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軽度の肉離れは1週間で治る?回復の目安と注意点を解説

肉離れ(軽度)は1週間で治る?回復の目安と注意点を解説
公開日: 2026.01.29

スポーツ中や日常動作の中で突然太ももやふくらはぎに痛みが走り、「軽い肉離れ」と言われたものの、本当に1週間で治るのか不安に感じている方は少なくありません。

歩ける程度の痛みであっても、無理に動いてしまった結果、かえって回復が遅れてしまうケースもあります。

そこで本記事では、軽度の肉離れが1週間で治るかを軸に、回復の目安や注意点、治りやすい人と長引きやすい人の違いについて詳しく解説します。

「軽度だから大丈夫」と自己判断する前に、正しい経過と対応を整理しておきましょう。

結論|軽度の肉離れは1週間前後で改善することもあるが、油断は禁物

結論として、軽度の肉離れは1週間前後で痛みが落ち着くケースもあります

ただし、それは「正しい初期対応ができている」「無理な動作を避けられている」場合に限られます。

痛みが軽いからといって早期に運動を再開したり、違和感を無視して負荷をかけたりすると、回復が遅れるだけでなく再発のリスクも高まります。

そのため、1週間という期間は「完全に治る目安」ではなく、「回復が順調かを見極める一つの節目」と考えることが重要です。

軽度の肉離れ(Ⅰ度)とは?

軽度の肉離れ(Ⅰ度)とは、筋肉の繊維がごく一部だけ損傷している状態を指します。

筋肉が完全に断裂しているわけではなく、微細な損傷や炎症が主体となるため、歩行が可能なケースも多くみられます。

具体的には、運動中に「ピキッ」とした違和感を覚えたものの、そのまま動けてしまったという状況が典型例です。

ただし、痛みが軽いからといって筋肉内部で起きている炎症が小さいとは限らず、適切な安静とケアを怠ると悪化することがあります。

肉離れが軽度でも1週間で治る人・治らない人の違い

肉離れが1週間で改善するかどうかは、損傷の程度だけでなく、その後の対応や体の状態によって大きく左右されます。

同じ「軽度」と診断されても、回復スピードに差が出る理由を整理しておくことが大切です。

【回復が早い人の特徴】

  • 受傷直後に安静・冷却などの初期対応ができている
  • 痛みがある動作を無理に繰り返していない
  • 睡眠や食事など回復を支える生活習慣が整っている

【回復が遅れやすい人の特徴】

  • 歩けるからといって通常どおり動き続けている
  • 仕事やスポーツを優先し、安静期間を確保できていない
  • 過去に同じ部位を何度も痛めている

特に、過去に肉離れを繰り返している場合は、筋肉の柔軟性や血流が低下しており、軽度でも回復に時間がかかる傾向があります。

1週間という期間を過信せず、自分の体の条件も踏まえて経過を見る姿勢が重要です。

1週間の経過でみる回復の目安

軽度の肉離れの回復過程は、日数ごとに注意点が異なります。

以下では、発症から1週間までの一般的な経過を時期別に整理します。

それぞれの時期でやるべきこと・避けるべきことを理解しておくことで、回復を妨げにくくなります。

発症〜3日|炎症が強く、無理は禁物の時期

発症から数日間は、筋肉内部の炎症反応が最も強い時期です。

この段階では、痛みが軽く感じられても筋線維の修復は始まったばかりで、負荷に対する耐性はほとんどありません。

歩行が可能であっても、長時間の移動や階段の上り下りなどは、知らないうちに患部へストレスをかけてしまいます。

この時期に無理をすると、軽度だった損傷が中等度へ進行することもあるため、「できること」より「やらないこと」を優先する姿勢が重要です。

4日〜7日|痛みが軽減し始めるが再負荷に注意

4日目以降になると、安静時の痛みが和らぎ、動ける感覚が戻ってくる人が増えてきます。

しかし、この段階は筋肉が完全に回復したわけではなく、修復途中の組織がまだ不安定な状態です。

「もう大丈夫そう」と感じて急に運動量を戻してしまうと、再び微細な損傷を起こし、回復が振り出しに戻ることもあります。

違和感が残っている場合は、ストレッチや軽い動作確認にとどめ、負荷の高い動きは避ける判断が求められます。

1週間経っても痛い場合に考えられる原因

軽度の肉離れであっても、1週間を過ぎても痛みが残るケースは珍しくありません。

この場合、単に「治りが遅い」というよりも、回復を妨げる要因が隠れている可能性があります。

【痛みが長引く主な原因】

  • 日常生活や仕事で無意識に患部へ負荷がかかっている
  • 初期対応が不十分で炎症が長引いている
  • 筋肉の柔軟性低下や血流不良が回復を妨げている
  • 実際には中等度に近い損傷だった

特に「歩ける=問題ない」と判断し、通勤や家事、軽い運動を続けてしまうと、筋肉の修復が追いつかず痛みが慢性化しやすくなります。

また、同じ部位を過去に痛めた経験がある場合、筋線維の質が低下しており、回復に時間を要することもあります。

1週間という区切りを「再評価のタイミング」と捉え、経過が思わしくない場合は一度立ち止まって考えることが重要です。

やってはいけない行動(悪化・再発につながるケース)

軽度の肉離れを早く治したいのであれば、回復を妨げる行動を避けることが何より重要です。

良かれと思って行っている行動が、結果的に再発や慢性化につながることもあります。

【避けたい行動】

  • 痛みを我慢してスポーツやトレーニングを再開する
  • 患部を強く揉む・無理に伸ばす
  • 違和感がある状態でジャンプやダッシュを行う
  • ウォーミングアップを省略する

とくに、回復途中の筋肉に急激な伸張や収縮が加わると、再び筋線維が損傷しやすくなります。

「少し痛いけれど動ける」という段階は、実は再発リスクが最も高い時期でもあります。

痛みが完全に消えるまでは、負荷の高い動作を避ける慎重さが求められます。

早く治すために意識したい基本対応

軽度の肉離れからの回復を早めるためには、特別な治療よりも基本を丁寧に積み重ねることが重要です。

以下は、回復期に意識したい基本的な対応です。

【回復を支える基本対応】

  • 痛みがある間は無理をせず安静を優先する
  • 炎症期は冷却、回復期は血流を意識する
  • 医療者の指示のもとで段階的にリハビリを進める
  • 睡眠や食事など、回復を支える生活習慣を整える

とくに睡眠不足や栄養不足は、筋肉の修復を遅らせる大きな要因となります。

「早く治したい」と焦るほど、安静や休養がおろそかになりがちですが、結果的には遠回りになってしまいます。

回復期は“攻める”より“整える”意識が重要です。

病院に行くべき目安

軽度の肉離れであっても、医療機関での評価が必要なケースがあります。

以下のような状況に当てはまる場合は、自己判断を続けず受診を検討しましょう。

【受診を考えたいサイン】

  • 1週間以上経っても痛みがほとんど変わらない
  • 力を入れると鋭い痛みが走る
  • 腫れや内出血が広がっている
  • 同じ部位を何度も痛めている

画像検査などを行うことで、損傷の程度や回復状況を客観的に把握できます。

「軽度だと思っていたが実際は中等度だった」というケースもあるため、早めの確認が安心につながります。

痛みが長引く・再発を繰り返す場合の治療選択肢

適切な対応をしても痛みが長引いたり、何度も同じ部位を肉離れする場合は、筋肉の回復環境そのものを見直す必要があります。

このようなケースでは、従来の安静やリハビリだけでなく、別の選択肢を検討する余地があります。

リペアセルクリニック大阪院では、肉離れを含む筋・腱の慢性的なトラブルに対して、状態評価を丁寧に行ったうえで治療方針を整理することを重視しています。

「なぜ治りきらないのか」「なぜ再発するのか」を筋肉の質や回復力の観点から見直し、必要に応じて再生医療を含めた治療の可能性について相談することができます。

無理に運動を続けるのではなく、体の回復力を引き出す方向で選択肢を広げることも、一つの考え方です。

手術をしない新しい治療「再生医療」を提供しております。

まとめ|「軽度だから大丈夫」と決めつけない判断が回復を早める

軽度の肉離れは、1週間前後で改善することもありますが、経過の見極めが重要です。

歩けるからといって無理を重ねると、回復が遅れたり再発につながる可能性があります。

痛みの変化や違和感を丁寧に観察し、必要に応じて医療機関へ相談する姿勢が、結果的に早期回復への近道となります。

「軽度」という言葉に安心しすぎず、自分の体の声に耳を傾けながら、段階的な回復を目指しましょう。

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監修者

岩井 俊賢

Toshinobu Iwai

医師

略歴

2017年3月京都府立医科大学 医学部医学科卒業

2017年4月社会医療法人仁愛会 浦添総合病院 初期研修医

2019年4月京都府立医科大学附属病院 整形外科

2020年4月医療法人啓信会 京都きづ川病院 整形外科

2021年4月一般社団法人愛生会 山科病院 整形外科

2024年4月医療法人美喜有会 リペアセルクリニック大阪院 院長