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脳出血の後遺症に幹細胞治療 40代男性

公開日:2023.12.28
視床出血

視床出血による左半身麻痺の後遺症に効果が!

こちらの患者様は3年前に脳出血を罹患され、その後遺症の治療のため当院を受診していただきました。

脳出血発症後緊急で開頭血腫除去術が行われ一命を取り留めましたが、左半身麻痺の後遺症が残ってしまいました。発症後1年間は少しずつ麻痺は改善してきていましたが、最近は回復はピタッと止まってしまいました。なんとか自力で歩くことはできますが、非常にゆっくりなので外出時は車椅子を使用しています。現状から少しでも後遺症を回復させたいと治療法を探され、再生医療に行きつきました。

近年、研究が進み幹細胞を使った再生医療により脳卒中の後遺症が改善した症例の報告が増えてきています。さらに嬉しいことに幹細胞治療の2つ目の効果として、脳の脆弱して再出血を起こす危険のある血管を修復し、脳出血の再発を予防する効果も期待されています。脳出血の再発率は1年以内に25%、5年以内に50%、10年以内に55%と言われており、かなりの高確率となっています。後遺症を回復させるとともに再出血の再発の可能性を減らすことができれば患者様に喜ばれるのではと、当院は国内でもいち早く脳卒中後の幹細胞治療に取り組み始めました。

一般的には神経細胞に分化しやすいのは骨髄由来の幹細胞と言われています。当院で神経の再生を狙った幹細胞投与でも、あえて脂肪由来の幹細胞を使用しています。それは骨髄由来の幹細胞を数多く培養するのは技術的に難しいため、多くの神経細胞を再生するためには大量の脂肪由来幹細胞を投与したほうが結果的に良いと考えているからです。さらに、脂肪由来幹細胞では神経以外に血管やその他の組織にも分化できるので総合的に見ても効果は高くなります。そして当院では冷凍せず培養することができるため、従来の骨髄由来幹細胞に比べて圧倒的に効果が期待できます。

骨髄由来の幹細胞の採取は麻酔の面や感染などのリスクが高くなるため、体への負担がより多いということも理由の一つです。

 

リペアセルクリニックの特徴

幹細胞治療って、どの再生医療クリニックで受けても品質や効果は同じなの?
幹細胞くん
Dr.Sakamoto kun
同じ再生医療といっても、幹細胞の培養方法は医療機関によって千差万別なんだ。リペアセルクリニックは完全なオーダーメイドで幹細胞を作るんだよ。化学薬品を使わず無添加で培養し、生存率が高くて生き生きした幹細胞を実現させているんだ。
なるほど!同じ料理でも飲食店によってレシピが違うと、味が全然違うもんね!医療機関が違えば2つとして同じ作り方はないんだね!
幹細胞くん

リペアセルクリニックの特徴

詳細については、こちらで当院独自の再生医療の特徴を紹介しています。

Dr.Sakamoto kun
脳や脊髄神経の細胞の修復・再生には、投与する幹細胞の数も重要な要素となるんだよ。
幹細胞の投与量が多いほど、効果に直結するということ?
幹細胞くん
Dr.Sakamoto kun
その通り。1億個の細胞を2回に分けて投与するよりも、2億個を1回で投与する方が、高い効果を示すんだ。それに、傷ついた血管を、予防的に修復することができるから、再発率を下げるんだよ!

 

当院では厚生労働省への届出・受理を経て、2億個の幹細胞一括投与を提供しています。リペアセルクリニック独自の豊富な治療経験から、この投与量の最適化により、治療効果がさらに向上することがわかっています。

1億個と2億個の幹細胞の治療効果比較

 

1億個と2億個の幹細胞の治療効果比較

 

Dr.Sakamoto kun
今日は、脂肪幹細胞の歴史について紹介するよ。

幹細胞の歴史

これまで主流だった骨髄幹細胞の代わりに、
脂肪幹細胞を使う治療が世界的に広まっています。
脂肪幹細胞は採取が簡単で、患者への負担も少ないだけでなく、
優れた治療効果を発揮することから、新しい再生医療として期待されています。

参考文献:

Zuk PA. Mol Biol Cell. 2010   Yousefifard et al., 2020   El-Badawy et al., 2016

 

Dr.Sakamoto kun
続いて、脂肪幹細胞と骨髄幹細胞の違いについてイラストで紹介するよ。

脂肪由来幹細胞と骨髄由来幹細胞の違い

Dr.Sakamoto kun
脂肪幹細胞は神経だけでなく血管も修復してくれるんだよ。
血管を再生できるから、骨髄幹細胞よりも脂肪幹細胞の方が再発リスクが低くなるんだね
幹細胞くん

脳卒中は再発リスクが高く、軽度の症状でも安心できません。

治療後やリハビリ中の再発リスクに加え、生活習慣病による体質的な問題もあるため、

再発抑制が極めて重要です。

再発率

 

リペアセルクリニックは「脳卒中」に特化した再生医療専門クリニックです。手術・入院をしない新たな治療【再生医療】を提供しております。痺れ・痛み・後遺症 脳卒中の再生医療

 

MRI初見

視床出血
 
直近の脳MRIでは右中大脳動脈領域に陳旧性の脳出血と手術後の変化を認めました。
 

投与後の変化

こちらの患者様には1億個細胞を4回点滴投与しました。
 
初回点滴前にTUGテストをさせていただきました。TUGテストとは、一般的に広く行われている歩行能力テストです。具体的には肘掛のついた椅子に腰かけた状態から立ち上がり、3mを心地よい早さで歩き、折り返してから再び深く着座するまでの時間を測ります。
 
そのTUGテストでは、投与前は19.09秒であったのが投与後3か月で17.09秒に短縮されて幹細胞治療の確かな効果を認めました。
 
またこの方は左半身麻痺ということで左肩の痛みがありました。左肩が痛くなる理由として、左肩を思うように動かせないため関節拘縮を起こしたことが考えられます。
 
幹細胞投与後は左肩の痛みがましになったと言われていました。左肩付近の筋力が回復することで拘縮予防に力が働くことで痛みが引いたと思われます。
 
幹細胞は半年から1年間は体の中で働いてくれると言われているので、今後の回復具合が楽しみです。

リペアセルクリニックでは、再生医療分野で豊富な経験を持つ専門医たちが、13,000例以上の実績に基づく確かな技術と、独自の培養方法で、患者様一人ひとりに、最適な治療プランをご提案いたします。

 

厚生労働省届出済【2億個の幹細胞】投与を実現

2024年1月より、当院では厚生労働省への届出が受理されたことにより脳卒中に対する点滴において幹細胞数2億個の投与が可能となりました。これにより、従来の幹細胞1億個の投与よりも高い治療効果が期待できるようになりました。
 
 

<治療費>
幹細胞点滴 投与回数(1回)
242万円(税込) 

<起こりうる副作用>
脂肪採取部の内出血や創部感染、傷跡などが起こることがあります。
症状によりMRIやCTなどの検査を受けて頂く事があります。

※こちらでご紹介している症例は一部の患者様です。掲載以外の症例も多数ございます。ご自身の症状については、お気軽にご相談ください。

 

再生医療医師監修:坂本貞範

脳卒中のお悩みに対する新しい治療法があります。