- 手
ヘバーデン結節でやってはいけないことを紹介!食べ物・セルフケア・日常生活の注意点も医師が解説

「指の痛みが続いている」「関節が腫れて曲がってきた」など、ヘバーデン結節の症状で困っている方も多いのではないでしょうか。
ヘバーデン結節とは、指の第一関節に起こる変形性関節症で、40〜60代の女性に多く見られる病気です。
指の腫れや痛み、変形が進行し、放置すると日常生活に大きな支障をきたす可能性があります。
この記事では、ヘバーデン結節でやってはいけないことや悪化を防ぐための具体的な対処法を詳しく解説します。
ヘバーデン結節でお悩みの方は、ぜひ最後まで読んで適切な対処法を見つけましょう。
また、現在リペアセルクリニックでは「手術なしで根本的な改善が期待できる」再生医療に関する情報を公式LINEで発信しております。
症例紹介や簡易オンライン診断も行っているので、興味がある方はぜひご利用ください。
目次
ヘバーデン結節でやってはいけないことを紹介
ヘバーデン結節の症状を悪化させないために、避けるべき行動や習慣があります。
日常生活でやってはいけないことは以下の3つです。
これらの正しい知識を身につけて、症状の悪化を防ぎましょう。
指先の関節に負担をかける習慣
日常生活の中で無意識に行う以下の動作は、指の関節に大きな負担をかけるため気を付けましょう。
- 重い荷物や買い物袋を指で持つこと
- 瓶の蓋やペットボトルのキャップを強い力でひねること
- 長時間のパソコン作業やスマートフォンの操作で指先を酷使すること
- 指をポキポキ鳴らす癖
- ドアの開閉や引き出しの開け閉めを指先だけで行うこと
とくに重いものを持つときは、指先ではなく手のひら全体や腕を使うと、負担を軽減できます。
また、スマートフォンの操作は両手で行い、一本の指に負担を集中させないことが大切です。
症状悪化の可能性がある食べ物・飲み物を摂取する
以下の食品は体内の炎症を促進させ、関節の痛みや腫れを悪化させる可能性があります。
- カフェインの過剰摂取
- 甘いものや精製された炭水化物
- トランス脂肪酸を含む食品
- グルテンを多く含む食品
- 乳製品(体質による)
乳製品は乳糖不耐症やカゼインアレルギーの方にとっては、炎症や症状悪化につながる可能性があるため注意が必要です。
また、血糖値の急激な変動も体内の炎症反応を高めるため、甘いものや精製炭水化物は控えめにすることをおすすめします。
間違ったセルフケア・ストレッチ方法
良かれと思って行っているセルフケアが、症状を悪化させている可能性があります。
以下の行為は自己判断せず、医師に相談の上で実施しましょう。
- 患部を強く押すマッサージや指圧
- 自己流のテーピングによる締めすぎ
- 炎症が起きている時期の温湿布や温熱療法
- 痛みを我慢して行う無理なストレッチ
- 急性期以外の長時間の冷却
とくに炎症が起きている急性期には、マッサージや温める行為は痛みや腫れを増強させる恐れがあります。
また、急性期に冷やすのは有効ですが、症状が落ち着いてからは血行不良を招き痛みが長引く懸念があります。
さらに自己流のテーピングは血流を妨げ、かえって指の動きを制限してしまう場合があるため注意が必要です。
ヘバーデン結節とは|指の第一関節(DIP関節)にできる変形性関節症
ヘバーデン結節は、手の指の第一関節(爪に一番近い関節)に起こる変形性関節症の一種です。
主に40〜60代の女性に多く見られ、ホルモンバランスの変化や加齢が関与していると考えられています。
初期症状として関節の腫れや痛みが現れ、進行すると関節が変形して指が曲がったまま固まってしまいます。
放置すると変形が進行し、日常生活や仕事に大きな支障をきたす可能性があります。
進行した場合、関節の変形が進んで指が曲がったまま戻らなくなり、痛みは長期間続いて日常生活に支障をきたします。
指の関節に痛みを感じたら、症状が悪化する前に医療機関を受診しましょう。
ヘバーデン結節の主な治療方法
ヘバーデン結節の治療には、症状の進行段階や患者さまの状態に応じて複数の選択肢があります。
治療方法は主に保存療法、薬物療法、手術療法の3つです。
治療法 | 内容・特徴 |
---|---|
保存療法 | ・テーピングやサポーター、金属製リングによる関節固定で症状の進行を遅らせる方法 ・急性期にはアイシングも有効 |
薬物療法 | ・関節内へのステロイド注射により炎症を抑制 ・消炎鎮痛剤の内服薬も使用される |
手術療法 | ・関節固定術や関節形成術(コブ結節の切除) ・関節の可動性が低下するリスクがある |
各治療法にはメリットとデメリットがあるため、医師と相談して選択しましょう。
ヘバーデン結節の治療法には再生医療も選択肢の一つ
ヘバーデン結節の治療において、保存療法や手術療法に加えて、再生医療という新しい治療選択肢があります。
再生医療では患者さまから採取・培養した幹細胞を注射で投与するため、手術を必要としません。
ヘバーデン結節の治療において、手術は避けたいとお考えの方は、再生医療をご検討ください。
症例や治療法については、当院(リペアセルクリニック)の公式LINEでも紹介していますので、ぜひご覧ください。
以下の動画では、ヘバーデン結節と同様の変形性のCM関節症に関する治療について解説しているので、併せてご覧ください。

監修者
坂本 貞範
Sadanori Sakamoto
医療法人美喜有会 理事長
「できなくなったことを、再びできるように。」
人生100年時代、皆様がより楽しく毎日を過ごせることの
お手伝いができれば幸甚の至りでございます。
略歴
1997年3月関西医科大学 医学部卒
1997年4月医師免許取得
1997年4月大阪市立大学(現大阪公立大学)医学部附属病院 勤務
1998年5月大阪社会医療センター附属病院 勤務
1998年9月大阪府立中河内救命救急センター 勤務
1999年2月国立大阪南病院 勤務
2000年3月野上病院 勤務
2003年3月大野記念病院 勤務
2005年5月さかもとクリニック 開設
2006年12月医療法人美喜有会設立 理事長就任
2019年9月リペアセルクリニック大阪院 開設
2021年5月リペアセルクリニック東京院 開設
2023年12月リペアセルクリニック札幌院 開設