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肋骨骨折の痛みはいつがピーク?やってはいけないこと・安静期間を医師が解説

肋骨骨折の痛みはいつがピーク?やってはいけないこと・安静期間を医師が解説
公開日: 2025.10.31

「くしゃみや咳をするだけで痛い」「この痛み、いつまで続くんだろう」

呼吸や日常のささいな動作で肋骨が痛み、いつ治るのかと不安に感じている方もいるでしょう。

ただの打撲だと思っていたのに、呼吸をするだけで痛むのは、肋骨骨折やヒビが原因として考えられます。

肋骨骨折の痛みは怪我をした直後よりも、数日経ってからピークを迎える場合があるのです。

本記事では、肋骨骨折の痛みのピークや安静期間、避けるべき行動を解説します。

ご自身の痛みの経過を理解し、不安を和げるためにお役立てください。

また、肋骨骨折による痛みを少しでも早く和らげたい方には、再生医療による治療も選択肢のひとつです。

再生医療は、患者さま自身の細胞や血液を活用し、体が本来持つ自然治癒力を高めて痛みや後遺症の改善を目指す治療法です。

【こんな方は再生医療をご検討ください】

  • 肋骨骨折の痛みを早く軽減したい
  • 痛みだけでなく、しびれや違和感が残っている
  • 通常の治療を続けても回復を実感できない
 

具体的な治療法については、当院(リペアセルクリニック)の公式LINEでも紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

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肋骨骨折の痛みのピークは受傷から数日間が目安

肋骨骨折の痛みのピークは、受傷から2〜3日が目安です。

受傷から数日後に痛みが強くなるのは、体が怪我に反応し、炎症が活発になるためと考えられています。

骨折の程度によって、痛みのピーク時期には少し差が出る場合があります。

  • 完全骨折:受傷から2〜3日
  • ヒビ(不全骨折):受傷後1週間程度

肋骨は呼吸や体の動きに合わせて常に動くため、炎症が強いピーク時期は、強い痛みが出やすいのが特徴です。

深呼吸や咳・くしゃみ・寝返りなどのささいな動きで、激しく痛む場合があります。

ピークを過ぎると、「ズキズキする」痛みは徐々に落ち着き、2〜4週間ほどで日常生活に支障がないレベルまで改善が期待されます。

しかし、咳やくしゃみなどで痛みがぶり返す場合もあるため、注意が必要です。

痛みのピークとあわせて、次項で「どのくらい安静にすればよいか」・「仕事はいつから復帰できるか」の目安期間を見ていきましょう。

安静期間|3〜6週間が目安

肋骨骨折の安静期間は骨折の程度によりますが、3〜6週間が目安とされています。

骨折の程度による回復期間の目安は、以下の通りです。

  • 軽度(ヒビ程度):3〜4週間
  • 完全骨折:6週間以上

※参考:一般社団法人 日本整形外傷学会「肋骨骨折

痛みが強い時期に激しく動くと、骨がずれたり再び傷ついたりする可能性があるため、安静にしましょう。

【骨折部分に負担をかけないための注意点】

  • 重い物を持たない
  • 体を強くひねったり、反らしたりしない
  • 激しい運動やストレッチを避ける

ただし安静といっても、動かなすぎるとかえって肺炎のリスクを高めたり、筋力が低下したりする場合もあります。

痛みで呼吸が浅くなると、肺の奥まで空気が届かず肺炎を引き起こす可能性が高まります。

つらい時期ですが医師の指示に従い、痛みのない範囲で軽い動作を行ったり、意識的に深呼吸をしたりするよう心がけましょう。

仕事復帰できる目安|骨折してから数日で復帰できる可能性がある

仕事内容別の復帰時期の目安は、以下の通りです。

  • デスクワーク(座り仕事):1週間程度
  • 立ち仕事・重労働:4〜6週間

仕事復帰の時期は、仕事の内容によって異なります。

デスクワークのように肋骨への負担が少ない職種では、痛みが治まれば数日〜1週間程度で復帰できる場合もあります。

「早く元の生活に戻りたい」と焦る気持ちもあるかと思いますが、痛みが和らいだからといって、自己判断で以前と同じように動くのは避けましょう。

痛みを我慢して作業を続けたり重い物を持ったりすると、骨のくっつきが遅れたり、痛みが慢性化したりする可能性があるからです。

どうしても仕事を休めない場合はご自身で判断せず、復帰のタイミングを医師に相談しましょう。

肋骨骨折の痛みがピークのときにやってはいけないこと

肋骨の痛みがピークのときは、骨折部分に負担がかかる衝撃や圧迫を避け、安静に過ごすのが基本です。

骨がくっつき始める時期に余計な負担をかけると、回復を遅らせる原因になります。

具体的には、以下のような動きは避けましょう。

重い荷物を持つ 腕だけでなく胸や背中の筋肉を使い、肋骨に直接的な負担がかかるため
上体をひねる・大きく反らす 後ろを振り返る、床の物を拾うなどの動きは、肋骨を直接動かしてしまうため
激しい運動やストレッチ

・呼吸が激しくなり肋骨の動きが増加。

・自己判断でのマッサージは、骨のずれや内出血を悪化させる可能性あり

上記の動作以外にも、血流を促進しすぎたり、同じ姿勢を続けたりすることも痛みの悪化につながる場合があります。

加えて、日常生活において以下の点にも注意が必要です。

  • 入浴:痛みが強い間は湯船を避け、シャワーで済ませる
  • 飲酒:骨の修復を妨げる可能性があるため控える

咳やくしゃみが出そうになった際は、手で痛む場所をそっと押さえるのがおすすめです。

ちょっとした工夫ですが、肋骨が大きく動くのを抑えることで衝撃が和らぎ、痛みの軽減につながります。

なお痛みを和らげる対処法として、医療機関では湿布や鎮痛薬、バストバンド(肋骨固定帯)などが用いられます。

痛みを我慢せずに医師に相談し、適切な指示を受けるようにしましょう。

肋骨骨折の痛みのピークが長引く・悪化する場合は早めに医師へ相談を

ここまで解説したように、肋骨骨折の痛みは通常2〜4週間ほどで落ち着く場合がほとんどです。

肋骨骨折に対する一般的な治療は保存療法が中心ですが、痛みが長引く場合には「再生医療」が選択される場合があります

保存療法と再生医療の違いは、以下の通りです。

  • 保存療法:湿布、バストバンド、鎮痛薬などで安静を保ち、ご自身の持つ力で回復するのを待つ
  • 再生医療:保存療法で改善しない場合の選択肢。ご自身の血液や脂肪を活用し、組織の修復を促す

再生医療には、ご自身の血液を使うPRP療法や、脂肪から取り出した幹細胞を使う「幹細胞治療」などがあります。

幹細胞には、炎症を抑えたり、組織の修復を促したりする作用が期待されます。

当院リペアセルクリニックでは、再生医療の一つとして「自己脂肪由来幹細胞治療」を行っています。

治療法に関する詳しい情報やご相談は、公式LINEで承っています。

肋骨骨折の痛みが長引いて不安な方は、ぜひお気軽にご相談ください。

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肋骨骨折の痛みのピークに関するよくある質問

肋骨骨折の痛みに関するよくある質問は、以下のとおりです。

肋骨骨折のとき、楽に寝る姿勢はどうすればいい?

「これで楽になる」などの決まった姿勢はありませんが、以下のように姿勢を整えると楽になる場合があります。

【楽に寝るためのおすすめの姿勢】

  • 痛い方を上にして横向きに寝る
  • クッションや抱き枕で体を安定させる
  • 上半身を少し高くして呼吸を楽にする

痛みが強い間は、寝返りを打つ際にも肋骨に負担がかからないよう、ゆっくり動くことをおすすめします。

上記を参考にして、ご自身にとって楽に寝られる姿勢を見つけましょう。

肋骨にヒビが入った場合、痛みのピークはいつ?

いわゆる「ヒビ」(不全骨折)の場合、痛みのピークは完全な骨折と少し時期がずれる場合があります。

受傷後すぐではなく、1週間くらいで痛みのピークを迎える場合があるといわれています。

ヒビの場合でも骨折した際と同じく安静にし、肋骨に負担をかけないように過ごすようにしましょう。

監修者

岩井 俊賢

Toshinobu Iwai

医師

略歴

2017年3月京都府立医科大学 医学部医学科卒業

2017年4月社会医療法人仁愛会 浦添総合病院 初期研修医

2019年4月京都府立医科大学附属病院 整形外科

2020年4月医療法人啓信会 京都きづ川病院 整形外科

2021年4月一般社団法人愛生会 山科病院 整形外科

2024年4月医療法人美喜有会 リペアセルクリニック大阪院 院長