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- 靭帯損傷
- 再生治療
- その他
スポーツ中や日常動作の中で突然太ももやふくらはぎに痛みが走り、「軽い肉離れ」と言われたものの、本当に1週間で治るのか不安に感じている方は少なくありません。 歩ける程度の痛みであっても、無理に動いてしまった結果、かえって回復が遅れてしまうケースもあります。 そこで本記事では、軽度の肉離れが1週間で治るかを軸に、回復の目安や注意点、治りやすい人と長引きやすい人の違いについて詳しく解説します。 「軽度だから大丈夫」と自己判断する前に、正しい経過と対応を整理しておきましょう。 結論|軽度の肉離れは1週間前後で改善することもあるが、油断は禁物 結論として、軽度の肉離れは1週間前後で痛みが落ち着くケースもあります。 ただし、それは「正しい初期対応ができている」「無理な動作を避けられている」場合に限られます。 痛みが軽いからといって早期に運動を再開したり、違和感を無視して負荷をかけたりすると、回復が遅れるだけでなく再発のリスクも高まります。 そのため、1週間という期間は「完全に治る目安」ではなく、「回復が順調かを見極める一つの節目」と考えることが重要です。 軽度の肉離れ(Ⅰ度)とは? 軽度の肉離れ(Ⅰ度)とは、筋肉の繊維がごく一部だけ損傷している状態を指します。 筋肉が完全に断裂しているわけではなく、微細な損傷や炎症が主体となるため、歩行が可能なケースも多くみられます。 具体的には、運動中に「ピキッ」とした違和感を覚えたものの、そのまま動けてしまったという状況が典型例です。 ただし、痛みが軽いからといって筋肉内部で起きている炎症が小さいとは限らず、適切な安静とケアを怠ると悪化することがあります。 肉離れが軽度でも1週間で治る人・治らない人の違い 肉離れが1週間で改善するかどうかは、損傷の程度だけでなく、その後の対応や体の状態によって大きく左右されます。 同じ「軽度」と診断されても、回復スピードに差が出る理由を整理しておくことが大切です。 【回復が早い人の特徴】 受傷直後に安静・冷却などの初期対応ができている 痛みがある動作を無理に繰り返していない 睡眠や食事など回復を支える生活習慣が整っている 【回復が遅れやすい人の特徴】 歩けるからといって通常どおり動き続けている 仕事やスポーツを優先し、安静期間を確保できていない 過去に同じ部位を何度も痛めている 特に、過去に肉離れを繰り返している場合は、筋肉の柔軟性や血流が低下しており、軽度でも回復に時間がかかる傾向があります。 1週間という期間を過信せず、自分の体の条件も踏まえて経過を見る姿勢が重要です。 1週間の経過でみる回復の目安 軽度の肉離れの回復過程は、日数ごとに注意点が異なります。 以下では、発症から1週間までの一般的な経過を時期別に整理します。 発症〜3日|炎症が強く、無理は禁物の時期 4日〜7日|痛みが軽減し始めるが再負荷に注意 それぞれの時期でやるべきこと・避けるべきことを理解しておくことで、回復を妨げにくくなります。 発症〜3日|炎症が強く、無理は禁物の時期 発症から数日間は、筋肉内部の炎症反応が最も強い時期です。 この段階では、痛みが軽く感じられても筋線維の修復は始まったばかりで、負荷に対する耐性はほとんどありません。 歩行が可能であっても、長時間の移動や階段の上り下りなどは、知らないうちに患部へストレスをかけてしまいます。 この時期に無理をすると、軽度だった損傷が中等度へ進行することもあるため、「できること」より「やらないこと」を優先する姿勢が重要です。 4日〜7日|痛みが軽減し始めるが再負荷に注意 4日目以降になると、安静時の痛みが和らぎ、動ける感覚が戻ってくる人が増えてきます。 しかし、この段階は筋肉が完全に回復したわけではなく、修復途中の組織がまだ不安定な状態です。 「もう大丈夫そう」と感じて急に運動量を戻してしまうと、再び微細な損傷を起こし、回復が振り出しに戻ることもあります。 違和感が残っている場合は、ストレッチや軽い動作確認にとどめ、負荷の高い動きは避ける判断が求められます。 1週間経っても痛い場合に考えられる原因 軽度の肉離れであっても、1週間を過ぎても痛みが残るケースは珍しくありません。 この場合、単に「治りが遅い」というよりも、回復を妨げる要因が隠れている可能性があります。 【痛みが長引く主な原因】 日常生活や仕事で無意識に患部へ負荷がかかっている 初期対応が不十分で炎症が長引いている 筋肉の柔軟性低下や血流不良が回復を妨げている 実際には中等度に近い損傷だった 特に「歩ける=問題ない」と判断し、通勤や家事、軽い運動を続けてしまうと、筋肉の修復が追いつかず痛みが慢性化しやすくなります。 また、同じ部位を過去に痛めた経験がある場合、筋線維の質が低下しており、回復に時間を要することもあります。 1週間という区切りを「再評価のタイミング」と捉え、経過が思わしくない場合は一度立ち止まって考えることが重要です。 やってはいけない行動(悪化・再発につながるケース) 軽度の肉離れを早く治したいのであれば、回復を妨げる行動を避けることが何より重要です。 良かれと思って行っている行動が、結果的に再発や慢性化につながることもあります。 【避けたい行動】 痛みを我慢してスポーツやトレーニングを再開する 患部を強く揉む・無理に伸ばす 違和感がある状態でジャンプやダッシュを行う ウォーミングアップを省略する とくに、回復途中の筋肉に急激な伸張や収縮が加わると、再び筋線維が損傷しやすくなります。 「少し痛いけれど動ける」という段階は、実は再発リスクが最も高い時期でもあります。 痛みが完全に消えるまでは、負荷の高い動作を避ける慎重さが求められます。 早く治すために意識したい基本対応 軽度の肉離れからの回復を早めるためには、特別な治療よりも基本を丁寧に積み重ねることが重要です。 以下は、回復期に意識したい基本的な対応です。 【回復を支える基本対応】 痛みがある間は無理をせず安静を優先する 炎症期は冷却、回復期は血流を意識する 医療者の指示のもとで段階的にリハビリを進める 睡眠や食事など、回復を支える生活習慣を整える とくに睡眠不足や栄養不足は、筋肉の修復を遅らせる大きな要因となります。 「早く治したい」と焦るほど、安静や休養がおろそかになりがちですが、結果的には遠回りになってしまいます。 回復期は“攻める”より“整える”意識が重要です。 病院に行くべき目安 軽度の肉離れであっても、医療機関での評価が必要なケースがあります。 以下のような状況に当てはまる場合は、自己判断を続けず受診を検討しましょう。 【受診を考えたいサイン】 1週間以上経っても痛みがほとんど変わらない 力を入れると鋭い痛みが走る 腫れや内出血が広がっている 同じ部位を何度も痛めている 画像検査などを行うことで、損傷の程度や回復状況を客観的に把握できます。 「軽度だと思っていたが実際は中等度だった」というケースもあるため、早めの確認が安心につながります。 痛みが長引く・再発を繰り返す場合の治療選択肢 適切な対応をしても痛みが長引いたり、何度も同じ部位を肉離れする場合は、筋肉の回復環境そのものを見直す必要があります。 このようなケースでは、従来の安静やリハビリだけでなく、別の選択肢を検討する余地があります。 リペアセルクリニック大阪院では、肉離れを含む筋・腱の慢性的なトラブルに対して、状態評価を丁寧に行ったうえで治療方針を整理することを重視しています。 「なぜ治りきらないのか」「なぜ再発するのか」を筋肉の質や回復力の観点から見直し、必要に応じて再生医療を含めた治療の可能性について相談することができます。 無理に運動を続けるのではなく、体の回復力を引き出す方向で選択肢を広げることも、一つの考え方です。 まとめ|「軽度だから大丈夫」と決めつけない判断が回復を早める 軽度の肉離れは、1週間前後で改善することもありますが、経過の見極めが重要です。 歩けるからといって無理を重ねると、回復が遅れたり再発につながる可能性があります。 痛みの変化や違和感を丁寧に観察し、必要に応じて医療機関へ相談する姿勢が、結果的に早期回復への近道となります。 「軽度」という言葉に安心しすぎず、自分の体の声に耳を傾けながら、段階的な回復を目指しましょう。
2026.01.29 -
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運動中や日常生活の中で急に脚に痛みが走り、「肉離れかもしれないけれど、歩けているから大丈夫だろう」と判断してしまう方は少なくありません。 実際、歩行が可能な状態でも痛みが続くと、仕事や家事、スポーツの再開に不安を感じやすくなります。 特に「歩ける=軽症」と自己判断してしまうと、回復が遅れたり、同じ部位を繰り返し痛めたりする原因になることがあります。 そこで本記事では、肉離れで歩けるけど痛い状態が示す意味を整理し、重症度の目安や受診判断、回復を早める考え方までをわかりやすく解説します。 また当院リペアセルクリニックでは、深刻な肉離れに対する再生医療について無料カウンセリングを実施しております。ぜひご相談ください。 >>再生医療専門の「リペアセルクリニック」に無料相談する 結論|歩けても肉離れは軽視せず、重症度の見極めが重要 結論として、歩ける状態であっても肉離れを軽症と決めつけるのは危険であり、痛みの質や動作時の反応から重症度を見極めることが重要です。 【歩けるけど注意が必要な理由】 筋線維の一部が損傷していても歩行自体は可能なことがある 無理に動かすことで損傷が拡大するリスクがある 回復途中での再発が起こりやすい 「我慢できる痛み」が慢性化につながることがある 肉離れは、痛みの強さだけでなく「どの動作で痛むか」「時間とともに変化しているか」を含めて評価する必要があります。 一時的に歩けていても、筋肉内部では回復に時間がかかる損傷が起きていることもあります。 そのため、早い段階で重症度を把握し、適切な対応を取ることが回復を早める近道になります。 肉離れとは?筋肉で何が起きているのか 肉離れとは、筋肉が急激に引き伸ばされたり強く収縮したりすることで、筋線維や筋膜が損傷する状態を指します。 【肉離れが起こる主な場面】 ダッシュや急停止、ジャンプの着地 準備運動不足のまま急に体を動かしたとき 疲労がたまった状態で無理に運動を続けたとき 柔軟性や筋力の左右差が大きい場合 肉離れは太もも(ハムストリングス・大腿四頭筋)やふくらはぎに多く、スポーツ中だけでなく日常動作でも起こることがあります。 損傷の程度は、筋線維がわずかに傷つく軽度なものから、筋肉が大きく断裂する重度なものまで幅があります。 歩行できるかどうかは重症度判断の一要素に過ぎず、筋肉内部の損傷範囲とは必ずしも一致しません。 そのため、「どの程度の肉離れか」を段階的に理解することが大切です。 「歩けるけど痛い」状態で考えられる肉離れの重症度 歩けるけど痛い肉離れの場合、軽度から中等度の損傷が隠れているケースが多く、症状の違いから重症度を見極める必要があります。 軽度(Ⅰ度)|違和感や動作時痛はあるが歩行可能 中等度(Ⅱ度)|歩けるが力を入れると痛みが強い 重度(Ⅲ度)|歩行困難・陥凹や強い腫れを伴うケース 一見似たような痛みでも、回復までの期間や必要な対応は大きく異なります。 ここからは、それぞれの重症度について具体的に見ていきましょう。 軽度(Ⅰ度)|違和感や動作時痛はあるが歩行可能 軽度の肉離れ(Ⅰ度)は、筋線維のごく一部が損傷している状態で、日常生活では歩行が可能なことが多いのが特徴です。 【軽度に多い症状】 動かしたときにピリッとした痛みや違和感が出る 押すと痛むが、腫れや内出血は目立たない ゆっくりなら歩けるが、走ると痛む この段階では「少し痛いけど動ける」と感じやすく、無理をしてしまうケースが少なくありません。 しかし、筋肉内部では回復途中の状態にあるため、負荷をかけ続けると損傷が拡大する可能性があります。 軽度であっても、初期対応と安静期間をきちんと確保することで、回復のスピードと再発防止につながります。 中等度(Ⅱ度)|歩けるが力を入れると痛みが強い 中等度の肉離れ(Ⅱ度)では、筋線維の一部がはっきり断裂しており、歩行は可能でも特定の動作で強い痛みが出ます。 【中等度に多い症状】 踏み込む、蹴り出す動作で鋭い痛みが走る 腫れや内出血が数日かけて目立ってくる 力を入れると怖さや不安定感がある この段階では「歩けるから大丈夫」と判断して運動を再開すると、重度へ悪化するリスクが高まります。 特にスポーツ復帰を急ぐと、同じ部位を繰り返し損傷し、回復が長引く原因になります。 中等度以上が疑われる場合は、医療機関での評価を受けたうえで回復段階に合わせたリハビリが重要です。 重度(Ⅲ度)|歩行困難・陥凹や強い腫れを伴うケース 重度の肉離れ(Ⅲ度)は、筋肉が大きく断裂している状態で、歩行が困難になることが多く、明らかな異常所見を伴います。 【重度の特徴】 受傷直後から強い痛みで歩けない 筋肉にへこみ(陥凹)が触れることがある 広範囲の腫れや内出血が出現する この状態では自己判断は危険であり、速やかな医療機関の受診が必要です。 重度の場合、保存療法だけでなく専門的な治療や長期的なリハビリが必要になることもあります。 放置すると筋力低下や再断裂のリスクが高まるため、早期対応が不可欠です。 歩けるからと放置するとどうなる? 歩ける状態の肉離れを放置することは、回復の遅れや再発リスクを高める要因になります。 【放置によって起こりやすい問題】 損傷部が十分に修復されず、痛みが長期化する 回復途中で再度負荷がかかり、損傷範囲が広がる 筋肉が硬くなり、柔軟性や可動域が低下する 同じ部位を何度も痛める「再発型」になりやすい 肉離れは、表面的な痛みが軽くなっても、筋肉内部の修復が終わっていないことがあります。 この状態で運動や負荷の強い動作を再開すると、修復途中の筋線維に再びストレスがかかり、回復が振り出しに戻ってしまいます。 「歩けているから問題ない」と判断するよりも、回復の段階を意識して行動を調整することが重要です。 肉離れで病院に行くべき症状(受診の目安) 受診を検討すべき肉離れのサインを知っておくことで、判断に迷う時間を減らすことができます。 歩けるが、数日たっても痛みが軽減しない 力を入れると鋭い痛みが出る、怖さがある 腫れや内出血が広がってきている 同じ部位で肉離れを繰り返している スポーツや仕事への復帰時期を判断したい これらに当てはまる場合、自己流の安静やストレッチだけでは不十分なことがあります。 医療機関で損傷の程度を確認することで、回復までの目安や適切なリハビリ計画を立てやすくなります。 特に再発を繰り返している場合は、背景に筋力バランスや動作の癖が隠れていることも少なくありません。 病院で行われる検査と診断 肉離れの検査では、痛みの部位や動作時の反応を確認したうえで、必要に応じて画像検査が行われます。 【主な検査内容】 問診・触診(痛む動作、圧痛、筋緊張の確認) 超音波(エコー)検査による筋線維の評価 MRI検査で損傷範囲を詳細に確認することもある 軽度の場合は視診と触診で経過をみることもありますが、中等度以上が疑われる場合は画像検査が有効です。 損傷の範囲や位置が分かることで、安静期間やリハビリ開始のタイミングを判断しやすくなります。 「どこまで動かしてよいか」を明確にする意味でも、評価は回復の土台になります。 早く回復するための基本対応(初期対応・リハビリ) 肉離れからの回復を早めるためには、初期対応と段階的なリハビリを意識することが重要です。 【基本対応の流れ】 受傷直後は安静を優先し、痛みを悪化させない 腫れや痛みが強い時期は冷却を適切に行う 痛みが落ち着いたら、可動域と筋力を段階的に回復 復帰前に動作チェックを行い、再発リスクを下げる 早期に無理なストレッチや筋トレを行うと、かえって回復を遅らせることがあります。 痛みの程度や回復段階に応じて内容を調整することで、筋肉の修復と機能回復が両立しやすくなります。 焦らず段階を踏むことが、結果的に最短での復帰につながります。 再発しやすい人の特徴と注意点 肉離れを繰り返しやすい人には、いくつか共通する特徴があります。 【再発しやすい要因】 柔軟性不足や筋力の左右差がある ウォーミングアップが不十分 回復途中で競技や仕事に復帰している フォームや動作の癖が修正されていない 痛みが引いたことだけを基準に復帰すると、再発のリスクが高くなります。 筋肉の出力や動作の安定性まで含めて確認することで、同じ部位を繰り返し痛める可能性を下げられます。 再発を防ぐ視点を持つことが、長期的なパフォーマンス維持につながります。 痛みが長引く・繰り返す場合の治療選択肢 適切な保存療法を行っても、肉離れの痛みが長引く・繰り返すケースがあります。 そのような場合、筋肉や腱の回復が十分に進まず、慢性化している可能性が考えられます。 リペアセルクリニック大阪院では、肉離れ後の痛みが残るケースや、再発を繰り返す状態に対して、損傷部位や動作の評価を重視した相談を行っています。 「なぜ治りきらないのか」「どの動作が負担になっているのか」を整理したうえで、保存的なケアの見直しや、必要に応じて再生医療を含めた選択肢を検討します。 再生医療は、自己由来の細胞や血液を用いて組織の回復環境を整える治療で、長期化した筋肉の痛みに対して検討されることがあります。 「このまま同じ対応を続けてよいのか分からない」と感じる場合は、一度状態を整理することが次の一手につながります。 まとめ|「歩ける=軽い」と判断せず、回復過程を大切に 肉離れは、歩ける状態であっても油断できないケガです。 【この記事のポイント】 歩けるかどうかだけで重症度は判断できない 放置すると回復遅延や再発につながる 段階的な対応と再発予防が重要 長引く場合は治療方針の見直しが必要 痛みのある期間を「我慢の時間」にするのではなく、回復と再発予防のための準備期間と捉えることが大切です。 適切な評価と対応を行うことで、日常生活やスポーツへの復帰をより安全に進めることができます。 違和感が続く場合は、早めに専門家へ相談することを検討してください。
2026.01.29 -
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前十字靭帯断裂(ACL断裂)は、膝関節の中にある靭帯が切れてしまうケガです。 サッカーやバスケットボールなど、急な方向転換やジャンプが多いスポーツで発生しやすく、一度断裂すると自然に治ることはありません。 「前十字靭帯を断裂してしまったけれど、いつ頃スポーツに復帰できるのだろう」「リハビリはどのくらいかかるのか」と不安を感じている方も多いのではないでしょうか。 この記事では、前十字靭帯断裂からスポーツ復帰までの期間の目安、リハビリの流れ、治療法の選択肢について解説します。 前十字靭帯断裂でスポーツ復帰を目指している方は、ぜひ最後まで読んで、ご自身に合った回復への道筋を見つけましょう。 また、「手術による長期離脱は避けたい」「できるだけ早く競技に復帰したい」という方は、再生医療も選択肢の一つです。 当院(リペアセルクリニック)では、ACL損傷をはじめとしたスポーツ外傷に対し、幹細胞治療やPRP療法などの再生医療を用いた治療を行っています。 >>実際の症例はこちら 症例や治療内容については、以下の公式LINEでも紹介しています。 「自分の靭帯の状態でも適応になるのか知りたい」という方は、まずは当院(リペアセルクリニック)へご相談ください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/ 前十字靭帯断裂(ACL断裂)からスポーツ復帰までの目安は6カ月〜12カ月程度 前十字靭帯断裂の手術後、スポーツに復帰できるまでの期間は競技によりますが一般的に6カ月〜12カ月程度です。 ただし、損傷の程度やリハビリの進み具合によって個人差があり、以下が目安となります。 歩行可能になるまでの期間は約2〜4週間 ジョギング再開の目安は約3カ月 それぞれの時期における回復状態と注意点を把握して、安全なスポーツ復帰を目指しましょう。 歩行可能になるまでの期間は約2〜4週間 前十字靭帯再建術後、自分の足で歩けるようになるまでには約2〜4週間かかります。 術後数日は車椅子での生活となる場合もありますが、松葉杖を使えば翌日から移動が可能です。 この時期は膝の可動域を回復させるリハビリが中心となり、無理をせず段階的に荷重をかけていくことが大切です。 日常生活への復帰を焦らず、医師や理学療法士の指導のもとでリハビリを継続しましょう。 ジョギング再開の目安は約3カ月 ジョギングを再開できる目安は、術後約3カ月です。 移植した腱が骨にしっかりと定着し、強度が安定し始めるのがこの時期です。 徐々にジョギングを再開できるようになりますが、無理な運動は再損傷のリスクを高めます。 ジョギングを開始する際は平らな場所でゆっくりとしたペースから始め、膝に痛みや違和感がないか確認しながら進めましょう。 「3カ月経ったから大丈夫」ではなく、筋力や膝の安定性が十分に回復しているかを確認することが大切です。 ACL手術後のリハビリ期間とスポーツ復帰までのステップ 前十字靭帯再建術後のリハビリは、手術直後から段階的に進めていきます。 移植した腱を保護しながら、可動域訓練・筋力トレーニング・スポーツ動作の練習へと負荷を高めていくことが重要です。 以下の表は、手術後からスポーツ復帰までの流れを時系列でまとめたものです。 手術からの時期 リハビリ内容 手術直後 膝周辺の組織の柔軟性を確保する。装具を着用し、膝関節の動きを伴わない筋力トレーニングを開始。膝以外の部分(体幹・上半身など)のトレーニングも行う 1週間 体重の1/3程度の荷重練習を開始。関節の動きを改善する運動を始める 2〜3週間 全体重をかける練習へ移行。軽く曲げる程度のスクワットなど、体重をかけながらのトレーニングを実施 4〜6週間 エアロバイクなどマシーンでの運動を開始。より積極的に体重をかけたトレーニングを進める 3カ月 ジョギングを開始。平らな場所でゆっくりとしたペースから始める 4カ月 両足ジャンプ、軽いターン動作を開始 6カ月 スポーツの練習を開始。競技特有の動作練習を段階的に取り入れる 8〜12カ月 競技への完全復帰を目指す。筋力が健側の85%以上に回復していることが目安 移植腱が負担に耐えられるようになるまでは約3カ月かかるため、それまでは無理な運動を避けることが大切です。 前十字靭帯断裂に対する主な治療法 前十字靭帯断裂の治療法は主に以下の2つがあります。 自家腱移植(ハムストリング腱・膝蓋腱) 保護的早期運動療法 それぞれの治療法の特徴を理解して、ご自身に合った治療を選択しましょう。 自家腱移植(ハムストリング腱・膝蓋腱) 自家腱移植は、自分の体にある腱を使って断裂した前十字靭帯を再建する手術です。 移植に使用される腱は、主に以下の2種類があります。 ハムストリング腱(太ももの裏側にある腱) 膝蓋腱(膝のお皿の下にある腱) 手術は関節鏡手術と呼ばれる方法で行われ、数ミリほどの小さな穴からカメラを入れるため、傷口が小さく、入院期間も短くて済みます。 入院期間は短い場合で4〜7日程度です。 スポーツ復帰までの期間は一般的に8〜12カ月程度とされていますが、競技の種類やリハビリの進み具合によって個人差があります。 どちらの腱を使用するかは、競技の種類やご自身の希望などを考慮して医師と相談して決定します。 保護的早期運動療法 保護的早期運動療法は、手術を行わずに装具とリハビリで膝の機能回復を目指す治療法です。 治療の流れは以下のとおりです。 装具を使用して膝関節を保護・固定する 炎症を管理しながら、できるだけ早期にリハビリを開始する 膝の可動域を回復させる訓練を行う 太ももの筋肉を中心に筋力強化を行い、膝の安定性を補う 保護的早期運動療法は、損傷が軽度の場合や手術を希望されない場合に検討されます。 ただしスポーツ復帰を目指す場合、保存療法では膝の不安定性が残りやすく、競技中に「膝崩れ」を起こすリスクがあります。 そのため、スポーツ復帰を希望される方には、基本的に手術による治療が推奨されています。 前十字靭帯断裂後にスポーツ復帰の期間を早めるなら再生医療も選択肢の一つ 前十字靭帯断裂からスポーツ復帰を目指すには、手術とリハビリを経て6カ月〜12カ月程度の期間が必要です。 損傷の程度や回復の進み具合には個人差がありますが、焦らず段階的にリハビリを進めることが安全な復帰への近道となります。 手術以外の選択肢としては、再生医療という治療法があります。 幹細胞治療やPRP療法(多血小板血漿療法)など、患者さま自身の幹細胞・血液を活用する治療法です。 手術を避けたい方や、早期復帰を希望される方にとって、治療の選択肢の一つとなる可能性があります。 以下は当院で変形性膝関節症と前十字靭帯断裂を抱える方に再生医療を行い、しゃがみ込みの痛みが改善した症例になりますので、ぜひ参考にしてください。 再生医療について詳しくは、以下の動画でも紹介しています。 前十字靭帯断裂でお悩みの方は、当院「リペアセルクリニック」にご相談ください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/ 前十字靭帯断裂のスポーツ復帰に関するよくある質問と回答 前十字靭帯断裂からのスポーツ復帰についてよくある質問を紹介します。 前十字靭帯断裂の手術の成功率は? サッカー選手が前十字靭帯断裂から復帰するまでにかかる期間は? 復帰までの不安を解消するために、ぜひ参考にしてください。 前十字靭帯断裂の手術の成功率は? 前十字靭帯再建術は、確立された手術方法であり、多くの患者さまが競技に復帰しています。 研究によると、再建術後1年で33〜92%の方がスポーツに復帰できたという報告※があります。 ※出典:PubMed 復帰率に幅がある理由は、リハビリ環境や競技レベルによって差が出るためです。 専属トレーナーのサポートを受けられるプロ選手では90%以上が復帰できた一方、一般の競技者では復帰率が低くなる傾向があります。 サッカー選手が前十字靭帯断裂から復帰するまでにかかる期間は? サッカー選手の場合、前十字靭帯断裂から競技復帰までには一般的に8カ月〜12カ月程度かかります。 サッカーは急な方向転換やジャンプ、接触プレーが多いスポーツです。 そのため、膝の安定性と筋力が十分に回復していないまま復帰すると、再断裂のリスクが高まります。 医師や理学療法士、トレーナーと連携しながら、安全に競技復帰できるよう計画的にリハビリを進めましょう。
2025.12.26 -
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アキレス腱断裂の予防を意識していても、スポーツや日常動作のちょっとした瞬間に、アキレス腱へ不安を感じることは少なくありません。 とくに、以前に痛みや炎症を経験したことがある方ほど、「また痛むのでは?」「このまま切れてしまわないか」と、不安が頭をよぎることもあるでしょう。 この記事では、アキレス腱断裂を防ぐために効果的なストレッチやトレーニング方法を詳しく解説します。 さらに、断裂の主な原因や、早めに気づきたい前兆サインについても紹介しています。 スポーツや日常生活でアキレス腱に不安がある方、再発や断裂をできるだけ避けたい方は、ぜひ参考にしてください。 またアキレス腱断裂の治療法の一つとして、再生医療もご検討ください。 再生医療は、患者様自身の細胞や血液を活用して自然治癒力を高め、損傷したアキレス腱の修復・再生を促す治療法です。 【こんな方は再生医療をご検討ください】 慢性化してしまった症状を完治させたい 手術を避けたい スポーツをしていて早期治療を希望したい >>スポーツ医療の症例はこちら 当院(リペアセルクリニック)の公式LINEでは、再生医療の治療法や症例について紹介していますので、ぜひ参考にしてください。 アキレス腱断裂を予防するポイント アキレス腱の断裂を予防するポイントは以下のとおりです。 適度な運動習慣でアキレス腱・ふくらはぎを強くする 負担を軽減する靴・インソールを選ぶ 運動後はアキレス腱ケアを徹底する ポイントを外したまま予防をしても、十分な効果が得られないかもしれません。 一つずつ見ていきましょう。 適度な運動習慣でアキレス腱・ふくらはぎを強くする 適度な運動習慣はアキレス腱断裂の予防に効果的です。 運動不足の状態だとアキレス腱やふくらはぎの筋肉が硬くなり、急な負荷に耐えられなくなるため、断裂するリスクが高まります。 日頃から、以下のような少ない負荷でふくらはぎを鍛えられる運動を習慣にしましょう。 ウォーキング 軽いジョギング また、運動前にアキレス腱やふくらはぎを丁寧に伸ばすなど、急な動きによる負荷を軽減するためにも入念に準備運動を行うことが大切です。 アキレス腱やふくらはぎを強くする適度な運動習慣を身につけ、アキレス腱の断裂を防ぎましょう。 負担を軽減する靴・インソールを選ぶ アキレス腱断裂を予防するうえでは、靴選びも重要なポイントです。 足に合わない靴を履き続けるとアキレス腱に過度な負担がかかり、痛みや炎症だけでなく、断裂につながることがあります。 とくに、かかとが硬い靴やサイズが合わない靴、クッション性の低い靴は、アキレス腱断裂のリスクを高めます。 以下のポイントを参考にして、足への負担を軽減する靴を選びましょう。 かかとが安定している 自分の足に合うサイズで締め付けがない クッション性が高く衝撃を吸収できる 通気性が良く蒸れにくい 足の負担を軽減するには競技に適したシューズ選びも重要で、競技に適していない靴を使うと負荷が大きくなり、アキレス腱断裂の原因になります。 あわせて、必要に応じてインソールを活用するのも有効です。 土踏まずを支えるインソールはクッション性を高め、アキレス腱への負荷を軽減します。 自分の足に合った靴とインソールを選び、足元から断裂予防に取り組みましょう。 運動後はアキレス腱ケアを徹底する 運動後のアキレス腱は、疲労や炎症が起こりやすくなっているため、以下の方法で必ずケアしましょう。 冷却(アイシング)やストレッチで、クールダウンする アキレス腱周囲の筋肉をマッサージし、血行を促進する 痛みが強いときは、湿布や消炎鎮痛薬(ロキソニン)を使用する 必要に応じて、マッサージや鍼灸の治療を受ける 運動後に丁寧なケアをすると、アキレス腱の状態が整い、断裂リスクが軽減されます。 アキレス腱が切れないためのストレッチ・トレーニング方法 以下ではアキレス腱の断裂を予防する、下腿三頭筋のストレッチとトレーニング方法を紹介します。 ストレッチ トレーニング アキレス腱の断裂を防ぐには、下腿三頭筋(かたいさんとうきん)のストレッチやトレーニングが欠かせません。 とくにアキレス腱が断裂しそうなスポーツをしている方や、アキレス腱に痛みがあり断裂が心配な方は、参考にしてください。 ストレッチ 下腿三頭筋はふくらはぎにある、アキレス腱とつながった筋肉です。 腓腹筋(ひふくきん)とヒラメ筋から構成され、足を地面から押し上げるために使われます。 下表は、腓腹筋とヒラメ筋それぞれのストレッチ方法です。 ストレッチ方法 詳細 腓腹筋のストレッチ 1.立った状態で左足を後ろに引く 2.右足の膝を曲げながら体重を前にかけていく 3.左足の膝は伸ばし、かかとを地面から離さないようにする 4.左足のふくらはぎが伸びているのを感じながら30秒キープ 5.右足も同様にストレッチ ヒラメ筋のストレッチ 1.しゃがんだ状態で左足を立てて片膝立ちになる 2.左足に体重をかけるように前に重心を移動 3.左足のかかとが地面から離れないようにする 4.左足のふくらはぎが伸びているのを感じながら30秒キープ 5.右足も同様にストレッチ これらの方法でアキレス腱にかかる負荷が和らぐため、意識してほぐしましょう。 トレーニング アキレス腱断裂の予防には、下腿三頭筋のトレーニングも欠かせません。 代表的なトレーニングは、以下の方法で行うカーフレイズです。 やり方 まっすぐ立った状態で、ゆっくりかかとの上げ下ろしをする ポイント ・膝を伸ばした状態と曲げた状態それぞれで行うと、腓腹筋とヒラメ筋を両方鍛えられる ・バランスが取りづらい場合は、椅子やテーブルを持って行う カーフレイズは、すき間時間でもできるトレーニングです。 筋肉を柔らかく保ちアキレス腱の断裂を防ぐために、日常生活の中に組み込んでいきましょう。 アキレス腱断裂を防ぐためにも、日頃から予防を心がけよう! アキレス腱断裂を防ぐためには、日頃からの運動習慣に加え、自分の足に合ったシューズ選びや運動後の適切なアフターケアが欠かせません。 ウォーキングやジョギングに加えて、本記事で紹介したストレッチ・トレーニングを日常に取り入れることで、アキレス腱への負担を軽減し、断裂のリスクを下げることができます。 さらに、当院(リペアセルクリニック)の公式LINEでは、アキレス腱断裂をはじめとするスポーツ外傷に対する再生医療の最新情報を発信しています。 再生医療の症例紹介や無料ガイドブックを配布しているので、スポーツをしていてアキレス腱断裂が心配な方や、一度断裂を経験して気になる症状がある方は、この機会にご確認ください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/ アキレス腱断裂の予防に関するよくある質問と回答 以下では、アキレス腱断裂の予防に関するよくある質問に回答しています。 アキレス腱が切れやすいスポーツはある? アキレス腱が切れる前兆はある? アキレス腱断裂のリスク理解や予防対策を深めるためにも、参考にしてください。 アキレス腱が切れやすいスポーツはある? 以下のようなスポーツは、アキレス腱が切れやすいとされています。 競技 理由 ・バレーボール ・バドミントン ・サッカー ・テニス ・体操 ・ジャンプから着地するときに、アキレス腱に負担がかかる ・ダッシュやストップ、切り返しの際に、アキレス腱を引っ張られる力が強くかかる ・つま先立ちから踏み込むときに力がかかる しかし、これらのスポーツ以外でも、アキレス腱を断裂する可能性があります。 スポーツによるアキレス腱断裂を防ぐために、準備運動をしっかり行い、事前に筋肉を温めておくことが大切です。 また、運動後はストレッチをして、筋肉や腱の疲れを残さないようにしましょう。 アキレス腱が切れる前兆はある? アキレス腱が切れる前兆として、以下の症状が挙げられます。 アキレス腱周辺の痛みや違和感 アキレス腱周辺の腫れや熱感 ふくらはぎや足のむくみ かかとを持ち上げる動作が困難 これらの症状が出たときは、無理に運動せず、アキレス腱を休めてください。 症状が出ているにもかかわらず運動するのは、アキレス腱断裂の原因です。 アキレス腱を休めても痛みが引かない、もしくは悪化する場合は、医療機関を受診しましょう。
2025.11.28 -
- 変形性膝関節症
- 靭帯損傷
- 半月板損傷
- ひざ関節
- 膝部、その他疾患
「膝の水を抜いた後に注意すべきことは?」 「水を抜くと癖になるのでは?」 膝に水がたまってしまい、処置を検討している方の中には、上記のような疑問や不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。 実際、処置後の過ごし方やケアを誤ると、炎症が再燃したり、稀に感染症を引き起こしたりする可能性もゼロではありません。 本記事では、膝の水を抜いた後に守るべき正しい注意点、考えられるリスクについて詳しく解説します。 膝にたまった水にお悩みの方は、症状改善のためにもぜひ本記事を参考にしてください。 また、膝に水がたまる根本原因を治療したい方は、再生医療も選択肢の一つです。 再生医療は、患者さまの細胞や血液を用いて自然治癒力を高めることで、損傷した組織の再生・修復を促す医療技術です。 「繰り返す膝の腫れや痛みを早く治したい」「再生医療について詳しく知りたい」という方は、当院リペアセルクリニックにご相談ください。 膝の水を抜いた後の注意点 膝の水を抜いた後は、処置当日の過ごし方と再発防止のための根本治療という2つの側面で注意すべき点があります。 処置後に守るべき主な注意点は、以下のとおりです。 処置直後は患部を安静にする 激しい運動や入浴は避ける 膝に水がたまる原因を治す必要がある 関節穿刺によって膝にたまった水を抜くことはできますが、水がたまる原因が解決したわけではありません。 以下では、それぞれの注意点について詳しく解説します。 処置直後は患部を安静にする 膝の水を抜く処置は、関節に針を刺して行うため、処置直後は注射した膝をできるだけ安静に保つことが優先されます。 処置直後に歩き回ったり、膝に負担をかけたりすると、関節内が刺激され、再び炎症が起きる可能性があります。 また、注射の針穴からの出血や感染のリスクもゼロではありません。 基本的に処置後24〜48時間の安静が推奨されますが、医師の指示に従い、帰宅後は無理をせず安静に過ごしましょう。 激しい運動や入浴は避ける 処置当日は、激しい運動や長時間の入浴(湯船につかること)は控えてください。 ランニングやスポーツ、重いものを持つ作業などは、膝関節に強い負担をかけ、再び炎症が起きる原因となります。 また、湯船につかる入浴は、血行が良くなることで炎症を悪化させたり、注射の針穴から細菌が侵入したりするリスクを高めます。 処置当日はシャワーで軽く済ませるなど、医師の指示に従って生活することが重要です。 膝に水がたまる原因を治す必要がある 膝の水は、抜いたら終わりではなく、「水がたまる根本原因の治療」を受けることが重要です。 膝に水がたまるのは、変形性膝関節症や半月板損傷などによって関節内に炎症が起きている「結果」に過ぎません。 水を抜くのは一時的に症状を和らげる対症療法のため、水がたまる原因が治ったわけではないことを理解しておきましょう。 また、「水を抜くと癖になる」と言われることがありますが、癖になるのではなく、根本原因の炎症が治まっていないために繰り返し水がたまってしまうのです。 ヒアルロン酸注射やリハビリ、生活習慣の見直しなど、医師と相談しながら根本原因の治療に取り組みましょう。 膝の水を抜いた後に考えられるリスク 膝の水を抜く処置(関節穿刺)は、医療機関で一般的に行われる安全性の高い手技ですが、針を刺す以上、リスクが全くゼロというわけではありません。 処置後に考えられる主なリスクとして、以下の点が挙げられます。 感染症のリスク 出血のリスク アレルギー反応のリスク 神経や靭帯損傷のリスク これらのリスクは頻繁に起こるものではありませんが、万が一の事態に備えて理解しておきましょう。 感染症のリスク 処置(関節穿刺)に伴うリスクの中でも、とくに注意すべきなのは細菌による感染症です。 頻度は非常に稀ですが、注射針を刺す際、皮膚の細菌が関節内に入り込むことで「化膿性関節炎」を引き起こす可能性があります。 医療機関では皮膚を厳重に消毒して行いますが、処置後に針穴を不潔にしたり、医師の指示(入浴禁止など)を守らなかったりするとリスクが高まる可能性があります。 処置後に、通常とは異なる激しい痛み、熱感、赤み、または発熱が見られた場合は、早期に医療機関を受診してください。 出血のリスク 膝の水を抜く際に針を刺すため、皮膚の下や関節内部で軽度の出血(内出血)が起こる可能性があります。 通常は数日で自然に吸収されますが、処置後に膝が異常に腫れあがったり、痛みが続いたりする場合は注意が必要です。 とくに、血液をサラサラにする薬(抗凝固薬や抗血小板薬)を服用している方は、出血のリスクが通常より高まります。 抗凝固薬や抗血小板薬を服用中の方は、処置を受ける前に必ず医師に申告してください。 アレルギー反応のリスク 処置に使用する薬剤に対してアレルギー反応が起きる可能性もゼロではありません。 具体的には、皮膚の消毒薬(ヨードなど)や、処置の痛みを和らげるための局所麻酔薬が原因となることがあります。 また、水を抜いた後に関節の炎症を抑えるためにステロイド剤やヒアルロン酸を注入した場合、それらの薬剤が体質に合わないことも考えられます。 過去に薬剤アレルギーの経験がある方は、必ず事前に医師に伝えてください。 神経や靭帯損傷のリスク 関節穿刺の際に、注射針が周囲の神経や血管、靭帯などを傷つけてしまうリスクも考えられます。 これは非常に稀なケースであり、医師は解剖学的な知識に基づいて安全な部位を選んで針を刺します。 しかし、万が一、処置後に膝や足先にしびれが残る、力が入らない、激しい痛みが続くといった異常を感じた場合は、すぐに医師に相談することが重要です。 膝に水がたまる原因として考えられる疾患 膝に水がたまるのは、膝関節の内部で何らかの異常が起き、炎症が発生しているサインです。 水を抜く処置は一時的に症状を楽にしますが、炎症の原因となる疾患を解決しない限り、水は再びたまってしまいます。 膝に水がたまる原因として考えられる疾患や症状について解説します。 変形性膝関節症 半月板や靭帯の損傷 その他に考えられる疾患 以下では、それぞれの疾患や症状について詳しく解説します。 変形性膝関節症 膝に水がたまる原因疾患として主に考えられるのは、変形性膝関節症です。 加齢や体重の増加、筋力の低下、過去の怪我などが要因となり、膝関節のクッションである軟骨がすり減ってしまう疾患です。 軟骨がすり減ると、その破片が関節を包む滑膜を刺激し、炎症を引き起こします。 この炎症反応の結果として、関節液が過剰に分泌され、膝に水がたまって腫れや痛みが生じます。 とくに中高年の方で、明らかな怪我のきっかけがないにもかかわらず膝が腫れる場合、この疾患が強く疑われます。 半月板や靭帯の損傷 スポーツや事故、転倒などによる外傷で半月板や靭帯など膝の組織を痛めることも、水がたまる大きな原因となります。 代表的なものとして、膝のクッションの役割を果たす「半月板」の損傷や、関節を安定させる「靭帯(前十字靭帯など)」の損傷が挙げられます。 これらの組織が損傷すると、関節内部に強い炎症が起こり、関節が不安定になります。 その結果、滑膜が刺激されて急激に関節液が分泌されることで膝に水がたまり、膝が腫れ上がります。 変形性膝関節症とは異なり、若い世代でもスポーツ活動中などに発生することが多いのが特徴です。 その他に考えられる疾患 変形性膝関節症や半月板などの損傷以外にも、さまざまな疾患が膝の炎症と水腫(水がたまること)を引き起こす可能性があります。 代表的なものには、以下のような疾患があります。 疾患名 概要 関節リウマチ 免疫の異常により、自身の関節を攻撃して炎症を起こす自己免疫疾患の一つ 痛風・偽痛風 尿酸やピロリン酸カルシウムといった結晶が関節内にたまり、激しい炎症(発作)を引き起こす 感染症(化膿性関節炎) 細菌が関節内に侵入して炎症を起こすもので、緊急の治療が必要 これらの疾患は原因が全く異なるため、治療法も変わってきます。 水がたまる原因を正確に突き止めるためにも、医療機関による適切な診断が不可欠です。 膝の水を抜いた後の注意点についてよくある質問 膝の水を抜いた後の安静期間や同時に行われることの多いヒアルロン酸注射の効果について、疑問を持つ方は少なくありません。 本章では、膝の水を抜いた後の注意点についてよくある質問を紹介します。 膝の水を抜いた後の安静期間はどのくらい? 膝の水を抜いた後にヒアルロン酸を注射するとどうなる? 以下では、それぞれの質問に対して詳しく回答していきます。 膝の水を抜いた後の安静期間はどのくらい? 膝の水を抜いた後の安静期間は、一般的に処置直後から24〜48時間の安静が推奨されます。 関節穿刺(水を抜く処置)は関節に針を刺すため、処置直後に激しい運動をしたり、湯船につかって体を温めすぎたりすることは避けましょう。 これらは炎症を再燃させたり、針穴から細菌が感染したりするリスクを高める可能性があります。 医師から特別な指示がない限り、処置当日はシャワー程度で済ませ、長距離の歩行やスポーツは控えましょう。 翌日以降の活動については、膝の状態や膝に水がたまる原因によって異なるため、必ず医師の指示に従ってください。 膝の水を抜いた後にヒアルロン酸を注射するとどうなる? ヒアルロン酸を注射することで、関節内の炎症抑制や膝の動きを滑らかにする効果が期待できます。 膝にたまる炎症性の水を抜いた後に、正常な関節液に近い性質を持つヒアルロン酸を注入することは、標準的な治療法の一つです。 ヒアルロン酸には、関節の「潤滑油」としての役割を果たし、動きをスムーズにする効果があります。 関節の潤滑性を高めることで軟骨への負担を和らげ、炎症を抑える働きも期待できます。 膝に水がたまる原因を治療したい方は再生医療をご検討ください 本記事では、膝の水を抜いた後の注意点や、水がたまる原因について解説しました。 重要なのは、水を抜く処置(関節穿刺)は、あくまで腫れや痛みを和らげる一時的な対症療法であるということです。 膝にたまった水を抜いただけでは、水がたまる原因となっている疾患や症状が解決したわけではありません。 そのため、膝に水がたまるのを繰り返さないためには、根本原因の治療が不可欠です。 膝に水がたまる根本原因の治療を目指す場合、「再生医療」をご検討ください。 再生医療は、患者さまの細胞や血液を用いて自然治癒力を高めることで、損傷した組織の再生・修復を促す医療技術です。 繰り返す膝の腫れや痛みにお悩みで、根本的な治療を検討したい方は、当院リペアセルクリニックにご相談ください。 >当院の再生医療による膝関節の症例はこちら
2025.10.31 -
- 変形性膝関節症
- 靭帯損傷
- 膝の慢性障害
- 半月板損傷
- 膝部、その他疾患
- ひざ関節
「膝が腫れる原因は何?」 「膝が腫れたらどうすればいい?」 膝の腫れや痛みがあると、歩行や日常生活にも支障が出てしまうため、上記のように原因や対処法について不安になる方も多いでしょう。 結論、膝が腫れる主な原因は、関節内部で起きている「炎症」です。 この炎症によって関節液が過剰に分泌され、いわゆる「水がたまる」状態になることで腫れが発生します。 本記事では、膝が腫れる原因として考えられる疾患や症状、膝の腫れに対する対処法について詳しく解説します。 ご自身の症状と照らし合わせ、適切な対応を知るためにお役立てください。 また、長引く膝の腫れや痛みを今すぐ解消したい方は、再生医療も選択肢の一つです。 再生医療は、患者さま自身の細胞や血液を用いて自然治癒力を高めることで、炎症抑制や損傷した組織の再生・修復を促す医療技術です。 「長引く膝の腫れを早く治したい」「再生医療について詳しく知りたい」という方は、当院リペアセルクリニックにご相談ください。 膝が腫れる原因は?考えられる疾患や症状 膝が腫れる原因は、加齢に伴う体の変化から、スポーツや事故による外傷、あるいは膝の疾患まで多岐にわたります。 膝の腫れを引き起こす代表的な疾患や症状は、以下のとおりです。 変形性膝関節症 半月板損傷 関節リウマチ 痛風・偽痛風 打撲などの外傷 感染症(化膿性関節炎) その他に考えられる疾患 多くの場合、膝関節の内部で炎症が起き、関節液が過剰に分泌される「水がたまる」状態になることで腫れが生じます。 放置すると症状が悪化したり、歩行に支障をきたしたりする可能性もあるため、原因を正しく理解することが重要です。 以下では、それぞれの疾患や症状について詳しく解説します。 変形性膝関節症 変形性膝関節症は、加齢や体重の増加、筋力の低下などが原因で膝の軟骨がすり減り、関節に炎症が起きる疾患です。 とくに中高年の方に多く見られ、膝の腫れや痛みの代表的な原因の一つとして知られています。 【主な症状】 立ち上がりや歩き始めなど、動き出すときの痛み 階段の昇り降りでの痛み 炎症による膝の腫れ など この疾患は進行性のため、放置すると軟骨のすり減りが進み、歩行困難に至るケースもあります。 痛みが続く、腫れが引かない場合は、早めに医療機関を受診し、進行を遅らせる治療を開始することが重要です。 半月板損傷 半月板損傷は、スポーツや事故などで膝に強い衝撃やひねりが加わることで、クッションの役割を果たす半月板が傷ついたり、断裂したりする状態を指します。 若い世代だけでなく、加齢によって半月板がもろくなり、軽い衝撃で損傷することもあります。 【主な症状】 膝の痛みや腫れ 膝が引っかかる感覚 膝を伸ばしきれない 膝が動かなくなるロッキング症状 など 損傷した半月板は適切な治療を受けないと自然治癒が難しく、そのまま放置すると変形性膝関節症を発症するおそれもあります。 膝が動かなくなるロッキング症状や強い痛み、引っかかり感が続く場合は、早期に医療機関で検査を受けましょう。 関節リウマチ 関節リウマチは、免疫システムの異常により、自身の関節を攻撃してしまう自己免疫疾患の一種です。 この疾患は膝だけでなく、手や足の指、手首など、体のさまざまな関節で炎症を引き起こします。 【主な症状】 熱感を伴う膝の腫れ 朝起きたときに関節がこわばる 発熱や倦怠感などの全身症状 関節の変形 など 関節リウマチによる膝の腫れは、熱感を伴うことが多く、朝起きたときに関節がこわばって動かしにくい「朝のこわばり」が特徴的な症状です。 進行すると関節の変形をきたす可能性があり、発熱や倦怠感といった全身症状が現れる場合もあります。 痛風・偽痛風 痛風や偽痛風は、関節内に特定の結晶がたまることで、突然激しい炎症を引き起こす疾患です。 痛風は尿酸の結晶が、偽痛風はピロリン酸カルシウムの結晶が原因となります。 【主な症状】 突然の激しい痛み 赤みと熱感を伴う膝の腫れ 発作時の歩行が困難になるほどの強い痛み など 激痛発作は自然に治まることもありますが、適切な治療を受けないと腎障害などの合併症を引き起こすリスクがあります。 経験したことのない激痛が膝を襲った際は、迷わずに医療機関を受診しましょう。 打撲などの外傷 転倒やスポーツ中の接触プレーなどで膝を強くぶつけることによる打撲などの外傷でも、腫れや痛みが生じます。 打撲の場合、関節内部の組織が損傷し、内出血を起こすことで膝が腫れてきます。 【主な症状】 内出血による膝の腫れ 圧痛(押すと痛む) 強い腫れや痛みが続き、膝が不安定に感じる など 多くは時間とともに回復しますが、強い衝撃を受けた場合は注意が必要です。靭帯損傷や骨折といった、より深刻な怪我を併発している可能性も考えられます。 強い腫れや痛みが続く、膝が不安定に感じるなどの症状があれば、速やかに医療機関を受診しましょう。 感染症(化膿性関節炎) 細菌感染によって化膿性の炎症を起こす「化膿性関節炎」は、緊急の対応が必要な危険な状態です。 傷口から細菌が侵入したり、体の他の部位の感染が血液を介して関節に及んだりすることが原因となります。 【主な症状】 激しい痛みと腫れ、強い熱感 高熱や悪寒などの全身症状 など 膝の激しい痛みと腫れ、熱感に加えて、高熱や悪寒といった全身の症状を伴うことが特徴です。 治療が遅れると短時間で関節が破壊され、重い後遺症が出る危険があります。 膝の腫れだけでなく、激痛と高熱、悪寒が同時にある場合は、すぐに救急外来を受診しましょう。 その他に考えられる疾患 これまでに挙げた疾患以外にも、膝の腫れを引き起こす原因は複数存在します。 膝が腫れたときに考えられるその他の疾患は、以下のとおりです。 オスグッド・シュラッター病:成長期の子供に見られる膝の痛みと腫れ ベーカー嚢腫:膝の裏に液体がたまってこぶができる 離断性骨軟骨炎:関節の軟骨が剥がれ落ちる 上記には疾患ごとにさまざまな原因が考えられ、それぞれ治療法が大きく異なります。 膝の腫れや痛みが続く場合は、自己判断せずに医療機関による正確な診断を受けることが何よりも大切です。 膝が腫れたときに実施すべき対処法 膝が腫れた場合、まずは慌てずに応急処置を行い、できるだけ早く専門医の診断を仰ぐことが重要です。 膝が腫れたときに実施すべき基本的な対処法は、以下の3つです。 安静を保つ 患部周辺をアイシングする 早期に医療機関を受診する 炎症を悪化させないための初期対応が、その後の回復に大きく影響するため、適切な応急処置について理解を深めましょう。 以下では、応急処置の基本である「RICE処置」について詳しく解説しているので、併せて参考にしてください。 安静を保つ 膝に腫れや痛みがある場合、まずは無理に動かさずに安静を保つことが重要です。 痛みや腫れは、膝の内部で炎症が起きているサインです。 無理に動いたり、スポーツを続けたりすると炎症がさらに悪化し、症状が長引く原因となります。 できるだけ膝に体重をかけないようにし、膝を深く曲げる動作や階段の昇り降り、長距離の歩行は避けましょう。 患部周辺をアイシングする 膝が熱っぽく腫れている場合、患部をアイシング(冷却)することで、炎症と痛みを和らげる効果が期待できます。 アイシングは、血管を収縮させて炎症物質の広がりを抑え、腫れや内出血を軽減させるための応急処置です。 氷嚢(アイスバッグ)やビニール袋に入れた氷をタオルで包み、1回15分~20分を目安に患部に当ててください。 ただし、冷やしすぎると凍傷のリスクがあるため、感覚がなくなるまで冷やし続けないよう注意しましょう。 早期に医療機関を受診する 応急処置はあくまで一時的なものであり、重要なのは早期に医療機関を受診することです。 前述のとおり、膝が腫れた場合「外傷」「加齢」「疾患」などさまざまな原因が考えられるため、自己判断は危険です。 とくに激しい痛みや高熱を伴う場合、または転倒などの明らかな原因がないのに腫れている場合は、速やかな受診が求められます。 医療機関による正確な診断を受け、原因に応じた適切な治療を開始しましょう。 膝が腫れる原因についてよくある質問 膝の腫れに関して、多くの方が抱く「水がたまる」こととの関係や、治療期間に関する疑問にお答えします。 膝が腫れるのは水がたまるのが原因? 膝の腫れは何日で治る? 以下では、これらのよくある質問について詳しく解説します。 膝が腫れるのは水がたまるのが原因? 多くの場合、膝が腫れるのは「水がたまる」状態(関節水腫)が直接的な原因です。 ただし、水がたまること自体が問題なのではなく、何らかの異常が膝関節に起きている「結果」として水がたまっています。 膝関節は「関節液」という液体で満たされており、軟骨に栄養を与えたり、関節の動きを滑らかにしたりする役割を担っています。 しかし、変形性膝関節症や半月板損傷、関節リウマチなどで関節内に炎症が起きると、関節液が過剰に分泌されてしまいます。 この過剰にたまった関節液が「膝にたまる水」の正体であり、膝の腫れや圧迫感、痛みを引き起こします。 膝の腫れは何日で治る? 膝の腫れが治るまでの期間は、その原因によって大きく異なるため一概には言えません。 例えば、軽い打撲による一時的な炎症であれば、数日間のアイシングや安静で腫れが引くこともあります。 しかし、変形性膝関節症や半月板損傷、関節リウマチなどの疾患が原因の場合、疾患の治療を行わなければ、腫れが引かなかったり、一度引いても再発したりすることが多いです。 さらには感染症(化膿性関節炎)が原因の場合は、緊急の治療が必要となります。 腫れが長引く、または悪化する場合は、自己判断せずに必ず医療機関を受診してください。 膝が腫れる「炎症」には再生医療も選択肢の一つ 膝が腫れる原因はさまざまですが、その多くは関節内部で起きている「炎症」が根本的な原因です。 本記事で解説したとおり、変形性膝関節症や半月板損傷、関節リウマチ、外傷など、多くの疾患や怪我が膝関節に炎症を引き起こします。 その結果、関節液が過剰に分泌され、「水がたまる」ことで膝が腫れてしまいます。 基本的な治療は安静やアイシング、湿布、ヒアルロン酸注射などですが、これらで改善が見られない持続的な炎症に対しては、再生医療も選択肢の一つです。 再生医療は、患者さま自身の細胞や血液を活用し、炎症そのものを抑え、痛みを軽減させることを目指す治療法です。 「長引く膝の腫れを早く治したい」「再生医療について詳しく知りたい」という方は、当院リペアセルクリニックにご相談ください。 >当院の再生医療による膝関節の症例はこちら
2025.10.31 -
- 靭帯損傷
- ひざ関節
外側側副靭帯損傷とは、膝の外側にある靭帯が傷つくケガで、スポーツや転倒などで発症します。 放置すると膝の不安定感が続き、日常生活に支障をきたすことがあります。 膝の外側が痛む、腫れる、不安定な感じがするなどの症状で困っている方も多いのではないでしょうか。 この記事では、外側側副靭帯損傷の症状や原因、セルフチェック方法について詳しく解説します。 膝の痛みや不安定感で悩まれている方は、ぜひ最後まで読んで適切な対処法を見つけましょう。 また、現在リペアセルクリニックでは靭帯損傷に対する治療として注目されている再生医療に関する情報を公式LINEで発信しております。 早期回復を目指したい方や手術を避けたい方は、ぜひ公式LINEをご登録いただき、再生医療についてご確認ください。 外側側副靭帯損傷とは 外側側副靭帯損傷とは、膝の外側にある靭帯が伸びたり切れたりして、膝関節が不安定になるケガです。 ここでは、外側側副靭帯損傷について以下の内容を解説します。 外側側副靭帯損傷の症状 外側側副靭帯損傷の主な原因 外側側副靭帯損傷の検査・診断方法 これらの正しい知識を身につけて、適切な治療を選択しましょう。 外側側副靭帯損傷の症状 外側側副靭帯損傷では、膝の外側に特徴的な症状が現れます。 主な症状は以下の通りです。 膝の外側の痛み 膝の外側の腫れ 膝の不安定感 膝から下のしびれや感覚の異常 これらの症状が複数当てはまる場合は、外側側副靭帯損傷の可能性があります。 とくに膝下のしびれを伴う場合は、腓骨神経損傷を合併している可能性があるため、早期発見と早期治療が重要です 膝の不安定感も日常生活やスポーツに大きな支障をきたすため、痛みだけでなく違和感があれば医療機関を受診しましょう。 外側側副靭帯損傷の主な原因 外側側副靭帯損傷は、膝の外側に強い力が加わることで発症します。 主な原因は以下の通りです。 スポーツでの接触 転倒や事故 急激な方向転換 膝の過度な内反 外側側副靭帯損傷は、他の膝の靭帯損傷と比べて発生頻度は低いとされています。 靭帯や半月板などの他の組織も同時に損傷するケースや、腓骨神経損傷によってしびれなどの症状が起こることもあります。 外側側副靭帯損傷の検査・診断方法 外側側副靭帯損傷の診断には、医師による徒手検査と画像検査が行われます。 これらの検査を組み合わせることで、損傷の重症度を正確に判断し、適切な治療方針を決定できます。 外側側副靭帯損傷かどうかセルフチェックする方法 ご自身の症状が外側側副靭帯損傷に該当するか、以下のポイントを確認してみましょう。 膝の外側に痛みがある 膝の外側に腫れが見られる あぐらをかくような動作で膝が不安定に感じる スポーツなどでの素早い方向転換時に膝がグラつく 膝から下にしびれや感覚の異常がある 膝の外側を押すと強い痛みがある これらの項目に複数当てはまる場合は、外側側副靭帯損傷の可能性があります。 とくに痛みや腫れ、不安定感が強い場合は、早めに整形外科を受診することをおすすめします。 ただし、上記のセルフチェックはあくまで目安であり、正確な診断には医療機関での専門的な検査が必要です。 症状が軽い場合でも、放置すると症状が悪化したり慢性化したりする可能性があるため、症状がある方は医療機関を受診しましょう。 外側側副靭帯損傷の主な治療法 外側側副靭帯損傷の主な治療法は、以下のとおりです。 保存療法 手術療法 損傷の程度や患者さまの活動レベルに合わせて、適切な治療法が選択されます。 保存療法 軽度から中等度の靭帯損傷では多くの場合、保存療法が第一選択となります。 保存療法は、手術を行わずに損傷した靭帯の改善、症状の緩和を目指す治療法です。 治療の初期段階では、安静にして患部を冷やし、圧迫して腫れを抑え、心臓より高い位置に足を上げます。 痛みや腫れが落ち着いたら、膝の装具やサポーターを使用し、徐々にリハビリを開始します。 リハビリは膝周りの筋力を強化し、膝の安定性を高めることを目的として行われます。 保存療法での回復期間は、損傷の程度によって異なりますが、通常6週間から3カ月程度とされています。 手術療法 手術療法は、靭帯が完全に断裂している場合や、保存療法で改善が見られない場合に検討されます。 損傷した靭帯を修復したり、必要に応じて別の組織を使って再建したりする手術が行われます。 手術後は装具を着用して膝を保護し、段階的にリハビリを進めます。 手術後のリハビリ期間は通常3〜6カ月程度で、スポーツへの完全復帰にはさらに時間がかかることがあります。 外側側副靭帯損傷の治療に注目されている再生医療 近年、外側側副靭帯損傷の治療において再生医療が注目を集めています。 従来の治療法とは異なるアプローチを行う再生医療について、以下の2つを紹介します。 再生医療とは リペアセルクリニックの再生医療 新しい治療選択肢として、再生医療についての理解を深めましょう。 再生医療とは 再生医療とは、人間が持っている自然治癒力を高めることで、損傷した組織の再生・修復を促す医療技術です。 膝の靭帯損傷に対する再生医療では、患者さま自身の幹細胞を採取・培養し、損傷部位に投与します。 再生医療は手術のように大きく切開する必要がないため、身体への負担が少ない治療法です。 また、自分自身の細胞や血液を使用するため、拒絶反応やアレルギーなどのリスクが低いのも特徴です。 リペアセルクリニックの再生医療 当院「リペアセルクリニック」では、外側側副靭帯損傷に対する再生医療を提供しています。 採取した幹細胞を冷凍せずに新鮮な状態で培養できる独自の培養技術を持っている点が特徴の一つです。 幹細胞を培養した際に冷凍保存すると、治療に使うときの解凍によって活動力が低下する可能性があります。 当院では、幹細胞を冷凍せず新鮮な状態で培養し、高い活動力を持ったまま患部に投与するため、高い治療効果が期待できます。 治療後は定期的なフォローアップを行い、回復状況を確認しながら適切なリハビリを進めていきます。 具体的な治療の流れや症例について詳しく知りたい方は、当院リペアセルクリニックにお問い合わせください。 >当院の再生医療による膝関節の症例はこちら 外側側副靭帯損傷に関するよくある質問 外側側副靭帯損傷について、よくある質問を紹介します。 外側側副靭帯の痛みの原因は? 外側側副靭帯はどれくらいで治る? 外側側副靭帯損傷への理解を深めて、治療に臨みましょう。 外側側副靭帯の痛みの原因は? 外側側副靭帯の痛みの主な原因は、スポーツや事故などによる靭帯の損傷です。 膝の内側から外側へ強い力が加わると、外側側副靭帯に過度な負担がかかります。 損傷の程度によって痛みの強さも異なり、重度の場合は歩行困難になることもあります。 外側側副靭帯はどれくらいで治る? 外側側副靭帯の回復期間は、損傷の程度によって大きく異なります。 軽度の損傷では、2週間から4週間ほどで日常生活に支障がない程度まで回復します。 中等度の損傷では、6週間から8週間程度の治療とリハビリが必要です。 重度の損傷や完全断裂の場合は、保存療法で3カ月以上、手術を行った場合は6カ月程度の回復期間が必要となります。 ただし、これらはあくまで目安です。 回復速度は年齢、損傷の程度、リハビリへの取り組み方、全身の健康状態などによって個人差があります。 外側側副靭帯損傷を早く治したい方は再生医療をご検討ください 外側側副靭帯損傷は、膝の外側にある靭帯が傷つくケガで、痛みや腫れ、不安定感などの症状が現れます。 スポーツでの接触や転倒などが主な原因で、損傷の程度に応じて保存療法や手術療法が選択されます。 セルフチェックで該当する症状がある場合は、早めに整形外科を受診して正確な診断を受けることが大切です。 適切な治療とリハビリを行えば、多くの場合で良好な回復が見込めます。 早期回復を目指したい方や手術を避けたい方には、再生医療という治療法もあります。 再生医療とは、人間が持っている自然治癒力を高めることで、損傷した組織の再生・修復を促す新しい治療法です。 外側側副靭帯損傷を早く治したい方は、当院「リペアセルクリニック」へご相談ください。
2025.10.31 -
- 靭帯損傷
- ひざ関節
腸脛靭帯炎(ランナー膝)とは、ランニングや繰り返しの運動により膝の外側に痛みが生じる症状で、ランニング愛好家に多く見られる怪我の一つです。 痛みを放置して無理を続けると、歩行時や日常生活でも痛みが出るようになり、運動を続けられなくなってしまう可能性があります。 この記事では、腸脛靭帯炎の症状を和らげる効果的なストレッチ方法と、症状改善のための対処法を詳しく解説します。 腸脛靭帯炎でお悩みの方は、ぜひ最後まで読んで適切な対処法を見つけましょう。 また、現在リペアセルクリニックでは手術なしで根本的な改善が期待できる再生医療に関する情報をLINEで発信しております。 膝の痛みに関する改善症例も紹介しているため、合わせてご覧ください。 腸脛靭帯炎(ランナー膝)とは|基礎知識をチェック 腸脛靭帯炎は、別名「ランナー膝」と呼ばれるほど、ランニング愛好家に多く見られる怪我です。 適切な対処のためには、以下の症状や原因を正しく理解することが大切です。 腸脛靭帯炎の症状 腸脛靭帯炎の原因 腸脛靭帯炎の診断方法 これらの正しい知識を身につけて、ご自身の症状を確認してみましょう。 腸脛靭帯炎の症状 腸脛靭帯炎の初期症状は、運動後に膝の外側に生じる痛みです。 痛みは安静にすれば徐々に収まりますが、炎症がひどい場合や無理に運動を続けた場合、歩いたり膝を曲げ伸ばししただけでも痛みが出ることがあります。 久しぶりにランニングやジョギング、ウォーキングを行うときによくみられる症状です。 腸脛靭帯炎の原因 腸脛靭帯炎は、膝の外側にある腸脛靭帯が太ももの骨と擦れることで炎症を起こします。 発症の主な原因は、ランニングやサイクリングなどの反復的な運動、もしくは運動に対する筋力不足です。 ただし以下の要因でも発症する可能性があります。 O脚、扁平足などのアライメント異常 股関節周囲の筋力や柔軟性の低下 腸脛靭帯炎はランナーの方に多い疾患ですが、自転車、バスケットボール、階段の昇降など、膝の屈伸を繰り返す動作を行う方にも発症します。 腸脛靭帯炎の診断方法 腸脛靭帯炎は、問診や触診である程度診断できますが、炎症の状態や他の疾患と見分けるために、レントゲンやMRI、エコー検査を行うこともあります。 また、腸脛靭帯炎かどうかチェックする方法として「グラスピングテスト」があるので、ぜひお試しください。 ただし、痛みの原因が半月板損傷など他の疾患の可能性もあるため、自己判断せずに医療機関を受診しましょう。 腸脛靭帯炎に有効なストレッチ・ほぐし方4選 腸脛靭帯炎の痛みが落ち着いたら、徐々にストレッチを開始します。 ここでは、腸脛靭帯と関連する筋肉をほぐす効果的なストレッチとして以下の4つをご紹介します。 フォワードフォールド・ストレッチ(前屈) ラテラルストレッチ 4の字ストレッチ タオルやヨガストラップを活用したストレッチ 各ストレッチは無理をせず、痛くなりすぎない範囲で行いましょう。 ①フォワードフォールド・ストレッチ(前屈) 太ももの外側から膝の外側まで、脚の外側全体を伸ばすストレッチです。 直立した状態から、左足を右足の後ろに引いて交差させる 腰を曲げて手を床につき、左わき腹をよく伸ばす その体勢を2〜3秒キープしたら、元の姿勢に戻る 左右それぞれ10〜15回ずつ繰り返す 運動後に行う場合は、膝から股関節まで脚の外側全体が伸びるように意識しながら、手を下に伸ばした状態で30秒ほどキープしましょう。 ②ラテラルストレッチ 太ももの上部から股関節にかけての腸脛靭帯を伸ばすストレッチです。 壁または椅子に片手をつき、身体を安定させる 壁側の足を後方に引いて、反対の足と交差させる その状態で壁に対して腰を近づけ、壁側の腰の部分を伸ばす 再び元の姿勢に戻り、同じ動作を繰り返す 壁や椅子でしっかり身体を支えながら、股関節周辺を伸ばしてください。 ③4の字ストレッチ 太ももの上部から股関節にかけての張りを和らげる、仰向けの姿勢で行うストレッチです。 腰幅より少し両足を開き、仰向けに寝て、両膝を立てる 右足首を左膝の上に乗せ、「4の字」の形を作る 上げた足の力でもう片足の膝を床に向けて押し下げていく 元の姿勢へと戻る 身体が傾かないよう逆側の手で床を支えながら、じっくりと伸ばしましょう。 ④タオルやヨガストラップを活用したストレッチ タオルまたはヨガ用ストラップを使って行うストレッチは、足を伸ばし切った状態で腸脛靭帯に効果的にストレッチをかけられます。 タオルを使用する場合は、ねじって紐状にして使いましょう。 床に座った体勢で、タオルまたはヨガストラップを片足に巻く そのまま仰向けになり、タオルを巻いた方の足を天井に向け、できるだけまっすぐに伸ばす もう片方の足のかかとが、しっかりと床についていることを確認する 突き上げた足を身体の反対側に向けて伸ばす 身体が傾かないように、伸ばした足とは逆の手で床をしっかり支えましょう。 日常的にランニングをしている方は、ぜひ取り入れてみてください。 腸脛靭帯炎の症状に対してストレッチ以外にできる対処法 腸脛靭帯炎の症状を改善するためには、ストレッチだけでなくさまざまな対処法を組み合わせることが効果的です。 ここでは、以下の日常生活で実践できる3つの対処法をご紹介します。 マッサージなどのセルフケア テーピングやサポーターの活用 シューズの見直し これらの対処法を適切に組み合わせることで、症状の改善と再発予防につながります。 マッサージなどのセルフケア 腸脛靭帯炎の症状を緩和するためには、大腿筋膜張筋や腸脛靭帯自体のマッサージが有効です。 大腿筋膜張筋のセルフマッサージを以下の手順で実施しましょう。 座った状態で、太ももの外側上部(股関節の横)を探す 親指または手のひらで、円を描くように優しくマッサージする 硬い部分や圧痛点があれば、30秒程度軽く圧迫する ただし、発症直後の急性期に自己判断でマッサージをすると逆効果になることもあるため、安静が優先されます。 患部をアイシング、または湿布を貼って、患部に負担をかけないように安静に保ちましょう。 テーピングやサポーターの活用 テーピングやサポーターを活用することで、膝への負担を軽減し、症状の悪化を防げます。 テーピングやサポーターは、腸脛靭帯にかかる摩擦を減らし、膝の安定性を高める効果が期待できます。 テーピングが難しい場合は、手軽に装着できるサポーターがおすすめです。 ご自身の症状や活動レベルに合わせて、適切なものを選びましょう。 シューズの見直し シューズが足に合っていない場合、膝への負担が増加し、腸脛靭帯炎を引き起こす原因となります。 以下のポイントを確認して、シューズの見直しを検討しましょう。 チェック項目 確認ポイント サイズ つま先に適度な余裕があり、かかとがしっかり固定されているか クッション性 衝撃を十分に吸収できる適切なクッション性があるか 摩耗状態 靴底がすり減っていたり、変形していないか 足の形状 扁平足やO脚など、ご自身の足の特徴に合っているか シューズの見直しは、腸脛靭帯炎の予防と改善に大きく役立ちます。 腸脛靭帯炎がストレッチで改善しないときは再生医療をご検討ください 腸脛靭帯炎は、適切なストレッチやセルフケアにより症状の緩和を目指せます。 しかし、長期間に渡って症状が続く場合や、保存療法で十分な効果が得られない場合は、他の治療法を検討する必要があります。 ストレッチや保存療法を続けても症状が改善しない場合には、再生医療による治療も選択肢の一つです。 再生医療は患者さまの細胞や血液を用いて、損傷した組織の修復・再生を促す医療技術です。 症状が長引いている方や、より積極的な治療を希望される方は、再生医療を専門とする当院「リペアセルクリニック」にご相談ください。
2025.10.31 -
- 靭帯損傷
- 足底腱膜炎
- 再生治療
後十字靭帯損傷は、前十字靭帯損傷と比べて痛みが軽度で済むことが多く、「これくらいなら大丈夫」と軽視してしまいがちな怪我です。 しかし、この油断こそが、リハビリにおける最大の落とし穴となります。 特に、靭帯に強い負担をかける禁忌動作を破ってしまうと、回復が大幅に遅れたり、関節の不安定性が残ってしまう危険性があります。 「早く治したいのに、なぜか膝の調子が悪い…」と感じる方は、知らず知らずのうちに禁忌動作をしているかもしれません。 この記事では、後十字靭帯損傷のリハビリにおける「やってはいけない禁忌動作」とその理由を時期別に詳しく解説します。 さらに、安全に回復を進めるための具体的なステップも解説しているので、ぜひ参考にしてください。 後十字靭帯損傷リハビリの禁忌動作一覧 後十字靭帯損傷後のリハビリにおける禁止動作を、時期別に解説していきます。 初期(0〜4週)固定・保護期に避けるべきこと 中期(4〜12週)可動域拡大期の注意点 後期(3〜6か月)筋力回復期に気をつけたいこと 具体的な内容と、再生医療による新たな回復アプローチについて紹介するので、ぜひ参考にしてください。 初期(0〜4週)固定・保護期に避けるべきこと この時期は、損傷した後十字靭帯の治癒と保護を最優先とし、安静を保つことが求められます。 特に、以下の動作は靭帯に大きな負担をかけるため厳禁です。 ハムストリングス(太もも裏)の単独収縮 膝の過伸展(反りすぎ) 深い屈曲(しゃがみ込み、正座など) 装具を外しての歩行・荷重 特に避けるべきは、膝関節の過度なストレスにつながる動作です。 具体的な禁忌動作として、ハムストリングス(太ももの裏の筋肉)を単独で強く収縮させる運動があります。 これは、ハムストリングスが脛骨を後方に引き、後十字靭帯に直接的な張力をかけるためです。 また、膝の過伸展(反りすぎ)や、深い屈曲(しゃがみ込みや正座など)も、靭帯への負担が大きいため厳禁です。 医師の指示する装具を外しての歩行や荷重も、靭帯の安定性を損ない治癒を妨げるため行ってはいけません。 再損傷を防ぐため、装具を正しく装着し、部分的な荷重に留める必要があります。 中期(4〜12週)可動域拡大期の注意点 徐々に関節の可動域を拡大していく期間ですが、後十字靭帯への負担を考慮し、段階的なリハビリが必要です。 特に以下の動作は禁止、または注意が必要です。 強いハムストリングス運動 後方荷重動作 無理なストレッチや過屈曲 強いハムストリングスの収縮を伴う運動(レッグカールなど)は、後十字靭帯に強いストレスをかけるため、禁止です。 また、階段下りや坂道歩行など、脛骨が後方にずれる力(後方荷重)がかかる動作も避けましょう。 リハビリの進行に合わせて可動域を広げる際も、無理なストレッチはせず、痛みのない範囲で慎重に行う必要があります。 自転車漕ぎをする場合も、サドルの設定に注意し、膝の過度な屈曲を避けることが重要です。 後期(3〜6か月)筋力回復期に気をつけたいこと 筋力回復とスポーツ復帰に向けた準備期間ですが、後十字靭帯の強度はまだ完全ではありません。 以下の点に、細心の注意を払いましょう。 高負荷・衝撃動作の制限 異常のサインを見逃さない 「痛みがない=完治」ではない ジョギング、ジャンプ、急な方向転換といった、膝に高い衝撃やねじれを生じさせる動作は、必ず医師や理学療法士の許可が出てから段階的に行いましょう。 もしリハビリ中に膝の腫れや不安定感を感じた場合は、すぐにその動作を中止し、専門家に相談してください。 最も重要なのは、「痛みがないこと=完治」ではないという認識を持つことです。 見た目では治っていても、靭帯の強度や関節の安定性はまだ完全ではない可能性が高いです。 指定されたプログラムを最後までやり遂げることが、再損傷の予防と完全な社会復帰への鍵となります。 後十字靭帯損傷とは?見落とされがちなリハビリの落とし穴 後十字靭帯は、膝関節の中心にあり、脛骨(すねの骨)が後方にずれるのを防ぐ主要なストッパーの役割を担っています。 後十字靭帯の損傷は、スポーツ中の衝突や、膝を曲げた状態で強く地面にぶつける事故などで発生します。 前十字靭帯損傷と比べて初期の症状が軽いことが多く、見落とされがちです。 リハビリにおいて「禁忌動作」が特に重要となるのは、ハムストリングスの強い収縮や後方への荷重などが加わると、容易に再損傷したり、関節の不安定性が残存したりするためです。 この不安定感が、将来的な変形性膝関節症につながる落とし穴となります。 そのため医師の指示に基づき、後十字靭帯に負担をかけない動作を厳守し、段階的に機能回復を目指すことが不可欠です。 時期別リハビリの進め方と安全なステップ 時期別のリハビリの進め方と安全なステップは、以下の通りです。 0〜4週:安静・四頭筋の軽い運動 4〜8週:可動域の改善とバランス練習 8〜12週:筋力強化と歩行の安定化 リハビリの各段階における具体的な注意点と安全な進め方を詳しく解説します。 0〜4週:安静・四頭筋の軽い運動 リハビリ初期の目標は、患部の保護と腫れの軽減、そして膝関節を支える大腿四頭筋の機能維持です。 この時期の最適な運動は、以下の通りです。 安静と固定 大腿四頭筋の軽い収縮運動 歩行練習 医師の指示する装具を正しく装着して、日常生活における膝関節の安定化を図ります。 運動としては、膝を完全に伸ばした状態での大腿四頭筋の軽い収縮を積極的に行い、筋力低下を防ぎます。 歩行は理学療法士の指導のもと、部分荷重から開始します。 特に荷重制限を厳守し、杖や松葉杖を使用して後十字靭帯への負担を徹底的に避けることが、再損傷を予防し、その後の治癒過程をスムーズにするための鍵となります。 4〜8週:可動域の改善とバランス練習 この時期は、関節の拘縮を防ぎ、可動域を段階的に改善することが中心となります。 靭帯へのストレスは最小限に抑えつつ、以下のリハビリを行います。 可動域拡大 プールでの歩行や軽い体重移動の練習 禁忌の維持 目標は屈曲60〜90度程度までの可動域拡大であり、決して無理はせず、痛みのない範囲で慎重に行います。 また、全身の協調性やバランス感覚を養うために、プールでの歩行や軽い体重移動の練習など、重力が軽減された状態での安全な負荷トレーニングを導入します。 最も重要なのは、引き続きハムストリングスの強い収縮を伴う運動を厳しく制限することです。 この筋肉は後十字靭帯に強い負担をかけるため、リハビリの進行は慎重にし、運動後に腫れや痛みが増加しないか常に確認することが不可欠です。 8〜12週:筋力強化と歩行の安定化 中期後半に入ると、筋力強化と日常生活動作の安定化に重点を移し、以下を実施する段階になります。 安全な筋力強化 日常動作の再開 自己管理 筋力強化ではレッグプレスなどを利用し、軽負荷かつ角度制限を設けた状態で、主に大腿四頭筋を集中的に鍛えます。 安全な筋力強化を通じて、日常生活における膝の機能的な使い方を再学習することが目標です。 同時に、階段昇降や長時間の歩行など、日常動作を段階的に再開していきます。 もし運動中やその後に膝の痛みや腫れ、不安定感を感じた場合は、すぐにその動作を中止し、専門家に相談しましょう。 完全なスポーツ復帰に向けた準備として、基礎的な安定性を着実に築き上げることが求められます。 回復を早める新たな選択肢|再生医療によるアプローチ 後十字靭帯損傷の回復を早める新たな選択肢として、再生医療が注目されています。 リペアセルクリニックでは、患者さんご自身の血液から採取するPRP(多血小板血漿)や幹細胞を損傷部位に注入し、組織の自然治癒力と修復能力を活性化させる治療法を採用しています。 手術を伴う治療法に比べて身体への負担が少なく、早期の炎症を抑え、組織の再生を促す効果が期待されています。 特に、保存療法で不安定感が残る場合や、手術を避けたい患者にとって有効な選択肢です。 リペアセルクリニック大阪院では、後十字靭帯損傷に対するPRP・幹細胞治療の豊富な症例があり、左膝の後十字靭帯を損傷した女性の痛みが軽減した症例もあります。 当院では、専門的な知見に基づき、一人ひとりの状態に合わせた最適な治療で早期回復をサポートします。 後十字靭帯損傷のリハビリは“禁忌を守る”ことが最短の回復ルート 後十字靭帯損傷のリハビリにおいて、最も重要なのは「何をしないか」を徹底することです。 後十字靭帯損傷は治りにくく、特にハムストリングスの強い収縮や後方荷重といった禁忌動作は、再損傷や不安定性の原因となります。 そのため、時期別に禁忌を正確に理解し、焦らず段階的に進めることが最短の回復ルートとなります。 近年では再生医療をリハビリと組み合わせることで、「治りにくい靭帯を再生へ導く」という新しい治療選択肢も登場しています。 リペアセルクリニック大阪院は、この再生医療により、患者様の自然治癒力を最大化し、「もう一度、動ける膝へ」と導く支援を行っています。 手術を避けたい方や、回復を早めたい方にとって頼れる選択肢です。 気になる方は、当院のメール相談・オンライン診療にてご相談ください。
2025.10.14 -
- 靭帯損傷
- ひざ関節
膝の捻挫とは、膝の靭帯や周辺組織が外力によって伸ばされたり損傷したりする状態で、スポーツ中や転倒時によく発生します。 「膝をひねったけれど歩けるから大丈夫」と自己判断してしまうと、慢性的な痛みや膝の不安定感が残る場合があります。 歩ける状態でも実は靭帯断裂などのケガをしていて、放置すると悪化するリスクがあるため、医療機関に受診することが推奨されます。 この記事では、膝の捻挫で歩けるけど痛い場合の原因と適切な対処法について詳しく解説します。 膝の痛みでお困りの方は、ぜひ最後まで読んで適切な対処法を見つけましょう。 なお、当院「リペアセルクリニック」では、手術を伴わない再生医療という治療法を提供しております。 \膝の痛みに有効な再生医療とは/ 再生医療は、患者さまの細胞や血液を用いて自然治癒力を促進することで、慢性的な痛みや疾患を根本的な改善が期待できます。 【こんな方は再生医療をご検討ください】 膝の捻挫・靭帯断裂による痛みを早く治したい 膝の痛みで生活に支障が出ている 現在の治療では目立った効果が出ていない 「膝関節の痛みに悩まされている」「手術を避ける治療法を探している」という方の新たな選択肢として、ぜひ検討してみてください。 具体的な治療法については、当院リペアセルクリニックで無料カウンセリングを行っておりますので、ぜひご相談ください。 ▼まずは膝の治療について無料相談! >>(こちらをクリック)今すぐ電話相談してみる 以下の動画では、実際に当院リペアセルクリニックで再生医療を受け、膝の痛みに悩まされていた患者様の症例を紹介しています。 https://youtu.be/ek8aeRHpKiA?si=Ou2rTYYulm2V4L6e 膝の捻挫で歩けるけど痛い原因|靭帯断裂の可能性 膝の捻挫で歩けるにも関わらず痛みが続く場合について、以下の症状と注意点を解説します。 重度の捻挫(靭帯断裂)で現れる症状 歩ける場合でも膝の不安定さがある場合は注意 これらの正しい知識を身につけて、適切な判断ができるようになりましょう。 靭帯損傷を早く治す方法について知りたい方は、以下の記事もご覧ください。 重度の捻挫(靭帯断裂)で現れる症状 膝の捻挫で歩行可能でも、以下の症状がある場合は重度の靭帯断裂の可能性があります。 膝に力が入らず、ぐらつく感覚がある 膝が腫れて熱を持っている 膝を曲げ伸ばしするときに強い痛みがある 歩行時に膝がガクッと抜ける感じがする 膝の内部に水が溜まったような重い感覚がある 受傷時に「ブチッ」という音や感覚があった これらの症状は、前十字靭帯や後十字靭帯、内側側副靭帯、外側側副靭帯といった膝の重要な靭帯が損傷している可能性を示しています。 歩ける場合でも膝の不安定さがある場合は注意 歩行可能であっても膝に不安定感がある場合は、靭帯断裂だけでなく半月板損傷の可能性も考慮する必要があります。 半月板は膝関節のクッション機能と安定性を保つ重要な組織です。 加齢によって損傷しやすくなるため、階段の昇降や少しの段差など、日常生活の中でも半月板損傷する可能性があります。 半月板損傷の初期症状では、膝のひっかかり感や急に曲げ伸ばしができなくなるロッキング現象が見られます。 上記のように靭帯断裂以外の怪我が隠れている可能性があるため、少しでも膝に違和感がある場合は医療機関を受診することが大切です。 膝の捻挫で歩けるけど痛いときに医療機関を受診する目安 膝の捻挫で歩行可能でも、以下の症状がある場合は早急に医療機関を受診しましょう。 痛みが3日以上続いている 膝の腫れが引かない、または悪化している 膝に熱感がある 膝の曲げ伸ばしが困難 歩行時に膝がガクッとする不安定感がある 夜間痛で睡眠が妨げられる 日常生活動作に支障がある 受傷から時間が経っても改善しない とくに、「膝の不安定感」や「夜間痛」は重要な病態を示唆するサインであることが多いため、放置せずに専門医の診断を受けることをおすすめします。 また、スポーツ活動への復帰を希望する場合や、仕事で膝に負担のかかる動作が多い場合は、悪化するリスクがあるため早めに医療機関を受診しましょう。 膝の捻挫はどのくらいで治る?重症度別の回復期間 膝の捻挫の回復期間は損傷の程度によって大きく異なります。 適切な治療を行った場合の一般的な治癒期間をご紹介します。 重症度 症状の特徴 回復期間の目安 軽度(1度) 軽い痛みと腫れ、靭帯の微小な損傷 2~4週間 中等度(2度) 中程度の痛みと腫れ、靭帯の部分断裂 3~6週間 重度(3度) 強い痛みと腫れ、靭帯の完全断裂 3~6ヶ月 ただし、これらの期間はあくまで目安であり、個人の年齢、体力、治療方法、リハビリの取り組み方によって大きく左右されます。 とくに重度の靭帯断裂では手術が必要な場合もあり、その場合は手術後のリハビリ期間も含めて6ヶ月以上の治療期間を要することがあります。 一方、適切な保存療法や新しい治療法の選択により、早期の回復を目指すことも可能です。 膝の捻挫を早く治す方法 膝の捻挫を早く治すための方法について、以下の2つを解説します。 早期回復には受傷直後の応急処置が重要 再生医療による治療も選択肢の一つ これらの方法を適切に実践して、早期回復を目指しましょう。 早期回復には受傷直後の応急処置が重要 捻挫は受傷直後48時間以内の応急処置が、その後の回復スピードを大きく左右します。 RICE処置と呼ばれる基本的な応急処置を正しく実施しましょう。 アイシングするときは、凍傷にならないように氷のうやアイスパックを薄いタオルで包んで患部に当てましょう。 また、包帯やサポーターは血流を妨げない程度の強さで巻くことが大切です。 これらの処置により、炎症を最小限に抑えて組織の回復を促進できます。 RICE処置については、以下の記事も参考になるのでお読みください。 再生医療による治療も選択肢の一つ 膝の捻挫・靭帯断裂に対しては、保存療法や手術のほかに、再生医療という新しい治療選択肢があります。 再生医療は、患者さまの幹細胞を活用して、損傷した患部の修復・再生を促す医療技術です。 他の細胞に変化する「分化能」という働きがある幹細胞を患者さまから採取・培養して膝に注射します。 従来の治療では重度の捻挫・靭帯断裂の場合、手術が必要になるケースもありますが、近年では手術しない選択肢として再生医療が注目されています。 手術や入院を必要としないため、日常生活を送りながら治療を受けられるのが特徴です。 膝の疾患に対する再生医療について詳しくは、以下のページをご覧ください。 膝の捻挫で歩けるけど痛いときは重度の靭帯断裂の可能性あり 膝の捻挫で歩けるからといって軽症とは限りません。 歩行可能でも痛みや不安定感が続く場合は、重度の靭帯断裂や半月板損傷の可能性があります。 早期の適切な診断と治療により、慢性的な痛みや機能障害を防ぐことができます。 軽度の場合は保存療法により回復を目指せますが、重度の場合は手術が必要になるケースがあります。 手術に対して不安を抱えている、手術を避けたいとお考えの方は、手術せずに治療できる再生医療をご検討ください。 当院「リペアセルクリニック」では、患者さま一人ひとりの状態を確認し、再生医療による治療方針を個別に提案しております。 再生医療について詳しく知りたい方は、ぜひ当院リペアセルクリニックまでご相談ください。
2025.09.30 -
- 靭帯損傷
- ひざ関節
スポーツで発症しやすいケガとして、「前十字靭帯断裂」があります。 インターネットではスポーツ復帰まで時間がかかるとの記載が多く、「全治までどのくらいかかるのか」「ちゃんと復帰できるのか」と不安に思われるかもしれません。 結論から言えばリハビリをしっかりすれば復帰できますが、全治=競技復帰ではない点に注意が必要です。 不十分な状態で復帰すれば、再断裂につながりかねません。 そこでこの記事では、前十字靭帯断裂から競技復帰までの過程を詳しく解説します。 前十字靭帯断裂の全治までに必要な期間の目安は? 結論から言えば、8〜10ヶ月が前十字靭帯断裂の全治期間です。 しかし、これは「治療にかかる期間」であり、競技復帰のための期間ではありません。 競技復帰するためには、手術を受けた後にも継続的なリハビリが必要です。 なお、仕事やスポーツへの復帰にかかるおおよその目安は以下の表をご参照ください。 仕事やスポーツに復帰するまでにかかる目安 デスクワークなど膝への負担が少ない仕事 およそ1ヶ月 膝への負担が大きい仕事 3〜4ヶ月 スポーツへの復帰 8〜12ヶ月 あくまでも目安で手術内容や年齢にも左右されますが、簡単な仕事であれば1ヶ月程度で復帰できるでしょう。 前十字靭帯断裂では手術が必要? スポーツを続けたいならば、前十字靭帯断裂をした後は手術が必要です。 前十字靭帯断裂とは、前十字靭帯が完全に断裂した状態を指します。 前十字靭帯は膝を支えてくれる重要な靭帯であり、完全に断裂した状態では膝がガクッとなったり、不安定な感じがしたりします。 このような状態でのスポーツは難しいため、手術が必要となるでしょう。 なお、手術しなかったときのリスクなどは以下の記事でまとめてありますので、ぜひご確認ください。 前十字靭帯断裂の手術後に行うリハビリの過程を解説 前十字靭帯の断裂後、以下のような経過でリハビリを行います。 手術からの期間 リハビリ内容 手術直後 膝以外の部位のトレーニング 膝周囲のマッサージ 膝を動かさずに膝の筋肉の筋トレ 1週間〜2週間 0〜90°まで膝を動かす 痛みがない範囲で体重を乗せる 1ヶ月 0〜130°まで膝を動かす 自立歩行 踏み台昇降やエアロバイク 軽いジャンプ 2ヶ月 左右差なく膝の動きを出す 階段昇降 軽いターン練習やステップ練習など 3ヶ月 ジョギング開始 スクワットやランジなどの自重トレーニング 4ヶ月 片足立ちなどのバランス練習 瞬発力トレーニング 6ヶ月 競技復帰に向けた練習 8ヶ月 段階的にスポーツ復帰 これらの目安はリハビリ期間中の筋肉の状態や、前十字靭帯以外の組織の損傷具合によって左右されます。 また、身体面だけでなく心理面での問題で長引く可能性もあるため、あくまで目安とお考えください。 前十字靭帯断裂後に競技復帰するまでに必要なこと 前十字靭帯断裂から競技復帰するまでには、靭帯が完治するだけでなく身体面・心理面で必要な能力の基準を満たす必要があります。 もし基準を満たさないまま競技復帰したら、再断裂の可能性を否定できません。 事実、手術後9ヶ月以内に復帰した場合、9ヶ月以降に復帰したケースよりも7倍再断裂するリスクが高まるという研究※もあります。 ここからの項で詳しく解説するので、ぜひ最後までチェックしてください。 社会復帰までと競技復帰までの違い 社会復帰までと競技復帰までには、大きく以下のような違いがあります。 復帰に必要な期間 復帰に必要な身体面の能力 仕事内容にもよりますが、社会復帰は競技復帰と比較して短い期間で復帰できる傾向にあります。 スポーツと比較すると、多くの仕事ではスポーツほど筋力やバランス能力が必要ではありません。 そのため、膝に負担がかからない仕事であれば、痛み次第で早期に復帰できる可能性が高いでしょう。 なお、復帰に必要な期間は前十字靭帯断裂の全治までに必要な期間の目安は?で解説しているのでご参照ください。 競技復帰までに必要な基準 前十字靭帯断裂からスポーツ復帰するために必要な基準※は、以下のとおりです。 検査項目 必要な基準 膝の動く範囲 左右の差がない 筋力 大腿四頭筋とハムストリングの筋力が怪我をしていない側の80%以上ある 関節の安定性 膝を捻って曲げた時に亜脱臼しない(ピボットシフトテスト陰性) パフォーマンス能力 片足ジャンプが怪我をしていない方の90%は飛べる ストップ・ターンなどが怪我していない側と同じレベルでできる 心理面 動作での痛みがない 前十字靭帯断裂後の質問表(ACL-RSIスコア)の特典が高い 日常生活で自覚的な問題がない ※出典:Association Between Meeting Return-to-Sport Criteria and Psychological Readiness to Return to Sport After Anterior Cruciate Ligament Reconstruction 上記表の項目が満たされていなければ、再断裂のリスクが高くなります。 そのため、基準が満たされていなければ焦らずリハビリを継続しましょう。 また、これらの項目だけでなく前十字靭帯断裂後の関節機能を測定する機械(KS measureなど)での検査も復帰するための指標となります。 導入されている施設であれば、積極的に測定してください。 前十字靭帯断裂に対する再生医療の可能性 前十字靭帯断裂では手術が必要なことは前述したとおりです。 手術をした後は組織の回復を図るために、安静にしなければなりません。 もし安静にしなかったならば、回復が遅れるばかりか再断裂のリスクも高くなります。 しかし、近年再生医療が発達してきており、前十字靭帯断裂にも適応となる可能性が出てきました。 断裂した靭帯を完全にくっつけることは難しくても、再生医療を行うことで手術後の靭帯の回復が早くなる可能性があります。 また、前十字靭帯断裂に伴う他の関節組織(半月板や関節軟骨など)の損傷や、将来の変形性膝関節症へのリスク軽減にも有効になるかもしれません。 当院リペアセルクリニック大阪院での再生医療に取り組んでおりますので、興味がある人はお気軽にお問い合わせください。 前十字靭帯断裂でよくある質問 前十字靭帯断裂でよくある質問をまとめました。 前十字靭帯断裂ではどのような手術を行いますか? 前十字靭帯断裂で行われる手術は、主に以下の2つです。 手術方法 内容 特徴 BTB法 膝のお皿の下にある腱(膝蓋腱)を使用して前十字靭帯を再建する方法 固定強度・早期安定性に優れ、競技復帰を急ぐ選手に向く ST-G法 太ももの裏にある筋肉の腱(半腱様筋と薄筋)を使用して前十字靭帯を再建する方法 膝の痛みにつながるリスクが少なく、日常生活や膝が動きやすい。また、傷跡が小さい それぞれメリットもありますが、状況に合わせた使い分けが必要です。 詳しくは執刀医にご相談ください。 前十字靭帯後どれくらいで走れますか? 順調な経過であれば、ジョギングは3ヶ月程度で可能です。 また、ダッシュは4〜6ヶ月程度でできるようになるでしょう。 【まとめ】前十字靭帯断裂は全治まで適切なリハビリが大切 前十字靭帯断裂の全治期間について解説しました。 ポイントは以下のとおりです。 前十字靭帯断裂の全治は8〜10ヶ月程度 全治すればスポーツ復帰できるわけではない スポーツ復帰するためにはクリアすべき基準がある 前十字靭帯断裂は適切なリハビリをすれば、スポーツ復帰できる可能性が高いでしょう。 しかし、焦って復帰すれば再断裂のリスクが高くなります。 本記事でご紹介した基準を満たせるよう、焦らずリハビリを頑張ってください。 また、当院では前十字靭帯断裂の靭帯再生を促す再生医療にも取り組んでいます。 完全に元に戻せなくても、回復を促進したり再断裂を予防したりする効果に期待できる治療です。 以下のページでは、実際に当院で前十字靭帯断裂の再生医療を受け、改善された方の症例を紹介していますので、併せて参考にしてください。 >再生医療による前十字靭帯断裂の症例はこちら 興味がある人は、お気軽にお問い合わせください。
2025.09.30 -
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肉離れ(筋断裂)は、スポーツや日常生活の中で引き起こされるケガですが、重症の場合は完全に筋肉が断裂して永久断裂となるケースも。 永久断裂を引き起こすと激しい外傷や機能喪失を伴うこともあり、元の状態に戻ることができるのか、不安に感じる方もいるかもしれません。 しかし、適切な治療を受ければ、永久断裂でも回復は可能です。 本記事では、肉離れの症状や治療法について詳しく解説し、早期復帰に向けた最新の治療法も紹介していきます。 肉離れ(筋断裂)や永久断裂でお悩みの方は、自身の状態と治療への理解を深めるために、ぜひ参考にしてみてください。 肉離れ(筋断裂)で完全断裂しても治療は可能 肉離れ(筋断裂)で筋肉が完全に断裂した場合でも、永久に治らないわけではなく、以下の適切な治療によって回復を目指すことが可能です。 外科的手術 リハビリテーション 温熱療法と冷却療法 薬物治療 再生医療 完全断裂は、筋肉の線維が文字通り完全に離れてしまった状態を指し、肉離れの中でも最も重症度が高い分類に含まれます。 激しい痛みや機能喪失を伴うケースもありますが、このような重篤な状態であっても、手術によって筋肉を再接続し修復することが可能です。 完全断裂と診断され、「元通りには動かせないのでは」と悲観的に考えてしまう方もいらっしゃるかもしれません。 しかし専門医による正確な診断と適切な治療計画、そして前向きなリハビリへの取り組みがあれば、日常生活やスポーツへの復帰が可能となります。 諦めずに、まずは医療機関にご相談ください。 肉離れ(筋断裂)の症状 肉離れ(筋断裂)の症状は、断裂の程度によって痛みや腫れ、機能障害の重さが大きく異なります。 症状の現れ方は、一般的に軽度・中等度・重度の3段階に応じて大きく異なり、症状に応じて治療方針を決定していきます。 軽度(I度)の特徴 筋線維の微細損傷:痛みはあるものの、自力での歩行や日常生活動作は比較的可能 中等度(II度)の特徴 筋線維の部分断裂:患部に明確な痛みがあり、自力での歩行が困難になる 重度(III度)の特徴 筋線維の完全断裂:筋肉が完全に断裂した状態で、激しい痛みとともに患部の機能が失われる 重度の症状になると、受傷直後から立つことや歩くことができなくなり、患部の凹みや断裂した筋肉の塊が見られる場合もあります。 上記の症状や歩行困難が見られた場合は、自己判断をせずに速やかに整形外科などの専門医を受診することが重要です。 正確な診断に基づいた早期の適切な処置と治療が合併症を防ぎ、早期回復への鍵となります。 肉離れ(筋断裂)の治療法 肉離れ(筋断裂)の治療法は、症状の重さに応じて段階的に進められます。 受傷直後は応急処置が重要|RICE処置 部分断裂は保存療法が中心 完全断裂は手術が適応される場合もある 症状に応じて適切な治療法を選択することが重要で、完全断裂(永久断裂)を防ぐためには、特に早期の対応が必須です。 受傷直後は応急処置が重要|RICE処置 肉離れ(筋断裂)を受傷した直後の、応急処置の基本となるのがRICE処置です。 RICEとは、Rest(安静)・Ice(冷却)・Compression(圧迫)・Elevation(挙上)の4つの基本的な処置法を指します。 Rest(安静) 損傷した筋肉に負担をかけないように患部をできるだけ動かさないようにする Ice(冷却) 急性の炎症や腫れを抑えるため、アイスパックや冷却ジェルで患部を冷やす Compression(圧迫) 腫れが抑え血液やリンパ液の滞留を防ぐために弾性包帯などで患部を適度に圧迫する Elevation(挙上) 受傷した部位を心臓より高く挙げておくことで、腫れを最小限に抑える 冷却を行う際は受傷後24時間~72時間以内に行うと効果的で、腫れや痛みを軽減につながります。 15〜20分を目安に行い、皮膚を傷めないようにタオルなどで包んでアイスパックや冷却ジェルを使用しましょう。 RICE処置を的確に行うことで内出血や腫れ・痛みの程度を最小限に抑え、結果として治癒期間の短縮や重症化の防止につながります。 部分断裂は保存療法が中心 肉離れの中でも、筋肉の線維が部分的に断裂している部分断裂に対しては、体への負担が少ない保存療法が治療の中心となります。 部分断裂は筋肉の連続性がある程度保たれており、適切な環境を整えれば自然治癒力によって損傷部位の修復が期待できるため、手術を避ける場合が多い傾向にあります。 【保存療法の基本的な治療法】 RICE処置 基本的な処置で重症化を防ぐ 非ステロイド系抗炎症薬(NSAIDs) 鎮痛や炎症を抑えるために、NSAIDs(非ステロイド系抗炎症薬)を処方する 物理療法 筋肉の回復を促進するために、物理療法が行う 運動療法(リハビリテーション) 筋力を強化し、柔軟性を向上させるためにリハビリを行う 痛みが軽減し回復期に入ると、物理療法として、温熱療法・電気刺激療法・超音波療法などが用いられるケースがあります。 超音波療法や温熱療法は血行を促進し、筋肉の緊張を和らげて、治癒を早める効果が期待できるメリットも。 また、リハビリテーションは保存療法において最も重要な要素です。 痛みの軽減に合わせて、理学療法士などの専門家の指導のもと、段階的な筋力トレーニングを進めます。 上記の適切な保存療法を、しっかり最後まで遂行すれば、重症化を防いで元の生活を取り戻すことが可能です。 回復のために焦らず、根気強く、治療とリハビリに取り組んでいきましょう。 完全断裂は手術が適応される場合もある 肉離れの中でも、筋肉が完全に断裂した完全断裂の場合には手術が必要となることがあります。 筋繊維が完全に分断されているため、自然回復が難しいケースが多く、適切な治療を行わないと筋肉が機能しなくなったり、障害が残ったりするリスクが高まります。 【手術が必要となる場合】 断裂部の隙間(ギャップ)が大きい場合 断裂した筋線維の両端が大きく離れてしまった場合 早期の復帰や高い活動レベルを望む場合 スポーツ選手など高い身体能力が求められる方が、早期に機能回復を希望する場合 特定の部位の断裂 断裂した筋肉の種類や部位によっては、手術が第一選択となるケースもある 保存療法での回復が不十分な場合 一定期間、保存療法を行っても痛みが改善しない・筋力が十分に回復しない場合 手術の主な目的は、断裂した筋線維の断端同士を物理的に縫い合わせることで、筋肉の連続性を取り戻し、治癒を促進することです。 完全断裂という診断を受け、「もう元には戻らないのでは」と深く不安を感じる方もいらっしゃるかもしれません。 しかし手術療法は、機能障害を回避して社会復帰やスポーツ復帰を目指すための有効な手段となるので、まずは医師の指示に従い適切な処置を行いましょう。 肉離れ(筋断裂)からの早期復帰を目指す方に再生医療をご紹介 肉離れによる日常生活への影響を最小限に抑え、1日も早い復帰を強く望む方にとって、再生医療も有効な手段です。 従来の治療法では安静期間が長期化しがちであったのに対し、再生医療は治療期間の短縮や、より質の高い回復をもたらす場合もあります。 リペアセルクリニックでは、最先端の再生医療を活用して治療期間を短縮することが可能で、患者様やアスリートの方が1日も早く日常生活や競技生活に戻れるようにサポートします。 【リペアセルクリニックの取り組み】 PRP療法 患者自身の血液から血小板を抽出し、損傷した筋肉や腱に注射することで回復を促進 幹細胞治療 CPC (細胞加工施設) の高い技術により、冷凍しない方法で幹細胞を投与できる リペアセルクリニックのPRP療法は患者様自身の血液などから採取した細胞や成長因子を、損傷部位に直接投与することで、治癒のプロセスを活性化させるメリットがあります。 細胞を冷凍しない独自の方法で幹細胞を投与できるので、高い生存率を実現し、体に負担をかけずに治療期間の短縮が可能です。 リペアセルクリニックでは、スポーツ外傷に対して最適な治療法を提案し、患者一人ひとりに合わせたカスタマイズ治療を行っています。 【まとめ】肉離れ(筋断裂)は完全断裂しても治療可能!ケガをしたらまず応急処置 肉離れ(筋断裂)は、軽度から完全断裂に至るまでさまざまな段階がありますが、どの状態でも適切な治療を受けることで回復は十分可能です。 【肉離れの治療法】 RICE処置 保存療法 リハビリテーション 外科的手術 再生医療 完全断裂に至った場合でも、手術や再生医療などの先進的な治療法により、筋肉の機能回復が期待できます。 必要に応じて再生医療や手術を受けることで、最短での復帰が可能となるので、ケガをしたらまずは専門医に相談することが重要です。 再生医療は、従来の治療に比べて治療期間を短縮し、早期の日常生活・競技の復帰を可能にします。 また手術などに比べて、体への負担が少ないメリットがあるので、後遺症や筋力低下を最小限に抑えることができます。 1日も早く日常生活や競技生活に戻りたい・体に負担をかけずに迅速に治療を受けたいと考えている方は、ぜひリペアセルクリニックにご相談してみてください。 リペアセルクリニックは患者様の想いにしっかり寄り添い、責任を持って早期復帰への道を開きます。
2019.07.02







