方法 ポイント 安静と姿勢の管理 ・急性期は無理に動かさず首を安静にする ・デスクワークやスマホで長時間同じ姿勢を避ける ・30分〜1時間に一度は立ち上がって軽く体を動かす 体を温める ・慢性期には入浴や蒸しタオルで首を温め血行を促進 ・筋肉のこわばりをほぐし痛みを和らげる 専門家指導のストレッチ ・首や肩の緊張を和らげる安全なストレッチを行う ・専門家の指導のもとで実施する 寝具の工夫 ・睡眠中はうつ伏せ寝を避ける ・枕の高さは頭〜首のカーブを自然に支えるものを選ぶ 少しの工夫で首への負担は大きく変わるため、日常生活の中でできることから始めましょう。 医療機関で受けられる治療法 頚椎椎間板ヘルニアに対する医療機関での治療は、まず「保存療法」から始めるのが一般的です。 薬物療法、神経ブロック注射、首の牽引といった理学療法、頚椎カラー(コルセット)などを組み合わせ、痛みの緩和を目指します。 保存療法を6ヶ月ほど続けても改善しない、または麻痺が進行するような重い症状がある場合は、神経の圧迫を取り除く手術が検討されます。 また、近年では、手術を避ける新しい選択肢として「再生医療」が注目されています。 再生医療は患者さまの細胞や血液を用いて、損傷した神経の再生・修復を促す医療技術です。 体への負担が少なく、従来の方法では難しかった症状の根本的な改善が期待できます。 以下の症例ページでは、実際に当院リペアセルクリニックで再生医療の治療を受けた方の症例を紹介しているため、併せてご覧ください。 >>頚椎椎間板ヘルニアの症例ページはこちら 頚椎椎間板ヘルニアでやってはいけないことに関するよくある質問 頚椎椎間板ヘルニアと診断されると、症状や日々のケアについて、さまざまな疑問が浮かんでくるでしょう。 ここでは、とくに多くの方が疑問に思う2つの点についてお答えします。 頚椎椎間板ヘルニアの症状は? 頚椎椎間板ヘルニアで湿布を貼る場所は? ご自身の症状を正しく理解し、適切なセルフケアをおこなうために、ぜひ参考にしてください。 頚椎椎間板ヘルニアの症状は? 頚椎椎間板ヘルニアの症状は、どの神経をどのくらい圧迫しているかによって大きく異なります。 単なる肩こりのような軽い症状から、生活に支障をきたす重い症状までさまざまです。 症状の段階 主な症状 初期症状 ・首の痛み、肩こり、背中の違和感 ・寝違えと勘違いしやすいが、痛みが長引く 中期症状(神経根症) ・主に片側の肩甲骨周りから腕、指先にかけての激しい痛みやしびれ ・腕のだるさや、握力の低下 重症化(脊髄症) ・両手のしびれ ・箸が使いにくい、ボタンがかけられないなど、手指の細かい作業が困難になる ・脚がもつれて歩きにくい ・頻尿になる とくに、重症化のサインである「脊髄症」の症状が現れた場合は、永続的な後遺症につながる可能性があるため、直ちに医療機関を受診する必要があります。 「ただの肩こり」と軽視せず、腕や手にまで広がる痛みやしびれを感じたら、一度整形外科で相談しましょう。 頚椎椎間板ヘルニアで湿布を貼る場所は? 頚椎椎間板ヘルニアによる痛みで湿布を使う場合、神経が圧迫されている首の後ろ(首の骨の周辺)に貼りましょう。 その上で、痛みが広がる部分に追加で貼ると、より痛みを和らげる助けになります。 首の後ろ:痛みの根本原因にしっかりと貼る 肩甲骨の周り:首から背中にかけて痛みが広がる場合、痛む側の肩甲骨に沿って貼る 肩や腕:症状が出ている肩や腕の痛む部分にも追加で貼る しかし、市販の湿布は、あくまで一時的に炎症や痛みを和らげるためのものです。 症状が続く場合は、必ず医療機関を受診し、根本的な原因に対する治療を受けましょう。 頚椎椎間板ヘルニアは首への負担を避けて生活しよう 頚椎椎間板ヘルニアにおいて重要なのは、日々の生活の中で首への負担を意識的に減らすことです。 首に負担がかかる運動や行動を避け、長時間のスマホ操作やデスクワークでの姿勢を見直すことが、症状の悪化を防ぐことにつながります。 痛みが続く場合は、我慢せずに整形外科を受診し、ご自身の状態に合った適切な治療を受けることが大切です。 近年の椎間板ヘルニアの治療では、手術を避ける新しい選択肢として「再生医療」が注目されています。 再生医療は患者さまの細胞や血液を用いて、損傷した神経の再生・修復を促す医療技術です。 つらい症状に悩まされず、快適な毎日を送るために、まずは首に負担をかけない生活を今日から始めていきましょう。 以下の動画では、椎間板ヘルニアの再生治療について詳しく解説しているので、併せて参考にしてください。 https://www.youtube.com/watch?v=4AOGsB-m63Y&feature=youtu.be
2025.09.30 -
- 首
ゴルフを楽しんだ後に「首に違和感がある」「スイングのたびに首が痛む」と感じた経験はありませんか? ゴルフは全身を使うスポーツですが、特に首まわりの筋肉や関節には大きな負担がかかりやすく、知らず知らずのうちに痛みやコリを引き起こす原因になることもあります。 また慢性的な首の痛みが続く・プレーのたびに違和感があると、ゴルフを楽しめなくなるだけでなく、日常生活にも支障をきたす可能性があるので、ゴルフ前後には首まわりのストレッチを習慣化し、筋肉の緊張をほぐしておくことが重要です。 しかし「効果的なストレッチ方法が分からない」「なぜゴルフで首が痛くなるのか」といった悩みを持つゴルファーも多いでしょう。 本記事では、ゴルフ前後の首の痛みに効くストレッチ法や原因について紹介します。 また当院(リペアセルクリニック)では、慢性的な首の痛みに対するセルフケア方法や手術せずに治す選択肢もご紹介しています。 以下の公式LINEからも確認できますので、ご興味のある方はぜひ一度ご確認ください。 ゴルフ前後の首の痛みに効くストレッチ法 以下では、ゴルフにおける首の痛みに効くストレッチ法を紹介しています。 首を前後にゆっくり倒す 首を左右に倒して側面を伸ばす 首を左右にねじる回旋運動 大きく円を描くように首を回す 肩甲骨まわりをほぐす ゴルフのプレー前後に取り入れて、首の痛みを予防しましょう。 首を前後にゆっくり倒す ①椅子または立った状態で、背筋をまっすぐに伸ばします ②息を吐きながら、ゆっくりとあごを引いて首を前に倒します ③ゆっくりと元の位置に戻します ④次に、首を後ろにゆっくり反らし、首の前側を伸ばします ⑤これを前後各5〜10秒ずつ、2〜3セット繰り返します ゴルフのスイングでは、首まわりの筋肉に常に微細な緊張がかかっており、特に前傾姿勢を保ったままプレーを続けると、首の前側・後ろ側の筋肉がこわばりやすくなります。 このストレッチで首の前後の筋肉をやさしく伸ばすことで、筋緊張の緩和と血流の促進を目的とします。 ただし痛みがある場合は無理をせず動かす範囲を狭め、呼吸を止めず自然にリラックスしながら、首だけを動かして肩や背中が動かないよう意識しましょう。 首を左右に倒して側面を伸ばす ① 椅子に座るか、立った状態で背筋をまっすぐに伸ばします ② 右手を頭の左側に添え、息を吐きながらゆっくりと右側に首を倒します ③ 首の左側面が伸びているのを感じながら、5〜10秒キープします ④ ゆっくりと元に戻し、反対側も同様に行います ⑤ 左右それぞれ2〜3セットずつ繰り返します ゴルフのスイングでは、左右の肩甲帯や首の筋肉に不均等な負荷がかかり、特に首の側面にある胸鎖乳突筋や斜角筋が硬くなりやすくなります。 このストレッチでは、首の側面をゆっくりと伸ばすことで、左右バランスの改善や筋緊張の緩和、首周囲の血流促進に効果が期待されます。 ただし、痛みやしびれを感じる場合は無理に伸ばさず、可動域を狭めて実施しましょう。 首を左右にねじる回旋運動 ① 椅子に座るか立った姿勢で、背筋を伸ばしてまっすぐ正面を向きます ② 息を吐きながら、ゆっくりと首を右側にねじっていきます ③ 首の筋肉が軽く伸びているのを感じたら、その位置で5〜10秒キープします ④ ゆっくりと正面に戻り、反対側も同様におこないます ⑤ 左右それぞれ2〜3セット繰り返します ゴルフのスイングでは、フォローやフィニッシュ時に首が回旋する動きが多く、首まわりの筋肉に負担がかかりやすくなります。 特に胸鎖乳突筋や肩甲挙筋などがこわばると、可動域が狭まり、スイングに影響が出ることもあるので注意しましょう。 このストレッチを行うことで首の可動域を保ち、筋緊張を和らげ、姿勢バランスの改善にもつながります。 大きく円を描くように首を回す ① 椅子に座るか立った姿勢で、背筋を伸ばしてリラックスします ② あごを軽く引き、首を前にゆっくり倒します ③ そこから右・後ろ・左と、円を描くように首を大きくゆっくり回します ④ 1周したら正面に戻り、今度は反対回り(左→後ろ→右)でも同様に行います ⑤ 左右1回ずつを1セットとして、2〜3セット行いましょう ゴルフではアドレス姿勢を維持しながらスイング動作を繰り返すことで、首の筋肉が全方向に緊張しやすく、慢性的な疲労や可動域の低下につながることがあります。 このストレッチでは、首まわりの筋肉全体をまんべんなくほぐし、可動域の維持・血行促進・緊張緩和を目的としています。 ただし、痛みやめまいが出る場合は中止し、動かす範囲を小さくする・無理に回さず自然な動きにとどめるようにしましょう。 肩甲骨まわりをほぐす ① 背筋を伸ばして椅子に座るか、立った姿勢で両腕を身体の横に下ろします ② 両肩を耳に近づけるようにゆっくりとすくめ、そのまま後ろに大きく回します ③ 肩甲骨を背中の中心に寄せるよう意識しながら、円を描くように肩を後方に10回まわします ④ 次に、肩を前方向に10回ゆっくり回します ⑤ これを前後1セットとして、2〜3セット繰り返しましょう ゴルフスイングでは肩甲骨周辺の筋肉が常に連動しており、特にインパクトやフィニッシュの動作では大きな負荷がかかりやすくなります。 このストレッチでは、肩甲骨を動かすことで肩まわりや首の緊張をやわらげ、血行を促進して首の負担を間接的に軽減する効果が期待できます。 首への負担が大きくなっている場合でも、肩甲骨の動きからアプローチすることで間接的に首の緊張を和らげるのがポイントです。 呼吸を止めずにリラックスした状態で、動かすのは肩のみ、首や背中はできるだけ安定させて行いましょう。 ゴルフで首が痛くなる原因|ストレッチで首の痛みを感じる場合は要注意 ゴルフで首が痛くなる原因は主に以下の通りです。 スイングによる反復動作で筋肉が疲労する 前傾姿勢の維持による負担 自己流のスイングや、フォームに偏りがある 加齢や柔軟性の低下 ストレッチ不足・準備運動の欠如 ゴルフによる首の痛みは、スイング動作・姿勢・柔軟性の低下など、複数の要因が絡んで発生します。 痛みを予防・改善するためには、日頃からのストレッチ習慣・正しいフォームの習得やケアが欠かせません。 しかし、すでに痛みが出ている状態で無理にストレッチを行うと、かえって症状を悪化させるおそれがあります。 もし軽くストレッチをしても痛みが引かない、または逆に痛みが強くなるようであれば、すぐにストレッチを中止し、医療機関の受診を検討してください。 中には、頚椎症(けいついしょう)などの疾患が隠れているケースもあり、自己判断で対応を続けると悪化する可能性もあります。 違和感や痛みが長引く場合は、早めの診察をおすすめします。 ゴルフによる首の痛みは、ストレッチと早期対策で予防しよう ゴルフは年齢を問わず楽しめるスポーツですが、スイングや前傾姿勢の反復によって首まわりの筋肉や関節に大きな負担がかかるため、日頃からストレッチを行い、柔軟性を高めておくことは、首の痛みを未然に防ぐうえで効果的です。 また、正しいスイングフォームを身につけることも、筋肉への過剰な負荷を減らすポイントです。 しかしどれだけ予防に努めていても、痛みの発症リスクを完全にゼロにすることはできません。 首の痛みが出てしまうと、ゴルフができなくなるだけでなく、日常生活にも支障をきたす可能性があるため、できるだけ早く回復したいという方は再生医療も一つの選択肢として検討しましょう。 再生医療とは、患者さまご自身の幹細胞を活用し、傷んだ組織の修復を促す治療法で、これまで手術が必要とされていた症状にもアプローチできる可能性があります。 安静期間が短くスポーツ復帰が早い傾向にある点も、ゴルファーにとっては安心できる点といえるでしょう。 当院(リペアセルクリニック)では、ゴルファーの首の痛みに対する再生医療のご相談も受け付けております。 詳しい治療内容や適応について知りたい方は、当院(リペアセルクリニック)の公式LINEでも解説していますので、ぜひご覧ください。
2019.09.07 -
- 首
ゴルフを楽しんでいる方の中には、プレー後に首の痛みを感じる方も多いのではないでしょうか。 スイングのたびに首に違和感が生じたり、慢性的な痛みが続くと、ゴルフを楽しめなくなります。 なぜゴルフで首が痛くなるのか、そしてどのように予防すれば良いのか、多くのゴルファーが抱える悩みです。 本記事では、ゴルフをすると首が痛くなる原因や予防法、治し方を紹介します。 この記事を読むとわかること ゴルフの首の痛みの原因 ゴルフによる首の痛みの予防法 ゴルフによる首の痛みの治し方 ゴルフで首を痛める原因 ゴルフはスイングによって首を痛めます。首を痛める原因について解説しますので、ゴルフをこれから始める方もぜひご覧ください。 なぜゴルフスイングによって首を痛めるのか ゴルフスイングで首を痛める主な原因は、ボールを見続けるために頭を固定したまま体を大きく捻る動作にあります。 通常、体を横に捻る(回旋する)際は首も自然に動きますが、ゴルフではボールから目を離さないように頭を固定してスイングをします。 この際、スムーズに回旋できない場合は、筋肉や関節に負担がかかりやすく、首に痛みが生じる原因になります。 重症化すると安静にしていても首の痛みが続き、日常生活にも影響を及ぼすのです。さらに、首の筋肉がダメージを受けると首だけでなく頭痛や肩の痛みの原因にもなります。 ゴルフスイング以外にも首には負担がかかっている 現代人には、ゴルフスイング以外でも首に大きな負担がかかっています。 デスクワークは姿勢が悪くなりがちです。猫背で顎が前に出るような姿勢を長時間続けると、首の椎間板や椎間関節に負担がかかります。 また、ストレートネックは胸鎖乳突筋や斜角筋が硬くなり、頸部のインナーマッスルが弱くなる原因です。 仕事で長時間座っている方はとくに注意が必要です。 ゴルフスイングによる首の痛みを予防する方法 ゴルフスイングによって生じる辛い首の痛みを予防する方法を紹介します。 ゴルフスイングによる首の痛みを予防する方法 呼吸を留めずにスイングする ゴルフスイングの姿勢を見直す あまり時間をとらずにできるので、ゴルフスイングによる首の痛みに悩んでいる方は、ぜひ試してください。 呼吸を止めずにスイングする ボールを飛ばそうとするあまり、呼吸が止まってしまい首や肩に力が入ると首の痛みの原因になります。 ボールを打つときに呼吸が止まってしまう方は、息を吐きながら打つ意識をしてください。力まずにリラックスして打てるようになるはずです。 余計な力を抜くと、スイングによる首の痛み軽減に期待できます。 ゴルフスイングの姿勢を見直す スイングするときの姿勢によっても首の痛みが生じます。 股関節が安定しない状態でボールを打つと、背骨が湾曲して首に余計な負担がかかるのです。 スイング時の股関節を安定させる対策として、大転子(骨盤の出っ張っているところ)にゴムベルトを巻いて練習してみましょう。骨盤のブレが少なくなり、無理な力が首にかからなくなります。 ゴルフによる首の痛みの治し方 ゴルフによる首の痛みに悩まされている方向けに、痛みの治し方を紹介します。 首の痛みを放置すると、頭痛などほかの症状も現れる場合があります。無理のない範囲でストレッチなどを行い、痛みの緩和を目指しましょう。 ゴルフスイングによる首の痛みを緩和するには? ストレッチ マッサージ 再生治療 ストレッチやマッサージは自宅でもできる気軽な方法です。 ただし自宅で手軽にできるからといって、やりすぎると痛みを悪化させかねません。無理のない範囲で行いましょう。 また、ストレッチで改善されなかった場合は再生治療による治療もあります。再生治療は通常の手術よりも安全性が高く近年注目されている治療法です。 医師の診断が必要ですので、再生治療に興味がある方はお気軽に当院へご相談ください。 ゴルフスイングによる首の痛みのストレッチ法 ゴルフスイングによる首の痛みを和らげるストレッチを紹介します。 首の筋肉を伸ばすストレッチ方法 1.首を前後に回す 2.首を回す 3.肩を前後に回す 4.肩を後ろにそらす 首だけでなく、肩も一緒に回すと効果的です。また、首を回すときには余計な力を入れずに頭の重さを利用するイメージで行いましょう。 時間をかけてゆっくりと動かしてください。 再生医療による根本的かつ低負担の治療を検討することもできます 従来の手術よりも拒否反応を起こす可能性が少なく低リスクな治療方法です。 また、体への負担も最低限で受けられます。再生医療は医師の診断が必要です。 首の痛みに悩んでいらっしゃる方は、ぜひ当院へお気軽にご相談ください。 ゴルフで首を痛める原因・治し方まとめ 首の痛みを放置すれば、ゴルフだけでなく日常生活にも大きな悪影響になってしまいます。痛みで日常生活に支障をきたす前に、医療機関の受診を検討してください。 再生医療は手術なしで、しかも早期に首の痛みの原因を取り除ける可能性があります。再生医療は一般の病院やクリニックでは受けられません。 当院は、再生医療安全確保法に基づき厚生労働省に届け出を行い、正式に受理された医療機関です。 自己の幹細胞を用いた再生医療やPRP療法に関心をお持ちの方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
2019.09.07





