膝と股関節の幹細胞治療 70代女性
公開日:2021.07.18
目次
膝と股関節の幹細胞治療
約4年前に右股関節に痛みが生じて歩きにくくなり近くの病院で変形性股関節症を診断されました。その後、今度は右膝も痛くなり変形性膝関節症と診断される。股関節を痛めることで連動して膝や腰が痛くなることはよくあります。
変形性股関節症と診断され、痛みがなくても放置すると膝の変形にもつながります。股関節の拘縮による股関節の動きの悪さや、軟骨減少による脚長差により結果として膝の軟骨も減少します。
関節の再生医療で軟骨を再生させて痛みを取ることも重要ですが、変形性関節症による関節拘縮の改善も重要です。当院での再生医療を受けた患者さんのその後のリハビリの臨床経過をみると、再生医療をせずリハビリした場合と比較してかなりの関節可動域の改善効果を認めています。
軟骨の再生により関節がスムーズになり可動域が良くなります。可動域が良くなるということはその分関節の周りの筋肉がよく伸びることになります。
筋肉を大きくするためには、筋肉を大きく伸長させた方が明らかに効果が高いです。筋肉のストレッチ効果による筋肉肥大がとても重要です。関節の可動域が改善すると、普段の生活の中でしゃがみ込みや、大きな踏み込みができることで、筋肉の増強及び低下予防をしてくれるのです。関節可動域の改善と筋力増強により、関節の軟骨の減少をかなり抑え込む事ができます。
リペアセルクリニックの特徴
詳細については、こちらで当院独自の再生医療の特徴を紹介しています。



幹細胞とは、神経や筋肉、骨など様々な組織に変化できる、特別な細胞のことです。当院では、幹細胞を培養する際に、骨になるよう導く誘導因子を加えることで、骨に分化した幹細胞を作り出します。この、骨に分化誘導された幹細胞を、傷んだ関節に投与することで、軟骨の土台となる軟骨下骨を、効率よく再生させることができるのです。
さらに、当院独自の「ピンポイント注射」により、確実に関節内へ幹細胞を届けることができます。エコーや特殊なレントゲン装置、針先が細くしなる特殊な注射針を使用して、生き生きとした大量の細胞を股関節内の軟骨損傷部位へ的確に届けています。
リペアセルクリニックは「股関節の痛み」に特化した再生医療専門クリニックです。手術・入院をしない新たな治療【再生医療】を提供しております。
レントゲン所見
右股関節に対して関節内ピンポイント療法を行う
右股関節に対して当院独自の関節内ピンポイント療法を行いました。確実に軟骨損傷しているところに生きた幹細胞を届けます。せっかく関節に幹細胞投与を行なっても軟骨損傷した場所に届ける事ができなければ意味がありません。
特殊な針とレントゲン装置を使用し行います。これにより臨床成績はかなり高くなります。
<治療効果>関節に幹細胞5000万個を3回投与+PRP
当院独自の冷凍しない方法で培養した幹細胞を投与して約1ヶ月目から効果が現れ、3ヶ月目には膝と股関節の痛みは10分の2まで軽減する。それと同時に関節可動域訓練を行いかなりの改善も見られました。その他に大きな変化として骨嚢胞が小さくなったことです。骨嚢胞があると骨が溶けてきて弱くなるのですが、骨嚢胞が小さくなったとういことはその分骨が強くなって再生されたという証拠となります。このような変化には私も驚きました。
この方は再生医療の治療を受けられて、股関節と膝が同時に痛みが軽くなり、歩行が大分楽になったと喜ばれていました。まだ半年以上かけて軟骨は再生されるので痛みの軽減も期待できるでしょう。
<治療費>
- 関節1部位 幹細胞数 ( 2500万個~1億個)
投与回数( 1回 )132万円( 税込 )/2500万個 - PRP治療 16.5万円(税込)
<起こりうる副作用>
- 脂肪採取部の内出血や創部感染、傷跡などが起こることがあります。
- 症状によりMRIやCTなどの検査を受けて頂く事があります。
※こちらでご紹介している症例は一部の患者様です。掲載以外の症例も多数ございます。ご自身の症状については、お気軽にご相談ください。
変形性膝関節症・変形性股関節症の再生医療についてはこちらで詳しく説明しています。↓
膝の痛みは⼿術しなくても治療できる時代です。
股関節の痛みは⼿術しなくても治療できる時代です。
再生医療医師監修:坂本貞範