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骨粗鬆症の薬の服用をやめたい!考えられるリスクと薬以外の治療選択肢について解説

「骨粗鬆症の薬をやめたらどうなる?」
「薬を飲まずに骨密度を上げる方法はある?」
骨粗鬆症の薬を長期間服用している方の中には、上記のようなお悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。
薬の効果が目に見えて現れるわけではありませんが、骨粗鬆症による骨折リスクを抑える重要な役割を持っています。
本記事では、骨粗鬆症の薬をやめたときに考えられるリスクについて詳しく解説します。
「骨粗鬆症の薬をやめたい」とお考えの方は、ぜひ最後までご覧ください。
目次
骨粗鬆症で服用する主な薬の種類・効果
骨粗鬆症の治療に用いられる薬は、主に以下の3種類です。
ご自身の骨の状態や進行度に合わせて適切な薬が選択されるため、それぞれの役割を把握して治療への不安を解消しましょう。
骨形成促進薬
骨形成促進薬は、新しい骨を作り出す細胞の働きを促し、骨密度を高める役割を持つ薬です。
代表的な薬には「テリパラチド」などの注射薬があり、骨密度の改善だけでなく、骨質を改善する効果が期待できます。
骨密度が著しく低下している方や、すでに複数回の骨折を経験されている方に推奨されることが多いです。
骨吸収抑制薬
骨吸収抑制薬は、古くなった骨を破壊・吸収する細胞の働きを抑え、骨がもろくなるのを防ぐ効果が期待できる薬です。
現在の骨粗鬆症の薬物治療において広く処方されており、骨密度の低下を食い止める中心的な役割を担っています。
代表的な薬には「ビスホスホネート薬」「RANKL阻害薬(デノスマブ)」「SERM」などが挙げられます。
飲み薬や注射薬など種類も豊富なため、患者さまの生活リズムに合わせて選択できます。
カルシウム製剤
カルシウム製剤は、食事だけでは不足しがちなカルシウムの摂取量を補い、健康な骨作りの土台を整える役割を持っています。
単独で骨密度を増やすほどの強い作用はないものの、骨粗鬆症の基本治療として他の治療薬(ビスホスホネート薬など)と併せて処方されるケースが多いです。
通常の食事と合わせて、1日700〜800mg前後のカルシウムの摂取※を目指します。
※出典:骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン2025年版
骨粗鬆症の薬をやめたい!考えられるリスクと対処法
骨粗鬆症の治療薬を自己判断でやめてしまうと骨密度が再び低下し、骨折を招く危険性が急激に高まります。
考えられるリスクと具体的な対処法は、以下のとおりです。
以下でそれぞれの内容について詳しく見ていきましょう。
リスク:骨折リスクが急激に増大する
骨粗鬆症の治療薬をやめてしまうと、これまで薬で補っていた骨密度が治療前より低下し、骨折リスクが増大する可能性があります。
特に「デノスマブ」を服用中の方が薬をやめた場合は、リバウンド現象が起きやすく、中断から6〜12カ月以内に複数の椎体骨折が生じた事例も報告されています。
骨折を繰り返すと生活の質が大幅に低下し、腰椎や股関節を骨折してしまうと、深刻な後遺症を引き起こす可能性があります。
上記のような骨折リスクを増やさないためにも、決してご自身の判断で服薬をやめないように注意しましょう。
対処法:内服薬から注射薬へ変更する
薬を服用し続けるのが困難な場合や飲み薬をやめたいという場合は、内服薬から注射薬へ切り替える選択肢もあります。
骨粗鬆症の注射薬には、月に一度、半年に一度、1年に一度など投与する回数が少なく済むタイプもあり、日々の服薬の手間から解放される点がメリットです。
また、消化器系の副作用が軽減されるため、胃腸への負担を減らしたい方にとっても良い選択肢といえるでしょう。
まずは医師と相談し、ご自身のライフスタイルに合った治療計画を一緒に見直してみてください。
骨粗鬆症の薬をやめたい人向け!薬以外の選択肢
休薬を目指して薬への依存を減らしていくには、食事や運動をはじめとする生活基盤の見直しによって、自前の骨を強く保つ工夫を取り入れることが重要です。
具体的な選択肢として、以下の3つの対策について解説します。
以下でそれぞれの具体的な取り組みについて詳しく見ていきましょう。
食事療法
丈夫な骨作りの土台を築くため、カルシウムやビタミンD、ビタミンKを含む食品を毎日の食卓へバランスよく取り入れましょう。
カルシウムは骨の主成分となり、ビタミンDは腸からの吸収を助け、ビタミンKは骨への定着を促す役割を持っています。
積極的に摂取したい栄養素が多く含まれる食品は、以下のとおりです。
| 栄養素 | 主な働き | 豊富に含まれる食品(一例) |
|---|---|---|
| カルシウム | 骨の主成分として骨格を形作る | ・小魚類 ・大豆製品 ・乳製品 ・海藻類 など |
| ビタミンD | 腸からのカルシウム吸収を促す | ・鮭などの魚介類 ・きのこ類 ・卵 など |
| ビタミンK | 骨へのカルシウム定着を助ける | ・納豆 ・ほうれん草などの緑黄色野菜 ・海藻類 など |
上記のように、乳製品、魚介類、きのこ類、納豆などを組み合わせることで、効率的な骨の形成を後押しできるでしょう。
特定の食材に偏らず多様な栄養素を補うアプローチをおすすめします。
運動療法
骨は物理的な刺激を受けるほど強くなる性質を持つため、ウォーキングや筋力トレーニングなど、骨に少し負荷をかける運動習慣を身につけましょう。
激しいスポーツを無理に行うのではなく、ご自身の体力に合わせて継続できる適度な運動を取り入れることが重要です。
効果的な運動の例は、以下のとおりです。
- ウォーキング
- スクワット
- 片足立ち
など
転倒に注意しながら、できることから少しずつ体を動かしてみてください。
生活習慣の改善
骨への悪影響を断ち切るため、過度な飲酒や喫煙を控え、睡眠環境を整えるといった総合的な生活習慣の見直しが丈夫な体を維持するポイントです。
喫煙習慣はタバコに含まれるニコチンが骨の血流を悪化させ、新しい骨の生成を妨げてしまう原因となります。
また、飲酒習慣はお酒に含まれるアルコールがカルシウムの吸収を妨げるだけでなく、カルシウムの排泄を促進してしまうため、注意が必要です。
喫煙や飲酒習慣をいきなりやめられない方は、徐々に頻度や量を減らすなどして、時間をかけてやめる工夫をしましょう。
加えて、睡眠中には骨の修復を促す成長ホルモンが分泌されることから、質の高い十分な睡眠時間を確保するアプローチも効果的です。
骨粗鬆症の薬をやめたい人からよくある質問
最後に、骨粗鬆症の薬をやめたい人からよくある質問に回答していきます。
ご自身の現状と照らし合わせながら、医師と相談するためのヒントとしてお役立てください。
骨粗鬆症の薬をやめるとどうなる?
自己判断で薬をやめると、骨密度が治療前よりも急激に低下し、多発骨折などの深刻な事態を招く恐れがあります。
特に「骨吸収抑制薬(デノスマブ)」などを突然中断した場合、抑えられていた骨を溶かす働きが一気に進むリバウンド現象が起きやすくなり、骨折リスクが増大します。
どうしても薬をやめたい、あるいは日々の服用に負担を感じている場合は、必ず主治医へ相談することが大切です。
骨粗鬆症の薬を長期間服用し続けるとどうなる?
骨粗鬆症の薬を5年以上の長期間服用し続けると、まれに「顎骨壊死」や「非定型大腿骨骨折」といった副作用が生じる可能性が報告されています。
特に「ビスホスホネート薬」を服用している方に起こる可能性がありますが、頻度はごく稀で年間10万人の服用者に対して「1〜90件程度※」といわれています。
※出典:骨吸収抑制薬関連顎骨壊死の発生と治癒に関する前向き多施設共同研究
これらのリスクを避ける目的で、数年程度服用を続けた後は、医師の判断で一時的に休薬期間を設ける方針が取られることがあります。
薬を飲まずに骨密度を上げる方法は?
薬に頼らず骨密度を上げるには、骨の材料となるカルシウムやビタミンD・Kなどの栄養素を食事から摂取し、適度な運動習慣を身につけることが重要です。
カルシウムだけでなく、腸からの吸収を助けるビタミンDや、骨への定着を促すビタミンKを毎日の食事へバランス良く取り入れてみましょう。
併せて、ウォーキングやスクワットなどの運動を習慣化することで、自らの力で骨を強くする働きが促されます。
ただし、これらはあくまで予防や軽度な状態での対策となるため、すでに骨折リスクが高いと診断されている方は、医師と相談しながら無理のない範囲で進めていきましょう。
骨粗鬆症の薬をやめたいときは必ず医師に相談しよう
骨粗鬆症の「薬をやめたい」と考えている方は、何よりも先に医師に相談することが重要です。
場合によっては、内服薬から投与回数が少なく済む注射薬へ切り替えられるケースがあります。
また、骨の健康維持のため、カルシウムやビタミンD、ビタミンKを含む食品を積極的に摂取し、運動習慣を身につけましょう。
そして、近年の治療では、骨粗鬆症の薬以外の選択肢として「再生医療」による治療が注目されています。
再生医療は、患者さまの細胞や血液を用いて、骨組織の再生・修復を促す医療技術です。
当院リペアセルクリニックでは、再生医療について無料カウンセリングを実施しております。ぜひご相談ください。
監修者
岩井 俊賢
Toshinobu Iwai
医師
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