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肩腱板損傷の脂肪幹細胞治療(再生医療)その後の経過 70代女性 

公開日:2019.07.20

肩の腱板損傷に対して脂肪幹細胞治療を行なったその後

前回紹介した肩の腱板損傷に対しての幹細胞治療をしたその後の経過を報告します。

PRPを2回行なったのですが、まだ腕を上げるときに痛みが残るとのことで、幹細胞治療を追加されました。

幹細胞の投与をしたあと1週間後から徐々に痛みが和らぎ、1ヶ月後には、腕を上げるときの引っかかった感じの痛みも消失しました。

幹細胞投与前と投与後の写真でもわかるように、投与2ヶ月後はほぼ正常の関節の動きを得ています。

このように、肩の腱板損傷があるからといって必ずしも関節鏡をしなくても良いのです。なんと70歳以上になると7割の方が肩の腱板が切れているのです。そして、完全に腱板が切れている方の50−70%は症状がなく腕も上げることができるのです。

要するに、痛みがなければ、そして腕が上がれば手術の必要がないのです。そして、痛みがある方は再生医療により腱の修復と痛みの改善ができる可能性が高いので、わざわざ手術をする必要はないのです。

中には、ほとんど痛みがなく、腕が上がるのにも関わらずMRIで腱板が損傷しているからといってすぐに手術を勧める先生もよくおられますが、痛みがなければ手術を急ぐ必要はないと思われます。

ただ、40歳以下でスポーツや外傷などで腱が損傷した場合は、将来的に腱の損傷が拡大してくる可能性が高いため、予防として手術をする場合はあります。

今後、再生医療で痛みが軽快したこの方は、当院でのリハビリと指導した筋力トレーニングでさらなる改善を目指していきたいと思います。

肩腱板損傷に対して脂肪幹細胞治療を行なってその後の経過

 

腱板損傷の幹細胞治療
投与2年後のMRI

投与したときの前回の症例紹介

 

その他の動画はこちら

<治療費>
・関節1部位  幹細胞数 ( 2500万個~1億個 ) 
 投与回数( 1回 )132万円( 税込 )/2500万個
・PRP治療  16.5万円( 税込 )
<起こりうる副作用>
・脂肪採取部の内出血や創部感染、傷跡などが起こることがあります。
・症状によりMRIやCTなどの検査を受けて頂く事があります。

 

監修:院長 坂本貞範

 

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