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膝のPRP療法の体験談まとめ|当日の流れ・効果の出方を紹介

膝の痛みが続くと、階段や立ち上がりが億劫になり、「このまま悪化したらどうしよう」と不安が強くなるものです。
治療を調べる中で、膝のPRP療法の体験談を読み、「実際の流れや効果の出方を知ってから決めたい」と感じる方も多いのではないでしょうか。
一方で、体験談は印象が強いぶん、良い面だけを信じてしまったり、逆に不安だけが膨らんだりしやすい情報でもあります。
そこで本記事では、PRP療法を膝に行った場合に「語られやすい経過」を整理し、医学的な前提も合わせてわかりやすく解説します。
目次
リペアセルクリニック大阪院における膝のPRP療法の体験談まとめ
膝のPRP療法の体験談は、「当日の流れ」「一時的な痛みや腫れ」「効果の出方の波」「半年以降の分岐」という4点に集約されやすいです。
ただし体験談は、年齢や膝の状態、併存症、生活背景で受け止め方が変わるため、「自分に当てはまるか」を前提から整理することが大切です。
特に症例紹介は“結果”が目に入りやすい一方で、全員が同じ経過をたどるわけではありません。
リペアセルクリニック大阪院では、体験談で語られやすいポイントを踏まえつつ、あなたの膝の状況に合わせて「期待値」と「次の一手」をすり合わせる相談が可能です。
【体験談のまとめ】
- 採血→注射という流れ自体は短時間で終わる
- 当日〜数日は違和感や痛みが出ることがある
- 数日〜数週間は良い日と悪い日の“波”が出やすい
- 1〜3か月で「動作がしやすい」など機能面の変化が語られやすい
- 半年〜1年で「維持できた/戻った」が分かれ、追加を検討する人もいる
PRPは作製方法や注入設計が医療機関によって異なり得るため、同じ“PRP”という言葉でも中身が一致しない場合があります。
だからこそ、体験談だけで決めるのではなく、「自分の痛みの原因が何か」「どの程度の変化を目標にするか」を先に決めておくと、後悔が減りやすくなります。
PRP療法とは?膝に何をして、何を目指す治療か
PRP療法は、血液由来の成分を用いて、膝の痛みや機能低下の改善を“支える”ことを目標にする治療です。
一般的には、採血を行い、遠心分離などでPRPを作製し、関節内に注射する流れで実施されます。
ここで重要なのは、PRPが「膝を元どおりに戻す魔法」ではなく、痛みや動作の困りごとを減らし、生活を立て直すための選択肢の一つだという位置づけです。
医学的にも、膝OAに対するPRPの有効性は研究が進む一方で、研究間のばらつきや標準化が課題として述べられています。
参照:AAOS「Platelet-Rich Plasma (PRP) for Knee Osteoarthritis Technology Overview」(2021)
「どの程度の改善が期待できるか」を整理するために、まず前提を押さえておくと安心です。
【知っておきたい前提】
- 目的:痛みの軽減や動作のしやすさなど、生活機能の改善を狙う
- 特徴:効果の出方に個人差があり、即効性より“経過の変化”で判断しやすい
- 注意:PRPの作製方法や注入設計に差があるため、内容確認が重要
- 現実:合わない場合もあるため、次の選択肢まで見据えて検討する
体験談で「効いた」「効かなかった」が分かれる背景には、膝の変形の進み具合、炎症、半月板、筋力、体重、動作の癖など複数要因が絡むことが多いです。
そのため、治療法そのものの良し悪しというより、「いまの膝の状態に対して優先順位が合っていたか」が結果の納得感を左右します。
不安が強い場合ほど、治療前に“ゴール設定”を言語化しておくと、体験談に振り回されにくくなります。
膝PRPの体験談でよくある経過(時系列)
膝のPRP療法の体験談は、時期ごとに「何が起こりやすいか」を分けて見ると、読み解きやすくなります。
同じ人でも日によって痛みの感じ方が変わるため、「一度の変化」で結論を出さず、時間軸で確認する視点が大切です。
【時系列で見るポイント】
以下はあくまで一般的な整理であり、すべての人に同じ順序で起こるわけではありません。
不安が強いときは、体験談の“表現”ではなく、「いつ」「どんな動作で」「どの程度困るか」を自分の言葉でメモすることが判断材料になります。
当日〜翌日|採血→注射、痛み・腫れ・違和感は起こりうる
当日〜翌日は、採血→注射という流れそのものよりも、注射部位の反応で不安が強くなりやすい時期です。
「打った直後は思ったより平気だったのに、夜にズキズキしてきた」というのは、体が反応してくるタイミングが人によってずれるためです。
また、膝は歩くたびに荷重がかかるため、注射後に違和感があると「失敗したのでは」と感じやすい点も、体験談が揺れやすい理由です。
もし「熱っぽい」「赤く広がる」「体重がかけられない」など普段と違う強い症状があれば、我慢せず医療機関に連絡してください。
【当日〜翌日に意識したいこと】
- 痛みが増える動作を避け、負荷を減らして経過を見る
- 腫れや熱感が強いときは「時間とともに軽くなるか」を確認する
- 仕事や外出の予定がある場合は、事前に生活スケジュールを調整する
体験談で大切なのは「痛みが出たかどうか」よりも、「どの程度で、何日続いたか」という具体性です。
同じ“痛い”でも、歩ける痛みと歩けない痛みでは意味が違うため、判断基準を自分の生活に合わせて持っておくと安心です。
数日〜2週間|一時的に痛みが増減する“波”が出やすい
数日〜2週間は、痛みが増減する“波”が出たという体験談が最も多く、ここで焦って結論を出してしまいがちです。
良い日があると期待が上がり、翌日に痛むと落ち込みやすいため、感情の揺れがそのまま「効いた/効かない」の評価に直結しやすい時期でもあります。
この波は、関節内の炎症や活動量の変化、筋肉のこわばりなど複数要素で起こるため、単純に“悪化”と断定しない視点が役立ちます。
一方で、症状が明らかに悪化していく、腫れや熱感が強い、発熱があるなどの場合は、経過観察ではなく受診相談が優先です。
この時期に大切なのは、痛みをゼロにすることよりも、痛みの“条件”を把握して生活を組み立てることです。
1〜3か月|「階段・歩行が楽」など機能面の変化が語られやすい
1〜3か月は、階段や歩行の負担が変わったという“機能面”の体験談が増えやすい時期です。
痛みが完全に消えたというより、「買い物の最後まで歩けた」「立ち上がりで顔がゆがまなくなった」など、生活の場面での変化として語られやすい点が特徴です。
これは、日常動作のストレスが少し下がることで活動量が戻り、筋力や動き方が整ってくると、体感として差が出やすくなるためです。
ただし、同じ時期でも変形が強い場合や半月板の問題が大きい場合は、変化が乏しいこともあり、体験談の“差”が大きくなります。
この時期は「どこまで戻したいか」を再確認し、必要なら次の治療選択肢も並行して検討すると、判断が遅れにくくなります。
半年〜1年|維持できた・戻ったの分岐、追加施術の検討
半年〜1年は、維持できた・戻ったの分岐が語られやすく、治療の“次の設計”が必要になる時期です。
維持できたケースでは、負荷管理や運動習慣が同時に整っていることが多く、痛みが落ち着いた後も生活の土台を崩さない工夫が語られます。
戻ったケースでは、仕事や家事で負荷が戻った、体重が増えた、筋力が落ちたなど、膝にかかる条件が再び厳しくなった話が出やすいです。
この分岐は「PRPが良い/悪い」というより、膝の状態と生活要因の組み合わせで起こるため、原因を分解して対策を立てる視点が重要です。
体験談の中でも「追加を検討した」という記述は珍しくありませんが、回数や間隔は個別性が高いため、医師と目的を共有して判断してください。
PRPで改善しない/再発する場合の次の選択肢
PRPで改善が乏しい、または再発を繰り返す場合は、治療の優先順位を組み替えることで打開できることがあります。
特に膝の痛みは、関節内だけでなく、半月板、筋力、体重、動作の癖など“原因が重なっている”ケースが多いです。
そのため「次は何を試すか」は、治療の種類よりも、原因の見立てに沿って決めるのが近道です。
また、医療情報としても、PRPは標準化が課題とされており、同じ名前の治療でも内容が異なる可能性がある点は理解しておく必要があります。
【次の選択肢を考えるときの整理】
- 原因再評価(画像+診察+生活動作の困りごとをセットで確認)
- 運動療法・理学療法(筋力、フォーム、可動域、負荷調整)
- 体重・活動量の設計(膝にかかる総負荷の見直し)
- 保存療法の組み替え(装具、薬、注射の再検討など)
ここで重要なのは、「前の治療が無意味だった」と切り捨てるのではなく、得られた反応から“合う条件”を探すことです。
たとえば、数週間だけ楽になったなら、その期間に運動や負荷調整を組み込む設計が有効な場合があります。
逆に、ほとんど変化がないなら、痛みの主因が別にある可能性を疑い、評価のやり直しを優先したほうが早いです。
再生医療を含むより幅広い選択肢を検討したい場合は、治療の段階を整理して相談することが現実的です。
リペアセルクリニック大阪院では、改善が頭打ちになったケースも含め、状態評価と選択肢の比較を重視し、必要に応じて段階的な治療提案を行っています。
手術をしない新しい治療「再生医療」を提供しております。
まとめ|体験談+医学的根拠で、納得できる治療選択に落とし込む
膝のPRP療法は、体験談だけで良し悪しを決めるより、時期ごとの経過と前提を押さえて判断するほうが納得しやすい特徴を持ちます。
また、効果のばらつきや標準化の課題が指摘されている以上、医療機関選びでは「内容の説明が具体的か」を重視するのが現実的です。
そして、体験談は“参考”として活用しつつ、最終判断は自分の状態に合わせて行う必要があります。
リペアセルクリニック大阪院では、「いまの治療を続けるか」「次の選択肢に進むか」を、症状の経過と生活上の困りごとから整理する相談を重視しています。
保存療法を続けているのに痛みが戻る、生活を整えても限界があると感じる場合は、再生医療も含めて選択肢を比較し、納得できる判断に落とし込むことが大切です。
リペアセルクリニック大阪院では、術後や慢性化した痛みも含め、状態評価と選択肢の整理を重視し、必要に応じて相談を受け付けています。
「治療を受けたのに不安が消えない」と感じる場合は、我慢を続ける前に一度ご相談ください。
監修者
坂本 貞範
Sadanori Sakamoto
医療法人美喜有会 理事長
「できなくなったことを、再びできるように。」
人生100年時代、皆様がより楽しく毎日を過ごせることの
お手伝いができれば幸甚の至りでございます。
略歴
1997年3月関西医科大学 医学部卒
1997年4月医師免許取得
1997年4月大阪市立大学(現大阪公立大学)医学部附属病院 勤務
1998年5月大阪社会医療センター附属病院 勤務
1998年9月大阪府立中河内救命救急センター 勤務
1999年2月国立大阪南病院 勤務
2000年3月野上病院 勤務
2003年3月大野記念病院 勤務
2005年5月さかもとクリニック 開設
2006年12月医療法人美喜有会設立 理事長就任
2019年9月リペアセルクリニック大阪院 開設
2021年5月リペアセルクリニック東京院 開設
2023年12月リペアセルクリニック札幌院 開設
















