症例紹介
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- ひざ関節の症例
- 幹細胞治療の症例
- PRP治療の症例
両膝の痛みが完全に消失! 2年以上痛みゼロの軌跡 膝に水が溜まり、注射と内服薬の効果が薄れていた患者様が、わずか半年で、完全に痛みから解放され、その効果が2年以上経っても持続している、驚くべき回復をご紹介します。 「再生医療を受けて、痛みなく歩けるようになりました」と、おっしゃられる患者様。痛みがない状態が続いており、ずっと安定しているとのことです。 このような長期にわたる改善は、どのようにして実現したのでしょうか? 患者様は、1年前から両膝の痛みに悩まされ、整形外科で初期の変形性関節症と診断されました。歩行後に膝に水が溜まることが多く、定期的に水を抜いて、ヒアルロン酸注射を受けていましたが、次第に水が溜まる頻度が増え、注射や内服薬の効果も薄れてきていました。 治療前の状態 1年来の両膝の痛み(10段階中6) 初期の変形性関節症と診断 歩行後の膝関節内液体貯留(水が溜まる) 1ヶ月ごとの関節液吸引とヒアルロン酸注射 保存的治療の効果減弱 まだ軟骨が残存している状態 主治医からは「軟骨はまだ残っているので、人工関節手術はもったいない」と言われていましたが、痛みが強くなり、従来の治療では、効果が十分でなくなってきたため、より効果的な治療法を求めて、当院を受診されました。 リペアセルクリニックの特徴 冷凍せずに培養した幹細胞の使用(生存率96%以上) 10,000例以上の豊富な実績 独自の分離シート技術と無添加培養 患者様一人ひとりに合わせたオーダーメイド治療 国内で唯一の最新の『分化誘導技術』 当院では、末期の変形性関節症だけでなく、初期・中期の段階でも積極的に幹細胞治療を行っています。特に早期の段階での治療は、効果が顕著で、従来の保存的治療(注射、内服、リハビリ)に満足できない患者様には、特におすすめです。 高い治療効果の秘密は、細胞の質と量へのこだわりにあります。当院では、独自の細胞培養技術により、96%以上という高い生存率の幹細胞を使用しています。これは、一般的な再生医療クリニックの約60%と比較すると、圧倒的な差があります。 また、冷凍保存せずに、投与のたびに新鮮な細胞を培養するため、細胞の活性が最大限に保たれています。一般的なクリニックでは、細胞を冷凍保存し、解凍する過程で、細胞がダメージを受け、弱々しいものになってしまいますが、当院では、その問題を解決しています。 リペアセルクリニックは「膝の痛み」に特化した再生医療専門クリニックです。手術・入院をしない新たな治療【再生医療】を提供しております。 レントゲン所見 レントゲンにて、関節の狭小化がみられました。 <治療内容>両膝に各5000万個細胞を計3回投与+PRP 両膝に5000万個細胞ずつ、計3回投与いたしました。 治療後の変化 両膝の痛み:10段階中6から0へと完全消失 2年以上にわたる持続的な効果 日常生活の質の大幅な向上 わずか半年後には、両膝の痛みが完全に消失しました。さらに驚くべきことに、2年以上経ってから再診された際も「現在も両膝の痛みは出ていない」とのことで、治療効果が長期間持続していることが確認できました。 診察時の患者様は、明るい表情で、痛みなく過ごせたことの喜びを語られ、治療効果に大変満足されている様子でした。 この素晴らしい長期効果は、当院の「大量の生き生きした強い幹細胞」を複数回投与することで実現したものです。幹細胞投与のたびに、軟骨欠損部に層状に軟骨が再生され、その結果、何年にもわたって痛みのない、健康な関節を維持できることが実証されました。 変形性膝関節症でお悩みの方、特に初期・中期の段階で、効果的な治療をお求めの方は、再生医療の持続的な効果をご検討ください。あなたも新しい一歩を踏み出してみませんか。 リペアセルクリニックでは、再生医療分野で豊富な経験を持つ専門医たちが、10,000例以上の実績に基づく確かな技術と、独自の培養方法で、患者様一人ひとりに、最適な治療プランをご提案いたします。国内で唯一の、最新の『分化誘導技術』を用い、当院は『新時代の再生医療』による治療を提供します。 https://www.youtube.com/watch?v=zmcafuxHyTw <治療費> 関節1部位 幹細胞数 ( 2500万個~1億個) 投与回数( 1回 )132万円( 税込 )/2500万個 PRP治療 16.5万円(税込) <起こりうる副作用> 脂肪採取部の内出血や創部感染、傷跡などが起こることがあります。 症状によりMRIやCTなどの検査を受けて頂く事があります。 ※こちらでご紹介している症例は一部の患者様です。掲載以外の症例も多数ございます。ご自身の症状については、お気軽にご相談ください。 変形性膝関節症の再生医療についてはこちらで詳しく説明しています。↓ 再生医療医師監修:坂本貞範 膝に水が溜まり、注射と内服薬の効果が薄れていた患者様が、わずか半年で、完全に痛みから解放され、その効果が2年以上経っても持続している、驚くべき回復をご紹介します。 「再生医療を受けて、痛みなく歩けるようになりました」と、おっしゃられる患者様。痛みがない状態が続いており、ずっと安定しているとのことです。 このような長期にわたる改善は、どのようにして実現したのでしょうか? 患者様は、1年前から両膝の痛みに悩まされ、整形外科で初期の変形性関節症と診断されました。歩行後に膝に水が溜まることが多く、定期的に水を抜いて、ヒアルロン酸注射を受けていましたが、次第に水が溜まる頻度が増え、注射や内服薬の効果も薄れてきていました。 治療前の状態 1年来の両膝の痛み(10段階中6) 初期の変形性関節症と診断 歩行後の膝関節内液体貯留(水が溜まる) 1ヶ月ごとの関節液吸引とヒアルロン酸注射 保存的治療の効果減弱 まだ軟骨が残存している状態 主治医からは「軟骨はまだ残っているので、人工関節手術はもったいない」と言われていましたが、痛みが強くなり、従来の治療では、効果が十分でなくなってきたため、より効果的な治療法を求めて、当院を受診されました。 リペアセルクリニックの特徴 冷凍せずに培養した幹細胞の使用(生存率96%以上) 10,000例以上の豊富な実績 独自の分離シート技術と無添加培養 患者様一人ひとりに合わせたオーダーメイド治療 国内で唯一の最新の『分化誘導技術』 当院では、末期の変形性関節症だけでなく、初期・中期の段階でも積極的に幹細胞治療を行っています。特に早期の段階での治療は、効果が顕著で、従来の保存的治療(注射、内服、リハビリ)に満足できない患者様には、特におすすめです。 高い治療効果の秘密は、細胞の質と量へのこだわりにあります。当院では、独自の細胞培養技術により、96%以上という高い生存率の幹細胞を使用しています。これは、一般的な再生医療クリニックの約60%と比較すると、圧倒的な差があります。 また、冷凍保存せずに、投与のたびに新鮮な細胞を培養するため、細胞の活性が最大限に保たれています。一般的なクリニックでは、細胞を冷凍保存し、解凍する過程で、細胞がダメージを受け、弱々しいものになってしまいますが、当院では、その問題を解決しています。 リペアセルクリニックは「膝の痛み」に特化した再生医療専門クリニックです。手術・入院をしない新たな治療【再生医療】を提供しております。 レントゲン所見 レントゲンにて、関節の狭小化がみられました。 <治療内容>両膝に各5000万個細胞を計3回投与+PRP 両膝に5000万個細胞ずつ、計3回投与いたしました。 治療後の変化 両膝の痛み:10段階中6から0へと完全消失 2年以上にわたる持続的な効果 日常生活の質の大幅な向上 わずか半年後には、両膝の痛みが完全に消失しました。さらに驚くべきことに、2年以上経ってから再診された際も「現在も両膝の痛みは出ていない」とのことで、治療効果が長期間持続していることが確認できました。 診察時の患者様は、明るい表情で、痛みなく過ごせたことの喜びを語られ、治療効果に大変満足されている様子でした。 この素晴らしい長期効果は、当院の「大量の生き生きした強い幹細胞」を複数回投与することで実現したものです。幹細胞投与のたびに、軟骨欠損部に層状に軟骨が再生され、その結果、何年にもわたって痛みのない、健康な関節を維持できることが実証されました。 変形性膝関節症でお悩みの方、特に初期・中期の段階で、効果的な治療をお求めの方は、再生医療の持続的な効果をご検討ください。あなたも新しい一歩を踏み出してみませんか。 リペアセルクリニックでは、再生医療分野で豊富な経験を持つ専門医たちが、10,000例以上の実績に基づく確かな技術と、独自の培養方法で、患者様一人ひとりに、最適な治療プランをご提案いたします。国内で唯一の、最新の『分化誘導技術』を用い、当院は『新時代の再生医療』による治療を提供します。 https://www.youtube.com/watch?v=zmcafuxHyTw <治療費> 関節1部位 幹細胞数 ( 2500万個~1億個) 投与回数( 1回 )132万円( 税込 )/2500万個 PRP治療 16.5万円(税込) <起こりうる副作用> 脂肪採取部の内出血や創部感染、傷跡などが起こることがあります。 症状によりMRIやCTなどの検査を受けて頂く事があります。 ※こちらでご紹介している症例は一部の患者様です。掲載以外の症例も多数ございます。ご自身の症状については、お気軽にご相談ください。 変形性膝関節症の再生医療についてはこちらで詳しく説明しています。↓ 再生医療医師監修:坂本貞範
2025.05.20 -
- 脳卒中の症例
- 幹細胞治療の症例
めまいと姿勢の傾きが改善 - 10年来の後遺症から解放! 「まるで魔法のようです。10年間悩まされてきた症状が次々と良くなっていくなんて」 そんな驚きの表情を浮かべながら、当院で幹細胞治療を受けられた患者様は、診察室を後にされました。 3回の治療で、長年の左への体の傾き、めまい、そして予想外の関節痛まで改善。10年間あきらめていた症状が、治療後わずか数ヶ月で、変化したのです。 このような改善は、どのようにして実現したのでしょうか? 治療前の状態 左側に体が傾いてしまう(バランス障害) 慢性的なめまい 日常生活の不自由さ 10年間改善しない後遺症 この患者様は、10年前、料理中に突然、後頭部を殴られたような衝撃を感じて倒れ、救急搬送されました。頭部CTの結果、くも膜下出血と診断され、ご家族には、命の危険があることを告げられたそうです。すぐにクリッピング術を受け、一命は取り留めることができました。リハビリによって、社会復帰は果たせたものの、めまいや、左に体が傾いてしまうという後遺症が残り、日常生活に不便を感じる状態が続いていました。 くも膜下出血とは、脳を覆う膜の一つである、くも膜の下の空間に、出血が生じる重篤な疾患です。主な原因は、脳動脈瘤で、この患者様のように、突然の激しい頭痛で発症します。致死率は、15%と高く、救命できても、約30%の方に、何らかの後遺症が残ってしまいます。通常、後遺症の回復は、発症後1年程度で止まってしまい、それ以降の回復を促す治療法は、保険診療の範囲では、残念ながら存在しませんでした。 リペアセルクリニックの特徴 冷凍せずに培養した幹細胞の使用(生存率96%以上) 10,000例以上の豊富な実績 独自の分離シート技術と無添加培養 一人ひとりに合わせたオーダーメイド治療 厚生労働省への届出・受理に基づく投与数の最適化(1億個から2億個へ進化) 当院では、国内でもいち早く、脳卒中後の幹細胞治療に取り組んできました。使用する幹細胞は、脂肪由来のものを選択しています。一般的に、神経細胞に分化しやすいのは、骨髄由来の幹細胞と言われていますが、当院では、あえて脂肪由来の幹細胞を使用しています。その理由は、骨髄由来の幹細胞を大量に培養することが、技術的に難しい一方、多くの神経細胞を再生するためには、大量の幹細胞投与が効果的だからです。また、脂肪採取は骨髄採取に比べて、患者様への負担が少ないという利点もあります。 当院の幹細胞治療の大きな特徴は、冷凍保存せずに培養した「生きた」幹細胞を使用している点です。幹細胞には「ホーミング効果」という素晴らしい能力があります。これは、体内に入った幹細胞が、再生を必要としている部位・組織から放出されるシグナルを見つけ出し、その場所に自動的に集まって、修復する働きのことです。この効果を発揮するためには、幹細胞が「生きている」ことが不可欠です。当院で使用する幹細胞は、冷凍せずに、投与するたびに新たに培養しているため、2回目、3回目に投与する細胞も、生存率96%以上の、生き生きとした状態を維持しています。 また、当院では厚生労働省への届出・受理を経て、2億個の幹細胞一括投与を提供しています。リペアセルクリニック独自の豊富な治療経験から、この投与量の最適化により、治療効果がさらに向上することがわかっています。 リペアセルクリニックは「脳卒中」に特化した再生医療専門クリニックです。手術・入院をしない新たな治療【再生医療】を提供しております。 <治療内容>2億個細胞を計3回投与 この患者様には、2億個の細胞を計3回点滴投与しました。 治療後の変化 めまいの完全消失 左側への体の傾きが改善 左腕の筋力回復 予想外の効果として指先関節痛の軽減 お肌のハリ・ツヤの向上 1回目の投与から、約1ヶ月後には、10年間続いていた左側への体の傾きが改善し、左腕にも力が入るようになりました。 片足立ちをしていただいたところ、左に体が傾いてしまうという症状が改善し、安定していました。 また、予想していなかった副次的な効果として、お肌にハリが出てきたことも、実感されていました。2回目の投与後には、赤く腫れていた、指先の関節の痛みが軽減するという、更なる改善がみられました。そして、3回目の投与後には、長年悩まされていためまいも消失し、日常生活の質が大きく向上しました。 診察時には、表情も明るく、「幹細胞治療を受けて本当に良かった」と前向きな気持ちになられている様子がうかがえました。投与後から、次々と様々な症状が改善していく経過に驚かれ、今後の生活に対する期待も、高まっているようです。 長い間諦めていた症状の改善が実現し、より快適な日常生活を取り戻せた喜びは、計り知れません。10年という長い時間を経ても、適切な治療によって、身体機能の回復が可能であることを示すこの症例は、同様の悩みを持つ多くの方々に、新たな希望をもたらすものです。 リペアセルクリニックでは、再生医療分野で豊富な経験を持つ専門医たちが、10,000例以上の実績に基づく確かな技術と、独自の培養方法で、患者様一人ひとりに、最適な治療プランをご提案いたします。 患者様に投与後の症状の変化を記録していただきました。 https://www.youtube.com/watch?v=5f86k9IwxBI&list=PLQULGKT43nrFp1cqjOqxoCT6ZxQgvBRCK&index=38&t=16s <治療費> 幹細胞点滴 投与回数(1回) 242万円(税込) <起こりうる副作用> 脂肪採取部の内出血や創部感染、傷跡などが起こることがあります。 症状によりMRIやCTなどの検査を受けて頂く事があります。 ※こちらでご紹介している症例は一部の患者様です。掲載以外の症例も多数ございます。ご自身の症状については、お気軽にご相談ください。 脳卒中の再生医療についてはこちらで詳しく説明しています。↓ 再生医療医師監修:坂本貞範
2025.05.18 -
- ひざ関節の症例
- 半月板の症例
- 幹細胞治療の症例
- PRP治療の症例
関節鏡手術なしでジム復帰 - 痛みレベル6から0へ 膝の手術を避け、仕事も休むことなく、わずか3ヶ月で、再びスポーツジムに通えるようになった患者様の、驚くべき回復をご紹介します。 患者様は、スポーツジムでのスクワット中に、左膝を痛め、半月板損傷と診断されました。介護職という、膝への負担が避けられない仕事のため、安静にすることができず、症状が改善しない状況でした。 治療前の状態 スポーツジムでのスクワットによる左膝半月板損傷 3ヶ月間の安静でも改善なし 10段階中6の持続的な膝の痛み 介護職の継続が困難な状態 整形外科医からは関節鏡手術(半月板縫合または切除)を提案 半月板損傷に対する従来の治療法では、損傷部が激しい場合や、血行不良部位では縫合が難しく、9割のケースで、半月板切除が選択されています。しかし、半月板を切除すると膝のクッションがなくなり、軟骨のすり減りが加速。ある研究では、切除から10年後に、約3割の方が、変形性膝関節症を発症したという報告もあります。また、縫合を選択しても、成功率は7割で、4年後に、3-4割の方が再断裂するというデータもあります。 患者様は、手術説明で将来的な変形性関節症のリスクを知り、別の選択肢を求めて、当院の再生医療にたどり着かれました。 こちらは、実際の診察の様子です。 リペアセルクリニックの特徴 冷凍せずに培養した幹細胞の使用(生存率96%以上) 10,000例以上の豊富な実績 独自の分離シート技術と無添加培養 患者様一人ひとりに合わせたオーダーメイド治療 国内で唯一の最新の『分化誘導技術』 当院では、半月板切除という、組織を失う手術ではなく、幹細胞治療による、組織の再生・修復を目指しています。特筆すべきは、細胞の質と量へのこだわりです。一般的な再生医療クリニックの細胞生存率が、約60%であるのに対し、当院では、独自の細胞培養技術により、96%以上の生存率を実現しています。 また、多くの施設では、複数回の投与でも、幹細胞を一度に培養して冷凍保存し、その都度解凍する方法をとっていますが、解凍過程で、細胞はダメージを受け、生存率が低下します。当院では、各回の投与ごとに、新鮮な細胞を培養し、活性の高い幹細胞の培養が可能です。 リペアセルクリニックは「半月板損傷」に特化した再生医療専門クリニックです。手術・入院をしない新たな治療【再生医療】を提供しております。 MRI所見 MRIにて、半月板の断裂がみられます <治療内容>両膝に各5000万個細胞を計2回投与+PRP 両膝に5000万個細胞ずつ、計2回投与いたしました。 治療後の変化 痛みレベルが10段階中6から0へと完全消失 介護の仕事を休むことなく継続可能に わずか3ヶ月でスポーツジム活動を再開 手術や入院なしで日常生活に完全復帰 半月板組織の再生による長期的な膝関節保護 治療から3ヶ月後には、痛みが完全になくなり、介護の仕事とスポーツジム通いの両方を、再開できるようになりました。 「仕事を休むことなく、注射をするだけでよくなりました。ジム通いも、こんなに早く再開できるとは思っていませんでした」と、しみじみと語ってくださった患者様。 膝の痛みで悩んでいる方、関節鏡手術を勧められている方も、まずは再生医療の可能性をご検討ください。 リペアセルクリニックでは、再生医療分野で豊富な経験を持つ専門医たちが、10,000例以上の実績に基づく確かな技術と独自の培養方法で、患者様一人ひとりに、最適な治療プランをご提案いたします。国内で唯一の、最新の『分化誘導技術』を用い、『新時代の再生医療』による治療を提供します。 https://www.youtube.com/watch?v=1Ef096EWPWs https://www.youtube.com/watch?v=RkSz5QwhyXU <治療費> 関節1部位 幹細胞数 ( 2500万個~1億個) 投与回数( 1回 )132万円( 税込 )/2500万個 PRP治療 16.5万円(税込) <起こりうる副作用> 脂肪採取部の内出血や創部感染、傷跡などが起こることがあります。 症状によりMRIやCTなどの検査を受けて頂く事があります。 ※こちらでご紹介している症例は一部の患者様です。掲載以外の症例も多数ございます。ご自身の症状については、お気軽にご相談ください。 半月板損傷の再生医療についてはこちらで詳しく説明しています。↓ 再生医療医師監修:坂本貞範
2025.05.16 -
- 頸椎・腰椎ヘルニア・狭窄症の症例
- 脊髄損傷の症例
- 幹細胞治療の症例
3度の手術後も残る神経症状が改善 - 杖なしで1kmの歩行が可能に 長い間、複数回の手術を経てもなお残る、下肢のしびれと歩行困難に悩まされていた患者様。2本の杖が必要だった歩行が、たった1回の治療で、杖なしで1kmも歩けるようになり、頻尿や下肢のしびれ・痛みも大幅に改善しました。 こちらは、幹細胞投与15分後に、筋力を測定している様子です。両足とも力がついて、ほぼ正常の数値に回復していました。 この驚くべき回復は、どのように実現したのでしょうか? 【治療前の状態】 3回の腰椎手術後も改善しない下肢のしびれと痛み 2本杖での歩行 頻尿(30分おきの排尿)と便秘の膀胱直腸障害 日常生活動作の著しい制限 立ち上がりや階段の上り下りの困難 この患者様は、10年前に腰部脊柱管狭窄症と診断され、第1・2腰椎の手術を受けたものの、下肢や肛門周囲のしびれが残存していました。その後も、4年後に第3・4腰椎の手術、さらに、半年前には、急な足の脱力感から、3度目の手術を受けられましたが、症状は改善せず、むしろ、下肢のしびれや痛みは悪化し、頻尿と便秘といった膀胱直腸障害も加わっていました。MRI検査では、第12胸椎・第1腰椎の椎間板の左側に、大きなヘルニアが残存しており、これが、手術でも取り除けなかったか、術後に再発した可能性がありました。 リペアセルクリニックの特徴 冷凍せずに培養した幹細胞の使用(生存率96%以上) 10,000例以上の豊富な実績 独自の分離シート:高品質な幹細胞を厳選するための独自技術を採用 患者様一人ひとりに合わせたオーダーメイド治療 厚生労働省への届出・受理に基づく投与数の最適化(1億個から2億個へ進化) 当院では他ではほとんど行われていない「脊髄腔内ダイレクト注射療法」という、特別な投与方法を提供しています。この脊髄腔内ダイレクト注射は、損傷部位に直接幹細胞を届けることができる、特殊な技術です。脊椎手術後の後遺症や、慢性的な神経障害に対して、当院では、いち早く幹細胞治療を導入し、多くの患者様に満足いただいています。脊髄への投与は腰椎麻酔と同様の方法で行い、細い26G針を使用することで、患者様の負担軽減や、低髄液圧症候群の予防に努めています。 当院の経験から、脊髄・神経系の疾患に対しては、脊髄腔内ダイレクト注射が、特に良い効果を示すことがわかっています。 また、点滴治療においては、厚生労働省への届出・受理を経て、2億個の一括投与を提供しています。リペアセルクリニック独自の治療経験から、この投与量の最適化により、治療効果が向上していることが明らかになっています。 リペアセルクリニックは「頚・腰椎ヘルニア」に特化した再生医療専門クリニックです。手術・入院をしない新たな治療【再生医療】を提供しております。 MRI・レントゲン所見 術前MRIにてヘルニア狭窄により脊髄が圧迫されています。 術後レントゲンでは、ヘルニア除去後不安定な骨をスクリュー固定しています。 <治療内容>脊髄腔内に直接2500万個細胞を1回投与 通常は、3回の投与をお勧めしていますが、患者様のご希望で、脊髄内へ2500万細胞を1回投与しました。 治療経過と変化 立ち上がりがスムーズになった 階段の上り下りが楽になり、自分の足で歩いている感覚を取り戻した 排尿間隔が30分から3時間に改善 下肢のしびれ・痛みが半分近く軽減 杖なしで1kmの歩行が可能に 驚くべきことに、たった1回の投与でも明らかな効果が現れました。投与直後から、立ち上がりがスムーズになり、階段の上り下りの際に、杖にかける負担が半分になり、自分の足で歩いている感覚が戻ってきたとのことでした。投与後1カ月には、排尿間隔が、30分から3時間に延長し、下肢のしびれ・痛みも半分近く改善。さらに驚くべきことに、杖なしで、1kmも歩けるようになりました。診察時には表情も明るく、日常生活の質が大きく向上したことが見て取れました。 脊椎手術後も残る神経症状や痛み、しびれ、歩行障害でお悩みの方、あなたも新たな一歩を踏み出してみませんか。 リペアセルクリニックでは、再生医療分野で豊富な経験を持つ専門医たちが、10,000例以上の実績に基づく、確かな技術と独自の培養方法で、患者様一人ひとりに、最適な治療プランをご提案いたします。 患者様に投与後の症状の変化を記録していただきました。 https://www.youtube.com/watch?v=3yN5q8_ATpc <治療費> 幹細胞 投与回数(1回) 242万円(税込) <起こりうる副作用> 脂肪採取部の内出血や創部感染、傷跡などが起こることがあります。 症状によりMRIやCTなどの検査を受けて頂く事があります。 ※こちらでご紹介している症例は一部の患者様です。掲載以外の症例も多数ございます。ご自身の症状については、お気軽にご相談ください。 ヘルニアの再生医療についてはこちらで詳しく説明しています。↓ 再生医療医師監修:坂本貞範
2025.05.15
蘇らせる
「再生医療」とは?
ケガをして傷がふさがる、傷跡が少しづつ薄くなる・・
当たり前のようですが、実はそこには細胞のチカラが働いています。
それはあなたの身体の細胞が、
弱ったところを修復するために皮膚になろう骨になろうとしているのです。
その細胞のチカラを最大限に引き出して治療を行うことを
「再生医療」と呼びます。
リペアセルクリニック大阪院の特長
当クリニックは、 疾患・ 免疫・美容という分野すべてで自己細胞を用いた 最先端の医療を行うことができる国内でも珍しい部類の厚生労働省への届 出が受理された医療機関です。
CPC (細胞加工施設) の高い技術により、 冷凍しない方法で幹細胞を投与できるので高い生存率を実現。ご自身の細胞や血液を利用するため、アレルギーや拒絶反応といった副作用の心配が少ないです。
大阪院はカフェのような落ち着いた雰囲気で治療を受けていただける
くつろぎの空間をご用意しております。
- 2億個の細胞を
投与可能※但し適応による - 高い安全性(化学薬品不使用)
- 入院不要
日帰り - 身体への
負担が少ない - 高い技術力を
もったCPC - くつろぎの
空間

厚生労働省届出済医療機関
第二種・第三種再生医療等提供計画 届出済
リペアセルクリニックは、第二種・第三種再生医療提供計画を厚生労働省に提出し受理されました。
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自己脂肪由来幹細胞を用いた脳血管障害の治療
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自己脂肪由来幹細胞を用いた糖尿病の治療
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自己脂肪由来幹細胞を用いた肝障害の治療
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自己脂肪由来幹細胞を用いた関節症治療
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自己脂肪由来幹細胞を用いた顔面萎縮症、皮膚再生治療
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自己脂肪由来幹細胞を用いた脊髄損傷の治療
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自己脂肪由来幹細胞を用いた慢性疼痛の治療
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多血小板血漿(PRP)を用いた変形性関節症の治療
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多血小板血漿(PRP)を用いた筋腱炎、靭帯炎の治療
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多血小板血漿(PRP)を用いた皮膚再生療法
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悪性腫瘍の予防に対する活性化NK細胞を用いた細胞治療
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自己脂肪由来幹細胞と自己前骨芽細胞分化誘導上清液を用いた変形性関節症の治療
























これによりまだ国内では認可の少ない、自己の幹細胞を点滴で体内に巡らせ内臓などを再生させる治療、「変形性関節症」などの再生医療および、PRP(多血小板血漿)の関節内投与、さらにPRPや幹細胞を用いた肌の再生を、再生医療等安全確保法のもと、自由診療にて提供できるようになりました。自己の幹細胞を用いる再生医療は、厚生労働省が認めた特定認定再生医療等委員会において、治療の妥当性・安全性・医師体制・細胞加工管理体制など厳しく審査を行い、適切と認められる事ではじめて厚生労働省に治療計画を提出することができ、そこで受理され番号を付与されて、ようやく治療を行うことが可能となります。
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トピックス
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- 脳卒中
- 頭部
脳挫傷などの頭部外傷は、数年経過してから後遺症が現れることがあります。 最近記憶力が落ちた、集中できなくなったと感じる症状は、過去の脳挫傷が原因で後遺症が現れているかもしれません。 本記事では、脳挫傷後に数年経過してから現れる後遺症の種類や症状、後遺症に気づくきっかけについて詳しく解説します。 また、後遺症が判明した場合に利用できる支援制度や交通事故の場合の法的な問題まで、幅広く対応方法をご紹介します。 脳挫傷の後遺症でお悩みの方やそのご家族の方に、少しでも安心していただける情報をお届けします。 脳挫傷は後遺症として残りやすい傾向にある 頭部に強い衝撃を受けた際に脳組織が損傷する「脳挫傷」は、後遺症が残りやすい傾向があります。 脳挫傷が後遺症として残りやすい主な理由は以下の通りです。 脳神経細胞は一度損傷すると完全な修復が難しく、再生能力が限られている 損傷は受傷部位だけでなく周辺組織にも影響を及ぼすことがある 初期検査では検出できない微細な損傷が時間経過とともに症状として現れることがある 脳の各部位が特定の機能を担っているため、損傷部位によって症状が異なる 重要なのは、脳挫傷の重症度と後遺症の程度が必ずしも比例しないことです。 一見すると軽症に見えても、後に深刻な後遺症が現れる可能性があります。 とくに高次脳機能障害が軽度の場合などは、日常生活や仕事の中で少しずつ症状に気づくことがあります。 頭部に衝撃を受けた場合は、症状がなくても医療機関での診察と経過観察を行うことが重要です。 脳挫傷(頭部外傷)の数年後に現れやすい後遺症 脳挫傷を含む頭部外傷では、受傷直後から症状が現れるケースだけでなく、数ヶ月から数年経過してから症状が顕在化することがあります。 これは遅発性後遺症・遅発性脳障害と呼ばれることもあり、患者さまやご家族が戸惑うことが少なくありません。 脳挫傷の数年後に現れやすい後遺症は個人差が大きく、脳のどの部位が損傷を受けたかによっても異なります。 数年後に現れやすいとされる後遺症は以下の通りです。 遅発性脳障害 高次脳機能障害 外傷性てんかん 身体性機能障害 本章では、それぞれの後遺症について詳しく解説していきます。 遅発性脳障害 頭部外傷後、数ヶ月から数年、あるいは数十年経過してから現れる神経変性疾患を遅発性脳障害と呼びます。 脳挫傷に限らず、頭部外傷によって引き起こされる可能性がある後遺症です。 現れる症状は、高次脳機能障害や外傷性てんかん、人格変化、PTSDなどさまざまです。 代表例として「慢性外傷性脳症(CTE)」があり、かつては「ボクサー脳症」として知られていました。 慢性外傷性脳症(CTE)」は主にボクシングやアメリカンフットボールなどで繰り返しの頭部外傷を受けた人に見られますが、稀に単発の重度頭部外傷後にも発症します。 症状の出現に個人差があるため、頭部外傷の既往がある方は定期的な経過観察が重要です。 高次脳機能障害 高次脳機能障害とは、脳挫傷などの頭部外傷によって引き起こされる認知・記憶・行動などの機能障害です。 特徴的なのは、受傷直後には明らかな症状が現れず、数ヶ月から数年後に日常生活や仕事の中で徐々に気づかれることがあるという点です。 とくに症状が軽い場合、脳挫傷直後に異常を自覚できないことが多く、時間の経過とともに症状が顕在化します。 会社や学校復帰後、複数作業の処理が困難になったり、新しい情報を記憶するのが難しくなったりといった、社会生活で変化に気づくケースが少なくありません。 異変を感じたらすぐに専門医への受診をおすすめします。 外傷性てんかん 頭部外傷後、数ヶ月から数年経過してから外傷性てんかんが発症することがあります。 外傷性てんかんには発症時期によって分類があります。 受傷後24時間以内や1週間以内に発作が起きる「超早期・早期てんかん」 受傷後1週間以上経過してから発症する「晩期てんかん」 早期てんかんは晩期てんかんと比較して予後が良好なケースが多く見られますが、個人差があります。 一方、晩期てんかんはより長期的な治療が必要になることが多く、中には難治性てんかんに進展する場合もあります。 症状としては痙攣発作や意識障害が典型的であり、発作が繰り返されることで日常生活に支障をきたします。 重要なのは、脳損傷の大きさだけではてんかんの重症度は判断できないという点です。損傷部位以外が二次的にてんかんの原因となるケースもあります。 専門医による適切な診断と継続的な抗てんかん薬による治療が必要になるので、症状が現れた場合は、すみやかに神経内科や脳神経外科を受診しましょう。 身体性機能障害 脳挫傷を含む頭部外傷後に生じる身体性機能障害の代表的なものが、運動麻痺です。 これは脳の運動をつかさどる部位(大脳皮質運動野や内包、橋など)が損傷を受けることで起こります。 運動麻痺はその範囲によって以下のように分類されます。 四肢麻痺:両側の四肢(両腕と両脚)が麻痺する状態 片麻痺:一側の上下肢(片方の腕と脚)が麻痺する状態 単麻痺:一肢のみ(片方の腕または脚)が麻痺する状態 また、麻痺の程度は重症度によって以下のように分けられます。 高度:運動性・支持性がほとんど失われ、基本動作ができない状態 中等度:運動性・支持性が相当程度失われ、基本動作にかなりの制限がある状態 軽度:運動性・支持性が多少失われ、動作の巧緻性や速度が損なわれている状態 症状は時間経過とともに改善することもありますが、重度の場合は後遺症として残ることもあります。 身体性機能障害は日常生活や就労に大きな影響を与えることがあり、重症度に応じたリハビリテーションや支援が必要です。 数年後に脳挫傷の後遺症に気づくきっかけとなる症状 脳挫傷を含む頭部外傷を受けた後、数年経過してから後遺症に気づくことは珍しくありません。 とくに高次脳機能障害は、日常生活の中で少しずつ顕在化することが多いのが特徴です。 後遺症に気づくきっかけは、主に日常のさまざまな場面での「以前とは違う」という変化として現れます。 仕事や学業のパフォーマンスの低下、人間関係での摩擦の増加、日常生活での計画立案や実行の困難さなど、脳の機能低下が具体的な形で現れるようになります。 これらの症状は当初、単なる疲れや加齢、ストレスによるものと考えられがちですが、実は脳挫傷の後遺症である可能性があります。 以下では、数年後に気づくことが多い主な症状について、仕事・学業、人間関係、日常生活の3つの側面から詳しく解説していきます。 仕事や学業での困難|記憶力低下・複数作業の困難さ 脳挫傷後の数年経過後に気づかれやすい症状として、仕事や学業での困難があります。 とくに「記憶力の低下」は多くの患者さまが自覚する症状です。 新しい情報を覚えられない 覚えてもすぐに忘れてしまう 以前なら簡単に思い出せたことが出てこない など また「複数の作業を同時に行う難しさ」も特徴的です。 会議中にメモを取りながら発言の内容を理解する、話をしながら資料を探すなど、以前は何気なくできていた同時並行作業が困難になります。 集中力も続かなくなり、作業の切り替えにも時間がかかるようになります。 こうした変化によって、仕事のミスが増える、納期に間に合わない、学業成績が低下するなどの問題が生じ、本人が「何かおかしい」と感じるきっかけになることが少なくありません。 人間関係の変化|感情コントロール・対人関係の問題 脳挫傷の後遺症として、感情のコントロールが難しくなることがあります。 これは前頭葉の機能低下によるもので、以前は抑制できていた感情が抑えられなくなる症状です。 些細なことでイライラする 急に怒りっぽくなる 感情の起伏が激しくなる 泣きやすくなる など 具体的には、些細なことでイライラする、急に怒りっぽくなる、感情の起伏が激しくなる、泣きやすくなるなどの変化が現れます。 また、感情表現が乏しくなる「感情の平板化」が起こることもあります。 これらの変化は対人関係に大きな影響を与えます。家族や同僚、友人との関係に摩擦が生じ、「性格が変わった」と周囲から指摘されることも少なくありません。 本人は自分の変化に気づいていないこともあり、周囲からの指摘で初めて後遺症の可能性に気づくケースもあります。 日常生活での支障|計画性の低下・疲れやすさ 脳挫傷の後遺症は日常生活にも様々な支障をきたします。 予定の管理ができなくなる、 優先順位をつけられなくなる 数時間で極度の疲労を感じる 集中力が持続しない これらの「計画性の低下」と「疲れやすさ」は特徴的な症状です。 その他、時間や場所の感覚が鈍くなる、物事への関心が薄れる、意欲の低下などの症状も現れることがあります。 これらの変化が複合的に起こることで、日常生活全般に支障をきたし、生活の質が低下します。 交通事故から数年後に脳挫傷の後遺症が現れた場合 交通事故などによる脳挫傷の後遺症が数年後に現れるケースは少なくありません。 当初は軽症と思われていた症状が時間の経過とともに悪化したり、新たな症状が出現したりすることがあります。 このような「遅発性」の後遺症は、法的・医学的に複雑な問題を引き起こすことがあります。 脳挫傷による主な後遺症には以下のようなものがあります。 後遺症の種類 主な症状 高次脳機能障害 記憶障害 集中力低下 判断力・計画力の低下 情緒的変化 身体性機能障害 身体の麻痺 手足のしびれ 歩行障害 バランス感覚の低下 外傷性てんかん けいれん発作 意識障害 認知機能の低下 遅発性脳障害 進行性の認知症状 人格変化 運動障害 感覚器の機能障害 視力低下 聴力障害 嗅覚・味覚異常 平衡機能障害 めまい 吐き気 バランス感覚の喪失 慢性頭痛 持続的な頭痛 光・音への過敏症状 交通事故から数年経過して後遺症が判明した場合、損害賠償請求の期限や、事故と症状の因果関係の立証など、法的な問題に直面することがあります。 本章では、これらの課題について詳しく解説します。 損害賠償請求の期限|民法の規定 交通事故から数年後に脳挫傷の後遺症が判明した場合、損害賠償請求が可能かどうかは「消滅時効」という概念が重要になります。 民法では不法行為による損害賠償請求権に関して、第724条で「被害者またはその法定代理人が損害および加害者を知った時から3年間」※と規定しています。 ※出典:民法 第七百二十四条 さらに第724条の2では、「人の生命または身体を害する不法行為」については、この期間が「5年間」に延長※されます。 ※出典:民法 第七百二十四条の二 つまり、脳挫傷の後遺症を自覚した時点から5年以内であれば、法律上は損害賠償請求が可能となります。 また第724条では「不法行為の時(事故発生時)から20年間」という長期の時効期間も設けられています。 ただし、後遺症が発生してから年月が経過するほど、その症状と事故との因果関係を証明することは難しくなります。 時効が成立していなくても、因果関係の立証ができなければ賠償請求は認められない可能性が高いのが実情です。 数年後に因果関係を立証するのは簡単ではない 脳挫傷の後遺症と交通事故との因果関係を数年後に立証することは、非常に困難です。 一般的に交通事故による症状は事故直後から現れ、時間の経過とともに改善していくと考えられています。 そのため、「数年後に症状が出現した」と主張しても、「事故との関連性が不明」と反論されるケースが多いのです。 因果関係を立証するためには、以下の条件が必要と考えられます。 事故(受傷)の事実が客観的に確認できること 日常生活または社会生活に明らかな制約があること その制約の主な原因が脳損傷による障害であること 事故直後からの診断画像や診断書など医学的証拠があること 特に重要なのは、事故後早期の段階でMRIやCTなどの画像検査で脳損傷の所見が確認されていること、そして継続的に医療機関を受診していた記録が残っていることです。 これらの証拠がなければ、後遺症と事故との因果関係を証明することは極めて困難になります。 脳挫傷の後遺症が数年後に判明した場合の対応方法 脳挫傷の後遺症が数年経過してから判明した場合でも、適切な対応で症状改善や生活の質向上が期待できます。 対応の基本は三つの側面から考えることが重要です。 専門的な医療機関での診断と適切なリハビリテーション 家族を含めた周囲の理解とサポート体制の構築 利用可能な公的支援制度の活用です。 後遺症の種類や重症度は個人差が大きいため、患者さま一人ひとりの状況に合わせた総合的なアプローチが必要になります。 本章では、これらの対応方法について詳しく解説していきます。 医療機関の受診とリハビリ 脳挫傷の後遺症を疑う症状に気づいたら、まずは脳神経外科や神経内科などの専門医療機関を受診しましょう。 医師に対して「以前に頭部外傷があった」ことを必ず伝え、現在の症状を詳しく説明することが重要です。 診断では、MRIやCTなどの画像検査に加え、神経心理学的検査などが行われることがあります。 診断が確定したら、症状に応じた適切なリハビリテーションプログラムが提案されます。 機能回復のためには、高次脳機能障害には認知リハビリテーション、運動麻痺には理学療法など、症状に合わせた専門的なリハビリの継続が重要です。 家族や周囲のサポート 脳挫傷の後遺症、特に高次脳機能障害は目に見えない障害であるため、家族や周囲の理解とサポートが非常に大切です。 患者さまの変化を理解し、無理な要求を避け、できることを少しずつ増やしていく姿勢を持ち接することで、症状の改善を目指せます。 また、家族会などの自助グループに参加することで、同じ悩みを持つ家族との情報交換や精神的なサポートも得られます。 日常生活では、環境を整理して混乱を減らす、メモやスケジュール表を活用するなどのサポートも効果的です。 後遺症が判明した際に利用できる支援制度 脳挫傷の後遺症が判明した場合、以下のような公的支援制度を利用することができます。 高次脳機能障害の相談窓口:各都道府県に設置されており、相談支援を行うほか、適切な医療機関や支援機関の紹介を行っています。 障害者手帳の申請:症状に応じて、身体障害者手帳や精神障害者保健福祉手帳の交付対象となる場合があり、医療費助成や税金の減免などの支援を受けられることがあります。 介護保険サービス:40歳以上の方で、症状が介護保険の特定疾病に該当する場合、介護保険サービスを利用できることがあります。 障害福祉サービス:自立支援医療や就労支援サービスなど、障害者総合支援法に基づくサービスを利用できる場合があります。 これらの制度を効果的に活用するために、地域の障害福祉課や高次脳機能障害の相談窓口に連絡することをおすすめします。 【まとめ】脳挫傷(頭部外傷)は数年後に後遺症が現れる可能性がある 脳挫傷は後遺症が残りやすい傾向があり、受傷直後だけでなく数年後に症状が顕在化することがあります。 主な後遺症として高次脳機能障害、遅発性脳障害、外傷性てんかん、身体性機能障害などが挙げられます。 後遺症に気づくきっかけは、記憶力低下や複数作業の困難さ、感情コントロールの問題、計画性の低下や疲れやすさなど、日常生活の様々な場面での変化として現れます。 数年後に後遺症が判明した場合でも、専門医療機関での診断・リハビリ、家族のサポート、公的支援制度の活用など適切な対応で症状改善が期待できます。 頭部に衝撃を受けた方は、症状の有無にかかわらず医療機関を受診して、経過を観察しましょう。 脳の疾患による後遺症に対して、近年では改善・回復効果が期待できる治療方法として再生医療が注目されています。 当院「リペアセルクリニック」では、患者様自身の幹細胞を採取・培養して投与する幹細胞治療を実施しています。 幹細胞は神経・血管・骨・軟骨などに変化する性質があり、その幹細胞を培養して数を増やすことで、いろいろな組織に変化する性質を利用して脳細胞を再生。 これによって一度機能しなくなった脳細胞が復活し、脳卒中の後遺症の改善が期待できます。 脳の再生医療による脳卒中の治療は、早ければ早いほど脳機能の回復が期待できますが、一定時間が経ってしまっても効果を発揮します。 再生医療について興味をお持ちの方は、お気軽に当クリニックまでご相談ください。
2025.03.08 -
- 脳梗塞
- 脳卒中
- 頭部
脳挫傷の後遺症が治るのか、不安な方はいませんか。 脳挫傷とは、頭部へ強い衝撃が加わることで、脳が損傷し出血や腫れを引き起こした状態です。 損傷部位や衝撃を受けた範囲によって、症状の程度や回復具合は異なります。 本記事では、脳挫傷の後遺症や後遺症の回復に影響する要因について、詳しく解説します。 後遺症について不安がある方は、ぜひこの記事を参考にしてください。 脳挫傷の後遺症は治るのか|回復の可能性について 脳挫傷では、脳組織の破壊がみられない、損傷の程度が軽度であれば、症状は徐々に回復する可能性があります。 しかし、損傷が重度の場合や適切な治療が遅れた場合は、後遺症が残ることもあります。 脳は人体の他の部位に比べて再生能力が乏しいため、損傷度合いが大きい場合は完全再生が難しいことが理由です。 また、回復の程度は脳の損傷部位・範囲・深さや、リハビリテーションなどによって大きく異なります。 脳挫傷になった際の年齢や合併症の有無などの要因も、後遺症の出現に大きく関係するため、患者様自身に合った治療を受けることが重要です。 脳挫傷の原因・症状を解説 脳挫傷の原因は、交通事故や転倒などで、頭部に強い衝撃が加わることです。 脳の損傷部位や程度によって、以下の症状が現れます。 頭痛 嘔気・嘔吐 意識障害 麻痺 感覚障害 言語障害 脳挫傷は、受傷後1~2日経過してから症状が現れることもあるため、事故直後は無症状だった場合も経過に注意が必要です。 頭部を強打した場合は、たとえ無症状でも必ず医療機関を受診し、医師の指示に従って経過観察を行ってください。 脳挫傷の後遺症 脳挫傷になると、以下の後遺症が現れる場合があります。 軽度の脳挫傷であれば、適切な治療と経過観察により、数日で症状が改善する場合もあります。 しかし、重症の場合は生命に関わる状態になったり、重い後遺症が残ったりする可能性があります。 重い後遺症は日常生活に支障をきたす可能性が高いため、症状に気づいた時点で早急に医療機関を受診しましょう。 高次脳機能障害 脳挫傷の後遺症の1つに、高次脳機能障害があります。高次脳機能障害とは、「脳損傷に起因する認知障害※」のことであり、主に以下の4つの機能が障害されます。 ※引用:高次脳機能障害情報・支援センター 記憶障害 注意障害 遂行機能障害 社会的行動障害 記憶力や注意力が低下したり、物事を上手く実行できなかったりする症状のため、周囲から見ても症状がわかりにくいのが特徴です。 運動機能障害 脳挫傷になると、身体の麻痺やしびれをはじめとした、以下の症状が現れる運動機能障害を引き起こす場合があります。 手足のしびれ 身体の麻痺 筋力低下 歩行障害 運動機能障害は継続的なリハビリテーションで、徐々に症状が回復していく可能性があります。 感覚障害 脳挫傷の後遺症に、以下の6種類の感覚障害がみられる場合があります。 感覚障害の種類 症状 感覚過敏 外部からの刺激が過剰に感じ、不快感を伴う 異常感覚 電気が走っているような感覚がみられる 錯感覚 触られると痛みやぴりぴり感を感じる 神経痛 神経の刺激により引き起こされる痛みを感じる 感覚鈍麻 五感(視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚)が鈍くなる 感覚脱失 五感(視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚)を感じなくなる しびれや痛みなどの症状は、感覚障害から引き起こされる場合と運動障害に起因しているケースがあります。 感覚障害と運動障害を併発している場合もあるため、医療機関を受診して原因を調べることが必要です。 遷延性意識障害 遷延性意識障害(植物状態)は、重篤な脳挫傷の後遺症の1つです。 日本脳神経外科学会は、以下の6項目が3カ月以上続いた状態を「遷延性意識障害」と定義しています。 自力移動が不可能である 自力摂食が不可能である 屎尿失禁状態にある 声を出しても意味のある発語が不可能である 簡単な命令(眼を開く、手を握るなど)にはかろうじて応じることもあるが、それ以上の意思疎通は不可能である 眼球はかろうじて物を追っても認識は出来ない 遷延性意識障害は、適切な治療を受けても症状の改善がみられない状態を指します。 外傷性てんかん 脳挫傷の後遺症に、外傷性てんかんがあります。 外傷性てんかんとは、脳から発せられる身体を動かす指令が正常時とは異なってしまう疾患で、以下の症状が現れます。 けいれんが起こる 意識を消失する 記憶が飛ぶ てんかん発作は、多くの場合は繰り返し症状が現れます。早期に適切な治療を開始し、てんかんの発生頻度を低下させまることで症状をコントロールすることが重要です。 平衡機能障害 脳挫傷では、平衡機能障害が後遺症として現れる場合があります。平衡機能障害は身体のバランスが取りづらくなる状態で、以下の症状がみられます。 めまいやふらつき 歩行困難 立位の不安定性 めまいやふらつきの症状が重くなると、転倒リスクが高まるため注意が必要です。 平衡機能障害が後遺症で出た場合は、医師の指示のもとリハビリテーションやバランス運動を行い、平衡感覚の改善を目指しましょう。 頭痛 脳挫傷になると、慢性的な頭痛が現れる場合があります。 頭痛がひどい場合には、光や音に敏感になったり、吐き気を催したりするケースもあります。 受傷直後より痛みが激しくなった場合は、脳挫傷の悪化も考えられるため、早急に医療機関を受診してください。 脳挫傷の後遺症の回復に影響する要因 脳挫傷の後遺症の回復には、以下の要因が影響します。 損傷した部位や範囲 損傷の深さ 受傷時の年齢 既往歴 合併症の有無 脳挫傷は損傷部位によって現れる症状が異なり、後遺症の回復にも個人差があります。 後遺症の回復には早期治療がカギとなるため、少しでも身体に異変を感じたら、医療機関を受診し治療を受けましょう。 脳挫傷の後遺症の治療・リハビリテーション 脳挫傷の後遺症の治療やリハビリテーションは、受傷してからの日数によって異なります。 急性期から治療やリハビリテーションを開始すると、後遺症が回復する可能性が高まります。 時期や症状に合った治療を受け、後遺症の回復を目指しましょう。 急性期のリハビリテーション 脳挫傷の急性期は、全身状態が不安定で生命の危険性もあるため、感覚刺激やポジショニング(正しい姿勢の保持)を主としたリハビリテーションを行います。 急性期は昏睡状態や意識障害が生じている場合が多く、集中治療室で全身状態を厳重に管理されている場合がほとんどです。 肺炎・褥瘡・関節拘縮といった二次的な合併症の予防をしつつ、早期の機能回復を目指しリハビリテーションを実施します。 回復期のリハビリテーション 急性期を脱し全身状態の安定がみられる回復期は、以下の4機能に分けてリハビリテーションを進めていくことが大切です。 運動機能 日常生活動作 認知機能 行動異常 脳挫傷をはじめとした頭部外傷では、初期の意識障害が長期にわたるほど高次脳機能障害が重症化しやすく、後遺症の回復が難しくなる傾向があります。 維持期(生活期)のリハビリテーション 脳挫傷の維持期は生活期と呼ばれ、後遺症と上手く付き合うためのリハビリテーションを行います。 脳挫傷は後遺症の回復の程度に個人差が大きく、社会生活へ復帰するまでの期間も異なり、数ヶ月から数年、あるいはそれ以上かかる場合もあり様々です。 運動機能や認知機能へアプローチするリハビリテーションを継続しながら、日常生活動作の再獲得を目指しましょう。 脳挫傷の後遺症と上手く付き合うための生活の工夫 脳挫傷の方は、以下を参考に生活を工夫し、後遺症と上手く付き合うことが大切です。 環境を整備する リハビリで自身に合った身体の動かし方を知る 家族や友人、職場へ症状を伝えておく 気になる症状がある場合は早めに医療機関を受診する 受傷直後に無症状であった脳挫傷でも、経時的に後遺症が現れる場合があります。 脳挫傷の症状がみられる場合は、家族や友人など周囲の人に症状の程度を伝えておき、必要時にサポートを受けることも大切です。 高次脳機能障害や認知機能の低下により、新たな症状に気づかないケースもあるため、少しでも気になる症状がある場合は早めに医療機関を受診しましょう。 【まとめ】脳挫傷の後遺症は回復する可能性がある!早期リハビリテーションの実施が重要 脳挫傷は組織が損傷していなければ、後遺症の回復が期待できます。 後遺症の回復には、早期治療や継続的なリハビリテーションの実施が重要なため、症状がみられたら早急に医療機関を受診しましょう。 ただし、発症してから一定期間が過ぎてしまった場合、リハビリテーション以外に後遺症に対して効果のある治療法がないのが現実です。 脳挫傷を含む脳卒中の症状の多くは、発症後数ヶ月はリハビリを行えば改善が見込めますが、慢性期を過ぎてしまった場合は効果が低くなっていきます。 そのようなケースに対して回復効果が期待できるのが再生治療です。 当院(リペアセルクリニック)では、損傷した部位の修復や再発予防が期待できる、再生医療による治療を実施しています。 後遺症でお困りの方は、お気軽に当院(リペアセルクリニック)へご相談ください。
2025.03.08 -
- 脳卒中
- 頭部
高次脳機能障害とは、脳の一部がダメージを受けたために、思うような行動が取れなくなったり、注意力や記憶力に問題を生じたりする障害です。 高次脳機能障害は完治が難しいと考えられていますが、リハビリを受けることで症状の回復が見込めます。 「どのくらいの期間で回復できるか知りたい」と不安を抱える方も多いのではないでしょうか。 この記事では、高次脳機能障害の回復期間やリハビリプログラムについて解説しています。 高次脳機能障害を根本的に解決できる可能性がある再生医療についてもまとめていますので、参考にしてみてください。 高次脳機能障害の回復期間の目安は1年!リハビリが早いほど改善傾向あり 高次脳機能障害とは、脳の損傷に伴って記憶力・注意力・思考力・言語能力・感情など、認知脳機能に障害が起こる後遺症の一種です。 主な原因は脳卒中(脳梗塞・脳出血・くも膜下出血など)や、交通事故などが原因となりがちな頭部外傷とされています。 高次脳機能障害は外見からはわかりにくく、周囲の方や患者さまご本人も障害に気づきにくいのが特徴です。 適切なリハビリを受けると、症状が回復する可能性があります。 リハビリ後に6カ月で74%、1年で97%の方に改善がみられる 発症からリハビリ開始までの期間が短いほど改善に期待できる この項目では、高次脳機能障害の具体的な回復期間について解説します。 リハビリ後に6カ月で74%、1年で97%の方に改善がみられる 高次脳機能障害のリハビリを受けた方で、一定の効果がみられた割合は以下の通りです。※ ※出典:高次脳機能障害者支援の手引き(改訂第2版) 発症から半年:74% 発症から1年:97% 高次脳機能障害は、発症早期に適切な訓練を受けるのが重要です。 多様な種類のリハビリがあるので、医療機関や福祉施設など、さまざまなサービスと連携して行います。 リハビリの効果には個人差がありますが、合計1年を目安とした訓練を受けるのが望ましいです。 発症からリハビリ開始までの期間が短いほど改善に期待できる 高次脳機能障害は、発症からリハビリ開始までの期間が短いほど、改善に期待ができます。 発症からリハビリを受けた期間と、症状が改善した患者様の割合を以下にまとめました。※ ※出典:平成13年度高次脳機能障害支援モデル事業 年次報告 (北海道・札幌市) 発症から6カ月以内に訓練開始:46%が改善 6か月から1年以内に訓練開始:32%が改善 1年以上経ってから訓練開始:14%が改善 高次脳機能障害は外見からはわかりにくく、患者さま本人やご家族も障害に気づかない場合や、気付くのが遅れる場合もあります。 上記のデータでは、発症から時間が経ってしまうと十分な効果を得にくい傾向があることがわかります。 リハビリは医療機関やリハビリテーションセンターで受けられるので、心配な方は受診を検討してください。 高次脳機能障害から回復・社会復帰するまでのリハビリプログラム 高次脳機能障害のリハビリは、患者さまの日常生活の自立を促すために行われます。 医学的リハビリテーションプログラム 生活訓練プログラム 就労移行支援プログラム 発症直後は、心理カウンセリングや薬物治療などの医学的リハビリプログラムで、認知障害に対して適切な処置を行います。 時間の経過とともに日常生活や就労に必要な技能の習得を目指すのが一般的です。 以下では、高次脳機能障害から回復・社会復帰するまでのリハビリプログラムを詳しく紹介します。 医学的リハビリテーションプログラム 医学的リハビリテーションプログラムとは、病院や診療所などで行います。 高次脳機能障害の発症後は、とくに重視されていて時間の経過とともに、徐々に他のリハビリプログラムに切り替わります。 以下では、高次脳機能障害の症状とリハビリの内容をまとめました。 記憶障害の症状とリハビリ内容 注意障害の症状とリハビリ内容 遂行機能障害の症状とリハビリ内容 社会的行動障害の症状とリハビリ内容 一つづつみていきましょう。 記憶障害の症状とリハビリ内容 高次脳機能障害の症状である記憶障害の症状は以下の通りです。※ ※出典:医学的リハビリテーションプログラム | 国立障害者リハビリテーションセンター 最近の出来事を思い出せない 約束事を忘れてしまう 同じ事を繰り返して質問する 新しいことが覚えられない 記憶障害のリハビリでは、どのような記憶に問題が生じているか、どの程度の時間は記憶できるのかなどを把握しながら進めるのが重要です。 具体的なリハビリの内容を以下にまとめました。 内的記憶戦略法:言語の関連付けやイラストなどで物事を覚えやすくする 外的補助手段:ノートや手帳、スマートフォンなどを使用して記憶を補う 上記の訓練を繰り返し行ったり、思い出しやすい環境を整えたりします。 注意障害の症状とリハビリ内容 注意障害も高次脳機能障害の症状の一つに挙げられます。 主な症状は以下の通りです。※ ※出典:医学的リハビリテーションプログラム | 国立障害者リハビリテーションセンター 落ち着きがなくなる 周囲の状況を判断せずに行動を起こす 作業が長い時間続けられない 同時に複数の作業が難しい 注意障害では、集中し続けるのが難しく、作業が途切れがちです。 訓練は簡単な課題からはじめたり、個室で決まった支援者と作業したりするなどの集中しやすい環境を整えるのが重要です。 具体的にはパズルやまちがい探し、教育関連のテキスト、電卓の計算、校正作業などを行います。 遂行機能障害の症状とリハビリ内容 遂行機能障害の症状は以下の通りです。※ ※出典:医学的リハビリテーションプログラム | 国立障害者リハビリテーションセンター 約束の時間に間に合わない 仕事を途中で投げ出してしまう メモや手帳を活用して、記憶障害を補うことが難しい 遂行機能障害では、患者さま自身の能力や置かれている状況を把握する能力や計画する能力などと深い関わりがあります。 また、記憶障害や注意障害が原因の可能性も考えられるので、どのような能力に問題があるのか掴むのが重要です。 リハビリではワークブックや組み立てキット、書類の作成や社会生活におけるスケジュール管理などを通じて以下の訓練を行います。 必要な行為や動作の練習 計画を一緒に考える マニュアルを利用して手順通りに作業を行う 遂行機能障害は、段取りを考えるのが難しい一方で、習慣化した動作をとるのは得意な場合があります。 行動を習慣化するのも一つの手です。 社会的行動障害の症状とリハビリ内容 社会的行動障害は欲求や感情のコントロールが難しくなるのが主な症状です。※ ※出典:医学的リハビリテーションプログラム | 国立障害者リハビリテーションセンター 興奮して大声を出す 自傷行為 自分が中心でないと満足しない リハビリでは、静かでたくさんの人に囲まれない環境を整えた上で、どのような物事がきっかけで症状が現れるかや対処法を患者さまと考えます。 生活訓練プログラム 生活訓練プログラムとは、日常生活が安定したり、積極的な社会参加ができるようになったりすることを目指します。 患者さま本人だけでなく、ご家族にも働きかけます。 以下では、生活訓練プログラムの内容をまとめました。 生活リズムの確立 生活で必要な管理能力の向上 社会生活技能の獲得 社会的コミュニケーション能力の向上 障害の自己認識と現実的な目標設定 必要とする支援の明確化 家族への支援体制 順番に紹介します。 生活リズムの確立 生活訓練プログラムでは、生活リズムを整えるのが重要です。 高次脳機能障害では、記憶力や意欲の低下によって、日課を組み立てて行動するのが難しい場合があるためです。 施設に入所して規則正しい生活を身につけ、日中の訓練と訓練の空き時間を少なくすると安定する傾向にあります。 生活で必要な管理能力の向上 生活管理能力の向上も生活訓練プログラムの一つに挙げられます。 患者さま自身が進んで日課をこなすために、施設では以下の訓練を行います。 スケジュール帳の活用 目印や案内の表示に沿って行動する その日のスケジュールを確認する時間をとる チェック表や薬ボックスを使用して服薬を管理する 小遣い帳を使用して金銭を管理する スケジュール帳や薬ボックスなど、シンプルでわかりやすいものを使用して、自己管理の習慣化を図ります。 社会生活技能の獲得 社会生活技能では、地域での生活や患者さまの目標に沿って外出や生活体験の実習を行います。 具体的な内容は買い物や交通機関の利用、調理などです。 支援者から実習の場で評価や助言があるので、次回に活かせるようにしましょう。 社会的コミュニケーション能力の向上 社会的なコミュニケーション能力を向上するために、施設の患者さま同士でグループワークを行います。 意見の交換や役割分担などは、コミュニケーション能力の向上に効果的です。 グループワークでは、福祉制度を学んだり、外出の計画をしたりします。 また、他の施設の患者さまと共に日課をこなし、交流するのも重要な訓練です。 障害の自己認識と現実的な目標設定 生活訓練プログラムでは、障害の認識を深め、現実的な目標が設定できるようになる支援も行っています。 具体的な内容は以下の通りです。 外出や課題の訓練のフィードバックを受ける 患者さま同士のトラブルがあった際、支援者による客観的なフィードバックを受ける 一般企業や就労継続支援事業所にて実習する 実習の結果は、職員から直接本人に伝えてもらうとより高い効果が期待できます。 必要とする支援の明確化 必要とする支援の明確化も生活訓練プログラムの一つです。 患者さま本人の希望と支援者が提案する支援内容や方向性の間にギャップが生じる場合があるためです。 現在は何が必要かを考え、支援者の提案に患者さまが消極的でも実際に試してみましょう。 スムーズに適応する可能性があります。 家族への支援体制 生活訓練プログラムでは、ご家族の支援も重要です。 患者さまが障害を負ったことへのショックは大きく、受け止めるまでには時間がかかるでしょう。 主な内容は以下の通りです。 ご家族の不安や負担の軽減を図る 患者さまの障害について理解してもらう 相談を受ける サポートや介護の情報提供 家族懇談会の開催 ご家族が孤立しないよう、継続的に支援を受けられます。 就労移行支援プログラム 就労移行支援プログラムは、一般企業や在宅で働きたいとお考えの患者さまを対象に、障害者支援施設が行います。 必要な知識や能力を高めるトレーニングを行う 施設内外で職場実習を行い、さまざまな職業の体験 患者さまの能力にあった仕事探し 職場や患者さまに連絡をとり、就職後も長く働けるような支援を行う 日頃の生活リズムや訓練を通じて、適性を見極めるのが重要です。 希望と現実の間にギャップがある場合は、長期的な目標と短期的な目標を設定し、段階的にステップアップしていくことが一般的です。 高次脳機能障害の回復に向けた選択肢「再生医療」について 再生医療の幹細胞治療は損傷した組織や機能回復を促し、高次脳機能障害の回復に期待ができる治療法です。 幹細胞は、損傷した脳細胞の修復や再生を促すのが主な働きです。 幹細胞治療では、患者さまから採取した幹細胞を培養し、1000万個~2億個に増やしてから体内に投与します。 当院(リペアセルクリニック)では、高次脳機能障害の治療事例も多数ございます。 例えば以下記事で紹介している60代の男性は、脳梗塞発症後のさまざまな後遺症にお悩みでした。 幹細胞治療を受けた数週間後には、以下のような症状の改善がみられました。 左手のしびれ:完全に取れる 不整脈:治まる 呂律がまわりにくい:若干感じるがかなり改善 考えていることがスムーズに話せない:スムーズな発語が可能に 一般的な治療では、回復までに1年が目安と紹介しましたが、再生医療では数週間で大きな効果が期待できます。 このままの治療で症状がよくなるのか不安に感じている方は、お気軽にご相談ください。 【まとめ】高次脳機能障害の回復期間は1年が目安!リハビリ開始は早いほど改善に期待できる 高次脳機能障害の回復期間は1年が目安です。また、治療の開始は発症から早いほど症状の改善に期待できます。 高次脳機能障害リハビリプログラムは、発症後すぐに行う医学的リハビリテーションプログラムから始め、症状に合わせて日常生活や就労の訓練を行います。 ご自身の症状や目標に合わせて、適切なプログラムを選択し、継続的にリハビリに取り組むことが大切です。 ただし、高次脳機能障害を含む脳卒中の後遺症は一定の期間が過ぎてしまうと、リハビリ以外に有効な治療法がなく、そのリハビリも慢性期を過ぎると劇的な効果は期待できなくなります。 そのような状況において、リハビリ以外の選択肢として「再生医療」が新たな治療の選択肢として注目されています。 再生医療の効果にも個人差はありますが、例えば以下のような後遺症に対して、少しでも改善が期待できる選択肢です。 また、再生医療の治療効果は、脳卒中の発症後から早期であればあるほど改善が期待できます。 高次脳機能障害を根本的に治療したいとお考えの方は、当院の再生医療をご検討ください。
2025.03.08 -
- 脳梗塞
- 脳卒中
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症状が軽い脳梗塞に対して「症状が軽ければ治るのか?」という疑問を抱いている方も多いのではないでしょうか。 脳梗塞の症状が軽い、あるいは症状が無いものは「無症候性脳梗塞」と呼ばれます。 本記事では、無症候性脳梗塞の危険性や見逃せない前兆、そして予防法と治療選択肢についてご紹介します。 軽い脳梗塞について疑問や不安がある方は、ぜひこの記事を参考にしてください。 無症候性脳梗塞とは?症状が軽い脳梗塞のリスク 脳梗塞の中には自覚症状がほとんどないタイプがあることをご存知でしょうか。 症状がない、あるいは軽い脳梗塞として「無症候性脳梗塞」と呼ばれる疾患があります。 無症候性脳梗塞の危険性 症状が軽いケースはラクナ脳梗塞が多い傾向にある 無症候性脳梗塞で後遺症を残さないためには早期発見が重要 本章では、無症候性脳梗塞について詳しく解説します。 無症候性脳梗塞の危険性 無症候性脳梗塞は、自覚症状がほとんどない、あるいは全くない脳梗塞の一種で、脳の血流が一時的に途絶えた状態です。 主にMRIやCTなどの画像検査で偶然発見されることが多く、脳ドックなどで初めてわかるケースが少なくありません。 しかし、自覚症状がないからといって安心はできません。無症候性脳梗塞を持つ人は持たない人に比べて脳卒中を発症するリスクが高くなります。 症状が軽いケースはラクナ脳梗塞が多い傾向にある 脳梗塞には主に、アテローム血栓性脳梗塞・心原性脳塞栓症・ラクナ梗塞の3種類に分類されます。 この中で、症状が軽いケースはラクナ脳梗であることが多いです。 ラクナ梗塞は、脳の細い血管(穿通枝)が詰まることで起こる脳梗塞で、脳の深部の白質部分に小さな病変ができるのが特徴です。 症状が軽い傾向にあるラクナ梗塞ですが、繰り返し発症すると次第に認知機能障害や歩行障害、排尿障害などを引き起こす可能性があります。 これは小さな梗塞が積み重なることで、脳の機能に徐々に影響を及ぼすためです。 無症候性脳梗塞で後遺症を残さないためには早期発見が重要 無症候性脳梗塞自体は発見された時点では後遺症がないことが多いのですが、放置すると新たな脳梗塞につながる可能性があります。 脳梗塞を繰り返すことで徐々に脳の機能に影響を及ぼし、最終的には認知機能の低下や運動障害などの後遺症につながることもあります。 後遺症を残さないためには早期発見と適切な治療が非常に重要です。 早期発見ができれば、生活習慣の改善などを行い、新たな脳梗塞の発症リスクを大幅に下げることができます。 軽い脳梗塞の前兆・初期症状と危険因子について 軽い脳梗塞や無症候性脳梗塞は自覚症状がほとんどないため発見が難しいものですが、重度の脳梗塞へと進行する前に何らかの前兆が現れることがあります。 これらの前兆や初期症状を見逃さないことが、深刻な事態を防ぐ鍵となります。 脳梗塞の前兆「一過性脳虚血発作(TIA)」 脳梗塞の初期症状を見逃さないための「FASTチェック」 脳梗塞の原因と危険因子 脳梗塞を少しでも早く発見できるよう、前兆や初期症状への理解を深めましょう。 脳梗塞の前兆「一過性脳虚血発作(TIA)」 一過性脳虚血発作(TIA: Transient Ischemic Attack)は、脳梗塞と同じ症状が一時的に起こり、通常は数分から数時間以内、多くは24時間以内に自然消失する状態を指します。 すぐに症状が消失したからといって、決して軽視してはいけません。 一過性脳虚血発作を経験した人の約3割※が、後に本格的な脳梗塞を発症します。 ※出典:先進医療.net「脳卒中の前触れ発作『一過性脳虚血発作(TIA)』とは」先進医療.net, 2018年1月5日 一時的な症状であっても、次の発作は軽いとは限らず、重度の脳梗塞になる可能性があります。 脳梗塞の初期症状を見逃さないための「FASTチェック」 脳梗塞が疑われる場合、迅速な行動が必要です。 脳梗塞を含む脳卒中の主な症状を簡単に確認できる方法「FASTチェック」を紹介します。 F(Face):顔の片側が下がる、または笑うと片側だけ動かない A(Arm):片方の腕が上がらない、または力が入らない S(Speech):言葉がはっきり話せない、ろれつが回らない T(Time):上記のFASの症状が見られたら発症時刻を確認し、すぐに救急車を呼ぶ 「FAS」の部分でひとつでも当てはまる症状があれば、脳卒中の可能性が高いと言われています。 脳卒中は症状が出てからの時間経過が治療効果を大きく左右するため、T(Time)が特に重要です。 「様子を見よう」と判断せず、すぐに119番通報し、救急車を呼ぶ行動が命を守ることにつながります。 脳梗塞の原因と危険因子 脳梗塞の主な原因は、動脈硬化や心臓の問題です。 動脈硬化には、頸動脈などの太い血管に起こるタイプ(アテローム硬化)と、脳内の細い血管に起こるタイプ(細動脈硬化)があります。 また、心房細動などの不整脈も、脳梗塞の重要な原因のひとつです。 脳梗塞の危険因子としては、以下のものが挙げられます。 高血圧:最大の危険因子で、長期間の高血圧は血管の壁を痛め、動脈硬化を促進する 糖尿病:血管を傷つけ、動脈硬化を進行させる 脂質異常症:悪玉コレステロールが多いと、血管の壁に脂肪が蓄積する 肥満:内臓脂肪からは血栓ができやすくする物質が出る 喫煙:血管を収縮させ、血液の粘性を高める 過度の飲酒:血圧上昇や不整脈の原因になる 運動不足:心臓や血管の機能を低下させる ストレス:血圧上昇や生活習慣の乱れにつながる これらの危険因子を持つ人は、無症候性脳梗塞や軽い脳梗塞のリスクも高いため、適切な生活習慣の改善と医学的管理が重要です。 特に複数の因子を併せ持つ場合は、より注意が必要となります。 軽い脳梗塞の予防方法 無症候性脳梗塞や軽い脳梗塞は、将来的な脳血管疾患のリスクを高める重要なサインです。 そこで未然に防ぐ予防法と、すでに軽い脳梗塞を経験している場合の再発防止策について紹介します。 生活習慣の見直しで脳梗塞を防ぐ 抗血小板薬で血液をサラサラにする 脳梗塞に対する再生医療について 本章では、日常生活での予防法から薬物療法、そして最新の再生医療までを解説します。 生活習慣の見直しで脳梗塞を防ぐ 無症候性脳梗塞や軽い脳梗塞の予防には、日常的な生活習慣の改善が効果的です。 以下のポイントに注意しながら、健康的な生活習慣を心がけましょう。 血圧管理: 目標値は140/90mmHg未満、家庭血圧135/85mmHg未満を目指す 食生活改善: 塩分摂取を1日6g未満に抑え、野菜、海藻類、食物繊維を積極的に摂取する 適度な運動: 1日30分程度のウォーキングなど有酸素運動を週3回以上 禁煙: タバコは血管を収縮させ、血液の粘性を高める 適量の飲酒: 純アルコール約20g程度(ビール500mlまたは日本酒1合)を上限とし、週に2日は休肝日を設ける 水分補給: 脱水を防ぐためこまめに水分を摂取する 定期的な健康診断: 年に一度は検査を受け、リスク因子を早期発見する これらの生活習慣の改善は、すぐに効果が現れるものではありませんが、継続することで確実に脳梗塞のリスクを下げることができます。 特に複数の危険因子を持つ方は、総合的な生活改善が重要です。 抗血小板薬で血液をサラサラにする 無症候性脳梗塞が見つかった場合、医師の判断により抗血小板薬の服用を勧められることがあります。 抗血小板薬は、血小板の働きを抑制し、血栓形成を予防することで脳梗塞の発症や再発リスクを低減します。 しかし、血液をサラサラにする抗血小板薬の使用には、出血リスクの増加という副作用(デメリット)もあります。 服用中は歯科治療や手術の際に事前申告が必要で、定期的な検査による効果と副作用のバランス確認が重要です。 自己判断での服用や中止は絶対に避けてください。 脳梗塞の再発予防には再生医療をご検討ください 脳梗塞の再発に関しては、幹細胞を活用した再生医療など新たな治療方法もあります。 再生医療の分野では、損傷した神経組織の修復を目指す研究が進められており、自己由来や他家由来の幹細胞を用いた細胞治療などが開発されています。 脳梗塞の再発予防をお考えの方は、再生医療も選択肢の一つとしてご検討ください。 当院「リペアセルクリニック」では、患者さま自身の幹細胞を採取・培養して投与する治療を行っています。 ご自身の幹細胞を利用するため、従来の手法に比べて副作用などのリスクが低いのが特徴です。 再生医療について詳しく知りたい方は、以下をご覧ください。 脳卒中は手術しなくても治療できる時代です。 脳梗塞の重症度を測る指標「NIHSS」 脳梗塞の重症度を客観的に評価する指標として、医療現場では「NIHSS(National Institutes of Health Stroke Scale)」※が広く用いられています。 ※出典:岡山市立市民病院 脳疾患センター 「解りやすいNIHSSの評価」 これは国際的に標準化された神経学的評価法で、意識レベル、視野、顔面麻痺、運動機能、言語機能など11項目を数値化し、合計0〜42点で重症度を判定します。 一般的に、0〜4点は「軽症」、5〜15点は「中等症」、16〜20点は「中重症」、21点以上は「重症」と分類されます。 無症候性脳梗塞や軽い脳梗塞はNIHSSスコアが低く(0〜4点程度)、日常生活に大きな支障がないレベルですが、それでも将来的なリスクがあることを忘れてはいけません。 医師による定期的な評価と適切な予防策が重要です。 【まとめ】症状が軽い無症候性脳梗塞は後遺症なしで治る可能性がある 無症候性脳梗塞は、自覚症状がほとんどないまま進行する脳梗塞で、MRIやCTなどの画像検査で偶然発見されることが多い疾患です。 発見時点では後遺症がなくても、放置すると繰り返し脳梗塞になる可能性があるため油断はできません。 予防・治療法としては、高血圧管理や生活習慣の改善、医師の判断による抗血小板薬の服用などがあります。 症状が軽い無症候性脳梗塞を早期発見できた場合は、適切な対策を講じて後遺症を予防しましょう。 しかし現在の医療において、慢性期を過ぎた脳卒中の後遺症にはリハビリテーション、再発予防には生活習慣改善といったように、根本的な解消を実現することは難しいのが現実です。 脳梗塞を含む脳卒中の再発予防に対しては、再生医療という選択肢もあり、特に当院が提供している幹細胞治療は注目を集めています。 脳卒中の再発率は高いものの、幹細胞治療は将来的に脳梗塞や脳出血を起こすかもしれない弱った血管を修復することが可能で、それが「脳卒中の再発を予防」につながります。 脳梗塞の再発予防や後遺症でお悩みの方で根本的な改善を望む方は、当院「リペアセルクリニック」にご相談ください。
2025.03.08