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テグレトールの飲み合わせと禁忌は?併用してはいけない薬と注意点を解説

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公開日: 2026.08.31

テグレトールは肝臓の薬物代謝酵素(CYP3A4など)を強く誘導し、他の薬の血中濃度を下げる働きを持ちます。

逆に、テグレトール自身の血中濃度も、他の薬の影響を受けて変動しやすい性質があります。

そのため併用禁忌・併用注意に該当する薬が非常に多く、自己判断での併用は避ける必要があります。

本記事では、テグレトールの併用禁忌となる薬や注意すべき組み合わせ、食品・アルコールとの関係までわかりやすく解説します。

他の薬やサプリメントとの飲み合わせが心配な方は、受診・服薬の参考にしてください。

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テグレトールは飲み合わせに注意が必要な薬

テグレトールは、肝臓の薬物代謝酵素(CYP3A4など)を強く誘導する性質を持っています。

この働きにより、一緒に服用する他の薬の代謝が早まり、血中濃度が下がって効果が弱まることがあります。

逆に、テグレトール自身の血中濃度も、他の薬による代謝の阻害を受けて上昇しやすい性質があります。

このような特性から、テグレトールは併用禁忌・併用注意に該当する薬が非常に多く、自己判断での併用は避ける必要があります。

テグレトールの併用禁忌となる薬

添付文書上、テグレトールと併用してはいけないとされる薬があります。

個々の薬剤名は今後も追加・改訂される可能性があるため、最新の添付文書で確認することが前提です。ここでは、それぞれ解説します。

ボリコナゾールなど一部の抗真菌薬・抗ウイルス薬

テグレトールの酵素誘導作用により、ボリコナゾールなど一部の抗真菌薬・抗ウイルス薬の血中濃度が大きく低下し、治療効果が得られなくなる可能性があるため、併用が禁じられています。

具体的には、抗真菌薬のボリコナゾールやイサブコナゾニウム、抗HIV薬のリルピビリンやドラビリン、C型肝炎治療薬のソホスブビル・ベルパタスビルなどが該当します。
※参照:独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)「テグレトール錠100mg/錠200mg/細粒50% 医療用医薬品情報」

該当する薬を処方されている場合は、必ず事前に処方医へテグレトール服用中であることを伝えてください。

肺高血圧症治療薬・抗血小板薬など

抗真菌薬・抗ウイルス薬以外にも、肺動脈性肺高血圧症治療薬のタダラフィルやマシテンタン、抗血小板薬のチカグレロルなどが、テグレトールとの併用禁忌に該当します。

これらはいずれも、テグレトールの酵素誘導作用によって薬の血中濃度が下がり、本来の効果が得られなくなるおそれがあるための措置です。

併用禁忌薬は今後も追加・改訂される可能性があるため、新しい薬を処方される際は、必ずテグレトール服用中であることを伝えてください。

併用に注意が必要な主な薬

禁忌ではないものの、効果の減弱や副作用の増強が起こり得る組み合わせが数多くあります。

ここでは、それぞれのケースについて解説します。

テグレトールが他の薬の効果を弱めるケース

テグレトールは、経口避妊薬やワルファリンなどの抗凝固薬、一部の抗てんかん薬、免疫抑制薬、ステロイド、抗HIV薬などの血中濃度を下げ、効果が不十分になる可能性があります。

経口避妊薬の効果が弱まると避妊効果が低下するおそれがあり、ワルファリンの効果が弱まると血栓のリスクが高まるおそれがあります。

これらの薬を服用中の場合は、避妊方法の見直しや、血液検査による効果のモニタリングが必要になることがあります。

テグレトールの血中濃度が上がるケース

一部のマクロライド系抗菌薬、アゾール系抗真菌薬、カルシウム拮抗薬、抗うつ薬などとの併用では、逆にテグレトールの血中濃度が上昇することがあります。

血中濃度が上がりすぎると、めまい、ふらつき、複視(ものが二重に見える)、吐き気などの中毒症状が現れる可能性があります。

新しい薬を処方される際は、テグレトールとの飲み合わせを必ず確認してもらいましょう。

食品・アルコール・サプリメントとの飲み合わせ

グレープフルーツジュースは代謝酵素の働きを妨げ、テグレトールの血中濃度を上げる可能性があるため避けるべきです。

項目 注意点
グレープフルーツジュース 代謝酵素の働きを妨げ、テグレトールの血中濃度を上げるおそれがある
アルコール 眠気やふらつきを強める可能性がある
セイヨウオトギリソウ(セント・ジョーンズ・ワート)含有食品 代謝を促進し、テグレトールの血中濃度を下げるおそれがある

市販薬や健康食品も、自己判断で追加しないようにしましょう。

飲み合わせによる異変が疑われるときの対応

強い眠気、ふらつき、ものが二重に見える、吐き気、発熱を伴う発疹、皮下出血、極端なだるさなどが現れた場合は、飲み合わせや血中濃度の変化が関与している可能性があります。

  • 強い眠気やふらつきが続く
  • ものが二重に見える
  • 発熱を伴う発疹が出る
  • 皮下出血や極端なだるさがある

自己判断で中止せず、速やかに処方医へ連絡してください。発作が増えた、痛みが再燃したといった効果の減弱も相談対象です。

飲み合わせのトラブルを防ぐためにできること

他院や歯科、薬局を利用する際は、必ずテグレトールを服用中であることを伝えましょう。

  • お薬手帳を一本化して提示する
  • 市販薬やサプリメントを購入する前に薬剤師へ確認する
  • 定期的な血中濃度測定・血液検査を受ける

定期的な検査は、効果と副作用のバランスを確認するうえで重要な意味を持ちます。

テグレトールの飲み合わせは必ず医師・薬剤師に確認しよう

テグレトールには併用禁忌の薬があり、注意が必要な組み合わせも多くあります。

テグレトールが他の薬の効果を弱めるケースと、逆に他の薬がテグレトールの血中濃度を上げるケースの両方に注意が必要です。

グレープフルーツジュースやセイヨウオトギリソウなど、食品やサプリメントとの飲み合わせにも注意しましょう。

飲み合わせの影響には個人差があるため、新しい薬やサプリメントを始める前には必ず医師・薬剤師に相談してください。

自己判断で中止・追加せず、気になる症状があれば早めに処方医へ連絡することが大切です。

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監修者

岩井 俊賢

Toshinobu Iwai

医師

略歴

2017年3月京都府立医科大学 医学部医学科卒業

2017年4月社会医療法人仁愛会 浦添総合病院 初期研修医

2019年4月京都府立医科大学附属病院 整形外科

2020年4月医療法人啓信会 京都きづ川病院 整形外科

2021年4月一般社団法人愛生会 山科病院 整形外科

2024年4月医療法人美喜有会 リペアセルクリニック大阪院 院長