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- アキレス腱
「朝、ベッドから立ち上がった最初の一歩が痛い」 「ランニング後にかかとの上がズキズキする」 このような症状でお悩みの場合、その痛みはアキレス腱炎の可能性があります。 アキレス腱炎はスポーツ愛好家や立ち仕事の方に多く見られる疾患で、放置すると慢性化したり、最悪の場合は腱断裂に至ることもあります。 本記事では、ご自身でできるアキレス腱炎のセルフチェック方法をはじめとして、症状の原因や治療法を詳しく解説します。 ご自身の状態を正しく理解し、つらい痛みから解放されるための第一歩として、ぜひお役立てください。 また、現在リペアセルクリニックでは、スポーツ障害や脳卒中といった完治が難しい症状に対して根本的な改善が期待できる「再生医療」に関する情報をLINEにて配信中です。 \慢性的な痛みの改善を目指せる再生医療とは/ 【こんな方は再生医療をご検討ください】 慢性化した痛みで、スポーツへの復帰を諦めている 従来の治療方法では、十分な効果が得られていない 手術はできるだけ避けたいと考えている 慢性化した痛みへ、従来の治療方法とは異なる選択肢に興味がある方は、以下からご登録ください。 アキレス腱炎のセルフチェック方法 アキレス腱炎の疑いがある場合、医療機関を受診する前に確認できる特徴的な症状は以下の3つです。 アキレス腱に腫れがある・押すと痛い つま先立ちで痛みがある 朝起きたときの一歩目のこわばりや痛みがある これらの症状が複数当てはまる場合は、アキレス腱炎の可能性が高いと考えられます。 ただし、自己判断には限界があるため、異常が疑われる場合は専門の医療機関を受診することをおすすめします。 アキレス腱に腫れがある・押すと痛い アキレス腱炎で最も分かりやすいサインは、かかとから2〜6cm上の部分を押したときの痛みと腫れです。 アキレス腱を親指と人差し指で軽くつまんでみた際に、健康な側と比べて患部が太くなっていたり、押すと強い痛みを感じたりする場合は、アキレス腱炎の典型的な症状といえます。 この部分は「腱中央部」と呼ばれ、アキレス腱炎で最も炎症が起きやすい場所です。 腫れている部分に熱を持っている感覚がある場合は、炎症が活発に起きている証拠です。 また、腱の表面がでこぼこしていたり、しこりのような硬い部分を感じたりすることもあります。 これらは腱の変性が進んでいるサインの可能性があるため、早めの対処が望ましいでしょう。 つま先立ちで痛みがある 片足でつま先立ちをしたときに痛みが出た場合もアキレス腱炎の重要な判断材料になります。 健康な人であれば片足で10回以上連続してかかと上げができますが、アキレス腱炎があると痛みのために回数をこなせなかったり、かかとを十分な高さまで上げられなかったりします。 セルフテストとしては、まず以下を試してみてください。 壁や手すりに軽く手を添えてバランスをとる 痛みのある側の足で立つ ゆっくりとかかとを上げてつま先立ちになる 2〜3秒キープしてから、ゆっくりと下ろす これを10回繰り返してみる テスト中に以下のような症状が現れた場合、アキレス腱炎の可能性があります。 チェック項目 正常な状態 アキレス腱炎の疑い 連続回数 10回以上可能 5回未満で痛みが強くなる かかとの高さ 十分に上がる 健側より明らかに低い 痛みの程度 痛みなし 動作中または後に痛みが増強 動作の速度 スムーズに上下 ゆっくりでないと痛む 痛みが強い場合は無理に続けず、途中で中止し、無理に繰り返さずに痛みの有無を確認する程度に留めてください。 朝起きたときの一歩目のこわばりや痛みがある 朝、ベッドから出て最初の一歩を踏み出した際にアキレス腱に強い痛みやこわばりを感じるのも、アキレス腱炎に非常に特徴的な症状です。 これは、就寝中にアキレス腱やその周辺組織が動かされないことで硬直し、起床後の急な動きで硬くなった腱が一気に伸ばされるために起こります。 朝の症状について、以下のような特徴があればアキレス腱炎を疑いましょう。 ベッドから起き上がって最初の一歩が特に痛い 歩き始めて5〜10分程度で痛みが軽くなる 長時間座った後の歩き始めにも同様の症状が出る アキレス腱がガチガチに固まっている感覚がある 足首を動かすと「ギシギシ」という感じがする このような朝のこわばりが起きるメカニズムは、炎症によって腱周囲の組織に浮腫(むくみ)が生じ、安静時に体液が溜まることが原因です。 動き始めることで血流が改善し、溜まった体液が流れ出すため、症状が一時的に軽快します。 ただし、この一時的な改善に安心して無理をすると症状を悪化させる恐れがあります。 朝の痛みが続く場合は、アキレス腱への負担を見直し、適切な治療を受けることをおすすめします。 アキレス腱炎とは|主な症状は痛み・腫れ・しびれ アキレス腱炎は、ふくらはぎの筋肉とかかとの骨を結ぶアキレス腱に炎症が起きる疾患で、運動時の痛みや腫れ、朝のこわばりなどが特徴的な症状です。 アキレス腱炎について理解を深めるため、以下の項目を詳しく解説します。 アキレス腱炎の代表的な症状 アキレス腱炎を引き起こす主な原因 特にスポーツを楽しむ方や立ち仕事の多い方は、日頃からアキレス腱の状態を確認することをおすすめします。 アキレス腱炎の代表的な症状 アキレス腱炎の主な症状は、以下の通りです。 症状の種類 具体的な現れ方 発生タイミング 痛み かかと上方の鋭い痛み、ズキズキした痛み 運動中・運動後・朝起床時 腫れ・肥厚 腱が太くなり、触ると膨らみを感じる 炎症が続いた後 こわばり 足首が固く動かしにくい 朝起床時・長時間安静後 熱感 患部が熱を持つ 急性期の炎症時 軋み音(クレピタス) 足首を動かすとギシギシ音がする 腱の変性が進行した時 しびれ・違和感 アキレス腱周囲の感覚異常 神経の圧迫や炎症波及時 アキレス腱炎の症状は、運動中・運動後の痛みから始まり、進行すると日常生活にも影響を及ぼすようになります。 運動に関連した痛みの特徴として、ウォーミングアップで一時的に軽快することがありますが、運動を続けると再び痛みが強くなり、翌日にはさらに悪化するパターンが多く見られます。 また、靴のかかと部分が当たるだけで痛みを感じることもあり、靴選びに困る方も少なくありません。 アキレス腱炎を引き起こす主な原因 アキレス腱炎は、単一の原因で発症するよりも、個人の身体的な特徴である「内的要因」と、運動環境や行動といった「外的要因」が複合的に絡み合って発症することが大半です。 ご自身に当てはまる要因がないか、以下の表で確認してみてください。 要因の種類 具体的な原因 内的要因 ・加齢による腱の変性や柔軟性の低下 ・扁平足や甲高など、足のアライメント(骨格配列)の問題 ・ふくらはぎの筋肉の硬さや筋力不足 ・体重の増加 外的要因 ・ランニングやジャンプなど、繰り返しの過度な負担(オーバーユース) ・急なトレーニング強度の増加や、不十分なウォーミングアップ ・クッション性の低いシューズや、かかとがすり減った靴の使用 ・アスファルトなど硬い路面での長時間の運動 これらの要因が重なると、アキレス腱への負担が許容量を超え、炎症を引き起こすきっかけとなります。 アキレス腱は元々血流が乏しい組織であり、加齢とともにさらに血流が低下するため、修復能力が低下し炎症が長期化しやすくなります。 アキレス腱炎を放置してはいけない理由|ほっとくとどうなる? アキレス腱炎を適切に治療せずに放置すると、痛みの慢性化だけでなく、腱の変性や断裂という深刻な結果を招く可能性があります。 早期の段階で適切な対処をすれば数週間で改善することが多い疾患ですが、放置により以下のような問題が生じます。 痛みが慢性化し日常生活に支障が出る 腱が変性し断裂のリスクが高まる これらの合併症を防ぐためにも、症状を感じたら早めに対処することをおすすめします。 「そのうち治るだろう」という考えは、結果的に治療期間を長引かせ、生活の質を大きく低下させることになりかねません。 痛みが慢性化し日常生活に支障が出る 痛みを我慢しながら生活を続けると、無意識のうちに痛む足をかばう歩き方や体の使い方が癖になってしまい、アキレス腱以外の部位にも二次的な不調を引き起こす可能性があります。 その結果、元々健康だった部位にも痛みが生じ、複数箇所の治療が必要になるケースがあります。 慢性化による日常生活への影響については、以下の通りです。 歩行障害: 痛みで正常な歩行ができず、歩行速度が低下 階段昇降困難: 特に下り階段で強い痛みが出て、手すりなしでは降りられない 仕事への影響: 立ち仕事や外回りの仕事が困難になり、休職を余儀なくされる場合も 睡眠障害: 夜間の痛みで熟睡できず、疲労が蓄積 運動制限: 趣味のスポーツはもちろん、軽い散歩すら困難に このような状態が続けば、スポーツはもちろん、立ち仕事や通勤といった日常生活にも大きな支障をきたすことになりかねません。 さらに、慢性化により腱自体の質が変化し「腱症」と呼ばれる状態に移行することがあります。 この段階になると、炎症を抑える治療だけでは改善せず、腱の組織を根本的に修復する治療が必要になります。 腱が変性し断裂のリスクが高まる アキレス腱炎を放置することの最も深刻なリスクは、アキレス腱そのものが断裂してしまう危険性が高まることです。 炎症が長期間続くと、腱を構成しているコラーゲン線維が傷つき、もろく変性した状態(腱症)に進行します。 変性した腱はゴムのように伸びきってしまった状態で、健康な腱と比べて強度や柔軟性が著しく低下しています。 この状態で急に走り出したり、ジャンプから着地したりといった強い力が加わると、「ブチッ」という断裂音とともに腱が切れてしまう「アキレス腱断裂」を引き起こすのです。 アキレス腱断裂は手術が必要になることも多く、回復には長期間を要するため、決して放置せず、腱が変性してしまう前に適切な治療を受けることが重要です。 アキレス腱炎の放置のリスクについては、以下の記事も参考にしてください。 アキレス腱炎はどのタイミングで病院へ行くべき? セルフチェックで異常が疑われたり、セルフケアを続けても症状が改善しなかったりする場合は、自己判断で放置せずに専門の医療機関を受診することをおすすめします。 特に、以下のような状況では、一度整形外科を受診することを検討しましょう。 専門家による診断は、ご自身の状態を客観的に把握し、漠然とした不安を解消する助けにもなります。 気になる症状があれば、ためらわずに相談してみてください。 アキレス腱炎の治療方法 アキレス腱炎の治療は、症状の段階に応じて段階的に進めるのが基本です。 ここでは、アキレス腱炎に対して行われる主な治療法を、3つのステップに分けて解説していきます。 自分でできる応急処置とセルフケア 整形外科で行う一般的な保存療法 保存療法で改善しない場合の外科的治療 ご自身の症状がどの段階にあるかを把握し、適切な対処法を選択するための参考にしてください。 自分でできる応急処置とセルフケア アキレス腱に痛みを感じ始めた初期段階では、炎症を悪化させないための応急処置が効果的です。 スポーツの現場などで基本とされる「RICE処置」を実践し、まずは患部の安静を保つことを目指しましょう。 RICE処置とは、4つの処置の頭文字をとったもので、具体的な内容は以下の通りです。 処置 内容 Rest (安静) 痛みを感じる動作や運動を中止し、アキレス腱に負担がかからないようにします。 Ice (冷却) 氷のうなどを使い、1回15〜20分を目安に痛む部分を冷やし、炎症を抑えます。 Compression (圧迫) 弾性包帯やテーピングで患部を軽く圧迫し、腫れが広がるのを防ぎます。 Elevation (挙上) 患部を心臓より高い位置に保ち、重力を利用して腫れを軽減させます。 ほかにも、消炎鎮痛成分の含まれた湿布を使用することも痛みの緩和に役立ちます。 アキレス腱を少し伸ばした状態で、痛む部分全体を覆うように貼ると良いでしょう。 ただし、痛みが強い時期に自己流で強くマッサージすることは、かえって炎症を悪化させる可能性があるため控えることをおすすめします。 整形外科で行う一般的な保存療法 セルフケアで症状が改善しない場合や、痛みが続く場合は、整形外科での保存療法が中心となります。 痛みを和らげ、組織の回復を促し、身体の機能を改善させるための様々な治療を組み合わせて行うのが一般的です。 療法 具体 薬物療法 痛みを抑えるために、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)の内服薬や外用薬(湿布・塗り薬)が処方される 物理療法 超音波・低周波・温熱療法などで患部の血行を促進し、痛みの緩和と組織の修復をサポート 装具療法 インソール(足底挿板)で骨格配列を補正し、ヒールリフトでかかとを高くしてアキレス腱への負担を物理的に軽減 リハビリテーション 理学療法士の指導で、ふくらはぎのストレッチやアキレス腱の強度を高める筋力トレーニングを行う これらの治療を通じて、痛みの根本原因にアプローチし、再発しにくい身体の状態を目指します。 保存療法で改善しない場合の外科的治療 6ヶ月以上の適切な保存療法でも改善が見られない場合や、腱の変性が著しい場合には、手術が検討されます。 手術が選択肢となるのは、主に以下のような場合です。 長期間の保存療法でも、日常生活やスポーツ活動に支障をきたすほどの痛みが残る MRIなどの画像検査で、腱の重度の変性や治癒しにくい部分断裂が確認された 手術を選択する際は、医師と十分に相談し、術後のリハビリ期間も考慮して判断することが大切です。 アキレス腱炎を繰り返さないための新たな選択肢「再生医療」 従来の治療法で改善が見られなかったり、手術を避けたいと考えたりする方にとって、ご自身の細胞の力を活用して損傷した組織の根本的な修復を目指す「再生医療」が、新たな希望となる可能性があります。 痛み止めや湿布は症状を一時的に和らげる対症療法であり、痛みの根本原因が解決されない限り、症状を繰り返してしまうケースは少なくありません。 当院で提供している再生医療は、そのような慢性的なアキレス腱炎に対して、患者さまご自身の血液や脂肪から抽出した「組織の修復を促す成分(幹細胞など)」を患部に注射することで、アキレス腱自体の治癒能力を高める根本的なアプローチです。 再生医療を選択することで、以下のようなメリットが期待できます。 こんなお悩みをお持ちの方へ 再生医療によるアプローチ 長引く痛みから解放されたい 痛みの原因である腱の損傷部位に直接アプローチし、組織の修復を促すことで、根本的な症状改善を目指します。 手術や長期入院は避けたい 注射による日帰りでの治療が可能なため、身体への負担が少なく、手術に伴うリスクや後遺症の心配もありません。 趣味のスポーツへ本格的に復帰したい 損傷した組織の修復を促すことで、治療期間の短縮が期待できます。筋力低下を最小限に抑え、早期の競技復帰をサポートします。 これまで完治が難しいとされてきた慢性的な腱の炎症に対しても、再生医療は腱自体に悪影響を与えることなく、痛みの軽減と組織の再生を促すことが可能です。 活動的な毎日を取り戻すための選択肢として、ぜひご検討ください。 アキレス腱炎の長引く痛みでお悩みなら、ぜひ当院へご相談ください リペアセルクリニックでは、アキレス腱炎の新たな選択肢として再生医療を提供しています。 手術をせずに根本的な改善を目指したい方、従来の治療で満足のいく効果が得られなかった方は、ぜひ一度お問い合わせください。 当院の再生医療についてはこちら スポーツ医療の症例について詳しく見る アキレス腱炎の予防方法 アキレス腱炎は適切な予防策を実践することで、発症リスクを大幅に減らすことができます。 健康的にスポーツや仕事を続けたい方は、日頃から以下の予防方法を心がけましょう。 運動前はしっかりストレッチを行う 運動で過度に負荷がかかったら安静にする シューズを見直す 運動の負荷は少しずつ増やす これらの予防策は、すでにアキレス腱に違和感がある方の悪化防止にも効果的です。 運動前はしっかりストレッチを行う 運動前の適切なストレッチは、アキレス腱への急激な負荷を防ぎ、怪我のリスクを大幅に減少させます。 硬くなったふくらはぎの筋肉を十分にほぐすことで、アキレス腱にかかる張力が分散され、腱への局所的なストレスを軽減できます。 ストレッチ やり方 壁押しストレッチ(腓腹筋) ・手を壁につき、片足を後ろに引く ・かかとを床につけたまま、ふくらはぎが伸びるのを感じる ・30秒×3セット実施 段差ストレッチ(ヒラメ筋) ・階段や段差につま先だけを乗せる ・ゆっくりとかかとを下げていく ・アキレス腱が気持ちよく伸びる位置でキープ ・20秒×3セット実施 ウォーミングアップの一環として、気持ちよく伸びを感じる程度に30秒ほど時間をかけて行いましょう。 運動で過度に負荷がかかったら安静にする 運動後にアキレス腱やその周辺に痛みや違和感、熱っぽさを感じた場合は、無理をせず安静にしましょう。 これは、身体が発している「負担がかかりすぎている」というサインかもしれません。 特に強い痛みを感じる場合は、運動を中断し、患部を冷やすアイシングや、心臓より高い位置に足を挙げるなどの応急処置を行いましょう。 小さなサインを見逃さず、早めに身体を休ませることが、症状の悪化を防ぎます。 シューズを見直す 日常的に履いている靴や運動時に使用するシューズが、知らず知らずのうちにアキレス腱へ負担をかけている可能性があります。 ご自身の足に合っていないシューズは、アキレス腱炎の引き金となりかねません。 以下のポイントを参考に、一度シューズを見直してみることをおすすめします。 チェック項目 確認するポイント クッション性 かかと部分の衝撃吸収性が十分か。古くなってクッションがへたっていないか。 サイズ・フィット感 つま先に少し余裕があり、かかとがしっかりと固定されるか。靴の中で足が滑らないか。 かかとの摩耗 靴底のかかと部分が極端にすり減っていないか。すり減りは着地のバランスを崩す原因になる。 適切なシューズを選ぶことは、アキレス腱を守るための重要な投資と考えると良いでしょう。 運動の負荷は少しずつ増やす 早く体力をつけたい、記録を伸ばしたいという気持ちから、急にトレーニングの量や強度を上げてしまうことは、アキレス腱炎の典型的な原因の一つです。 筋肉や腱が新しい負荷に慣れるための時間を十分に確保しましょう。 例えば、一般的にランニングの距離や時間を増やす際は、前の週から10%以上は増やさない「10%ルール」が安全な目安とされています。 また、予防としてふくらはぎの筋力を強化することも有効で、特に「エキセントリックトレーニング」がおすすめです。 これは、筋肉が伸びながら力を発揮する運動で、段差を使い、ゆっくりとかかとを下ろしていく動作がこれにあたります。 腱の強度を高めて再発予防に貢献しますので、ぜひ参考にしてください。 アキレス腱炎のセルフチェックは正しい治療への第一歩 アキレス腱炎のセルフチェックを正しく行うことで、早期発見・早期治療が可能となり、慢性化や重症化を防ぐことができます。 一方で、「痛みが続いているけれど、まだ大丈夫」と自己判断で放置することは、結果的に治療期間を長引かせることになりかねません。 セルフチェックで一つでも該当項目があった方は、早めの対処を心がけてください。 また、保存療法で改善しない慢性的な痛みに対しては、手術だけでなく、ご自身の細胞の力を活用して組織の修復を目指す「再生医療」という新たな選択肢もあります。 長引くアキレス腱の痛みでお悩みでしたら、自己判断で抱え込まず、ぜひ一度専門家にご相談ください。
2025.09.30 -
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「運動中にふくらはぎやアキレス腱にピリッとした痛みを感じた」 「朝、歩き始めにかかと周辺がこわばる」 上記のような症状を、軽い筋肉痛や疲労だと思って見過ごしていませんか? アキレス腱が弱っていることを示すサインの可能性があり、「アキレス腱断裂」につながる前兆かもしれません。 前兆を軽視して無理を続けると、ある日突然、激しい痛みとともにアキレス腱が切れてしまうリスクがあります。 本記事では、アキレス腱が切れる前に現れる前兆から、断裂を防ぐために注意すべき行動を詳しく解説します。 万が一、断裂してしまった場合の治療法についても紹介しているので、アキレス腱断裂に不安を感じる方はぜひ参考にしてください。 近年のアキレス腱断裂の治療には、先端医療の一つである「再生医療」が注目されています。 再生医療は、患者さまの細胞や血液を用いて自然治癒力を向上させることで、断裂したアキレス腱の再生・修復を促す医療技術です。 当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、再生医療の治療法や症例について配信しているため、併せてご参考ください。 アキレス腱が切れる前兆4つ アキレス腱断裂は、一般的に「パチン」という音とともに激しい痛みが生じる、突然起こる怪我です。 しかし、アキレス腱断裂患者の4%※は前兆と考えられる症状がみられたというデータがあります。 ※出典:PubMed 本章では、アキレス腱が切れる前兆について解説します。 アキレス腱周辺の痛みや違和感 アキレス腱周辺の腫れや熱感 ふくらはぎや足のむくみ かかとを持ち上げる動作が困難 上記の前兆を見逃さずに早期に対処することが、深刻な断裂を防ぐための鍵となります。 1つずつ詳しく見ていきましょう。 アキレス腱周辺の痛みや違和感 アキレス腱が切れる前兆として多いのが、アキレス腱やかかと、ふくらはぎをはじめとする足の痛みや違和感です。 これは、アキレス腱に炎症が起きているサインと考えられます。 とくに、以下のようなタイミングで痛みを感じる場合は、注意が必要です。 朝起きて、ベッドから下りて踏み出す最初の一歩に痛みが生じる 車や椅子から立ち上がるなど、しばらく動かなかった後の動き始めに痛みが生じる 運動を始めると少し楽になるが、運動後には痛みが強くなる 上記のような痛みを「そのうち治るだろう」と我慢して無理な運動などを続けると、完全に断裂するリスクが高まります。 アキレス腱周辺の腫れや熱感 アキレス腱の周辺が腫れていたり、触ると熱っぽく感じたりするのは、炎症が起きているサインです。 過度な負担によってアキレス腱に微細な損傷が生じ、体を修復反応として炎症が起こります。 ご自身で簡単にできるセルフチェックのポイントは、以下のとおりです。 左右の足のアキレス腱を親指と人差し指で優しくつまんで太さを比べる 部分的に硬いコブのような盛り上がりがないかを確認する 手の甲で触れてみて、左右で熱感に違いがないかを見る もし、アキレス腱周辺が明らかに腫れていたり熱っぽかったりする場合は、炎症が悪化している証拠です。 速やかに運動を中止し、患部を冷やすなどの応急処置を行いましょう。 ふくらはぎや足のむくみ アキレス腱の痛みと同時に、同じ側のふくらはぎや足首にむくみが見られることがあります。 これは、アキレス腱の炎症が周辺の血行を悪化させているサインです。 通常ふくらはぎの筋肉は、血液を心臓へ送り返すポンプの役割を担っています。 しかし、アキレス腱の痛みで歩き方が不自然になると、このポンプ機能がうまく働かなくなり、足に水分が溜まりやすくなります。 とくに、左右の足でむくみ方に差がある場合は、痛みのある足の腱に何らかの異常が起きている可能性が考えられます。 痛みとむくみが同時に現れた際は、軽視せずに注意してください。 かかとを持ち上げる動作が困難 かかとを持ち上げる動作が困難になるのは、アキレス腱の機能が低下している危険なサインです。 アキレス腱は、ふくらはぎの筋肉の力をかかとに伝え、地面を蹴り出す重要な役割を担っています。 以下のような動作でアキレス腱に痛みが出たり、力が入りにくかったりする場合は注意が必要です。 つま先立ちの動作 階段や坂道を上る動き 走ったりジャンプしたりするときに地面を蹴る瞬間 上記の動作に支障が出る場合、アキレス腱の損傷が進んでいる可能性があります。 放置すると、ふとした瞬間に断裂するリスクが高いため、直ちに運動を中止し、整形外科など専門医の診察を受けましょう。 アキレス腱が切れる前兆があるときに注意すべき行動 アキレス腱に前兆となるサインを感じた場合、その後の行動が断裂という深刻なケガを防ぐために重要になります。 腱が弱っている状態で無理をすると、ふとした瞬間に完全断裂につながる可能性があるためです。 特に、以下の表に示す行動はアキレス腱への負担を急激に増大させるため、痛みや違和感があるときは絶対に避けましょう。 注意すべき行動 注意すべき理由 痛みを我慢した運動の継続 ・無視して運動を続けると腱の微細な損傷が拡大し、断裂のリスクを高める 急激な負荷がかかる動作 ・ダッシュやジャンプ、急な方向転換などは、アキレス腱に大きな力が加わるため、断裂の直接的な原因となる 自己流の強すぎるケア ・痛む部分を強く揉んだり、無理にストレッチしたりすると炎症を悪化させる可能性がある 足に合わない靴の着用 ・クッション性のない靴やかかとが不安定な靴は、歩行時の衝撃により、アキレス腱への負担を増大させる 前兆を感じたら、まずはアキレス腱を休ませ、負担をかけないように意識することが断裂を防ぐために重要です。 アキレス腱が切れやすくなる原因 アキレス腱は、腱そのものが弱くなる「内的要因」と腱に負担がかかる「外的要因」の2つの原因によって、断裂する可能性があります。 加齢による柔軟性の低下 激しいスポーツによる負荷 とくに、上記2つの原因は、アキレス腱断裂のリスクを大きく高める要因として知られています。 それぞれ詳しく見ていきましょう。 加齢による柔軟性の低下 アキレス腱断裂が30代から50代の方に多く見られる背景には、加齢によるアキレス腱の柔軟性の低下があります。 年齢を重ねると、アキレス腱を構成するコラーゲン線維が硬くなり、腱全体の柔軟性が失われていきます。 健康でしなやかな腱は強い力に耐えられますが、硬くもろくなった腱は、ささいな衝撃でも断裂しやすくなります。 とくに、以下のような場合に断裂リスクが高まります。 普段あまり運動しない人が、急にスポーツを行ったとき 学生時代以来など、久しぶりに運動を再開したとき 週末だけ激しいスポーツをする「ウィークエンドウォリアー」 若い頃と同じ感覚で動いたときに「アキレス腱がその負荷に耐えられない」というケースも少なくありません。 激しいスポーツによる負荷 アキレス腱断裂の直接的な引き金になるのは、アキレス腱に大きな力がかかる動作です。 ダッシュからの急停止やジャンプからの着地などの瞬間に、アキレス腱には体重の何倍もの負荷がかかります。 以下のような動作を繰り返すスポーツは、断裂リスクが高いといえます。 テニスやバドミントン:前後のボールに追いつこうと踏み込む動作 バスケットボールやバレーボール:ジャンプと着地を繰り返す動作 サッカー:ダッシュやキック、急な方向転換 久しぶりに行うスポーツでは負荷がかかりやすいため、注意しましょう。 アキレス腱が切れる前兆がある場合の対処法 アキレス腱が切れる前兆があるときに、正しく対処できるかどうかでその後の回復に影響します。 患部への負担を避けて安静にする 医療機関を受診する 完全断裂という深刻なケガを防ぐためにも、それぞれの内容を確認しましょう。 患部への負担を避けて安静にする アキレス腱に痛みや腫れなどの前兆を感じたときに、まず行うべき対処法は患部を安静に保つことです。 運動は直ちに中止し、アキレス腱に負担のかかる動作を避けましょう。 応急処置としては、スポーツ外傷の基本である「RICE処置」が有効です。 アルファベット 意味 具体的な方法 R (Rest) 安静 運動を中止し、体重をかけないようにして休ませる I (Ice) 冷却 氷のうなどをタオルで包み、15〜20分程度冷やす C (Compression) 圧迫 腫れを防ぐため、弾性包帯などで軽く圧迫する E (Elevation) 挙上 患部をクッションなどの上に乗せ、心臓より高く保つ RICE処置は炎症や腫れを抑え、痛みを和らげる効果が期待できます。 セルフケアで痛みが引かない場合は、早期に医療機関を受診しましょう。 医療機関を受診する セルフケアをしても痛みが数日以上続く、または悪化するような場合は、速やかに医療機関を受診しましょう。 一度アキレス腱が完全に断裂すると、治療に数ヶ月から1年近くかかることもあります。 早期回復には、完全断裂に至る前に適切な治療を受けることが重要です。 「ただの筋肉痛だろう」「すぐ治るだろう」と軽視せず、専門医による正確な診断を受けましょう。 アキレス腱が切れる前兆に関するよくある質問 アキレス腱が切れる前兆についてよくある質問にお答えします。 アキレス腱が切れたら歩けない? アキレス腱の断裂予防に効果的なマッサージはある? これらの疑問を解消し、万が一の際に適切な判断ができるようにしましょう。 アキレス腱が切れたら歩けない? アキレス腱以外にも足首を動かす筋肉があるため、断裂後も歩けるケースはあります。 しかし、アキレス腱の機能が損なわれることで以下のような特徴が見られます。 アキレス腱が切れた時の特徴 つま先立ちができない 階段の上り下りが困難になる 歩く速度が遅くなり、足を引きずる アキレス腱断裂を放置すると後遺症が生じるリスクが高まるため、歩けるかどうかで重症度を判断せず、断裂が疑われる場合は直ちに整形外科を受診しましょう。 アキレス腱の断裂予防に効果的なマッサージはある? アキレス腱断裂の予防として、以下のようなマッサージがおすすめです。 アキレス腱の断裂予防に効果的なマッサージ 手やフォームローラーを使い、気持ち良いと感じる強さでふくらはぎ全体を優しくほぐす アキレス腱を指で優しくつまみ、左右に軽く動かすようにして、周辺組織の滑りを良くする テニスボールなどを使い、足の裏をほぐす アキレス腱周辺のマッサージは、運動前後のケアとして習慣にすると効果的です。 予防のためのケアとして、痛みがない範囲で行いましょう。 アキレス腱が切れる前兆があるときは「安静」が重要 アキレス腱周辺の痛みや腫れ、動かしにくさといったサインを感じたら、まず「安静」にすることが重要です。 痛みを我慢して運動を続けたり、自己流のマッサージを行ったりせず、患部に負担をかけないようにしてください。 完全断裂という最悪の事態を防ぐためには、早期に専門医の診断を受けることが重要です。 アキレス腱が切れる前兆や違和感を感じたら、本記事で紹介した対処法を実践し、医療機関に相談しましょう。 最後に、万が一アキレス腱が断裂してしまった場合の選択肢として「再生医療」を紹介します。 再生医療は、患者さまの細胞や血液を用いて「損傷した組織を再生・修復する力」を活用する治療法で、腱や靭帯の損傷を手術せずに治療できる先端医療です。 当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、再生医療の治療法や症例について配信しているため、併せてご参考ください。
2025.09.30 -
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アキレス腱を押すと痛みがある場合、「アキレス腱炎」である可能性が高いです。 誤った対処法や治療を受けずに放置してしまうと、痛みが慢性化したり、アキレス腱が断裂したりするリスクがあります。 早期回復のためにも、早めに医療機関を受診し、適切な診断・治療を受けることが重要です。 この記事では、アキレス腱を押すと痛みがあるときの原因や対処法について詳しく解説します。 また、アキレス腱の痛みの治療には、先端医療の一つである「再生医療」も選択肢となります。 再生医療は、患者さまの細胞や血液を用いて自然治癒力を向上することで、損傷した腱や靭帯の再生・修復を促す医療技術です。 当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、再生医療の治療法や症例について配信しているため、併せてご覧ください。 アキレス腱を押すと痛いときは「アキレス腱炎」の可能性 アキレス腱を押すと痛みがある場合、アキレス腱炎である可能性があります。 主な原因やどのような痛みを感じるのか、アキレス腱炎について解説します。 アキレス腱炎の原因 アキレス腱炎痛みの特徴 それぞれ詳しく見ていきましょう。 アキレス腱炎の原因 アキレス腱炎を発症する主な原因はさまざまで、以下のとおりです。 オーバーユース(使いすぎ) 準備運動不足 加齢による柔軟性の低下 靴が足に合っていない 偏平足 アキレス腱炎の原因は、スポーツに関連したものが多く、スポーツ選手や運動が趣味の方に多く見られる疾患です。 しかし、スポーツをしない人にも起こり得るため、アキレス腱を押して痛みを感じる場合は、早めに医療機関を受診しましょう。 アキレス腱炎痛みの特徴 アキレス腱炎では、患部を押すことで痛みを感じるのが特徴です。 歩いたり走ったりする場合にも痛みを感じやすく、安静にしているときには痛みがないケースが多いです。 アキレス腱は足の曲げ伸ばしによって腱が伸びる仕組みになっているため、曲げ伸ばしを行わなければ腱は緩んだ状態です。 腱が伸びるときに痛みを感じるため、平地を歩くときよりも腱が伸びる階段や坂道の方が、より痛みを感じやすい傾向があります。 アキレス腱を押すと痛いときの対処法 アキレス腱を押すと痛いときには、次のような対処法があります。 運動量を調整して安静にする アキレス腱周辺のストレッチする 患部をアイシング(冷却)する それぞれの対処法について、詳しく解説していきます。 運動量を調整して安静にする アキレス腱に痛みを感じたら、まずは原因となっている運動や活動の量を減らし、安静にすることを心がけましょう。 無理をしてアキレス腱に負担をかけ続ければ、炎症が長引いたり症状が悪化したりする恐れがあります。 とくに、ランニングやジャンプなどのアキレス腱に強い負荷がかかる運動は、一時的に中断することが推奨されます。 日常生活においても痛みが引くまでは、無理のない範囲で活動しましょう。 アキレス腱周辺をストレッチする アキレス腱周辺のストレッチによって筋肉の柔軟性を高めることで、アキレス腱にかかる負担を軽減する効果が期待できます。 以下のストレッチを実践してみましょう。 ①壁の前に立ち、両手を壁につける ②かかとは床につけたまま痛む方の脚を後ろに引く ③前の膝をゆっくり曲げ、アキレス腱を伸ばす ④③の状態を20〜30秒キープする 上記のストレッチを1日数回、無理のない範囲で継続しましょう。 ただし、痛みを感じるほど強く伸ばすのは逆効果になるため、気持ちよく伸びていると感じる程度でゆっくりと行いましょう。 患部をアイシング(冷却)する 運動後や痛みが気になるときに患部をアイシングすると、炎症を鎮めて痛みを和らげる助けになります。 痛みが強い急性期には、以下の手順でアイシングしましょう。 ①氷のうなどをタオルで包む ②痛みを感じる部分に15~20分ほど当てる ③間隔を開けて再度冷やす 直接氷を肌に当てると凍傷になる危険性があるため、必ずタオルなどの布を一枚挟みましょう。 上記の手順を1日に数回繰り返すことで、炎症の抑制が期待できます。 アキレス腱を押すと痛いときの治し方 アキレス腱を押すと痛いときの治療法は、大きく分けると以下の2つです。 保存療法 手術療法 それぞれの治療法について、詳しく見ていきましょう。 保存療法 アキレス腱の痛みの治療は、手術を行わない保存療法が基本です。 保存療法は、薬やリハビリテーションなどを組み合わせ、アキレス腱の炎症を抑えて痛みを和らげることを目的とします。 具体的な治療法は、個々の症状に合わせて以下のような治療が選択されます。 薬物療法:湿布や塗り薬といった外用薬や、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)の内服薬を使用し、炎症と痛みを抑える 物理療法:ストレッチや筋力トレーニングでアキレス腱周辺の柔軟性を高め、アキレス腱への負担を減らす 装具療法:インソール(足底挿板)やかかとを高くするヒールパッドなどを使用し、アキレス腱への衝撃や負担を軽減する これらの治療と並行して、原因となるスポーツ活動を休止するなど、安静を保つことも回復への近道です。 手術療法 保存療法を数ヶ月続けても改善が見られない場合や、アキレス腱が断裂しているケースでは、手術療法が検討されます。 手術の目的は、炎症を起こしている組織や損傷した部分を取り除き、アキレス腱の機能を正常に回復させることです。 アキレス腱周辺の滑膜や腱の変性した部分を切除する手術などがあります。 ただし、手術は身体への負担が大きく、入院や術後のリハビリテーションの期間も考慮しなければいけません。 手術療法は、症状やライフスタイルを考慮した上で慎重に判断しましょう。 アキレス腱を押すと痛いときによくある質問 アキレス腱を押すと痛いときによくある質問から、次の3つを紹介します。 アキレス腱を押すと痛いのは痛風が原因? アキレス腱が痛いときはマッサージで治る? アキレス腱炎をほっとくとどうなる? アキレス腱の痛みにお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。 アキレス腱を押すと痛いのは痛風が原因? アキレス腱を押したときの痛みが痛風によって引き起こされる可能性はゼロではありません。 しかし、痛みの多くはオーバーユース(使いすぎ)や加齢による柔軟性の低下によるアキレス腱炎が原因と考えられます。 アキレス腱炎の痛みは運動時に強くなり、患部を押すと痛みを感じるのが特徴です。 一方、痛風の痛みは突然始まる激痛や腫れ、赤みを伴うことが多く、症状の現れ方が異なります。 アキレス腱が痛いときはマッサージで治る? アキレス腱の痛みは、マッサージだけでは完全に治りません。 むしろ、痛みのあるアキレス腱そのものを直接マッサージすると、炎症を悪化させる可能性があるため避けるべきです。 しかし、アキレス腱につながるふくらはぎの筋肉を優しくほぐすことは、症状の緩和に役立つ場合があります。 ふくらはぎの筋肉の緊張が和らぐことで、アキレス腱にかかる負担が軽減される効果が期待できます。 マッサージでアキレス腱の痛みが完治するわけではないため、あくまで補助的なセルフケアであることを理解しておきましょう。 アキレス腱炎をほっとくとどうなる? アキレス腱炎を治療せずそのまま放置していると、症状が慢性化する可能性があります。 痛みが慢性化すると日常生活に影響を与えるだけでなく、アキレス腱断裂のリスクが高まるため注意が必要です。 アキレス腱断裂が起きると、手術が必要となる可能性も高く、仕事や日常生活への復帰に時間がかかります。 アキレス腱に痛みや違和感があるときは、自己判断で放置せずに早めに医療機関を受診しましょう。 アキレス腱を押すと痛いときは再生医療も選択肢の一つ アキレス腱を押すと痛みがある場合、オーバーユース(使いすぎ)や加齢による柔軟性の低下による「アキレス腱炎」である可能性があります。 慢性化やアキレス腱断裂のリスクを避けるためにも、早めに医療機関へ相談し、適切な治療を受けましょう。 アキレス腱の痛みの治療には、先端医療の一つである「再生医療」も選択肢となります。 再生医療は、患者さまの細胞や血液を用いて自然治癒力を向上することで、損傷した腱や靭帯の再生・修復を促す医療技術です。 「アキレス腱の痛みを早く治したい」「再生医療について詳しく知りたい」という方は、ぜひ当院リペアセルクリニックまでご相談ください。
2025.09.30 -
- アキレス腱
アキレス腱断裂とは、ふくらはぎの筋肉とかかとの骨をつなぐアキレス腱が切れてしまう怪我で、スポーツ中や日常動作の際に突然受傷することがあります。 放置すると歩行障害や慢性的な痛みにつながる可能性があり、早期回復を目指すには、適切な応急処置や早めの医療機関受診が重要です。 この記事では、アキレス腱が切れたときの症状から応急処置、治療法まで詳しく解説します。 アキレス腱断裂の症状でお悩みの方は、ぜひ最後まで読んで適切な対処法を理解しましょう。 また、現在リペアセルクリニックの公式LINEでは、アキレス腱断裂などスポーツ外傷に対する再生医療に関する情報を発信しています。 再生医療の症例紹介や無料ガイドブックを配布しているので、この機会にぜひ再生医療についてご確認ください。 アキレス腱が切れたときの症状 アキレス腱断裂時に現れる特徴的な症状として、以下の3つがあります。 ふくらはぎに強い痛みが生じる 強い衝撃や「ブチッ」という音がする つま先立ちや歩行が困難になる これらの症状を正しく理解して、ご自身の状況を把握しましょう。 ふくらはぎに強い痛みが生じる アキレス腱が切れた瞬間は、激しい痛みとともに足に力が入らなくなります。 痛みに関しては、以下の特徴があります。 ふくらはぎからかかとにかけて突然激しい痛みが起こる まるで後ろから蹴られたような強い衝撃を感じる 痛みは断裂直後が最も強く、その後徐々に和らぐ場合がある 歩こうとすると痛みが増す 「後ろから強く蹴られたような衝撃」を感じた場合は、アキレス腱を断裂しているかもしれません。 ※参考:日本整形外科スポーツ医学会 強い衝撃や「ブチッ」という音がする アキレス腱が断裂するときは、腱が切れる瞬間に特徴的な音や衝撃を生じます。 断裂の瞬間に「ブチッ」「パンッ」という音が聞こえる 周囲の人にも音が聞こえることがある 音と同時に強い衝撃を感じる 音がしない場合もある ただし、すべての場合で音がするわけではないため、他の症状と合わせて総合的に判断する必要があります。 つま先立ちや歩行が困難になる アキレス腱が切れると、ふくらはぎの筋肉の力がかかとの骨に伝わらなくなり、以下のような機能障害が現れます。 つま先立ちができなくなる 正常な歩行が困難になり、足を引きずるような歩き方になる 階段の上り下りがとくに困難 足首を下に向ける動作(底屈)の力が著しく低下する これらの機能障害により、日常生活に大きな支障をきたすため、すぐに医療機関を受診しましょう。 ※参考:兵庫医科大学病院 アキレス腱が切れたまま放置するリスク アキレス腱断裂を放置すると、さまざまな合併症や長期的な機能障害が生じる可能性があります。 早期治療の重要性を理解するために、放置するリスクを確認しておきましょう。 歩行機能の永続的な低下 ふくらはぎの筋力低下と筋萎縮 足首の可動域制限 慢性的な痛みと腫れ バランス感覚の悪化 他の足や腰への負担増加 スポーツ復帰の困難さ アキレス腱断裂は自然に治癒することはなく、適切な治療なしでは機能回復は期待できません。 放置期間が長くなるほど治療が複雑になり、完全な機能回復も困難になるため、症状に気づいたら速やかに医療機関を受診することが大切です。 アキレス腱が切れたときの応急処置 アキレス腱断裂が疑われる場合の応急処置について知っておくことで、症状の悪化を防げます。 断裂直後に行うべき応急処置として以下の2つがあります。 足首を固定する 運動を中止して安静にする これらの応急処置を適切に行うことで、さらなる損傷を防ぐことにつながります。 足首を固定する アキレス腱断裂が疑われる場合は、足首を動かさないよう固定することが重要です。 タオルや包帯、副木などを使用し、つま先立ちの状態で足首を固定しましょう。 固定する際は、足首を少し下に向けた状態(底屈位)で固定することで、切れたアキレス腱の両端が近づき、さらなる断裂や損傷の拡大を防げます。 固定が困難な場合は、とにかく足首を動かさないよう注意してください。 運動を中止して安静にする アキレス腱断裂が疑われたら、直ちに運動を中止して安静を保つことが重要です。 無理に歩行を続けると断裂がさらに拡大し、治療が困難になる可能性があります。 また、断裂直後はアイシングによって炎症を抑制することも効果的です。 氷や冷たいタオルを患部に当てて、10~15分ほど冷却しましょう。ただし、直接氷を当てると凍傷の危険があるため、タオルで包んでから使用してください。 痛みが落ち着いたら速やかに医療機関を受診しましょう。 アキレス腱が切れたときの治療法 アキレス腱断裂の主な治療法として、以下の3つがあります。 保存療法 手術療法 再生医療 それぞれの治療法には特徴があるため、医師と十分に相談して選択しましょう。 保存療法 保存療法は、手術を行わずにギプスや装具を使用してアキレス腱の回復を図る治療法です。 断裂したアキレス腱が離れないように、足首をつま先立ちの方向に固定した状態でギプス固定を行います。 治療期間は約8~12週間で、段階的にギプスから装具に変更しながら、徐々に歩行練習を開始します。 手術に比べて細菌感染のリスクがなく、体への負担が少ないことが大きなメリットです。 手術療法 手術療法は、断裂したアキレス腱を直接糸で縫合して修復する治療法です。 手術により断裂部位を確実に接合できるため、保存療法と比較して再断裂のリスクが低く、早期の機能回復が期待できます。 ただし、手術をしてもすぐにスポーツができるわけではなく、保存療法と同様に専用装具を使った治療期間が必要です。 また、手術には細菌感染や麻酔に関するリスクも伴う点は覚えておきましょう。 再生医療 再生医療は、幹細胞を用いて、断裂したアキレス腱の再生・修復を促進する医療技術です。 患者さま自身から採取・培養した幹細胞を注射で患部に投与するため、手術を必要としません。 アキレス腱断裂の手術に不安を感じている方にとって、身体への負担が少ない新たな選択肢です。 入院の必要もないため、日常生活を送りながら治療を受けられるだけでなく、患者さま自身の幹細胞を使用するため、拒絶反応のリスクが低いのも特徴です。 アキレス腱断裂に対する再生医療について、詳しく知りたい方は以下のページもご覧ください。 アキレス腱が切れたときによくある質問 アキレス腱が切れたときによくある質問を紹介します。 アキレス腱が切れたら歩けない? アキレス腱断裂は自然治癒する? 適切な対処をするためにも、正しく理解することが大切です。 アキレス腱が切れたら歩けない? アキレス腱が完全に断裂した場合、正常な歩行は困難になりますが、全く歩けなくなるわけではありません。 多くの方は足を引きずるような歩き方で移動できますが、つま先立ちや階段の上り下りは難しくなります。 部分断裂の場合は、痛みを我慢すれば歩行できる場合もありますが、無理に歩き続けると完全断裂に進行する危険性が高いです。 アキレス腱断裂は自然治癒する? アキレス腱の完全断裂は自然治癒しないため、適切な治療を受ける必要があります。 治療を受けなければ、断裂したアキレス腱がくっつくことはなく、機能の回復も期待できません。 軽度の部分断裂の場合は、適切な安静と患部固定により自然治癒する可能性がありますが、医師による適切な診断・治療が必要です。 アキレス腱断裂が疑われる場合は、自己判断せずに必ず医療機関を受診して専門医の診察を受けましょう。 アキレス腱が切れたら早期に医療機関を受診しよう アキレス腱断裂は、適切な治療により機能回復が十分に期待できる怪我です。 重要なのは、早期診断と適切な治療を受けることであり、症状を感じたら速やかに医療機関を受診することが大切です。 現在は保存療法、手術療法、再生医療など複数の治療選択肢があり、患者さまの状況や希望に応じた方法を選択できます。 とくに、再生医療は患者さまの幹細胞を用いて、手術せずにアキレス腱断裂の改善が期待できます。 アキレス腱断裂でお悩みの方は、一人で不安を抱えず、まずは専門医に相談して適切な治療方針を決めていきましょう。 再生医療をご検討の方は、当院「リペアセルクリニック」へご相談ください。
2025.09.30 -
- アキレス腱
アキレス腱炎による痛みは、日常生活やスポーツ活動に大きな支障をきたす厄介な症状です。 歩行時の違和感から始まり、重症化すると激しい痛みで歩くことさえ困難になる場合があります。 アキレス腱炎を放置すると慢性化して完治までの時間も長くなるため、早期回復のためにも早期受診と適切な治療を受けることが重要です。 この記事では、アキレス腱炎の痛みに対する対処法から医療機関を受診すべき症状まで詳しく解説します。 アキレス腱炎の痛みでお悩みの方は、ぜひ最後まで読んで適切な対処法を見つけましょう。 また、現在リペアセルクリニックでは手術せずにアキレス腱炎の治療ができる再生医療に関する情報をLINEで発信しております。 スポーツ外傷や慢性的な痛みの治療選択肢として、ぜひ登録して再生医療についてチェックしてみてください。 アキレス腱炎の痛みに対する対処法・セルフケア6選 アキレス腱炎の痛みを和らげる効果的な対処法、セルフケアを6つ紹介します。 患部への負担を避けて安静にする 患部をアイシング(冷却)する アキレス腱周辺をストレッチする アキレス腱周辺の筋力トレーニングをする テーピングやサポーターを活用する 消炎鎮痛剤(ロキソニン)や湿布を活用する これらの正しい知識を身につけて、効果的に痛みをコントロールしましょう。 患部への負担を避けて安静にする アキレス腱炎の痛みがある場合は、患部への負担を避けて安静にすることが重要です。 痛みが生じている状態で無理に運動を続けると、炎症が悪化して治癒期間が長引く可能性があります。 ランニングやジャンプなどアキレス腱に負荷のかかる動作は一時的に中止し、日常生活でも可能な限り患部を休ませましょう。 痛みが強い場合は、かかとを上げる中敷きやヒールパッドを使用して歩行時の負担を軽減することも効果的です。 患部をアイシング(冷却)する 炎症による痛みや腫れが強いときは、患部を冷やすアイシングが効果的です。 氷嚢や保冷剤をタオルで包み、アキレス腱を10~15分間冷やします。 直接肌に氷を当てると凍傷のリスクがあるため、必ずタオルなどで包んでから使用しましょう。 ただし、慢性的な痛みの場合は温めた方が良い場合もあるため、症状に応じて使い分けることが大切です。 アキレス腱周辺をストレッチする 痛みが軽減された後に行うアキレス腱の柔軟性を改善するストレッチは、再発予防に役立ちます。 ①階段や段差の端に足の前半分だけを乗せ、壁や手すりに手をついて体を支える ②かかとをゆっくりと下方向に下げ、アキレス腱の伸びを感じながら15秒間キープする ③かかとを上げてつま先立ちの姿勢になり、15秒間その状態を保つ ④元の位置に戻し、②から③を2〜3回繰り返す ストレッチは痛みのない範囲で行い、無理に伸ばそうとしないことが大切です。 継続的に行うことで、アキレス腱とふくらはぎの筋肉の柔軟性が向上し、痛みの改善が期待できます。 痛みが強い急性期に行うと悪化するリスクがあるため、痛みが軽減してから実施しましょう。 アキレス腱周辺の筋力トレーニングをする ふくらはぎの筋力強化は、アキレス腱への負担を軽減し安定性を高める重要な要素です。 痛みが落ち着いてきたら、以下のような筋力トレーニングを開始しましょう。 ①立った状態でかかとを上げ下げする ②10~15回ほど繰り返す 最初は両足で行い、慣れてきたら片足ずつ行うと負荷を上げられます。 痛みが生じる場合は無理をせず、徐々に負荷を上げていきましょう。 テーピングやサポーターを活用する テーピングやサポーターは、アキレス腱への負担を軽減し、痛みをコントロールする有効な方法です。 日常生活では薄手のサポーターを使用し、スポーツ復帰時にはより強固なテーピングを施すなど、場面に応じて使い分けることが効果的です。 ただし、長時間の使用は筋力低下を招く可能性があるため、症状の改善に合わせて徐々に使用時間を減らしていきましょう。 消炎鎮痛剤(ロキソニン)や湿布を活用する 痛みや炎症が強い場合は、消炎鎮痛剤や湿布を適切に使用して症状をコントロールしましょう。 ロキソニンなどの内服薬は、炎症を抑える効果が高く、強い痛みがあるときに効果的です。 また、冷感湿布は急性期の炎症に、温感湿布は慢性期の痛みに適しています。 長期間の使用は副作用のリスクがあるため、薬剤師や医師に相談の上、適切な期間内で使用してください。 アキレス腱が痛いときに医療機関を受診すべき症状 アキレス腱の痛みがあり、以下のような症状が見られるときは速やかに医療機関を受診しましょう。 安静時にも痛みが続く 患部に明らかな腫れや熱感がある 痛みの症状が日に日に悪化している 歩けないほどの強い痛みがある 足首を動かせない つま先立ちができない 受傷時に「ブチッ」という断裂音が聞こえた また、1週間以上痛みや腫れが続く場合や、日常生活に支障をきたすほどの強い痛みがある場合も医療機関による診断を受けましょう。 早めに治療を受けて症状の悪化を防ぎ、早期の回復を目指すことが大切です。 アキレス腱炎の主な原因 アキレス腱炎の主な原因は、以下の4つです。 オーバーユース(使いすぎ) ウォーミングアップ不足 ふくらはぎの筋力や柔軟性低下 足に合わない靴の着用 これらの要因を把握して、日常生活やスポーツ活動でケガをしないよう注意しましょう。 オーバーユース(使いすぎ) アキレス腱炎の主な原因として、足首の使いすぎによってアキレス腱に繰り返し負荷がかかっていることが挙げられます。 ダッシュやジャンプを多く行うスポーツでは、ふくらはぎの筋肉が頻繁に使われ、それにつながるアキレス腱に継続的な負荷がかかります。 陸上競技、サッカー、バスケットボール、テニスなどのスポーツでは注意が必要です。 疲労が蓄積された状態で運動を続けることで、筋肉が硬くなり炎症のリスクが高まります。適度な休息と運動後のケアが大切です。 ウォーミングアップ不足 筋肉が硬い状態で急に運動を開始すると、アキレス腱に過度な負担がかかり炎症を起こしやすくなります。 とくに中高年の方や運動を最近開始したばかりの方は、筋肉の柔軟性が低下している可能性があります。 運動前には必ずウォーミングアップを行い、ふくらはぎとアキレス腱を十分に温めましょう。 ふくらはぎの筋力や柔軟性低下 加齢や運動不足により、ふくらはぎの筋力低下や柔軟性の減少が生じると、アキレス腱への負担が増加します。 日常的にストレッチや筋力トレーニングを継続することで、筋力や柔軟性を維持できます。 とくに中高年の方は急激な運動は避け、段階的に体力を向上させることが重要です。 足に合わない靴の着用 クッション性の低い靴や足のサイズに合っていない靴、かかと部分がすり減った靴などは、歩行時や運動時のバランスが悪くなり、アキレス腱に大きな負荷がかかります。 靴を購入する際は必ず試し履きを行い、足の専門店で正確なサイズを測定してもらうことをおすすめします。 また、インソールやヒールパッドを使用して、足への負担を軽減することも効果的な予防策です。 つらいアキレス腱炎の痛みには再生医療も選択肢の一つ アキレス腱炎になった場合は、まず安静にし、アイシングをして患部の炎症を抑えることが重要です。 痛みが強い場合は、テーピングやサポーターの活用や消炎鎮痛剤を使用する方法もありますが、医療機関への受診が推奨されます。 また、治療をしても痛みが改善しない慢性的なアキレス腱炎に対しては、再生医療という治療法も選択肢の一つです。 \アキレス腱炎に有効な再生医療とは/ 再生医療は患者様の細胞・血液を用いて自然治癒力を促進させることで、アキレス腱炎の痛み改善や炎症抑制が期待できます。 【こんな方は再生医療をご検討ください】 アキレス腱炎による痛みを早く治したい 現在受けている治療で効果が得られていない 当院「リペアセルクリニック」では、アキレス腱炎をはじめとする腱や靭帯の問題に対して再生医療を提供しています。 手術や入院を必要とせず、日常生活を送りながらアキレス腱炎の改善を目指せるのが特徴です。 具体的な治療法については、無料カウンセリングを行っておりますので、ぜひ当院リペアセルクリニックまでご相談ください。
2025.09.30 -
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アキレス腱炎の放置による症状悪化のリスクや治療法を解説。痛みや腫れの原因、予防方法から、早期回復を目指せる再生医療まで、アキレス腱炎でお悩みの方に役立つ情報をお届けします。 アキレス腱炎で痛みが治らず困っているものの、すぐに病院へ行けず不安を感じている方は多いのではないでしょうか。 この記事では、アキレス腱炎の原因や症状、治療法から予防策までを詳しく解説します。 また、放置した場合のリスクや早期治療の重要性についても触れ、さらに早期回復を目指せる再生医療という選択肢についてもご紹介します。 症状を悪化させないためのヒントをぜひ参考にしてください。 アキレス腱炎を放置しておくとどうなる? かかとからふくらはぎにかけての腱に痛みがある場合、アキレス腱炎の可能性があります。 初期症状は軽度な痛みや違和感にとどまることが多いため、見過ごされがちです。 しかし、適切な治療をせずに放置すると症状が進行し、日常生活やスポーツ活動に支障をきたす可能性があります。 アキレス腱炎を放置しておくとどうなるのか、リスクについて理解しておきましょう。 アキレス腱炎の症状の悪化リスクがある アキレス腱炎の初期症状としては、運動後や朝起きた際にアキレス腱部分に違和感や軽い痛みを感じることが一般的です。腫れや皮膚の熱感が伴う場合もあります。 これらの症状は一時的に軽減することもありますが、放置すると炎症が悪化および慢性化するリスクがあります。 特に、症状が軽い段階で適切な治療を行わない場合、痛みが強くなったり腱の動きが制限されたりすることがあります。 日常生活に支障が出る前に早めの対応が重要です。 症状の進行とアキレス腱断裂の危険性もある アキレス腱炎が長期間放置されると、腱の組織が劣化していき弾力性が失われる可能性があります。 この状態が進行すると、炎症が進行して「アキレス腱症」や「アキレス腱周囲炎」として慢性化するリスクがあるため注意が必要です。 また、腱の弾力性が失われることで断裂のリスクが高まります。アキレス腱が断裂すると、歩行や基本的な動作が著しく困難になります。 アキレス腱の断裂は、手術が必要となるケースも少なくありません。特にスポーツや立ち仕事が多い方は症状が進行しやすいため、早期の治療が望ましいです。 アキレス腱炎と断裂の違い アキレス腱炎やアキレス腱症は、炎症や負担の蓄積による痛みや腫れが主な症状で、保存療法で改善が期待できる場合が多いです。 一方、アキレス腱断裂は腱が完全または部分的に切れる状態で、突然の激痛や腱が切れる音が特徴です。 断裂の場合、保存療法だけでは十分な回復が見込めないため、手術やリハビリが必要になります。 アキレス腱炎の原因 アキレス腱炎は、日常生活や運動習慣、身体の状態など、さまざまな要因が関与して発症します。 原因 具体例 過度な運動や負荷 長時間のランニングやバレーボールやバスケットボールなどにおける繰り返しのジャンプなど、アキレス腱に繰り返し負担をかける運動 急激な運動量の増加 運動経験が少ない状態から急に激しい運動を始めた場合 筋力や柔軟性の不足 ふくらはぎの筋肉が硬い、または柔軟性が不足していることでアキレス腱にストレスがかかる 不適切な靴の使用 クッション性の少ない靴、かかとの高さが極端に高い靴、サイズの合わない靴など 足の構造的な問題 扁平足※1やハイアーチ※2など、歩行時や運動時にアキレス腱に過剰な負担を与える足の形状 ※1:土踏まずが低い状態 ※2:土踏まずが高い状態 加齢による腱の劣化 年齢を重ねることでアキレス腱の弾力性や強度が低下し、炎症が起きやすくなる 急な方向転換や動作の繰り返し テニスやバスケットボールなど、方向転換や急停止を伴うスポーツ アキレス腱炎の原因は複数の要因が複雑に絡み合っている場合が多いため、早めの対策が重要です。 アキレス腱炎の症状 アキレス腱炎に関連する主な症状は以下の通りです。 症状 具体例 アキレス腱部分の痛みや違和感 運動後や朝起きた際に、かかとの上部やふくらはぎの下部に近いアキレス腱周辺に痛みや違和感を感じる 腫れや熱感 アキレス腱の周囲が腫れたり、触ると熱を感じる場合がある 動作時の痛み 歩行や走行、階段の上り下りなど、足を動かす際に痛みが増す ふくらはぎの硬さや張り感 アキレス腱に繋がるふくらはぎの筋肉が硬く感じられる 痛みが持続する 痛みが断続的ではなく、慢性的に続く場合、症状が悪化している可能性がある 腱の厚みや硬さの変化 アキレス腱部分が厚く感じたり、硬くなる 朝の動き始めの痛み 朝起きた直後に、アキレス腱部分に特に強い痛みや硬さを感じる これらの症状は、放置すると悪化し、慢性的な痛みや断裂のリスクが高まる可能性があります。早期に医療機関を受診し、適切な対応を取ることが重要です。 アキレス腱炎の治療 アキレス腱炎の治療は、症状の程度や患者の生活環境に応じて異なります。 軽症の場合は保存療法が中心となり、スポーツへの早期復帰を目指す場合や重症の場合は、再生医療が選択肢の1つとなることがあります。 2つの治療法について解説するので、ぜひ参考にしてください。 保存療法 保存療法は、アキレス腱炎の初期段階や軽度の症状に対して有効な治療法です。 以下のような方法が一般的に行われます。 アイシングは1回につき15~20分程度、1日3~4回行うのが効果的です。 また、ストレッチやリハビリでは、ふくらはぎやアキレス腱の柔軟性を改善し、腱への負担を軽減を目指します。 スポーツへの早期の復帰を目指す再生医療という選択肢 アキレス腱炎が慢性化している場合や、スポーツ選手が早期復帰を目指す場合には、再生医療が有効な選択肢となります。 再生医療とは、身体の自然治癒力を高めることにより、失われた組織や機能などの修復・再生を行う治療方法です。 アキレス腱炎の治療においては、人体が本来持つ治癒力を活かして、傷ついたアキレス腱の修復を促進します。 再生医療は、身体への負担が少なく早期の回復に期待できる点が特徴です。 当院(リペアセルクリニック)では厚生労働省から受理された再生医療を行っています。再生医療をご検討の際は、ぜひ当院へご相談ください。 アキレス腱炎を予防する方法 アキレス腱炎を防ぐためには、日常生活や運動時にアキレス腱への負担を軽減する工夫が必要です。 以下に挙げるポイントを意識することで、アキレス腱への負担を減らし、炎症を予防する効果が期待できます。 それぞれのポイントを取り入れて、アキレス腱炎の予防に役立てましょう。 日常生活でできる予防策 日常生活の中で股関節への負担を減らし、痛みを予防するためには、普段からの意識が大切です。 以下に挙げるポイントを実践することで、股関節の健康を保ち、症状の進行を防ぐことが期待できます。 日常的にストレッチや適切な休息を取り入れることで、アキレス腱にかかる負担を軽減することが可能です。 また、体重管理や歩き方の改善も重要なポイントとなります。 過度な運動は避ける 過度な運動はアキレス腱に過剰な負担を与え、炎症を引き起こす原因となります。 以下に、適切な運動習慣を維持するためのポイントを整理しました。 ポイント 詳細 運動量を徐々に増やす 急激に運動量を増やさず、少しずつ体を慣らしていくことが大切 無理なトレーニングを避ける 長時間のランニングや急な方向転換を繰り返すスポーツを控える 十分なウォーミングアップ 運動前のウォーミングアップと運動後のクールダウンをしっかり行い、アキレス腱の負担を軽減する 運動量やトレーニングの計画を適切に管理することで、アキレス腱への過剰な負担を防ぐことが可能です。 足に合った靴を選ぶ 足に合った靴を選ぶことは、アキレス腱炎の予防において非常に重要です。 以下に、靴選びで注意すべきポイントをまとめました。 ポイント 詳細 適切なサイズの靴を選ぶ 足にぴったり合う靴を選ぶことで、足全体への負担を軽減できる クッション性のある靴を選ぶ 足への衝撃を吸収する靴を選び、アキレス腱にかかる負担を軽減する 靴の寿命に注意する 古くなった靴はサポート力が失われるため、適切なタイミングで靴を買い替える 足に合った靴を選び、状態に応じて適切にメンテナンスを行うことで、アキレス腱炎のリスクを減らすことができます。 アキレス腱炎についてよくある質問 アキレス腱炎に関する悩みや疑問について最後に紹介します。 アキレス腱炎についてお悩みの方は、参考までにご覧ください。 アキレス腱炎のセルフチェック方法は? アキレス腱炎は、初期症状を見逃さずに早めに対処することが重要です。 以下のようなセルフチェック方法を知っておくことで、異常を早期に発見し、症状の悪化を防げます。 チェック項目 詳細 痛みの有無を確認する 朝の寝起きや運動後に、アキレス腱に痛みや違和感を感じる場合は要注意 腫れや厚みを触診する アキレス腱の腫れや痛みを感じる場合、炎症の兆候の可能性あり 動作時の違和感を確認する 歩行や階段の昇降でアキレス腱に違和感がある場合、炎症の可能性あり 片側と比較しながらチェックすると、異常がわかりやすくなります。 これらのセルフチェックで異常が認められた場合は、早めに医療機関を受診してください。 アキレス腱炎を放置すると手術が必要になる? アキレス腱炎を放置すると、症状が進行して手術が必要になる可能性があります。 炎症が慢性化すると腱の組織が劣化し、さらに悪化するとアキレス腱が断裂するリスクが高まります。 断裂した場合は保存療法での回復が難しく、手術が選択されるケースが多くなるため、痛みを感じたら早めに医療機関を受診するのが大切です。 自宅ケアだけでアキレス腱炎は治る? 軽度のアキレス腱炎であれば、自宅ケアで症状が改善する場合があります。 ケア方法 詳細 安静にする 運動を控え、アキレス腱への負担を軽減する アイシングを行う 痛みや腫れを抑えるために、患部を冷却する 軽いストレッチを行う ふくらはぎの筋肉をほぐし、アキレス腱の負担を軽減する ただし、症状が改善しない場合や痛みが悪化する場合には、放置せずに医療機関を受診することが重要です。 【まとめ】アキレス腱炎はほっとかずに医療機関を受診しよう アキレス腱炎は、初期症状を見過ごすと慢性化し、最悪の場合は腱の断裂に至る危険性があります。 その原因は過度な運動や足に合わない靴、日常生活での負荷などさまざまです。 症状が現れた場合は、安静やアイシングなどの保存療法で改善することもありますが、放置せず医療機関で適切な診断と治療を受けることが重要です。 さらに、早期の症状改善やスポーツ復帰を目指す場合には、再生医療が次世代医療の選択肢として注目されています。 PRP療法や幹細胞治療は、アキレス腱の修復をサポートし、回復を促進します。再生医療をご検討の際は、ぜひ当院へご相談ください。
2025.02.07 -
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運動不足や加齢に伴う筋力低下が原因で肉離れを起こしてしまい、なかなか治らないとお悩みではありませんか? 肉離れを放置していると、血腫の発生に伴う違和感や筋力の低下に繋がり、結果的に生活の質を落としてしまいます。 肉離れを治すためにも、肉離れに関する正しい知識や原因について知っておくことが大切です。 本記事では肉離れの原因や早く治すコツ、肉離れに関する質問について解説しています。 肉離れが治らず悩んでいる方、肉離れの詳細について知りたい方は、ぜひ参考にしてください。 肉離れが治らない・痛みが長引いてしまう原因 肉離れが治らない・痛みが長引いてしまう原因は、以下の通りです。 ここからは肉離れ後の処置の大切さも含めて、解説していきます。 肉離れ直後の応急処置が不十分だった 肉離れした直後の応急処置が不十分な場合、完治が遅れる原因の1つとなります。 応急処置が不十分だったり、患部への冷却と圧迫が足りない点が肉離れが完治しない原因です。 肉離れを起こした際は、以下の「RICE(ライス)処置」を適切に行いましょう。 RICE処置を行うことで、痛みや腫れを抑えることができ、早い段階での回復が期待できます。 完治しきる前に肉離れ部位への運動負荷がかかってしまっていた 完治する前に患部への運動負荷がかかると、回復までの道のりが長くなってしまいます。 自己判断で運動を再開すると、肉離れが悪化する可能性があるため、必ず医師の診断を仰ぎましょう。 また不十分なリハビリも回復を長引かせてしまう要因となるので、大丈夫だと自己判断せず、日々のリハビリを継続してください。 筋力と柔軟性の低下も再発のリスクを招くため、完治直前でもリハビリを習慣化するよう心掛けましょう。 反復性肉離れになってしまっている 何度も肉離れを繰り返している場合、反復性肉離れになっている可能性があります。 反復性肉離れとは、過去に肉離れを起こした箇所が再度肉離れする状態のことです。 反復性肉離れの原因として、不十分なリハビリによる筋肉の柔軟性の低下が挙げられます。 再度肉離れを起こさないためにも、完治後もリハビリやストレッチを意識して行うようにしましょう。 そもそも肉離れとは? ここからは、以下の肉離れに関する基本情報について解説していきます。 肉離れに関する理解を深め、自分の症状がどこに当てはまるのか確認してみましょう。 肉離れの定義とメカニズムについて 肉離れは、筋肉の一部または全体が断裂してしまった状態のことです。 肉離れを起こすと内出血や腫れを起こし、患部が激しく痛み、運動ができない状態になってしまいます。 原因として、ジャンプやダッシュによる筋肉への急激な負荷が挙げられます。 肉離れというと普段運動を行っている方に起きるイメージですが、そのようなことはありません。 運動不足や加齢によって筋力が低下している方も、肉離れを起こすリスクを持っているので注意しましょう。 肉離れの重症度の分類と症状【軽度・中度・重度別の目安】 肉離れの重症度別の症状は、以下の通りです。 重症度 症状 患部による判別方法 軽度 ・患部を押すと痛みを感じる ・何もしなければ痛みは感じない 【ふくらはぎ】 ・ストレッチしてもやや痛みがある程度 【ハムストリングス】 ・脚を70度以上動かせる 【大腿四頭筋】 ・脚を90度以上動かせる 中度 ・患部を押すと強い痛みを感じる ・内出血や腫れが見られる 【ふくらはぎ】 ・膝を曲げるとストレッチによる痛みが軽くなる 【ハムストリングス】 ・脚を30度~70度動かせる 【大腿四頭筋】 ・脚を45~90度動かせる 重度 ・何もしなくても痛みを感じる ・内出血や患部の凹みが見られる 【ふくらはぎ】 ・膝を曲げてもストレッチによる痛みが強い 【ハムストリングス】 ・脚を30度まで動かせる 【大腿四頭筋】 ・脚を45度まで動かせる 肉離れが軽度の場合は大丈夫だと判断する方もいますが、適切な処置をしないと悪化する可能性があります。 また中度・重度で処置やリハビリが不十分な場合も、歩行機能や身体の歪みに繋がるので注意しましょう。 肉離れと思われる症状が表れた際は、自己判断せず、医師に相談したうえで適切な処置を受けることが大切です。 肉離れが全治するまでの期間 肉離れが全治するまでの期間は、以下の通りです。 重症度 期間 軽度 1~2週間 中度 3~5週間 重度 8~13週間 引用:日本臨床スポーツ医学会「肉離れの診断と治療」 個人差もありますが、軽度の場合はストレッチ痛が軽減してからリハビリを行います。 中度の場合は松葉杖による歩行や温熱療法、重度の場合は患部を圧迫する保存療法を行うケースもあります。 またスポーツ競技に復帰したい方の治療として、断裂した筋肉を繋げる外科的手術も存在します。 基本的には重度でない限り、リハビリやストレッチによる治療方法が一般的です。 肉離れを早く治すコツ 肉離れを早く治すコツとして、以下が挙げられます。 肉離れが長引いて困っている方は、上記のコツを参考にしてください。 リハビリを行う 肉離れは適切なリハビリを行えば、早い段階での回復が期待できます。 肉離れする可能性の高い部位別のリハビリメニューは、以下の通りです。 部位 リハビリ方法 ふくらはぎ ①仰向けの状態で片足を上げる ②そのまま片足を90度曲げる ③太ももを抱える ④痛みが出る直前まで膝を曲げる ⑤同じ動作を10回繰り返す ハムストリングス ①立った状態で脚の付け根に手を添える ②そのまま胸を張ってお尻を引く ③つま先の向きを変えて伸ばす ④伸びた状態を15~30秒キープする ⑤同じ動作を2~4回繰り返す 大腿四頭筋 ①椅子に浅く腰掛ける ②お腹を少し前に出した姿勢にする ③つま先を上げるように膝を屈伸させる ④同じ動作を10回繰り返す 上記のリハビリを医師の判断の元、無理のない範囲で行いましょう。 習慣化することで筋力や柔軟性が上がり、再発する可能性が低くなります。 運動復帰のタイミングは自己判断しない 運動に復帰するタイミングは必ず医師に相談し、自己判断はしないでください。 何故なら、完治していない状態で患部に負荷をかける可能性があるからです。 患部に運動負荷がかかって悪化し、肉離れが再発したり、後遺症が残ったりするケースも珍しくありません。 自分で「完治したかもしれない」と思っても、必ず医師の相談を仰いでから運動を行いましょう。 セルフストレッチを行う 肉離れはリハビリのほか、セルフストレッチによる改善も期待できます。 肉離れにおすすめのセルフストレッチは、以下の通りです。 部位 セルフストレッチ方法 ふくらはぎ ①厚い本の上につま先を乗せる ②体重をかけてふくらはぎを伸ばす ③同じ動作を10~20回繰り返す ハムストリングス ①うつ伏せになる ②ゆっくり膝を曲げる ③ゆっくり膝を元の位置に戻す ④同じ動作を3~7回繰り返す 大腿四頭筋 ①うつ伏せの状態で身体を横にする ②膝を曲げて足を後ろに引っ張る ③十分に伸びたらゆっくり戻す ④同じ動作を3回繰り返す ただし、重症度によってはセルフストレッチによって肉離れが悪化する可能性もあります。 セルフストレッチを習慣化したい方は、必ず医師の許可を得てから行いましょう。 後遺症が長引く場合は再生医療もご検討ください。 肉離れの後遺症が長引いている場合は、リペアセルクリニックで提供している再生医療も選択肢としてご検討ください。 当院(リペアセルクリニック)では自己治癒力を高めるPRP治療により、肉離れによる後遺症の改善を目指しています。 PRP治療とは患者様の血液から血小板の濃縮液を抽出し、組織の修復や細胞増殖を促す治療法です。 患者様ご自身の血液から精製された濃縮液を利用するため、アレルギー反応などの副作用が起こる可能性が低いメリットがあります。 長く続く肉離れの痛みに悩む方にとって、身体に負担が少ない状態で回復できる治療法と言えるでしょう。 治療内容の詳細を知りたい方は、無料相談も行っておりますので、ぜひ当院へご相談ください。 肉離れに関してよくある質問と回答 肉離れに関するよくある質問は、以下の通りです。 肉離れに関する疑問について回答しているので、ぜひ参考にしてください。 肉離れ・筋肉痛・こむら返りは何が違う? 肉離れ・筋肉痛・こむら返りの違いは、以下の通りです。 症状 内容 原因 肉離れ 突然の衝撃で筋肉の一部または全体が断裂した状態 急なダッシュとジャンプによる衝撃 筋肉痛 運動によって筋繊維が損傷している状態 運動などによる筋肉の酷使 こむら返り 突然の衝撃で筋肉が収縮した状態 筋肉の緊張/水分不足/筋力低下 一見似た症状ではありますが、状態や原因は全く異なります。 もし肉離れに似た症状が出た場合は、自己判断せず医師にご相談ください。 歩けるけど痛い肉離れはどうすればいい? 歩ける状態であっても、部分断裂を引き起こしている可能性があります。 部分断裂を放置し、患部の腫れ・内出血が酷くなるケースも珍しくありません。 肉離れによる後遺症を起こさないためにも、適切な処置を行いましょう。 ご自身で「軽度かもしれない」と思っていても、必ず医師にご相談ください。 軽度の肉離れはどれくらいで治る? 軽度の肉離れは1~2週間程度で治りますが、自己判断はしないでください。 軽度の肉離れは患部を押すと痛みますが、何もしなければ痛みを感じないことが多いです。 そのため完治したと思い、肉離れが悪化してしまうケースもあります。 「完治したかもしれない」と感じたら、医師の判断を仰いでください。 肉離れを放っておくとどうなる? 肉離れを放置すると、重度の後遺症が残る可能性があるので注意してください。 肉離れ直後は痛みを感じなくても、腫れや内出血が酷くなり、関節の動きが鈍くなるケースがあります。 痛みが無くても放置せず、RICE処置を心掛けてください。 肉離れを起こした際は「痛くないから大丈夫」と判断せず、医師の診断を受けましょう。 まとめ:肉離れの回復期間を把握して完治させよう 肉離れは適切な処置やリハビリを行えば、早い段階での回復が期待できます。 肉離れが痛くなくても「治った」と自己判断せず、必ず医師の判断を仰いでください。 また重症度に合わせて、通院によるリハビリや自宅でのセルフストレッチを継続していきましょう。 もしリハビリやストレッチの継続で治らない場合は、リペアセルクリニック(当院)の再生医療という選択肢をご検討ください。 当院では自己治癒力を高めるPRP治療を行い、肉離れによって損傷した組織の修復や細胞増殖を目指しています。 肉離れによる後遺症に悩んでいる方は、お気軽にご来院・お問い合わせください。
2025.02.07 -
- アキレス腱
「朝起きたらアキレス腱がズキズキして歩けない」「歩くたびにアキレス腱が痛む」 このような症状がある場合、ただの使いすぎと思って放置するのは危険です。 アキレス腱炎やアキレス腱断裂といった深刻な症状の可能性があり、早期の対応を誤ると長期的な運動制限や再発リスクにもつながりかねません。 アキレス腱が痛くて普通に歩けない状態になると、日常生活にも大きな支障をきたします。 この記事では、アキレス腱が痛くて歩けないときの原因と適切な治療方法を解説します。 予防方法まで紹介しているので、アキレス腱の痛みにお悩みの方は、ぜひ最後までご覧ください。 【すぐ病院へ行くべき】アキレス腱が痛い・歩けないときの症状 アキレス腱が痛くて歩けない状態は、軽視してはいけません。 とくに以下のような症状がある場合は、すぐに医療機関を受診することが重要です。 つま先立ちができない 「後ろから蹴られた」ような衝撃があった 足を引きずって歩く これらの症状に該当しない場合でも、放置すると悪化や慢性化のリスクがあるため、早めに病院へ行くことをおすすめします。 つま先立ちができない つま先立ちができない場合、アキレス腱断裂の可能性が高く、すぐに病院へ行く必要があります。 アキレス腱が断裂すると、ふくらはぎの筋肉の力がかかとに伝わらなくなります。 そのため、つま先立ちの動作ができなくなるのです。 断裂直後でも歩行が可能なケースもありますが、周囲の筋肉が一時的に補っているだけであり、症状が軽いわけではありません。 放置すれば回復が難しくなる恐れもあるため、少しでも違和感があれば早めに受診しましょう。 「後ろから蹴られた」ような衝撃があった 運動中や日常生活で「後ろから蹴られた」「ふくらはぎをバットで叩かれた」ような衝撃を感じた場合、それはアキレス腱断裂特有の症状である可能性があります。 この衝撃感は、アキレス腱が切れる瞬間に生じる特徴的な感覚です。 痛みと同時にこのような衝撃を感じた場合は、直ちに運動を中止して患部を動かさないよう病院へ向かいましょう。 足を引きずって歩く 痛みのために足を引きずって歩かなければならない状態は、アキレス腱炎でも起こることがあります。 このような状態では、炎症が進行している可能性が高く、すぐに医療機関での診察が必要です。 無理に歩き続けると症状が悪化し、回復に時間がかかる可能性があります。 痛みで正常な歩行ができない場合は、安静にして早急に専門医の診断を受けてください。 アキレス腱が痛くて歩けない原因・疾患名 アキレス腱の痛みで歩けない状態になる原因はさまざまです。 主な疾患とその特徴をまとめました。 疾患名 症状・特徴 アキレス腱炎 ・アキレス腱に炎症が起きて痛みや腫れが生じる ・運動時に痛みが強くなり、重症化すると歩行困難になる アキレス腱周囲炎 ・アキレス腱の周囲組織に炎症が起きる ・痛みの場所が移動せず、常に同じ部分に痛みを感じる アキレス腱付着部症 ・アキレス腱とかかとの骨の接合部に痛みが生じる ・進行すると安静時でも痛みが続く アキレス腱断裂 ・アキレス腱が完全または部分的に切れる ・つま先立ちができなくなり、「後ろから蹴られた」ような衝撃を感じる 疾患ごとに症状や特徴を解説します。 アキレス腱炎 アキレス腱炎は、ふくらはぎの筋肉とかかとの骨をつなぐアキレス腱に炎症が起きる状態です。 主にダッシュやジャンプなどの運動を繰り返すことで発症します。 初期は運動後に軽い痛みを感じる程度ですが、悪化すると歩行時にも強い痛みが生じ、日常生活に支障をきたします。 スポーツを継続的に行う方や、加齢によってアキレス腱が弱くなっている方に多く見られます。 アキレス腱周囲炎 アキレス腱周囲炎は、アキレス腱の周りの組織に炎症が起きる疾患です。 アキレス腱炎と症状は似ていますが、痛みの場所が移動しないのが特徴です。 スポーツなどでアキレス腱に繰り返し負担をかけることで発症し、症状が進行すると歩けないほどの痛みになることがあります。 アキレス腱付着部症 アキレス腱付着部症は、アキレス腱とかかとの骨がつながる部分に痛みが生じる疾患です。 症状が進行すると、運動をしていない安静時でも痛みが続くことがあります。 病状が進むと、炎症部位に肉芽(にくが)ができたり、石灰化や骨化などの変化が現れることもあります。 アキレス腱とかかと部分の両方に痛みがある場合は、この疾患の可能性があります。 アキレス腱断裂 アキレス腱断裂は、アキレス腱が完全または部分的に切れてしまう状態です。 断裂の瞬間は「後ろから蹴られた」ような衝撃を感じ、その後つま先立ちができなくなります。 ダッシュやジャンプ、踏み込み動作で発生することが多く、時間が経つと歩くことはできますが、正常な歩行は困難になります。 アキレス腱が痛いときの治療法 アキレス腱の痛みに対しては、症状の程度や原因に応じて以下の治療法が選択されます。 アイシングをして安静にする 薬を使って治療する テーピングで負担を軽減する 靴にパッドを入れる ストレッチをする 手術をする 再生医療を受ける まずは炎症を抑える保存療法から始め、必要に応じてより専門的な治療を検討します。 アイシングをして安静にする 初期段階のアキレス腱の痛みには、アイシングと安静が重要です。 歩けないほど痛い場合は、スポーツだけでなく日常生活での運動も控えましょう。 アイシングは1回15〜20分程度、1日3〜4回行うのが効果的です。 氷や冷却パックを患部に当てることで、炎症を抑え痛みを軽減できます。 半年経過しても痛みが治らない場合は、症状が重症化している可能性があるため医療機関への相談が必要です。 薬を使って治療する 安静にしても痛みが治まらない場合は、薬を使った治療を行います。 湿布などの外用薬や、非ステロイド系抗炎症薬(痛み止めの飲み薬)を使用して炎症を抑えます。 炎症を抑える効果の高いステロイド注射もありますが、アキレス腱が弱くなって断裂するリスクがあるため、慎重に判断する必要があります。 テーピングで負担を軽減する テーピングは、アキレス腱にかかる負担を軽減し、痛みを和らげる有効な方法です。 症状の程度に応じて、適切なテーピング方法を選択します。軽度の痛みの場合は、アキレス腱全体をサポートする基本的なテーピングを行います。 痛みが強い場合は、より強力なサポートが必要になります。 ただし、テーピングはあくまで応急処置であり、根本的な治療にはなりません。 靴にパッドを入れる アキレス腱の痛みが治りにくい場合は、靴の調整が効果的です。 かかとの部分を高くした中敷きを使用したり、靴底が柔らかいシューズを選んだりすることで、アキレス腱の緊張を緩和できます。 これにより、歩行時の負担を軽減し、痛みの改善が期待できます。 適切な靴やインソールの選択について、医師や専門スタッフに相談することをおすすめします。 ストレッチをする アキレス腱炎に効果的なのが、アキレス腱のストレッチです。 階段や台などの段差を利用して、痛みがある足の先を段差にかけ、かかとをゆっくりと下ろしてアキレス腱を伸ばします。 我慢できる程度の痛みの範囲で15秒ほど行い、これを3回1セットで1日2セット実施します。 最低でも2週間は継続することで、症状の改善が期待できます。 手術をする 保存療法で改善しない場合は、手術を検討します。 変性した腱組織や骨の突起を取り除く手術を行います。 腱の量が少なくなってしまう場合は、他の筋腱で補強することもあります。 変性した組織を除去する手術ですが、必ずしも良好な結果が得られるとは限らないため、医師と十分に相談して決定することが重要です。 再生医療を受ける アキレス腱断裂などのスポーツ外傷に対しては、再生医療という治療も選択肢の一つです。 再生医療では、患者さま自身の幹細胞を活用することで、断裂したアキレス腱の症状改善が期待できます。 幹細胞治療の他にも、血液から抽出した血小板を患部に投与するPRP療法という治療法もあります。 どちらも手術を必要とせず、体への負担が少ない治療法です。 再生医療に関して詳細は、以下をご覧ください。 アキレス腱の痛みに対するリハビリ アキレス腱の痛みを改善し、日常生活やスポーツ活動への復帰を目指すためには、適切なリハビリテーションが重要です。 リハビリテーションには、主に以下の2種類があります。 メディカルリハビリテーション スポーツリハビリテーション リハビリテーションは、症状の程度や個人の目標に応じて内容が異なります。 医師や理学療法士の指示に従って、改善を目指しましょう。 メディカルリハビリテーション メディカルリハビリテーションは、怪我の後に日常生活を正常に送るための機能回復訓練です。 理学療法士などの専門スタッフが、患者さまの症状に合わせて段階的なプログラムを作成します。 痛みの軽減、可動域の改善、筋力回復を目的として、物理療法や運動療法を組み合わせて行います。 日常動作に必要な基本的な機能の回復を重視し、安全に生活できる状態を目指します。 スポーツリハビリテーション スポーツリハビリテーションは、怪我からスポーツ活動に復帰するための専門的な機能回復訓練です。 競技特性に応じた動作パターンの練習や、再発予防のための筋力強化を行います。 段階的に運動強度を上げながら、スポーツ復帰に必要な機能を総合的に回復させます。 アスリートだけでなく、趣味でスポーツを楽しむ方にとっても重要な回復のプロセスです。 アキレス腱に負担をかけない方法 アキレス腱の痛みがある間は、日常生活での負担を最小限に抑えるため以下の2つが重要です。 まずは歩き方を見直す 靴を見直すこともおすすめ 歩き方や靴の見直しにより、症状の悪化を防ぎ回復を促進しましょう。 まずは歩き方を見直す 身体への衝撃を小さくする歩き方を心がけることで、アキレス腱への負担を軽減できます。 足の裏全体でそっと地面に足を置くように着地する 両足の間隔を腰の幅程度に広く取って歩く 手は無理に振らず、身体の動きに合わせて自然に振る 足の指が地面をしっかりつかんでいる感覚で歩く 坂道では、上り坂は逆八の字に、下り坂はつま先から着地するように歩く 階段を上るときはお尻から上げるように、下るときはお尻を意識して足をそっと下ろす 慣れるまでは大変ですが、衝撃を与えないように意識して歩きましょう。 靴を見直すこともおすすめ 痛みで歩き方が不自然になる場合は、靴の見直しをしましょう。 かかとの高めの靴や、インソール・ヒールパッドを使用してかかとを少し高くすることで、アキレス腱の緊張が緩和されます。 これにより痛みが軽減され、正常な歩行パターンの回復が期待できます。 さらにクッション性のある靴底を選ぶことで、足への衝撃を吸収し、アキレス腱への負担軽減に効果的です。 アキレス腱の痛みの再発予防 アキレス腱の痛みを慢性化させないためには、適切な再発予防策が重要です。日常的な注意と運動時の配慮により、症状の再発を防ぐことができます。 運動前後の準備とケア 痛みがある時は運動を休む 運動前後の準備とケア 運動前後の適切な準備とケアが、アキレス腱炎の再発予防に最も効果的です。 運動前には、ふくらはぎの筋肉のストレッチを入念に行い、筋肉の柔軟性を高めましょう。 ウォーミングアップを十分に行うことで、アキレス腱への急激な負荷を防げます。 運動後は、ふくらはぎやアキレス腱のアイシングケアを行い、炎症を早く鎮めることが重要です。 クールダウンも忘れずに実施してください。 痛みがある時は運動を休む 運動後にアキレス腱に痛みが残っている場合は、無理をせず運動を休むことが大切です。 痛みが残っているにもかかわらず運動を続けると、症状が悪化し慢性化するリスクが高まります。 アキレス腱炎の主な原因は過剰な運動負荷にあるため、適切な休息と運動量の調整が再発予防のカギです。 痛みがある間は別のメニューに変更するか、完全に休養を取ることをおすすめします。 アキレス腱炎になったら足底腱膜炎の併発にも注意! アキレス腱炎になった場合、足底腱膜炎を併発する可能性があるため注意が必要です。 足底腱膜炎とは、足裏のかかとから足指の付け根をつなぐ「足底腱膜」が炎症を起こして痛みが生じる疾患です。 足底腱膜とアキレス腱は筋膜でつながっているため、アキレス腱炎によって足首の動きが制限されると、足底腱膜の柔軟性も低下し炎症を起こしやすくなります。 アキレス腱だけでなく足裏にも痛みを感じる場合は、早めに医療機関で詳しい検査を受けましょう。 アキレス腱の痛みに関してよくある質問 アキレス腱の痛みについて、患者さまからよく寄せられる質問にお答えします。 アキレス腱の痛みの対処法は? アキレス腱炎・周囲炎はどのくらいの期間で治る? アキレス腱の痛みを放置するとどうなる? アキレス腱の痛みに効くマッサージはある? それぞれの疑問について、医学的根拠に基づいて分かりやすく解説します。ご自身の状況と照らし合わせて参考にしてください。 アキレス腱の痛みの対処法は? まずは安静にして、腫れや熱感がある場合はアイシングを行いましょう。 痛みが軽度だからといって放置するのは良くありません。 初期段階での適切な対処により、症状の悪化を防げます。痛みが落ち着いても、一度は医療機関を受診して詳しい検査を受けることをおすすめします。 自己判断での対処には限界があるため、専門医の診断を受けることが重要です。 アキレス腱炎・周囲炎はどのくらいの期間で治る? 軽度の場合は2〜4週間程度で改善することが多いですが、重症度や個人差により期間は大きく異なります。 適切な治療を行えば、多くの場合は保存療法で改善が期待できます。 ただし、慢性化している場合や症状が重い場合は、数カ月から1年以上の治療期間が必要になることもあります。 早期治療と継続的なケアが、回復期間の短縮につながります。 アキレス腱の痛みを放置するとどうなる? 放置すると炎症が慢性化し、最悪の場合はアキレス腱断裂のリスクが高まります。 初期の軽い痛みでも、適切な治療を行わないと症状が進行し、日常生活に大きな支障をきたす可能性があります。 また、腱の弾力性が失われることで断裂しやすくなり、手術が必要になるケースもあります。早期の対処が症状の悪化を防ぐ最も効果的な方法です。 アキレス腱の痛みに効くマッサージはある? 軽度の場合は、ふくらはぎの筋肉を優しくマッサージすることで症状の緩和が期待できます。 ただし、炎症が強い時期や痛みが激しい場合は、マッサージが症状を悪化させる可能性があります。 アキレス腱部分を直接強く揉むのは避け、周囲の筋肉を軽くほぐす程度にとどめましょう。マッサージを行う際は、医師や理学療法士の指導の下で適切な方法を学ぶことをおすすめします。 【まとめ】アキレス腱が痛くて歩けない時は早期治療が重要です アキレス腱が痛くて歩けない状態は、アキレス腱炎や断裂などの可能性があり、決して軽視してはいけません。 とくに「つま先立ちができない」「後ろから蹴られたような衝撃があった」「足を引きずって歩く」などの症状がある場合は、すぐに医療機関を受診することが重要です。 放置すると症状の悪化や慢性化のリスクがあるため、歩けないほど痛いときは迷わず病院へ行きましょう。 治療は安静・アイシングなどの保存療法が基本となりますが、重度の症状では手術も検討されます。 また、近年では患者さま自身の細胞を活用した再生医療も注目されており、手術を避けながら早期治療を目指す選択肢として期待されています。 日常生活やスポーツ活動への早期復帰や手術を避けたいという方は、当院(リペアセルクリニック)の公式LINEにて症例や治療法について解説していますので、ぜひ参考にしてください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/
2019.07.03 -
- アキレス腱
アキレス腱炎はスポーツ以外にも日常生活においても発症する アキレス腱炎は、スポーツをする人や運動選手に多く見られる症状です。では、スポーツをしていない人はアキレス腱炎を発症しないのでしょうか。 今回は、いつもの日常生活を送る中でもアキレス腱炎は発症するのかどうかについて紹介します。 アキレス腱炎は日常生活の中でも発症します! 激しいスポーツをする人に多く見られるアキレス腱炎ですが、実は、あまりスポーツをあまりしない人でもアキレス腱炎を発症することがあります。 アキレス腱炎を発症する原因は、アキレス腱に強い負担をかけることで起こるのですが、アキレス腱の柔軟性が低いと、より発生頻度が高くなります。 アキレス腱の柔軟性が低下しているにも関わらず、日常生活において同じ動作を繰り返していると、運動をしていなくてもアキレス腱炎を発症してしまうのです。 アキレス腱炎が日常生活で発症するリスクが高いのは中高年 若い人のアキレス腱炎の原因は、運動をしすぎることやアキレス腱に負荷を与え無理をすることなのですが、中高年の場合はアキレス腱の老化が原因のケースが多いです。 しばらく椅子に座って作業をした後などに、歩き始めようとするとアキレス腱が痛むこと場あります。このような日常生活の動作においてもアキレス腱炎をアキレス腱が痛むことがあるのです。 アキレス腱はコラーゲン線維からできているので、年齢を重ねると柔軟性がなくなって固くなります。そのため腱に小さな傷が入り、痛みが生じるわけです。 このアキレス腱炎の状態で運動を続けると、アキレス腱断裂になることもあるので、日常生活の動作でアキレス腱に痛みが生じる場合は要注意です。 アキレス腱炎を発症、日常生活で気を付けること アキレス腱炎を発症すると、さまざまな保存療法でアキレス腱炎の治療を行います。その中でも、日常生活で気を付けることとしておすすめなのが、靴の履き方です。 靴は、かかとの高いものを履くか、インソールやヒールウェッジなどを靴底に入れ、かかとを高くして履くと、アキレス腱の緊張が緩んで痛みを緩和する効果が期待できます。 アキレス腱炎は安静が必要と言われていますが、日常生活を送る上で歩くことは必要なので、アキレス腱に負担をかけないためにも、靴の履き方に注意してみてください。 まとめ・アキレス腱炎はスポーツ以外にも日常生活においても発症する 基本的にアキレス腱炎は、運動による負担によって発症することが殆どです。だからといって安心していてはいけません。特に中高年は、アキレス腱の老化でアキレス腱炎を発症するリスクが高いので、日常生活でアキレス腱に痛みが生じる場合は注意が必要です。 運動をしない人がアキレス腱炎を発症したら、靴にインソールやヒールウェッジなどを入れて、日常生活の歩行からアキレス腱に負担をかけないように注意してみてくださいね。 監修:リペアセルクリニック大阪院 ▼こちらもご参照ください
2019.07.03 -
- アキレス腱
アキレス腱炎が慢性化してなかなか治らない場合の治療法 アキレス腱炎は、保存療法によって痛みが改善することが殆どです。しかし、中にはアキレス腱炎がなかなか治らない人もいます。痛みや違和感を抱えたままではスポーツができない、生活に支障をきたすということもありますよね。 では、アキレス腱炎が治らなかったらどうすればいいのでしょうか。そもそもなぜ、アキレス腱炎が治る人、治らない人がいるのでしょうか。 アキレス腱炎が治らない? 保存療法で治ると言われているアキレス腱炎ですが、中には治らない人もいます。では、アキレス腱炎が治らない人は、なぜ治らないのでしょうか。 症状が軽いアキレス腱炎なら保存療法でも数週間で治すことができるのですが、重症となると、簡単に治らないのです。 スポーツを休んで治療をしているにも関わらず治らない場合は、今の治療のアプローチが誤っている可能性が高いです。 また、繰り返される負担でアキレス腱炎は発症するので、一度治ったとしても、また同じように負担をかけていると再発し、なかなか治りません。 40歳以上の方は、運動をしていなくてもアキレス腱炎になることがあります。これは、年齢を重ねることによって血管が増えてしまうことが原因です。 血管が増えると神経線維も一緒に増えるので、痛みが生じてしまいます。このような原因だとアキレス腱炎はなかなか治りません。 重症のアキレス腱炎はなかなか治らない 重症のアキレス腱炎ほどなかなか治らないわけですが、どのような症状だと重症なのでしょうか。「Blazina」という、膝蓋腱炎の重症度分類がるのですが、これをアキレス腱炎に当てはめることができます。 分類は以下の通りです。 (Ⅰ度)運動開始時のみ痛みがある (Ⅱ度)運動開始時に痛みがあり、動いている間に消失するが時間経過につれて再び痛みが出る (Ⅲ度)運動中は常に痛みが消えない ※Ⅰ度は軽度で、Ⅱ度、Ⅲ度と重症度が高くなり、アキレス腱炎もなかなか治らないのです。 アキレス腱炎が治らない場合はどうするか 重症度の高いアキレス腱炎は、数ヶ月の保存療法を経ても治らない場合があります。そのような場合は、手術療法という選択肢があります。 手術療法とは、アキレス腱周辺の癒着を剥離したり、硬くなった組織の切除をしたりする外科的アプローチです。医療機関を受診し、適切な助言を受けて判断しましょう。いずれにしろ重症化する前、「治るだろう」と放置せず早期に受診されることをお勧めします。 まとめ・アキレス腱炎が慢性化してなかなか治らない場合の治療法 軽症のアキレス腱炎であれば保存療法で治るのですが、重症化するとなかなかアキレス腱炎を治すことができません。また、負担を掛け続けると再発することがあり、加齢によっても治りにくくなることがあります。 数ヶ月の保存療法でも治らない場合は、手術療法という治療方法もあるので、医師と相談の上、アキレス腱炎の治療方法を検討してみてくださいね。 監修:院長 坂本貞範 ▼こちらもご参照ください
2019.07.03 -
- アキレス腱
アキレス腱炎のリハビリテーションにはメディカルとスポーツがある アキレス腱炎になると、痛みや炎症でスポーツをすることが難しくなります。それだけでなく日常生活まで支障をきたすことがあります。 普段通りの日常生活が送れるように、またスポーツが再開できるように、アキレス腱炎もリハビリテーションを取り入れることで早期に回復を目指せます。 では、アキレス腱炎のリハビリテーションとはどのようなものなのでしょうか。 アキレス腱炎のリハビリテーションはどこでできる アキレス腱炎のリハビリをしたい場合、どこに行けばリハビリテーションを受けられるのでしょうか。アキレス腱炎のリハビリテーションが行われているのは以下の通りです。 ・リハビリテーション科 ・整骨院 ・整形外科 ・鍼灸院 アキレス腱炎のリハビリテーションを受けたい方は、上記の診療科をお訪ねください。 アキレス腱炎のリハビリテーションの種類 アキレス腱炎だけでなく、他の症状にも言えることですが、リハビリテーションには主に2種類のリハビリテーションがあります。 まず1つ目が「メディカルリハビリテーション」です。メディカルリハビリテーションは、怪我をしてから日常生活が正常に送れるようになるまでの機能回復訓練のことです。 もう1つが「スポーツリハビリテーション」で、怪我をしてからスポーツができるようになるまでの機能回復訓練です。 アキレス腱炎の場合、スポーツが原因で発症することが多いので、メディカルリハビリテーションだけでは不十分なため、スポーツリハビリテーションで、できるだけ早くスポーツに復帰することを目指します。 メディカルリハビリテーション:怪我から日常生活が正常に送れるようになるまでの機能回復訓練 スポーツリハビリテーション:怪我をしてからスポーツができるようになるまでの機能回復訓練 アキレス腱炎のスポーツリハビリテーションの内容 アキレス腱炎をはじめとしたスポーツリハビリテーションの内容と流れは以下の通りです。このような内容と流れで、アキレス腱炎の痛みを取り、再発を防止しながらスポーツが再開できるようにリハビリテーションが行われます。 ・炎症の除去 ・可動域の改善 ・筋力回復・向上 ・バランス能力向上 ・全身運動の運動性 ・競技における動作の習得 まとめ・アキレス腱炎のリハビリテーションにはメディカルとスポーツがある アキレス腱炎のリハビリテーションは、整形外科や整骨院、鍼灸院といったアキレス腱炎の専門性が高い診療科や、リハビリテーションを専門としているところで受けることができます。 炎症の除去から始まり、最終的には運動が再開でき、競技に復帰することを目的にリハビリテーションのメニューが組まれます。 アキレス腱炎はスポーツをしている人に多く見られる症状のため、メディカルリハビリテーションだけでなく、スポーツリハビリテーションを受けてスポーツの再開を目指す人が多いですよ。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらもご参照ください
2019.07.03 -
- アキレス腱
アキレス腱炎の具体的な治療法!安静から回復に向けて アキレス腱炎とは、アキレス腱に炎症が起きている状態のことで、スポーツなどでアキレス腱に負担が繰り返してかかることが原因で発症します。万が一アキレス腱炎になった場合、どのような治療が行われるのでしょうか。 今回は、アキレス腱炎の治療方法について紹介します。 アキレス腱炎の治療 アキレス腱炎は、具体的な治療が必要になることも多いですが、まずは炎症を起こしている足を休めることが第一です。その後、必要に応じて薬などを用いる方法などで治療をしていきます。 まず運動を中止し、患部の安静を心がける アキレス腱炎の最初の治療は、運動を中止することです。運動とはスポーツもそうですが、走ったり自転車をこいだりするような日常生活における運動を控えることも重要になってきます。 歩行や日常生活の動作で痛みがなくなれば、運動を再開してもいいのですが、急に強い負荷をかけるような運動を急にしないようにしてくださいね。まずは安静が大切です。 薬を使って治療する 運動を中止しても痛みが治まらない時は、薬を用いた治療を行います。湿布などの外用剤や非ステロイド系抗炎症薬、消炎鎮痛剤を内服します。炎症を抑えるのに優れたステロイド剤は、数回打つと腱が弱くなって断裂するリスクがあるため、あまりおすすめはできません。 靴にパッドを入れる アキレス腱炎が治りにくいと診断された場合は、かかとの部分を高くした中敷きを使ったり、靴底が柔軟なシューズを選んだりして、アキレス腱の緊張を緩めてかかとを安定させる方法を取り入れます。 ストレッチをする アキレス腱炎に効果的なのが、エキセントリックストレッチングです。階段や台など段差のあるところで、痛みがある足の先を段差にかけ、かかとをゆっくりと降ろしアキレス腱を伸ばします。 我慢できる程度の痛みの範囲で15秒ほど行い、これを3回1セットで1日2セット行います。最低でも2週間は続けましょう。 手術をする なかなかアキレス腱炎が治らない場合は手術を行います。変性した腱や骨棘を取る手術で、腱が少なくなってしまうケースでは、他の筋腱で補強をします。痛みの出ている組織を除去するので、一定の効果が得られるはずなのですが、あまり良い成績は出ていないのが現状です。 まとめ・アキレス腱炎の具体的な治療法!安静から回復に向けて アキレス腱炎の治療方法は、運動を中止したりストレッチをしたり、靴にパッドを入れる、薬を使うなど、基本的には保存療法が中心です。保存療法でアキレス腱絵の痛みが改善することが殆どですが、なかなか痛みが取れない場合は手術を検討します。 ただし、手術はリスクやデメリットもあります。 いずれにしても、アキレス腱に痛みがあるときは、まずは足をなるべく休めるようにし、早めに医療機関を受診して医師と相談した上、アキレス腱炎の症状に合った治療の方法を決定するようにしてください。 以上、アキレス腱炎の治療について!湿布から重症な場合の手術まで解説と題して解説させて頂きました。 監修:リペアセルクリニック大阪院 院長 坂本貞範
2019.07.03