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リドカインとは?効果・使われる場面・副作用をわかりやすく解説

リドカインは、痛みの信号が神経を伝わるのを一時的に遮断する局所麻酔薬です。
歯科治療や皮膚の処置、内視鏡検査など、さまざまな医療現場で使われています。
「どのくらい効くのか」「副作用はないのか」と、実際に使うとなると不安に感じる方も多いのではないでしょうか。
本記事では、リドカインが使われる場面や効果が続く時間、主な副作用、使用時の注意点までわかりやすく解説します。
医師や歯科医師からリドカインの使用について説明を受けた際の理解の助けとして、参考にしてください。
目次
リドカインとは?痛みを一時的に抑える局所麻酔薬
リドカインは、アミド型局所麻酔薬に分類される薬で、処置する部分の痛みだけを一時的に感じにくくする薬です。
全身麻酔のように意識をなくす薬ではなく、処置を受ける部位の感覚だけを一時的に鈍らせる点が特徴です。
1948年に登場して以来、医療現場で最も広く使われている局所麻酔薬の一つとされており、歯科・皮膚科・外科・内視鏡検査など、幅広い診療科で用いられています。
そのため、多くの方が意識せずとも一度は使用したことがある身近な薬といえます。
リドカインの作用|痛みを感じなくなる仕組み
リドカインは、神経細胞にあるナトリウムチャネル(神経が興奮を伝えるときに働く小さな通路)に作用し、痛みの信号が神経を伝わるのを一時的に遮断することで麻酔効果を得ています。
薬の効果が切れると、ナトリウムチャネルの働きは元に戻るため、感覚も自然に回復します。
あわせて、リドカインには不整脈(脈の乱れ)の治療薬として、静脈内に投与される用途もあります。
※参照:独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)「キシロカイン注射液0.5%/1%/2% くすり情報」
局所麻酔としての用途と不整脈治療薬としての用途では、投与方法や目的が異なるため、どちらの目的で使用しているかは処方時に確認しておくと安心です。
リドカインが使われる主な場面
リドカインは剤形によって使われ方が異なり、処置の内容や部位によって医師・歯科医師がどの方法を選ぶかを判断します。
ここでは、代表的な使用場面について解説します。
注射(浸潤麻酔・伝達麻酔)
注射によるリドカインの使用は、歯科治療や外傷の縫合、皮膚のできものの切除など、処置する部位に直接注射して痛みを抑える方法です。
痛みの原因となる部位に直接薬液を作用させる「浸潤麻酔」と、痛みを伝える神経の近くに注射し、その神経が支配する範囲を広く麻酔する「伝達麻酔」があります。
歯科治療では、出血を抑えて麻酔の効果を長持ちさせる目的で、血管収縮薬が加えられた製剤が用いられる場合があります。
表面麻酔(ゼリー・スプレー・貼付剤など)
表面麻酔は、粘膜や皮膚の表面にリドカインを塗布・噴霧して用いる方法です。
- 内視鏡検査時ののどのスプレー
- カテーテル挿入時のゼリー
- 注射前に皮膚へ貼る麻酔用のテープ
市販薬にも、局所麻酔成分としてリドカインが配合されているものがあります。
リドカインの効果はどのくらいで出て、何時間続く?
リドカインは、注射では数分程度で効き始め、おおむね1〜2時間前後で効果が薄れていくのが一般的とされています。
ただし、効果の発現や持続時間には個人差があり、次のような要因によって変わります。
- 剤形(注射・表面麻酔など)
- 濃度
- 投与部位
- 血管収縮薬の有無
- 体質
歯科治療の後は、感覚が完全に戻るまで時間がかかることがあるため、頬や舌を誤って噛まないよう注意しましょう。
リドカインの主な副作用と注意すべき症状
リドカインの副作用には、比較的軽いものと、頻度は低いものの注意が必要なものがあります。
注射部位の痛みや腫れ、しびれの遷延、めまい、吐き気などが起こる場合があります。
- 耳鳴り
- 口周りのしびれ
- けいれん
- 不整脈(脈の乱れ)
上記は血中濃度が高くなった場合に起こる局所麻酔薬中毒の症状です。頻度は低いもののアナフィラキシーの報告もあるため、処置中・処置後に気分不良や息苦しさ、動悸を感じた場合は、すぐに医療者へ伝えてください。
※参照:独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)「キシロカイン注射液0.5%/1%/2% くすり情報」
リドカインを使う前に伝えるべきこと
リドカインを安全に使用するためには、事前にいくつかの情報を医師・歯科医師に伝えておく必要があります。
- 過去に局所麻酔で気分が悪くなった経験
- 薬や食品のアレルギー
- 心疾患・不整脈
- 肝機能や腎機能の低下
- 妊娠・授乳中であること
- 服用中の薬
また、自己判断で市販の麻酔成分入り製品を長期間・広範囲に使用しないことも大切な注意点です。
リドカインは正しく使えば痛みを抑えられる麻酔薬
リドカインは、痛みの伝わりを一時的に遮断する局所麻酔薬で、歯科治療から内視鏡検査まで、多くの医療処置で使われています。
効果を実感できるまでの時間や持続時間には個人差があり、剤形や投与部位、体質によって変わります。
副作用の多くは軽いものですが、頻度は低いもののアナフィラキシーや局所麻酔薬中毒などの注意すべき症状もあります。
過去のアレルギー歴や持病、服用中の薬を事前に伝えておくことが、安全な使用につながります。
不安な点や体調の変化があれば、自己判断で済ませず、必ず医師・歯科医師に相談しましょう。
監修者
岩井 俊賢
Toshinobu Iwai
医師
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